JPH10300855A - 水中放射線計測装置 - Google Patents

水中放射線計測装置

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JPH10300855A
JPH10300855A JP9110945A JP11094597A JPH10300855A JP H10300855 A JPH10300855 A JP H10300855A JP 9110945 A JP9110945 A JP 9110945A JP 11094597 A JP11094597 A JP 11094597A JP H10300855 A JPH10300855 A JP H10300855A
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JP
Japan
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radiation
detector
underwater
long
subject
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Application number
JP9110945A
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Inventor
Noriyuki Seki
典之 関
Yasuo Suzuki
康夫 鈴木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
  • Measurement Of Radiation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】検出器数の削減、測定時間の短縮化、電源レス
検出器の採用、ならびに検出器校正法の容易化、装置構
成の簡易化を図りつつ、極めて信頼性の高い放射線計測
を行なうこと。 【解決手段】放射線環境下にて使用済みの長尺被検体5
から放出される放射線を水中で計測する水中放射線計測
装置において、装置本体に、長尺被検体5の軸方向とほ
ぼ平行となるように検出器挿人管4を設け、検出器挿人
管4の内部にγ線検出器2を挿入して設け、γ線検出器
2を検出器挿人管4内を軸方向に移動させる検出器駆動
機構8を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば原子力発電
施設、再処理施設、研究機関等のような放射線環境下に
て使用済みの長尺被検体から放出される放射線を水中で
計測する水中放射線計測装置に係り、特に検出器数の削
減、測定時間の短縮化、電源レス検出器の採用、ならび
に検出器校正法の容易化を図ることができる水中放射線
計測装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば原子力発電施設、再処
理施設、研究機関等のような、放射性物質を取扱う施設
においては、放射線環境下にて使用済みの長尺被検体で
ある放射性物質を水中で保管したり、汚染された物等を
取り扱っている。
【0003】そして、このような場合、保管している放
射性物質の放射能、汚染の具合等を、水中放射線計測装
置を用いて水中で計測するようにしている。しかしなが
ら、従来の水中放射線計測装置では、計測を行なう際に
ラックを組む必要があり、移動装置等も大がかりなもの
が必要であった。また、長尺被検体からの放射能強度も
種々あり、多様な放射線レベルへの対応が難しかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のような事情か
ら、最近では、装置を簡素化し、多様な放射線レベルに
対応でき、かつ水中放射線計測装置としての機能を発揮
するために、その測定目的に応じて各種の機能を組み合
わせた構成の装置の出現が強く望まれてきている。
【0005】本発明の目的は、検出器数の削減、測定時
間の短縮化、電源レス検出器の採用、ならびに検出器校
正法の容易化、装置構成の簡易化を図りつつ、極めて信
頼性の高い放射線計測を行なうことが可能な水中放射線
計測装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、使用済みの長尺被検体から
放出される放射線を水中で計測する水中放射線計測装置
において、装置本体に、長尺被検体の軸方向とほぼ平行
となるように検出器挿入管を設け、検出器挿入管の内部
にγ線検出器を挿入して設け、γ線検出器を検出器挿入
管内を軸方向に移動させる検出器駆動機構を備える。
【0007】ここで、特に上記検出器駆動機構として
は、例えば請求項2に記載したように、検出器挿入管内
を、検出器信号ケーブルを駆動用動力源にて駆動される
駆動用ドラムに巻き取ることによりγ線検出器を移動さ
せるドラム駆動方式を用いることが好ましい。
【0008】また、上記検出器駆動機構としては、例え
ば請求項3に記載したように、γ線検出器を側面にネジ
が切ってあるドライブ管に挿入・固定してそれごと検出
器挿入管に挿入し、動力伝達機構の歯車をドライブ管の
ネジに噛み合わせ、駆動用動力源にてドライブ管ごとγ
線検出器を移動させるドライブ管駆動方式を用いること
が好ましい。
【0009】従って、請求項1乃至請求項3の発明の水
中放射線計測装置においては、γ線検出器を、ドラム駆
動方式あるいはドライブ管駆動方式で、計測対象となる
長尺被検体の軸方向に走査することにより、長尺被検体
軸方向のγ線強度分布を測定することができる。
【0010】また、請求項4の発明では、上記請求項1
乃至請求項3のいずれか1項の発明の水中放射線計測装
置において、長尺被検体とγ線検出器との間の距離を変
えるように、検出器挿入管をその断面方向に移動させる
挿入管移動機構を付加している。
