JP2020064579A - 半球マウス。 - Google Patents

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Abstract

【課題】本考案の課題は、マウスを掴むために一定の形を指に保たせないで済む形状で、其々の指が使いやすい位置にホイールやボタンなどを配置する、入力装置を作り出すことである。【解決手段】親指と薬指だけでマウスを掴まず、掌をマウスに乗せて五本の指で力を入れずに包むように掴めるように半球形状にし、マウスの上に乗っている掌から下がることで、自由に動けるようになった人差し指と中指で、ホイールと左右のボタンを操作できるようにし、掌が傾いてマウスを掴みやすくする傾斜面を設け、親指をずらすだけで指先を乗せられる位置にトラックボールを取り付けられるようにした。【選択図】図4

Description

本発明は、パソコンに用いる入力装置に関する。
パソコンの入力装置で、下に向けた掌で包むようにしながら、親指と薬指で掴み、操作するマウスがある。
特開 2004−206489 公報 特開 2001−154800 公報
掌を下に向けて操作するマウスでは、親指と薬指でマウスを掴むために、親指と薬指と小指の手首に繋がる全ての骨を通常の位置から動かし、掌も親指と薬指と小指の動きに合わせて内側に曲げ、マウスの操作中その状態を維持しなければならないため、手に疲れが溜まるし、操作面に母指球と小指球を乗せたままマウスを動かしているので、マウスタコができる原因になっている。
人差し指と中指はマウスに触れているが、浮かせている状態なので、指の筋肉に緊張を与えているし、内側に曲がった状態を固定している掌から伸びる指は、動かしにくい状態でホイールとボタンを操作しているので、両方の指に疲れが溜まる。
このように、マウスを使用している時は、掌と指はマウスを掴む形を維持し続けている状態なので、血行も悪くなり手全体に疲れが溜まる。特にマウスを継続使用する仕事では、疲労に繋がる作業になっている。マウスができるまで、人類が生み出した手にする道具で、指や掌の形を保持させる道具は無かった。
従って本発明の課題は、掴むために一定の形を指に保持させない形状のマウスにし、マウスを動かすときに母指球と小指球が操作面で擦れないようにし、其々の指が使いやすい位置にホイールやボタンなどを配置した、入力装置を作り出すことである。
野球というスポーツがあるように、人の手は丸いものを掴みやすく出来ているので、掌と五本の指が掴みやすい球体を利用した形状のマウスにした。
親指と薬指でマウスを掴まず、掌をマウスに乗せて操作できて、掌と五本の指で力を入れずに包むように掴める、半球形状のマウスにした。
マウスの上に乗っている掌から下がる、人差し指と中指の指先で、ホイールと左右のボタンを操作できるようにした。
掌を乗せやすくするため、半球マウスの上部に傾斜面を設けた。
傾斜面と球面が交わる部分に広い巾の丸い面取りを設けた。
ホイールとその左右にあるボタンに人差し指と中指を合わせて掌を傾斜面に乗せると掌が傾いて小指球側が下方にくるように、ホイールとその左右のボタンを傾斜面と斜になる位置に取り付けた。
掌は動かさずに親指をずらすだけで指先を乗せられる位置にトラックボールを取り付けた。
球面と傾斜面に小さい半球形状の突起を取り付けた。
傾斜面の勾配により母指球と小指球の操作面に触れる面積が変えられ、勾配が緩いと触れる面積が小さくなり、勾配がきついと面積が多くなるようにした。
マウスの上に掌と指を置けば、親指と薬指で掴む必要もなく、ただ載せているだけで、マウスを掴んだ状態になる。
傾斜面に掌を乗せるとマウスを掴みやすい位置に五本の指がくるし、掌とすべての指でマウスを軽く包んでいる状態で操作できるので、マウスを移動させるときに、指に力を入れる必要がないので疲れにくい。
親指も小指もマウスに乗せている状態になるので、マウスを移動させる時に邪魔にならず、スムーズに動かせる。親指と小指の指先でマウスを軽く掴めば、他の指の位置を動かさずに、腕を浮かしてマウスを動かせるので、母指球と小指球は操作面に触れず、マウスタコはできない。また、腕の浮かしを小さくし、母指球と小指球を僅かに操作面に触れさせながら移動させ、位置が決まると同時に腕を下すこともできる。
傾斜面に乗っている掌から下がっているため、力を入れずにボタンに乗っている人差し指と中指は、指先だけでボタンを押せるし、指先をホイールに乗せて上下に指を動かせば、ホイールを回すことができるので、人差し指と中指の動きがスムーズになるし、指も疲れない。
