JPH10300880A - 放射線遮蔽外周壁を備えた原子力発電所及び放射性廃棄物処理施設 - Google Patents
放射線遮蔽外周壁を備えた原子力発電所及び放射性廃棄物処理施設Info
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- JPH10300880A JPH10300880A JP9105900A JP10590097A JPH10300880A JP H10300880 A JPH10300880 A JP H10300880A JP 9105900 A JP9105900 A JP 9105900A JP 10590097 A JP10590097 A JP 10590097A JP H10300880 A JPH10300880 A JP H10300880A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Landscapes
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】原子力発電所、放射性廃棄物処理施設、核燃料
再処理工場等の原子力施設から放出された放射線を、簡
易な構成の低コストな遮蔽構造により外部の人間が被爆
しないように安全を確保する。 【解決手段】原子力発電所、放射性廃棄物処理施設等の
原子力施設の外周を、酸化鉄系鉱石を主要骨材とする重
量コンクリートで構成された放射線遮蔽壁で取り囲む。
特に好ましくは、外周壁を多重壁構造体とし、その壁板
間に形成された空隙部に水又は吸水膨潤された高吸水性
樹脂を充填する。酸化鉄系鉱石を含む重量コンクリート
は、中性子線及び中性子線の捕獲時に発生するガンマー
線を遮蔽し、また水又は吸水膨潤した高吸水性樹脂（含
有される多量の水）は、中性子線を遮蔽するのに寄与す
る。
再処理工場等の原子力施設から放出された放射線を、簡
易な構成の低コストな遮蔽構造により外部の人間が被爆
しないように安全を確保する。 【解決手段】原子力発電所、放射性廃棄物処理施設等の
原子力施設の外周を、酸化鉄系鉱石を主要骨材とする重
量コンクリートで構成された放射線遮蔽壁で取り囲む。
特に好ましくは、外周壁を多重壁構造体とし、その壁板
間に形成された空隙部に水又は吸水膨潤された高吸水性
樹脂を充填する。酸化鉄系鉱石を含む重量コンクリート
は、中性子線及び中性子線の捕獲時に発生するガンマー
線を遮蔽し、また水又は吸水膨潤した高吸水性樹脂（含
有される多量の水）は、中性子線を遮蔽するのに寄与す
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射線発生源から
発生する中性子線、ガンマー線等の放射線を十分に遮蔽
し得る原子力発電所及び放射性廃棄物処理施設に関す
る。
発生する中性子線、ガンマー線等の放射線を十分に遮蔽
し得る原子力発電所及び放射性廃棄物処理施設に関す
る。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】原子力
発電所、核燃料再処理工場等の原子力施設から放出され
た放射線、特に中性子線、ガンマー線を人間が被爆しな
いようにする安全対策は非常に重大な問題となってい
る。そこで、従来より、例えば原子炉については、格納
容器内に収納して運転し、かつ原子力施設については周
辺に非居住区域を設定し、また人口密集地から十分に離
隔することが行われている。しかしながら、原子力施設
内に故障が生じ、放射能が周辺へ放出される等の事故が
万が一にも生じた場合には、人間に対する安全が損なわ
れ、かつ社会的に大きな問題となる。
発電所、核燃料再処理工場等の原子力施設から放出され
た放射線、特に中性子線、ガンマー線を人間が被爆しな
いようにする安全対策は非常に重大な問題となってい
る。そこで、従来より、例えば原子炉については、格納
容器内に収納して運転し、かつ原子力施設については周
辺に非居住区域を設定し、また人口密集地から十分に離
隔することが行われている。しかしながら、原子力施設
内に故障が生じ、放射能が周辺へ放出される等の事故が
万が一にも生じた場合には、人間に対する安全が損なわ
れ、かつ社会的に大きな問題となる。
【０００３】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決すべく鋭意研究の結果、下記構成の本発明をなすに至
った。 （１）酸化鉄系鉱石を主要骨材とする重量コンクリート
で構成された外周壁で原子力発電所施設を取り囲んでな
ることを特徴とする放射線遮蔽外周壁を備えた原子力発
電所。 （２）外周壁が、複数の壁板間に空隙部を備える多重壁
構造体であり、その壁板間に形成された空隙部に水が充
填されてなることを特徴とする（１）項記載の放射線遮
蔽外周壁を備えた原子力発電所。 （３）外周壁が、複数の壁板間に空隙部を備える多重壁
構造体であり、その壁板間に形成された空隙部に吸水膨
潤された高吸水性樹脂が充填されてなることを特徴とす
る（１）項記載の放射線遮蔽外周壁を備えた原子力発電
所。 （４）水又は吸水膨潤された高吸水性樹脂が、中性子線
遮蔽材を含有してなることを特徴とする（１）項又は
（３）項記載の放射線遮蔽外周壁を備えた原子力発電
所。 （５）中性子線遮蔽材が、硼素化合物であることを特徴
