JPH1030179A - 酸化亜鉛膜の製造方法 - Google Patents

酸化亜鉛膜の製造方法

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JPH1030179A
JPH1030179A JP18649996A JP18649996A JPH1030179A JP H1030179 A JPH1030179 A JP H1030179A JP 18649996 A JP18649996 A JP 18649996A JP 18649996 A JP18649996 A JP 18649996A JP H1030179 A JPH1030179 A JP H1030179A
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JP
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oxide film
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zinc oxide
plasma
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JP18649996A
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Hiroshi Kanamaru
浩 金丸
Hiroshi Kimura
浩 木村
Hiroshi Kamijo
洋 上條
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Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】酸化亜鉛膜の膜質の向上,安定化などを図った
酸化亜鉛膜の製造方法を提供する。 【解決手段】反応性スパッタ装置1は、反応ガスにアル
ゴン(Ar)5aと酸素(02 )5bの混合物を用い、
マイクロ(μ)波22Aを受容してプラズマ2を生成す
るプラズマ生成室21,処理室5,電磁コイル31,タ
ーゲット6に負の直流バイアス電位を与える直流電源装
置61等を備える。処理室5内には、プラズマ流2Aを
取り巻いて設置された金属亜鉛製のターゲット6、プラ
ズマ導入穴51と対向させて設置されヒータを内蔵し酸
化亜鉛(ZnO)膜を被着させるべき被着対象物1Aを
載置する基板ステージ52が設けられる。そうして被着
対象物1AへのZnO膜の主要な成膜条件は、μ波のパ
ワーが400〔W〕、直流バイアス条件が300
〔V〕,150〔W〕、反応ガス圧力が約0.13〔P
a〕、反応ガス流量比「Ar/(Ar+O2 )」が95
〔%〕である。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】この発明は、酸化亜鉛(以
降、ZnOと略称することがある。)膜を圧電性膜とし
て用いたZnO膜応用装置に使用されるZnO膜の製造
方法に係わり、ZnO膜の膜質などの向上を図った改良
された酸化亜鉛膜の製造方法に関する。
【従来の技術】圧電性を示す物質は多数存在するが、薄
い膜状とされた状態においても圧電性を示す物質はそれ
ほど多くは見出されてはいない。そのような薄い膜状に
おいて圧電性を示す物質としてZnO膜を挙げることが
できる。このZnO膜は、その圧電性を利用して高周波
応用装置に適用されている。ZnO膜を圧電性材料とし
て用いた高周波応用装置の事例として、表面弾性波(以
降、SAWと略称することがある。)を利用する装置
(例えば、後述するSAWコンボルバ,SAWコリレー
タ)がある。このような装置に使用されるZnO膜の生
成には、主にスパッタ法が採用されている。このZnO
膜の生成に用いられているスパッタ法としては、金属亜
鉛をターゲットに用いて反応ガス中でスパッタを行う反
応性スパッタ法と、酸化亜鉛をターゲットに用いて行う
非反応性スパッタ法とに大別される。この内、反応性ス
パッタ法は、金属亜鉛(以降、Znと略称することがあ
る。)ターゲットからスパッタされたZnの粒子群中に
酸素(以降、O2 と略称することがある。)や窒素など
の反応性ガスを混入し、Znの化合物(多くの場合に高
い電気抵抗率の値を有する物質である)の薄い膜を対象
物の表面に形成させる技術である。特に、公知のECR
(Electron Cyclotron Reson
ance)プラズマを用いる反応性スパッタ法では、反
応ガスの圧力が低い値(0.1〔Pa〕程度)において
も高密度なプラズマを得られるため、高品質なZnO膜
