JPH10301248A - 自己処理写真フイルムユニット - Google Patents

自己処理写真フイルムユニット

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Publication number
JPH10301248A
JPH10301248A JP11057497A JP11057497A JPH10301248A JP H10301248 A JPH10301248 A JP H10301248A JP 11057497 A JP11057497 A JP 11057497A JP 11057497 A JP11057497 A JP 11057497A JP H10301248 A JPH10301248 A JP H10301248A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
trap
film unit
sheet
nonwoven fabric
self
Prior art date
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Pending
Application number
JP11057497A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Mizuno
和則 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP11057497A priority Critical patent/JPH10301248A/ja
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  • Cameras Adapted For Combination With Other Photographic Or Optical Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラップ部の処理液捕捉能力を損なうことな
く、撮影終了後の取扱性を良好にした自己処理写真フイ
ルムユニットを提供する。 【解決手段】 フイルムユニットのトラップ部10は、
カバーシート2の端部の上にトラップ部材12を載置
し、このトラップ部材12を感光シート1,カバーシー
ト2の各端部ごとマスクシート3で包み込んである。ト
ラップ部材12は、不織布の中央部と両端部の3ヵ所
に、撚りをかけた糸をそれぞれスティック糊で貼り付
け、この上からカバー用不織布で被ってあり、糸側が感
光シート1側を向くようにトラップ部10に組み込んで
ある。撮影後余剰処理液がトラップ部10に入り込んだ
直後に展開ローラでトラップ部10が加圧されるが、糸
はまだ溶け始めてないから、トラップ部材12が潰れ
ず、捕捉された処理液の逆流が防止される。撮影前は例
えば0.80mmであったトラップ部10の厚みが、撮
影して所定時間が経過した後は捕捉した処理液により糸
が溶けて0.60mmと薄くなり、フイルムユニットが
嵩張らなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インスタントカメ
ラに用いられる自己処理写真フイルムユニットに関し、
更に詳しくは余剰の現像処理液を捕捉するトラップ部材
を改良した自己処理写真フイルムユニットに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】インスタントフイルムと普通に呼ばれて
いる自己処理写真フイルムユニット(以下、単にフイル
ムユニットという)は、図8に示されているように、感
光層及び受像層を有する感光シート1と、透明なカバー
シート2と、マスクシート3とを備えている。このマス
クシート3には露光開口3aが形成されており、これを
裏側から塞ぐように感光シート1が接合されている。ま
た、マスクシート3とカバーシート2とは、スペーサレ
ール4を介して接合され、それにより感光シート1とカ
バーシート2の間には一定の間隔が形成される。
【0003】マスクシート3の先端部は、現像処理液
(以下、単に処理液という)を貯留した処理液コンテナ
5を包み込んだ状態で内側に折り返され、そして先端部
の端縁がカバーシート2の上に接合されている。これに
より、処理液コンテナ5を収納し、処理液を貯留するた
