JPH10300550A - 水道メータの取付構造 - Google Patents

水道メータの取付構造

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JPH10300550A
JPH10300550A JP11744497A JP11744497A JPH10300550A JP H10300550 A JPH10300550 A JP H10300550A JP 11744497 A JP11744497 A JP 11744497A JP 11744497 A JP11744497 A JP 11744497A JP H10300550 A JPH10300550 A JP H10300550A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地中のメータ収納桝1における凍結深度より
深い位置に設置された水道メータ2を容易に交換するこ
とのできる取付構造を提供する。 【解決手段】 メータ収納桝1内に配置された水道メー
タ2が、ロータリジョイント7A〜7C及び8A〜8C
による屈伸動作が可能な多関節の折畳入水管4及び折畳
出水管6を介して、厳冬期における地中の凍結深さDよ
りも深い位置にある固定入水管3及び固定出水管5に接
続されている。このため、通常は折畳入水管4及び折畳
出水管6を水平折り畳み状態として水道メータ2を地中
の凍結深さDより深い位置におき、水道メータ2の交換
や検針の際には折畳入水管4及び折畳出水管6を立ち上
げ伸長状態として、水道メータ2を地表付近まで引き上
げることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中に設置される
水道メータの取付構造に関し、特に、寒冷地に適した取
付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各住宅の水道使用量を計測する水道メー
タは、地中に形成したメータ収納桝に設置された状態で
水道の給水経路に接続され、特に例えば北海道のような
寒冷地では、冬期に凍結するのを防止するために凍結深
度より深い位置に設置される。ところが、水道メータは
計量法によって定期的に(8年に1度)交換することが
義務づけられているため、深い位置に設置した場合に
は、交換の際に地中から水道メータを掘り上げるといっ
た作業が必要になる。
【0003】このようなメータ交換の際の掘り上げ作業
をなくして交換作業を容易にするため、従来、次のよう
な技術が提案されてきた。 (1) 地上から、地中のメータ収納桝における深い位置ま
で挿入可能な治具を使用して水道メータを交換する。 (2) メータ収納桝を人間が入ることができる大きさとす
る。 (3) 水道メータをポリエチレン等の可撓性を有する螺旋
状の管を介して接続することにより、交換時に水道メー
タをメータ収納桝の下部から引き上げることができるよ
うにする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術(1) 〜
(3) には、それぞれ次のような問題が指摘される。 (1) の技術 メータ収納桝の深い位置で水道メータを交換することに
なるため、メータ収納桝の中に侵入した雨水が溜ってい
たり水道メータが泥に埋没しているような場合は、水道
メータを取り外した時に水道管の中に泥水が入ったり、
水道メータのねじ込み部に土砂が咬み込まれて円滑に作
業ができなくなることがある。 (2) の技術 メータ収納桝を人間が入ることができる大きさとするに
はそれだけの広いスペースを必要とし、しかも施工費用
が高くなる。 (3) 可撓性を有する螺旋状の管は水圧によって伸長方向
の力が作用し、メータ収納桝の内壁面に押し付けられる
ため、水道メータを引き上げる際に大きな労力を要す
る。またこのため、メータ収納桝としては、内面を滑ら
かな円筒面状に仕上げたものを使用しなければならな
い。
【0005】本発明は、上記のような事情のもとになさ
れたもので、その技術的課題とするところは、水道メー
タの定期交換の際に、地中のメータ収納桝における深い
位置に設置された水道メータを容易に交換することので
きる取付構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
本発明に係る水道メータの取付構造は、水道メータが地
中のメータ収納桝に配置され、この水道メータの水平方
向両側の入水ポート及び出水ポートは、それぞれ回転軸
心が略水平な複数のロータリジョイントにより屈伸動作
可能な多関節の折畳入水管及び折畳出水管を介して水道