マウスを利用していると、球面上の小さい突起に何度も掌と指の同じ部分が触れて、掌と指がいつもの位置を覚えるので、目で確認しなくとも、いつもの掌と指の位置でマウスを掴めるようになる。突起の上に掌の一部と指の一部を乗せた状態で手を広げてマウスを移動させることもできる。
傾斜面と球面との交わり部分に巾の広い丸面取りがあるため、掌とすべての指に接する部分が角のない緩やかな曲面になり、指と掌の皮膚に当たる角がないので、触れている時に抵抗感を与えるものがなく、リラックスして作業ができる。
マウスを掴み続けているのに飽きた時や、腕の作業状態を変えたい時は、人差し指と中指の位置を変えずに、親指と小指の指先だけで球面を掴んでいれば、腕を上げて球面と傾斜面から掌を浮かして操作してもマウスは動かせるので、掌と指の気分転換になる。
マウスの大きさで手の大きさに対応することもできるが、傾斜面の傾斜角度でも手の大きさと手の形状に対応するマウスを製造できる。
平面図 正面図 側面図 トラックボール付き側面図 ボタン部分断面図 球面と円形台接合部断面図
以下、本発明の実施の形態を図1〜図5に基づいて説明する。
図において、掌を乗せる円形の傾斜面2を設けた半球マウス1の球面6に、ホイール3の台形枠18と右ボタン4と左ボタン5が入る扇型の開口を設けるため、開口補強に一定の巾のリブ14を左右と上部の三方の開口縁に設け、下方は円形台9に乗る所まで伸ばしている。
ボタンが撓みやすくするためのスリット11を右ボタンと左ボタンの三方に設け、スリット11の上部三方の接合線13で、リブ14とボタン固定用リブ15を接着剤で接合させている。
右ボタン4と左ボタン5は押されると撓む材料から形成され、ホイール3の台形枠を囲む形の扇型になっており、球面6と傾斜面2は掌の重みを受けるので変形しにくい材料から形成されている。
球面6にトラックボール8を入れる穴を設け、トラックボール8が穴から出ないように円形枠10を取り付ける。
手の重みを受ける球面6の円形端部を円形台9の上に乗るようにするために、円形台9に円形端部の内面と接する立ち上り19を設け、接着剤で球面6と円形台9を一体化させている。また円形端部の小口と接する円形台9の部分にV字型になる溝を造り、球面6が外れないようにしている。
円形台9に光センサーを取り付けている。
パソコンに繋がるコード12を設けても良いし、ワイヤレスにしても良い。
突起17の配列は、球面6の直線配列の突起17も傾斜面2の円線配列の突起17も右ボタン4と左ボタン5の向きと同じ向きで取り付けている。
1 半球マウス
2 傾斜面
3 ホイール
4 右ボタン
5 左ボタン
6 球面
7 丸い面取り
8 トラックボール
9 円形台
10 円形枠
11 スリット
12 コード
13 接合線
14 リブ
15 ボタン固定用リブ
16 ボタンストッパー
17 突起
18 台形枠
19 立ち上り

Claims (5)

  1. 半球形状のマウス(1)に傾斜面(2)を設けた、パソコン入力装置。
  2. 前記傾斜面に乗せた掌から下がった人差し指と中指の腹で操作できる位置に、ホイール(3)と右ボタン(4)と左ボタン(5)を設けた、請求項1に記載のパソコン入力装置。
  3. 前記傾斜面と球面(6)が交わる部分に丸い面取り(7)を設けた、請求項1に記載のパソコン入力装置。
  4. 前記ホイールとその左右に設けた前記右ボタンと前記左ボタンの位置と、前記傾斜面の位置を斜になるように配置した、請求項1に記載のパソコン入力装置。
  5. 前記傾斜面と前記球面に掌や指を乗せられる突起(17)を設けた、請求項1に記載のパソコン入力装置。
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Citations (5)

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Title
日本マイクロソフト、"半球状"のエルゴノミクス設計マウス「SCULPT ERGONOMIX MOUSE」−セットモデルも用, JPN6019049835, 19 August 2013 (2013-08-19), ISSN: 0004333538 *

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