の作製が可能であることが知られている。〔M.Kad
ota,T.Kasanami,M.Minakat
a、〃Piezoelectriccharacter
istics of ZnO films depos
ited by using an ECR sput
tering system〃、J.J.A.P.、V
ol.31,(1992)、p3013〜p3016〕 このECRプラズマを用いる反応性スパッタ法では、タ
ーゲットにバイアス電位を与えるためのバイアス用電源
に関する種別としては、直流電源を用いる方式と高周波
電源を用いる方式とが知られている。しかし、バイアス
用電源として高周波電源を用いた場合には、直流電源を
用いた場合に対して、プラズマ電位,対象物の電位,電
子温度などの定数が大きく変化することが知られている
(バイアス用電源として直流電源を用いた場合には、前
記の定数はそれほど変化しないことも知られている)。
この結果、高周波電源を用いた場合には、生成される薄
膜が大きなダメージを受けてしまうことが起こり得る。
また、薄膜を形成するのに要する電力の効率について両
電源方式を比較すると、高周波電源から供給される電力
のほとんどが電子の加熱に費やされてしまうことで、電
力効率は直流電源を用いる場合に対して数分の一と極め
て低くなる。これらのことから、ECRプラズマを用い
た反応性スパッタ法による薄膜の生成においては、バイ
アス用電源として直流電源を用いることが好ましいので
ある〔松岡茂登,小野堅一:スパッタ型ECRマイクロ
波プラズマの特徴と薄膜形成への応用:応用物理、第5
7巻(1989)、p1301〜p1313〕。また、
バイアス用電源として用いられる電源装置の価格を比較
すると、直流電源の方が高周波電源よりも安価であると
いう利点も有る。さらに、このような直流ECR式反応
性スパッタ装置においては、ZnO膜を被着すべき被着
対象物を保持する構造に関して、Deposition
−Down方式(以降、縦形と略称することがある。)
とDeposition−Up方式とが知られている。
後者は、ZnO膜の被着される面が下向きになるように
して被着対象物を保持する構造体を備えている。これに
対して前者の縦形の場合には、ZnO膜の被着される面
を上向きにして支持物上に載置するだけで良く、したが
って、被着対象物を保持するための保持用構造体は不要
である。後者が必要とする保持用構造体が持つ具体的構
造としては各種の方式のものが知られているが、被着対
象物が、慎重な取扱を要する材料を用いて製作されたも
のであり,かつ高い寸法精度を有しているものであるの
で、いずれの構造方式のものであっても、保持用構造体
は、寸法精度や素材を吟味して製作される必要が有る。
このために、この保持用構造体の価格は、極めて高価な
ものとならざるを得ないのである。以上のことから、Z
nO膜の生成に用いられる装置としては、縦形の直流E
CR式反応性スパッタ装置(以降、縦形直流ECR式反
応性スパッタ装置、または、単に反応性スパッタ装置と
略称することがある。)が、主として採用されている。
このような縦形直流ECR式反応性スパッタ装置の概要
について、図1を用いて説明する。ここで図1は、一般
例の縦形直流ECR式反応性スパッタ装置の概要を示す
その縦断面図である。図1において、1は、プラズマ生
成室21,コイル収納室3,処理室5などからなる縦形
直流ECR式反応性スパッタ装置(反応性スパッタ装
置)である。反応性スパッタ装置1では、反応ガスに
は、アルゴン(以降、Arと略称することがある。)5
aと酸素(以降、02 と略称することがある。)5bと
の混合物が採用されている。プラズマ生成室21と処理
室5とは真空室であり、プラズマ生成室21は処理室5
の上部に隣接して設置されており、Ar5aを導入する
ためのガス導入管24が処理室5の反対側に設けられて
いる。プラズマ生成室21には、マイクロ波(以降、μ
波と略称することがある。)用導波管22内を伝搬され
てきたμ波22Aが、処理室5の反対側に設けられたμ
波導入用窓23を介して導入される。プラズマ生成室2
1を図示したごとくに取り巻くようにして構成されたコ
イル収納室3内には、電磁コイル31が収納されてい
る。プラズマ生成室21内の電子は、電磁コイル31に
よって得られた直流磁界とμ波22Aとにより公知のサ
イクロトロン共鳴を起こし、低い反応ガス(Ar5aと
2 5bとで構成される)の圧力(0.1〔Pa〕程
度)においても高密度なプラズマ2が生成される。この
ようにして生成されたプラズマ2は、処理室5のプラズ
マ生成室21との接続部分に設けられたプラズマ導入穴
