JPH10301609A - ロボットの位置誤差検出方法及びその装置 - Google Patents

ロボットの位置誤差検出方法及びその装置

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JPH10301609A
JPH10301609A JP11128397A JP11128397A JPH10301609A JP H10301609 A JPH10301609 A JP H10301609A JP 11128397 A JP11128397 A JP 11128397A JP 11128397 A JP11128397 A JP 11128397A JP H10301609 A JPH10301609 A JP H10301609A
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robot
coordinate system
measurement
position coordinates
touch sensor
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JP11128397A
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English (en)
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Hitoshi Hotta
仁志 堀田
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Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基準座標系とロボット座標系とのずれ及びロ
ボット座標系の歪みの検出をも可能とすると共に、汎用
性を高める。 【解決手段】 基準座標系による位置座標Ki,j が既知
の円形穴を格子状に有するマスター治具を作業領域の所
定位置にセットし、タッチセンサをロボットのハンドに
把持させる(P1)。各円形穴の位置をタッチセンサを
用いて測定し、ロボット座標系による中心位置座標Ri,
j を求める(P2,P3)。タッチセンサの回転軸回り
の角度を変更して所定の円形穴の位置座標を測定し、芯
ずれ量Sを求める(P4)。マスター治具にタッチセン
サを取付けると共に、ハンドに円柱状のマスターワーク
を把持させ、タッチセンサの位置を測定する動作を、二
姿勢において実行し、ハンド誤差Hを求める(P5)。
演算により、基準座標系に対するロボット座標系のずれ
(F)及び歪みEi,j 、並びにハンド誤差Hを求め、補
正された位置座標R″を求める(P6〜P11)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばロボットの
設置誤差により生ずる、作業領域に設定される基準座標
系とロボット座標系とのずれを検出するためのロボット
の位置誤差検出方法及びその装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】例えばライン上で組立
作業を行うロボットにおける作業位置を教示(ティーチ
ング)する方法として、従来では、作業者が、実際の組
立作業ラインにおいてロボットを動かして作業位置を教
示するものが一般的であった。ところが、この教示方法
は、面倒でかなりの時間がかかる不具合がある。そこ
で、近年では、パソコンを用いて、例えばCADシステ
ム上で作成された製品図面から作業位置を読取り、ロボ
ットの座標を指定するという、いわゆるオフラインティ
ーチングが採用されてきており、そのニーズが高まって
きている。
【0003】このオフラインティーチングにあっては、
例えば作業ライン上におけるロボットの設置誤差等に起
因する、作業領域に設定される基準座標系とロボット座
標系とのずれが問題となり、このずれがあるとロボット
を正規の作業位置に移動させることができなくなり、作
業精度に劣るものとなってしまう。そこで、例えば特開
平4−340605号公報に示されるように、ロボット
の手先のハンド取付け用フランジに接触検出子を取付け
る一方、作業対象物体の代表点となる3本の円柱を設
け、それら円柱の位置を検出してずれの修正作業を行う
ことが考えられている。
【0004】しかしながら、この特開平4−34060
5号公報に示されたずれの修正方法では、基準座標系と
ロボット座標系とのずれ(ロボットの設置誤差)の検出
は可能であるものの、次のような問題点があった。即
ち、高精度の作業を行うためには、上記のような基準座
標系とロボット座標系とのずれだけでなく、ロボット自
体が備える座標系の歪みも問題となる。ところが、上記
公報に示された技術では、ロボット座標系の歪みについ
ての検出,修正を行うことはできなかった。
【0005】また、上記公報に示された技術は、ロボッ
トの手先に、複数のハンド取付け部を有するフランジが
設けられ、それら取付け部のうち1個に接触検出子を取
付ける構成であり、そのとき、各々のハンド及び接触検
出子の作用線が全て回転軸線上の1点で交わるという特
殊な構造を有するものについて有効とされている。この
