JPH10301713A - マウスと併用するマウスカバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、コンピュータ入力に用いるマウ
スに、大きめのカバーを着脱自在に取り付けて、マウス
使用中に手の汚れがマウスパッドに付着しないようにし
た、マウスカバーに関するものである。 【構成】 マウス（１）に、大きめのマウスカバー
（２）を被せ、その内側にマジックテープ（３）を取り
付け、マウス（１）にもマジックテープ（４）を取り付
けて、双方のマジックテープを止め合わせる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、マウスパッドに埃や
手の汗が付着するのを防ぎ、付着した場合は、それらを
拭き取ることができるように作られた、マウスと一緒に
使用する、マウスカバーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のマウスカバーは、マウスを使用し
ていない時に、それを埃から守るために単にマウスの上
に被せておくだけのものであった。本案の如くマウスに
着脱自在に取り付け、且つマウスと一緒に使用し、特に
手の汗や脂がマウスボールの回転不良の主因であること
に着目して、それらがマウスパッドに付着するのを防止
する構造になっているマウスカバーは、従来なかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】マウスは、コンピュー
タへのデータ入力時に使用するものであるが、このとき
大概は、マウスパッドの上でマウスを用いる。その際、
従来は裸のままのマウスを手でつかんで作業をするの
で、掌の内、親指の付け根部分と小指の付け根部分及び
手首に近い部分が、常にマウスパッドに接触するのであ
る。すると、マウスパッドは、手の汗と脂で次第に汚
れ、従ってそれに室内の埃も付着しやすくなる。する
と、その汚れが、マウスの主要部品であるマウスボール
に付着して、そのマウスボールが回転しないようになっ
てしまうのである。そうなるとマウスボール及びそれが
駆動させている部品を掃除しなければならない。掃除を
するにはマウスを分解して行うのであるが、それは日常
の業務とは別のことなので、大変面倒に感じるのであ
る。いつもマウスを使用している人は、以上のことがよ
く分かっているので、マウスを持つときに掌がマウスパ
ッドに接触しないように心がける。その結果、無意識の
内に余分な神経を使うので、手の指、手首、腕、肩まで
もが疲労してしまうことになるのである。本発明は、こ
うした問題を解決するために発明されたのである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】いまその構成を図面を追
いながら説明すれば、 （イ） コンピュータのデータ入力に使用されるマウス
（１）の上部及び側面部を覆い、且つ多少余る大きさの
布製のカバー（２）の内側（すなわちマウス（１）と接
する面）に、マジックテープ（３）を取り付けた。 （ロ） マウス（１）の上部若しくは側面部に、マジッ
クテープ（３）と対を為すマジックテープ（４）を取り
付けた。 （ハ） カバー（２）をマウス（１）の上から被せ、マ
ジックテープ（３）とマジックテープ（４）を止め合わ
せた。 以上のように構成する。

【０００５】

【作用】次に本発明の作用を述べると、 １．カバー（２）は、マウス（１）を上から覆い、且つ
多少余る大きさに作られているので、その余る幅を掌全
部が載る程度の大きさに調製すれば、カバー（２）の上
からマウス（１）を手で掴んだとき、掌の一部がマウス
パッドに直接触れるのを防ぐことができる。 ２．さらに、掌の一部がカバー（２）をマウスパッドの
上に押し付けるように作用するから、カバー（２）が布
製である場合には、マウスパッドはカバー（２）で常に
清掃されていることになる。 ３．カバー（２）は、マウス（１）にマジックテープ
（３）とマジックテープ（４）とで止めつけられている
ので、マウス使用時にカバーが外れることはない。 ４．そして、カバー（２）は、マウス（１）と着脱可能
としたことにより、いつでも洗濯することができる。 ５．マウス（１）は、片手で動かしながらボタンを押し
て使うものであるが、そのボタンの位置は手が覚えてい
るので、ボタンがカバー（２）の下にかくれてしまって
も、何等支障はない。また、マウスのボタンの上下動の
幅は、１〜２ミリメートル程度なので、カバー（２）が
あっても問題なくボタンを押すことはできる。

【０００６】

【実施例】なお本発明の実施にあたって次の如きことが
できる。 （イ）本発明の請求項２の実施態様例について述べれ
ば、マジックテープ（３）及び（４）の替わりに、Ｕ字
形をした弾力性のワク（５）をカバー（２）に取り付け
た。ワク（５）は、マウス（１）をしっかりと咥える形
状に作成する。ワク（５）の内側に滑り止めを設ければ
よりよいであろう。尚、ワク（５）は、カバー（２）の
内側、外側いずれにも設けることができる。或いは、２
枚のワク（５）でカバー（２）をはさみ止める形式にも
できる。また、ワク（５）の形状は、単にＵ字形に限ら
れるものではなく、例えば環状であってもマウスの電気
コードを避けて取り付けるようにすればよい。従来のマ
ウス自体には、着脱自在にマウスカバーを取り付けるな
どという工夫は施されていないので、本発明の請求項１
や請求項２のように、マジックテープや弾力性のワクを
用いてカバー（２）をマウス（１）に取り付けるように
したものである。従って、マウス（１）に瞬間接着剤等
で、カバー（２）を取り付けるための部品を付加するな
ど、マジックテープ等以外にもカバー（２）をマウス
（１）に着脱自在に取り付ける方法はいくらでもある。 （ロ）本発明の請求項３の実施態様例について述べれ
ば、マウス（１）の側面部だけを覆うようにカバー
（２）を形成した。こうすれば、マウスボタンに指が直
に触れるので、作業性は多少よくなるが、防塵作用は当
然低下する。マウスボタンが見えないと作業がやりにく
い人のためには、この防塵作用の低下を防ぐ目的で、マ
ウス（１）上部の空いた部分に透明のビニール等を取り
付けた形のカバー（２）を作成すればよい。このよう
に、カバー（２）は布製に限るものではなく、マウスパ
ッドの清掃という効果を放棄すれば、ビニール製であっ
ても構わない。 （ハ）本発明の請求項４の実施態様例について述べれ
ば、カバー（２）の一端、実際にはマウスを使用する人
の手首の位置に、ハンドレストを取り付けた。ハンドレ
ストは、元々、タイピストが腕をその上に置いたまま楽
に作業ができるように作られた物であるが、現在ではマ
ウス用のものも市販されている。だがもちろんマウスカ
バーと一体のものはない。本発明の如くカバー（２）に
これを取り付ければ、特にその表面が布製であれば、マ
ウスパッドの上でマウスと一緒に自由に動かせるばかり
でなく、マウスパッドを清掃する効果もある。このハン
ドレストは、カバー（２）に着脱自在に取り付けるとよ
い。