とする（４）項に記載の放射線遮蔽外周壁を備えた原子
力発電所。 （６）外周壁が、ケーソン型壁ユニットの多数を連接し
て構成されたものであり、各壁ユニットの連接壁部の下
方壁部に貫通孔が貫設され連通してなることを特徴とす
る（１）項ないし（５）項のいずれかに記載の放射線遮
蔽外周壁を備えた原子力発電所。
決すべく鋭意研究の結果、下記構成の本発明をなすに至
った。 （１）酸化鉄系鉱石を主要骨材とする重量コンクリート
で構成された外周壁で原子力発電所施設を取り囲んでな
ることを特徴とする放射線遮蔽外周壁を備えた原子力発
電所。 （２）外周壁が、複数の壁板間に空隙部を備える多重壁
構造体であり、その壁板間に形成された空隙部に水が充
填されてなることを特徴とする（１）項記載の放射線遮
蔽外周壁を備えた原子力発電所。 （３）外周壁が、複数の壁板間に空隙部を備える多重壁
構造体であり、その壁板間に形成された空隙部に吸水膨
潤された高吸水性樹脂が充填されてなることを特徴とす
る（１）項記載の放射線遮蔽外周壁を備えた原子力発電
所。 （４）水又は吸水膨潤された高吸水性樹脂が、中性子線
遮蔽材を含有してなることを特徴とする（１）項又は
（３）項記載の放射線遮蔽外周壁を備えた原子力発電
所。 （５）中性子線遮蔽材が、硼素化合物であることを特徴
とする（４）項に記載の放射線遮蔽外周壁を備えた原子
力発電所。 （６）外周壁が、ケーソン型壁ユニットの多数を連接し
て構成されたものであり、各壁ユニットの連接壁部の下
方壁部に貫通孔が貫設され連通してなることを特徴とす
る（１）項ないし（５）項のいずれかに記載の放射線遮
蔽外周壁を備えた原子力発電所。
【０００４】（７）酸化鉄系鉱石を主要骨材とする重量
コンクリートで構成された外周壁で放射性廃棄物処理施
設を取り囲んでなることを特徴とする放射性廃棄物処理
施設。 （８）外周壁が、複数の壁板間に空隙部を備える多重壁
構造体であり、その壁板間に形成された空隙部に水が充
填されてなることを特徴とする（７）項記載の放射性廃
棄物処理施設。 （９）外周壁が、複数の壁板間に空隙部を備える多重壁
構造体であり、その壁板間に形成された空隙部に吸水膨
潤されたが高吸水性樹脂が充填されてなることを特徴と
する（７）項記載の放射性廃棄物処理施設。 （１０）水又は吸水膨潤された高吸水性樹脂が、中性子
線遮蔽材を含有してなることを特徴とする（８）項又は
（９）項記載の放射性廃棄物処理施設。 （１１）中性子線遮蔽材が、硼素化合物を混有してなる
ことを特徴とする（１０）項記載の放射性廃棄物処理施
設。 （１２）外周壁が、ケーソン型壁ユニットの多数を連接
して構成されたものであり、各壁ユニットの連接壁部の
下方壁部に貫通孔が貫設され連通してなることを特徴と
する（８）項ないし（１１）項のいずれかに記載の放射
性廃棄物処理施設。 （１３）酸化鉄系鉱石を主要骨材とする重量コンクリー
トで構成された複数の壁板間に空隙部を備える多重壁構
造体の壁板間に形成された空隙部に吸水膨潤された高吸
水性樹脂が充填されてなる構成を特徴とする放射線遮蔽
壁構造。 （１４）吸水膨潤された高吸水性樹脂が、中性子線遮蔽
材を含有してなることを特徴とする（１３）項記載の放
射線遮蔽壁構造。 （１５）中空体内に吸水膨潤された高吸水性樹脂が充填
されてなる構成を特徴とする放射線遮蔽材。 （１６）吸水膨潤された高吸水性樹脂が、中性子線遮蔽
材を含有してなることを特徴とする（１５）項記載の放
射線遮蔽材。
コンクリートで構成された外周壁で放射性廃棄物処理施
設を取り囲んでなることを特徴とする放射性廃棄物処理
施設。 （８）外周壁が、複数の壁板間に空隙部を備える多重壁
構造体であり、その壁板間に形成された空隙部に水が充
填されてなることを特徴とする（７）項記載の放射性廃
棄物処理施設。 （９）外周壁が、複数の壁板間に空隙部を備える多重壁
構造体であり、その壁板間に形成された空隙部に吸水膨
潤されたが高吸水性樹脂が充填されてなることを特徴と
する（７）項記載の放射性廃棄物処理施設。 （１０）水又は吸水膨潤された高吸水性樹脂が、中性子
線遮蔽材を含有してなることを特徴とする（８）項又は
（９）項記載の放射性廃棄物処理施設。 （１１）中性子線遮蔽材が、硼素化合物を混有してなる
ことを特徴とする（１０）項記載の放射性廃棄物処理施
設。 （１２）外周壁が、ケーソン型壁ユニットの多数を連接
して構成されたものであり、各壁ユニットの連接壁部の
下方壁部に貫通孔が貫設され連通してなることを特徴と
する（８）項ないし（１１）項のいずれかに記載の放射
性廃棄物処理施設。 （１３）酸化鉄系鉱石を主要骨材とする重量コンクリー
トで構成された複数の壁板間に空隙部を備える多重壁構
造体の壁板間に形成された空隙部に吸水膨潤された高吸
水性樹脂が充填されてなる構成を特徴とする放射線遮蔽
壁構造。 （１４）吸水膨潤された高吸水性樹脂が、中性子線遮蔽
材を含有してなることを特徴とする（１３）項記載の放
射線遮蔽壁構造。 （１５）中空体内に吸水膨潤された高吸水性樹脂が充填
されてなる構成を特徴とする放射線遮蔽材。 （１６）吸水膨潤された高吸水性樹脂が、中性子線遮蔽
材を含有してなることを特徴とする（１５）項記載の放
射線遮蔽材。
【０００５】
【発明の実施の形態】本発明では、原子力発電所、放射
性廃棄物処理施設等の原子力施設の外周を、酸化鉄系鉱
