JPH10302297A - 光学式記録再生装置 - Google Patents

光学式記録再生装置

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JPH10302297A
JPH10302297A JP9113030A JP11303097A JPH10302297A JP H10302297 A JPH10302297 A JP H10302297A JP 9113030 A JP9113030 A JP 9113030A JP 11303097 A JP11303097 A JP 11303097A JP H10302297 A JPH10302297 A JP H10302297A
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light beam
optical
light
diffraction
diffraction grating
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JP9113030A
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Hideji Morita
秀次 森田
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回折格子を用いて、光ビームの合成および分
離、さらに収差の補正や開口切り換え等を行うことによ
り、低コストで小型かつ信頼性の高い光学式記録再生装
置を提供する。 【解決手段】 第1発光受光ユニット1が発受する第1
入射光ビームAおよび第1反射光ビームA′を透過する
一方、第2発光受光ユニット2が発受する第2入射光ビ
ームBおよび第2反射光ビームB′を回折するような回
折格子部53aを備えた回折合成分離素子53を光路上
に設け、光ビームの合成・分離を行う。回折合成分離素
子53を透過するべき光束が入射する領域にのみ回折格
子部53aを設け、光ビームの開口絞りを行う。レンズ
機能を有する回折格子部53bを設け、光ビームの記録
面における収差の補正を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学式記録再生装
置に関し、特に仕様、規格の異なる複数種の情報記録媒
体を利用する光学式記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ディスクに光ビームを照射し、その反
射光を検出して光ディスクの記録面に記録されている情
報を再生する技術は、CD(コンパクトディスク)、L
D(レーザディスク)装置等として広く実用化されてい
る。このような光ディスクを再生する光ディスク再生装
置では、半導体レーザなどの光源から出射された光ビー
ムを対物レンズにより光ディスクの記録面に集光させ、
光ディスクからの反射光を光検出器で検出することによ
り、光ディスクに記録されている情報信号を再生してい
る。
【0003】しかし、近年において、より質の高い情
報、例えば、映像における高解像度化等が求められてお
り、扱うべき情報量は増大の一途を辿っている。それに
対応するために、光ディスクでは記録密度の高密度化が
図られており、例えば、DVD(デジタルビデオディス
ク)のように、従来とは異なる光ディスクの規格が新た
に提案され、今、まさに実現されつつある。例えば、C
DとDVDにおいて、情報が記録される単位であるピッ
トの大きさを比較すると、ピットの最小長さが、CDで
は0.83μm程度であったが、DVDでは0.4μm
と短くなり、また、情報の記録されているトラック間の
ピッチも、CDの1.64μmからDVDの0.74μ
mへと狭くなっている。
【0004】さて、上記のように光ディスクの記録密度
を大きくするためには、ピットの大きさを小さくするだ
けでなく、この微小なピットを読み取る光スポットの大
きさ(スポット径)をも小さくする必要がある。このス
ポット径は、使用する光ビームの波長をλ、対物レンズ
の開口数をNA(Numerical Aperture)として、次式で与
えられる。 スポット径=k×λ/NA(kは定数) 上式から、より高密度の光ディスクを読み取ろうとする
場合には、波長λのより短い光ビームを用いるか、また
は開口数NAのより大きなレンズを用いる必要があるこ
とが分かる。
【0005】しかし、一般的な光学へッドは対物レンズ
とレーザをそれぞれ一つずつ有する構成であるため、高
密度の光ディスクに対応した光学系、すなわち従来より
小さなスポット径を形成しうる光学系を備えた光学ヘッ
ドでは、従来の光ディスクを読み取ることができない。
この一因として、高密度の光ディスク用光学ヘッドがN
Aの大きな対物レンズを用いている場合には、光学系に
対して光ディスクに傾きが生じると、スポットの乱れが
大きくなることが挙げられる。
【0006】また、ディスクの厚みを薄くすると上記ス
ポットの乱れが小さくなることもあって、厚さの薄いデ
ィスクを高密度の光ディスクの基材に用いることがあ
る。例えば、DVDの基材厚はCDの基材厚の1/2の
0.6mmとされている。
【0007】その結果、スポット径や基材厚の異なる複
数種の光ディスクを記録再生するためには、光ディスク
の種類の数だけの光ヘッドが必要になる。
【0008】そこで、スポット径や基材厚の異なる複数
種の光ディスクを記録再生するために、例えば、特開平
6−259804号公報には、光の波長選択性あるいは
偏光方向選択性を有するハーフミラーやビームスプリッ
タを用いて、CD用半導体レーザと薄型光ディスク用半
導体レーザからの光ビームをほぼ同一経路とした後、光
ディスクに集光させるとともに、その反射光を再び2本
の光ビームに分離させ、それぞれの光ディスクに対応す
る光検出器に受光させる光学式記録再生装置が開示され
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、光ビームを合成および分離するために、
プリズムの貼り合わせや、波長選択性膜あるいは偏光方
向選択性膜の蒸着を行う必要があるハーフミラーやビー
ムスプリッタを用いることからコスト高になるという問
題があった。
【0010】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、回折格子を用いて、波長
または偏光方向の異なる光源の光ビームの合成および分
離、さらに収差補償や開口切り換え等を行うことによ
り、低コストで小型かつ信頼性の高い光学式記録再生装
置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の光学式記録再
生装置は、上記の課題を解決するために、異なる光源か
ら出射される光ビームを同一光軸上の異なる位置に集光
することによって、基材厚または情報密度が異なる光デ
ィスクの記録面に記録されている情報を再生する光学式
記録再生装置において、異なる光源から出射される光ビ
ームを上記同一光軸上に導くように、該光ビームを選択
的に透過もしくは回折させるとともに、上記記録面から
の反射光を対応する光検出器に導くように、該反射光を
選択的に透過もしくは回折させる回折格子を備えた回折
手段が少なくとも設けられていることを特徴としてい
る。
【0012】上記の構成により、光源より出射された光
ビームは、回折手段の回折格子により、選択的に透過も
しくは回折されて、同一光軸に合成された後、記録面に
照射される。そして、記録面により反射された反射光
は、上記光ビームの入射時の光路とほぼ同一の光路を逆
