JPH1029961A - サリチル酸誘導体、その製造方法及び農園芸用殺菌剤 - Google Patents

サリチル酸誘導体、その製造方法及び農園芸用殺菌剤

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JPH1029961A
JPH1029961A JP20287296A JP20287296A JPH1029961A JP H1029961 A JPH1029961 A JP H1029961A JP 20287296 A JP20287296 A JP 20287296A JP 20287296 A JP20287296 A JP 20287296A JP H1029961 A JPH1029961 A JP H1029961A
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積 渡邉
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篤史 伊藤
Satoshi Kumazawa
智 熊沢
Takayoshi Nagatsuka
隆由 永塚
Yoshitaka Niizeki
孝高 新関
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サリチル酸誘導体及び、その塩を合成し、そ
れらの殺菌性を明らかにすることを課題とする。 【解決手段】 化1の式(I・II)のサリチル酸誘導体及
び、その塩は、農園芸用殺菌剤の有効成分として利用で
きることを見いだした。(式中、X は低級アルキル基、
低級アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、ニトロ基、
シアノ基、低級ハロアルキル基、フェニル基、フェノキ
シ基または、ジメチルアミノ基を表す。Y は低級アルキ
ル基、低級アルコキシ基または、ハロゲン原子を表す。
n は0 から5 の整数を表す。n が、2 以上の時には、X
は同一もしくは異なっていてもよい。m は0 から3 の整
数を表す。m が、2 以上の時には、Y は同一もしくは異
なっていてもよい。R1は、水素原子または、低級アルキ
ル基を表す。R2は、低級アルキル基または、低級ハロア
ルキル基を表す) 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サリチル酸誘導
体、その製造法及び、サリチル酸誘導体を有効成分とし
て含有する農園芸用殺菌剤に関する。
【0002】
【従来の技術】J. Med. Chem., 32, (4), 793-9(1989)
には、2−メチル−6−(フェニルメトキシ)安息香酸
が記載されている。Tetrahedron, 43, (7), 1519-40(19
87) には、3−エチル−6−メチル−2−(フェニルメ
トキシ)安息香酸及び、6−メチル−3−(1−メチル
エチル)−2−(フェニルメトキシ)安息香酸が記載さ
れている。J. Chem. Soc., Perkin Trans. 1, (8), 207
9-87(1979)には、2−メチル−6−(フェニルメトキ
シ)安息香酸が記載されている。しかしながら、これら
の文献には、殺菌活性については何等記載されていな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、人畜に
対する毒性が低く取り扱い上での安全性が高く、且つ広
汎な植物病害に対して優れた防除効果を示す農園芸用殺
菌剤を開発するために、化4の式(I・II)のサリチル酸
誘導体及び、その塩を合成し、それらの殺菌性を明らか
にすることを課題としてなされたものである。したがっ
て、本発明の目的は、サリチル酸誘導体、その製造方法
及び、農園芸用殺菌剤を提供することにある。(式中、
X は低級アルキル基、低級アルコキシ基、水酸基、ハロ
ゲン原子、ニトロ基、シアノ基、低級ハロアルキル基、
フェニル基、フェノキシ基または、ジメチルアミノ基を
表す。Y は低級アルキル基、低級アルコキシ基または、
ハロゲン原子を表す。n は0 から5 の整数を表す。n
が、2 以上の時には、X は同一もしくは異なっていても
よい。m は0 から3 の整数を表す。m が、2 以上の時に
は、Y は同一もしくは異なっていてもよい。R1は、水素
原子または、低級アルキル基を表す。R2は、低級アルキ
ル基または、低級ハロアルキル基を表す)
【化4】
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は次の構成上の特
徴を有する。第1の発明は、化5の式(I・II)のサリチ
ル酸誘導体または、その塩を有効成分として含有する農
園芸用殺菌剤に関する。(式中、X は低級アルキル基、
低級アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、ニトロ基、
シアノ基、低級ハロアルキル基、フェニル基、フェノキ
シ基または、ジメチルアミノ基を表す。Y は低級アルキ
ル基、低級アルコキシ基または、ハロゲン原子を表す。
n は0 から5 の整数を表す。n が、2 以上の時には、X
は同一もしくは異なっていてもよい。m は0 から3 の整
