JP2001005604A - マウス - Google Patents

マウス

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JP2001005604A
JP2001005604A JP11171653A JP17165399A JP2001005604A JP 2001005604 A JP2001005604 A JP 2001005604A JP 11171653 A JP11171653 A JP 11171653A JP 17165399 A JP17165399 A JP 17165399A JP 2001005604 A JP2001005604 A JP 2001005604A
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JP
Japan
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mouse
cover
grip portion
palm
user
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JP11171653A
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English (en)
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Takayuki Tanio
孝行 谷生
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ZAZA INTERNATIONAL KK
Zaza International KK
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ZAZA INTERNATIONAL KK
Zaza International KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者が上腕腱を捻らない状態で握ることが
でき、その状態で掌を支持しながら移動されることによ
って、使用者に痛みや疲れが生じないマウスを提供す
る。 【解決手段】 マウス本体1は押操作を行うボタン2を
備え、マウス本体1とパーソナルコンピューターなどの
情報処理装置とを接続し、入力情報を伝達する媒体であ
るケーブル4を備える。さらに、マウス本体1において
使用者が上腕腱を捻らない楽な状態で握る部分であるグ
リップ部10と、使用者が掌を置く部分となる支持部6
を備える。グリップ部10の表面には、使用者が右手で
握った状態における右手の掌表面の凹凸と略一致する凹
凸が形成されており、握った状態で掌の一部分に強い圧
力が生じないものとなる。使用者は上腕腱を捻らない楽
な状態でグリップ部10を握ることができ、支持部6上
に掌を置くことができるので、手や腕に負担が生じず、
快適にマウスを使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は情報処理装置におけ
る入力装置として用いられるマウスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、情報処理装置における入力方法の
一つとして、マウスのようなポインティングデバイスに
よって遠隔入力することが広く用いられている。マウス
を例えばパーソナルコンピューター(以下、パソコンと
も言う)のディスプレー(モニタ)に表示されたカーソ
ルに対応させ、マウスパッド、机面などの載置面(主に
平面)上において、載置面との接触状態を保ちながら移
動させることによってディスプレー上のカーソルが連動
しディスプレー上のボタン操作によって入力を行うとい
った方法が用いられている。マウスは一般的にはボタン
が、接触させる平面(載置面)に対してほぼ平行に設け
られており、例えば人差し指と中指の二本の指で押操作
することによって入力を行う方法が一般的である。しか
しながら、このマウスでは常に人差し指と中指が平面に
対してほぼ平行状態を保つことを余儀なくされる。その
結果マウスの使用中は前腕、手首及び手において腱が捻
れた状態が持続し、使用者の疲労の原因となる。
【0003】また、従来のマウスではマウス上面におい
て掌を置く部分は掌よりも小さく形成されているため、
掌における手首付近はマウス上面に置くことができな
い。そのため、使用者がマウスを使用する場合は、手首
付近を机やマウスパッド等の平面から浮かせた状態で使
用するか、もしくはその平面に手首付近を接触させなが
ら使用することとなる。手首付近を浮かせながら使用す
ると、使用者は手首付近を浮かせるための力を絶えず使
わなければならず、疲労の原因となる。また、手首付近
を平面に接触させながら使用すると手首付近には机やマ
ウスパッド等の汚れが付着するので不衛生であり、長時
間使用すると手首付近と平面が擦れることにより使用者
に痛みが伴うこととなる。
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、使用
者が上腕腱を捻らない状態で握ることができ、その状態
で掌を載置しながら移動させることによって、使用者に
痛みや疲れが生じないマウスを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段および発明の効果】以上の
ような課題を解決するために、本発明は、その特許請求
の範囲の各請求項に記載のマウスを提供することを特徴
とする。
【0005】例えば請求項1では、情報処理装置に接続
され、載置面上を滑動させることでの移動量による情報
と、押操作による情報とを前記情報処理装置に入力を行
うマウスであって、3次元的に前記載置面から斜め方向
又は上方へ延び、操作者の手で握ることができるように
形成されたグリップ部と、そのグリップ部を握った状態
で掌又は手首部分を置くことができるように前記グリッ
プ部の後方又は周囲に裾野状又は平面状に形成された支
持部とを備えることを特徴とする。
【0006】このように、本発明のマウスが上腕腱を捻
ることなく握ることができるグリップ部と、掌や手首部
分を置くことができる支持部を備えることで、使用者は