行して、上記光検出器にまで導かれる。途中、光路上に
設けられた、回折手段の回折格子により、選択的に透過
もしくは回折されて、同一の光路から個別の光路に分離
される。なお、上記回折格子による透過もしくは回折
は、光ビームの波長あるいは偏光方向に応じて選択的に
行われる。
【0013】これにより、回折格子を用いて、光ビーム
の合成および分離を行うことができるため、基材厚の異
なる記録面や、記録密度の異なる記録面を有する光ディ
スクに対応することができる。さらに、プリズムの貼り
合わせや、波長選択性膜あるいは偏光方向選択性膜の蒸
着のために高コストであったハーフミラーやビームスプ
リッタを用いる代わりに、プレス加工によっても製造で
きる低コストな回折格子を用いることができる。
【0014】しかも、波長依存性の回折格子を用いる場
合、光ビームの偏光方向に依存することなく、光源と光
検出器を配置することができるため、製造上の誤差要因
を少なくでき、さらに精度を向上させることができる。
【0015】以上より、仕様、規格の異なる複数種の光
ディスクを、互換性を犠牲にせずに一つの光ヘッドで利
用することができるとともに、より小型で低価格かつ信
頼性の高い光学式記録再生装置を提供することができ
る。
【0016】請求項2の光学式記録再生装置は、上記の
課題を解決するために、請求項1の構成に加えて、上記
回折手段は、異なる光源から出射される光ビームが、互
いに異なる入射位置から入射する入射面と、上記同一光
軸を有する光ビームが、一つの出射位置から出射する出
射面とを有し、上記回折格子は、上記入射面の該同一光
軸と異なる光軸を有する光ビームの各入射位置に形成さ
れ、該光ビームを該同一光軸上に導く第1の回折格子
と、上記出射面に形成され、出射位置に到達した光ビー
ムを、該同一光軸を有する光ビームとして出射する第2
の回折格子とからなることを特徴としている。
【0017】上記の構成により、請求項1の構成による
作用に加えて、異なる光源から出射される光ビームが、
回折手段の入射面上の互いに異なる入射位置から該回折
手段に入射する。このとき、上記同一光軸に沿って入射
する光ビームの入射位置には、回折格子は形成されてい
ないが、それ以外の光ビームの入射位置には第1の回折
格子が形成されている。そして、上記第1の回折格子に
入射した光ビームは、上記同一光軸の方向に回折され
る。その後、回折手段中を進んだ各光ビームは、出射面
上に形成されている第2の回折格子によって、上記同一
光軸を有する光ビームとして出射されることになる。
【0018】これにより、光源と光検出器を3次元的に
配する必要がなく、設計が容易になる。例えば、光源と
光検出器を回折手段に対して並列に配することも可能で
ある。したがって、装置の構造が単純になり、信頼性が
損なわれることを防ぐことができる。
【0019】請求項3の光学式記録再生装置は、上記の
課題を解決するために、請求項1の構成に加えて、上記
回折手段は、上記同一光軸の最も光源近くに設けられて
いる他の光学部材とともに一体として形成されているこ
とを特徴としている。
【0020】上記の構成により、請求項1の構成による
作用に加えて、上記同一光軸の最も光源近くに設けられ
ている他の光学部材に、回折格子を形成することによっ
て、回折手段の機能を他の光学部材に具備させることが
できる。
【0021】これにより、回折だけを行う部材が必要な
くなり、例えば、回折と集光、回折と収差補償、回折と
集光のような複数の機能を一つの光学部材に兼備させる
ことができるため、スペースを取らず、装置の小型化が
可能となる。さらに、部材点数が減ることにより、装置
の構造が単純になり、信頼性が損なわれることを防ぐこ
とができる。
【0022】請求項4の光学式記録再生装置は、上記の
課題を解決するために、請求項1ないし3の何れかの構
成に加えて、上記回折手段の回折格子は、上記同一光軸
上に配されている光源以外の光源から出射される光ビー
ムの一部を該同一光軸上に導くように、該回折手段の面
上の一部領域に形成されていることを特徴としている。
【0023】上記の構成により、請求項1ないし3の何
れかの構成による作用に加えて、上記光ビームの光路上
に、該光ビームのうち回折するべき光束のみを回折させ
るような回折格子を設けることで、該回折格子の形成さ
れていない領域に入射した光ビームは回折されず、それ
以後の光路を辿らない。したがって、上記回折格子の設
けられている領域に、開口を絞った場合と同じ結果が得
られる。なお、上記回折格子による透過もしくは回折
は、光ビームの波長あるいは偏光方向に応じて選択的に
行われる。
【0024】これにより、開口絞りだけを行う部材が必
要なくなるため、スペースを取らず、装置の小型化が可
能となる。また、部材点数が減ることにより、装置の構
造が単純になり、信頼性が損なわれることを防ぐことが
できる。しかも、波長依存性の回折格子を用いる場合、
光ビームの偏光方向に依存することなく、光源と光検出
器を配置することができるため、製造上の誤差要因を少
なくでき、さらに精度を向上させることができる。
【0025】請求項5の光学式記録再生装置は、上記の
課題を解決するために、請求項1ないし4の何れかの構
成に加えて、異なる光源から出射される光ビームを選択
的に透過させて、特定の光源から出射される光ビームの
径を縮小するフィルタ膜が、該特定の光源から上記光デ
ィスクまでの光軸上に設けられている、上記回折手段を
含む光学部材の一つに一体として形成されていることを
特徴としている。
【0026】上記の構成により、請求項1ないし4の何
れかの構成による作用に加えて、上記光ビームの光路上
に、該光ビームのうち透過するべき光束のみを透過させ
るフィルタ膜を設けることによって、光束を制限するこ
とができる。したがって、上記フィルタ膜の設けられて
いない領域に、開口を絞った場合と同じ結果が得られ
る。なお、上記フィルタ膜による光ビームの透過は、光
ビームの波長あるいは偏光方向に応じて選択的に行われ
る。
【0027】これにより、開口絞りのためには、フィル
タ膜を他の光学部材にコーティングするだけでよいた
め、スペースを取らず、装置の小型化が可能となる。ま
た、部材点数が減ることにより、装置の構造が単純にな
り、信頼性が損なわれることを防ぐことができる。しか
も、波長依存性のフィルタ膜を用いる場合、光ビームの
偏光方向に依存することなく、光源と光検出器を配置す
ることができるため、製造上の誤差要因を少なくでき、
さらに精度を向上させることができる。
【0028】請求項6の光学式記録再生装置は、上記の
課題を解決するために、請求項1ないし5の何れかの構
成に加えて、特定の光源から出射される光ビームの上記
記録面における収差を補正するレンズ機能を有する回折
格子が、該特定の光源から上記光ディスクまでの光軸上
に設けられている、上記回折手段を含む光学部材の一つ
に一体として形成されていることを特徴としている。
【0029】上記の構成により、請求項1ないし5の何
れかの構成による作用に加えて、光ビームの光路上に、
収差を補正するレンズ機能を有する回折格子を他の光学
部材に一体として設けることにより、収差を補正するこ
とができる。例えば、光源より出射された光ビームの光
路上に設ける回折手段に、球面収差を補正するレンズ機
能を有する回折格子を設けることにより、コリメータレ
ンズと対物レンズとの間で、該光ビームの放射角度(以
下、ビーム幅という)を平行よりやや拡がった状態とす
ることができる。その結果、対物レンズによる焦点位置
が、光軸方向に遠くなる。つまり、基材厚の厚い記録面
における球面収差を補正することができる。