ため、ハンド部分の取付け構造が相違する各種のロボッ
トに適用させることができず、汎用性に欠けるものとな
っていた。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、基準座標系とロボット座標系とのずれ
の検出に加えて、ロボット座標系の歪みについての検出
をも可能とし、また汎用性の高いロボットの位置誤差検
出方法及びその装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1のロボ
ットの位置誤差検出方法は、ロボットによる作業が行わ
れる作業領域に、その作業領域に設定される基準座標系
による位置座標が既知の円形穴あるいは円柱からなる複
数の測定対象を配列状に有するマスター治具を配置する
と共に、ロボットのフランジ部又はハンドにタッチセン
サを取付けた状態で、タッチセンサを移動させて測定対
象に接触させてその位置座標を取込む測定動作を、各測
定対象に対して順次実行させることにより、各測定対象
のロボット座標系による位置座標を測定する測定行程
と、この測定行程において測定された各測定対象の測定
位置座標と、各測定対象の基準座標系による既知の位置
座標とから、基準座標系に対するロボット座標系のずれ
及び歪みを求める検出行程とを実行するところに特徴を
有する。
【0008】これによれば、測定行程において、タッチ
センサを複数の測定対象に接触させることに基づき、各
測定対象のロボット座標系による位置座標が測定され
る。そして、検出行程において、各測定対象の測定位置
座標と、各測定対象の基準座標系による既知の位置座標
とから、基準座標系に対するロボット座標系のずれ及び
歪みが求められる。この場合、測定対象は、複数個が配
列状に設けられるので、基準座標系とロボット座標系と
のずれを求めることができることは勿論、ロボット座標
系の歪みをも容易に検出することが可能となる。また、
タッチセンサをロボットのフランジ部又はハンドに取付
ければ良いので、特殊な構造のハンドを必要とせず、各
種のロボットに適用することが可能となる。
【0009】従って、本発明の請求項1のロボットの位
置誤差検出方法によれば、基準座標系とロボット座標系
とのずれの検出に加えて、ロボット座標系の歪みについ
ての検出をも可能とすることができ、ひいては、オフラ
インティーチングに基づいて、作業を高精度にて実行す
ることが可能となり、また汎用性を高めることができる
という優れた効果を奏するものである。
【0010】このとき、前記マスター治具の複数の測定
対象を、基準座標系における直交する2つの座標軸に沿
って、等間隔に格子状に配列するように構成しても良い
(請求項2の発明)。これによれば、ロボット座標系の
歪みを、より緻密に検出することができると共に、検出
行程におけるずれ検出及び歪み検出の演算を、より容易
とすることができる。
【0011】また、前記フランジ部が、前記アーム先端
に回転軸回りに回転可能に設けられているものにあって
は、前記測定行程において、少なくとも一の所定測定対
象に対しては、測定動作に加えて、フランジ部の回転軸
回りの角度を変更した状態で、タッチセンサをその所定
測定対象に接触させてその位置座標を取込む姿勢変更測
定動作を実行し、その所定測定対象に関して測定された
複数の測定位置座標から、タッチセンサの芯ずれを検出
し、その芯ずれに基づいて各測定対象の測定位置座標を
補正する構成とすることができる(請求項3の発明)。
【0012】これによれば、タッチセンサが芯ずれ状態
で取付けられている場合には、姿勢変更測定動作により
測定された測定位置座標が、測定動作により測定された
時の測定位置座標と相違することになり、もってタッチ
センサの芯ずれを容易に検出することができる。そし
て、芯ずれの検出に基づいて各測定対象の測定位置座標
が補正されるので、タッチセンサが芯ずれ状態で取付け
られていた場合でも、ロボット座標系のずれ及び歪みを
正確に検出することができるようになる。
【0013】ところで、作業を実行するハンドにおい
て、ハンド自体の製品としての誤差(回転軸に対する芯
ずれ)が生じていると、これも高精度の作業を阻害する
ひとつの要因となる。従って、上記したロボット座標系
のずれ及び歪みの検出に加えて、更にハンド誤差を検出
することができれば、作業のより一層の高精度化を図る
ことができる。
【0014】本発明の請求項4のロボットの位置誤差検
出方法は、フランジ部がアーム先端に回転軸回りに回転
可能に設けられているものにあって、上記したロボット
の位置誤差検出方法の各行程に加えて、マスター治具の
所定位置にタッチセンサを取付けると共に、ハンドに寸
法が既知とされた円柱状のマスターワークを把持させ、
ロボットを移動させてマスターワークをタッチセンサに
接触させてその位置座標を取込むセンサ位置測定動作
を、ハンドの回転軸回りの角度を変更した少なくとも二
姿勢において実行し、ハンドの少なくとも二姿勢におけ
るタッチセンサの測定位置座標からハンド誤差を検出す
るハンド誤差検出行程を備えている。
【0015】これによれば、ハンドに誤差が生じている
場合には、ハンドの回転軸回りの角度が相違するとその
