JPH10299655A - 斜板式コンプレッサのピストンアセンブリ - Google Patents

斜板式コンプレッサのピストンアセンブリ

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JPH10299655A
JPH10299655A JP9201211A JP20121197A JPH10299655A JP H10299655 A JPH10299655 A JP H10299655A JP 9201211 A JP9201211 A JP 9201211A JP 20121197 A JP20121197 A JP 20121197A JP H10299655 A JPH10299655 A JP H10299655A
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JP
Japan
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piston
swash plate
casing
rotation
piston rod
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Withdrawn
Application number
JP9201211A
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English (en)
Inventor
Koichi Shimada
浩一 島田
Hiroyasu Nadamoto
浩康 灘本
Hiroshi Kageyama
博 影山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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Publication date
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Publication of JPH10299655A publication Critical patent/JPH10299655A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B27/00Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
    • F04B27/08Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
    • F04B27/0873Component parts, e.g. sealings; Manufacturing or assembly thereof
    • F04B27/0878Pistons

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
  • Compressor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量化と加工性の向上を図り、幅の広いピス
トンリングを使用できるようにして体積効率の向上を図
り得る「斜板式コンプレッサのピストンアセンブリ」を
提供する。 【解決手段】 斜板式コンプレッサのピストンアセンブ
リ30は、ピストン31と、当該ピストンと別体に形成
されたピストンロッド32とから構成され、斜板の回転
に伴うピストンの回転をケーシングの内壁と協働して規
制する回り止め部材36と、ピストンの傾倒を規制する
倒れ止め部材37と、を設けてある。ピストンには、軸
方向両側のそれぞれからピストンリング39a,39b
を取り付けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、斜板式コンプレッ
サに用いられ、ピストンとピストンロッドとを有するピ
ストンアセンブリの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用空気調和装置に使用される斜板
式コンプレッサには、駆動軸に対する斜板の傾斜角度が
一定とされた固定斜板式コンプレッサや、同傾斜角度が
可変とされた容量可変斜板式コンプレッサがある。