上腕腱が捻れず、常に手を浮かせている必要がない。し
たがって、マウス使用による疲れ、痛みなどが大幅に軽
減されることになる。
【0007】また、請求項2ではグリップ部が握られた
状態において接触する掌表面の起伏と略一致するように
表面に起伏が形成されていることを特徴とする。これに
より、掌にグリップ部からの余計な圧力が生じず、長時
間使用しても疲れが生じにくい。さらに、請求項3では
掌又は手首部分における表面の凹凸の形状と略一致する
ように支持部表面に凹凸を形成し、掌や手首に生じる圧
力を大幅に軽減している。
【0008】請求項4では、グリップ部は、右手で握ら
れる状態では、接触する右手掌表面の起伏と略一致する
ように表面に起伏が形成され、左手で握られる状態で
は、接触する左手掌表面の起伏と略一致するように表面
に起伏が形成されていることを特徴とする。
【0009】このようにグリップ部を形成することによ
って、左右両方の手で同じように握ることができるた
め、利き腕に関係ないマウスとなる。
【0010】さらに、請求項5ではグリップ部は、卵型
の形状であり、支持部は卵形形状をしたグリップ部と一
体的に形成されていることを特徴とする。また、請求項
6ではグリップ部は球状となっている。このように、グ
リップ部を卵形や球状として形成することで、視覚的に
斬新になるという効果のほか、グリップ部を包み込むよ
うに握ることができる。
【0011】一方、請求項7では、マウスの表面を覆う
ようにマウスカバーが着脱可能に、あるいは固定されて
取り付けられていることを特徴とする。このようにマウ
スカバーを設けることで、マウスを衛生的に使用でき、
マウス操作者である使用者は独自のカバーを使用でき
る。また、マウスに埃やゴミが侵入することを防護でき
るといった効果もある。
【0012】さらに、請求項8のように、マウスカバー
の形状はマウスの形状以外の形状(例えば、所定のキャ
ラクターの外形を形取った形態)としてもよい。このよ
うに、マウスカバーの形状をマウスの形状と違ったもの
に変化させることで様々な形状にでき、使用者は気に入
った形状のカバーを選択できる。これにより、マウスの
使用が非常に楽しいものとなり、愛着が深いものとな
る。
【0013】さらに請求項9では、マウスの表面を覆う
ようにマウスカバーが着脱可能に、あるいは固定されて
取り付けられており、前記マウスカバーは前記グリップ
部を覆う部分と前記支持部を覆う部分とに分割され、そ
の分割された前記マウスカバーがそれぞれ別々に固定さ
れるか、又は着脱可能に取り付けられていることを特徴
とする。
【0014】このように、グリップ部を覆う部分と支持
部を覆う部分とを分割することによりそれぞれ別々に使
用でき、また着脱可能とした場合は別々に交換ができ
る。さらに、請求項10または請求項11に示されるよ
うにマウスカバーをグリップ部だけ、又は支持部だけに
取り付けることでマウスカバーの部分的使用ができ、着
脱が容易なマウスカバーとすることができる。
【0015】請求項12では、前記マウスは、そのマウ
スの前記載置面上での移動量を測定する変位センサーを
マウス底面に備え、前記変位センサーを囲んでマウス底
面を覆うようにクリーニング材が着脱可能に、又は固定
されて取り付けられ、そのクリーニング材は前記載置面
上の異物が前記変位センサーと接触しないようにその変
位センサーの移動方向から除去することを特徴とする。
【0016】このように、マウスにクリーニング材を備
えることで変位センサーに埃やゴミが付着することが大
幅に軽減され、変位センサーは正確にセンシングでき
る。また、ゴミなどの付着物がマウス内部に侵入するこ
とがなくなり、マウスの故障を減らすことができる。な
お、着脱可能なマウスカバーの下部にクリーニング材を
一体的に形成し(例えばマウスカバーの下面をクリーニ
ング材で構成する、又はマウスカバーの下面に重ねてク
リーニング材を積層する)、このマウスカバーをマウス
に接着することで、マウス下面に前記変位センサ(ボー
ル等)を除く全面又は一部の面にクリーニング材が位置
する(ボール等の変位センサを囲むように位置する)構
成とすることができる。こうすれば、マウスカバーのマ
ウスへの装着により前記クリーニング材を容易にマウス
下面に位置させることができる。また、マウスカバーの
全部又は一部を布等の吸湿性を有する材料で形成するこ
とにより、マウスカバーが使用者の汗等を吸収する機能
とクリーニング材を保持する機能との双方を担うことに
なる。
【0017】以上のような特徴を有するマウスを用いる
ことで使用者は掌、手首または上腕などに負担が少なく
なり、疲労、痛みが大幅に減少することとなる。また、
使用者は独自のマウスカバー形状を使用することによっ
て、マウスに対する愛着が深くなり、使用が楽しくな
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に示す実施例を参照しつつ説明する。図1に本発明の一
例であるマウスの側面図を示し、図6にその斜視図を示
す。さらに図3には正面図、図4には背面図を示す。マ
ウス本体1は押操作を行うボタン2を備え、マウス本体
1とパーソナルコンピューターなどの情報処理装置とを
接続し、入力情報を伝達する媒体であるケーブル4を備
える。さらに、マウス本体1において使用者が掌で握る
部分であるグリップ部10と、使用者が掌を置く部分で
ある支持部6を備える。グリップ部10は側方から見
て、マウス底面に直角な基準面(線)を基準にして前方
へ所定の角度θ傾斜するように、斜め方向に三次元的に
延び出し、マウス前壁10aの傾斜角θよりマウス後
壁10bの傾斜角θのほうが大きくされている。そし
て、マウス後壁10bは後方へ延び、さらに、なだらか
な裾野状の支持部6へと滑らかに連続している。傾斜角
θは例えば0°〜60°、なかでも20°〜45°程度
(この例では約30°前後とされる)が望ましい。傾斜
角θが大きすぎると、グリップ部10を握りにくくな
り、また、小さすぎると手首を曲げる必要が生じるから
である。なお、手首を多少曲げてもよければ、傾斜角θ
は0°としてグリップ部10がほぼ垂直に立ち上がる形
態としてもよい。また、図3のようにグリップ部10は
前方から見て山形状(基部から頂部へ向うほど(高さが
高くなるほど)に幅寸法ないし横断面の面積が小さくな
るように先細)に形成されている。