ハンドが把持するマスターワークの位置も変動すること
になるので、ハンドの回転軸回りの角度を変更した少な
くとも二姿勢においてセンサ位置測定動作が実行される
ことにより、ハンド誤差を容易に検出することができ
る。この結果、ロボット座標系のずれ及び歪みの検出に
加えて、更にハンド誤差をも検出することができるの
で、より一層高精度な作業の実行が可能となる。
【0016】そして、本発明の請求項5のロボットの位
置誤差検出装置は、ロボットによる作業が行われる作業
領域に設定される基準座標系による位置座標が既知の円
形穴あるいは円柱からなる複数の測定対象を配列状に有
し、その作業領域に配置されるマスター治具と、ロボッ
トのフランジ部又はハンドに取付けられるタッチセンサ
と、タッチセンサを移動させて測定対象に接触させてそ
の位置座標を取込む測定動作を、各測定対象に対して順
次実行させることにより、各測定対象のロボット座標系
による位置座標を測定する測定動作実行手段と、各測定
対象の測定位置座標と、各測定対象の基準座標系による
既知の位置座標とから、基準座標系に対するロボット座
標系のずれ及び歪みを求める検出手段とを具備する構成
に特徴を有する。
【0017】これによれば、上述のように、基準座標系
とロボット座標系とのずれの検出に加えて、ロボット座
標系の歪みについての検出をも可能とすることができ、
ひいては、オフラインティーチングに基づいて、作業を
高精度にて実行することが可能となり、また汎用性を高
めることができるという優れた効果を奏するものであ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例(請求項
1〜5に対応)について、図1ないし図9を参照しなが
ら説明する。まず、図2は、例えば組立作業を行うため
の本実施例に係るロボットが組立ラインに設置されてい
る様子を概略的に示しており、このロボットは、多関節
型のロボット本体1に、ロボットコントローラ2を接続
して構成されている。更に、前記ロボットコントローラ
2には、例えばパソコンやワークステーション等のコン
ピュータ3が接続されている。
【0019】このうち前記ロボット本体1は、ベース4
上に設けられた旋回塔5、この旋回塔5の上端に回転可
能に取付けられた第1アーム6、この第1アーム6の先
端に回転可能に取付けられた第2アーム7、この第2ア
ーム7の先端に回転軸o回りに回転可能に取付けられた
フランジ部8、このフランジ部8に取付けられたハンド
9を備えて構成されている。尚、このとき、本来では
(ハンド9の製品誤差がない限りは)、ハンド9の中心
が回転軸oに一致するようになっている。
【0020】また、前記ロボットコントローラ2は、マ
イコンを含んで構成され、動作プログラム及びティーチ
ングにより得られた作業位置のデータ(位置座標)に従
って、前記ロボット本体1の各軸(サーボモータ)を制
御して、ハンド9を任意の位置に自在に移動させ、もっ
て、組立ラインの搬送路10上の所定位置に供給される
図示しない組立対象物に対し、前記ハンド9により図示
しないワークを組付ける作業を実行するようになってい
る。従って、この組立対象物が配置される部分がロボッ
トによる作業が行われる作業領域Aとされる。
【0021】この場合、ロボットは、x軸、y軸、z軸
を備える三次元直交座標系からなるロボット座標系
{O;x,y,z}を有しており、前記ハンド9は、そ
のロボット座標系{O}による位置座標(位置ベクト
ル)Rで示される位置に移動されるようになっている。
そして、このとき、前記コンピュータ3により、例えば
CADシステム上で作成された製品図面から作業位置を
読取り、その位置座標を指定するという、いわゆるオフ
ラインティーチングが行われるようになっている。
【0022】このオフラインティーチングにおいては、
作業位置は、作業領域に設定されるX軸、Y軸、Z軸を
備える三次元直交座標系からなる基準座標系{O´;
X,Y,Z}による位置座標(位置ベクトル)Kで指定
されるものとなる。本来では、この基準座標系{O´;
X,Y,Z}と前記ロボット座標系{O;x,y,z}
とは設備図面から知ることができる。
【0023】ところが、例えばロボット本体1の設置位
置の誤差等に起因して、基準座標系{O´}とロボット
座標系{O}とがずれ(各座標軸に対する平行移動方向
及び回転方向のずれ)が生じていることがある。さらに
は、ロボット座標系{O}自体に歪みが存在する場合が
ある。このようなロボット座標系{O}のずれや歪みが
あると、組立作業時にロボットを正規の作業位置に移動
させることができなくなり、作業精度に劣るものとなっ
てしまう。
【0024】そこで、本実施例では、詳しくは後述する
ように、組立作業の開始前に、前記オフラインティーチ
ングが行われると共に、基準座標系{O´}に対するロ
ボット座標系{O}のずれ及び歪み(ロボットの位置誤
差)の検出が行われ、作業位置のデータの修正が行われ
るようになっている。さらに、本実施例では、前記ハン
ド9自体の製品としての誤差(回転軸oに対する芯ず
れ)をも検出し、その修正が行われるようになってい
る。
【0025】さて、上記したロボットの位置誤差検出の
方法について以下詳述する。まず、この位置誤差検出方