の給水経路に接続されるものである。したがって、この
取付構造によれば、水道メータが多関節の折畳入水管及
び折畳出水管の屈伸動作によって上下移動可能であるた
め、通常はこの水道メータをメータ収納桝における凍結
深度より深い位置に配置しておき、交換の際には、作業
が容易になる高さまで引き上げることができる。この場
合、折畳入水管及び折畳出水管は、従来技術において説
明した可撓性を有する螺旋状の管と異なり、水圧によっ
てメータ収納桝の内面に押し付けられるようなことがな
い。
【0007】本発明の好ましい例においては、折畳入水
管は第一の入水側ロータリジョイントを介して互いに接
続された上流側及び下流側可動入水管からなり、折畳出
水管は第一の出水側ロータリジョイントを介して互いに
接続された上流側及び下流側可動出水管からなり、水道
メータの入水ポート及び出水ポートはそれぞれ第二の入
水側ロータリジョイント及び第二の出水側ロータリジョ
イントを介して下流側可動入水管の下流端部及び上流側
可動出水管の上流端部に接続され、上流側可動出水管の
上流端部及び下流側可動出水管の下流端部はそれぞれ第
三の入水側ロータリジョイント及び第三の出水側ロータ
リジョイントを介して固定入水管及び固定出水管に接続
され、前記第三の入水側ロータリジョイント及び第三の
出水側ロータリジョイントはメータ収納桝における凍結
深度より深い位置にある。この場合、上流側及び下流側
可動入水管は第一及び第三の入水側ロータリジョイント
を関節として互いの屈伸動作が可能であり、上流側及び
下流側可動出水管は第一及び第三の入水側ロータリジョ
イントを関節として互いの屈伸動作が可能であり、略水
平に折り畳まれた状態では水道メータが凍結深度より深
い位置となる。また、下流側可動入水管及び上流側の可
動出水管の角度に拘らず、水道メータの計測値表示面を
略水平にしておくことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1及び図2は、本発明に係る水
道メータの取付構造の好適な一実施形態を示す斜視図
で、図中の参照符号1は地中に埋設されたコンクリート
からなる円筒状のメータ収納桝、2は前記メータ収納桝
1の内周空間Sに収納配置された水道メータである。水
道メータ2は水平方向両側に入水ポート21と出水ポー
ト22を備えており、前記入水ポート21は、地中から
メータ収納桝1の内周空間Sに突出した固定入水管3に
折畳入水管4を介して接続され、前記出水ポート22
は、地中からメータ収納桝1の内周空間Sに突出した固
定出水管5に折畳出水管6を介して接続されている。
【0009】折畳入水管4は、両端に90°の屈曲形状
を呈する略L字形の曲り管41,42がロックジョイン
ト41a,42aにより接合された上流側可動出水管4
Aと、両端に90°の屈曲形状を呈する略L字形の曲り
管43,44がロックジョイント43a,44aにより
接合された下流側可動入水管4Bが、第一の入水側ロー
タリジョイント7Aを介して互いに屈伸可能な状態に接
続されたものである。同様に、折畳出水管6は、両端に
90°の屈曲形状を呈する略L字形の曲り管61,62
がロックジョイント61a,62aにより接合された上
流側可動出水管6Aと、両端に90°の屈曲形状を呈す
る略L字形の曲がり管63,64がロックジョイント6
3a,64aにより接合された下流側可動出水管6B
が、第一の出水側ロータリジョイント8Aを介して互い
に接続されたものである。
【0010】水道メータ2の入水ポート21は、ロック
ジョイント21a及び第二の入水側ロータリジョイント
7Bを介して折畳入水管4における下流側可動入水管4
Bの下流端部である曲り管44に接続され、水道メータ
2の出水ポート22は、ロックジョイント22a及び第
二の出水側ロータリジョイント8Bを介して上流側可動
出水管6Aの上流端部である曲り管61に接続されてい
る。一方、折畳入水管4における上流側可動入水管4A
の上流端部の曲り管41は、第三の入水側ロータリジョ
イント7Cを介して固定入水管3に接続され、折畳出水
管6における下流側可動出水管6Bの下流端部の曲り管
64は、第三の出水側ロータリジョイント8Cを介して
固定出水管5に接続されている。
【0011】第一の入水側ロータリジョイント7Aは、
図3に部分的な断面を拡大して示すように、曲り管42
の端部に形成されたハウジング71の内周面と、このハ
ウジング71の内周に同心的かつ遊嵌状態に挿入された
曲り管43の挿入端部72の外周面との間に、軸受73
と、その軸方向両側のパッキン74,75が介在され、
軸受73及び一方のパッキン74が軸方向両側から止め
