JPH10300274A - 空冷吸収式冷凍装置用蒸発器ユニット - Google Patents

空冷吸収式冷凍装置用蒸発器ユニット

Info

Publication number
JPH10300274A
JPH10300274A JP11062397A JP11062397A JPH10300274A JP H10300274 A JPH10300274 A JP H10300274A JP 11062397 A JP11062397 A JP 11062397A JP 11062397 A JP11062397 A JP 11062397A JP H10300274 A JPH10300274 A JP H10300274A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
evaporator
absorber
refrigerant
room
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11062397A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyuki Okuda
則之 奥田
Masato Uchiumi
正人 内海
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP11062397A priority Critical patent/JPH10300274A/ja
Publication of JPH10300274A publication Critical patent/JPH10300274A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 空冷吸収式冷凍装置用蒸発器ユニットにおい
て、冷媒蒸気の圧力損失の低減と未蒸発液冷媒の吸収器
側への侵入阻止とを簡単な構成により両立する。 【解決手段】 仕切板19によって、ケーシング15の
内室を該仕切板19の上方側において相互に連通する第
1室16と第2室17とに区画し、上記第1室16には
上記蒸発器3及び散布装置4を収容する一方、上記第2
室17の底部には吸収器2に連絡する吸収器連絡管1
1,11,・・を設ける。かかる構成によれば、上記第
1室16内の上記蒸発器3において発生した冷媒蒸気
は、該第1室16から上記仕切板19の上方側を通って
上記第2室17側に流入することで、例えばエリミネー
タを介して冷媒蒸気が移動する場合に比して、冷媒蒸気
の圧力損失が可及的に低減される。また一方、上記第1
室16側の未蒸発液冷媒は、上記仕切板19によって上
記第2室17側への侵入が阻止される。これら両者の相
乗作用により、上記吸収器2における吸収性能が格段に
向上することになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、空冷吸収式冷凍
装置に備えられる蒸発器ユニットの構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】空冷吸収式冷凍装置においては、通常、
蒸発器と、該蒸発器の蒸発器用伝熱管に一次側冷媒を散
布する散布装置とを、一つのケーシング内に配置して蒸
発器ユニットを構成し、これらを一体的に取り扱うよう
にしている。
【0003】そして、かかる蒸発器ユニットにおいて
は、蒸発器において発生した蒸気を吸収器に供給する場
合における圧力損失の低減の見地から、蒸発器ユニット
と吸収器とを連絡する管路の長さを可及的に短くすべ
く、上記蒸発器ユニットと吸収器とを上下方向に近接配
置しこれら両者を短い連絡管により連絡させて一体的な
構造とすることが試みられている。
【0004】ところで、空冷吸収式冷凍装置において
は、散布装置から蒸発器側へ散布される一次側液冷媒
を、該蒸発器内を還流する二次側冷媒との熱交換によっ
て蒸発させるとともに、この冷媒蒸気を上記吸収器側へ
供給し、該吸収器において該冷媒蒸気を吸収液に吸収さ
せるようになっている。この場合、上記蒸発器側で蒸発
されなかった未蒸発液冷媒、あるいは散布直後の液冷媒
が上記冷媒蒸気の流れに乗って上記吸収器側に侵入する
と該吸収器における吸収性能が大きく低下するため、か
かる液冷媒の吸収器側への侵入を阻止することが必要で
ある。特に、かかる問題は、上記蒸発器ユニットと吸収
器とが一体化構造とされている場合に顕著である。
【0005】かかる問題を解決する一つの方法として、
従来は、蒸発器側と吸収器側との間に、屈曲通路をもつ
エリミネータを備え、該エリミネータを介して冷媒蒸気
を吸収器側へ供給するようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