【0019】グリップ部10の表面には、使用者が右手
で握った状態における右手の掌表面の凹凸と略一致する
凹凸が形成されており、握った状態で掌の一部分に強い
圧力が生じない。また、図6では右手用のマウス本体1
が示されているが、グリップ部10表面に左手で握った
状態における左手の掌表面の凹凸と略一致するような凹
凸を形成して、左手用のマウス本体1としてもよい。
【0020】図2に、本発明の使用例を示す。マウス本
体1を載置面上に置いた状態で、使用者はマウス本体1
のグリップ部10を上腕の腱(例えば図2のA部分)を
捻らない状態で握り、その状態で掌、又は手首を支持部
6に置く。グリップ部10は使用者が握った状態におけ
る使用者の掌の起伏と略一致するように表面の起伏が形
成されている。支持部6においても使用者が掌、又は手
首を載置した状態での接触部を掌、又は手首などの起伏
と略一致する起伏が形成されている。したがって、使用
者の掌や手首などに強い圧力が生じないため、掌や手首
における痛み、疲労などを軽減することができる。ま
た、使用者は上腕の腱を捻らない状態でマウス本体1を
使用できるため、上腕の腱に余計な負担が生じず、手の
疲れや痛みが大幅に軽減できる。また、グリップ部10
を握った状態では掌や手首は支持部6に置かれているの
で、手首などを載置面から離して絶えず浮かせる必要が
ない。したがって、手首などを浮かせるのに必要な力を
大幅に軽減でき、使用者の負担が少なくてすむ。このよ
うに、マウス本体1のグリップ部を上腕の腱を捻らない
状態で握り、かつ支持部6に掌や手首を載置することで
使用者は手に負担が生じない楽な状態でマウス本体1を
使用することができる。
【0021】マウス本体1の底面図を図5に示す。図5
においてマウス本体1には変位センサーとしてマウスボ
ール15が取り付けられ、マウスボール15はマウス底
面5の中心よりもケーブル4側に寄った位置(前方へ偏
った位置)に備えられている。これにより、入力情報の
センサー部となるマウスボール15はボタン2のほぼ真
下付近に位置することになる。従って、マウス本体1の
使用時に、使用者がグリップ部10を握ると、ボタン2
を押す指である人差し指、又は中指の真下付近にマウス
ボール15が位置することになる。このような位置にマ
ウスボール15が備えられることにより、使用者の人差
し指、又は中指を移動させる感覚が、マウスボール15
の移動に密接に連携したものとなる。従って、使用者
は、マウスボール15の移動によって移動量や移動方向
等が決定されるパーソナルコンピューターなどのディス
プレー上のカーソル位置を微調整しやすくなる。
【0022】また、図7に示すように左右対称の形状と
することもできる。図7(a)は正面図を示し、図7
(b)は背面図を示している。このような形状とするこ
とで、左右両方の手において同じ接触状態で持つことが
できる。また、従来のマウスでは右利きの使用者の場合
には、右手の人差し指で右ボタンを使用し、中指で左ボ
タンを使用するのが一般的である。しかし、このような
右利きの使用者が左手で使用すると、人差し指で左ボタ
ンを使用し、中指で右ボタンを使用することとなるた
め、使用ボタンと使用する指が逆になる。その結果、左
右ボタンの押し間違えが多くなり非常に使いにくい。本
発明では、例えば右利きの使用者が使用した場合、上の
ボタン2を人差し指、下のボタン2を中指で押操作す
る。この使用者が左手で使用する場合でも、同じように
人差し指で上のボタン2、中指で下のボタン2を使用で
きるため、左右のボタンの押し間違えがなくなり、非常
に使いやすいものとなる。また、右利き、左利きにこだ
わらず、どちらの手でも使用できる。
【0023】図8(a)に示されるように、マウス本体
1にマウスカバー20を取り付けることもできる。この
ようにマウスカバー20を取り付けた場合、マウスに付
着する手垢などの汚れを軽減でき、また、使用者にとっ
ては汚れたマウスなどを使用しないですむため、清潔な
装置となる。また、コーヒーや茶などを不注意でこぼ
し、マウスにかけてしまった場合にはマウスカバー20
によって防護することでマウスの故障を防ぐことがで
き、安全である。
【0024】図8(b)に示されるように、マウスカバ
ー20にクリーニング材23を取り付けることもでき
る。クリーニング材23は、マウス本体1と机やマウス
パッド等の載置面との間に挟まれ、その載置面との接触
面となる表面に、例えば起毛が形成された布が使用され
る。そして、クリーニング材23はその平面と接触しな
がら滑動することにより、載置面上に存在するゴミ、埃
等の異物がマウスボール15(図5)と接触しないよう
にクリーニング材23表面の起毛部分に静電気などによ
って吸引するか、またはマウスボール15の移動方向上
の載置面から起毛部分によって掃く、または拭うなどし
て除去する。
【0025】このようにした場合、クリーニング材23
によってゴミ、埃等が除去されるためにマウスボール1
5がゴミ、埃等をマウス本体1の内部に巻き込むことが
軽減され、それによってマウスの故障も大幅に軽減され
る。またクリーニング材23は圧着テープなどで着脱可
能に取り付けてもよいし、接着、縫合等で分離不可能に
取り付けてもよい。また、クリーニング材23は図8
(b)に示されるようにマウスカバー20のマウス底面
5を覆う部分に取り付けてもよいし、図8(c)に示す
ようにクリーニング材23をマウスカバー20の一部と
してマウス底面5を覆う部分として形成してもよい。ま
た、クリーニング材23を直接マウス本体1に取り付け
てもよい。さらに、クリーニング材23は図8(d)に
示すようにマウスボール15を囲んでマウス底面5の全
体を覆ってもよいし、同図(e)のようにマウスボール
15を囲む一部分のみを環状に覆うようにしてもよい。
【0026】また、図10(a)に示されるように、マ
ウス本体1のマウス前壁10aには凹部7が形成されて
おり、ボタン2は凹部7の内部に設けられ、マウス本体
1の外表面よりもマウス本体1の内部方向に埋め込まれ
た形態となっている。これにより、例えば使用者がマウ
ス操作に不慣れな場合に、手探りでボタンの位置を確か
めているうちに誤操作することがなくなり、使いやすい
環境となる。さらに、図10(b)のようにマウスカバ
ー20を使用する場合、ボタン2がマウス本体1の内部