【0003】これら斜板式コンプレッサは、駆動軸と同
期回転される円板状の斜板を有し、駆動軸を回転させる
と、傾斜状態の斜板が、いわゆるみそすり回転運動して
シリンダ室内のピストンを往復動させるようにしたもの
である。
【0004】例えば、容量可変斜板式コンプレッサに
は、シューを介してピストンと斜板とを直接連結したも
のがある(特公昭64−1668号公報参照)。図9に
示すように、直結式の容量可変斜板式コンプレッサにお
ける各ピストン22は、シリンダブロック12に形成さ
れたシリンダ室12a内を往復動するピストン本体部2
2aと、斜板43と係合する断面略U字形状を有する凹
所が形成されたピストン基端部22bとからなる。ピス
トン本体部22aには、ピストンリング25が嵌め込ま
れている。また、ピストン基端部22bの凹所内面の対
向する位置には2つの球面凹部が形成され、この球面凹
部に、略半球状のシュー23,23が配置されている。
そして、両シュー23,23により斜板43外周部の表
裏両平坦面を摺動自在に挟持して、駆動軸11の回転に
よる斜板43のみそすり運動がピストン22の往復運動
に変換されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図示し
たピストン22は、ピストンロッドとして機能する基端
部22bが一体的に形成されたものであり、軽量化を図
ることが難しく、また、加工する上でも困難な作業が必
要であった。
【0006】さらに、スペース上の制約から、幅の広い
ピストンリングを使用することが難しく、ブローバイガ
スの削減には限度があった。このため、実際の吸入容積
V′とピストン行程容積V0 の比である体積効率ηv の
向上の妨げとなっていた。
【0007】ところで、コンプレッサのピストンには、
吐出容量がいくらか、吐出容量が固定されたものか、吐
出容量を可変であるか否かに応じて種々の寸法のものが
ある。上記のピストン22を例に挙げると、吐出容量が
違うコンプレッサでは、ピストン本体部22aの直径寸
法が変わる。また、容量固定式か可変式かで、斜板43
の肉厚が異なり、シュー23,23が配置される一対の
球面凹部間の寸法が変わってくる。したがって、例え
ば、容量が3タイプで、それぞれの容量に固定式/可変
式があるとすると、合計6種類のピストンが必要とな
り、これらピストンを製造する型も6種類必要となる。
【0008】しかしながら、ピストンのコスト低減ひい
てはコンプレッサのコスト低減のためには、少ない数の
型から複数種類のピストンを製造することが要請され
る。
【0009】本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決
するためになされたものであり、ピストンとピストンロ
ッドとを有するピストンアセンブリであって、軽量化と
加工性の向上を図り、幅の広いピストンリングを使用で
きるようにして体積効率の向上を図り得る斜板式コンプ
レッサのピストンアセンブリを提供することを目的とす
る。
【0010】さらに、製造型の個数の増大を抑え、コス
トの低減を図り得るピストンアセンブリを提供すること
も本願発明の目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する請求
項1に記載の発明は、ケーシング内に設けられたシリン
ダ室に往復動自在に収容されるピストンと、基端部内に
配置されるシューを介して前記ケーシング内で回転する
斜板の外周部を摺動自在に挟持すると共に先端部が前記
ピストンに連結されるピストンロッドと、を有し、前記
ケーシングに回転自在に支持された駆動軸の回転により
前記斜板が回転して往復動する斜板式コンプレッサのピ
ストンアセンブリであって、前記ピストンと別体に形成
された前記ピストンロッドに、前記斜板の回転に伴う前
記ピストンの回転を前記ケーシングの内壁と協働して規
制する回り止め部材と、前記ピストンの傾倒を規制する
倒れ止め部材と、を設けたことを特徴とする斜板式コン
プレッサのピストンアセンブリである。
【0012】かかる構成によれば、ピストンとピストン
ロッドとが別体に形成されているので、ピストンおよび
ピストンロッドのそれぞれを容易に加工ないし製造する
ことができる。このように加工性が向上するので、ピス
トンおよびピストンロッドを所望の形状に形成できるこ
とから、軽量化を図ることも簡単になる。