輪76,77によって固定された構造を有する。このた
めハウジング71と挿入端部72はその水平な軸心Oの
周りに相対回転可能となっており、これによって曲り管
42,43、言い換えれば折畳入水管4における上流側
可動入水管4Aと下流側可動入水管4Bは、図4に示す
ように水平軸心Oを中心として互いに角変位可能な状態
で接続されている。また、他の各ロータリジョイント7
B,7C及び8A〜8Cも同様の継手構造となってい
る。
【0012】折畳入水管4の上流側可動出水管4Aと折
畳出水管6の下流側可動出水管6Bは互いに同一の長さ
であり、また、折畳入水管4の下流側可動入水管4Bと
折畳出水管6の上流側可動出水管6Aは互いに同一の長
さであると共に、前記上流側可動出水管4A及び下流側
可動出水管6Bよりも長いものとなっている。このた
め、第一の入水側ロータリジョイント7Aと第一の出水
側ロータリジョイント8Aは同一の水平軸心上に並んで
おり、第二の入水側ロータリジョイント7Bと第二の出
水側ロータリジョイント8Bは同一の水平軸心上に並ん
でおり、第三の入水側ロータリジョイント7Cと第三の
出水側ロータリジョイント8Cが同一の水平軸心上に並
んでおり、これら各水平軸心は互いに平行である。
【0013】第三の入水側ロータリジョイント7C接続
された固定入水管3の端部及び第三の出水側ロータリジ
ョイント8Cに接続された固定出水管5の端部は、厳冬
期における地中の凍結深さDよりも深い位置にある。な
お、図1における参照符号1aは、メータ収納桝1の上
端開口を開閉する蓋である。
【0014】以上の構成において、水道水は、固定入水
管3→折畳入水管4の上流側可動入水管4A→折畳入水
管4の下流側可動入水管4B→入水ポート21→水道メ
ータ2→出水ポート22→折畳出水管6の上流側可動出
水管6A→折畳出水管6の下流側可動出水管6B→固定
出水管5の経路で流れ、家屋内の厨房、洗面所、便所及
び浴室等の給水設備(図示省略)へ供給される。また、
水道メータ2は入水ポート21から出水ポート22へ向
けて流れる水量を計測し、常時その計測値を表示部23
に表示する。
【0015】そして通常は、図1に示すように、折畳入
水管4及び折畳出水管6をその上流側可動出水管4A、
下流側可動入水管4B、上流側可動出水管6A、下流側
可動出水管6Bがほぼ同一水平面上に並んだ状態となる
水平折り畳み状態としておく。固定入水管3の接続端部
及び固定出水管5の接続端部は、厳冬期における地中の
凍結深さDよりも深い位置にあるため、図1のような水
平折り畳み状態としておけば、折畳入水管4、水道メー
タ2及び折畳出水管6の全ての部分が地中の凍結深さD
より深い位置に設置されることになり、凍結による給水
不能や水道メータ2の破損等を確実に防止することがで
きる。
【0016】先に述べたように、水道メータ2は計量法
に従って定期的に交換する必要があるが、この交換に際
しては、手で直接、あるいは先端にフックを設けた棒
(図示省略)などの道具を使って例えば水道メータ2の
入水ポート21あるいは出水ポート22を上に引っ張
る。すると、このときの引き上げ力によって、折畳入水
管4の上流側可動出水管4A及び折畳出水管6の下流側
可動出水管6Bが第三の入水側ロータリジョイント7C
及び第三の出水側ロータリジョイント8Cを関節として
立ち上がり、また、折畳入水管4の下流側可動入水管4
B及び折畳出水管6の上流側可動出水管6Aが第一の入
水側ロータリジョイント7A及び第一の出水側ロータリ
ジョイント8Aを関節として立ち上がるので、図2に示
すように、折畳入水管4及び折畳出水管6はほぼ鉛直に
立ち上げ伸長状態となり、水道メータ2はメータ収納桝
1の上端開口部近傍まで引き上げられる。このため、水
道メータ2の交換作業を容易に行うことができる。ま
た、メータ収納桝1の底部に雨水や泥が溜っているよう
な場合でも、この雨水や泥の中から水道メータ2を引き
上げることができるので、水道メータ2を取り外した時
に折畳入水管4あるいは折畳出水管6に雨水や泥が侵入
するのを防止することができる。
【0017】また、水道の使用量を係員が調べる検針の
際にも、上述と同様にして水道メータ2を引き上げれ
ば、表示部23に表示された計測値(水道使用量)の読
み取りを容易に行うことができる。この場合、折畳入水
管4の下流側可動入水管4B及び折畳出水管6の上流側
可動出水管6Aが図1に示す横臥状態から図2に示す立
ち上げ状態に変位するのに伴って、水道メータ2の角度
もほぼ90°だけ変化することになるが、この水道メー
タ2は、前記下流側可動入水管4Bの曲り管44及び上
流側可動出水管6Aの曲り管61に第二の入水側ロータ