方向に埋め込まれた形態では、使用者がボタン2を手探
りで探すために軽く押しても、マウスカバー20がわず
かに凹部7の内部に沈み込むだけでボタン2に到達しな
い。また、仮にボタン2に触れてもさらに押圧を加えな
い限りボタン2は押されないため誤操作となりにくい。
【0027】また、マウスカバー20はボタン2の部分
においてボタン位置がわかるように、開口部を設けるこ
ともできる。開口部を設けることによりボタン位置が手
探りで確認しやすく、ボタン操作の力加減も調整しやす
くなる。さらに、図10(c)に示されるようにボタン
2をマウス本体の外表面から突出するような形態として
もよい。これにより、ボタンの位置が確認しやすく、力
加減も調整しやすくなる。さらに、マウス本体1の外表
面と面一に合わせてもよい。
【0028】図9(a)及び(b)に、マウスカバー2
0の変形例を示す。図9ではマウスカバー20は所定の
動物、キャラクタ(この例ではイルカ)の形状をしてい
る。このようにマウス本体1とは多少違った形状とする
ことにより動物、乗り物などといった様々なものに立体
的に変形することができる。また、使用者は使用環境、
気分などに合わせたものを使用することができ、マウス
が非常に愛着のある道具となり、使用が楽しくなる。
【0029】図11(a)ないし(c)にマウスカバー
20の取り付け方法の一例を示す。図11(b)ではマ
ウスカバー20はグリップ部10及び支持部6と接触す
る部分において挿入口47が形成されている。挿入口4
7よりマウス本体1を挿入し、圧着テープ41、42、
43と圧着テープ44、45,46とをそれぞれ圧着さ
せて挿入口47を閉じ、図11(a)の状態とする。ま
た、マウスカバー20は側面カバー48と底面カバー4
9によって形成されており、側面カバー48と底面カバ
ー49を底面カバー48の周部において縫合、接着等で
接合するような接合部35を備えている。また、底面カ
バー部49の周部の一部においてマウス本体1を挿入で
きる程度(例えば、マウス底面5における周長の3分の
1程度)の非接合部36を設けることでマウス本体1が
挿入しやすくなる。また、底面カバー49を有さない場
合では、図11(c)のような形状にして、開口部37
からマウス本体1にかぶせるようにすることもできる。
【0030】図12にマウス本体1の変形例を示す。図
12(a)ではマウス本体1における卵型部分16によ
ってグリップ部10を形成しており、卵型部分16を固
定する土台部分17によって支持部6を形成している。
卵型部分16はマウス底面5に垂直(直角)な面又は線
を基準にして、その中心線が所定の傾斜角θ´だけ前傾
する姿勢で支持部6と一体化される。この傾斜角θ´は
例えば0°から45°中でも15°〜30°程度が望ま
しい。その傾斜角θ´が大きすぎると卵型部分16が前
へ傾きすぎて握りにくくなり、逆に傾斜角θ´が小さす
ぎると手首を曲げる必要が生じるからである。なお、卵
型部分16をマウス底面5に対してほぼ垂直に立てる
(θ´=0)でもよい。使用者はグリップ部10を形成
する卵型部分16を握りながらマウス本体1を使用す
る。卵型部分16と土台部分17は図12(c)のよう
に一体に滑らかに形成してもよい。また、ボタン2は、
図12(a)のようにマウス本体1における外表面より
も中に埋め込まれる形態としてもよいし、図12(b)
のようにマウス本体1の外表面よりも突出した形態とし
てもよい。
【0031】また、図13の断面図に示されるように、
マウスカバー20を取り付けて使用してもよい。図17
にはマウスカバー20を取り付けた場合の卵型部分16
の断面図の拡大図を示す。マウスカバー20を取り付け
ることにより手垢等の汚れを軽減でき、マウスを防護で
きる。さらに使用者にとって清潔な環境となる。このよ
うにマウスカバー20を使用した場合では、図12
(a)、又は図17のようにボタン2がマウス本体1の
外表面よりも内部に埋め込まれた状態とすると、マウス
カバー20を軽く押してもボタン2に到達しないか、仮
に到達してもさらに強く押さない限りボタン2は押せな
いので誤操作が軽減される。また、このように卵型のグ
リップ部10を備えるマウス本体1にマウスカバー20
を使用した場合においても、ボタン2部分に開口部を設
けボタン2を露出させてもよい。
【0032】図14(a)及び(b)に示されるように
マウスカバー20に図柄を描くこともできる。卵型形状
をしたマウス本体1では卵形部分16を例えば動物の顔
部分とし、土台部分を胴体部分とすることで動物に類似
した形状となり、使用者にとって親しみやすいものとな
る。また、動物に限らず、人物、キャラクターなどとし
てもよい。さらに図13(c)に示されるように卵型部
分16にのみマウスカバー20をしてもよい。この場合
にはマウスカバー20を簡単な袋状などの形状で製造で
き、取り付けも容易である。またマウスカバー20の材
質として伸縮性を持つものを使用してもよい。これによ
り、卵形部分16の大きさが多少異なるもの、あるいは
土台部分17の大きさが多少異なるマウスでもマウスカ
バー20が伸縮することによりマウス本体1の形状と合
わせることができる。さらに、図14(c)のように卵
形部分16にのみマウスカバー20を取り付ける場合に
は開口部28に例えばゴムなどのような弾性部材を環状
に取り付けるか、あるいは開口部28自体を弾性部材で
形成してもよい。これにより、マウスカバー20を取り
付けた場合には、開口部28における弾性力によって卵
型部分16と土台部分17の境界である凹部分27を締
め付け、マウスカバー20の装着時に容易に外れること
がなくなる。また、卵型部分16のマウスカバー20と
土台部分17のマウスカバー20を分離させて別々に取
り付けるものとしてもよい。
【0033】また、図14(a)〜(d)に示されるよ
うにマウスカバー20の形状を立体的に変化させてもよ
い。このように立体的に形状を変化させることでマウス
カバー20の形状が多様なものとなり、様々なものに類
似させることができる。使用者にとっては人形感覚、あ
るいはペット感覚等でマウスを使用でき、より愛着を持
つことができる。また、気分によって様々なカバーを使
用することもでき、さらに、1台のマウスを複数で使用
する場合では、使用者がそれぞれ独自の形状のものを使
用するといったことが可能となり、共有のマウスでも自