石を主要骨材とする重量コンクリートで構成された放射
線遮蔽壁で取り囲むことにより、施設外区域の住民等の
安全を確保するものである。特に好ましくは、外周壁を
多重壁構造体とし、その壁板間に形成された空隙部に水
又は吸水膨潤された高吸水性樹脂を充填することであ
る。原子力施設より放出される放射線のうち、特に人体
に対する被爆で問題となる放射線は、ガンマー線と中性
子線であるが、鉄、特に鉄鉱石を含む重量コンクリート
はそれら放射線を大いに遮蔽する能力を有している。ま
た、水も中性子線を大いに捕獲する能力があるため、本
発明では、酸化鉄系鉱石を含む重量コンクリートと水と
の組み合わせにより、高効率、かつ低コストで原子力施
設から施設外への放射される放射線を遮蔽し、地域住民
等の安全を確保する。この（１）酸化鉄系鉱石を含む重
量コンクリートと（２）水との組み合わせによれば、
（１）酸化鉄系鉱石を含む重量コンクリートは、中性子
線及び中性子線の捕獲時に発生するガンマー線を遮蔽
し、また（２）水又は吸水膨潤した高吸水性樹脂（含有
される多量の水）は、中性子線を遮蔽するため、両者の
作用により確実に両放射線を遮蔽できることとなる。こ
の際、高吸水性樹脂は水を多量（５０〜１０００倍）に
吸水して膨潤してゲル状体となるため、水が半固形化さ
れ、これにより水の外部への容易な流出を阻止でき、取
り扱いも容易となり、かつ水の蒸発も抑制できることか
ら、吸水膨潤した高吸水性樹脂は中性子線遮蔽材として
極めて好ましいものである。なお、水又は吸水膨潤した
高吸水性樹脂には、中性子線遮蔽材、例えば硼素化合
物、リシウム化合物等を溶解状態であるいは粉末を混合
状態で含有せしめて、中性子線遮蔽効果を一層増大せし
めることも好ましい。
性廃棄物処理施設等の原子力施設の外周を、酸化鉄系鉱
石を主要骨材とする重量コンクリートで構成された放射
線遮蔽壁で取り囲むことにより、施設外区域の住民等の
安全を確保するものである。特に好ましくは、外周壁を
多重壁構造体とし、その壁板間に形成された空隙部に水
又は吸水膨潤された高吸水性樹脂を充填することであ
る。原子力施設より放出される放射線のうち、特に人体
に対する被爆で問題となる放射線は、ガンマー線と中性
子線であるが、鉄、特に鉄鉱石を含む重量コンクリート
はそれら放射線を大いに遮蔽する能力を有している。ま
た、水も中性子線を大いに捕獲する能力があるため、本
発明では、酸化鉄系鉱石を含む重量コンクリートと水と
の組み合わせにより、高効率、かつ低コストで原子力施
設から施設外への放射される放射線を遮蔽し、地域住民
等の安全を確保する。この（１）酸化鉄系鉱石を含む重
量コンクリートと（２）水との組み合わせによれば、
（１）酸化鉄系鉱石を含む重量コンクリートは、中性子
線及び中性子線の捕獲時に発生するガンマー線を遮蔽
し、また（２）水又は吸水膨潤した高吸水性樹脂（含有
される多量の水）は、中性子線を遮蔽するため、両者の
作用により確実に両放射線を遮蔽できることとなる。こ
の際、高吸水性樹脂は水を多量（５０〜１０００倍）に
吸水して膨潤してゲル状体となるため、水が半固形化さ
れ、これにより水の外部への容易な流出を阻止でき、取
り扱いも容易となり、かつ水の蒸発も抑制できることか
ら、吸水膨潤した高吸水性樹脂は中性子線遮蔽材として
極めて好ましいものである。なお、水又は吸水膨潤した
高吸水性樹脂には、中性子線遮蔽材、例えば硼素化合
物、リシウム化合物等を溶解状態であるいは粉末を混合
状態で含有せしめて、中性子線遮蔽効果を一層増大せし
めることも好ましい。
【０００６】次に、図面により実施の形態を説明する。
図１は、本発明実施例の原子力発電所の平面図、図２は
原子力発電所の要部断面（図１のＸ−Ｘ断面）配置図を
示す。図１の原子力発電所は、海岸部に建設されてお
り、海岸近く陸部に原子炉建屋１、タービン建屋２，コ
ントロール建屋３，サービス建屋４，海水熱交換器建屋
５が設けられている。そして、陸部の奥には、核燃料廃
棄物処理装置建屋６、核燃料廃棄物貯蔵庫７が設けられ
ている。本発明実施例においては、前記各設備を区域別
に酸化鉄系鉱石を含む重量コンクリート壁１０で取り囲
む。すなわち、（１）原子炉建屋１、タービン建屋２，
コントロール建屋３，サービス建屋４，海水熱交換器建
屋５を第１の区域とし、該第１区域を海岸面を開放して
平面視コ字状に重量コンクリート壁１０ａで取り囲み、
また（２）核燃料廃棄物処理装置建屋６を第２区域と
し、その全外周を重量コンクリート壁１０ｂで取り囲
み、また（３）核燃料廃棄物貯蔵庫７を第３区域とし、
その全外周を重量コンクリート壁１０ｃで取り囲み、
（４）そしてさらに、原子力発電所全体を第４区域と
し、その敷地外周縁を重量コンクリート壁１０ｄで取り
囲む（ただし、海岸面を除く）。
図１は、本発明実施例の原子力発電所の平面図、図２は
原子力発電所の要部断面（図１のＸ−Ｘ断面）配置図を
示す。図１の原子力発電所は、海岸部に建設されてお
り、海岸近く陸部に原子炉建屋１、タービン建屋２，コ
ントロール建屋３，サービス建屋４，海水熱交換器建屋
５が設けられている。そして、陸部の奥には、核燃料廃
棄物処理装置建屋６、核燃料廃棄物貯蔵庫７が設けられ
ている。本発明実施例においては、前記各設備を区域別
に酸化鉄系鉱石を含む重量コンクリート壁１０で取り囲