【0030】これにより、収差の補正だけを行う部材が
必要なくなるため、スペースを取らず、装置の小型化が
可能となる。また、部材点数が減ることにより、装置の
構造が単純になり、信頼性が損なわれることを防ぐこと
ができる。しかも、波長依存性の回折格子を用いる場
合、光ビームの偏光方向に依存することなく、光源と光
検出器を配置することができるため、製造上の誤差要因
を少なくでき、さらに精度を向上させることができる。
【0031】請求項7の光学式記録再生装置は、上記の
課題を解決するために、請求項1ないし6の何れかの構
成に加えて、異なる光源から出射される光ビームの光軸
の非重複部分に、光ビームの光路を変更する光路変更手
段が設けられていることを特徴としている。
【0032】上記の構成により、請求項1ないし6の何
れかの構成による作用に加えて、光ビームの光路の途中
に、光路変更手段を設けることにより、ある光源から出
射される光ビームの光軸と、別の光源から出射される光
ビームの光軸とのなす角を小さくすることができる。ま
た同時に、ある光検出器に入射する反射光の光軸と、別
の光検出器に入射する反射光の光軸とのなす角を小さく
することができる。
【0033】これにより、各光源の配置の自由度が増
し、設計が容易になるとともに、装置の小型化が可能と
なる。
【0034】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕本発明の一実施の形態について図1に
基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0035】図1(a)に示すように、本実施の形態に
係る光学式記録再生装置には、光ビームを出射する光源
(図示しない)と、反射光を検出する光検出器である受
光素子(図示しない)とをそれぞれ内蔵している第1発
光受光ユニット(光源・光検出器)1および第2発光受
光ユニット(光源・光検出器)2が設けられている。そ
して、上記第1発光受光ユニット1より出射される第1
入射光ビームA、および上記第2発光受光ユニット2よ
り出射される第2入射光ビームBは、回折合成分離素子
(回折手段)3で回折され、光学系として順次設けられ
ている、コリメータレンズ4、および対物レンズ5に導
かれる。
【0036】さらに、上記光学系には、収差補償素子6
が、上記第2入射光ビームBの光路上、具体的には、第
2発光受光ユニット2と回折合成分離素子3との間に設
けられている。また、上記対物レンズ5に入射する光ビ
ームの範囲を制限するための開口絞りとして、第1入射
光ビームAに対しては対物レンズ5の前に第1開口7
が、第2入射光ビームBに対しては回折合成分離素子3
の前に第2開口8がそれぞれ設けられている。
【0037】ここで、上記第1発光受光ユニット1およ
び第2発光受光ユニット2は、出射する光ビームの光軸
と、受光可能な反射光の光軸とがほぼ一致するように、
ホログラム素子が配されたものである。そして、上記第
1発光受光ユニット1および第2発光受光ユニット2
が、それぞれ出射する第1入射光ビームAおよび第2入
射光ビームBは、第1入射光ビームAの波長の方が短く
設定されている。
【0038】また、図1(b)に示すように、上記回折
合成分離素子3には、波長によって光ビームを透過また
は回折する、回折格子部3aが形成されている。ここで
は、第1発光受光ユニット1によって発受される第1入
射光ビームAおよび第1反射光ビームA′を透過させ、
第2発光受光ユニット2によって発受される第2入射光
ビームBおよび第2反射光ビームB′を回折するよう
に、回折格子部3aの格子間隔や格子形状が設定されて
いる。
【0039】なお、回折合成分離素子3と、第1発光受
光ユニット1および第2発光受光ユニット2における発
光点1a、2aとの各物理的距離L1 、L2 は互いに等
しく設定されている。
【0040】そして、コリメータレンズ4および対物レ
ンズ5により、第1入射光ビームAが第1光ディスク9
の記録面へ集光されるとともに、第1反射光ビームA′
が第1発光受光ユニット1内の受光素子へ集光される。
同様に、第2入射光ビームBが、第1光ディスク9より
基材厚の厚い第2光ディスク10の記録面へ集光される
とともに、第2反射光ビームB′が第2発光受光ユニッ
ト2内の受光素子へ集光される。
【0041】また、上記収差補償素子6は、光軸方向の
焦点位置のずれである球面収差を補正するため、入射し
た第2入射光ビームBのビーム幅を拡げるように設けら
れている。その結果、上記対物レンズ5に入射する第2
入射光ビームBのビーム幅が拡がり、焦点の位置が遠く
なる。なお、第2入射光ビームBのビーム幅を拡げるこ
とは、第2発光受光ユニット2と回折合成分離素子3と
の間の物理的距離L2に対して第2入射光ビームBの光
学的距離を短くすることに相当する。
【0042】つぎに、上記構成における光学式記録再生
装置の動作を以下に説明する。
【0043】まず、第1発光受光ユニット1より出射さ
れた第1入射光ビームAは回折合成分離素子3に達す
る。このとき、第1入射光ビームAが回折格子部3aを
透過するように、第1入射光ビームAの波長、および回
折格子部3aの格子間隔や格子形状が設定されているた
め、第1入射光ビームAは回折合成分離素子3を透過す
る(図1(b))。つづいて、第1入射光ビームAは、
コリメータレンズ4および第1開口7を経て、対物レン
ズ5によって第1光ディスク9上の記録面に集光され
る。なお、第1入射光ビームAは、コリメータレンズ4
と対物レンズ5との間を通過する際、ほぼ平行光となっ
ている。
【0044】そして、第1光ディスク9の記録面により
反射された第1反射光ビームA′は、第1入射光ビーム
Aとほぼ同一の光路を逆行して、対物レンズ5、第1開
口7およびコリメータレンズ4を経て、回折合成分離素
子3に達し、第1発光受光ユニット1内の受光素子に導
かれる。
【0045】一方、第2発光受光ユニット2より出射さ
れた第2入射光ビームBは、収差補償素子6および第2
開口8を介して、回折合成分離素子3に達する。このと
き、第2入射光ビームBが回折格子部3aによって、第
1入射光ビームAの光軸の方向に回折されるように、第
2入射光ビームBの波長、および回折格子部3aの格子
間隔や格子形状が設定されているため、第2入射光ビー
ムBは回折合成分離素子3により回折される(図1
(b))。つづいて、第2入射光ビームBは、その光軸
を第1入射光ビームAの光軸に一致させた状態でコリメ
ータレンズ4および第1開口7を経て、対物レンズ5に
よって第2光ディスク10上の記録面に集光される。
【0046】ここで、第2入射光ビームBは、第1入射
光ビームAよりも波長が長いため、対物レンズ5におい
て屈折率が低くなり、第1入射光ビームAよりも焦点位
置が光軸方向に遠くなる。また、収差補償素子6によっ
て物理的距離L2 (=L1 )に対する光学的距離が短く
なっているため、コリメータレンズ4と対物レンズ5と
の間ではビーム幅が平行光よりもやや拡がった状態とな
る。したがって、さらに焦点位置が光軸方向に遠くな
る。この結果、第1光ディスク9より、基材厚の厚い第
2光ディスク10に対する焦点位置の補正が可能とな
る。
【0047】そして、第2光ディスク10の記録面によ
り反射された第2反射光ビームB′は、第2入射光ビー
ムBとほぼ同一の光路を逆行して、対物レンズ5、第1
開口7、およびコリメータレンズ4を経て、回折合成分
離素子3に達する。つづいて、第2反射光ビームB′
は、第2開口8および収差補償素子6を介して、第2発
光受光ユニット2内の受光素子に導かれる。
【0048】なお、第1入射光ビームAの光路中に収差