【0011】従って、請求項4の発明の水中放射線計測
装置においては、検出器挿入管をその断面方向に移動さ
せることにより、長尺被検体とγ線検出器との間の距離
を変化させて、広レンジ放射線測定を精度よく行なうこ
とができる。
【0012】すなわち、長尺被検体からの放射線強度
が、長尺被検体とγ線検出器との間の距離に反比例する
ことを利用して、γ線検出器の位置決めを精度よく行な
い、かつγ線検出器位置を精度よく測定することで、γ
線検出器の基点での放射線強度を精度よく導出すること
ができる。
【0013】これにより、γ線検出器の基点において測
定範囲外の放射線レベルであった場合においても測定を
行なうことが可能となり、広レンジ放射線測定が可能と
なる。
【0014】さらに、請求項5の発明では、上記請求項
1乃至請求項3のいずれか1項の発明の水中放射線計測
装置において、上記γ線検出器として、長尺被検体から
の放射線を検出する有感部を長くしたサークライン型電
離箱検出器を用い、長尺被検体取出装置により長尺被検
体をその軸方向に移動させて、長尺被検体軸方向の任意
のポイントにおいて当該長尺被検体を中心に放射状に放
出される放射線を平均的に測定するようにしている。
【0015】従って、請求項5の発明の水中放射線計測
装置においては、γ線検出器としてサークライン型電離
箱検出器を用いることにより、放射線検出感度を上げる
と共に、長尺被検体をその軸方向に移動させることによ
り、長尺被検体軸方向の任意のポイントにおいて放射状
に放出される放射線を均等に検出し、γ線検出器の位置
の偏りを平均化して測定することができる。
【0016】一方、請求項6の発明では、使用済みの長
尺被検体を装置本体に固定し、かつ長尺被検体の軸方向
を走査するための放射線検出器を装置本体に固定する方
式にて、長尺被検体軸方向のγ線強度分布を水中で測定
する水中放射線計測装置において、放射線検出器とし
て、位置検出型耐放射線性光ファイバー検出器を用い、
位置検出型耐放射線性光ファイバー検出器を各測定点に
配置し、かつ当該各位置検出型耐放射線性光ファイバー
検出器間を耐放射線性光ファイバーにてシリーズ接続し
て放射線信号を伝送するようにしている。
【0017】従って、請求項6の発明の水中放射線計測
装置においては、放射線検出器として位置検出型耐放射
線性光ファイバー検出器を用いることにより、検出器に
対する電源の印加等の必要性が無くなり、バイアス用電
源を不要として装置構成が単純化されると共に耐ノイズ
性を向上させることができる。
【0018】また、各検出器間を耐放射線性光ファイバ
にてシリーズ接続して放射線信号伝送を行なうことによ
り、ケーブルの布設量を削減することができる。また、
請求項7の発明では、使用済みの長尺被検体を装置本体
に固定し、かつ長尺被検体の軸方向を走査するための放
射線検出器を装置本体に固定する方式にて、長尺被検体
軸方向のγ線強度分布を水中で測定する水中放射線計測
装置において、放射線検出器として、シンチレータ濃度
の異なる複数本の位置検出型耐放射線性光ファイバー検
出器から構成された広レンジ型光ファイバー検出器を用
い、各広レンジ型光ファイバー検出器間を多芯光ファイ
バーにてシリーズ接続して放射線信号を伝送するように
している。
【0019】従って、請求項7の発明の水中放射線計測
装置においては、放射線検出器としてシンチレータ濃度
の異なる複数本の位置検出型耐放射線性光ファイバー検
出器から構成された広レンジ型光ファイバー検出器を用
いることにより、放射線検出感度を変えて広い範囲の放
射線強度に対して放射線計測を行なうことができる。
【0020】さらに、請求項8の発明では、上記請求項
6または請求項7の発明の水中放射線計測装置におい
て、各位置検出型耐放射線性光ファイバー検出器を螺旋
状(コイル状)に巻き、当該巻き量を変えることにより
放射線感度を変えるようにしている。
【0021】従って、請求項8の発明の水中放射線計測
装置においては、各位置検出型耐放射線性光ファイバー
検出器を螺旋状(コイル状)に巻いて、その巻き量を変
えることにより、照射長を変化させてより一層広い範囲
の放射線強度に対して放射線計測を行なうことができ
る。
【0022】一方、請求項9の発明では、使用済みの長
尺被検体の軸方向を走査するための放射線検出器を装置
本体に固定し、かつ長尺被検体をその軸方向に移動する
ことにより、長尺被検体軸方向のγ線強度分布を水中で
測定するようにしている。
【0023】従って、請求項9の発明の水中放射線計測
装置においては、長尺被検体をその軸方向に移動するこ
とにより、放射線をマルチ・チャネル・スケーラ方式等
にて各位置毎に区分して測定(γ線強度分布を測定)す
ることができる。
【0024】また、請求項10の発明では、上記請求項
9の発明の水中放射線計測装置において、長尺被検体軸
方向の任意の一点からの中性子を測定するように、放射
能量絶対測定を行なうための中性子検出器を長尺被検体
の動作に同期させて移動させる検出器移動機構を付加し
ている。
【0025】従って、請求項10の発明の水中放射線計
測装置においては、長尺被検体の動作に同期させて中性
子検出器を移動させることにより、γ線強度分布を測定
しながら、長尺被検体の任意のポイントにおける中性子
強度測定を行なうことができる。
【0026】一方、請求項11の発明では、使用済みの
長尺被検体を収納するマスト管、および長尺被検体を掴
みマスト管内に挿入するハンドリング部から構成される
長尺被検体取出装置を備え、長尺被検体から放出される
放射線を水中で計測する水中放射線計測装置において、
マスト管の適正な位置に放射線検出器を設置し、長尺被
検体取出装置のハンドリング部により、長尺被検体を適
正な速度で移動させながら放射線測定を行なうようにし
ている。
【0027】従って、請求項11の発明の水中放射線計
測装置においては、マスト管の適正位置に放射線検出器
