JPH10301092A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH10301092A
JPH10301092A JP10867897A JP10867897A JPH10301092A JP H10301092 A JPH10301092 A JP H10301092A JP 10867897 A JP10867897 A JP 10867897A JP 10867897 A JP10867897 A JP 10867897A JP H10301092 A JPH10301092 A JP H10301092A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、液晶表示素子の正面からずれ
た位置であっても、コントラストの低下やつぶれ、白黒
反転現象のない表示画像に対して、直線性の良い階調表
示を行うことが可能な液晶表示装置を提供する。 【解決手段】 液晶表示素子7の電圧・光透過率特性を
補正するガンマ補正手段4と、予め複数のガンマ補正デ
ータを記憶しているデータ記憶手段8と、液晶表示素子
7に対する視野角を検出する視野角検出手段10と、該
視野角検出手段10の検出結果に基づいて、前記データ
記憶手段8に記憶されているガンマ補正データを選択出
力するデータ選択手段9とを備え、該データ選択手段9
により選択されたガンマ補正データに基づき、ガンマ補
正手段4で入力信号に対してガンマ補正を行うように構
成してなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示素子の電
圧・光透過率特性を補正するガンマ補正手段を有する液
晶表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の液晶表示装置は、液晶表
示素子における電圧・光透過率特性の非直線性を補正す
るガンマ補正回路を設けて、直線性の良い階調表示を行
っている。しかしながら、液晶表示素子は強い視野角特
性を有するため、見る方向によってコントラストの低下
や白黒反転現象が起きることが知られている。即ち、液
晶表示素子は、光学特性によりブラウン管等に比べて視
野角が狭く、液晶表示素子正面からずれた位置では表示
画像が見ずらくなるという問題を有している。
【0003】この問題を解決するものとして、例えば特
開平5−68221号公報にて提案されている液晶表示
装置の駆動方法がある。これは、液晶表示素子の構造を
従来と同様として、白黒反転現象が起こり易い中間階調
の表現を、同じタイミングの白レベルと黒レベルとを加
算することにより行うもので、そのために駆動周波数を
高く設定して、液晶表示素子に1フィールドに複数回の
データ書き込みを行うことにより、広視野角特性を得る
ものである。
【0004】また、別の解決方法として、特開平7−1
60225号公報には、液晶表示素子の構造及び駆動周
波数を従来と同様として、電圧・光透過率の視野角特性
に合わせて、複数の増幅器の切換え、若しくは単一の増
幅器のダイナミックレンジの切換えを行うことによっ
て、白黒反転現象を防いで広視野角特性を得る液晶表示
装置が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開平5−68221号公報に記載のものの場合、駆
動周波数を高くして、液晶表示素子に1フィールドに複
数回のデータ書き込みを行っているので、回路構成が複
雑になるばかりでなく、不要輻射が増加するという問題
があった。
【0006】また、上述した特開平7−160225号
公報に記載のものの場合、増幅器のダイナミックレンジ
を切換えているのみであるので、コントラストが低下す
るという問題があった。
【0007】本発明は、上述したような点に鑑みてなさ
れたものであり、簡単な構成で、液晶表示素子の正面か
らずれた位置であっても、コントラストの低下やつぶ
れ、白黒反転現象のない表示画像に対して、直線性の良
い階調表示を行うことが可能な液晶表示装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願請求項1に記載の発
明に係る液晶表示装置は、液晶表示素子の電圧・光透過
率特性を補正するガンマ補正手段と、予め複数のガンマ
補正データを記憶しているデータ記憶手段と、液晶表示
素子に対する視野角を検出する視野角検出手段と、該視
野角検出手段の検出結果に基づいて、前記データ記憶手