補償素子6を設けることも可能ではあるが、この場合、
第1入射光ビームAより第2入射光ビームBの波長を短
くするほうが好ましい。そうしないと、収差補償素子6
による球面収差のずれ方向と波長の長さによる球面収差
のずれ方向が逆になるからである。
【0049】上記のように、第1発光受光ユニット1お
よび第2発光受光ユニット2は、それぞれ基材厚の異な
る2枚の光ディスク(第1光ディスク9、第2光ディス
ク10)を読み取ることを目的としている。そして、第
2発光受光ユニット2側の光路上に設けられている収差
補償素子6によって、第2入射光ビームBのビーム幅を
やや拡げることにより、対物レンズ5による焦点位置を
光軸方向に遠くなるように設定されている。すなわち、
同一の対物レンズ5に対して、球面収差を大きく補正す
ることができるため、第1発光受光ユニット1からの第
1入射光ビームAによって、基材厚の薄い第1光ディス
ク9の記録面を読み取らせるとともに、第2発光受光ユ
ニット2からの第2入射光ビームBによって、基材厚の
厚い第2光ディスク10の記録面を読み取らせることが
できる。
【0050】なお、上記の構成は、基材厚が異なるだけ
でなく、記録密度が異なる場合にも適用することができ
る。例えば、第1光ディスク9の記録面の深さ位置、お
よび第2光ディスク10の記録面の深さ位置に、記録密
度の異なる2つの記録面を有する光ディスクを用いる場
合にも上記構成を適用することができる。
【0051】なお、光源の偏光方向を互いに直交させる
とともに、回折合成分離素子3の回折格子部3aの形状
を偏光方向により光ビームを透過または回折する格子間
隔や格子形状にすることによって、上記と同様の機能を
実現することができる。
【0052】つぎに、本発明の他の実施の形態として、
上述した実施の形態1の構成から第2開口8を不要とす
る構成について、以下に説明する。
【0053】〔実施の形態2〕図2(a)に示すよう
に、本実施の形態の構成は、上述した実施の形態1の構
成において、回折合成分離素子3の代わりに、回折格子
部23a(図2(b))が中心付近にのみ形成された回
折合成分離素子(回折手段)23を設けることによっ
て、第2開口8を不要とする構成である。なお、上記回
折格子部23aは、波長によって光ビームを透過または
回折するように形成されている。ここでは、第1発光受
光ユニット1によって発受される第1入射光ビームAお
よび第1反射光ビームA′を透過させ、第2発光受光ユ
ニット2によって発受される第2入射光ビームBおよび
第2反射光ビームB′を回折するように、回折格子部2
3aの格子間隔や格子形状が設定されている。
【0054】なお、説明の便宜上、実施の形態1の図面
(図1)に示した構成と同一の部材には、同一の符号を
付記し、その説明を省略する。
【0055】以下に、上記の構成における光学式記録再
生装置の動作を説明する。
【0056】まず、第1発光受光ユニット1より出射さ
れた第1入射光ビームAは、回折合成分離素子23を透
過し、コリメータレンズ4、および第1開口7を経て、
対物レンズ5によって第1光ディスク9に集光される。
【0057】そして、第1光ディスク9の記録面により
反射された第1反射光ビームA′は、第1入射光ビーム
Aとほぼ同一の光路を逆行して、対物レンズ5、第1開
口7、およびコリメータレンズ4を経て、回折合成分離
素子23を透過し、第1発光受光ユニット1内の受光素
子に導かれる。
【0058】一方、第2発光受光ユニット2より出射さ
れた第2入射光ビームBは、収差補償素子6を経て、回
折合成分離素子23の回折格子部23aにより回折さ
れ、コリメータレンズ4、および第1開口7を経て、対
物レンズ5によって第2光ディスク10に集光される。
このとき、第2入射光ビームBは、回折合成分離素子2
3の回折格子の形成されていない領域により規制される
ため、第2入射光ビームBのうち回折格子部23aに入
射した光ビームだけが第1入射光ビームAの光軸の方向
に回折され、第2光ディスク10に集光される。
【0059】そして、第2光ディスク10の記録面によ
り反射された第2反射光ビームB′は、第2入射光ビー
ムBとほぼ同じ光路を逆行して、対物レンズ5、第1開
口7、およびコリメータレンズ4を経て、回折合成分離
素子23の回折格子部23aによって回折され、収差補
償素子6を経て、第2発光受光ユニット2内の受光素子
に導かれる。
【0060】これによって、開口絞りのための第2開口
8(図1)が不要となるので、第2開口8を設ける場合
と比べて、スペースを取らず、装置の小型化が可能とな
る。また、部材点数が減ることにより、装置の構造が単
純になり、信頼性が損なわれることを防ぐことができ
る。
【0061】なお、光源の偏光方向を互いに直交させる
とともに、回折合成分離素子23の回折格子部23aの
形状を偏光方向により光ビームを透過または回折する格
子間隔や格子形状にすることによって、上記と同様の機
能を持たせることができる。
【0062】つぎに、本発明の他の実施の形態として、
上述した実施の形態1の構成から第2開口8を不要とす
るさらに別の構成について、以下に説明する。
【0063】図3(a)に示すように、本実施の形態の
構成は、上述した実施の形態1の構成において、回折合
成分離素子3の前に設けられていた第2開口8の代わり
に、対物レンズ5の表面上に第2開口(フィルタ膜)3
8(図3(b))が形成されている構成である。なお、
上記第2開口38は、波長によって光ビームを透過また
は反射・吸収するように形成されている。ここでは、第
1発光受光ユニット1によって発受される第1入射光ビ
ームAおよび第1反射光ビームA′を透過させ、第2発
光受光ユニット2により出射される第2入射光ビームB
を反射または吸収するように、第2開口38が設定され
ている。
【0064】なお、説明の便宜上、実施の形態1の図面
(図1)に示した構成と同一の部材には、同一の符号を
付記し、その説明を省略する。
【0065】以下に、上記の構成における光学式記録再
生装置の動作を説明する。
【0066】まず、第1発光受光ユニット1より出射さ
れた第1入射光ビームAは、回折合成分離素子3を透過
し、コリメータレンズ4、第1開口7、および第2開口
38を経て、対物レンズ5によって第1光ディスク9に
集光される。このとき、対物レンズ5の表面上に形成さ
れた第2開口38を第1入射光ビームAが透過するよう
に、第1入射光ビームAの波長、および第2開口38を
形成している波長フィルタ膜が設定されているため、第
1入射光ビームAは第2開口38を透過する。
【0067】そして、第1光ディスク9の記録面により
反射された第1反射光ビームA′は、第1入射光ビーム
Aとほぼ同一の光路を逆行して、対物レンズ5、第2開
口38、第1開口7、およびコリメータレンズ4を経
て、回折合成分離素子3を透過し、第1発光受光ユニッ
ト1内の受光素子に導かれる。
【0068】一方、第2発光受光ユニット2より出射さ
れた第2入射光ビームBは、収差補償素子6を経て、回
折合成分離素子3の回折格子部3a(図3(c))によ
り回折され、コリメータレンズ4、第1開口7、および
第2開口38を経て、対物レンズ5によって第2光ディ
スク10に集光される。このとき、対物レンズ5の表面
上に形成された第2開口38に当たる第2入射光ビーム
Bが反射または吸収されるように、第2入射光ビームB
の波長、および第2開口38を形成している波長フィル
タ膜が設定されているため、第2開口38に当たる第2
入射光ビームBは第2開口38を透過できない。
【0069】そして、第2光ディスク10の記録面によ