む。すなわち、（１）原子炉建屋１、タービン建屋２，
コントロール建屋３，サービス建屋４，海水熱交換器建
屋５を第１の区域とし、該第１区域を海岸面を開放して
平面視コ字状に重量コンクリート壁１０ａで取り囲み、
また（２）核燃料廃棄物処理装置建屋６を第２区域と
し、その全外周を重量コンクリート壁１０ｂで取り囲
み、また（３）核燃料廃棄物貯蔵庫７を第３区域とし、
その全外周を重量コンクリート壁１０ｃで取り囲み、
（４）そしてさらに、原子力発電所全体を第４区域と
し、その敷地外周縁を重量コンクリート壁１０ｄで取り
囲む（ただし、海岸面を除く）。
【０００７】また、図２に図１のＸ−Ｘ断面拡大図を示
すごとく、原子炉建屋１等の外側に、好ましくは複数の
壁板間に空隙部を備える多重壁構造体、例えば重量コン
クリート壁で製作されたケーソン型壁構造体ユニットで
ある、直方体容器型の外周壁１０Ａ内にその空隙部に水
（又は吸水膨潤された高吸水性樹脂）２０を充填する。
なお、原子炉建屋１内には、格納庫１Ｂに収容された原
子炉１Ａが設置されている。この直方体容器型の外周壁
１０Ａは、図３にコーナー部の平面図を、図４に図３の
Ａ−Ａ断面図を示すごとく、多数のブロック毎に製作さ
れ、それらを接続するように打設して全体外周壁の重量
コンクリート壁１０を構築する。すなわち、コーナー部
の外周壁ブロックは平面視Ｌ字型に形成され、４つの補
強用の仕切壁１１・・・を設けて構成される。また、直
線部の外周壁ブロックは、２つの仕切壁１１，１１を設
けて構成される。そして、外周壁ブロックの各々の間は
伸縮目地１２でシーリングされ、また縦長鉛板１３を伸
縮目地１２の外方に直交して配設して、万一、放射線が
伸縮目地の透き間から放出されるのを防ぐ。該外周壁１
０Ａには、仕切壁１１の下部に貫通孔１１Ａが穿設され
各室を連通状態とし、空隙部への水又は吸水膨潤された
高吸水性樹脂２０の流動供給を容易としている。さら
に、必要に応じて、外周壁の下部の外壁面には水抜き孔
１４が設けられ、水抜きバルブ１４Ａの開閉により随時
水又は吸水膨潤された高吸水性樹脂の抜き取りができる
ようにしてある。また、１５はマンホールであり、該部
から水又は吸水膨潤した高吸水性樹脂のホースによる供
給や内部の補修作業等が行われる。
すごとく、原子炉建屋１等の外側に、好ましくは複数の
壁板間に空隙部を備える多重壁構造体、例えば重量コン
クリート壁で製作されたケーソン型壁構造体ユニットで
ある、直方体容器型の外周壁１０Ａ内にその空隙部に水
（又は吸水膨潤された高吸水性樹脂）２０を充填する。
なお、原子炉建屋１内には、格納庫１Ｂに収容された原
子炉１Ａが設置されている。この直方体容器型の外周壁
１０Ａは、図３にコーナー部の平面図を、図４に図３の
Ａ−Ａ断面図を示すごとく、多数のブロック毎に製作さ
れ、それらを接続するように打設して全体外周壁の重量
コンクリート壁１０を構築する。すなわち、コーナー部
の外周壁ブロックは平面視Ｌ字型に形成され、４つの補
強用の仕切壁１１・・・を設けて構成される。また、直
線部の外周壁ブロックは、２つの仕切壁１１，１１を設
けて構成される。そして、外周壁ブロックの各々の間は
伸縮目地１２でシーリングされ、また縦長鉛板１３を伸
縮目地１２の外方に直交して配設して、万一、放射線が
伸縮目地の透き間から放出されるのを防ぐ。該外周壁１
０Ａには、仕切壁１１の下部に貫通孔１１Ａが穿設され
各室を連通状態とし、空隙部への水又は吸水膨潤された
高吸水性樹脂２０の流動供給を容易としている。さら
に、必要に応じて、外周壁の下部の外壁面には水抜き孔
１４が設けられ、水抜きバルブ１４Ａの開閉により随時
水又は吸水膨潤された高吸水性樹脂の抜き取りができる
ようにしてある。また、１５はマンホールであり、該部
から水又は吸水膨潤した高吸水性樹脂のホースによる供
給や内部の補修作業等が行われる。
【０００８】なお、図４において、（ａ）図は図３のＡ
−Ａ断面図であるが、（ｂ）図は図４（ａ）図のＢ−Ｂ
断面図、同（ｃ）図は（ａ）図のＣ−Ｃ断面図である。
−Ａ断面図であるが、（ｂ）図は図４（ａ）図のＢ−Ｂ
断面図、同（ｃ）図は（ａ）図のＣ−Ｃ断面図である。
【０００９】図５は、外周壁１０Ａを３重壁構造体とし
たもので、（ａ）図は平面図、（ｂ）図は（ａ）図のＤ
−Ｄ断面図を示し、したがって水又は吸水膨潤した高吸
水性樹脂を充填するための空隙部が前列の空隙部２０Ａ
と後列の空隙部２０Ｂに二重に設定されている。こうし
た構成によれば、例えば前列の空隙部２０Ｂには水２０
ｂを、そして後列の空隙部２０Ａには硼素化合物を含む
吸水膨潤した高吸水性樹脂２０ａを充填することもでき
る。なお、外周壁１０Ａ内の空隙部に充填された水又は
吸水膨潤した高吸水性樹脂は、常時あるいは事故発生時
には中性子線の外部への放射を遮蔽するのに寄与し、ま
た火災時には消火剤として使用することもできる。
たもので、（ａ）図は平面図、（ｂ）図は（ａ）図のＤ
−Ｄ断面図を示し、したがって水又は吸水膨潤した高吸
水性樹脂を充填するための空隙部が前列の空隙部２０Ａ
と後列の空隙部２０Ｂに二重に設定されている。こうし
た構成によれば、例えば前列の空隙部２０Ｂには水２０
ｂを、そして後列の空隙部２０Ａには硼素化合物を含む
吸水膨潤した高吸水性樹脂２０ａを充填することもでき