【0013】前記回り止め部材は前記ピストンロッドの
基端部寄りに設けられ、前記倒れ止め部材は前記ピスト
ンロッドの先端部寄りに設けられている。
【0014】また、前記ピストンは、当該ピストンの軸
方向両側のそれぞれからピストンリングが取り付けられ
ている。
【0015】かかる構成によれば、比較的幅の広い2個
のピストンリングをピストンの軸方向両側から取り付け
ることができるので、ブローバイガスの削減を図ること
ができる。このため、体積効率の向上を通して、斜板式
コンプレッサの性能が向上する。
【0016】また、請求項4に記載の発明は、ケーシン
グ内に設けられたシリンダ室に往復動自在に収容される
ピストンと、基端部内に配置されるシューを介して前記
ケーシング内で回転する斜板の外周部を摺動自在に挟持
すると共に先端部が前記ピストンに連結されるピストン
ロッドと、を有し、前記ケーシングに回転自在に支持さ
れた駆動軸の回転により前記斜板が回転して往復動する
斜板式コンプレッサのピストンアセンブリであって、前
記ピストンに、当該ピストンの傾倒を規制する倒れ止め
部材を設け、前記ピストンと別体に形成された前記ピス
トンロッドに、前記斜板の回転に伴う前記ピストンの回
転を前記ケーシングの内壁と協働して規制する回り止め
部材を設けたことを特徴とする斜板式コンプレッサのピ
ストンアセンブリである。
【0017】吐出容量が違うコンプレッサでは、ピスト
ンの直径寸法が変わり、容量固定式か可変式かで、一対
のシュー間の幅寸法が変わってくる。したがって、例え
ば、容量が3タイプで、それぞれの容量に固定式/可変
式があるとすると、合計6種類のピストンアセンブリが
必要となる。ピストンロッドとピストンとを一体的に形
成した場合には、製造する型として6種類が必要となる
が、ピストンロッドとピストンとを分割して形成したの
で、容量が3タイプのピストンを製造する3つの型と、
容量固定式のピストンロッドを製造する1つの型と、容
量可変式のピストンロッドを製造する1つの型との、計
5種類の型を準備すればよい。したがって、製造型の個
数が減り、型費用の削減を通して、ピストンアセンブリ
のコスト低減ひいてはコンプレッサのコスト低減を達成
できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る斜板式コン
プレッサのピストンアセンブリを図面に基づいて説明す
る。
【0019】《実施の形態1》図1は、本発明の実施の
形態1に係るピストンアセンブリを使用した容量可変斜
板式コンプレッサを示す概略断面図、図2は、図1に示
されるピストンアセンブリを示す外観斜視図、図3
(A)〜(C)は、それぞれ、同ピストンアセンブリの
正面図、左側面図およびピストンとピストンロッドとを
連結する前の状態を示す正面図であり、図9に示す部材
と共通する部材には同一符号を付している。
【0020】図1に示すように、本発明の実施の形態1
に係るピストンアセンブリ30は、ピストン31と、当
該ピストン31に先端部が連結されるピストンロッド3
2とから構成され、前記ピストン31は、容量可変斜板
式コンプレッサのケーシングないしシリンダブロック1
2内に設けられたシリンダ室12aに往復動自在に収容
されている。また、前記ピストンロッド32は、基端部
32b内に配置されるシュー23を介して前記ケーシン
グ12内で回転する斜板43の外周部を摺動自在に挟持
している。そして、このピストンアセンブリ30は、ケ
ーシング12に回転自在に支持された駆動軸11の回転
により斜板43が回転することによって往復動し、ピス
トン31がシリンダ室12a内で往復動するようになっ
ている。
【0021】容量可変斜板式コンプレッサ10をさらに
詳述すれば、シリンダブロック12は、駆動軸11の周
りに円周方向等間隔に複数個のシリンダ室12aが形成
されている。このシリンダブロック12は、耐摩耗性の
ある材料、例えば、高シリコン材含有アルミニウム合金
をダイキャスト成形したものであり、潤滑油の保持に優
れ、ピストン31を円滑に摺動し得る。
【0022】シリンダブロック12の図中左手側には、
内部にクランク室13が形成されたフロントハウジング
14が設けられ、図中右手側には、内部に帰還冷媒が流
入する吸入室15や、圧縮された冷媒が導かれる吐出室
16が形成されたリヤーハウジング17がバルブシート
18を介して設けられ、図示しないボルトにより3者一