り反射された第2反射光ビームB′は、第2入射光ビー
ムBとほぼ同一の光路を逆行して、対物レンズ5、第2
開口38、第1開口7、およびコリメータレンズ4を経
て、回折合成分離素子3によって回折され、収差補償素
子6を経て、第2発光受光ユニット2内の受光素子に導
かれる。
【0070】これによって、上記第2開口38は、対物
レンズ5の表面上に、同心円の帯状にコートされた状態
で形成されるので、第2開口8を設ける場合と比べて、
スペースを取らず、装置の小型化が可能となる。また、
部材点数が減ることにより、装置の構造が単純になり、
信頼性が損なわれることを防ぐことができる。
【0071】なお、光源の偏光方向を互いに直交させる
とともに、回折合成分離素子3の回折格子部3aを偏光
方向により光ビームを透過または回折する格子間隔や格
子形状に形成し、第2開口38を偏光方向により光ビー
ムを反射または吸収する材質により形成することによっ
て、上記と同様の機能を持たせることができる。
【0072】つぎに、本発明のさらに別の実施の形態と
して、上述した実施の形態2の構成のうち、図2に示し
た構成から収差補償素子6を不要とする構成について、
以下に説明する。
【0073】〔実施の形態3〕図4に示すように、本実
施の形態の構成は、上述した実施の形態2の構成のう
ち、図2に示した構成において、収差補償素子6を設け
る代わりに、第2発光受光ユニット2を回折合成分離素
子23に近づけた位置(L3 <L1 )に設ける構成であ
る。
【0074】なお、説明の便宜上、実施の形態1の図面
(図1)に示した構成と同一の部材には、同一の符号を
付記し、その説明を省略する。
【0075】以下に、上記の構成における光学式記録再
生装置の動作を説明する。
【0076】まず、第1発光受光ユニット1より出射さ
れた第1入射光ビームAは、回折合成分離素子23を透
過し、コリメータレンズ4、および第1開口7を経て、
対物レンズ5によって第1光ディスク9に集光される。
【0077】そして、第1光ディスク9の記録面により
反射された第1反射光ビームA′は、第1入射光ビーム
Aとほぼ同一の光路を逆行して、対物レンズ5、第1開
口7、およびコリメータレンズ4を経て、回折合成分離
素子23を透過し、第1発光受光ユニット1内の受光素
子に導かれる。
【0078】一方、第2発光受光ユニット2より出射さ
れた第2入射光ビームBは、直接、回折合成分離素子2
3に達し、回折格子部23a(図2(b))に入射した
光ビームだけが回折され、コリメータレンズ4、および
第1開口7を経て、対物レンズ5によって第2光ディス
ク10に集光される。
【0079】そして、第2光ディスク10の記録面によ
り反射された第2反射光ビームB′は、第2入射光ビー
ムBとほぼ同一の光路を逆行して、対物レンズ5、第1
開口7、およびコリメータレンズ4を経て、回折合成分
離素子23の回折格子部23aによって回折され、直
接、第2発光受光ユニット2内の受光素子に導かれる。
【0080】ここで、第2発光受光ユニット2を回折合
成分離素子23に近づけた位置(L3 <L1 )に設ける
のは、収差補償素子6と同様に、第2発光受光ユニット
2の発光点2aからコリメータレンズ4までの光学的距
離を短くするためである。これによって、第2発光受光
ユニット2より出射された第2入射光ビームBは、コリ
メータレンズ4と対物レンズ5との間で、ビーム幅が平
行よりやや拡がった状態となる。したがって、対物レン
ズ5による焦点位置が、光軸方向に遠くなる。この結
果、基材厚の厚い第2光ディスク10における球面収差
の補正が可能となる。
【0081】なお、収差の補正のための収差補償素子6
(図2)を設ける必要がなく、さらに、第2発光受光ユ
ニット2を回折合成分離素子23に近づけた位置に設け
るため、スペースを取らず、装置の小型化が可能とな
る。また、部材点数が減ることにより、装置の構造が単
純になり、信頼性が損なわれることを防ぐことができ
る。
【0082】また、上記構成では、収差補償素子6を設
ける代わりに、第2発光受光ユニット2を回折合成分離
素子23に近づけた位置に設けているが、例えば、平板
ガラス等のような光学的距離を短くできるものを、第2
発光受光ユニット2と回折合成分離素子23の間に設け
てもよい。
【0083】つぎに、本発明のさらに別の実施の形態と
して、上述した実施の形態2の構成のうち、図2に示し
た構成から収差補償素子6を不要とするさらに別の構成
について、以下に説明する。
【0084】図5(a)に示すように、本実施の形態の
構成は、上述した実施の形態2の構成のうち、図2に示
した構成において、収差補償素子6(図2)を設けず、
回折合成分離素子23の代わりに、回折合成分離素子2
3の格子形状が形成されていない方の面にも、収差を補
正するレンズ機能を有する回折格子が形成された回折合
成分離素子(回折手段)53を設ける構成である。つま
り、図5(b)に示ように、回折合成分離素子53の両
面には、回折格子部53aおよび53bがそれぞれ設け
られている。なお、上記回折格子部53aおよび53b
は、波長によって光ビームを透過または回折するように
形成されている。ここでは、第1発光受光ユニット1に
よって発受される第1入射光ビームAおよび第1反射光
ビームA′を透過させ、第2発光受光ユニット2によっ
て発受される第2入射光ビームBおよび第2反射光ビー
ムB′を回折するように、回折格子部53aおよび53
bの格子間隔や格子形状が設定されている。
【0085】なお、説明の便宜上、実施の形態1の図面
(図1)に示した構成と同一の部材には、同一の符号を
付記し、その説明を省略する。
【0086】以下に、上記の構成における光学式記録再
生装置の動作を説明する。
【0087】まず、第1発光受光ユニット1より出射さ
れた第1入射光ビームAは、回折合成分離素子53を透
過し、コリメータレンズ4、および第1開口7を経て、
対物レンズ5によって第1光ディスク9に集光される。
【0088】そして、第1光ディスク9の記録面により
反射された第1反射光ビームA′は、第1入射光ビーム
Aとほぼ同一の光路を逆行して、対物レンズ5、第1開
口7、およびコリメータレンズ4を経て、回折合成分離
素子53を透過し、第1発光受光ユニット1内の受光素
子に導かれる。
【0089】一方、第2発光受光ユニット2より出射さ
れた第2入射光ビームBは、直接、回折合成分離素子5
3に達し、回折格子部53aに入射した光ビームだけが
回折されるとともに、回折格子部53bによって拡散
し、コリメータレンズ4、および第1開口7を経て、対
物レンズ5によって第2光ディスク10に集光される。
【0090】そして、第2光ディスク10の記録面によ
り反射された第2反射光ビームB′は、第2入射光ビー
ムBとほぼ同一の光路を逆行して、対物レンズ5、第1
開口7、およびコリメータレンズ4を経て、回折合成分
離素子53に達し、回折格子部53bによって収斂され
るとともに、回折格子部53aによって回折され、直
接、第2発光受光ユニット2内の受光素子に導かれる。
【0091】ここで、収差補償素子6(図2)を設け
ず、回折合成分離素子53に、収差を補正するレンズ機
能を有する回折格子部53bを形成するのは、第2発光
受光ユニット2より出射された第2入射光ビームBを、
コリメータレンズ4と対物レンズ5との間で、ビーム幅
が平行よりやや拡がった状態とするためである。その結
果、対物レンズ5による焦点位置が、光軸方向に遠くな
り、基材厚の厚い第2光ディスク10における球面収差
の補正が可能となる。
【0092】これによって、収差の補正のための収差補
償素子6(図2)を設ける必要がないため、スペースを