【０００７】

【発明の効果】従来のマウスカバーは、マウスを使用し
ていないときに、その埃避けのために、マウスに被せて
おくためのものであった。従来、マウスは裸の状態で使
用されていた。しかし、裸のマウスを手で掴んで使用し
ていると、掌の一部がマウスの外に出る状態となるの
で、その部分が常にマウスパッドに接触する。そして、
マウスは手で移動させながら用いるものなので、手はマ
ウスパッド全体に接触することとなる。このためマウス
パッドの表面には、手の汗や脂が付着し、そこに室内の
埃も付着しやすくなる。つまり、マウスを裸のまま使用
することによる掌の接触が、マウスパッド表面及びマウ
スボールの汚れの主因であった。本発明は、マウス
（１）の上を覆ってなお余る大きさのカバー（２）を、
そのマウス（１）に着脱自在に取り付けることにより、
カバー（２）を付けたままマウス（１）を使用すること
を可能にし、且つカバー（２）の上からマウス（１）を
掴んだときに、掌の一部がマウスパッドに触れることの
ないようにしたものである。着脱自在にしたのは、カバ
ー（２）は、それが汚れたときに洗濯をする必要がある
からである。これにより、マウスパッドの汚れは激減
し、従ってマウスボールも汚れなくなったので、その回
転不良もなくなり、よって、マウスの分解掃除作業の頻
度も大幅に減少した。また、マウス使用時に、掌がマウ
スパッドに触れないように気を使う必要もなくなったの
で、手や腕の疲労が減少した。さらに、本発明のマウス
カバーを用いれば、机の上で直に、即ちマウスパッドな
しにマウスを使用することができる。机の上のマウス使
用領域を最初に一回清掃すれば、以後は、マウス使用中
はカバー（２）のマウス（１）の外にはみ出した部分が
自動的に机上を清掃するからである。本発明の請求項４
のハンドレスト（６）を取り付けたマウスカバーは、机
の上等の広い領域でマウスを使用するときに役立つ。こ
のハンドレスト（６）は、マウスと共に移動するから、
ハンドレストの存在を意識しないで、マウスを扱うこと
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の斜視図

【図２】本発明の請求項２の斜視図

【図３】本発明の請求項３の斜視図

【図４】本発明の請求項４の斜視図

【符号の説明】

１ マウス ２ カバー ３ マジックテープ ４ マジックテープ ５ ワク ６ ハンドレスト

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】（イ） コンピュータのデータ入力に使用
   されるマウス（１）の上部及び側面部を覆い、且つ多少
   余る大きさの布製のカバー（２）の内側に、マジックテ
   ープ（３）を取り付けた。 （ロ） マウス（１）の上部若しくは側面部に、マジッ
   クテープ（３）と対を為すマジックテープ（４）を取り
   付けた。 （ハ） カバー（２）をマウス（１）の上から被せ、マ
   ジックテープ（３）とマジックテープ（４）を止め合わ
   せた。 以上の如く構成された、マウスと併用するマウスカバ
   ー。
2. 【請求項２】（イ） カバー（２）のほぼ中央部に、Ｕ
   字形をした弾力性のワク（５）を設けた。 （ロ） カバー（２）をマウス（１）の上から被せ、ワ
   ク（５）でマウス（１）をはさみ、以ってカバー（２）
   をマウス（１）に取り付けた。 以上の如く構成された、請求項１記載のマウスと併用す
   るマウスカバー。
3. 【請求項３】（イ） マウス（１）の側面部だけを覆
   い、且つマウス（１）の外側に多少余る大きさの布製の
   カバー（２）の内側に、マジックテープ（３）を取り付
   けた。 （ロ） マウス（１）の側面部に、マジックテープ
   （３）と対を為すマジックテープ（４）を取り付けた。 （ハ） カバー（２）をマウス（１）の側面部にあてが
   い、マジックテープ（３）とマジックテープ（４）を止
   め合わせた。 以上の如く構成された、請求項１または請求項２記載の
   マウスと併用するマウスカバー。
4. 【請求項４】 カバー（２）の一端にハンドレスト
   （６）を取り付けることを特徴とする請求項１または請
   求項２または請求項３記載のマウスと併用するマウスカ
   バー。