リジョイント7B及び第二の出水側ロータリジョイント
8Bを介してその水平軸心を中心に回転可能に接続され
ているため、折畳入水管4及び折畳出水管6が水平折り
畳み状態にあるか立ち上げ伸長状態にあるかに拘らず、
表示部23が常に上を向くように水道メータ2の角度を
任意に調整することができる。
【0018】なお、本発明は、図示の実施形態によって
限定的に解釈されるものではない。例えば、地中の凍結
深さDによっては、折畳入水管4及び折畳出水管6を更
に多くの関節(ロータリジョイント)で屈伸される構成
としても良く、また、各ロータリジョイントの細部の構
造等も、特に図示のものに限定されない。
【0019】
【発明の効果】本発明に係る水道メータの取付構造によ
れば、次の効果が実現される。 (1) 通常は水道メータが冬期における地中の凍結深さよ
り深い位置にあるので凍結を防止することができ、水道
メータの交換や検針の際には、水道メータを地表付近ま
で引き上げて、作業を容易に行うことができる。 (2) メータ収納桝の中に雨水や泥が溜っていても、水道
メータをこのような雨水や泥から引き上げることができ
るので、水道メータを取り外した時に水道管の中に泥水
が入ったり、水道メータのねじ込み部に土砂が咬み込ま
れるのを防止することができる。 (3) 水道メータに接続された折畳入水管及び折畳出水管
が短く折り畳まれた状態でメータ収納桝内に収納される
ので、メータ収納桝を比較的小さくすることができ、省
スペース及び施工費用の低減が図られる。 (4) 折畳入水管及び折畳出水管は水圧によって変形され
てメータ収納桝の内壁面に圧接されるようなことはない
ため、水道メータを上下移動させる際に大きな労力を必
要としない。 (5) 上記(4) の理由から、メータ収納桝の形状や材質が
制限を受けない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水道メータの取付構造の好適な一
実施形態において可動入水管及び可動出水管を折り畳ん
だ状態を示す断面斜視図である。
【図2】上記一実施形態において可動入水管及び可動出
水管を伸長させた状態を示す断面斜視図である。
【図3】上記一実施形態におけるロータリジョイントの
一例を一部切断して示す説明図である。
【図4】上記一実施形態におけるロータリジョイントの
動作を示す説明図である。
【符号の説明】
1 メータ収納桝 2 水道メータ 21 入水ポート 22 出水ポート 3 固定入水管 4 折畳入水管 4A 上流側可動入水管 4B 下流側可動入水管 5 固定出水管 6 折畳出水管 6A 上流側可動出水管 6B 下流側可動出水管 7A 第一の入水側ロータリジョイント 7B 第二の入水側ロータリジョイント 7C 第三の入水側ロータリジョイント 8A 第一の出水側ロータリジョイント 8B 第二の出水側ロータリジョイント 8C 第三の出水側ロータリジョイント

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水道メータが地中のメータ収納桝に配置
    され、この水道メータの水平方向両側の入水ポート及び
    出水ポートが、それぞれ回転軸心が略水平な複数のロー
    タリジョイントにより屈伸動作可能な多関節の折畳入水
    管及び折畳出水管を介して水道の給水経路に接続された
    ことを特徴とする水道メータの取付構造。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、 折畳入水管は第一の入水側ロータリジョイントを介して
    互いに接続された上流側及び下流側可動入水管からな
    り、 折畳出水管は第一の出水側ロータリジョイントを介して
    互いに接続された上流側及び下流側可動出水管からな
    り、 水道メータの入水ポート及び出水ポートはそれぞれ第二
    の入水側ロータリジョイント及び第二の出水側ロータリ
    ジョイントを介して下流側可動入水管の下流端部及び上
    流側可動出水管の上流端部に接続され、 上流側可動出水管の上流端部及び下流側可動出水管の下
    流端部はそれぞれ第三の入水側ロータリジョイント及び
    第三の出水側ロータリジョイントを介して固定入水管及
    び固定出水管に接続され、 前記第三の入水側ロータリジョイント及び第三の出水側
    ロータリジョイントはメータ収納桝における凍結深度よ
    り深い位置にあることを特徴とする水道メータの取付構
    造。
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