数を表す。m が、2 以上の時には、Y は同一もしくは異
なっていてもよい。R1は、水素原子または、低級アルキ
ル基を表す。R2は、低級アルキル基または、低級ハロア
ルキル基を表す)
【化5】
【0005】第2の発明は、化6の反応式中、式(III
)の2-ヒドロキシ安息香酸誘導体と、式(IV)の置換
ベンジルハライドとを反応させて、式(II)のサリチル
酸エステルを合成し、ついで、エステル部分を加水分解
することを特徴とする、式(I)の置換サリチル酸の製
造方法に関する。(式中、X は低級アルキル基、低級ア
ルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ
基、低級ハロアルキル基、フェニル基、フェノキシ基ま
たは、ジメチルアミノ基を表す。Y は低級アルキル基、
低級アルコキシ基または、ハロゲン原子を表す。n は0
から5 の整数を表す。n が、2 以上の時には、X は同一
もしくは異なっていてもよい。m は0 から3 の整数を表
す。m が、2 以上の時には、Y は同一もしくは異なって
いてもよい。R は、低級アルキル基を表す。R2は、低級
アルキル基または、低級ハロアルキル基を表す。Z は、
ハロゲン原子を表す)
【化6】
【0006】第3の発明は、上記式(I・II)のサリチル
酸誘導体または、その塩に関する。[式中、X 、Y 、n
、m 、R1及び、R2は上記と同じ定義内容を示す。ただ
し、2−メチル−6−(フェニルメトキシ)安息香酸、
3−エチル−6−メチル−2−(フェニルメトキシ)安
息香酸、6−メチル−3−(1−メチルエチル)−2−
(フェニルメトキシ)安息香酸及び、2−メチル−6−
(フェニルメトキシ)安息香酸は除く]
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
サリチル酸誘導体(I・II)の置換基中、上位概念で示し
た置換基には、次のような好ましい置換基を包含する。
X の低級アルキル基では、メチル基、エチル基、1-メチ
ルエチル基、1,1-ジメチルエチル基、低級アルコキシ基
では、メトキシ基、(1-メチルエチル)オキシ基、ハロ
ゲン原子では、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ
素原子、低級ハロアルキル基では、トリフルオロメチル
基。Y の低級アルキル基では、メチル基、ハロゲン原子
では、塩素原子。整数 nの好ましい範囲は、 0から 2。
整数 mの好ましい範囲は、 0から 1。R1及び、R の低級
アルキル基では、メチル基、エチル基、1-メチルエチル
基。R2の低級アルキル基では、メチル基、エチル基、1-
メチルエチル基、プロピル基、2-メチルプロピル基、低
級ハロアルキル基では、ジフルオロメチル基。サリチル
酸誘導体(I・II)の塩では、ナトリウム、カリウム、銅
または、1-メチルエチルアミンを含む塩。置換基の定義
中、低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級ハロアル
キル基において、例示した基を含む炭素数 1〜 4個の炭
素鎖を含む基が好ましい。また、低級ハロアルキル基と
は、低級アルキル基の 1個以上の水素原子がハロゲン原
子、好ましくはフッ素原子で、置換していることを示
す。
【0008】次に、サリチル酸誘導体(I・II)の具体例
を表1の第1表に示す。
【表1】 A):化合物(I-1)における3-Clは、3 位に結合した塩
素原子を示す。化合物(I-11)における2,3-Cl2は、2
位と3 位とに塩素原子が結合していることを示す。すな
わち、ハイフン(- )の前の数字は結合位置を示し、ハ
イフン(- )の後は置換基と、同種の置換基が2 個以上
ある時の個数を示す。異種の置換基が結合している時に
は、置換位置- 置換基- 置換位置- 置換基のように置換
位置と置換基とを繰り返して記載して、置換位置と置換
基とが明瞭になるように記載している。例えば、化合物
(I-12)における2-F-3-Clは、2 位と3 位とに、各々、
フッ素原子と塩素原子とが結合していることを示す。な
お、異種の置換基の中に、同種の置換基が2 個以上存在
する時には、化合物(I-11)のような表記上の規則性を
使用し、置換基の後ろに個数を示す。化合物(I-16)に
おけるH は、無置換であることを示す。この規則は、置
換基Ymにおいても使用している。
【0009】本発明の製造方法で使用する希釈剤として
は、下記のものを例示し得る。水。ギ酸、酢酸、プロピ
オン酸等の有機酸。ベンゼン、トルエン、キシレン、石
油エーテル、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン等の炭化水
素類。塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素等のハ
ロゲン化炭化水素類。メタノール、エタノール、イソプ
ロパノール、t−ブタノール等のアルコール類。ジエチ
ルエーテル、ジメトキシエタン、ジイソプロピルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジグリム、ジオキサン等のエ
ーテル類。その他、二硫化炭素、アセトニトリル、アセ