を設置し、長尺被検体取出装置にて長尺被検体を移動さ
せながら放射線測定を行なうことにより、ハンドリング
しながら放射線計測を可能として、放射線計測用の専用
ラックを不要とすることができる。
【0028】また、請求項12の発明では、装置本体に
設置した使用済みの長尺被検体から放出される放射線
を、装置本体に設置した放射線検出器により水中で計測
する水中放射線計測装置において、校正対象となる放射
線検出器の近傍に校正用検出器挿入管を設置し、校正用
検出器挿入管の内部に絶対感度が既知のリファレンスセ
ンサを挿入して設け、長尺被検体から放出される放射線
を測定することにより、放射線検出器の絶対感度校正を
行なうようにしている。
【0029】従って、請求項12の発明の水中放射線計
測装置においては、放射線検出器の近傍に校正用検出器
挿入管を設置して、その中に絶対感度が既知のリファレ
ンスセンサを挿入し、設置されている放射線検出器と位
置合わせを行なった後、同時に長尺被検体からの放射線
を測定することにより、放射線検出器の絶対感度校正を
容易に行なうことができる。
【0030】すなわち、γ線検出器の場合には、ほぼ同
位置にて同一放射線源からのγ線を測定するため、リフ
ァレンスセンサと設置されているγ線検出器の測定結果
の比とリファレンスセンサの絶対感度から、該当するγ
線検出器の絶対感度を導出することができる。
【0031】また、中性子検出器については、長尺被検
体、中性子検出器およびリファレンスセンサの体系か
ら、あらかじめ中性子検出器設置部とリファレンスセン
サ設置部の中性子束密度を計算し、γ線検出器の場合と
同じ検出器校正方法に計算結果による補正を行なうこと
で、中性子検出器の絶対感度を導出することができる。
【0032】さらに、請求項13の発明では、装置本体
に設置した使用済みの長尺被検体から放出される放射線
を、装置本体に設置した放射線検出器により水中で計測
する水中放射線計測装置において、校正対象となる放射
線検出器の近傍に標準放射線源挿入管を設置し、標準放
射線源挿入管の内部に放射能量が既知の校正用標準放射
線源を挿入して設け、放射線検出器の絶対感度校正を行
なうようにしている。
【0033】従って、請求項13の発明の水中放射線計
測装置においては、放射線検出器の近傍に標準放射線源
挿入管を設置して、その中に放射能量が既知の校正用標
準放射線源を挿入することにより、放射線検出器の近傍
に校正用標準放射線源をセットでき、放射線検出器の絶
対感度校正を容易に行なうことができる。すなわち、こ
の場合にも、上記請求項12の発明の場合と同様に、γ
線検出器、および中性子検出器の場合で、それぞれ感度
校正を行なうことが可能となる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本実施の形態による水中
放射線計測装置の構成例を示す断面図である。
【0035】図1において、装置本体となる機構フレー
ム1には、計測対象となる長尺被検体5の軸方向とほぼ
平行となるように、検出器挿入管4を複数本設けてい
る。また、検出器挿入管4の内部には、γ線検出器2を
挿入して設けている。
【0036】さらに、γ線検出器2は、検出器駆動部8
により検出器挿入管4内を軸方向、すなわち長尺被検体
5の軸方向(図示上下方向)に移動できるようにしてい
る。一方、長尺被検体5は、高さ方向に延びるように立
設した形で、着座7に着座している。
【0037】さらに、長尺被検体5の軸方向中央部付近
には、中性子検出器3を複数本設置し、機構フレーム1
の上部に設置されている中継水密容器6によりケーブル
を中継している。
【0038】なお、本水中放射線計測装置は、例えば原
子力発電プラントの長尺被検体貯蔵プール、若しくは再
処理施設の長尺被検体仮置きピット等の大型水槽等に設
置して用いられる。
【0039】また、上記検出器駆動部8は、例えば以下
のような方法にて実現することができる。図2は、上記
検出器駆動部8の一例を示す構成図であり、図1と同一
部分には同一符号を付して示している。
【0040】本例では、検出器駆動部8として、γ線検
出器2の検出器信号伝送用ケーブルであるMIケーブル
8aと、駆動用ドラム8bと、ガイド用プーリ8cとか
ら構成される駆動機構を用いている。
【0041】すなわち、MIケーブル8aを駆動用ドラ
ム8bにガイド用プーリ8cを介して巻き取ることによ
り、検出器挿入管4内で、γ線検出器2を図示上下方向
に移動させるドラム駆動方式としている。
【0042】ここで、駆動用ドラム8bは、MIケーブ
ル8aの曲げ半径よりも十分大きい曲率を持つ円筒状の
ケーブル巻き取りドラムであり、例えば電動モータ等の
駆動用動力源の動力により駆動するようにしている。ま
た、ガイド用プーリ8cについても同様である。
【0043】図3は、上記検出器駆動部8の他の例を示
す構成図であり、図1と同一部分には同一符号を付して
示している。本例では、検出器駆動部8として、ドライ
ブ管8dと、動力伝達機構8eと、駆動用動力源8fと
から構成される駆動機構を用いている。
【0044】すなわち、γ線検出器2およびMIケーブ
ル8aを、側面にネジが切ってあるドライブ管8dに挿
入・固定して、それごと検出器挿入管4に挿入し、動力
伝達機構8eの歯車をドライブ管8dのネジに噛み合わ
せ、駆動用動力源8fの動力にてドライブ管8dごとγ
線検出器2を図示上下方向に移動させるドライブ管駆動
方式としている。
【0045】ここで、駆動用動力源8fとしては、例え
ば電動モータ等を用いることができるが、他の動力源で
も適用することが可能である。なお、これらの検出器駆
動部8は、機構部フレーム1の上方からγ線検出器2を
昇降させる方式であるが、機構部フレーム1よりも下方
にシステムを設置して、上述と同様の方法でγ線検出器
2の昇降動作を行なう構成としてもよい。
【0046】次に、以上のように構成した本実施の形態
の水中放射線計測装置においては、γ線検出器2を、ド