分の物のように愛着を持つことができる。
【0034】また、マウスカバー20は卵形部カバー3
2と土台部カバー33を一体のものとして構成してもよ
いし、それぞれ別のものとして構成してもよい。それぞ
れ別のものとして構成した場合は、卵形部カバー32、
または土台部カバー33をそれぞれ別々に交換できる。
これによって、例えば動物のマウスカバーの場合には土
台部カバー33によって形成される動物などの胴体部分
を交換せずに、卵型部カバー32によって形成される顔
部分だけ交換するといったこともできる。これにより、
図14におけるライオンの顔部分を例えば猫、犬などと
交換してもよい。また、顔部分である卵型部カバー32
を交換せずに胴体部分の土台部カバー33のみを交換す
ることもできる。図14(a)においてライオンの胴体
が描かれた土台部カバー33を洋服などが描かれた様々
な土台部カバー33と交換することで着せ替え感覚を持
つこともできる。さらに、動物に限らず人物を用いるこ
ともでき、その場合においても卵型部カバー32、また
は土台部カバー33をそれぞれ別々に交換できる。人物
において土台部カバー33を好みの洋服が描かれたもの
などに交換して使用することにより着せ替え感覚の高い
ものとなり、使用者の好みを反映できる。また、使用者
によって好みの違いが大きい人物の顔部分などの図柄も
使用者に合わせて交換できる。さらに、動物、人物だけ
でなく図14(d)に示される山などのような風景的な
ものとしてもよく、建物、乗物などといった様々な形状
にすることができる。図15(a)〜(c)はライオン
に代え、ネズミをモチーフにしたマウスカバー20をな
し、その構造は図14と実質上同様である。
【0035】図16(a)にマウスカバー20を使用し
た場合の変形例の一例を示す。マウスカバー20と支持
部6の間には伸縮部材25が備えられている。このよう
に伸縮部材25を設けることで、使用者がマウス本体1
を使用するときに硬質な支持部6上に直接掌や手首を置
かず、伸縮部材25を介して置くことにより掌への圧力
を弱め、長時間使用しても掌や手首に痛みや疲れが生じ
にくい環境を提供できる。また、伸縮部材25は図16
(a)のようにマウスカバー20と支持部6の間に設け
ても良く、マウスカバー20上に掌と接触するように設
けてもよい。さらに、マウスカバー20を使用せずに伸
縮部材25を直接マウス本体1に取り付けて使用しても
よい。いずれの場合でも伸縮部材25は接着、縫合等で
分離不可能に取り付けてもよく、圧着テープ等で着脱可
能に取り付けてもよい。
【0036】図16(b)にマウスカバー20を使用し
た場合の別の変形例を示す。図16(b)ではマウスカ
バー20においてマウス底面5を覆う部分にクリーニン
グ材23が形成されている。図16(d)にはその底面
図を示す。クリーニング材23はマウス本体1と机やマ
ウスパッド等の平面との間に挟まれ、その平面との接触
面の表面に例えば起毛が形成された布が使用される。こ
の場合においてもクリーニング材23はその平面と接触
しながら滑動することにより、平面上に存在するゴミ、
埃等の異物をマウスボール15と接触しないようにクリ
ーニング材23表面の起毛部分に静電気などによって吸
引するか、またはマウスボール15の移動方向上の平面
から起毛部分によって掃く、または拭うなどして除去す
る。また、図16(c)に示されるようにマウスカバー
20によってマウス底面5を覆い、そのマウスカバー2
0表面上にクリーニング材23を取り付ける形態にして
もよい。クリーニング材23を用いるいずれの場合にお
いても、クリーニング材23はマウスカバー20に接
着、縫合等で分離不可能に取り付けてもよく、圧着テー
プ等で着脱可能に取り付けてもよい。また、クリーニン
グ材23をマウスカバー20に取り付けずに直接マウス
底面5に分離不可能に、又は着脱可能に取り付けてもよ
い。さらに、いずれのクリーニング材23においてもマ
ウスボール15を囲んでマウス底面5の全体を覆っても
よく、マウスボール15を囲んだマウス底面5の一部分
を覆ってもよい。
【0037】図18(a)に示されるようにマウス本体
1にはボタン2に加え、さらにボタン60を備えること
もできる。ボタン60は使用者がグリップ部10を握っ
た状態において親指の指先が接触する部分に設けられて
おり、指の位置を動かすことなくボタン60を押すこと
ができる。したがって、頻繁に使用するボタンを増設で
き、指位置を移動させないで押操作ができるため、使い
勝手が良くなる。また、増設するボタンは親指部分に限
らず、薬指や小指の指先が接触する部分に増設してもよ
い。さらに、グリップ部10を握った状態において親指
の指先が接触しない部分にボタン60を増設することも
できる。これにより、使用時に親指を移動させない限り
指先がボタンに接触するようなことがなくなり、頻繁に
使用しないボタン、あるいは緊急時のみに使用するボタ
ンなどに設定した場合には誤操作することがないので、
使用環境や設定にあわせた入力装置とすることができ
る。この場合でも、親指に限らず、5本の指のうちいず
れかの指先において、その指の指先が接触しない位置に
ボタンを増設してもよい。
【0038】また、図18(b)に示されるようにマウ
ス本体1の最上部にボタン60を増設してもよい。これ
により、使用者によって図18(c)のように、親指の
指先をマウス本体1の最上部に置くような持ち方をする
場合には、親指の指先位置にボタンが設置されることに
なる。このようにした場合、図18(c)に示される持
ち方が使いやすい使用者にとっては使い勝手が良くな
る。
【0039】図19(a)ないし(e)に卵形のグリッ
プ部10を有するマウス本体1でのマウスカバー20の
取り付け方法の一例を示す。図19(b)においてマウ
スカバー20はマウスカバー20を最上部まで分割する
分割部29を有することで挿入口26が形成され、挿入
口26よりマウス本体1(図12参照)を挿入できるよ
うになっている。そして、挿入口26よりマウス本体1
を挿入し、圧着テープ51、52、53と圧着テープ5
4、55,56とを圧着させることによって挿入口26
を塞ぎ、図19(a)に示されるようにマウスカバー2
0でマウス本体1を覆う。また、マウスカバー20によ
ってマウス底面5を覆う部分を設けてもよい。マウス底
面5を覆う部分を設けずに、図19(e)のような袋状