51からプラズマ流2Aとなって処理室5に流入する。
処理室5には02 5bを導入するためのガス導入管53
が設けられると共に、処理室5内には、プラズマ流2A
を図示したごとくに取り巻くようにして設置されたター
ゲット6と、プラズマ導入穴51と対向する側に設置さ
れた基板ステージ52(反応性スパッタ装置1の場合に
おける被着対象物を支持するための支持物である)とが
設けられている。基板ステージ52には、図示しない加
温されたフッ素系の液状熱媒が通流されるヒータ52A
が設置されている。この基板ステージ52は、その上面
52aがプラズマ流2Aに対向するようにして設置され
ており、ZnO膜を被着させるべき被着対象物1Aは、
この上面52aの上に、ZnO膜が被着される面を上に
向けて単に載置されることになる。そうして、被着対象
物1Aは、基板ステージ52などを介して接地電位と同
等の電位とされている。プラズマ生成室21および処理
室5の内部空間を真空状態に維持するために、処理室5
には真空排気装置としてターボ分子ポンプ54が付属さ
れ、ターボ分子ポンプ54には排気管55が接続されて
いる。この事例の場合には、ターゲット6は高純度(≧
99.99〔%〕)の金属亜鉛(Zn)製であり、ター
ゲット6に負の直流電位であるバイアス電位を与えるた
めのバイアス用電源として、前述したところにより直流
電源装置61が設置されている。反応性スパッタ装置1
では、ターボ分子ポンプ54で排気されることで、処理
室5内の到達真空度として<2.7×10-4〔Pa〕の
値が得られており、反応ガスの圧力は、0.1〔Pa〕
程度の低い値に設定されている。また、μ波22Aが持
つ周波数は2.45〔GHz〕程度であり、プラズマ生
成室21内に電磁コイル31により生成される磁界の磁
束密度は875×10-4〔Wb/m2 〕程度に設定され
ている。このμ波22Aと電磁コイル31により得られ
る磁界との相互作用により、前記の低ガス圧のもとでも
高い密度を持つプラズマ2が生成されるのである。この
プラズマ2により活性化されたイオンが持つエネルギー
は前述したところにより数〔eV〕と小さい。また、基
板ステージ52を冷却する液状熱媒の温度は100
〔℃〕程度に設定されている。そうして、負の直流電位
にバイアスされたターゲット6とプラズマ流2Aとによ
り反応性スパッタが行われ、被着対象物1Aに対してZ
nO膜の生成が行われる。プラズマ2により活性化され
たイオンが持つエネルギーが数〔eV〕と小さいため
に、被着対象物1Aにはダメージの少ないZnO膜が被
着されることになる。次に、このような反応性スパッタ
装置1により生成されたZnO膜を利用している装置の
事例として、SAWコンボルバとSAWコリレータとに
ついての説明を行うこととする。SAWコンボルバとS
AWコリレータは共に、高い信頼性を持つ次世代のワイ
ヤレス通信システムとして近年注目されるようになって
きているスペクトル拡散(SS:Spread Spe
ctrum)通信方式において、受信部の2次復調(相
関検出)部用として用いられるSAWデバイスである。
SAWコンボルバは、SS通信方式において入力信号f
(t)とリファレンス信号g(t)との畳込み積分(C
onvolution)を行うためのデバイスであるコ
ンボルバをSAWデバイス化したものである。図7にコ
ンボルバの動作原理を説明する原理説明図を示す。図7
において、コンボルバ7Aは、入力信号f(t)用のd
eray line71と、リファレンス信号g(t)
用のderay line72と、deray lin
e71,72上の対応するタップからのそれぞれの信号
f(t),g(t)をミキシング(乗算)する複数のミ
キシング部73と、それぞれのミキシング部73で得ら
れたミキシング結果を積分するsumming bus
74とを備えている。そうしてコンボルバ7Aは、信号
f(t),g(t)のミキシング結果の積分値を、su
mming bus74から出力信号Sとし出力する。
また、SAWコリレータは、入力信号f(t)が伝播す
るderay lineが持つ各タップからの信号f
(t)を、予め重み付けが施された回路部を介して積分
を行うためのデバイスであるコリレータをSAWデバイ
ス化したものである。図8にコリレータの動作原理を説
明する原理説明図を示す。図8において、コリレータ7
Bは、入力信号f(t)用のderay line71
と、deray line71上のタップからの信号f
(t)に,重み付け関数g(t)に従う重みを付す複数
の重み付け回路部75と、それぞれの重み付け回路部7
5を介して重み付け関数g(t)に従う重み付けを課さ