段に記憶されているガンマ補正データを選択出力するデ
ータ選択手段とを備え、該データ選択手段により選択さ
れたガンマ補正データに基づき、ガンマ補正手段で入力
信号に対してガンマ補正を行うように構成してなるもの
である。
【0009】これによって、液晶表示素子の視野方向に
応じて、適切なガンマ補正データを選択出力し、このガ
ンマ補正データに基づき入力信号に対してガンマ補正を
行うことにより、液晶表示素子の光学特性を補正し、液
晶表示素子正面からずれた位置であっても、コントラス
トの低下やつぶれ、白黒反転現象のない表示画像に対し
て、直線性の良い階調表示を行うことができる。
【0010】本願請求項2に記載の発明に係る液晶表示
装置は、前記請求項1に記載の液晶表示装置において、
前記ガンマ補正データを、液晶表示素子の電圧・光透過
率特性曲線における傾きの極性反転領域でレベルシフト
し、特性曲線変曲点を無くしたものとしたものである。
【0011】これによって、ガンマ補正データを、液晶
表示素子の電圧・光透過率特性曲線における傾きの極性
反転領域を無くす特性データとしているので、簡易的な
構成で、視野角によるコントラストの低下やつぶれ、白
黒反転現象のない直線性の良い階調表示を行うことが可
能となる。
【0012】本願請求項3に記載の発明に係る液晶表示
装置は、液晶表示素子の電圧・光透過率特性を補正する
ガンマ補正手段と、予めそれぞれの視野角に対する電圧
・光透過率特性曲線における傾きの極性反転領域の座標
データを記憶しているデータ記憶手段と、液晶表示素子
に対する視野角を検出する視野角検出手段と、該視野角
検出手段の検出結果に基づいて、前記データ記憶手段に
記憶されている座標データを選択出力するデータ選択手
段とを備え、該データ選択手段により選択された座標デ
ータに基づき、ガンマ補正手段のガンマ補正特性をレベ
ルシフトするように構成してなるものである。
【0013】これによって、それぞれの視野角に対する
極性反転領域でのみ座標データに応じてレベルシフトを
行い、その他の領域では共通のガンマ補正を行うので、
非常に簡単な構成で、視野角によるコントラストの低下
やつぶれ、白黒反転現象のない直線性の良い階調表示を
行うことが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の液晶表示装置の第1実施
形態について、図1及び図2とともに以下説明する。こ
こで、図1は本実施形態の液晶表示装置の概略構成を示
すブロック図、図2は本実施形態における液晶表示素子
の視野角による電圧・光透過率特性の変化を示す説明
図、図3は本実施形態における液晶表示素子の電圧・光
透過率特性に対しガンマ補正を行うためのテーブルの変
換特性を示す説明図である。
【0015】図1において、1はR信号入力部、2はR
信号変換回路で、A/D変換部3、ガンマ補正テーブル
4、増幅及び交流駆動回路5、D/A変換部6とから構
成されている。7は液晶表示素子、8はガンマ補正テー
ブル記憶部、9はガンマ補正テーブルの選択制御を行う
CPU、10は視野方向検出部である。また、11はG
信号入力部、12はG信号変換回路、21はB信号入力
部、22はB信号変換回路であり、それぞれの構成はR
信号処理系と同様であるので、以下の説明ではR信号処
理系のみとする。
【0016】尚、上記構成において、視野方向検出部1
0としては、操作者がマニュアル操作を行う複数段の段
階スイッチや無段階ボリューム等を用いることができる
が、液晶表示装置の設置角度を検知する角度センサー
や、操作者の視線を検知するセンサーにより構成するこ
とができる。
【0017】上記のように構成してなる液晶表示装置に
おいて、液晶表示素子7を正面から見た場合には、R信
号はR信号入力部1から入力され、A/D変換部3でデ
ジタル信号に変換される。ここで、CPU9は視野方向
検出部10より正面視野であることをあることを受け、
ガンマ補正テーブル記憶部8から液晶表示素子7の電圧
・光透過率特性の非直線性の補正テーブルをガンマ補正
テーブル4に送出する。
【0018】デジタル変換されたR信号は、ガンマ補正
テーブル4にてガンマ補正を施され、増幅及び交流駆動
回路5で液晶表示素子7に合わせたレベルに変換された
後、D/A変換部6でアナログ信号に変換され、液晶表
示素子7を駆動する。
【0019】次に、この状態から液晶表示素子7の視野
方向を変えた場合について説明する。液晶表示素子7の
視野角による電圧・光透過率特性の変化を示す図2にお