体的に連結されている。バルブシート18の両面には、
弁形成プレートがそれぞれ設けられ、吐出室16側に
は、吐出弁用のリテーナ49が取り付けられている。な
お、図中符号「47」および「48」は、バルブシート
18に形成した吸入口および吐出口を示している。
【0023】クランク室13内には、駆動軸11に対し
て傾斜角(駆動軸11の軸線に直交する面に対する傾斜
角をいう)が可変に斜板43が設けられ、この斜板43
にピストンアセンブリのピストンロッド32が半球状の
シュー23,23を介して連結されている。
【0024】駆動軸11の図中左側部位は、フロントハ
ウジング14に軸受40を介して支持され、軸受40の
内方には駆動軸11により回転される回転駆動部材41
が設けられている。この回転駆動部材41の内端側には
軸線方向摺動可能に嵌挿されたスリーブ42が設けら
れ、このスリーブ42の外周面は、球状とされ、この球
状外面には揺動可能に斜板43が当接している。斜板4
3側からは、支持リンク44が突設され、回転駆動部材
41に形成された長孔45とピン部材46とにより連結
され、回転駆動部材41の回転によって斜板43が回転
されるようになっている。したがって、この斜板43
は、スリーブ42の軸方向移動に伴ってピン部材46を
支点として傾斜角が調節されるようになっている。
【0025】なお、スリーブ42に図示しないピンを設
け、このピンと斜板43とを連結して、スリーブ42の
球状外面と斜板とが当接しないようにしたピンブッシュ
タイプの形態でもよい。
【0026】この容量可変斜板式コンプレッサ10に
は、吸入室15とクランク室13とを連通する連通路R
を開閉する公知のコントロールバルブCv が設けられ、
吸入室15に帰還する冷媒の吸込圧に応じてクランク室
13内の圧力を調整して斜板43の角度を変化させて、
吐出される冷媒量を調節し、コンプレッサ10の吸入圧
が一定になるようにコントロールしている。
【0027】次に、ピストンアセンブリ30を詳述す
る。ピストンアセンブリ30は、図2および図3にも示
すように、ピストン31と、ピストンロッド32とから
構成される。これらピストン31およびピストンロッド
32は、軽量化の観点からアルミニウム合金などの材料
が用いられ、切削加工などにより形成されている。
【0028】ピストンロッド32の基端部32bには、
断面略U字形状を有する凹所33が形成され、さらに、
凹所33内面には、シュー23,23を支持する球面凹
部35が設けられている。この球面凹部35に配置した
シュー23,23の平面部が斜板43の表裏両平坦面に
接触し、斜板43の外周部を摺動自在に挟持する。
【0029】ピストンアセンブリ30が往復動する場
合、斜板43の外縁平担部は、ピストン31の圧縮反力
が作用している状態で両シュー23,23間を高速で移
動することになるので、ピストン31がピストン軸の回
りで回転しようとする力が作用する。そこで、本実施の
形態1にあっては、斜板43の回転に伴うピストン31
の回転をケーシング室内壁と協働して規制する回り止め
部材36を、ピストンロッド32の基端部32bに設け
てある。この回り止め部材36は、図3(B)に示すよ
うに、基端部32bの径方向外方位置に形成された略円
弧状のブロックから構成されている。かかる回り止め部
材36がケーシング室内壁と協働してピストンの回転が
規制され、当該ピストン31は円滑に往復運動すること
になる。
【0030】ピストンロッド32の先端部には、ピスト
ン31に形成された嵌合孔31aに圧入されて当該ピス
トンロッド32とピストン31とを連結する凸部32c
が形成されている。ピストン31とピストンロッド32
との連結は、圧入のみならず、かしめをさらに加えても
よい。
【0031】ピストン31は、圧縮工程や吸入工程にお
いて曲げモーメントを受けて、傾倒する。そこで、この
ピストンアセンブリ30では、ピストンロッド32の先
端部寄りに、ピストンアセンブリ30が往復動する際に
前記モーメントを受けて、ピストン31が傾倒すること
を規制する倒れ止め部材37を設けてある。この倒れ止
め部材37は、略円筒形状をなし、シリンダ室12a内
面に摺動する摺動面37a,37bが形成されている。
ピストンロッド32の倒れ止め部材37がシリンダ室1
2a内面に対して摺動することにより、ピストン31が