にして、開口部59からマウス本体1にかぶせるように
することもできる。さらに、図19(c)のように卵型
部分16と土台部分17の境界である凹部分27(図1
2参照)を覆うマウスカバー20上から、ゴムのような
環状弾性部材57によって凹部分27を締めるようにし
てもよいし、図19(d)にように紐58によって縛る
ようにしてもよい。これにより、容易にマウスカバー2
0が外れることがなくなり、マウスカバー20をマウス
本体1に密着させることができる。また、マウスカバー
2自体の、凹部分27を覆う部分に弾性部材を用いるこ
とにより、マウスカバー20自体が凹部分27を締める
ようにしてもよいし、マウスカバー20における凹部分
27を覆う部分に弾性部材を縫合、接着等で環状に取付
けて分離不可能に一体化させることもできる。
【0040】図20にマウス本体1の別の変形例を示
す。図20(a)は筒状のグリップ部10が形成されて
いるものであり、図20(b)は角棒状のグリップ部1
0である。また、図21(a)のようにグリップ部10
を球状に形成してもよい。このようにグリップ部10の
形状を様々に変えることができ、さらに、表面にメッキ
加工を施したり、半透明な色彩を用いるなどして、イン
テリアとしての効果を高めてもよい。このような、グリ
ップ部10の形状を変えたものに、材質や表面の色彩を
様々に変化させることでオブジェのように使用すること
もできる。このように、グリップ部10は形状を限定せ
ずに形成できる。
【0041】また、図21(b)のように、グリップ部
10を変形させた場合でもそれに対応するようなマウス
カバー20を取り付けることができる。例えば、派手な
マウスを使用するのが相応しくないようなオフィスで使
用する時に、例えばグレー一色の地味なマウスカバー2
0を取り付けることで、目立たないようにすることもで
きる。逆に、家庭で使用するような場合、例えばカラフ
ルな光沢のあるマウスカバー20を取り付けることで派
手にすることもできる。さらに、図21(c)のように
マウスカバー20の形状を変化させ、使用者の好みのキ
ャラクター等に変化させることでインテリアとしての効
果を高めることもできる。
【0042】図22は、図12における卵型部分16を
球状部分80に変化させた図を示している。さらに、図
22(a)では、球状に形成されて内部に空間を有する
半透明なグリップ部10内に、液体81を入れてある。
このように、半透明な球状部分80内に液体81を有す
ることで、液体81を視覚的にとらえることができ、任
意の液体81の色とすることでインテリア的効果を高め
ることができる。例えば、青色や紺色の液体81にプラ
スチックなどによって星などの形状をさせた装飾物82
を混入することで、夜空に類似したものとできる。さら
に、青色の液体81に魚の形状をした装飾物82を混入
することで水族館に類似させることもできる。そして、
液体81、装飾物82はこれに限定されず様々な色彩、
形状とすることができる。また、図22(b)に示され
るように、インテリア的効果が高い球状部分80にはマ
ウスカバー20をせず、土台部分17だけにマウスカバ
ー20をすることもできる。
【0043】さらに、図23に示されるように土台部分
17にボタン2を設けてもよい。このように、ボタン2
を土台部分17に設けることで、球状部分80を着脱可
能にしてもよい。図23(a)には、液体81に星の形
状をした装飾物82を混入することで夜空に類似させた
球状部分80としているが、球状部分80を取り外し別
のものを取り付けてもよい。例えば、比重と色がそれぞ
れ違う分離しやすい液体81を数種類混合して球状部分
80内に入れることで、液体81を比重の違いによって
分離させ、図23(c)に示されるような色違いの縞模
様としてもよい。この場合においても液体81、装飾物
82は限定されず、任意に選定できる。そして、図22
及び図23では球状のものを半透明として液体81を入
れたが、図12などに示されるような卵状のものを半透
明とし、同様に液体81や装飾物82を入れてもよく、
図23(d)に示されるような多面体部分63としても
よい。さらに、図23(b)に示されるように、電球や
発光ダイオードなどによって発光部83を設け、球状部
分80や液体81を照射し、輝きを持たせるようにして
もよい。さらに、液体に限らず、例えば砂などのように
個体のものを入れてもよく、時計などを内部に設置する
ことで別の機能をもたせてもよい。この場合でも、形状
や色彩は任意に選定できる。また、液体や固体を入れず
に単なる空間としてもよい。
【0044】図24には、マウス本体1の別の変形例を
示し、図24(d)はその変形例における側面上部から
見た斜視図を示す。図24(a)において、グリップ部
10と支持部6は離間不可能な状態で円形の接合部66
によって、回動可能に接合されている。グリップ部10
は支持部6上において回動することで位置を変化させ
る。例えば、図24(a)はマウス本体1を右手で使用
する場合のグリップ10の使用位置を示した、背面上部
から見た斜視図である。このようにすることで、グリッ
プ10の傾きが背面から正面に向って左に傾いているた
め、上腕腱の負担が最も生じない状態の右手の傾きに非
常に近いものとなり、使用者がマウス本体1を右手で握
った場合には使用者にとって痛みや疲れが生じない楽な
姿勢となる。また、左手で使用する場合には、図24
(b)の背面上部から見た斜視図に示されるようにグリ
ップ部10を回動させ、背面から正面に向ってグリップ
部10を右側に傾かせることで左手で持ちやすい状態に
する。さらに、図24(c)の背面上部から見た斜視図
に示されるように左右に偏らないものとしてもよい。回
動させる角度は使用者が任意に選択でき、固定位置にお
いて回動不可能な状態に固定できるような固定手段を設
けることで、使用時には回動不可能な状態とする。
【0045】図24(d)には接合部66の固定手段の
一例を示し、回動部材69が備えられている。回動部材
69には軸64が固定されており、その軸64には螺子
が形成され、支持部6の内部を貫通して支持部6と螺合
している。一方、グリップ部10は接合部66において
環状に形成された支持部6との接触表面65を有する。
そして、軸64が接触表面65に接近するように回動部
材69回転させ、軸64と接触表面65とを圧着させ