法の実行に用いられる装置について述べる。この位置誤
差検出には、マスター治具11、タッチセンサ12、及
びマスターワーク13(図8参照)が用いられる。この
うちマスター治具11は、図2及び図3等に示すよう
に、前記作業領域Aのほぼ全体を覆う大きさの四角形の
パネル状をなし、その上面の基準面11aが水平(Z軸
に対して垂直)な平面とされていると共に、その上面部
には、図4及び図6等にも示すような複数個の測定対象
たる円形穴14が配列状に形成されている。
【0026】この場合、本実施例では、前記円形穴14
は、全て同一の大きさをなし、直交する2つの座標軸こ
の場合X軸方向(図2,3で前後方向)及びY軸方向
(図2,3で横方向)に沿って等間隔に格子状に配列さ
れており、その配列ピッチpが縦横共に例えば100mm
に設定されている。この場合、本発明者の実験,研究に
よれば、配列ピッチpを100mm程度とすることによ
り、それよりも大きくした場合に比べて、歪み検出精度
を十分に高くすることができ、また、配列ピッチpを1
00mmよりも小さくしても、歪み検出精度がさほど高く
なることがなく、むしろ測定数を徒に多くしてしまうこ
とになり、100mm程度とすることが最適であることが
判明したのである。
【0027】このマスター治具11は、作業領域Aの所
定位置に固定的にセットされ、このとき、前記各円形穴
14の上面11aに仮想される中心点の、基準座標系
{O´}による位置座標Ki,j が、前記コンピュータ3
において既知とされている。尚、前記添字(i,j )はX
軸方向にi番目、Y軸方向にj番目の円形穴14である
ことを指している。
【0028】前記タッチセンサ12は、図2等に示すよ
うに、その先端に位置する小球状のプローブ12aに物
体が接触したことを検知するもので、例えば工作機械の
原点出し等に用いられる小型で高精度の周知構成のもの
が使用される。また、図2に示すように、このタッチセ
ンサ12は、前記ロボットコントローラ2に接続され、
検知信号がロボットコントローラ2に入力されるように
なっている。
【0029】このタッチセンサ12は、後述する測定動
作の実行時においては、その基端部が前記ハンド9に把
持されてハンド9に下向きに取付けられるようになって
いる。尚、このとき、前記プローブ12aは、本来的に
は(タッチセンサ12の把持位置のずれがない限り
は)、回転軸o上に位置されるはずである。また、後述
するセンサ位置測定動作の実行時においては、図8に示
すように、その基端部が前記マスター治具11の所定の
円形穴14に嵌合固定され、マスター治具11上に上向
きに固定配置されるようになっている。従って、この状
態では、プローブ12aの基準座標系{O´}によるX
座標及びY座標が既知(円形穴14の位置座標Ki,j の
X座標及びY座標に一致)とされている。
【0030】前記ロボットコントローラ2は、タッチセ
ンサ12からの接触検知信号が入力された瞬間のロボッ
ト(ハンド9)のロボット座標系{O}による位置座標
Rを、コンピュータ3に向けて出力するようになってい
る。また、前記マスターワーク13は、図8に示すよう
に、底面が水平面とされた円柱状をなし、その寸法が前
記コンピュータ3において既知とされている。このマス
ターワーク13は、後述するセンサ位置測定動作の実行
時において、ハンド9に把持されるようになっている。
【0031】前記コンピュータ3には、位置誤差検出プ
ログラムが設けられ、そのプログラムに従って、測定行
程や検出行程などの位置誤差検出の各行程を実行するよ
うになっている。詳しくは後述するように、測定行程で
は、ロボットコントローラ2を介してロボット本体1を
移動させ、前記ハンド9に把持されたタッチセンサ12
を移動させて前記マスター治具11の円形穴14の内周
面及び周囲の基準面11aに接触させてその位置座標を
取込む測定動作を、各円形穴14に対して順次実行させ
ることにより、各円形穴14の中心点のロボット座標系
{O}による位置座標Ri,j を求めるようになってい
る。
【0032】そして、検出行程では、その測定行程にお
いて測定された前記各円形穴14の測定位置座標Ri,j
と、前記各円形穴14の中心点の基準座標系{O´}に
よる既知の位置座標Ki,j とから、基準座標系{O´}
に対するロボット座標系{O´}のずれ及び歪み(ロボ
ットの位置誤差)を演算により求めるようになってい
る。従って、コンピュータ3が、検出手段として機能す
ると共に、前記ロボットコントローラ2と共に測定動作
実行手段として機能するようになっている。
【0033】また、本実施例では、詳しくは後述するよ
うに、上記測定行程の最後に、少なくとも一の所定の円
形穴14に対しては、前記測定動作に加えて、ハンド9
ひいてはタッチセンサ12の回転軸o回りの角度を変更
した状態で、同様に位置座標を取込む姿勢変更測定動作
を実行し、所定の円形穴14に関して測定された複数の
位置座標から、タッチセンサ12の芯ずれ量Sを検出し
て各測定位置座標Ri,j を補正するようになっている。
【0034】さらに、本実施例では、これも詳しくは後
述するように、上記測定行程の後に、ハンド9の製品誤
差Hを検出するためのハンド誤差検出行程を実行するよ