れた信号f(t)を積分するsumming bus7
4とを備えている。そうしてコリレータ7Bは、複数の
重み付け回路部75を介した信号f(t)の積分値を、
summing bus74から出力信号Sとし出力す
る。前記のコンボルバ7A,コリレータ7BにSAWを
利用することは、SAWが持つSAWの伝播速度が数
〔km/s〕であり、電磁波の波長に対して約10 -3
度小さいこと.波の発生,検出,制御を,圧電性を示
す物質の表面部分で行うことができること.の特徴を利
用できることで、極めて小形なSS通信方式用のデバイ
スを得ることを意図したものである。〔坪内和夫:スペ
クトル拡散通信の応用とデバイス:電子情報通信学会論
文誌(B−II)、Vol.J74−B−II(199
1)、No.5、p189〜p198〕 このようなSAWコンボルバの従来例を図9を用いて説
明する。ここで、図9は、従来例によるSAWコンボル
バの主要部を模式的に示す構造図で、図9(a)はその
上面図であり、図9(b)はその縦断面図である。図9
において、8は、表面に酸化膜82が形成されているシ
リコン基板81と、酸化膜82上に形成されたZnO膜
83と、いずれも酸化膜82とは反対側のZnO膜83
の表面上に形成された,入力信号用の櫛歯電極84,リ
ファレンス信号用の櫛歯電極85,および出力信号用の
電極86とを備えたSAWコンボルバである。SAWコ
ンボルバ8と図7によるコンボルバ7Aとの対応関係に
ついて述べると、コンボルバ7Aが持つderay l
ine71,deray line72,summin
g bus74,ミキシング部73は、SAWコンボル
バ8が持つ櫛歯電極84,櫛歯電極85,電極86,Z
nO膜83にそれぞれ対応している。したがって、SA
Wコンボルバ8は、コンボルバ7Aが持つ前述の機能を
有していることになる。また前述によるSAWコリレー
タの従来例を図10を用いて説明する。ここで、図10
は、従来例によるSAWコリレータの主要部を模式的に
示す構造図で、図10(a)はその上面図であり、図1
0(b)はその縦断面図である。図10において、9
は、表面に酸化膜92が形成されているシリコン基板9
1と、酸化膜92上に形成されたZnO膜93と、いず
れも酸化膜92とは反対側のZnO膜93の表面上に形
成された,入力信号用の櫛歯電極94および出力信号用
の櫛歯電極95とを備えたSAWコリレータである。S
AWコリレータ9と図8によるコリレータ7Bとの対応
関係について述べると、コンボルバ7Bが持つdera
y line71,summing bus74は、S
AWコンボルバ9が持つ櫛歯電極94,櫛歯電極95に
それぞれ対応している。また、コンボルバ7Bが持つ重
み付け回路部75は、SAWコンボルバ9が持つ櫛歯電
極95のそれぞれの電極間の間隔寸法等とZnO膜93
とが対応している。したがって、SAWコリレータ9
も、コリレータ7Bが持つ前述の機能を有していること
になる。SAWコンボルバ8,SAWコリレータ9など
のSAWデバイスにおいては、SAWデバイスの機能,
特性などは、圧電性膜のSAWが伝搬する部位の結晶性
に大きく依存していることが一般である。ここで圧電性
膜のSAWが伝搬する部位とは、公知のごとく、圧電性
膜の表面と圧電性膜の中の主として表面に近い部分、す
なわち、圧電性膜の表面部分のことである。そうして、
圧電性膜の膜厚がSAWの波長に近い程度に薄い場合に
は、圧電性膜のSAWが伝搬する部位は、公知のごと
く、圧電性膜の膜厚全体となる。したがって、前記のS
AWコンボルバ8およびSAWコリレータ9がそれぞれ
に持つZnO膜83,93の形成に当たっては、前述の
図1による反応性スパッタ装置1を用いて、ZnO膜8
3,93の結晶性を重視した成膜条件に設定している。
従来例の具体的な成膜条件の主要例を表1中に示す。
【表1】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術によ
る酸化亜鉛の膜の成膜条件、例えば、ZnO膜83,9
3の形成に用いられている表1中に示したような成膜条
件は、得られるZnO膜83,93の結晶性が比較的に
良好であるので、このZnO膜を用いたSAWデバイス
は比較的に良好な性能を得られるのであるが、次記する
ようなことが問題点としてクローズアップされるように
なってきている。すなわち、 表1中に示すような反応ガス流量比である「Ar/
(Ar+O2 )」の値であると、反応ガス中のO2 の比
率が相対的に高いために、ターゲット6がスッパタされ
る速度よりも、ターゲット6の表面が酸化される速度の