傾倒することが規制され、当該ピストン31は円滑に往
復運動することになる。図3(C)に示される摺動面3
7a,37bの軸方向に沿う長さL1 、L2 は、許容さ
れる範囲内で、ピストン31の傾倒を規制する観点や,
摺動性やピストン重量などの観点から決定される。ま
た、軸方向長さL1 、L2 は、等しい長さでも、異なる
長さでもよい。
【0032】また、倒れ止め部材37の外周の一部に
は、斜板43の回転方向を基準として、当該回転方向に
沿う上流側および下流側に向かって開口する開口部3
8,38が形成されている。これにより、倒れ止め部材
の摺動面37a,37bは、駆動軸11の径方向を基準
として、当該径方向外方位置および径方向内方位置のそ
れぞれに、位置することになる。
【0033】倒れ止め部材37の開口部38,38は、
クランク室13に向けて開放している。したがって、冷
媒中に含まれるミスト状の潤滑油は、斜板43に付着
し、シュー23,23に衝突して剥離し、クランク室1
3から、斜板回転方向に沿う上流側および下流側の両方
の開口部38,38を通ってシリンダ室12aの内壁面
に向けて供給される。このためシリンダ室12aの内壁
面は十分かつ均一に潤滑油で濡らされることになり、シ
リンダ室12aの内壁面の磨耗、ピストン31のコーテ
ィングの磨耗や剥離が防止され、ピストンの円滑な往復
動を長期間に亘って確保できる。
【0034】一方、ピストン31は、ピストンリング3
9a,39bを取り付ける環状溝31bが軸方向に沿っ
て2個形成され、当該ピストン31の軸方向両側のそれ
ぞれからピストンリング39a,39bが圧入されてい
る。すなわち、ピストン31とピストンロッド32とを
連結する前に、図3(C)においてピストン31の右側
からピストンリング39aが環状溝31bに圧入され、
ピストン31の左側からピストンリング39bが環状溝
31bに圧入される。圧入後のピストンリング39a,
39bは、圧入方向に沿って後端側となる部分が先端側
となる部分よりも径が若干大きくなった状態となってい
る。
【0035】本実施の形態1のピストンアセンブリ30
は、ピストン31とピストンロッド32とが別体に形成
されているので、ピストン31およびピストンロッド3
2のそれぞれを容易に加工ないし製造することができ
る。このように加工性が向上するので、ピストン31お
よびピストンロッド32を所望の形状に形成できること
から、軽量化を図ることも簡単になる。
【0036】さらに、比較的幅の広い2個のピストンリ
ング39a,39bをピストン31の軸方向両側から取
り付けることができるので、ブローバイガスの削減を図
ることができる。このため、体積効率ηv の向上を通し
て、斜板式コンプレッサ10の性能の向上を達成でき
る。
【0037】《実施の形態2》図4は、本発明の実施の
形態2に係るピストンアセンブリを示す外観斜視図、図
5(A)(B)は、それぞれ、同ピストンアセンブリの
正面図およびピストンとピストンロッドとを連結する前
の状態を示す正面図であり、図2および図3に示す部材
と共通する部材には同一符号を付している。
【0038】実施の形態2のピストンアセンブリ30で
は、回り止め部材36と倒れ止め部材37との間は、壁
部51を介して連結してある。斜板43からピストンロ
ッド32の基端部32bに加えられた力は、前記壁部5
1側と軸部側とに分かれてピストン31にまで伝達され
る。また、ピストン31に加えられた力も同様に、壁部
51側と軸部側とに分かれて基端部32bに伝達され、
当該ピストン基端部32bを経て斜板43に伝達され
る。かかる構成によれば、ピストンアセンブリ30の強
度を高めることができる。
【0039】《実施の形態3》図6は、本発明の実施の
形態3に係るピストンアセンブリを下側から見た状態を
示す外観斜視図、図7(A)(B)は、それぞれ、同ピ
ストンアセンブリの正面図およびピストンとピストンロ
ッドとを連結する前の状態を示す正面図であり、図2お
よび図3に示す部材と共通する部材には同一符号を付し
ている。
【0040】実施の形態3のピストンアセンブリ30で
は、ピストン31に、当該ピストン31の傾倒を規制す
る倒れ止め部材37を設けてある。すなわち、実施の形
態3のピストン31は、実施の形態1および2に比べて
軸方向に長い寸法を有し、この部分を倒れ止め部材37
としてある。ピストン31は、2重の筒体形状をなし、