うになっている。このハンド誤差検出行程では、上述の
ようにマスター治具11にタッチセンサ12を取付ける
と共に、前記ハンド9にマスターワーク13を把持さ
せ、前記マスターワーク13をタッチセンサ12に接触
させてその位置座標を取込むセンサ位置測定動作を、前
記ハンド9の回転軸o回りの角度を変更した少なくとも
二姿勢において実行し、それら測定位置座標から、ハン
ド誤差Hを演算により求めるものである。
【0035】次に、本実施例に係る位置誤差検出方法に
ついて、図1等も参照して詳述する。図1は、位置誤差
検出及び作業位置座標の修正の手順を示している。ま
ず、行程P1は、位置誤差検出のいわば準備の行程であ
り、作業者がマスター治具11を作業領域Aの所定位置
に固定状態にセットすると共に、ハンド9にタッチセン
サ12を把持させるようにする。
【0036】次の行程P2及びP3では、マスター治具
11の各円形穴14の位置をタッチセンサ12を用いて
測定する測定動作が行われ、各円形穴14のロボット座
標系{O}による中心位置座標Ri,j が求められる。こ
こで、この測定行程の詳細について、図4ないし図7を
参照して述べる。図4のフローチャートは、一の円形穴
14の中心点の位置座標Ri,j を求める手順を示してい
る。
【0037】即ち、ステップS1〜S8では、タッチセ
ンサ12を円形穴14の内周面の複数の点P1 〜Pn に
接触させてそれら点P1 〜Pn の位置座標を取込むこと
が行われる。具体的には、まず、ステップS1では測定
点数nが、3以上の値に設定され、ステップS2にて、
変数iに1がセットされる。次のステップS3では、ロ
ボットコントローラ2を介してロボット本体1を移動さ
せ、ハンド9に把持されたタッチセンサ12を円形穴1
4の内周面に接触させる動作が行われる。この動作は、
図5(a)に示すように、タッチセンサ12の下端のプ
ローブ12a部分を、円形穴14内の中間部分に位置さ
せた後、径方向に移動させることにより行われる。尚、
この場合、ハンド9の姿勢(ロボット座標系に対する姿
勢)は、全ての測定点P1 〜Pn に対して一定(図7
(a)参照)とされる。
【0038】タッチセンサ12のプローブ12aが円形
穴14の内周面に接触すると、接触検知信号がロボット
コントローラ2に送信され(ステップS4)、コンピュ
ータ3は、ロボットコントローラ2から、その瞬間のハ
ンド9のロボット座標系{O}による点Pi の位置座標
(xi,yi,zi )を取込む(ステップS5)。そして、
ステップS6にて、変数iの値がインクリメントされ、
変数iの値が測定点数nを越えていなければ(ステップ
S7にてNo)、ステップS3からの処理が繰返される
のであるが、次の接触動作は、円形穴14の内周面の別
の位置に対して行われる。
【0039】このようにして、図6に示すように、円形
穴14の内周面のn個の点Pi (P1 〜Pn )の位置座
標(xi,yi,zi )が取込まれると(ステップS7にて
Yes)、ステップS8にて、点P1 〜Pn を円補間し
た点P1 〜Pn を通る円の中心Pcの座標が演算により
求められる。
【0040】次のステップS9〜S16では、タッチセ
ンサ12を円形穴14の周囲の基準面11aの複数の点
Q1 〜Qn に接触させてそれら点Q1 〜Qn の位置座標
を取込むことが行われる。具体的には、まず、ステップ
S9では測定点数nが、3以上の値に設定され、ステッ
プS10にて、変数iに1がセットされる。次のステッ
プS11では、ロボットコントローラ2を介してロボッ
ト本体1を移動させ、ハンド9に把持されたタッチセン
サ12を円形穴14の周囲の基準面11aに接触させる
動作が行われる。この動作は、図5(b)に示すよう
に、タッチセンサ12の下端のプローブ12a部分を、
円形穴14の周囲部分の上方に位置させた後、下降させ
ることにより行われる。この場合も、ハンド9の姿勢
は、図7(a)に示す一定状態が保たれる。
【0041】タッチセンサ12のプローブ12aが円形
穴14の周囲部分の基準面11aに接触すると、接触検
知信号がロボットコントローラ2に送信され(ステップ
S12)、コンピュータ3は、ロボットコントローラ2
から、その瞬間のハンド9のロボット座標系{O}によ
る点Qi の位置座標(xi,yi,zi )を取込む(ステッ
プS13)。そして、ステップS14にて、変数iの値
がインクリメントされ、変数iの値が測定点数nを越え
ていなければ(ステップS14にてNo)、ステップS
11からの処理が繰返されるのであるが、次の接触動作
は、円形穴14の周囲の別の位置に対して行われる。
【0042】このようにして、図6に示すように、円形
穴14の周囲の基準面11a上のn個の点Qi (Q1 〜
Qn )の位置座標(xi,yi,zi )が取込まれると(ス
テップS15にてYes)、ステップS16にて、Q1
〜Qn の位置座標からそれら点Q1 〜Qn を通る平面M
を示す式が演算により求められる。そして、最後に、ス
テップS17にて、上記円の中心Pcから平面Mに向け
て垂線を降ろした際の平面Mとの交点の座標が演算によ
り求められ、その点がその円形穴14の中心点の位置座
標Ri,j とされるのである。尚、以上の処理は、全ての