方が大きくなっていることが知られてきた。ターゲット
6がスッパタされる速度よりもターゲット6の表面が酸
化される速度の方が大きいために、ターゲット6の表面
が酸化膜により覆われることになる。ターゲット6の表
面が酸化膜により覆われると、ターゲット6は直流電圧
によってバイアスされているので、高電気抵抗率の物質
であるこの酸化膜の表面には、電荷が蓄積されることに
なる。酸化膜の表面への電荷の蓄積が進んで、電荷蓄積
量が反応性スパッタ装置1の構成とその成膜条件などに
より定まるある量に達すると、この蓄積された電荷は放
電される。すなわち、ターゲット6の表面において間欠
的に,しかもランダムに放電が生じるのである。そうし
て、この放電が生じることで、被着対象物1Aに被着さ
せるZnO膜の安定な膜形成が困難になってZnO膜の
結晶の粒径の変動が大きくなると共に、ZnO膜の成膜
速度(ZnO膜厚の単位時間当たりの増加量である)が
被着対象物1Aの製品ロット間などで大きく異なってし
まうことになっている。また、 前記の項で述べたターゲット6の表面における放電
の発生の際に、ターゲット6の表面に生成されている酸
化膜が放電火花のエネルギーによってスパッタされ、酸
化膜(これもZnOである)の微粉(その粒径は最大で
5〔μm〕程度であることが多い)を生じる。反応性ス
パッタ装置1では、図1中に示すように被着対象物1A
はターゲット6の下方に位置していることと,ターゲッ
ト6と被着対象物1Aとの間には直流電源装置61が発
生する電圧値に対応する電位差が存在していることで、
この酸化膜の微粉は被着対象物1Aに向けて落下し、被
着対象物1Aに被着されたZnO膜上にも堆積すること
になる。この結果、被着対象物1Aに形成されるZnO
膜(ZnO膜83,93など)の表面の平坦性が損なわ
れ、凹凸度が大きくなってしまうのである。(この分野
では、膜の表面の凹凸度が大きくなることを、モフォロ
ジーが悪化すると表現もする。)SAWデバイスにおい
ては、モフォロジーの悪化は、SAWの散乱を生じてS
AWの伝播の妨げになる。すなわち、SAWの伝播損失
が増加してしまうことになるのである。また、 前記の項で述べた酸化膜の微粉の被着対象物1Aへ
の落下は、前述のSAWコンボルバ8などのように櫛歯
電極を備える構造を持つSAWデバイスである場合に
は、被着されたZnO膜のこの櫛歯電極が形成される部
位にも酸化膜の微粉が堆積されることになる。この微粉
は除去することができないので、酸化膜の微粉が堆積さ
れた状態のままで櫛歯電極の形成を行わざるを得ない。
酸化膜の微粉は高電気抵抗率ではあるが導電体であるの
で、これによって、櫛歯電極相互間が電気的にほぼ短絡
状態となり、SAWデバイスに動作不良を生じることと
なる。さらにまた、 反応性スパッタ装置1を用いる場合においては、プラ
ズマ流2Aが被着対象物1Aに照射されることになる。
プラズマ流2Aが被着対象物1Aに照射されることは、
プラズマ流2A中に存在しているイオンが被着対象物1
Aに衝突することであるので、被着対象物1Aに温度の
上昇を招くことになる。被着対象物1Aの温度が上昇す
ることは、生成されるZnO膜の結晶の粒径が大きくな
ってしまうことである。そうして、このことが原因とな
って,ZnO膜の表面の結晶の粒径が大きくなること
も、モフォロジーの悪化を招くこととなる。これによ
り、前記の項で述べたことと同様に、SAWの伝播損
失が増加することになるのである。この発明は、前述の
従来技術の問題点に鑑みなされたものであり、その目的
は、酸化亜鉛の膜の膜質の向上,膜質の安定化を図った
酸化亜鉛膜の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】この発明では前述の目的
は、 1)酸化亜鉛の膜を被着するべき被着対象物を保持する
保持機構の方式がDeposition−Down方式
であり,反応性ガスの供給下において亜鉛製のターゲッ
トに負の直流電圧を印加しつつ,ECRプラズマを用い
て反応性スパッタ法により被着対象物への酸化亜鉛の膜
の被着を行う酸化亜鉛膜の製造方法において、反応性ガ
スにアルゴンと酸素とを用い、「アルゴン/(アルゴン
+酸素)」の値を0.5程度から0.95程度の範囲と
し、ターゲットの表面に酸化膜が生成されないようにし
て酸化亜鉛の膜の作製を行う製造方法とすること、また
は、 2)前記1項に記載の手段において、ECRプラズマの
生成のために与えるマイクロ波のパワー値を、被着対象
物に被着される酸化亜鉛膜の少なくとも表面部分の酸化
亜鉛の結晶の粒径値が30〔nm〕程度以下となるよう