る。なお、外周壁１０Ａ内の空隙部に充填された水又は
吸水膨潤した高吸水性樹脂は、常時あるいは事故発生時
には中性子線の外部への放射を遮蔽するのに寄与し、ま
た火災時には消火剤として使用することもできる。
【００１０】図６は、外周壁１０Ａを４重壁構造体とし
たもので、したがって水又は吸水膨潤した高吸水性樹脂
を充填するための空隙部が前列の空隙部２０Ａと中列の
空隙部２０Ｃと後列の空隙部２０Ｂに３重に設定されて
いる。よって各列の空隙部には、所望の充填物、すなわ
ち水、吸水膨潤した高吸水性樹脂あるいは硼素化合物等
の中性子線遮蔽材を混有せしめた水又は吸水膨潤した高
吸水性樹脂を各々充填することもできる。なお、該構造
体では、１つのケーソン型壁構造体ユニットである１０
Ａ１とこれに連接する他のケーソン型壁構造体１０Ａ２
との連接壁部の下部に連通孔１６が貫設され、その連通
孔１６にはパイプ（図示せず）が収縮目地１２をも貫通
して挿設されており、したがって連通孔１６を介してケ
ーソン型壁構造体ユニット１０Ａ１と他のケーソン型壁
構造体１０Ａ２の空隙部が連通され、充填される水又は
吸水膨潤した高吸水性樹脂は両ユニット内を自由に流動
することが可能となり、例えばマンホール１５の１個か
らホースにより水又は吸水膨潤した高吸水性樹脂を注入
すれば、両ユニット内に容易に充填することができる。
このようにして、多数のユニットを連通孔１６で連通さ
せれば、１ケ所のマンホール１５からホースにより水又
は吸水膨潤した高吸水性樹脂を注入することによって、
容易に全ユニット内に充填させることができる。
たもので、したがって水又は吸水膨潤した高吸水性樹脂
を充填するための空隙部が前列の空隙部２０Ａと中列の
空隙部２０Ｃと後列の空隙部２０Ｂに３重に設定されて
いる。よって各列の空隙部には、所望の充填物、すなわ
ち水、吸水膨潤した高吸水性樹脂あるいは硼素化合物等
の中性子線遮蔽材を混有せしめた水又は吸水膨潤した高
吸水性樹脂を各々充填することもできる。なお、該構造
体では、１つのケーソン型壁構造体ユニットである１０
Ａ１とこれに連接する他のケーソン型壁構造体１０Ａ２
との連接壁部の下部に連通孔１６が貫設され、その連通
孔１６にはパイプ（図示せず）が収縮目地１２をも貫通
して挿設されており、したがって連通孔１６を介してケ
ーソン型壁構造体ユニット１０Ａ１と他のケーソン型壁
構造体１０Ａ２の空隙部が連通され、充填される水又は
吸水膨潤した高吸水性樹脂は両ユニット内を自由に流動
することが可能となり、例えばマンホール１５の１個か
らホースにより水又は吸水膨潤した高吸水性樹脂を注入
すれば、両ユニット内に容易に充填することができる。
このようにして、多数のユニットを連通孔１６で連通さ
せれば、１ケ所のマンホール１５からホースにより水又
は吸水膨潤した高吸水性樹脂を注入することによって、
容易に全ユニット内に充填させることができる。
【００１１】上記における重量コンクリート壁構造体の
製造法としては、例えば、水セメント比（ｗ／ｃ）が
０．４〜０．７のセメントペースト１００重量部に対し
て、細骨材１００〜９００重量部と粗骨材８００重量部
以下（好ましくは、細骨材が粒径５．０〜０．１ｍｍの
砂及び酸化鉄系鉄鉱石細粒で、かつ前記酸化鉄系鉄鉱石
細粒の比重が２．９〜５．２であり、また粗骨材が砂利
と酸化鉄系鉄鉱石であるもの）及び比重差分離防止剤
（例えば、高炉スラグ微粉末、シリカヒューム微粉末、
吸水膨潤した高吸水性樹脂等）を加配・混合してなる混
練物を打設し、養生硬化して比重２．４〜４．２の重量
コンクリート壁構造体を製造する。なお、骨材として
は、酸化鉄系鉱石としての磁鉄鉱のほか、高比重金属、
チタン鉱、重晶石、かんらん石等の比重の高い材料を用
いることもできる。このうち、磁鉄鉱は、製鉄用原料鉱
石として既に供給されていることから資源的に量も豊富
であり、入手し易く、特に好ましいものであるが、製鉄
用に選鉱される過程で大量に得られる貧鉱でも一般骨
材、岩石に比し比重が極めて高いので重量骨材として使
用することもできる。
製造法としては、例えば、水セメント比（ｗ／ｃ）が
０．４〜０．７のセメントペースト１００重量部に対し
て、細骨材１００〜９００重量部と粗骨材８００重量部
以下（好ましくは、細骨材が粒径５．０〜０．１ｍｍの
砂及び酸化鉄系鉄鉱石細粒で、かつ前記酸化鉄系鉄鉱石
細粒の比重が２．９〜５．２であり、また粗骨材が砂利
と酸化鉄系鉄鉱石であるもの）及び比重差分離防止剤
（例えば、高炉スラグ微粉末、シリカヒューム微粉末、
吸水膨潤した高吸水性樹脂等）を加配・混合してなる混
練物を打設し、養生硬化して比重２．４〜４．２の重量
コンクリート壁構造体を製造する。なお、骨材として
は、酸化鉄系鉱石としての磁鉄鉱のほか、高比重金属、
チタン鉱、重晶石、かんらん石等の比重の高い材料を用
いることもできる。このうち、磁鉄鉱は、製鉄用原料鉱
石として既に供給されていることから資源的に量も豊富
であり、入手し易く、特に好ましいものであるが、製鉄
用に選鉱される過程で大量に得られる貧鉱でも一般骨
材、岩石に比し比重が極めて高いので重量骨材として使
用することもできる。
【００１２】上記における高吸水性樹脂は、イオン性を
有する基をもつ水溶性の電解質ポリマーに、軽度の架橋
結合を導入した３次元網目構造のものであって、例え