る。そして、接触表面65と軸64との圧着による摩擦
力によってグリップ部10は回動が困難になり、グリッ
プ部10は支持部6と固定される。さらに、グリップ部
10の角度変更時には軸64と接触表面65が離間する
方向に回動部材69を回転させて固定を解除し、グリッ
プ部10が支持部6において回動可能な状態とする。
【0046】図25ではグリップ部10及び支持部6が
回動可能に設置され、回動方向が限定されない例を示し
ている。グリップ部10及び支持部6は土台84と接合
されており、土台84にマウス底面5が設けられること
となる。グリップ部10は球状の接合部材67を備え、
この接合部材67が固定部86においてグリップ部10
の本体に固定されている。土台84には接合部材67を
覆うように接合部材68が固定され、接合部材67と接
合部材68は球面対偶として嵌合している。従ってグリ
ップ部10は接合部材67の球状部を中心として任意の
方向に回動できる。さらに、接合部材68と螺合する軸
64が回動部材69に固定されている。軸64が接合部
材68に挿入される方向に回動部材69を回転させる
と、軸64は接合部材67に接近し、圧着することとな
る。このように圧着することで接合部材67を摩擦力に
よって固定し、グリップ部10の角度を決定する。ま
た、接合部材67は中空として形成され、その内部には
ボタン2に接続されるコード76を貫通させる穴78が
設けられている。そして、穴78が接合部材67の回動
によって完全に塞がれることがないように、一定方向に
一定角度以上回動すると、接合部材68の開口部85が
接合部材67における固定部86に接するようになり、
接合部材67の回動を制限している。このようにするこ
とで、使用者は任意の角度で握ることができ、利き腕を
関係なく使用できる。
【0047】また、図12に示されるような卵形の形状
をしたグリップ部10をもつマウスにおいても、卵型部
分16を回動可能とすることができる。図26にはその
例を図示している。図26(a)に示される背面図にお
いて、卵型部分16には軸101が固定されるか、一体
化して形成され、さらに軸101と同心円状に形成され
た抜け止め100が軸101に固定されるか、一体化し
て形成されている。図27(a)の断面図に示されるよ
うに、このように形成された軸101及び抜け止め10
0と回動可能に嵌合できるように、孔111と軸受部1
10が形成されている。軸101及び抜け止め100
と、孔111及び軸受部110は回り対偶となって嵌合
している。このように、卵型部分16を回動可能とする
ことで、卵型部分16を任意の方向に回動させることが
でき、使用者の掌の傾きに合わせることができる。例え
ば右手で使用する場合は、図26(c)の背面図に示さ
れるように、卵型部分16が左に傾いている状態のほう
が使用者にとって上腕の腱が捻れず負担が少ない場合が
多い。そのような傾きが使いやすい使用者は卵型部分1
6を回転させて、図26(c)に示されるように卵型部
分16を左に傾けて使用するとよい。同様に、左手で使
用する場合には図26(d)に示されるように右に傾け
ることができる。このように、左右の手の傾きに対応さ
せることができ、どちらの手で使用する場合においても
負担の少ないものとなる。
【0048】図27(b)には、図27(a)における
A−A断面図を示している。そして、図27(a)及び
(b)に示されるように、抜け止め100の側面に位置
決め用の凹部102が複数形成されている。そのいずれ
かの凹部102に挿入されて圧接するように突起部10
3が形成されており、突起部103は凹部102との圧
接部分となる先端を半球状に形成されている。さらに、
土台部分17には、突起部103と嵌合する孔106が
形成され、孔106内に設けられた弾性部材104が突
起部103を抜け止め100側に付勢する。弾性部材1
04によって突起部103が凹部102に圧接されるこ
とによって、容易に回転できなくなり、位置が固定され
る。位置を変更させる場合は、卵型部分16を回動させ
る操作力を加えて、抜け止め100に一定以上の回動力
を加えれば、凹部102内に形成された曲面上において
突起部103を弾性部材104の付勢に反して押し返す
方向の分力が生じさせ、突起部103を凹部102内部
より押し出す。以後、所定の位置に対応する回転位相で
突起部103を別の凹部102に嵌め入れれば、位置変
更ができる。また、固定方法はこれに限らず、図24に
示されるように螺子が形成された軸を抜け止め100と
圧接するように挿入し、締結による摩擦力によって回動
不可能に固定するようにしてもよい。逆に、図26にお
けるグリップ部10の回動の固定方法と同様に、図24
の場合でも、グリップ10に形成された回動部65の側
面に凹部を設け、この凹部と圧接するように付勢された
突起部によって回動部65を固定してもよい。また、図
26の卵型部分16(グリップ部10)を土台部分17
に対し球面嵌合し、グリップ部10を三次元的に自由な
姿勢で土台部に固定することもできる。その場合、グリ
ップ部10と土台部分17との間に両者の回動を阻止す
るロック部材(例えば、弾性的に収縮して両者の結合部
に圧着する摩擦バンド等)を設けることができる。いず
れにしても、グリップ部10を回動可能とし、その回動
を固定する手段を設けることで使用者に合ったグリップ
部10の角度にすることができ、その角度で固定でき
る。
【0049】また、図28(a)に示されるように、マ
ウス本体1と分離されたクリーニングパッド70を使用
してもよい。クリーニングパッド70は、表面部73
に、例えば起毛が形成された布を用い、図28(b)に
おける裏面部71には例えば摩擦係数の大きな滑りにく
い材料を用いた滑り止め72を接着させる。マウス本体
1におけるマウス底面5にゴミ、埃が付着して汚れた場
合には、表面部73とマウス底面5を接触させて擦り、
マウス底面5の表面のゴミ等を表面部73に静電気など
で吸着させるか、もしくは表面部73によってゴミ等を
拭い取るようにする。これにより、マウス底面5が清潔
になりマウスボール15(図5)がゴミ等をマウス本体
1内部に取り入れてしまうことがなくなる。また、裏面
部72表面には滑り止め72が接着されているため、マ
ウス本体1を表面部73に擦りつけてもそれに連動して
クリーニングパッド70が移動してしまうことがない。