めの処理液貯留部8が構成される。マスクシート3の後
端部は、余剰処理液を捕捉するためのトラップ部材6を
包み込んだ状態で折り返され、そして後端部の端縁がカ
バーシート2に接合される。これにより、トラップ部材
6を収容し、余剰処理液を捕捉するためのトラップ部7
が構成される。
【0004】フイルムユニットは、周知のようにインス
タントカメラ内に装填され、シャッタが作動したとき
に、露光開口3aを通った光で感光シート1が露光され
る。この露光後に、フイルムユニットは、処理液貯留部
8の先端8aから1対の処理液展開ローラの間を通され
てから、インスタントカメラの外部に排出される。この
処理液展開ローラは、処理液貯留部8を加圧して、処理
液コンテナ5に貯留されていた処理液を押し出し、これ
を感光シート1とカバーシート2とによって形成された
スペースに均一の厚みで展開する。この展開された処理
液により、感光シート1が現像処理され、その背面側に
ポジカラー像が現出する。
【0005】前記処理液の展開時に、余分な処理液はト
ラップ部7に入り込み、この中に収納されたトラップ部
材6に捕捉される。この余剰処理液の捕捉の際に、前記
スペース内に存在していた空気も余剰処理液とともにト
ラップ部7に向けて押し流され、マスクシート3に形成
した複数の小さな排気孔9から外部に排出される。
【0006】ところで、フイルムユニットの画面サイズ
が69mm×91mmの場合、処理液コンテナ5に貯留
される処理液量は、例えば260〜270μl程度であ
り、これを捕捉するトラップ部7の内部空間は、360
μl程度となっている。このようにトラップ部7の内部
空間の方が処理液量より大きくなっているのは、処理液
の展開終了間際に展開ローラがトラップ部7を押圧する
ことにより発生する処理液の跳ね返りを防止するためで
ある。この処理液の跳ね返りとは、トラップ部7に一旦
は捕捉された処理液が展開ローラの加圧によって感光シ
ート1側へ逆流することであり、これが発生すると、画
面の縁部が変色する。
【0007】また、トラップ部材6の材料としては、
布,ガーゼ,レース,不織布,ガラスウール,吸取紙,
濾紙,フェルト等のシート状材料、あるいは微細なメッ
シュのプラスチック製ネット、またはこれらの組み合わ
せよりなる複合材のごとき可撓性,通気性及び余剰処理
液捕捉性を有する基材に、アルカリ中和機能を有する酸
性材料を含浸付与せしめてなるものが使用される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにトラップ
部は内部空間を大きくするために、厚みが約1mm程度
と、感光シートの面より凸状に膨らんだ形態になってい
る。このため、フイルムユニットは、撮影終了後にアル
バムに平らに貼り付けることができず、また箱等に保存
するにも嵩張って大きな保存スペースが要るなど、撮影
終了後の取扱性が一般の写真フイルムに比べて非常に劣
るという欠点がある。
【0009】本発明は、トラップ部の処理液捕捉能力を
損なうことなく、撮影終了後の取扱性を良好にした自己
処理写真フイルムユニットを提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の自己処理写真フイルムユニットは、処理液
を捕捉する前はトラップ部の内部空間を十分に確保して
おき、処理液を捕捉した後にはトラップ部の厚みが薄く
なるようにすればよいことに着目し、余剰の現像処理液
を捕捉するトラップ部材を備えた自己処理写真フイルム
ユニットにおいて、前記トラップ部材は、少なくとも一
部に現像処理液を吸収すると厚みが減少する材料を用い
たものである。
【0011】また、前記トラップ部材は、現像処理液に
溶ける材料から形成した糸を不織布の上に固定したもの
である。また、前記トラップ部材は、水溶性ポリマーを
不織布の上に付着したものである。また、余剰の現像処
理液を捕捉するトラップ部材を備えた自己処理写真フイ
ルムユニットにおいて、前記トラップ部材は、撚りをか
けたマルチフィラメント糸を用いたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明のフイルムユニットは、ト
ラップ部10の構成を除けば、図8に示すような従来の
フイルムユニットと同じ構造をしている。すなわち、感
光層及び受像層とが層設された感光シート1,透明なカ
バーシート2,マスクシート3,処理液コンテナ5を備
えている。