ラム駆動方式あるいはドライブ管駆動方式を採用した検
出器駆動部8で、計測対象となる長尺被検体5の軸方向
(図示上下方向)に走査することにより、長尺被検体5
の軸方向のγ線強度分布を測定することができる。
【0047】また、この場合、前述した従来のように、
計測を行なう際にラックを組む必要がなく、長尺被検体
5の移動装置等も大がかりとならないで済む。上述した
ように、本実施の形態の水中放射線計測装置では、γ線
検出器2を、ドラム駆動方式あるいはドライブ管駆動方
式を採用した検出器駆動部8で、長尺被検体5の軸方向
に走査するようにしているので、長尺被検体5の軸方向
のγ線強度分布を測定することが可能となる。
【0048】また、計測を行なう際にラックを組む必要
がなく、長尺被検体5の移動装置等も大がかりとならな
いで済むため、装置構成の簡易化を図ることが可能とな
る。 (第2の実施の形態)図4は、本実施の形態による水中
放射線計測装置の構成例を示す断面図であり、図1乃至
図3の第1の実施の形態と同一要素には同一符号を付し
て示してその説明を省略し、ここでは異なる部分につい
てのみ述べる。
【0049】すなわち、本実施の形態の水中放射線計測
装置は、図4に示すように、前記第1の実施の形態に、
長尺被検体5(図示せず)とγ線検出器2との間の距離
を変えるように、検出器挿入管2をその断面方向に移動
させる挿入管移動機構を付加した構成としている。
【0050】本例では、挿入管移動機構として、水平移
動機構制御部16aと、水中モータ16bと、水平移動
機構16cと、フレキシブル管16dとから構成される
移動機構を用いている。
【0051】すなわち、水平移動量決定、水平移動量測
定、および機構制御等を行なう水平移動機構制御部16
aにより水中モータ16bを制御し、検出器挿入管4を
水平移動機構16cにより水平方向に移動させる。そし
て、検出器挿入管4の上部取り合いは、フレキシブル管
16dにより接続して、装置本体内の検出器挿入管4の
みを水平方向に移動させる移動方式としている。
【0052】ここで、水平移動機構16cは、例えばボ
ールネジ駆動等の機構を適用できるような、水平駆動が
可能で、かつ位置決めができるものであればよい。ま
た、位置決めデータから、測定結果の補正係数を求め
て、測定系にフィードバックさせる機能を有している。
【0053】次に、以上のように構成した本実施の形態
の水中放射線計測装置においては、挿入管移動機構で検
出器挿入管4をその断面方向に移動させるようにしてい
ることにより、長尺被検体5とγ線検出器2との間の距
離を変化させて、広レンジ放射線測定を精度よく行なう
ことができる。
【0054】すなわち、長尺被検体5からの放射線強度
が、長尺被検体5とγ線検出器2との間の距離に反比例
することを利用して、γ線検出器2の位置決めを精度よ
く行ない、かつγ線検出器2位置を精度よく測定するこ
とで、γ線検出器2の基点での放射線強度を精度よく導
出することができる。
【0055】これにより、γ線検出器2の基点において
測定範囲外の放射線レベルであった場合においても測定
を行なうことが可能となり、広いレンジにわたる放射線
測定を行なうことができる。
【0056】上述したように、本実施の形態の水中放射
線計測装置では、挿入管移動機構で検出器挿入管4をそ
の断面方向に移動させるので、長尺被検体5とγ線検出
器2との間の距離を変化させて、広レンジ放射線測定を
精度よく行なうことが可能となる。
【0057】(第3の実施の形態)図5は、本実施の形
態による簡易型の放射線測定を行なうための水中放射線
計測装置の構成例を示す断面図であり、図1乃至図3の
第1の実施の形態と同一要素には同一符号を付して示し
てその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ
述べる。
【0058】すなわち、本実施の形態の水中放射線計測
装置は、図5に示すように、前記第1の実施の形態にお
けるγ線検出器として、長尺被検体5からの放射線を検
出する有感部を長くしたサークライン型電離箱検出器9
を用い、さらに長尺被検体取出装置10により長尺被検
体5を吊るしたままその軸方向(図示上下方向)に移動
させて、長尺被検体5軸方向のγ線強度分布を測定、す
なわち長尺被検体5軸方向の任意のポイントにおいて長
尺被検体5を中心に放射状に放出される放射線を平均的
に測定する構成としている。
【0059】図6は、上記サークライン型電離箱検出器
9の詳細な構成例を示す概要図である。図6において、
サークライン型電離箱検出器9は、MIケーブル9a
と、不活性ガス9bと、検出器本体9cと、電極9d
と、電極サポート9eと、コネクタ9fと、ケーブル取
合い部9gと、絶縁体9hとから構成されている。
【0060】ここで、検出器本体9cとしては、耐腐食
性の高い金属材料(例えばSUS材等)を使用すること
ができる。また、電極9dとしても、耐腐食性の高い金
属材料(例えばSUS材等)を使用することができる。
【0061】さらに、電極サポート9e、ケーブル取合
い部9g、および絶縁体9hとしては、絶縁性が高く耐
放射線性の高い材料(例えばアルミナセラミック等)を
使用することができる。
【0062】さらにまた、不活性ガス9gとしては、例
えばNe,Ar,Kr,Xe等を用い、加圧(例えば2
0気圧程度)して装置本体に封入する。なお、γ線検出
器2としては、検出感度が十分あれば、サークライン型
電離箱検出器9以外の他種類の検出器を使用することも
可能である。
【0063】次に、以上のように構成した本実施の形態
の水中放射線計測装置においては、γ線検出器2として
サークライン型電離箱検出器9を用いていることによ
り、長尺被検体5からの放射線を検出する有感部を長く
して、放射線検出感度を上げることができる。
【0064】また、長尺被検体5を長尺被検体取出装置