ば、ポリアクリル酸塩系のもの、酢酸ビニル・アクリル
酸エステル共重合体ケン化物、でんぷん・アクリル酸グ
ラフト重合体等である。例えば、デンプン−アクリロニ
トリルグラフト共重合体の加水分解物、デンプン−アク
リル酸グラフト重合体の中和物、アクリル酸エステル−
酢酸ビニル共重合体のケン化物、架橋ポリビニルアルコ
ール変性物、部分中和ポリアクリル酸塩架橋体、架橋イ
ソブチレン−無水マレイン酸共重合体、無水マレイン酸
グラフトポリビニルアルコール架橋体、エチレン−ビニ
ルアルコール系重合体などが挙げられる。これらの高吸
水性樹脂は、架橋が均一なものでも、あるいは表面架橋
化処理を施したものでも、いずれも使用できる。高吸水
性樹脂としては、例えば、特公昭４９−４３３９５号公
報、特公昭５３−４６１９９号公報、特公昭５５−２１
０４１号公報、特公昭５３−１３４９５号公報、特公昭
５５−１９２４３号公報、特公昭６０−２５０４５号公
報、特開昭５４−２００９３号公報、特開昭５５−８４
３０４号公報、特開昭５６−９１８３７号公報、特開昭
５６−９３７１６号公報、特開昭５６−１６１４０８号
公報、特開昭５８−７１９０７号公報、特開昭５６−３
６５０４号公報、特開昭５７−２１４０５号公報、特開
昭６１−８７７０２号公報、特開昭６１−１５７５１３
号公報、特開昭６２−６２８０７号公報、特開平２−４
９００２号公報などに記載のもの、さらには特開昭５８
−１８０２３３号公報、特開昭５８−１１７２２２号公
報、特開昭５８−４２６０２号公報に開示のように加工
処理されたものなどが挙げられる。本発明で通常使用さ
れる吸水膨潤した高吸水性樹脂は、高吸水性樹脂対水比
が、１：５０〜１：１０００程度である。
有する基をもつ水溶性の電解質ポリマーに、軽度の架橋
結合を導入した３次元網目構造のものであって、例え
ば、ポリアクリル酸塩系のもの、酢酸ビニル・アクリル
酸エステル共重合体ケン化物、でんぷん・アクリル酸グ
ラフト重合体等である。例えば、デンプン−アクリロニ
トリルグラフト共重合体の加水分解物、デンプン−アク
リル酸グラフト重合体の中和物、アクリル酸エステル−
酢酸ビニル共重合体のケン化物、架橋ポリビニルアルコ
ール変性物、部分中和ポリアクリル酸塩架橋体、架橋イ
ソブチレン−無水マレイン酸共重合体、無水マレイン酸
グラフトポリビニルアルコール架橋体、エチレン−ビニ
ルアルコール系重合体などが挙げられる。これらの高吸
水性樹脂は、架橋が均一なものでも、あるいは表面架橋
化処理を施したものでも、いずれも使用できる。高吸水
性樹脂としては、例えば、特公昭４９−４３３９５号公
報、特公昭５３−４６１９９号公報、特公昭５５−２１
０４１号公報、特公昭５３−１３４９５号公報、特公昭
５５−１９２４３号公報、特公昭６０−２５０４５号公
報、特開昭５４−２００９３号公報、特開昭５５−８４
３０４号公報、特開昭５６−９１８３７号公報、特開昭
５６−９３７１６号公報、特開昭５６−１６１４０８号
公報、特開昭５８−７１９０７号公報、特開昭５６−３
６５０４号公報、特開昭５７−２１４０５号公報、特開
昭６１−８７７０２号公報、特開昭６１−１５７５１３
号公報、特開昭６２−６２８０７号公報、特開平２−４
９００２号公報などに記載のもの、さらには特開昭５８
−１８０２３３号公報、特開昭５８−１１７２２２号公
報、特開昭５８−４２６０２号公報に開示のように加工
処理されたものなどが挙げられる。本発明で通常使用さ
れる吸水膨潤した高吸水性樹脂は、高吸水性樹脂対水比
が、１：５０〜１：１０００程度である。
【００１３】
【発明の効果】以上に説明したごとく、本発明によれ
ば、原子力施設から外部へ放出され得る放射線を簡易な
構成により低コストで、ほぼ完全に遮蔽することがで
き、原子力施設の外界に対する安全性を十分に確保する
ことができる。特に、酸化鉄系鉱石を含む重量コンクリ
ートと内部の空隙部に水又は吸水膨潤した高吸水性樹脂
を充填した構造の外周壁は、同重量コンクリートが中性
子線及びガンマー線を遮蔽し、また水又は吸水膨潤した
高吸水性樹脂は中性子線を有効に遮蔽するため、両者に
よって有害放射線はほとんど完全に遮蔽されてしまう結
果となり、非常に好ましいものである。
ば、原子力施設から外部へ放出され得る放射線を簡易な
構成により低コストで、ほぼ完全に遮蔽することがで
き、原子力施設の外界に対する安全性を十分に確保する
ことができる。特に、酸化鉄系鉱石を含む重量コンクリ
ートと内部の空隙部に水又は吸水膨潤した高吸水性樹脂
を充填した構造の外周壁は、同重量コンクリートが中性
子線及びガンマー線を遮蔽し、また水又は吸水膨潤した
高吸水性樹脂は中性子線を有効に遮蔽するため、両者に
よって有害放射線はほとんど完全に遮蔽されてしまう結
果となり、非常に好ましいものである。
【図１】本発明実施例の原子力発電所の平面図、
【図２】原子力発電所の要部断面（図１のＸ−Ｘ断
面）、
面）、
【図３】直方体容器型の外周壁のコーナー部の平面図、
【図４】図３のＡ−Ａ断面図（ａ）、図４（ａ）図のＢ
−Ｂ断面図（ｂ）、図４のＣ−Ｃ断面図（ｃ）、
−Ｂ断面図（ｂ）、図４のＣ−Ｃ断面図（ｃ）、
【図５】３重壁構造体の平面図（ａ）、Ｄ−Ｄ断面図
（ｂ）、
（ｂ）、
【図６】４重壁構造体の平面図（ａ）、Ｅ−Ｅ断面図
（ｂ）、
（ｂ）、
１：原子炉建屋、 ２：タービン建屋，３：