また、滑り止め72を接着させず、摩擦係数の大きな滑
りにくい材料によって、裏面部71を形成してもよい。
また、図8、図16等に示したクリーニング材23が多
くのゴミや埃を保持した状態となった場合に、そのクリ
ーニング材23をマウスとともにクリーニングパッド7
0に押し付けて動かし、クリーニング材23をきれいに
することもできる。
【0050】なお、図29は球状のグリップ部10を有
するマウスの変形例を示し、土台部分17と球状部分8
0との合わせ目は前傾した面に沿って形成され、球状の
グリップであっても前傾を意識させるデザインとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例であるマウスの側面図。
【図2】マウスの使用方法を示す図。
【図3】図1のマウスの正面図。
【図4】図1のマウスの背面図。
【図5】図1のマウスの底面図
【図6】図1のマウスの斜視図。
【図7】本発明の変形例1を示す図。
【図8】本発明の変形例2を示す図。
【図9】マウスカバーの変形例1を示す図。
【図10】マウスのボタン部分の拡大図。
【図11】マウスカバーの取り付け方法の一例を示す
図。
【図12】本発明の変形例3を示す図。
【図13】図12にマウスカバーを取り付けた図。
【図14】マウスカバーの変形例2を示す図。
【図15】マウスカバーの変形例3を示す図。
【図16】マウスカバーの変形例4を示す図。
【図17】図13におけるボタン部分の拡大図。
【図18】本発明の変形例4を示す図。
【図19】マウスカバーの別の取り付け方法を示す図。
【図20】本発明の変形例5を示す図。
【図21】本発明の変形例6を示す図。
【図22】本発明の変形例7を示す図。
【図23】本発明の変形例8を示す図。
【図24】本発明の変形例9を示す図。
【図25】本発明の変形例10を示す図。
【図26】本発明の変形例11を示す図。
【図27】図26における回動するグリップ部の固定機
構を示す拡大図。
【図28】本発明の変形例12を示す図。
【図29】本発明の変形例13を示す図。
【符号の説明】
1 マウス本体 2 ボタン 4 ケーブル 5 マウス底面 6 支持部 10 グリップ部 15 マウスボール 16 卵型部分 17 土台部分 20 マウスカバー 23 クリーニング材 32 卵型部カバー 33 土台部カバー 80 球状部分

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報処理装置に接続され、載置面上を滑
    動させることでの移動量による情報と、押操作による情
    報とを前記情報処理装置に入力を行うマウスであって、 3次元的に前記載置面から斜め方向又は上方へ延び、操
    作者の手で握ることができるように形成されたグリップ
    部と、 そのグリップ部を握った状態で掌又は手首部分を置くこ
    とができるように前記グリップ部の後方又は周囲に裾野
    状又は平面状に形成された支持部とを備えることを特徴
    とするマウス。
  2. 【請求項2】 前記グリップ部は、握られた状態におい
    て接触する掌表面の起伏と略一致するように表面に起伏
    が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のマ
    ウス。
  3. 【請求項3】 前記グリップ部は、 右手で握られる状態では、接触する右手掌表面の起伏と
    略一致するように表面に起伏が形成され、 左手で握られる状態では、接触する左手掌表面の起伏と
    略一致するように表面に起伏が形成されていることを特
    徴とする請求項1または2に記載のマウス。
  4. 【請求項4】 前記支持部は、掌又は手首部分を置いた
    状態において、接触する掌又は手首の表面の起伏と略一
    致するように表面に起伏が形成されていることを特徴と
    する請求項1ないし3のいずれかに記載のマウス。
  5. 【請求項5】 前記グリップ部は、卵型の形状であり、
    前記支持部は卵形形状をした前記グリップ部と一体的に
    形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のい
    ずれかに記載のマウス。
  6. 【請求項6】 前記グリップ部は、球状の形状であり、
    前記支持部は球状形状をした前記グリップ部と一体的に
    形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のい
    ずれかに記載のマウス。
  7. 【請求項7】 前記マウスには、そのマウスの表面を覆
    うようにマウスカバーが着脱可能に、あるいは固定され
    て取り付けられていることを特徴とする請求項1ないし
    6のいずれかに記載のマウス。
  8. 【請求項8】 前記マウスカバーの形状は、前記マウス
    の形状以外の形状として形成されていることを特徴とす
    る請求項7に記載のマウス。
  9. 【請求項9】 前記マウスカバーは、前記グリップ部を
    覆う部分と前記支持部を覆う部分とに分割され、その分
    割された前記マウスカバーがそれぞれ別々に取り付けら
    れていることを特徴とする請求項7又は8に記載のマウ
    ス。
  10. 【請求項10】 前記マウスカバーは、前記グリップ部
    だけを覆うように取り付けられていることを特徴とする
    請求項7又は8に記載のマウス。
  11. 【請求項11】 前記マウスカバーは、前記支持部だけ
    を覆うように取り付けられていることを特徴とする請求
    項7又は8に記載のマウス。
  12. 【請求項12】 前記マウスは、 そのマウスの前記載置面上での移動量を測定する変位セ
    ンサーをマウス底面に備え、 前記変位センサーを囲んでマウス底面を覆うようにクリ
    ーニング材が着脱可能に、又は固定されて取り付けら
    れ、 そのクリーニング材は前記載置面上の異物が前記変位セ
    ンサーと接触しないようにその変位センサーの移動方向
    から除去することを特徴とする請求項1ないし11のい
    ずれかに記載のマウス。
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