エリミネータを介して冷媒蒸気を蒸発器側から吸収器側
へ供給する構造の場合、該エリミネータがその機能上、
比較的大きな流通抵抗をもつ構成であることから、該エ
リミネータを介して流れる冷媒蒸気の圧力損失が大きく
なり、冷媒蒸気の圧力損失の低減のために蒸発器と吸収
器とを一体構造としたことの利点が損なわれることにな
り、好ましくない。
【0007】そこで本願発明では、冷媒蒸気の圧力損失
の低減と未蒸発液冷媒の吸収器側への侵入とを簡単な構
成により両立し得るようにした空冷吸収式冷凍装置用蒸
発器ユニットを提供することを目的としてなされたもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
【0009】本願の第1の発明では、ケーシング15内
に、二次側冷媒が還流する蒸発器用伝熱管5,5,・・
を多段状に配置してなる蒸発器3と、該蒸発器3の上記
各蒸発器用伝熱管5,5,・・の外周部に一次側冷媒を
散布する散布装置4とを、上記蒸発器3の上方に上記散
布装置4を位置させた状態でそれぞれ配置してなる空冷
吸収式冷凍装置用蒸発器ユニットにおいて、上記ケーシ
ング15の内室を、該ケーシング15の内部に設けられ
た仕切板19により、該仕切板19の上方側において相
互に連通する第1室16と第2室17とに区画し、上記
第1室16には上記蒸発器3及び散布装置4を収容する
一方、上記第2室17の底部には吸収器2に連絡する吸
収器連絡管11,11,・・を設けたことを特徴として
いる。
【0010】本願の第2の発明では、上記第1の発明に
かかる空冷吸収式冷凍装置用蒸発器ユニットにおいて、
上記仕切板19を上記ケーシング15の形成素材の一部
で構成したことを特徴としている。
【0011】本願の第3の発明では、上記第1又は第2
の発明にかかる空冷吸収式冷凍装置用蒸発器ユニットに
おいて、上記ケーシング15の上記第2室17の底面を
上記第1室16の底面よりも高位に位置させたことを特
徴としている。
【0012】
【発明の効果】本願発明ではかかる構成とすることによ
り次のような効果が得られる。
【0013】 本願の第1の発明にかかる空冷吸収式
冷凍装置用蒸発器ユニットは、上記ケーシング15の内
室を、該ケーシング15の内部に設けられた仕切板19
により、該仕切板19の上方側において相互に連通する
第1室16と第2室17とに区画し、上記第1室16に
は上記蒸発器3及び散布装置4を収容する一方、上記第
2室17の底部には吸収器2に連絡する吸収器連絡管1
1,11,・・を設けている。
【0014】従って、上記第1室16内において、上記
散布装置4から上記蒸発器3の各伝熱管5,5,・・側
に散布される一次側液冷媒が上記各伝熱管5,5,・・
内を循環する二次側冷媒との熱交換により蒸発して発生
する冷媒蒸気は、該第1室16から上記仕切板19の上
方側を通って上記第2室17側に流入する。このため、
例えば従来のように上記第1室16と第2室17との間
にエリミネータを設ける場合に比して、該第1室16か
ら第2室17側へ流れる冷媒蒸気の圧力損失が可及的に
低減されることになる。また一方、上記散布装置4から
散布された一次側液冷媒のうち、上記蒸発器3において
蒸発しなかった未蒸発液冷媒は、上記仕切板19によっ
て上記第1室16側から上記第2室17側への侵入が阻
止され、該第1室16の底部に貯留される。
【0015】これら両者の相乗作用により、上記吸収器
2における吸収性能が格段に向上することになる。
【0016】 本願の第2の発明にかかる空冷吸収式
冷凍装置用蒸発器ユニットによれば、上記に記載の効
果に加えて次のような特有の効果が奏せられる。即ち、
本発明では、上記仕切板19を上記ケーシング15の形
成素材の一部で構成しているので、例えば上記仕切板1
9を上記ケーシング15の形成素材と異なる別素材にて
形成する場合に比して素材費の低減、延いては製造コス
トの低減が図れると共に、上記蒸発器ユニット1の組付
時において上記仕切板19の組付け作業が不要であるこ
とからその組付け作業性の向上が期待できるものであ
る。
【0017】 本願の第3の発明にかかる空冷吸収式
冷凍装置用蒸発器ユニットによれば、上記又はに記
載の効果に加えて次のような特有の効果が奏せられる。
即ち、本発明では、上記ケーシング15の上記第2室1
7の底面を上記第1室16の底面よりも高位に位置させ
ているので、上記第2室17の下方位置に配置される上
記吸収器2を、例えば上記第1室16の底面と第2室1
7の底面とが略同一高さとされている場合に比して、よ
り高位置に配置することができ、この結果、上記蒸発器
ユニット1と吸収器2とを備えて構成される空冷吸収式