いて、a1は液晶表示素子7を正面から見たときの特性
を表し、b1は正面からある任意の角度だけ視野方向を
変えたときの特性を表している。
【0020】図2より、光透過率を同一の範囲Tinに対
応させるための液晶表示素子7への各々の印加電圧は、
1に対してはV1、b1に対してはV2となる。また、b
1特性におけるTrevの範囲が電圧・光透過率特性の傾き
の極性が反転する領域であり、この領域では白黒反転現
象が生じる。A1、D1は反転領域の印加電圧を、B 1
1は特性曲線の変曲点を表す。
【0021】即ち、b1の特性の視野角で、a1特性の視
野角と同様に液晶表示素子7への印加電圧をv1のまま
とすると、コントラストの低下及び白黒反転現象が起き
ることとなる。
【0022】図3は図2の液晶表示素子7の電圧・光透
過率特性に対しガンマ補正を行うためのテーブルの変換
特性を示す図で、ガンマ補正テーブル4の入力と出力と
をそれぞれ横軸と縦軸とで表している。
【0023】図3において、a2は図2中のa1に対応
し、液晶表示素子7を正面から見たときのガンマ補正特
性であり、b2は図2中のb1に対応し、液晶表示素子7
をある任意の角度に視野方向を変更したときのガンマ補
正特性である。A2、B2、C2、D2は、それぞれ図2中
のA1、B1、C1、D1に対応する出力点である。また、
3、V4はそれぞれ標準ビデオ信号が入力されたときの
2、b2の視野角での出力範囲である。
【0024】b2におけるX1〜X2の範囲が白黒反転領
域であり、例えばb2の特性曲線上でX1入力のときにV
rev1分シフトし、D2からB2へ移るようにガンマ補正テ
ーブルの特性を変更することにより、視野角の違いによ
って液晶表示素子7に印加される電圧はV3からV4とな
り、液晶表示素子7の電圧・光透過率特性の変かに合わ
せた出力となる。また、X1〜X2間においても、入力と
出力との関係が1対1になっており、傾きの極性がなく
白黒反転現象が生じないことになる。
【0025】尚、X2入力のときにVrev2分シフトし、
2からA2へ移るようなガンマ補正テーブルを設定して
も同様の効果が期待できる。
【0026】このように、各視野角毎のガンマ補正テー
ブルを予め作成し、ガンマ補正テーブル記憶部8に記憶
させておき、視野方向検出部10の検出結果に従ってガ
ンマ補正テーブル記憶部8から対応するガンマ補正テー
ブルをガンマ補正テーブル4に送り、入力ビデオ信号に
対してガンマ補正を行うことによって、液晶表示素子7
の正面からずれた位置であっても、コントラストの低
下、つぶれ、白黒反転現象の発生を防止して、直線性の
良い階調表示を実現することが可能となる。
【0027】次に、本発明の液晶表示装置の第2実施形
態について、図4及び図5とともに以下説明するが、上
記第1実施形態と同一部分には同一符号を付し、その説
明は省略する。ここで、図4は本実施形態の液晶表示装
置の概略構成を示すブロック図、図5は本実施形態にお
ける液晶表示素子の電圧・光透過率特性に対しガンマ補
正を行うためのテーブルの変換特性を示す説明図であ
る。
【0028】本実施形態の液晶表示装置は、図4に示す
ように、デジタル変換されたR信号がガンマ補正テーブ
ル4に入力されるとともに、レベルシフト部11にも入
力される。このレベルシフト部11は、CPU10から
の座標データ(X1,Vrev3,Vrev4)の値に基づき、
入力信号の値に対してガンマ補正テーブル4の出力とV
rev3,Vrev4分とを加減算し、増幅及び交流駆動回路5
へ出力する。尚、CPU10は、予めそれぞれの視野角
に対する電圧・光透過率特性曲線における傾きの極性反
転領域の座標データを記憶しているメモリ(図示せず)
を有している。
【0029】図3とともに上述したとおり、X1〜X2
間には反転領域があるため、本実施形態の液晶表示装置
は、図5に示すように、例えば入力が0IREからX1
まではa2補正特性をVrev4分レベルシフト部11にて
減算シフトし、X1から100IREまではVrev3分レ
ベルシフト部11にて加算シフトし、a3 で表す補正特
性としている。但し、Vrev1<Vrev3+Vrev4とする。
【0030】即ち、図3からも分かるように、a2とb2
とはX1〜X2以外の領域の特性は、ほぼ平行移動した曲
線に近似しているため、X1点及びVrev3,Vrev4のみ
をCPU9に記憶させるか、操作者が見やすい点まで任
意にガンマ補正テーブルを平行移動させるようにするこ
とで、コントラストの低下やつぶれ、白黒反転現象のな