10で吊るしたままその軸方向に移動させることによ
り、長尺被検体5軸方向の任意のポイントにおいて放射
状に放出される放射線を均等に検出し、γ線検出器の位
置の偏りを平均化して測定することができる。
【0065】上述したように、本実施の形態の水中放射
線計測装置では、γ線検出器2として、サークライン型
電離箱検出器9を用い、さらに長尺被検体取出装置10
で長尺被検体5を吊るしたままその軸方向に移動させる
ので、放射線検出感度を上げると共に、長尺被検体5軸
方向の任意のポイントにおいて放射状に放出される放射
線を平均的に測定することが可能となる。
【0066】(第4の実施の形態)図7は、本実施の形
態による水中放射線計測装置の構成例を示す断面図であ
り、図1乃至図3の第1の実施の形態と同一要素には同
一符号を付して示している。
【0067】すなわち、本実施の形態の水中放射線計測
装置は、図7に示すように、放射線環境下にて使用済み
の長尺被検体5を装置本体に固定し、かつ長尺被検体5
の軸方向を走査するための放射線検出器を装置本体に固
定する方式にて、長尺被検体5軸方向のγ線強度分布を
水中で測定する水中放射線計測装置において、放射線検
出器として、位置検出型耐放射線性光ファイバー検出器
12aを用い、さらにこの位置検出型耐放射線性光ファ
イバー検出器12aを各測定点に配置し、かつ各位置検
出型耐放射線性光ファイバー検出器12a間を耐放射線
性光ファイバー13aによりシリーズ接続して、放射線
信号を伝送する構成としている。
【0068】次に、以上のように構成した本実施の形態
の水中放射線計測装置においては、放射線検出器として
位置検出型耐放射線性光ファイバー検出器12aを用い
ることにより、検出器に対する電源の印加等の必要性が
無くなり、バイアス用電源を不要として装置構成が単純
化されると共に、耐ノイズ性を向上させることができ
る。
【0069】また、各検出器12a間を耐放射線性光フ
ァイバ13aにてシリーズ接続して放射線信号伝送を行
なうことにより、ケーブルの布設量を削減することがで
きる。
【0070】上述したように、本実施の形態の水中放射
線計測装置では、放射線検出器として位置検出型耐放射
線性光ファイバー検出器12aを用い、この位置検出型
耐放射線性光ファイバー検出器12aを各測定点に配置
して、各位置検出型耐放射線性光ファイバー検出器12
a間を耐放射線性光ファイバー13aでシリーズ接続し
て放射線信号を伝送するので、バイアス用電源を不要と
して装置構成を単純化することができると共に、耐ノイ
ズ性を向上させることができ、さらにケーブルの布設量
を削減することが可能となる。
【0071】(第5の実施の形態)図8は、本実施の形
態による水中放射線計測装置の構成例を示す断面図であ
り、図1乃至図3の第1の実施の形態と同一要素には同
一符号を付して示している。
【0072】すなわち、本実施の形態の水中放射線計測
装置は、図8(a)に示すように、放射線環境下にて使
用済みの長尺被検体5を装置本体に固定し、かつ長尺被
検体5の軸方向を走査するための放射線検出器を装置本
体に固定する方式にて、長尺被検体5軸方向のγ線強度
分布を水中で測定する水中放射線計測装置において、放
射線検出器として、シンチレータ濃度の異なる複数本の
位置検出型耐放射線性光ファイバー検出器から構成され
た広レンジ型光ファイバー検出器12bを用い、さらに
各広レンジ型光ファイバー検出器12b間を多芯光ファ
イバー13bでシリーズ接続して、放射線信号を伝送す
る構成としている。
【0073】ここで、各広レンジ型光ファイバー検出器
12bは、図8(b)に示すように、各位置検出型耐放
射線性光ファイバー検出器12dを螺旋状(コイル状)
に巻き、巻き量を変えることにより放射線感度を変える
ような構成としている。
【0074】なお、広レンジ型光ファイバー検出器12
bとしては、各位置検出型耐放射線性光ファイバー検出
器12dをコイル状に巻き、その巻き数により感度差を
持たせて、感度の異なるものを同一測定ポイントに複数
本設置する構成も適用することができる。
【0075】次に、以上のように構成した本実施の形態
の水中放射線計測装置においては、放射線検出器とし
て、シンチレータ濃度の異なる複数本の位置検出型耐放
射線性光ファイバー検出器12dから構成された広レン
ジ型光ファイバー検出器12bを用いることにより、放
射線検出感度を変えて、広い範囲の放射線強度に対して
放射線計測を行なうことができる。
【0076】上述したように、本実施の形態の水中放射
線計測装置では、放射線検出器として、シンチレータ濃
度の異なる複数本の位置検出型耐放射線性光ファイバー
検出器12dから構成された広レンジ型光ファイバー検
出器12bを用い、各広レンジ型光ファイバー検出器1
2b間を多芯光ファイバー13bでシリーズ接続して放
射線信号を伝送するので、放射線検出感度を変えて、広
い範囲の放射線強度に対して放射線計測を行なうことが
可能となる。
【0077】(第6の実施の形態)図9は、本実施の形
態による水中放射線計測装置の構成例を示す断面図であ
り、図5および図6の第3の実施の形態と同一要素には
同一符号を付して示してその説明を省略し、ここでは異
なる部分についてのみ述べる。
【0078】すなわち、本実施の形態の水中放射線計測
装置は、図9に示すように、前記第3の実施の形態にお
ける放射線環境下にて使用済みの長尺被検体5の軸方向
を走査するための放射線検出器を装置本体に固定し、か
つ長尺被検体5をその軸方向に移動することにより、長
尺被検体5軸方向のγ線強度分布を水中で測定する水中
放射線計測装置において、長尺被検体5軸方向の任意の
一点からの中性子を測定するように、放射能量絶対測定
を行なうための中性子検出器3を、長尺被検体5の軸方
向(図示上下方向)の動作に同期させて移動させる検出
器移動機構を付加した構成としている。
【0079】本例では、長尺被検体5を長尺被検体取出