冷凍装置の全高をより低くしてそのコンパクト性を高め
ることが可能となるものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本願発明にかかる空冷吸収
式冷凍装置用蒸発器ユニットを好適な実施形態に基づい
て具体的に説明する。
【0019】図1及び図2には、本願発明の実施形態に
かかる空冷吸収式冷凍装置に用いられる蒸発器ユニット
1を示している。この蒸発器ユニット1は、次述する蒸
発器3と散布装置4とをケーシング15内に収容して構
成される。
【0020】上記蒸発器3は、多段・多列で上下及び左
右に所定間隔で平行配置された複数本の蒸発器用伝熱管
5,5,・・を、該各伝熱管5,5,・・の軸方向に所
定間隔で配置された伝熱管支持部材10,10,・・に
よって支持して構成される。そして、この蒸発器3にお
いては、二次側冷媒入口管8を通して供給される二次側
冷媒を上部ヘッダー6によって各パスの最上段に位置す
る蒸発器用伝熱管5,5,・・に分流させるとともに、
該各パスの最下段に位置する蒸発器用伝熱管5,5,・
・からの還流二次側冷媒を下部ヘッダー7において集合
させ、二次側冷媒出口管9を介して二次側冷媒循環系へ
戻すようになっている。
【0021】上記散布装置4は、上端が開放した浅い矩
形のトレー25の底部に滴下孔26,26,・・を多数
形成して構成される。そして、この散布装置4は、上記
蒸発器3の上方位置に、該蒸発器3側の上記各伝熱管支
持部材10,10,・・によって支持された状態で配置
される。この場合、上記各滴下孔26,26,・・は、
該散布装置4の下方位置に配置された上記蒸発器3の上
記各伝熱管5,5,・・に対応する如くその平面方向に
おける形成位置が設定されている。また、この散布装置
4には、冷媒タンク29から冷媒ポンプ30によって一
次側冷媒aが一次側冷媒入口管27を通して順次供給さ
れる。そして、この散布装置4に供給された一次側冷媒
aは、上記各滴下孔26,26,・・から上記蒸発器3
の各伝熱管5,5,・・に滴下され、その大部分は該各
伝熱管5,5,・・内を循環する一次側冷媒との熱交換
によって蒸発されて冷媒蒸気Gとされるが、その一部は
蒸発されずそのまま未蒸発液冷媒bとして下方へ流下
し、次述のケーシング15の第1室16の底部に貯留さ
れる。
【0022】尚、上記蒸発器3と散布装置4とは、次述
のケーシング15への組付時には、一体的に取り扱われ
る。
【0023】上記ケーシング15は、図1及び図2に示
すように、横長偏平箱状の外観形態をもつものであっ
て、次述するように、第1本体部15Aと第2本体部1
5Bと蓋部15Cとで構成されている。
【0024】上記第1本体部15Aは、上方が開放され
た偏平矩形状の箱体とされる。また、上記第2本体部1
5Bは、上方が開放されるとともに、上記第1本体部1
5Aよりも幅寸法及び深さ寸法が共に小さい矩形状の箱
体とされる。そして、この第1本体部15Aと第2本体
部15Bとは、これらの上面高さを同一とした上で、該
第1本体部15Aの一方の側壁15Aaと第2本体部1
5Bの一方の側壁15Baとを相互に衝合させた状態で
溶接等の適宜接合手段にて一体化されている。この場
合、上記第1本体部15Aにおいては、その一方の側壁
15Aaの高さ寸法を他方の側壁15Abよりも低く設
定している。また、上記第2本体部15Bにおいても、
その一方の側壁15Baの高さ寸法を他方の側壁15B
bよりも低く設定している。
【0025】従って、この第1本体部15Aと第2本体
部15Bとの一体化状態においては、上記第2本体部1
5Bの一方の側壁15Baが、上記第1本体部15A及
び第2本体部15Bの上端よりも所定高さだけ下位に位
置することになる。このため、この一体化された上記第
1本体部15Aと第2本体部15Bの開放端を、蓋部1
5Cによって閉塞してケーシング15を構成した場合、
該蓋部15Cと上記第2本体部15Bの一方の側壁15
Baの上端との間には、該ケーシング15の長手方向に
延びる開口18が形成されることとなり、しかもこの開
口18の形成位置は上記第1本体部15Aの底面よりも
かなり高い位置とされる。また、この第2本体部15B
の一方の側壁15Baによって上記ケーシング15の内
室は、上記第1本体部15A側の第1室16と第2本体
部15B側の第2室17との二室に区画されるととも
に、該第1室16と第2室17とは上記開口18を介し
て相互に連通せしめられる。即ち、この実施形態におい
ては、上記第2本体部15Bの一方の側壁15Baが、
特許請求の範囲中の「仕切板19」に該当することにな
る。
【0026】そして、このケーシング15の上記第1室
16と第2室17のうち、上記第1室16には、上記蒸