円形穴14に対して実行され、ロボット座標系{O}に
よる格子状の位置座標Ri,j が得られるのである。
【0043】更に、本実施例では、次の行程P4にて、
図7(b)に示すように、1個の所定の円形穴14に対
して、ハンド9ひいてはタッチセンサ12の回転軸o回
りの角度を例えば角度90度変更した状態で、同様にそ
の円形穴14の中心点の位置座標Ri,j を求める姿勢変
更測定動作が実行される。本来的には、この動作により
求められた位置座標Ri,j は、上記行程P3にて求めら
れた測定位置座標Ri,j と一致する筈であるが、タッチ
センサ12に回転軸oからの芯ずれが生じていると、測
定位置座標Ri,j が相違することになる。そこで、それ
ら複数の位置座標Ri,j からタッチセンサ12の芯ずれ
量Sを算出するものである。この場合、芯ずれ量Sは、
x軸方向及びy軸方向に関して演算により求められるも
のとなり、z軸(高さ)方向についてのずれはさほど重
要ではないので、図面値をそのまま用いる。
【0044】そして、次の行程P5では、ハンド誤差検
出の行程が実行される。このハンド誤差検出行程では、
図8に示すように、マスター治具11にタッチセンサ1
2を取付けると共に、前記ハンド9にマスターワーク1
3を把持させ、まず、前記マスターワーク13をタッチ
センサ12に対して例えば3つの異なる方向から接触さ
せてその3点の位置座標を取込むセンサ位置測定動作
を、ハンド9の同一姿勢(図8(a)参照)について行
う。これにて、円柱状のマスターワーク13の外周部の
3点の相対的位置座標が検出され、それらから上記と同
様に中心位置座標を算出することにより、タッチセンサ
12の位置が求められる。
【0045】次いで、図8(b)に示すように、前記ハ
ンド9の回転軸o回りの角度を例えば90度変更して、
同様のセンサ位置測定動作を実行する。そして、得られ
た2つの中心位置座標から、ハンド誤差(ハンド9の芯
ずれ量)Hを求めるものである。尚、この場合も、z軸
(高さ)方向についてのずれはさほど重要ではないの
で、図面値をそのまま用いるようにする。
【0046】以上のような動作が終了すると、以下、基
準座標系{O´}に対するロボット座標系{O´}のず
れ及び歪み(ロボットの位置誤差)を求める演算などが
行われる。まず、行程P6では、上記行程P3で測定し
た測定位置座標Ri,j が、上記行程P4で得られた芯ず
れ量Sを用いてハンド9中心の位置座標R0 i,j に変換
される。この変換は、測定位置座標Ri,j から芯ずれ量
Sを差引くことにより行われる。
【0047】次に、行程P7では、上記位置座標R0 i,
j と、各円形穴14の中心点の基準座標系{O´}によ
る既知の位置座標Ki,j とから、ロボット座標系{O}
の基準座標系{O´}からのずれ(各座標軸に対する平
行移動方向及び回転方向のずれ)、この場合変換パラメ
ータ(a,b,c,α,β,γ)が求められる。尚、前
記a,b,cは、夫々x軸,y軸,z軸に対する並進の
オフセットを示し、α,β,γは夫々x軸,y軸,z軸
に対する回転角を示す。
【0048】この演算は、基準座標系{O´}からロボ
ット座標系{O}への変換マトリックスをFとすると、
Σ|R0 i,j −F・Ki,j |を最小化する変換パラメー
タ(a,b,c,α,β,γ)を求めることにより行わ
れる。この場合、ロボット座標系{O}に歪みがあれ
ば、上記値が必ずしも0とはならないため、最小となる
Fを求めることになる。次いで、行程P8では、図9に
一部示すように、格子状に設けられる各円形穴14の中
心点における、ロボット座標{O}の歪みEi,jを算出
する。この歪みEi,j は、Ei,j =R0 i,j −F・Ki,
j の式で求められる。
【0049】行程P9〜P11は、オフラインティーチ
ングにより与えられたロボットの作業位置の基準座標系
{O´}による位置座標Kを、ロボット座標系{O}に
適合するように修正する行程であり、まず、行程P9で
は、ティーチングによる位置座標Kをロボット座標系
{O}により位置座標Rに変換する演算が行われる。こ
の位置座標Rは、R=F・Kの計算により求められる。
【0050】次の行程P10では、上記行程P5にて求
められたハンド誤差Hを用いて、位置座標Rをハンド9
が付いた状態の位置座標R´に変換する。この位置座標
R´は、R´=R+Hにより求められる。最後の行程P
11では、位置座標R´で生ずる歪みEを求め、正確な
ロボットの位置座標R″を求める。この場合、歪みE
は、図9に示すように、行程P8で求められたその位置
座標R´の周囲例えば4点の測定位置座標R0 i,j にお
ける歪みEi,j から、一時補間により容易に求めること
ができ、また、位置座標R″は、R″=R´−Eの計算
により求めることができる。このようにして位置座標
R″が求められ、ロボットは、この位置座標R″に基づ
き作業を実行するのである。尚、上記説明中S,Hの加
減算は、ハンドの軸o回りの回転を考慮して、ロボット
座標系に変換後行われる。
【0051】このように本実施例によれば、従来のよう
な座標系のずれだけを検出するものと異なり、複数個が
格子状に配列された円形穴14の位置を測定することに