内方筒部61に、ピストンロッド32先端の凸部32c
が圧入される嵌合孔31aが形成されている。また、こ
の実施の形態3では、倒れ止め部材37をピストン31
に一体的に設けたので、ピストンリング(図示せず)を
取り付ける環状溝31bは1個だけ形成してある。ピス
トン31は所定の強度を確保し得る範囲内で肉抜きし、
軽量化を図っている。
【0041】一方、ピストン31と別体に形成されたピ
ストンロッド32は、倒れ止め部材が設けられていない
点を除いては、実施の形態1および2と同様に、斜板4
3の回転に伴うピストン31の回転をケーシング12の
内壁と協働して規制する回り止め部材36を設けてあ
る。
【0042】前述したように、吐出容量が違うコンプレ
ッサ10では、ピストン31および倒れ止め部材37の
直径寸法Dが変わり、容量固定式か可変式かで、一対の
球面凹部35間の幅寸法Wが変わってくる。したがっ
て、例えば、容量が3タイプで、それぞれの容量に固定
式/可変式があるとすると、合計6種類のピストンアセ
ンブリが必要となる。従来例のようにピストンロッドと
ピストンとを一体的に形成した場合には、製造する型と
して6種類が必要であった。
【0043】しかしながら、本実施の形態に係るピスト
ンアセンブリ30では、ピストンロッド32とピストン
31とを分割して形成すると共に、回り止め部材36を
ピストンロッド32に設け、倒れ止め部材37をピスト
ン31に設けたので、容量が異なる3タイプのピストン
31を製造する3つの型と、容量固定式のピストンロッ
ド32を製造する1つの型と、容量可変式のピストンロ
ッド32を製造する1つの型との、計5種類の型を準備
すればよい。
【0044】したがって、製造型の個数が減り、型費用
の削減を通して、ピストンアセンブリ30のコスト低減
ひいてはコンプレッサ10のコスト低減を達成できる。
【0045】ピストンロッド32とピストン31とは、
上述した圧入により連結する他に、以下のようにして組
み立てることもできる。
【0046】図8(A)〜(D)は、ピストンロッドと
ピストンとの組み立て方式の改変例を示す図である。図
8(A)に示されるピストンアセンブリ30は、ピスト
ン31における嵌合孔31aの内周面に雌ネジ部62を
形成する一方、ピストンロッド32における凸部32c
の外周面に雄ネジ部63を形成して、両者62、63を
ねじ込むことによりピストンロッド32とピストン31
とを連結したものである。
【0047】同図(B)に示されるピストンアセンブリ
30は、ピストン31の中心軸上にボルト64を挿通す
る通孔65を形成する一方、ピストンロッド32におけ
る凸部32cの中心軸上にボルト孔66を形成して、ボ
ルト64をボルト孔66にねじ込むことによりピストン
ロッド32とピストン31とを連結したものである。
【0048】同図(C)に示されるピストンアセンブリ
30は、ピストンロッド32の凸部32cにかしめ部6
7を形成する一方、このかしめ部67を挿通する通孔6
8をピストン31に形成し、この通孔68から突出した
かしめ部67をかしめることによりピストンロッド32
とピストン31とを連結したものである。
【0049】同図(D)に示されるピストンアセンブリ
30は、ピストンロッド32の凸部32cに段差部69
を形成し、ピストン31における内方筒部61の先端を
かしめて前記段差部69に係合することによりピストン
ロッド32とピストン31とを連結したものである。
【0050】なお、これら図示した以外にも、焼きばめ
によりピストンロッドとピストンとを連結してもよい。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1および請
求項2に記載の本発明によれば、ピストンとピストンロ
ッドとを有し、斜板式コンプレッサに用いられるピスト
ンアセンブリであって、軽量化と加工性の向上を図った
ピストンアセンブリを提供できた。
【0052】また、請求項3に記載の本発明に係るピス
トンアセンブリによれば、幅の広いピストンリングを使
用することができ、体積効率の向上を通して、斜板式コ
ンプレッサの性能の向上を達成できた。
【0053】また、請求項4に記載の本発明に係るピス
トンアセンブリによれば、製造型の個数の増大を抑え、
コストの低減を達成できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係るピストンアセン