な値に設定されてなる製造方法とすること、により達成
される。
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図表
を用いて説明する。この発明において用いられる反応性
スパッタ装置も、図1を用いて説明したところによる一
般例の縦形直流ECR式反応性スパッタ装置(反応性ス
パッタ装置)1であり、この発明が従来技術の場合と異
なるのは、従来例の場合のZnO膜が持つ良好な結晶性
を維持しつつ前述の従来例の場合の諸問題を解決するべ
く設定される,その成膜条件にある。すなわち、この発
明における成膜条件の主要例は表2中に示したとおりで
ある。
【表2】 次に、表2中に示したこの発明の主要な成膜条件と,表
1中に示した従来例の主要な成膜条件とを比較しつつ、
この発明のZnO膜の製造方法により得られるZnO膜
について説明する。まず、この発明においては、反応ガ
ス流量比である「Ar/(Ar+O2 )」の値は、アル
ゴン・リッチに設定されている。この結果、ターゲット
6の表面が酸化される速度を、ターゲット6がスッパタ
される速度よりも遅くすることができ、従来例において
比較的に頻繁に発生していたターゲット6の表面におけ
る放電の発生がほぼ解消される。アルゴン・リッチに設
定することによる効果は、被着対象物1A上に堆積され
た,単位面積当たりの酸化膜の微粉の個数(以降、パウ
ダー密度と略称することがある。)の多少として計測す
ることができる。「Ar/(Ar+O2 )」に応じての
パウダー密度の測定例を図4に示す。図4に示した事例
では、「Ar/(Ar+O2 )」を30〔%〕,50
〔%〕,70〔%〕,90〔%〕および95〔%〕に設
定し、またいずれの「Ar/(Ar+O2 )」値の場合
においても、μ波のパワーは400〔W〕に、DCバイ
アス条件は300〔V〕,150〔W〕に、反応ガス圧
力は0.13〔Pa〕に、反応ガス(Ar5aと02
bの和である)の0〔℃〕換算供給量は46〔mL/m
in〕に、それぞれ一定条件としている。この測定例に
おいては、いずれの場合においても、被着対象物1Aに
被着された膜はZnO膜であることが確認できる。そう
して、図4を視察することにより、表2中に示したこの
発明の主要な成膜条件における50〔%〕以上の範囲の
「Ar/(Ar+O2 )」において、パウダー密度が低
減されることを確認できる。特に、95〔%〕の「Ar
/(Ar+O2 )」におけるパウダー密度は3,510
〔個/cm2 〕であり、従来例の30〔%〕の「Ar/
(Ar+O2 )」におけるパウダー密度の486,20
0〔個/cm2 〕に対して大幅に低減されることを確認
できる。また、「Ar/(Ar+O2 )」値に応じての
ZnO膜の成膜速度の製品ロット間でのばらつきの測定
例を図5に示す。図5に示した事例では、「Ar/(A
r+O2 )」を30〔%〕,50〔%〕,70〔%〕お
よび95〔%〕に設定し、またいずれの「Ar/(Ar
+O2 )」値の場合においても、図4における場合と同
様に、μ波のパワーは400〔W〕に、DCバイアス条
件は300〔V〕,150〔W〕に、反応ガス圧力は
0.13〔Pa〕に、反応ガス(Ar5aと02 5bの
和である)の0〔℃〕換算供給量は46〔mL/mi
n〕に、それぞれ一定条件としている。そうして、図5
を視察することにより、表1中に示したこの発明の主要
な成膜条件における50〔%〕以上の範囲の「Ar/
(Ar+O 2 )」において、ZnO膜の成膜速度の製品
ロット間のばらつきを、従来例の30〔%〕の「Ar/
(Ar+O2 )」の場合よりも、小さくすることができ
ることを確認できる。さらに、マイクロ波のパワーに応
じての基板温度およびZnO膜の表面部分におけるZn
O結晶の粒径の測定例を図6に示す。図6に示した事例
では、μ波のパワーを400〔W〕,700〔W〕およ
び1000〔W〕に設定し、またいずれのμ波のパワー
値の場合においても、「Ar/(Ar+O2 )」は95
〔%〕に、DCバイアス条件は300〔V〕,150
〔W〕に、反応ガス圧力は0.13〔Pa〕に、反応ガ
ス(Ar5aと02 5bの和である)の0〔℃〕換算供
給量は46〔mL/min〕に、それぞれ一定条件とし
ている。この測定例においても、基板温度値はマイクロ
波のパワーの影響を強く受けるものであること、また、
基板温度値の上昇は表面部分のZnO結晶の粒径を増大
させることが確認されている。そうして、μ波のパワー
を400〔W〕にすることで、ZnO膜の表面部分にお
けるZnO結晶の粒径を30〔nm〕と、従来例の場合
の110〔nm〕(μ波のパワーは1000〔W〕であ