基づいて、基準座標系{O´}とロボット座標系{O}
とのずれを求めることができることに加え、ロボット座
標系{O}の歪みをも容易に検出することが可能となっ
た。この結果、オフラインティーチングに基づいて、作
業を高精度にて実行することができるものである。そし
て、タッチセンサ12をロボットのハンド9に把持させ
て位置座標の測定を行うことができるので、特殊な構造
のハンドに限定されず、各種のロボットに適用すること
が可能となり、汎用性を高めることができるものであ
る。
【0052】また、特に本実施例では、マスター治具1
1の測定対象である円形穴14をX軸及びY軸に沿って
等間隔に格子状に配列するようにしたので、ロボット座
標系{O}の歪みを、より緻密に検出することができる
と共に、ずれ検出及び歪み検出の演算をより容易とする
ことができる。しかも、タッチセンサ12の芯ずれ量S
の検出に基づいて測定位置座標を補正するようにしたの
で、タッチセンサ12が芯ずれ状態で取付けられていた
場合でも、ロボット座標系{O}のずれ及び歪みを正確
に検出することができる。さらに、本実施例では、ロボ
ット座標系{O}のずれ及び歪みの検出に加えて、ハン
ド誤差Hをも検出するようにしたので、より一層高精度
な作業の実行が可能となるものである。
【0053】図10及び図11は、本発明の他の実施例
を示している。この実施例が上記実施例と異なるところ
は、マスター治具(全体としては図示せず)の構成にあ
り、ここでは、円形穴14に代えて、測定対象としての
円柱21を、X軸及びY軸方向に沿って等間隔に格子状
に配列している。また、各円柱21の上面がZ軸に対し
て垂直となり、その上面が基準面21aとされ、その中
心点の基準座標系{O´}による位置座標が既知とされ
ている。
【0054】この場合、測定行程においては、図10
(a)に示すように、タッチセンサ12を円柱21の外
周面の複数の点P1 〜Pn (図11参照)に周方向から
接触させてそれら点P1 〜Pn の位置座標を取込み、点
P1 〜Pn を円補間した点P1〜Pn を通る円の中心P
cの座標が演算により求められる。また、図10(b)
に示すように、タッチセンサ12を円柱21上面の基準
面21aの複数の点Q1〜Qn (図11参照)に上方か
ら接触させてそれら点Q1 〜Qn の位置座標を取込み、
点Q1 〜Qn を通る平面Mを示す式が演算により求めら
れる。
【0055】そして、図11に示すように、上記円の中
心Pcから平面Mに向けて垂線を降ろした際の平面Mと
の交点の座標が演算により求められ、その点がその円柱
21の中心点の位置座標Ri,j とされるのである。かか
る構成においても、上記実施例と同様の作用,効果を得
ることができるものである。
【0056】図12は、異なる他の実施例を示してお
り、タッチセンサ12の取付け構造の2種類の変形例を
示している。即ち、図12(a)では、タッチセンサ1
2を、ロボットのハンド取付け用のフランジ部8に、ハ
ンド9を取外した状態で直接的に取付けるようにしてお
り、図12(b)では、ハンド22に把持させるのでは
なく、ハンド22の一部にタッチセンサ12を取付ける
ようにしている。かかる構成でも、上記実施例と同様の
作用,効果を得ることができるものである。
【0057】尚、上記実施例においては、タッチセンサ
12の芯ずれ量Sの検出や、ハンド誤差Hの検出を行う
ようにしたが、タッチセンサ12が芯ずれなく確実に取
付けられる場合や、ハンド9の誤差を無視できるような
場合には、必ずしもそれらの検出を行わなくても良い。
また、マスター治具における測定対象(円形穴14ある
いは円柱21)の配列についても、必ずしも等間隔の格
子状に限らず、必要とする作業精度に応じて部分的に疎
密を設けたり、ロボットの作業に合わせて曲線に沿って
配列したりしても良い。
【0058】上記実施例では、一平面での測定,補正に
ついて説明したが、マスター治具をz方向に複数段積み
重ね可能な構造とし、同様の要領で測定,補正をして、
より広い作業空間に対して適用することも可能である。
上記実施例では、S,Hのz方向値は、図面値を用いて
いるが、姿勢変更測定動作をx,y,z各軸回りを含む
3姿勢以上で行って測定によりS,Hのz方向値を求め
ても良い。
【0059】その他、本発明は上記実施例に限定される
ものではなく、例えばロボット本体1の構成について
は、各種の変形が可能であり、また、その作業の種類に
付いても組立て作業に限定されるものではない等、要旨
を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、位置誤差検出
及び作業位置座標修正の行程を示す図
【図2】ロボットが組立ラインに設置されている様子を
概略的に示す斜視図
【図3】マスター治具の平面図
【図4】位置座標の測定の手順を示すフローチャート
【図5】測定動作の様子を示すもので、タッチセンサを
円形穴の内周面に接触させる様子を示す拡大斜視図
(a)、及びタッチセンサを基準面に接触させる様子を
示す拡大斜視図(b)
【図6】中心点の位置座標を求める方法を説明するため
の図
【図7】測定動作時(a)及び姿勢変更測定動作時
(b)におけるアーム先端部分の斜視図
【図8】センサ位置測定動作時の2種類の姿勢における