コントロール建屋， ４：サービス建屋，５：海水
熱交換器建屋、 ６：核燃料廃棄物処理装置建屋、
７：核燃料廃棄物貯蔵庫、 １０：酸化鉄系鉱石を含む
重量コンクリート壁、１１：仕切壁、 １
２：伸縮目地、１３：縦長鉛板、 １４：水
抜き孔、１５：マンホール、 １６：連通孔、
２０：水又は吸水膨潤された高吸水性樹脂、１Ａ：原子
炉、 １Ｂ：格納庫、１０ａ，１０ｂ，１
０ｃ、１０ｄ：重量コンクリート壁、１０Ａ：多重の重
量コンクリート壁で製作された直方体容器型の外周壁、
１１Ａ：貫通孔、 １４Ａ：水抜きバルブ、２
０ａ：吸水膨潤された高吸水性樹脂、 ２０ｂ：水、２
０Ａ：前列の空隙部、２０Ｂ：後列の空隙部、２０Ｃ：
中列の空隙部
コントロール建屋， ４：サービス建屋，５：海水
熱交換器建屋、 ６：核燃料廃棄物処理装置建屋、
７：核燃料廃棄物貯蔵庫、 １０：酸化鉄系鉱石を含む
重量コンクリート壁、１１：仕切壁、 １
２：伸縮目地、１３：縦長鉛板、 １４：水
抜き孔、１５：マンホール、 １６：連通孔、
２０：水又は吸水膨潤された高吸水性樹脂、１Ａ：原子
炉、 １Ｂ：格納庫、１０ａ，１０ｂ，１
０ｃ、１０ｄ：重量コンクリート壁、１０Ａ：多重の重
量コンクリート壁で製作された直方体容器型の外周壁、
１１Ａ：貫通孔、 １４Ａ：水抜きバルブ、２
０ａ：吸水膨潤された高吸水性樹脂、 ２０ｂ：水、２
０Ａ：前列の空隙部、２０Ｂ：後列の空隙部、２０Ｃ：
中列の空隙部
Claims (16)
- 【請求項１】酸化鉄系鉱石を主要骨材とする重量コンク
リートで構成された外周壁で原子力発電所施設を取り囲
んでなることを特徴とする放射線遮蔽外周壁を備えた原
子力発電所。 - 【請求項２】外周壁が、複数の壁板間に空隙部を備える
多重壁構造体であり、その壁板間に形成された空隙部に
水が充填されてなることを特徴とする請求項１記載の放
射線遮蔽外周壁を備えた原子力発電所。 - 【請求項３】外周壁が、複数の壁板間に空隙部を備える
多重壁構造体であり、その壁板間に形成された空隙部に
吸水膨潤された高吸水性樹脂が充填されてなることを特
徴とする請求項１記載の放射線遮蔽外周壁を備えた原子
力発電所。 - 【請求項４】水又は吸水膨潤された高吸水性樹脂が、中
性子線遮蔽材を含有してなることを特徴とする請求項２
又は３記載の放射線遮蔽外周壁を備えた原子力発電所。 - 【請求項５】中性子線遮蔽材が、硼素化合物であること
を特徴とする請求項４に記載の放射線遮蔽外周壁を備え
た原子力発電所。 - 【請求項６】外周壁が、ケーソン型壁構造体ユニットの
多数を連接して構成されたものであり、各壁ユニットの
連接壁部の下方壁部に貫通孔が貫設され連通してなるこ
とを特徴とする請求項１ないし５のいずれかに記載の放
射線遮蔽外周壁を備えた原子力発電所。 - 【請求項７】酸化鉄系鉱石を主要骨材とする重量コンク
リートで構成された外周壁で放射性廃棄物処理施設を取
り囲んでなることを特徴とする放射性廃棄物処理施設。 - 【請求項８】外周壁が、複数の壁板間に空隙部を備える
多重壁構造体であり、その壁板間に形成された空隙部に
水が充填されてなることを特徴とする請求項７記載の放
射性廃棄物処理施設。 - 【請求項９】外周壁が、複数の壁板間に空隙部を備える
多重壁構造体であり、その壁板間に形成された空隙部に
吸水膨潤されたが高吸水性樹脂が充填されてなることを
特徴とする請求項７記載の放射性廃棄物処理施設。 - 【請求項１０】水又は吸水膨潤された高吸水性樹脂が、
中性子線遮蔽材を含有してなることを特徴とする請求項
８又は９記載の放射性廃棄物処理施設。 - 【請求項１１】中性子線遮蔽材が、硼素化合物を混有し
てなることを特徴とする請求項１０記載の放射性廃棄物
処理施設。 - 【請求項１２】外周壁が、ケーソン型壁構造体ユニット
の多数を連接して構成されたものであり、各壁ユニット
の連接壁部の下方壁部に貫通孔が貫設され連通してなる
ことを特徴とする請求項８ないし１１のいずれかに記載
の放射性廃棄物処理施設。 - 【請求項１３】酸化鉄系鉱石を主要骨材とする重量コン
クリートで構成された複数の壁板間に空隙部を備える多
重壁構造体の壁板間に形成された空隙部に吸水膨潤され
た高吸水性樹脂が充填されてなる構成を特徴とする放射
線遮蔽壁構造。 - 【請求項１４】吸水膨潤された高吸水性樹脂が、中性子
線遮蔽材を含有してなることを特徴とする請求項１３記
載の放射線遮蔽壁構造。 - 【請求項１５】中空体内に吸水膨潤された高吸水性樹脂
が充填されてなる構成を特徴とする放射線遮蔽材。 - 【請求項１６】吸水膨潤された高吸水性樹脂が、中性子
線遮蔽材を含有してなることを特徴とする請求項１５記
載の放射線遮蔽材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9105900A JPH10300880A (ja) | 1997-04-23 | 1997-04-23 | 放射線遮蔽外周壁を備えた原子力発電所及び放射性廃棄物処理施設 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9105900A JPH10300880A (ja) | 1997-04-23 | 1997-04-23 | 放射線遮蔽外周壁を備えた原子力発電所及び放射性廃棄物処理施設 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10300880A true JPH10300880A (ja) | 1998-11-13 |