取らず、装置の小型化が可能となる。また、部材点数が
減ることにより、装置の構造が単純になり、信頼性が損
なわれることを防ぐことができる。
【0093】なお、光源の偏光方向を互いに直交させる
とともに、回折合成分離素子53の回折格子部53aお
よび53bの形状を偏光方向により光ビームを透過また
は回折する格子間隔や格子形状にすることによって、上
記と同様の機能を持たせることができる。
【0094】つぎに、本発明のさらに別の実施の形態と
して、図5に示した構成の回折合成分離素子53の形状
を変えることによって、第1発光受光ユニット1および
第2発光受光ユニット2を回折合成分離素子に対して並
列に配した構成について、以下に説明する。
【0095】図6に示すように、本実施の形態の構成
は、図5に示した構成において、回折合成分離素子53
の代わりに、回折合成分離素子(回折手段)63を設け
る構成である。なお、本実施の形態の構成も図5に示し
た構成と同様、収差補償素子6(図2)を不要とするも
のである。
【0096】ここで、第1発光受光ユニット1および第
2発光受光ユニット2は、上記回折合成分離素子63ま
での距離が等しいように、該回折合成分離素子63に対
して並列に配されている。上記回折合成分離素子63
は、第1入射光ビームAおよび第2入射光ビームBが入
射する入射面と、第1入射光ビームAおよび第2入射光
ビームBが出射する出射面とを有している。そして、上
記入射面における第2入射光ビームBが入射する位置
に、回折格子部(第1の回折格子)63aが形成されて
いる。上記回折格子部63aは、第2入射光ビームBを
第1入射光ビームAの光軸に導くとともに、開口絞りの
役目も果たすように、入射した光ビームの一部だけを回
折する回折格子が形成されている。また、第1入射光ビ
ームAの光軸と第2入射光ビームBの光軸は、上記出射
面で交わっており、この位置に回折格子部(第2の回折
格子)63bが形成されている。上記回折格子部63b
は、第2入射光ビームBを回折拡散させることによっ
て、記録面における収差を補正するレンズ機能を有する
ように形成されている。なお、上記回折格子部63aお
よび63bは、波長によって光ビームを透過または回折
するように形成されている。ここでは、第1発光受光ユ
ニット1によって発受される第1入射光ビームAおよび
第1反射光ビームA′を透過させ、第2発光受光ユニッ
ト2によって発受される第2入射光ビームBおよび第2
反射光ビームB′を回折するように、回折格子部63a
および63bの格子間隔や格子形状が設定されている。
【0097】なお、説明の便宜上、実施の形態1の図面
(図1)に示した構成と同一の部材には、同一の符号を
付記し、その説明を省略する。
【0098】以下に、上記の構成における光学式記録再
生装置の動作を説明する。
【0099】まず、第1発光受光ユニット1より出射さ
れた第1入射光ビームAは、回折合成分離素子63を透
過し、コリメータレンズ4、および第1開口7を経て、
対物レンズ5によって第1光ディスク9に集光される。
【0100】そして、第1光ディスク9の記録面により
反射された第1反射光ビームA′は、第1入射光ビーム
Aとほぼ同一の光路を逆行して、対物レンズ5、第1開
口7、およびコリメータレンズ4を経て、回折合成分離
素子63を透過し、第1発光受光ユニット1内の受光素
子に導かれる。
【0101】一方、第2発光受光ユニット2より出射さ
れた第2入射光ビームBは、直接、回折合成分離素子6
3に達し、回折格子部63aによって第1入射光ビーム
Aの光軸方向に回折された後、回折合成分離素子63中
を進む。つぎに、第1入射光ビームAの光軸と第2入射
光ビームBの光軸が交わる位置に形成されている回折格
子部63bによって回折され、第1入射光ビームAの光
軸と同一の光軸上を拡散しながら進む。つづいて、コリ
メータレンズ4、および第1開口7を経て、対物レンズ
5によって第2光ディスク10に集光される。
【0102】そして、第2光ディスク10の記録面によ
り反射された第2反射光ビームB′は、第2入射光ビー
ムBとほぼ同一の光路を逆行して、対物レンズ5、第1
開口7、およびコリメータレンズ4を経て、回折合成分
離素子63に達し、回折格子部63bによって回折収斂
された後、回折合成分離素子63中を進み、回折格子部
63aによって回折される。その後、直接、第2発光受
光ユニット2内の受光素子に導かれる。
【0103】ここで、収差補償素子6(図2)を設け
ず、回折合成分離素子63に、収差を補正するレンズ機
能を有する回折格子部63bを形成するのは、第2発光
受光ユニット2より出射された第2入射光ビームBを、
コリメータレンズ4と対物レンズ5との間で、ビーム幅
が平行よりやや拡がった状態とするためである。その結
果、対物レンズ5による焦点位置が、光軸方向に遠くな
り、基材厚の厚い第2光ディスク10における球面収差
の補正が可能となる。
【0104】これによって、第1発光受光ユニット1お
よび第2発光受光ユニット2が、回折合成分離素子63
に対して並列に配することができるため、第1発光受光
ユニット1および第2発光受光ユニット2を3次元的に
配する必要がなく、設計が容易になる。また、収差の補
正のための収差補償素子6(図2)を設ける必要がない
ため、スペースを取らず、装置の小型化が可能となる。
また、部材点数が減ることにより、装置の構造が単純に
なり、信頼性が損なわれることを防ぐことができる。
【0105】なお、光源の偏光方向を互いに直交させる
とともに、回折合成分離素子63の回折格子部63aお
よび63bの形状を偏光方向により光ビームを透過また
は回折する格子間隔や格子形状にすることによって、上
記と同様の機能を持たせることができる。
【0106】つぎに、本発明のさらに別の実施の形態と
して、上述した実施の形態3の構成のうち、図4に示し
た構成から回折合成分離素子23を不要とする構成につ
いて、以下に説明する。
【0107】〔実施の形態4〕図7に示すように、本実
施の形態の構成は、上述した実施の形態3の構成のう
ち、図4に示した構成において、回折合成分離素子23
を設けず、コリメータレンズ4の代わりに、第2入射光
ビームBおよび第2反射光ビームB′を回折する回折格
子部74aが中心付近にのみ形成されたコリメータレン
ズ(回折手段)74を設ける構成である。なお、上記回
折格子部74aは、波長によって光ビームを透過または
回折するように形成されている。ここでは、第1発光受
光ユニット1によって発受される第1入射光ビームAお
よび第1反射光ビームA′を透過させ、第2発光受光ユ
ニット2によって発受される第2入射光ビームBおよび
第2反射光ビームB′を回折するように、回折格子部7
4aの格子間隔や格子形状が設定されている。
【0108】なお、説明の便宜上、実施の形態1の図面
(図1)に示した構成と同一の部材には、同一の符号を
付記し、その説明を省略する。
【0109】以下に、上記の構成における光学式記録再
生装置の動作を説明する。
【0110】まず、第1発光受光ユニット1より出射さ
れた第1入射光ビームAは、直接、コリメータレンズ7
4に達し、第1開口7を経て、対物レンズ5によって第
1光ディスク9に集光される。
【0111】そして、第1光ディスク9の記録面により
反射された第1反射光ビームA′は、第1入射光ビーム
Aとほぼ同一の光路を逆行して、対物レンズ5、第1開
口7、およびコリメータレンズ74を経て、直接、第1
発光受光ユニット1内の受光素子に導かれる。
【0112】一方、第2発光受光ユニット2より出射さ
れた第2入射光ビームBは、直接、コリメータレンズ7