装置10で上方へ引き上げる前に、長尺被検体5の中性
子測定を行なうべき位置に中性子検出器3をセットし、
長尺被検体5を長尺被検体取出装置10で上方へ引き上
げると同時に、中性子検出器3を長尺被検体取出装置1
0の上昇/下降速度に同期させて昇降動作させるように
している。
【0080】なお、中性子検出器3を昇降動作させる検
出器移動機構としては、前述した図2または図3のよう
なドラム駆動方式あるいはドライブ管駆動方式を採用し
たものを適用することができる。
【0081】次に、以上のように構成した本実施の形態
の水中放射線計測装置においては、長尺被検体5をその
軸方向(図示上下方向)に移動することにより、放射線
をマルチ・チャネル・スケーラ方式等にて各位置毎に区
分して測定(γ線強度分布を測定)することができる。
【0082】また、長尺被検体5の昇降動作に同期させ
て中性子検出器3を移動させることにより、γ線強度分
布を測定しながら、長尺被検体5の任意のポイントにお
ける中性子強度測定を行なうことができる。
【0083】上述したように、本実施の形態の水中放射
線計測装置では、長尺被検体5を軸方向に移動するの
で、放射線をマルチ・チャネル・スケーラ方式等にて各
位置毎に区分して測定(γ線強度分布を測定)すること
が可能であると共に、長尺被検体5の昇降動作に同期さ
せて中性子検出器3を移動させるようにしているので、
γ線強度分布を測定しながら、長尺被検体5の任意のポ
イントにおける中性子強度測定を行なうことが可能とな
る。
【0084】(第7の実施の形態)図10は、本実施の
形態による水中放射線計測装置の構成例を示す断面図で
あり、図9の第6の実施の形態と同一要素には同一符号
を付して示している。
【0085】すなわち、本実施の形態の水中放射線計測
装置は、図10に示すように、放射線環境下にて使用済
みの長尺被検体5を収納するマスト管10a、および長
尺被検体5を掴みマスト管10a内に挿入するハンドリ
ング部10bから構成される長尺被検体取出装置10に
おける、マスト管10aの適正な位置に放射線検出器を
設置し、長尺被検体取出装置10のハンドリング部10
bにより、長尺被検体5を適正な速度で移動させながら
放射線測定を行なう構成としている。
【0086】本例では、放射線検出器である中性子検出
器3およびγ線検出器9(サークライン型電離箱検出器
等)を、マスト管10aの図示のような適正な位置に設
置し、長尺被検体取出装置10のハンドリング部10b
にて長尺被検体5を適正な速度で上昇させながらγ線測
定を行ない、上昇停止後に中性子測定を行なうようにし
ている。
【0087】次に、以上のように構成した本実施の形態
の水中放射線計測装置においては、マスト管10aの適
正な位置に放射線検出器である中性子検出器3およびγ
線検出器9を設置し、長尺被検体取出装置10のハンド
リング部10bにて長尺被検体5を移動させながら放射
線測定を行なうことにより、長尺被検体5をハンドリン
グしながら放射線計測が可能となり、機構フレーム(放
射線計測用の専用ラック)1を不要とすることができ
る。
【0088】なお、本実施の形態の水中放射線計測装置
に、前述した図9の第6の実施の形態の構成を併せて適
用することもできる。上述したように、本実施の形態の
水中放射線計測装置では、長尺被検体取出装置10のマ
スト管10aの適正な位置に、放射線検出器である中性
子検出器3およびγ線検出器9を設置し、長尺被検体取
出装置10のハンドリング部10bで、長尺被検体5を
適正速度で移動させながら放射線測定を行なうので、ハ
ンドリングしながら放射線計測を行なうことができ、機
構フレーム(放射線計測用の専用ラック)1を不要とす
ることが可能となる。
【0089】これにより、装置構成の簡易化を図ること
ができる。 (第8の実施の形態)図11は、本実施の形態による水
中放射線計測装置の構成例を示す断面図であり、前述し
た各実施の形態と同一要素には同一符号を付して示して
いる。
【0090】すなわち、本実施の形態の水中放射線計測
装置は、図11に示すように、校正対象となる放射線検
出器であるγ線検出器2および中性子検出器3の近傍
に、校正用検出器挿入管14を設置し、さらに校正用検
出器挿入管14の内部に、絶対感度が既知のリファレン
スセンサ15を挿入して設け、長尺被検体5から放出さ
れる放射線を測定することにより、放射線検出器である
γ線検出器2および中性子検出器3の絶対感度校正を行
なう構成としている。
【0091】次に、以上のように構成した本実施の形態
の水中放射線計測装置においては、放射線検出器である
γ線検出器2および中性子検出器3の近傍に校正用検出
器挿入管14を設置して、その中に絶対感度が既知のリ
ファレンスセンサ15を挿入し、設置されている放射線
検出器であるγ線検出器2および中性子検出器3と位置
合わせを行なった後、同時に長尺被検体5からの放射線
を測定することにより、今まで困難だった放射線検出器
であるγ線検出器2および中性子検出器3の絶対感度校
正を容易に行なうことができる。
【0092】すなわち、γ線検出器2の場合には、ほぼ
同位置にて同一放射線源からのγ線を測定するため、リ
ファレンスセンサ15と設置されているγ線検出器2の
測定結果の比とリファレンスセンサ15の絶対感度か
ら、該当するγ線検出器2の絶対感度を導出することが
できる。
【0093】また、中性子検出器3については、長尺被
検体5、中性子検出器3およびリファレンスセンサ15
の体系から、あらかじめ中性子検出器3設置部とリファ
レンスセンサ15設置部の中性子束密度を計算し、前記
γ線検出器2の場合と同じ検出器校正方法に計算結果に
よる補正を行なうことにより、中性子検出器3の絶対感
度を導出することができる。
【0094】ここで、位置のずれによる補正が必要な場
合には、前もって補正量を求めておくことで対応するこ
とができる。なお、校正用検出器挿入管14は、基本的