発器3と散布装置4とが一体化状態で収容される。これ
に対して、上記第2室17の底部には、多数の吸収器連
絡管11,11,・・が、その上端をそれぞれ所定高さ
だけ上方へ突出させた状態で設けられている。そして、
この各吸収器連絡管11,11,・・の下端側は、吸収
器2の吸収器用伝熱管(図示省略)に接続されている。
また、上記第2室17の側部には、該第2室17と区画
された吸収液導入室21が形成されるとともに、該吸収
液導入室21と第2室17とは該吸収液導入室21の底
部近傍に形成した通孔22を介して相互に連通してい
る。また、上記吸収液導入室21には吸収液入口管23
が設けられており、該吸収液入口管23を介して上記吸
収液導入室21内に吸収液cが供給されるようになって
いる。尚、この吸収液cは、上記吸収液導入室21から
上記通孔22を通って上記第2室17側へ流れるととも
に、上記各吸収器連絡管11,11,・・の上端からそ
の管壁に沿って流下する。
【0027】以上のように構成された蒸発器ユニット1
における作動は次の通りである。即ち、上記散布装置4
の各滴下孔26,26,・・から滴下する一次側液冷媒
aは、上記蒸発器3の各伝熱管5,5,・・の表面を濡
らしながら流下する際に、その大部分は該各伝熱管5,
5,・・内を循環する二次側冷媒との間で熱交換をして
蒸発し、冷媒蒸気Gとして、図2に白抜矢印で示すよう
に、上記第1室16内を上昇し、上記仕切板19の上方
の開口18を通って上記第2室17側に移動し、上記各
吸収器連絡管11,11,・・から上記吸収器2側へ吸
入される。一方、上記蒸発器3において蒸発しなかった
未蒸発液冷媒bは、そのまま第1室16の底部側へ流下
するが、該第1室16が上記仕切板19によって上記第
2室17と区画されているので該第2室17側への侵入
が阻止され、該第1室16側にそのまま貯留される。
【0028】また、上記第2室17の底部側には、上記
吸収液入口管23を介して吸収液cが供給されており、
この吸収液cは上記各吸収器連絡管11,11,・・の
管壁を伝って吸収器2側へ流下する。そして、上記吸収
器2の吸収器用伝熱管内において、その管壁に沿って流
下する吸収液cに、該伝熱管の内部を流れる冷媒蒸気G
が吸収されるものである。
【0029】以上のように構成された蒸発器ユニット1
を組み込んで構成される空冷吸収式冷凍装置の例を図3
及び図4に示している。
【0030】図3に示す空冷吸収式冷凍装置Z1は、背
面吸込・前面吹出タイプの冷凍装置であって、カバー4
1の背面側最上部に上記蒸発器ユニット1を配置すると
ともに、該蒸発器ユニット1の背面側下方に吸収器2を
配置している。また、上記カバー41の前面側に左右一
対のファン48,48を配置している。そして、上記カ
バー41の背面側から上記吸収器2を通して室外空気を
吸入し、上記ファン48,48から室外側へ吹き出すよ
うになっている。尚、同図において、符号42は気液分
離器、43は低温再生器、44は高温再生器、45は高
温溶液熱交換器、46は低温溶液熱交換器、47は凝縮
器、49は冷媒タンクである。
【0031】図4に示す空冷吸収式冷凍装置Z2は、側
方三面吸込・上方吹出タイプの冷凍装置であって、カバ
ー41の隣接する二側面の上部位置に上記蒸発器ユニッ
ト1,1をそれぞれ配置するとともに、該各蒸発器ユニ
ット1,1の背面側下方位置にそれぞれ吸収器2,2を
配置している。また、カバー41の他の側面に凝縮器4
7を配置するともに、上面側の中央部にファン48を配
置している。そして、上記各吸収器2,2及び上記凝縮
器47をそれぞれ通して室外空気を吸入し、上記ファン
48から室外側へ吹き出すようになっている。尚、同図
において、符号42は気液分離器、43は低温再生器、
50は溶液ポンプ、51は冷媒ポンプ、52はバーナ
ー、53は高温再生器、54はレシーバー、55はスイ
ッチボックス、56は電気品ボックスである。
【0032】以上のように構成され且つ空冷吸収式冷凍
装置Z1,Z2を構成する上記蒸発器ユニット1によれば
次のような利点がある。
【0033】即ち、この実施形態の蒸発器ユニット1に
よれば、上記ケーシング15に、仕切板19により区画
され且つ該仕切板19の上方側において相互に連通する
第1室16と第2室17とを設け、上記第1室16には
上記蒸発器3及び散布装置4を収容する一方、上記第2
室17の底部には吸収器2に連絡する吸収器連絡管1
1,11,・・を設けているので、上記第1室16内に
おいて、上記散布装置4から上記蒸発器3の各伝熱管
5,5,・・側に散布される一次側液冷媒aが上記各伝
熱管5,5,・・内を循環する二次側冷媒との熱交換に
より蒸発して発生する冷媒蒸気Gは、該第1室16から
上記仕切板19の上方側を通って上記第2室17側に流