Family
ID=14419768
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9105900A Pending JPH10300880A (ja) | 1997-04-23 | 1997-04-23 | 放射線遮蔽外周壁を備えた原子力発電所及び放射性廃棄物処理施設 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10300880A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20020080771A (ko) * | 2001-04-17 | 2002-10-26 | 한국원자력기술 주식회사 | 방사선 차폐 벽돌의 제조방법 |
| JP2006316617A (ja) * | 2006-06-19 | 2006-11-24 | Arp:Kk | 軽量構造物の免震基礎構造 |
| JP2008039453A (ja) * | 2006-08-02 | 2008-02-21 | Hazama Corp | 中性子遮蔽用コンクリート |
| KR101170090B1 (ko) | 2010-04-29 | 2012-07-31 | 한일원자력(주) | 방사선 차폐블럭 제조용 응고제 조성물 및 이를 이용한 방사선 차폐블럭 및 그 제조방법 |
| JP2013194474A (ja) * | 2012-03-22 | 2013-09-30 | Hokukon Co Ltd | 退避施設 |
| JP2016161298A (ja) * | 2015-02-26 | 2016-09-05 | 有限会社技研産業 | 放射線遮蔽組成物、放射線遮蔽材或いは放射線遮蔽建材等の製造方法。 |
| JP2016206145A (ja) * | 2015-04-28 | 2016-12-08 | 清水建設株式会社 | 中性子遮蔽体 |
| JP2017090376A (ja) * | 2015-11-16 | 2017-05-25 | 清水建設株式会社 | 中性子遮蔽構造 |
| CN110689972A (zh) * | 2018-07-04 | 2020-01-14 | 劳斯莱斯有限公司 | 核电厂 |
| WO2023162500A1 (ja) * | 2022-02-25 | 2023-08-31 | 三菱重工業株式会社 | 原子炉遮へい設備、原子力設備及び原子炉遮へい設備の建設方法 |
-
1997
- 1997-04-23 JP JP9105900A patent/JPH10300880A/ja active Pending
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20020080771A (ko) * | 2001-04-17 | 2002-10-26 | 한국원자력기술 주식회사 | 방사선 차폐 벽돌의 제조방법 |
| JP2006316617A (ja) * | 2006-06-19 | 2006-11-24 | Arp:Kk | 軽量構造物の免震基礎構造 |
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| JP4532447B2 (ja) * | 2006-08-02 | 2010-08-25 | 株式会社間組 | 中性子遮蔽用コンクリート |
| KR101170090B1 (ko) | 2010-04-29 | 2012-07-31 | 한일원자력(주) | 방사선 차폐블럭 제조용 응고제 조성물 및 이를 이용한 방사선 차폐블럭 및 그 제조방법 |
| JP2013194474A (ja) * | 2012-03-22 | 2013-09-30 | Hokukon Co Ltd | 退避施設 |
| JP2016161298A (ja) * | 2015-02-26 | 2016-09-05 | 有限会社技研産業 | 放射線遮蔽組成物、放射線遮蔽材或いは放射線遮蔽建材等の製造方法。 |
| JP2016206145A (ja) * | 2015-04-28 | 2016-12-08 | 清水建設株式会社 | 中性子遮蔽体 |
| JP2017090376A (ja) * | 2015-11-16 | 2017-05-25 | 清水建設株式会社 | 中性子遮蔽構造 |
| CN110689972A (zh) * | 2018-07-04 | 2020-01-14 | 劳斯莱斯有限公司 | 核电厂 |
| CN110689972B (zh) * | 2018-07-04 | 2024-03-26 | 劳斯莱斯Smr有限公司 | 核电厂 |
| WO2023162500A1 (ja) * | 2022-02-25 | 2023-08-31 | 三菱重工業株式会社 | 原子炉遮へい設備、原子力設備及び原子炉遮へい設備の建設方法 |
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