【0013】図1,図2,図3及び図4に示すように、
感光シート1とカバーシート2とは、これらの両縁部に
設けられたレール材11によって離間されている。そし
て、トラップ部10は、カバーシート2の端部の上にト
ラップ部材12を載置し、このトラップ部材12を感光
シート1,カバーシート2の各端部ごとマスクシート3
で包み込んだものである。なお、トラップ部10の幅D
1 は6mmとしてある。
【0014】フイルムユニットの縁部の構造を示す図2
において、レール材11はカバーシート2とほぼ同じ厚
みにしてあり、この端部が折り返されてカバーシート2
の端面に突き合わされている。そして、レール材11を
挟んでカバーシート2と反対側には感光シート1が接合
してあり、これらの端部がマスクシート3によって包み
込まれて接合してある。
【0015】マスクシート3の縁は、カバーシート2の
上に接合されているが、このうち2ヵ所だけ接合せず
に、排気孔16としてある(図3参照)。また、カバー
シート2の端部は、排気孔16とほぼ対応した位置の突
起部2aを残して他の部分を大きくトリミングしてあ
る。これにより、図4に示すように、余剰処理液18と
トラップ部材12との接触面積が大きくなるようにして
ある。
【0016】トラップ部材12としては、図5〜図7に
示すように、幅D2 (2.7mm)×長さD3 (97m
m)の不織布21の中央部と両端部の3ヵ所にそれぞれ
糸23をスティック糊で貼り付け、この上から別のカバ
ー用の不織布25で覆ったものを基本的に用いている
(実施例2〜5)。
【0017】図5に示すように、トラップ部材12は長
い帯状に形成しておき、これを幅D 2 ずつ切断すること
により個々のトラップ部材12を得る。また、不織布2
1,25は、厚みのバラツキが小さい材料から形成する
ことが望ましい。不織布の厚みにバラツキがあると、ト
ラップ部10の厚みのバラツキとなり、フイルムユニッ
トを収納するパックのサイズ,マスクシートのシール
幅,フイルムユニット加工機の加工条件等に影響する。
【0018】〔実施例1〕不織布21は、デュポン社製
「ソンタラ8005」(目付68g/m2 )にアクリル
酸ポリマーを含浸し、乾燥重量で80g/m2 となるよ
うにした。糸23は、三菱レイヨン社製「ソルメート」
200デニール/60フィラメントの捲縮糸(エステル
系)マルチフィラメント糸4本を100回/mで撚糸
し、この糸を2本使い200回/mで撚糸したものであ
る。そして、この糸23にスティック糊(三菱鉛筆製ウ
フ−スティック糊)を付着し、撚りを固定し、かつ不織
布21の上に貼り付けて固定した。これを幅2.7mm
にカットして糸側が感光シート1側を向くようにトラッ
プ部10に組み込んでフイルムユニットを作成した。な
お、この実施例1では、糸23をカバーする不織布25
を用いていない。
【0019】〔実施例2〕上記実施例1において、糸2
3の上にデュポン社製「ソンタラ8017」(目付24
g/m2 )の不織布25を乗せて、スティック糊で貼り
付けたものである。
【0020】〔実施例3〕上記実施例1において、使用
する糸23として、水溶性である日本エクスラン社製
「ソルブロンSSタイプ」(200デニール/60フィ
ラメント)の糸4本を150回/mで撚糸したものを使
用した。
【0021】〔実施例4〕上記実施例3において、糸2
3の上にデュポン社製「ソンタラ8017」(目付24
g/m2 )の不織布25を乗せて、スティック糊で貼り
付けたものである。
【0022】〔実施例5〕上記実施例2の糸23の代わ
りに水溶性ポリマー(サイデン化学株式会社製水溶性ホ
ットメルト)を加熱押出機で太さ0.3mmとなるよう
に不織布21の上に付着させた。
【0023】〔比較例〕トラップ部材12として不織布
を用い、この不織布として、デュポン社製「ソンタラ8
007」(目付110g/m2 )にアクリル酸ポリマー
を含浸し、乾燥重量で80g/m2 にしたものを用い
た。
【0024】上記実施例1〜5及び比較例について、処
理液展開前後のトラップ部10の厚み,展開時の液洩れ
の有無,加圧液洩れ,画面内変色の有無をそれぞれ試験
する。各フイルムユニットをフイルムパックに収納して
カメラに装填した後、撮影を行った。撮影を行った直後
にカメラの展開ローラにより処理液コンテナ5が裂開さ
れ、処理液が感光シート1とカバーシート2の間を展開
されながら、フイルムユニットがカメラの外に排出され
る。