る)に対して大幅に小さくできることが確認できる。な
お、反応性スパッタ装置1を用いた場合には、400
〔W〕未満のμ波パワーにおいては、プラズマが生成さ
れなかった。今までの発明の実施の形態の項における説
明では、反応ガス圧力は0.13〔Pa〕であるとして
きたが、図4〜図6に示したそれぞれの測定例に関し
て、反応ガス圧力のみを下限を0.08〔Pa〕とする
範囲で変化させた測定例においても、図4〜図6に示し
たと同等の測定結果を得ることができている。また、今
までの発明の実施の形態の項における説明では、成膜条
件を反応性スパッタ装置1に対応する特定の成膜条件と
したが、例えば、μ波のパワー値,DCバイアス条件,
反応ガス供給量などについては、ZnO膜の成膜に用い
られる反応性スパッタ装置が異なる場合には、それに適
合する成膜条件が選定される必要があることは勿論のこ
とである。
【実施例】以下この発明の実施例を図面を参照して説明
する。なお、この項の以下の説明においては、図9,図
10に示した従来例によるSAWデバイスと同一部分に
は同じ符号を付し、その説明を省略する。 実施例1;図2は、この発明の一実施例が適用されたS
AWコンボルバの主要部を模式的に示す構造図で、図2
(a)はその上面図であり、図2(b)はその縦断面図
である。図2において、8Aは、図9に示した従来例に
よるSAWコンボルバ8に対して、ZnO膜83に替え
てZnO膜89を用いるようにしたSAWコンボルバで
ある。ZnO膜89は、前述の図1による反応性スパッ
タ装置1を用いて、表1に示した成膜条件に基づいた成
膜条件において形成されている。すなわち、ZnO膜8
9の成膜条件は、μ波のパワーは400〔W〕に、DC
バイアス条件は300〔V〕,150〔W〕に、反応ガ
ス圧力は0.13〔Pa〕に、「Ar/(Ar+
2 )」は95〔%〕に、反応ガス(Ar5aと02
bの和である)の0〔℃〕換算供給量は46〔mL/m
in〕に、それぞれ設定されている。これにより、前述
の発明の実施の形態の項で説明したように、例えば、S
AWコンボルバ8Aが持つZnO膜89の形成時にター
ゲット6から生じる酸化膜の微粉の量が、従来例のよる
SAWコンボルバ8の場合と比較して大幅に低減できて
いる。この結果、櫛歯電極84,85の製造歩留りを、
従来例によるSAWコンボルバ8の場合の20〔%〕か
ら80〔%〕に向上することができている。また、SA
Wの伝播損失を、従来例によるSAWコンボルバ8の場
合の40〔dB〕から30〔dB〕に低減することがで
きている。 実施例2;図3は、この発明の一実施例が適用されたS
AWコリレータの主要部を模式的に示す構造図で、図3
(a)はその上面図であり、図3(b)はその縦断面図
である。図3において、9Aは、図10に示した従来例
によるSAWコリレータ9に対して、ZnO膜93に替
えてZnO膜99を用いるようにしたSAWコリレータ
である。ZnO膜99は、前述の図1による反応性スパ
ッタ装置1を用いて、前述の実施例1によるSAWコン
ボルバ8Aの場合と同一の成膜条件において形成されて
いる。これにより、前述の発明の実施の形態の項で説明
したように、例えば、SAWコリレータ9Aが持つZn
O膜99の形成時にターゲット6から生じる酸化膜の微
粉の量が、従来例によるSAWコリレータ9の場合と比
較して大幅に低減できている。この結果、櫛歯電極9
4,95の製造歩留りを、従来例によるSAWコリレー
タ9の場合の20〔%〕から80〔%〕に向上すること
ができている。また、SAWの伝播損失を、従来例によ
るSAWコリレータ9の場合の40〔dB〕から30
〔dB〕に低減することができている。
【発明の効果】この発明においては、前記の課題を解決
するための手段の項で述べた製造方法とすることによ
り、次記する効果を奏する。 前記の課題を解決するための手段の項の第1項の製造
方法とすることにより、ターゲットの表面においては、
ターゲットの酸化速度がターゲットのスパッタ速度を下
回るようになし得て、ターゲット表面に酸化膜が生成さ
れることが無くなる。このことにより、この酸化膜が存
在することが原因で従来発生していたターゲット表面で
の放電の発生を抑止することが可能となった。この結
果、放電の存在が基本原因となってZnO膜の製造時に
おいて従来生じていた前述の諸問題(ZnO膜の成膜速
度の変動、ZnO膜の表面部分の結晶粒径の変動、前記
酸化膜の微粉のZnO膜上およびZnO膜を被着させた
い被着対象物への堆積、ZnO膜のモフォロジーの悪
化、SAWの伝播損失の増加、ZnO膜被着対象物の製
造ばらつきの増大など)を解消することが可能となっ