アーム先端部分の斜視図
【図9】測定点における歪みの様子を示す図
【図10】本発明の他の実施例を示す図5相当図
【図11】図6相当図
【図12】異なる他の実施例を示すもので、タッチセン
サの2種類の取付け状態を示す斜視図
【符号の説明】
図面中、1はロボット本体、2はロボットコントロー
ラ、3はコンピュータ、6,7はアーム、8はフランジ
部、9,22はハンド、11はマスター治具、11a,
21aは基準面、12はタッチセンサ、13はマスター
ワーク、14は円形穴(測定対象)、21は円柱(測定
対象)を示す。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アーム先端のフランジ部に取付けられた
    ハンドを、ロボットコントローラにより、ロボット座標
    系で示される任意の位置に自在に移動させて所定の作業
    を実行するロボットにおける、前記ロボットによる作業
    が行われる作業領域に設定される基準座標系と、前記ロ
    ボット座標系とのずれに伴う前記ロボットの位置誤差を
    検出するための方法であって、 前記作業領域に、前記基準座標系による位置座標が既知
    の円形穴あるいは円柱からなる複数の測定対象を配列状
    に有するマスター治具を配置すると共に、前記ロボット
    のフランジ部又はハンドにタッチセンサを取付けた状態
    で、 前記タッチセンサを移動させて前記測定対象に接触させ
    てその位置座標を取込む測定動作を、前記各測定対象に
    対して順次実行させることにより、前記各測定対象のロ
    ボット座標系による位置座標を測定する測定行程と、 この測定行程において測定された前記各測定対象の測定
    位置座標と、前記各測定対象の基準座標系による既知の
    位置座標とから、前記基準座標系に対するロボット座標
    系のずれ及び歪みを求める検出行程とを含むことを特徴
    とするロボットの位置誤差検出方法。
  2. 【請求項2】 前記マスター治具の複数の測定対象は、
    前記基準座標系における直交する2つの座標軸に沿っ
    て、等間隔に格子状に配列されていることを特徴とする
    請求項1記載のロボットの位置誤差検出方法。
  3. 【請求項3】 前記フランジ部が、前記アーム先端に回
    転軸回りに回転可能に設けられているものにあって、 前記測定行程において、少なくとも一の所定測定対象に
    対しては、前記測定動作に加えて、前記フランジ部の回
    転軸回りの角度を変更した状態で、前記タッチセンサを
    その所定測定対象に接触させてその位置座標を取込む姿
    勢変更測定動作を実行し、 前記所定測定対象に関して測定された複数の測定位置座
    標から、前記タッチセンサの芯ずれを検出し、その芯ず
    れに基づいて各測定対象の測定位置座標を補正すること
    を特徴とする請求項1又は2記載のロボットの位置誤差
    検出方法。
  4. 【請求項4】 前記フランジ部が、前記アーム先端に回
    転軸回りに回転可能に設けられているものにあって、 マスター治具の所定位置にタッチセンサを取付けると共
    に、前記ハンドに寸法が既知とされた円柱状のマスター
    ワークを把持させ、 前記ロボットを移動させて前記マスターワークを前記タ
    ッチセンサに接触させてその位置座標を取込むセンサ位
    置測定動作を、前記ハンドの回転軸回りの角度を変更し
    た少なくとも二姿勢において実行し、 前記ハンドの少なくとも二姿勢における前記タッチセン
    サの測定位置座標から、ハンド誤差を検出するハンド誤
    差検出行程を備えることを特徴とする請求項1ないし3
    のいずれかに記載のロボットの位置誤差検出方法。
  5. 【請求項5】 アーム先端のフランジ部に取付けられた
    ハンドを、ロボットコントローラにより、ロボット座標
    系で示される任意の位置に自在に移動させて所定の作業
    を実行するロボットにおける、前記ロボットによる作業
    が行われる作業領域に設定される基準座標系と、前記ロ
    ボット座標系とのずれに伴う前記ロボットの位置誤差を
    検出するための装置であって、 前記基準座標系による位置座標が既知の円形穴あるいは
    円柱からなる複数の測定対象を配列状に有し、前記作業
    領域に配置されるマスター治具と、 前記ロボットのフランジ部又はハンドに取付けられるタ
    ッチセンサと、 前記タッチセンサを移動させて前記測定対象に接触させ
    てその位置座標を取込む測定動作を、前記各測定対象に
    対して順次実行させることにより、前記各測定対象のロ
    ボット座標系による位置座標を測定する測定動作実行手
    段と、 前記各測定対象の測定位置座標と、前記各測定対象の基
    準座標系による既知の位置座標とから、前記基準座標系
    に対するロボット座標系のずれ及び歪みを求める検出手
    段とを具備することを特徴とするロボットの位置誤差検
    出装置。
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