入する。このため、例えば従来のように上記第1室16
と第2室17との間にエリミネータを設ける場合に比し
て、該第1室16から第2室17側へ流れる冷媒蒸気G
の圧力損失が可及的に低減されることになる。また一
方、上記散布装置4から散布された一次側液冷媒aのう
ち、上記蒸発器3において蒸発しなかった未蒸発液冷媒
bは、上記仕切板19によって上記第1室16側から上
記第2室17側への侵入が阻止され、該第1室16の底
部に貯留される。これらの結果、上記吸収器2における
吸収性能が格段に向上することになる。
【0034】また、この場合、この実施形態のように、
上記ケーシング15内において上記第1室16と第2室
17とを形成する仕切板19を該ケーシング15の形成
素材の一部で構成すると、例えば上記仕切板19を上記
ケーシング15の形成素材と異なる別素材にて形成する
場合に比して、素材費の低減、延いては製造コストの低
減が図れると共に、上記蒸発器ユニット1の組付時にお
いて上記仕切板19の組付け作業が不要であることから
その組付け作業性の向上が期待できる。
【0035】さらに、上記ケーシング15の上記第2室
17の底面を上記第1室16の底面よりも高位に位置さ
せて該第2室17の下方位置に上記吸収器2を配置する
と、例えば上記第1室16の底面と第2室17の底面と
が略同一高さとされている場合に比して、上記吸収器2
をより高位置に配置することができ、この結果、上記蒸
発器ユニット1と吸収器2とを備えて構成される空冷吸
収式冷凍装置Z1,Z2の全高をより低くしてそのコンパ
クト性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明にかかる空冷吸収式冷凍装置用蒸発器
ユニットの好適な実施形態を示す一部断面斜視図であ
る。
【図2】図1のII-II断面図である。
【図3】本願発明の蒸発器ユニットの空冷吸収式冷凍装
置への第1の組み込み状態を示す斜視図である。
【図4】本願発明の蒸発器ユニットの空冷吸収式冷凍装
置への第2の組み込み状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1は蒸発器ユニット、2は吸収器、3は蒸発器、4は散
布装置、5は蒸発器用伝熱管、6は上部ヘッダー、7は
下部ヘッダー、8は二次側冷媒入口管、9は二次側冷媒
出口管、10は伝熱管支持部材、11は吸収器連絡管、
15はケーシング、16は第1室、17は第2室、18
は開口、19は仕切板、21は吸収液導入室、22は通
孔、23は吸収液入口管、25はトレー、26は滴下
孔、27は一次側冷媒入口管、28は一次側冷媒出口
管、29は冷媒タンク、30は冷媒ポンプ、41はカバ
ー、42は気液分離器、43は低温再生器、44は高温
再生器、45は高温溶液熱交換器、46は低温溶液熱交
換器、47は凝縮器、48はファン、49は冷媒タン
ク、50は溶液ポンプ、51は冷媒ポンプ、52はバー
ナー、53は高温再生器、54はレシーバー、55はス
イッチボックス、56は電気品ボックス、Z1及びZ2
空冷吸収式冷凍装置である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング(15)内に、二次側冷媒が
    還流する蒸発器用伝熱管(5),(5),・・を多段状
    に配置してなる蒸発器(3)と、該蒸発器(3)の上記
    各蒸発器用伝熱管(5),(5),・・の外周部に一次
    側冷媒を散布する散布装置(4)とを、上記蒸発器
    (3)の上方に上記散布装置(4)を位置させた状態で
    それぞれ配置してなる空冷吸収式冷凍装置用蒸発器ユニ
    ットであって、 上記ケーシング(15)の内室が、該ケーシング(1
    5)の内部に設けられた仕切板(19)により、該仕切
    板(19)の上方側において相互に連通する第1室(1
    6)と第2室(17)とに区画され、 上記第1室(16)には上記蒸発器(3)及び散布装置
    (4)が収容される一方、 上記第2室(17)の底部には吸収器(2)に連絡する
    吸収器連絡管(11),(11),・・が設けられてい
    ることを特徴とする空冷吸収式冷凍装置用蒸発器ユニッ
    ト。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記仕切板(19)が上記ケーシング(15)の形成素
    材の一部で構成されていることを特徴とする空冷吸収式
    冷凍装置用蒸発器ユニット。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、 上記ケーシング(15)の上記第2室(17)の底面が