ブリを使用した容量可変斜板式コンプレッサを示す概略
断面図である。
【図2】 図1に示されるピストンアセンブリを示す外
観斜視図である。
【図3】 図3(A)〜(C)は、それぞれ、同ピスト
ンアセンブリの正面図、左側面図およびピストンとピス
トンロッドとを連結する前の状態を示す正面図である。
【図4】 本発明の実施の形態2に係るピストンアセン
ブリを示す外観斜視図である。
【図5】 図5(A)(B)は、それぞれ、同ピストン
アセンブリの正面図およびピストンとピストンロッドと
を連結する前の状態を示す正面図である。
【図6】 本発明の実施の形態3に係るピストンアセン
ブリを下側から見た状態を示す外観斜視図である。
【図7】 図7(A)(B)は、それぞれ、同ピストン
アセンブリの正面図およびピストンとピストンロッドと
を連結する前の状態を示す正面図である。
【図8】 図8(A)〜(D)は、ピストンロッドとピ
ストンとの組み立て方式の改変例を示す図である。
【図9】 一般的な容量可変斜板式コンプレッサを示す
概略断面図である。
【符号の説明】
11…駆動軸 12…ケーシング、シリンダブロック 12a…シリンダ室 23…シュー 30…ピストンアセンブリ 31…ピストン 32…ピストンロッド 32b…基端部 33…凹所 36…回り止め部材 37…倒れ止め部材 39a,39b…ピストンリング 43…斜板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング(12)内に設けられたシリ
    ンダ室(12a)に往復動自在に収容されるピストン
    (31)と、 基端部内に配置されるシュー(23)を介して前記ケー
    シング(12)内で回転する斜板(43)の外周部を摺
    動自在に挟持すると共に先端部が前記ピストン(31)
    に連結されるピストンロッド(32)と、を有し、 前記ケーシング(12)に回転自在に支持された駆動軸
    (11)の回転により前記斜板(43)が回転して往復
    動する斜板式コンプレッサのピストンアセンブリであっ
    て、 前記ピストン(31)と別体に形成された前記ピストン
    ロッド(32)に、 前記斜板(43)の回転に伴う前記ピストン(31)の
    回転を前記ケーシング(12)の内壁と協働して規制す
    る回り止め部材(36)と、 前記ピストン(31)の傾倒を規制する倒れ止め部材
    (37)と、を設けたことを特徴とする斜板式コンプレ
    ッサのピストンアセンブリ。
  2. 【請求項2】 前記回り止め部材(36)は前記ピスト
    ンロッド(32)の基端部(32b)寄りに設けられ、
    前記倒れ止め部材(37)は前記ピストンロッド(3
    2)の先端部寄りに設けられてなる請求項1に記載の斜
    板式コンプレッサのピストンアセンブリ。
  3. 【請求項3】 前記ピストン(31)は、当該ピストン
    (31)の軸方向両側のそれぞれからピストンリング
    (39a,39b)が取り付けられてなる請求項1に記
    載の斜板式コンプレッサのピストンアセンブリ。
  4. 【請求項4】 ケーシング(12)内に設けられたシリ
    ンダ室(12a)に往復動自在に収容されるピストン
    (31)と、 基端部内に配置されるシュー(23)を介して前記ケー
    シング(12)内で回転する斜板(43)の外周部を摺
    動自在に挟持すると共に先端部が前記ピストン(31)
    に連結されるピストンロッド(32)と、を有し、 前記ケーシング(12)に回転自在に支持された駆動軸
    (11)の回転により前記斜板(43)が回転して往復
    動する斜板式コンプレッサのピストンアセンブリであっ
    て、 前記ピストン(31)に、当該ピストン(31)の傾倒
    を規制する倒れ止め部材(37)を設け、 前記ピストン(31)と別体に形成された前記ピストン
    ロッド(32)に、前記斜板(43)の回転に伴う前記
    ピストン(31)の回転を前記ケーシング(12)の内
    壁と協働して規制する回り止め部材(36)を設けたこ
    とを特徴とする斜板式コンプレッサのピストンアセンブ
    リ。
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