には固定であるが、取り外して位置を変えて校正を行な
う方法としてもよい。
【0095】また、リファレンスセンサ15の位置合わ
せは、手動、若しくは前述した図2または図3のような
ドラム駆動方式あるいはドライブ管駆動方式により行な
うことができる。
【0096】上述したように、本実施の形態の水中放射
線計測装置では、校正対象となる放射線検出器(γ線検
出器2および中性子検出器3)の近傍に、校正用検出器
挿入管14を設置し、校正用検出器挿入管14の内部に
絶対感度が既知のリファレンスセンサ15を挿入して設
け、長尺被検体5から放出される放射線を測定すること
により、放射線検出器の絶対感度校正を行なうので、今
まで困難だった放射線検出器の絶対感度校正を容易に行
なうことが可能となる。
【0097】(第9の実施の形態)本実施の形態の水中
放射線計測装置は、前記図11の第8の実施の形態にお
ける校正対象となる放射線検出器であるγ線検出器2お
よび中性子検出器3の近傍に、標準放射線源挿入管を設
置し、さらに標準放射線源挿入管の内部に、放射能量が
既知の校正用標準放射線源を挿入して設け、放射線検出
器であるγ線検出器2および中性子検出器3の絶対感度
校正を行なう構成としている。
【0098】次に、以上のように構成した本実施の形態
の水中放射線計測装置においては、放射線検出器である
γ線検出器2および中性子検出器3の近傍に標準放射線
源挿入管を設置して、その中に放射能量が既知の校正用
標準放射線源を挿入することにより、放射線検出器であ
るγ線検出器2および中性子検出器3の近傍に校正用標
準放射線源をセットすることができ、今まで困難だった
放射線検出器であるγ線検出器2および中性子検出器3
の絶対感度校正を容易に行なうことができる。
【0099】すなわち、この場合にも、前述した第8の
実施の形態の場合と同様に、γ線検出器2、および中性
子検出器3の場合で、それぞれ感度校正を行なうことが
可能となる。
【0100】上述したように、本実施の形態の水中放射
線計測装置では、校正対象となる放射線検出器(γ線検
出器2および中性子検出器3)の近傍に、標準放射線源
挿入管を設置し、標準放射線源挿入管の内部に放射能量
が既知の校正用標準放射線源を挿入して設け、放射線検
出器であるγ線検出器2および中性子検出器3の絶対感
度校正を行なうので、今まで困難だった放射線検出器の
絶対感度校正を容易に行なうことが可能となる。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように本発明の水中放射線
計測装置によれば、検出器数の削減、測定時間の短縮
化、電源レス検出器の採用、ならびに検出器校正法の容
易化、装置構成の簡易化を図ることができるため、既存
の発電プラント等の燃料貯蔵プール等へも容易に取り付
けることができ、極めて信頼性の高い放射線計測を行な
うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による水中放射線計測装置の第1の実施
の形態を示す構成図。
【図2】同第1の実施の形態の水中放射線計測装置にお
ける検出器駆動部の一例を示す構成図。
【図3】同第1の実施の形態の水中放射線計測装置にお
ける検出器駆動部の他の例を示す構成図。
【図4】本発明による水中放射線計測装置の第2の実施
の形態を示す構成図。
【図5】本発明による水中放射線計測装置の第3の実施
の形態を示す構成図。
【図6】同第3の実施の形態の水中放射線計測装置にお
けるサークライン型電離箱検出器の詳細な構成例を示す
概要図。
【図7】本発明による水中放射線計測装置の第4の実施
の形態を示す構成図。
【図8】本発明による水中放射線計測装置の第5の実施
の形態を示す構成図。
【図9】本発明による水中放射線計測装置の第6の実施
の形態を示す構成図。
【図10】本発明による水中放射線計測装置の第7の実
施の形態を示す構成図。
【図11】本発明による水中放射線計測装置の第8の実
施の形態を示す構成図。
【符号の説明】
1…機構フレーム、 2…γ線検出器、 3…中性子検出器、 4…検出器挿人管、 5…長尺被検体、 6…中継水密容器、 7…着座、 8…検出器駆動部、 8a…MIケーブル、 8b…駆動用ドラム、 8c…ガイド用プーリ、 8d…ドライブ管、 8e…動力伝達機構、 8f…駆動用動力源、 9…サークライン型電離箱検出器、 9a…MIケーブル、 9b…不活性ガス、 9c…検出器本体、 9d…電極、 9e…電極サポート、 9f…コネクタ、 9g…ケーブル取合い部、 9h…絶縁体、 10…長尺被検体取出装置、 10a…マスト管、 10b…ハンドリング部、 12a…位置検出型耐放射線性光ファイバー検出器、 12b…広レンジ型光ファイバー検出器、 12d…位置検出型耐放射線性光ファイバー検出器、 13a…耐放射線性光ファイバー、 13b…多芯光ファイバー、 14…校正用検出器挿入管、 15…リファレンスセンサ、 16a…水平移動機構制御部、 16b…水中モータ、 16c…水平移動機構、 16d…フレキシブル管。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用済みの長尺被検体から放出される放
    射線を水中で計測する水中放射線計測装置において、 装置本体に、前記長尺被検体の軸方向とほぼ平行となる
    ように検出器挿入管を設け、 前記検出器挿入管の内部にγ線検出器を挿入して設け、 前記γ線検出器を前記検出器挿入管内を軸方向に移動さ
    せる検出器駆動機構を備えて成ることを特徴とする水中
    放射線計測装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の水中放射線計測装
    置において、 前記検出器駆動機構としては、 前記検出器挿入管内を、検出器信号ケーブルを駆動用動
    力源にて駆動される駆動用ドラムに巻き取ることにより