【0025】厚みの測定は、SONY製「ミューメイ
ト」でバネ荷重500g/先端面積4cm*0.8mm
で測定したときの厚みである。余剰処理液を捕捉した後
のトラップ部10の厚みは、処理液展開後、2週間経過
時に測定した。
【0026】展開時の液洩れ試験は、トラップ部10に
入ってくる余剰処理液量が温度23℃における展開で2
20μlとなるように処理液コンテナ5中に貯留されて
いる処理液量を調整し、展開した。この試験を20枚の
試料に対して行い、展開直後に排気孔16から処理液が
見えたら×,見えなければ○とした。
【0027】加圧液洩れ試験は、展開時の液洩れ試験で
展開後4時間以内にフイルムユニットを10枚重ね、ト
ラップ部10に3kgの荷重をかけ、そのまま1夜放置
して、排気孔16からの液洩れ(透明の場合もある)を
観察し、排気孔16から処理液が見えたら×,見えなけ
れば○とした。
【0028】画面内変色試験は、展開時の液洩れ試験時
と同様に作成した試料をカメラのレンズを蛍光灯シャー
カステン面に押しつけて撮影,展開し、発色濃度が反射
濃度で1.0前後となるようにした後、さし込み式のア
ルバムに差し込んで1週間放置した。そして、トラップ
部10側の画面の変色を観察し、変色があれば×,変色
の程度が小さければ△,変色が無ければ○とした。な
お、変色は、一旦はトラップ部10内に捕捉された余剰
処理液が展開ローラの加圧によって逆流(跳ね返り)す
ることにより発生する。すなわち、跳ね返りによって感
光シート側に漏れ出た余剰処理液により、感光層中に含
まれている画像色素前駆体が分解・拡散され、画面枠の
部分に変色が発生する。
【0029】下記の表1に上記各実験の結果を示す。
【0030】
【表1】
【0031】この表1から明らかなように、比較例では
液洩れが発生したが、実施例1〜5のいずれも液洩れが
発生せず、処理液を捕捉するための空間が十分に確保さ
れていることがわかる。そして、実施例1,2,3,4
では、展開前には糸23が丸い状態で厚みがあり、展開
して処理液を吸収し、所定時間,例えば2時間が経過し
た後には、実施例1,2では糸が偏平になり、実施例
3,4では水溶性ポリマーが溶解して糸23が偏平にな
ることで、トラップ部10の厚みが減少した。
【0032】また、糸23は撚ってあるため、処理液を
吸収してもすぐには溶けないようになっている。これに
より、カメラの展開ローラによってトラップ部10が加
圧されても潰されず、トラップ部10内に捕捉した処理
液が画面内に逆流(跳ね返り)したり、また通気孔16
から液洩れが発生することが防止された。
【0033】実施例3では、糸が溶解することでトラッ
プ部10の厚みが減少したが、実施例5では、水溶性ポ
リマーが溶解することでトラップ部10の厚みが減少し
た。このように、本発明の実施例1〜5では、展開後に
トラップ部10の厚みが薄くなるので、アルバムへの貼
付等の取扱性が格段に向上した。
【0034】また、トラップ部材には、余剰処理液を中
和して現像処理能力を喪失させる中和剤を含有させてあ
る。このような中和剤としては、カルボキシル基を含有
するポリマーが用いられ、トラップ部材として用いられ
る不織布に付着される。このカルボキシル基を含有する
ポリマーは、余剰処理液がトラップ部材に侵入した際に
溶出し、処理液を凝集させて不織布中への余剰処理液の
浸透を妨げてしまう。そこで、カルボキシル基を含有す
るポリマーを硬化させるために、前記ポリマーの架橋基
に対して1〜30mol%の範囲内の硬化剤が用いられ
る。また、この硬化剤は、ポリマーを架橋して、分子レ
ベルで網目を形成するから、この網目の中に余剰処理液
が入り込み、それにより余剰処理液をしっかりと保持す
ることができるという効果もある。このように、余剰処
理液をしっかりと保持するから、処理済みフイルムユニ
ットを温度60°C、湿度80%RHのような高温多湿
環境に放置したり、画像の褪色試験をした場合でも、画
面枠部分の変色をもたらすことがない。
【0035】前記カルボキシル基を含有するポリマーと
は、米国特許第3,362,819号に開示されている
ような、アクリル酸,メタアクリル酸,もしくはマレイ
ン酸の重合体とその部分エステルまたは酸無水物,仏国
特許第2,290,699号に開示されているようなア
クリル酸とアクリル酸エステルの共重合体、米国特許第
2,983,606号に記載されているオレイン酸のよ