い表示画像で、直線性の良い階調表示を得ることが可能
となる。
【0031】従って、本実施形態においては、図4に示
すように、上記第1実施形態におけるガンマ補正テーブ
ル記憶部8を省くことができるため、回路構成の簡略化
及びコストダウンを図ることができる。
【0032】
【発明の効果】本願請求項1に記載の発明に係る液晶表
示装置は、上述したような構成としているので、液晶表
示素子の視野方向に応じて、適切なガンマ補正データを
選択出力し、このガンマ補正データに基づき入力信号に
対してガンマ補正を行うことにより、液晶表示素子の光
学特性を補正し、液晶表示素子正面からずれた位置であ
っても、コントラストの低下やつぶれ、白黒反転現象の
ない表示画像に対して、直線性の良い階調表示を行うこ
とができる。
【0033】本願請求項2に記載の発明に係る液晶表示
装置は、ガンマ補正データを、液晶表示素子の電圧・光
透過率特性曲線における傾きの極性反転領域でレベルシ
フトし、傾きの極性反転領域を無くす特性データとして
いるので、簡易的な構成で、視野角によるコントラスト
の低下やつぶれ、白黒反転現象のない直線性の良い階調
表示を行うことが可能となる。
【0034】本願請求項3に記載の発明に係る液晶表示
装置は、それぞれの視野角に対する極性反転領域でのみ
座標データに応じてレベルシフトを行い、その他の領域
では共通のガンマ補正を行うので、非常に簡単な構成
で、視野角によるコントラストの低下やつぶれ、白黒反
転現象のない直線性の良い階調表示を行うことが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶表示装置の第1実施形態の概略構
成を示すブロック図である。
【図2】本発明の液晶表示装置の第1実施形態における
液晶表示素子の視野角による電圧・光透過率特性の変化
を示す説明図である。
【図3】本発明の液晶表示装置の第1実施形態における
液晶表示素子の電圧・光透過率特性に対しガンマ補正を
行うためのテーブルの変換特性を示す説明図である。
【図4】本発明の液晶表示装置の第2実施形態の概略構
成を示すブロック図である。
【図5】本発明の液晶表示装置の第2実施形態における
液晶表示素子の電圧・光透過率特性に対しガンマ補正を
行うためのテーブルの変換特性を示す説明図である。
【符号の説明】
1 R信号入力部 2 R信号変換回路 3 A/D変換部 4 ガンマ補正テーブル 5 増幅及び交流駆動回路 6 D/A変換部 7 液晶表示素子 8 ガンマ補正テーブル記憶部 9 CPU 10 視野方向検出部 11 レベルシフト部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶表示素子の電圧・光透過率特性を補
    正するガンマ補正手段と、 予め複数のガンマ補正データを記憶しているデータ記憶
    手段と、 液晶表示素子に対する視野角を検出する視野角検出手段
    と、 該視野角検出手段の検出結果に基づいて、前記データ記
    憶手段に記憶されているガンマ補正データを選択出力す
    るデータ選択手段とを備え、 該データ選択手段により選択されたガンマ補正データに
    基づき、ガンマ補正手段で入力信号に対してガンマ補正
    を行うことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の液晶表示装置にお
    いて、 前記ガンマ補正データは、液晶表示素子の電圧・光透過
    率特性曲線における傾きの極性反転領域でレベルシフト
    し、特性曲線変曲点を無くしたものであることを特徴と
    する液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 液晶表示素子の電圧・光透過率特性を補
    正するガンマ補正手段と、 予めそれぞれの視野角に対する電圧・光透過率特性曲線
    における傾きの極性反転領域の座標データを記憶してい
    るデータ記憶手段と、 液晶表示素子に対する視野角を検出する視野角検出手段
    と、 該視野角検出手段の検出結果に基づいて、前記データ記
    憶手段に記憶されている座標データを選択出力するデー
    タ選択手段とを備え、 該データ選択手段により選択された座標データに基づ
    き、ガンマ補正手段のガンマ補正特性をレベルシフトす
    ることを特徴とする液晶表示装置。
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