    前記γ線検出器を移動させるドラム駆動方式を用いたこ
    とを特徴とする水中放射線計測装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1に記載の水中放射線計測装
    置において、 前記検出器駆動機構としては、 前記γ線検出器を側面にネジが切ってあるドライブ管に
    挿入・固定してそれごと前記検出器挿入管に挿入し、動
    力伝達機構の歯車を前記ドライブ管のネジに噛み合わ
    せ、駆動用動力源にて前記ドライブ管ごとγ線検出器を
    移動させるドライブ管駆動方式を用いたことを特徴とす
    る水中放射線計測装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項1乃至請求項3のいずれか1
    項に記載の水中放射線計測装置において、 前記長尺被検体とγ線検出器との間の距離を変えるよう
    に、前記検出器挿入管をその断面方向に移動させる挿入
    管移動機構を付加して成ることを特徴とする水中放射線
    計測装置。
  5. 【請求項5】 前記請求項1乃至請求項3のいずれか1
    項に記載の水中放射線計測装置において、 前記γ線検出器として、前記長尺被検体からの放射線を
    検出する有感部を長くしたサークライン型電離箱検出器
    を用い、 長尺被検体取出装置により前記長尺被検体をその軸方向
    に移動させて、前記長尺被検体軸方向の任意のポイント
    において当該長尺被検体を中心に放射状に放出される放
    射線を平均的に測定することを特徴とする水中放射線計
    測装置。
  6. 【請求項6】 使用済みの長尺被検体を装置本体に固定
    し、かつ前記長尺被検体の軸方向を走査するための放射
    線検出器を装置本体に固定する方式にて、前記長尺被検
    体軸方向のγ線強度分布を水中で測定する水中放射線計
    測装置において、 前記放射線検出器として、位置検出型耐放射線性光ファ
    イバー検出器を用い、 前記位置検出型耐放射線性光ファイバー検出器を各測定
    点に配置し、かつ当該各位置検出型耐放射線性光ファイ
    バー検出器間を耐放射線性光ファイバーにてシリーズ接
    続して放射線信号を伝送することを特徴とする水中放射
    線計測装置。
  7. 【請求項7】 使用済みの長尺被検体を装置本体に固定
    し、かつ前記長尺被検体の軸方向を走査するための放射
    線検出器を装置本体に固定する方式にて、前記長尺被検
    体軸方向のγ線強度分布を水中で測定する水中放射線計
    測装置において、 前記放射線検出器として、シンチレータ濃度の異なる複
    数本の位置検出型耐放射線性光ファイバー検出器から構
    成された広レンジ型光ファイバー検出器を用い、 前記各広レンジ型光ファイバー検出器間を多芯光ファイ
    バーにてシリーズ接続して放射線信号を伝送することを
    特徴とする水中放射線計測装置。
  8. 【請求項8】 前記請求項6または請求項7に記載の水
    中放射線計測装置において、 前記各位置検出型耐放射線性光ファイバー検出器を螺旋
    状(コイル状)に巻き、当該巻き量を変えることにより
    放射線感度を変えることを特徴とする水中放射線計測装
    置。
  9. 【請求項9】 使用済みの長尺被検体の軸方向を走査す
    るための放射線検出器を装置本体に固定し、かつ前記長
    尺被検体をその軸方向に移動することにより、前記長尺
    被検体軸方向のγ線強度分布を水中で測定することを特
    徴とする水中放射線計測装置。
  10. 【請求項10】 前記請求項9に記載の水中放射線計測
    装置において、 前記長尺被検体軸方向の任意の一点からの中性子を測定
    するように、放射能量絶対測定を行なうための中性子検
    出器を前記長尺被検体の動作に同期させて移動させる検
    出器移動機構を付加して成ることを特徴とする水中放射
    線計測装置。
  11. 【請求項11】 使用済みの長尺被検体を収納するマス
    ト管、および前記長尺被検体を掴み前記マスト管内に挿
    入するハンドリング部から構成される長尺被検体取出装
    置を備え、前記長尺被検体から放出される放射線を水中
    で計測する水中放射線計測装置において、 前記マスト管の適正な位置に放射線検出器を設置し、 前記長尺被検体取出装置のハンドリング部により、前記
    長尺被検体を適正な速度で移動させながら放射線測定を
    行なうことを特徴とする水中放射線計測装置。
  12. 【請求項12】 装置本体に設置した使用済みの長尺被
    検体から放出される放射線を、前記装置本体に設置した
    放射線検出器により水中で計測する水中放射線計測装置
    において、 校正対象となる前記放射線検出器の近傍に校正用検出器
    挿入管を設置し、 前記校正用検出器挿入管の内部に絶対感度が既知のリフ
    ァレンスセンサを挿入して設け、 前記長尺被検体から放出される放射線を測定することに
    より、前記放射線検出器の絶対感度校正を行なうことを
    特徴とする水中放射線計測装置。
  13. 【請求項13】 装置本体に設置した使用済みの長尺被
    検体から放出される放射線を、前記装置本体に設置した
    放射線検出器により水中で計測する水中放射線計測装置
    において、 校正対象となる前記放射線検出器の近傍に標準放射線源
    挿入管を設置し、 前記標準放射線源挿入管の内部に放射能量が既知の校正
    用標準放射線源を挿入して設け、 前記放射線検出器の絶対感度校正を行なうことを特徴と
    する水中放射線計測装置。
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