うな高級脂肪酸、Disclosure NO. 16102 (1977 年) に
開示されているようなラテックス型の酸性ポリマー等を
挙げることができるが、これらに限定されるものではな
い。
【0036】また、硬化剤としては、カルボキシル基と
反応性をもつものであれば、いずれも使用可能であり、
例えば、「機能性アクリル系樹脂」((株)テクノシス
テム発行,大森英三著)の311頁〜320頁に記載の
ものを用いることができる。これらのうち、エポキシ系
硬化剤を使用すると、特に良好な効果が得られる。これ
らの硬化剤は、使用するポリマーの架橋基に対して、1
〜30mol%の範囲、好ましくは3〜10mol%の
範囲内がよい。
【0037】また、不織布に使用される繊維としては、
ポリエステル,ナイロン,アクリル,ポリプロピレン,
レーヨン等の熱融着繊維がある。繊維(糸)の太さは、
2デニールから15デニール程度のものが好ましいが、
特にこの範囲に限定されるものではない。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明の自己処理写真フ
イルムユニットによれば、トラップ部材は、少なくとも
一部に現像処理液を吸収すると厚みが減少する材料を用
いたので、処理液を展開する前はトラップ部材を収納し
たトラップ部の内部空間を十分に確保でき、かつ処理液
を展開した後はトラップ部の厚みが薄くなってアルバム
への貼付等の取扱性を良好にすることができる。
【0039】また、トラップ部材として現像処理液に溶
ける材料から形成した糸を不織布の上に固定したものを
用いると、処理液展開後にトラップ部材の糸が溶けてト
ラップ部の厚みが薄くなる。糸が現像処理液に溶け始め
るまでに時間があるから、カメラの展開ローラで加圧さ
れた際にトラップ部が潰れない。したがって、一旦捕捉
した処理液が逆流しないから、画面内の変色を防止でき
る。
【0040】また、トラップ部材として水溶性ポリマー
を不織布の上に付着したものを用いると、処理液展開後
に水溶性ポリマーが溶けてトラップ部の厚みが薄くな
る。また、トラップ部材として撚りをかけたマルチフィ
ラメント糸を用いると、糸が処理液を含むことにより糸
の撚りが解けてトラップ部の厚みが薄くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフイルムユニットのトラップ部を示す
斜視図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】図1の III-III断面図である。
【図4】図1のIV−IV断面図である。
【図5】トラップ部材の製造過程の一部を示す斜視図で
ある。
【図6】トラップ部材の切り口を示す平面図である。
【図7】トラップ部材を糸側から示す平面図である。
【図8】従来のフイルムユニットを示す説明図である。
【符号の説明】
1 感光シート 2 カバーシート 3 マスクシート 10 トラップ部 12 トラップ部材 16 通気孔 18 余剰処理液 21,25 不織布 23 糸

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 余剰の現像処理液を捕捉するトラップ部
    材を備えた自己処理写真フイルムユニットにおいて、 前記トラップ部材は、少なくとも一部に現像処理液を吸
    収すると厚みが減少する材料を用いたことを特徴とする
    自己処理写真フイルムユニット。
  2. 【請求項2】 前記トラップ部材は、現像処理液に溶け
    る材料から形成した糸を不織布の上に固定したことを特
    徴とする請求項1記載の自己処理写真フイルムユニッ
    ト。
  3. 【請求項3】 前記トラップ部材は、水溶性ポリマーを
    不織布の上に付着したことを特徴とする請求項1記載の
    自己処理写真フイルムユニット。
  4. 【請求項4】 余剰の現像処理液を捕捉するトラップ部
    材を備えた自己処理写真フイルムユニットにおいて、 前記トラップ部材は、撚りをかけたマルチフィラメント
    糸を用いたことを特徴とする自己処理写真フイルムユニ
    ット。
JP11057497A 1997-04-28 1997-04-28 自己処理写真フイルムユニット Pending JPH10301248A (ja)

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