4に達し、回折格子部74aにより回折された後、光ビ
ームがほぼ平行光にされる。つづいて、第1開口7を経
て、対物レンズ5によって第2光ディスク10に集光さ
れる。このとき、第2入射光ビームBは、コリメータレ
ンズ74の回折格子の形成されていない領域により規制
されるため、第2入射光ビームBのうち回折格子部74
aに入射した光ビームだけが回折される。
【0113】そして、第2光ディスク10の記録面によ
り反射された第2反射光ビームB′は、第2入射光ビー
ムBとほぼ同一の光路を逆行して、対物レンズ5および
第1開口7を経て、コリメータレンズ74に達し、回折
格子部74aによって回折され、直接、第2発光受光ユ
ニット2内の受光素子に導かれる。
【0114】これによって、回折のための回折合成分離
素子23(図4)が不要となるので、スペースを取ら
ず、装置の小型化が可能となる。また、部材点数が減る
ことにより、装置の構造が単純になり、信頼性が損なわ
れることを防ぐことができる。
【0115】なお、光源の偏光方向を互いに直交させる
とともに、コリメータレンズ74の回折格子部74aの
形状を偏光方向により光ビームを透過または回折する格
子間隔や格子形状にすることによって、上記と同様の機
能を持たせることができる。
【0116】つぎに、本発明のさらに別の実施の形態と
して、上述した実施の形態3の構成のうち、図4に示し
た構成の光路の途中に、光路を変更する手段を設ける構
成について、以下に説明する。
【0117】〔実施の形態5〕図8に示すように、本実
施の形態の構成は、上述した実施の形態3の構成のう
ち、図4に示した構成において、第1入射光ビームAお
よび第1反射光ビームA′の光路の途中に、反射鏡(光
路変更手段)80を設ける構成である。
【0118】なお、説明の便宜上、実施の形態1の図面
(図1)に示した構成と同一の部材には、同一の符号を
付記し、その説明を省略する。
【0119】上記反射鏡80を、第1入射光ビームAお
よび第1反射光ビームA′の光路の途中に設けることに
より、第1発光受光ユニット1により発受される光ビー
ムの光軸と、第2発光受光ユニット2により発受される
光ビームの光軸とのなす角を小さくすることができる。
【0120】これによって、各光源の配置の自由度が増
し、設計が容易になるとともに、装置の小型化が可能と
なる。
【0121】以上のように、光ビームの回折手段に回折
格子を利用することにより、従来の構成では必要であっ
た、開口絞りや収差の補正だけを行う部材が不要とな
る。したがって、部材点数を減らし、光学系を一つにす
ることができる。その結果、光源および光検出器のみを
基材厚または記録密度ごとに設けることによって、一つ
の光ヘッドで異なる基材厚や記録密度の光ディスクを記
録再生する光学式記録再生装置を、低コストで小型かつ
高信頼性をもって、提供することができる。
【0122】
【発明の効果】請求項1の発明の光学式記録再生装置
は、以上のように、異なる光源から出射される光ビーム
を同一光軸上の異なる位置に集光することによって、基
材厚または情報密度が異なる光ディスクの記録面に記録
されている情報を再生する光学式記録再生装置におい
て、異なる光源から出射される光ビームを上記同一光軸
上に導くように、該光ビームを選択的に透過もしくは回
折させるとともに、上記記録面からの反射光を対応する
光検出器に導くように、該反射光を選択的に透過もしく
は回折させる回折格子を備えた回折手段が少なくとも設
けられている構成である。
【0123】それゆえ、回折格子を用いて、光ビームの
合成および分離を行うことができるため、基材厚の異な
る記録面や、記録密度の異なる記録面を有する光ディス
クに対応することができる。さらに、プリズムの貼り合
わせや、波長選択性膜あるいは偏光方向選択性膜の蒸着
のために高コストであったハーフミラーやビームスプリ
ッタを用いる代わりに、プレス加工によっても製造でき
る低コストな回折格子を用いることができる。
【0124】しかも、波長依存性の回折格子を用いる場
合、光ビームの偏光方向に依存することなく、光源と光
検出器を配置することができるため、製造上の誤差要因
を少なくでき、さらに精度を向上させることができる。
【0125】以上より、仕様、規格の異なる複数種の光
ディスクを、互換性を犠牲にせずに一つの光ヘッドで利
用することができるとともに、より小型で低価格かつ信
頼性の高い光学式記録再生装置を提供することができる
という効果を奏する。
【0126】請求項2の発明の光学式記録再生装置は、
以上のように、請求項1の構成に加えて、上記回折手段
は、異なる光源から出射される光ビームが、互いに異な
る入射位置から入射する入射面と、上記同一光軸を有す
る光ビームが、一つの出射位置から出射する出射面とを
有し、上記回折格子は、上記入射面の該同一光軸と異な
る光軸を有する光ビームの各入射位置に形成され、該光
ビームを該同一光軸上に導く第1の回折格子と、上記出
射面に形成され、出射位置に到達した光ビームを、該同
一光軸を有する光ビームとして出射する第2の回折格子
とからなる構成である。
【0127】それゆえ、請求項1の構成による効果に加
えて、光源と光検出器を3次元的に配する必要がなく、
設計が容易になる。したがって、装置の構造が単純にな
り、信頼性が損なわれることを防ぐことができるという
効果を奏する。
【0128】請求項3の発明の光学式記録再生装置は、
以上のように、請求項1の構成に加えて、上記回折手段
は、上記同一光軸の最も光源近くに設けられている他の
光学部材とともに一体として形成されている構成であ
る。
【0129】それゆえ、請求項1の構成による効果に加
えて、回折だけを行う部材が必要なくなり、複数の機能
を一つの光学部材に兼備させることができるため、スペ
ースを取らず、装置の小型化が可能となるという効果を
奏する。さらに、部材点数が減ることにより、装置の構
造が単純になり、信頼性が損なわれることを防ぐことが
できるという効果を奏する。
【0130】請求項4の発明の光学式記録再生装置は、
以上のように、請求項1ないし3の何れかの構成に加え
て、上記回折手段の回折格子は、上記同一光軸上に配さ
れている光源以外の光源から出射される光ビームの一部
を該同一光軸上に導くように、該回折手段の面上の一部
領域に形成されている構成である。
【0131】それゆえ、請求項1ないし3の何れかの構
成による効果に加えて、以下のような効果を奏する。ま
ず、開口絞りだけを行う部材が必要なくなるため、スペ
ースを取らず、装置の小型化が可能となる。また、部材
点数が減ることにより、装置の構造が単純になり、信頼
性が損なわれることを防ぐことができる。しかも、波長
依存性の回折格子を用いる場合、光ビームの偏光方向に
依存することなく、光源と光検出器を配置することがで
きるため、製造上の誤差要因を少なくでき、さらに精度
を向上させることができる。
【0132】請求項5の発明の光学式記録再生装置は、
以上のように、請求項1ないし4の何れかの構成に加え
て、異なる光源から出射される光ビームを選択的に透過
させて、特定の光源から出射される光ビームの径を縮小
するフィルタ膜が、該特定の光源から上記光ディスクま
での光軸上に設けられている、上記回折手段を含む光学
部材の一つに一体として形成されている構成である。
【0133】それゆえ、請求項1ないし4の何れかの構
成による効果に加えて、以下のような効果を奏する。ま
ず、開口絞りのためにフィルタ膜を他の光学部材にコー
ティングするだけでよいため、スペースを取らず、装置
の小型化が可能となる。また、部材点数が減ることによ
り、装置の構造が単純になり、信頼性が損なわれること