    上記第1室(16)の底面よりも高位に位置しているこ
    とを特徴とする空冷吸収式冷凍装置用蒸発器ユニット。
JP11062397A 1997-04-28 1997-04-28 空冷吸収式冷凍装置用蒸発器ユニット Pending JPH10300274A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11062397A JPH10300274A (ja) 1997-04-28 1997-04-28 空冷吸収式冷凍装置用蒸発器ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11062397A JPH10300274A (ja) 1997-04-28 1997-04-28 空冷吸収式冷凍装置用蒸発器ユニット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10300274A true JPH10300274A (ja) 1998-11-13

Family

ID=14540487

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11062397A Pending JPH10300274A (ja) 1997-04-28 1997-04-28 空冷吸収式冷凍装置用蒸発器ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10300274A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010515006A (ja) * 2006-12-21 2010-05-06 ジョンソン コントロールズ テクノロジー カンパニー 流下液膜式蒸発器
WO2014198983A1 (es) 2013-06-14 2014-12-18 Universitat Politècnica De Catalunya Máquina de absorción refrigerada por aire

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010515006A (ja) * 2006-12-21 2010-05-06 ジョンソン コントロールズ テクノロジー カンパニー 流下液膜式蒸発器
WO2014198983A1 (es) 2013-06-14 2014-12-18 Universitat Politècnica De Catalunya Máquina de absorción refrigerada por aire

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0057411B1 (en) Cooling apparatus for a closed housing
US4736598A (en) Outdoor unit of air conditioner
KR101379214B1 (ko) 기화 냉매로부터 액적을 분리하기 위한 장치와 방법
WO2006132493A1 (en) Portable water-cooled air conditioner
JPH10300274A (ja) 空冷吸収式冷凍装置用蒸発器ユニット
KR890004392B1 (ko) 공냉 흡수식 냉수기
EP2708390A1 (en) Vehicle air-conditioning apparatus
KR102406679B1 (ko) 냉장고
KR930005735Y1 (ko) 냉각 장치
JP3831620B2 (ja) 冷蔵庫
EP0519687B1 (en) Absorption chiller or absorption chiller-heater
KR20220000542A (ko) 냉장고
JP3674367B2 (ja) 空冷吸収式冷凍装置
CN220570887U (zh) 间接蒸发冷却机组及数据中心
JPH10246538A (ja) 吸収式冷凍装置用気液分離器
CN220473894U (zh) 调湿模组及橱柜
KR100675439B1 (ko) 저온쇼케이스
KR101059604B1 (ko) 자동차 공조장치용 증발기
JPH10300273A (ja) 空冷吸収式冷凍装置用蒸発器ユニット
JPH10267457A (ja) 吸収式冷凍装置
JP3015936U (ja) 熱交換器
JPH11211272A (ja) 吸収式冷凍装置の低温再生器
JP2022178633A (ja) 冷蔵庫
JP3780647B2 (ja) 空冷吸収式冷凍装置
JPH0794948B2 (ja) 冷却装置