た。 前記の課題を解決するための手段の項の第2項の製造
方法とすることにより、ZnO膜の被着工程におけるZ
nO膜被着対象物の,ECRプラズマによる過度の加熱
を抑止することが可能となった。これにより、前記の
項の効果に加えて、ZnO膜の被着工程におけるZnO
膜被着対象物の過度の温度上昇が原因で従来生じていた
前述の諸問題(ZnO膜の結晶粒径の増大、この結晶粒
径の増大が直接原因での,ZnO膜のモフォロジーの悪
化やSAWの伝播損失の増加など)を解消することが可
能となった。 前記の,項の効果により、例えば、櫛歯電極の製
造歩留りの、従来例によるSAWデバイスの場合の20
〔%〕から80〔%〕への向上、また、SAWの伝播損
失の、従来例によるSAWデバイスの場合の40〔d
B〕から30〔dB〕への低減が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般例の縦形直流ECR式反応性スパッタ装置
の概要を示すその縦断面図
【図2】この発明の一実施例が適用されたSAWコンボ
ルバの主要部を模式的に示す構造図で、図2(a)はそ
の上面図、図2(b)はその縦断面図
【図3】この発明の一実施例が適用されSAWコリレー
タの主要部を模式的に示す構造図で、図3(a)はその
上面図、図3(b)はその縦断面図
【図4】「Ar/(Ar+O2 )」に応じてのパウダー
密度の測定例を示すグラフ
【図5】「Ar/(Ar+O2 )」に応じてのZnO膜
の成膜速度の製品ロット間でのばらつきの測定例を示す
グラフ
【図6】マイクロ波のパワーに応じての基板温度および
ZnO膜の表面部分におけるZnO結晶の粒径の測定例
を示すグラフ
【図7】コンボルバの動作原理を説明する原理説明図
【図8】コリレータの動作原理を説明する原理説明図
【図9】従来例によるSAWコンボルバの主要部を模式
的に示す構造図で、図9(a)はその上面図、図9
(b)はその縦断面図
【図10】従来例によるSAWコリレータの主要部を模
式的に示す構造図で、図10(a)はその上面図、図1
0(b)はその縦断面図
【符号の説明】
1 反応性スパッタ装置 1A 被着対象物 2 プラズマ 2A プラズマ流 21 プラズマ生成室 22A マイクロ(μ)波 31 電磁コイル 5 処理室 51 プラズマ導入穴 52 基板ステージ 5a アルゴン(Ar) 5b 酸素(02 ) 6 ターゲット 61 直流電源装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸化亜鉛の膜を被着するべき被着対象物を
    保持する保持機構の方式がDeposition−Do
    wn方式であり,反応性ガスの供給下において亜鉛製の
    ターゲットに負の直流電圧を印加しつつ,ECRプラズ
    マを用いて反応性スパッタ法により被着対象物への酸化
    亜鉛の膜の被着を行う酸化亜鉛膜の製造方法において、 反応性ガスにアルゴンと酸素とを用い、「アルゴン/
    (アルゴン+酸素)」の値を0.5程度から0.95程
    度の範囲とし、ターゲットの表面に酸化膜が生成されな
    いようにして酸化亜鉛の膜の作製を行うことを特徴とす
    る酸化亜鉛膜の製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の酸化亜鉛膜の製造方法に
    おいて、 ECRプラズマの生成のために与えるマイクロ波のパワ
    ー値を、被着対象物に被着される酸化亜鉛膜の少なくと
    も表面部分の酸化亜鉛の結晶の粒径値が30〔nm〕程
    度以下となるような値に設定されてなることを特徴とす
    る酸化亜鉛膜の製造方法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001098370A (ja) * 1999-07-29 2001-04-10 Lucent Technol Inc 配向性を持った圧電膜を生成する方法
KR100343949B1 (ko) * 2000-01-26 2002-07-24 한국과학기술연구원 상온에서 작동하는 자외선 수광, 발광소자용 ZnO박막의 제조 방법 및 그를 위한 장치
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KR100739484B1 (ko) * 2005-10-27 2007-07-13 정운조 징크옥사이드 투명전도막의 제조방법

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