を防ぐことができる。しかも、波長依存性のフィルタ膜
を用いる場合、光ビームの偏光方向に依存することな
く、光源と光検出器を配置することができるため、製造
上の誤差要因を少なくでき、さらに精度を向上させるこ
とができる。
【0134】請求項6の発明の光学式記録再生装置は、
以上のように、請求項1ないし5の何れかの構成に加え
て、特定の光源から出射される光ビームの上記記録面に
おける収差を補正するレンズ機能を有する回折格子が、
該特定の光源から上記光ディスクまでの光軸上に設けら
れている、上記回折手段を含む光学部材の一つに一体と
して形成されている構成である。
【0135】それゆえ、請求項1ないし5の何れかの構
成による効果に加えて、以下のような効果を奏する。ま
ず、収差の補正だけを行う部材が必要なくなるため、ス
ペースを取らず、装置の小型化が可能となる。また、部
材点数が減ることにより、装置の構造が単純になり、信
頼性が損なわれることを防ぐことができる。しかも、波
長依存性の回折格子を用いる場合、光ビームの偏光方向
に依存することなく、光源と光検出器を配置することが
できるため、製造上の誤差要因を少なくでき、さらに精
度を向上させることができる。
【0136】請求項7の発明の光学式記録再生装置は、
以上のように、請求項1ないし6の何れかの構成に加え
て、異なる光源から出射される光ビームの光軸の非重複
部分に、光ビームの光路を変更する光路変更手段が設け
られている構成である。
【0137】それゆえ、請求項1ないし6の何れかの構
成による効果に加えて、各光源の配置の自由度が増し、
設計が容易になるとともに、装置の小型化が可能となる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る光学式記録再生装
置の構成を示すものであり、(a)は概略構成図、
(b)は要部拡大図である。
【図2】本発明の他の実施の形態に係る光学式記録再生
装置の構成を示すものであり、(a)は概略構成図、
(b)は要部拡大図である。
【図3】本発明の他の実施の形態に係る光学式記録再生
装置の構成を示すものであり、(a)は概略構成図、
(b)および(c)は要部拡大図である。
【図4】本発明の他の実施の形態に係る光学式記録再生
装置の構成を示す概略構成図である。
【図5】本発明の他の実施の形態に係る光学式記録再生
装置の構成を示すものであり、(a)は概略構成図、
(b)は要部拡大図である。
【図6】本発明の他の実施の形態に係る光学式記録再生
装置の構成を示す概略構成図である。
【図7】本発明の他の実施の形態に係る光学式記録再生
装置の構成を示す概略構成図である。
【図8】本発明の他の実施の形態に係る光学式記録再生
装置の構成を示す概略構成図である。
【符号の説明】 1 第1発光受光ユニット(光源・光検出器) 2 第2発光受光ユニット(光源・光検出器) 3 回折合成分離素子(回折手段) 3a 回折格子部 9 第1光ディスク 10 第2光ディスク 23 回折合成分離素子(回折手段) 23a 回折格子部 38 第2開口(フィルタ膜) 53 回折合成分離素子(回折手段) 53a 回折格子部 53b 回折格子部 63 回折合成分離素子(回折手段) 63a 回折格子部(第1の回折格子) 63b 回折格子部(第2の回折格子) 74 コリメータレンズ(回折手段) 74a 回折格子部 80 反射鏡(光路変更手段) A 第1入射光ビーム B 第2入射光ビーム A′ 第1反射光ビーム B′ 第2反射光ビーム

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】異なる光源から出射される光ビームを同一
    光軸上の異なる位置に集光することによって、基材厚ま
    たは情報密度が異なる光ディスクの記録面に記録されて
    いる情報を再生する光学式記録再生装置において、 異なる光源から出射される光ビームを上記同一光軸上に
    導くように、該光ビームを選択的に透過もしくは回折さ
    せるとともに、上記記録面からの反射光を対応する光検
    出器に導くように、該反射光を選択的に透過もしくは回
    折させる回折格子を備えた回折手段が少なくとも設けら
    れていることを特徴とする光学式記録再生装置。
  2. 【請求項2】上記回折手段は、異なる光源から出射され
    る光ビームが、互いに異なる入射位置から入射する入射
    面と、上記同一光軸を有する光ビームが、一つの出射位
    置から出射する出射面とを有し、 上記回折格子は、上記入射面の該同一光軸と異なる光軸
    を有する光ビームの各入射位置に形成され、該光ビーム
    を該同一光軸上に導く第1の回折格子と、 上記出射面に形成され、出射位置に到達した光ビーム
    を、該同一光軸を有する光ビームとして出射する第2の
    回折格子とからなることを特徴とする請求項1に記載の
    光学式記録再生装置。
  3. 【請求項3】上記回折手段は、上記同一光軸の最も光源
    近くに設けられている他の光学部材とともに一体として
    形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光学
    式記録再生装置。
  4. 【請求項4】上記回折手段の回折格子は、上記同一光軸
    上に配されている光源以外の光源から出射される光ビー
    ムの一部を該同一光軸上に導くように、該回折手段の面
    上の一部領域に形成されていることを特徴とする請求項
    1ないし3の何れかに記載の光学式記録再生装置。
  5. 【請求項5】異なる光源から出射される光ビームを選択
    的に透過させて、特定の光源から出射される光ビームの
    径を縮小するフィルタ膜が、該特定の光源から上記光デ
    ィスクまでの光軸上に設けられている、上記回折手段を
    含む光学部材の一つに一体として形成されていることを
    特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の光学式記
    録再生装置。
  6. 【請求項6】特定の光源から出射される光ビームの上記
    記録面における収差を補正するレンズ機能を有する回折
    格子が、該特定の光源から上記光ディスクまでの光軸上
    に設けられている、上記回折手段を含む光学部材の一つ
    に一体として形成されていることを特徴とする請求項1
    ないし5の何れかに記載の光学式記録再生装置。
  7. 【請求項7】異なる光源から出射される光ビームの光軸
    の非重複部分に、光ビームの光路を変更する光路変更手
    段が設けられていることを特徴とする請求項1ないし6
    の何れかに記載の光学式記録再生装置。
JP9113030A 1997-04-30 1997-04-30 光学式記録再生装置 Pending JPH10302297A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020002851A (ko) * 2000-06-30 2002-01-10 이형도 광학 픽업 장치
US7782735B2 (en) 2004-05-14 2010-08-24 Sanyo Electric Co., Ltd. Optical pickup device capable of handling a plurality of laser light beams having different wavelengths

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