トン、酢酸エチル、無水酢酸、ピリジン、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルアセトアミド、1−メチル−2−ピ
ロリジノン、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホス
ホリックアミド等。
【0010】塩基としては、次のものを例示できる。炭
酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭
酸水素カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩。炭酸カルシ
ウム、炭酸バリウム等のアルカリ土類金属の炭酸塩。酢
酸ナトリウム、酢酸カリウム、プロピオン酸ナトリウム
等のアルカリ金属のカルボン酸塩。水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物。酸化マグ
ネシウム、酸化カルシウム等のアルカリ土類金属の酸化
物。リチウム、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金
属、マグネシウムなどのアルカリ土類金属。ナトリウム
メトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムt−ブト
キシド等のアルカリ金属のアルコキシド。水素化ナトリ
ウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素化合物。メ
チルリチウム、エチルリチウム、n-ブチルリチウム、フ
ェニルリチウム等のアルカリ金属の有機金属化合物。メ
チルマグネシウムアイオダイド、エチルマグネシウムブ
ロマイド、n-ブチルマグネシウムブロマイド等の有機グ
リニャール試薬。アルカリ金属の有機金属化合物や、グ
リニャール試薬と銅(I )塩から調製できる有機銅化合
物。リチウムジイソプロピルアミド等のアルカリ金属ア
ミド。アンモニア水、水酸化ベンジルトリメチルアンモ
ニウム、水酸化テトラメチルアンモニウム等の水酸化ア
ンモウニウム類。メチルアミン、エチルアミン、n-プロ
ピルアミン、ベンジルアミン、エタノールアミン、ジメ
チルアミン、ベンジルメチルアミン、ジベンジルアミ
ン、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、ピリジ
ン等の有機アミン類。
【0011】サリチル酸誘導体(I・II)の金属錯塩の製
造時に使用する、第1遷移元素の塩として、酢酸塩、塩
酸塩、硝酸塩、硫酸塩、(後の 3種類の塩、塩酸塩、硝
酸塩、硫酸塩を使用する時には、アルカリ金属の酢酸
塩、炭酸塩または、水酸化物を同時に使用するのが有利
である)。また、酸としては、塩酸、臭化水素酸、ヨウ
化水素酸、過塩素酸、硝酸、硫酸等の無機酸ならびにギ
酸、酢酸、酪酸、p-トルエンスルホン酸等の有機酸等を
例示し得る。
【0012】置換サリチル酸(I )の前駆体、サリチル
酸エステル(II)は、2-ヒドロキシ安息香酸誘導体(II
I )と置換ベンジルハライド(IV)とを塩基の存在下、
希釈剤中で有利に製造できる。本発明の製造方法を実施
するには、例えば、2-ヒドロキシ安息香酸誘導体(III
)を前掲の希釈剤に溶かしたものに、必要に応じ、上
掲の塩基の存在下に、置換ベンジルハライド(IV)を
0.5〜 1.5当量加えるか、もしくは逆に置換ベンジルハ
ライド(IV)を希釈剤に溶かしたものに、2-ヒドロキシ
安息香酸誘導体(III )と塩基とを加えて反応させると
よい。この際の反応温度は溶媒としての上記希釈剤の凝
固点から沸点までの任意の温度を適用し得るが、実際上
は 0〜 100℃の範囲の温度で反応を行うことが好まし
い。また、反応時間は 1〜10時間の範囲であって、攪拌
下に反応を行うことが望ましい。上記反応の終了後、反
応により得られた反応混合物を冷却した後、酢酸エチ
ル、クロロホルム、ベンゼン等の有機溶剤により抽出し
て有機層を分離し、次いで該有機層を水洗して乾燥した
後、溶媒を減圧下に留去し、得られた残渣を精製処理す
ることにより、サリチル酸エステル(II)を得ることが
できる。なお、精製処理は、再結晶又はシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー等に付すことにより行い得る。
【0013】サリチル酸エステル(II)のエステル部分
の加水分解は、次のようにして行うことができる。含水
アルコールに、サリチル酸エステル(II)とアルカリ金
属水酸化物を加えて、20〜 100℃もしくは、20℃〜溶媒
の還流点で、 1〜20時間還流する。反応後、反応混合物
を酸性にし、析出物を濾取するか、溶媒を留去して、残
渣に水を加えて良くかき混ぜてから、不溶分を濾取す
る。ついで、濾物を再結晶して、置換サリチル酸(I )
を得ることができる。
【0014】このようにして得られる置換サリチル酸
(I )は酸性プロトンを有するので、水素原子が適当な
陽イオンで置換された塩を形成しうる。これらの塩は、
一般に、金属塩、特にアルカリ金属塩、アルカリ土類金
属塩または、銅を含む第1遷移元素との錯塩、または場
合によっては、アンモニウム塩、アルキル化アンモニウ
ム塩または有機のアミン塩であり、そして好ましくは、
例えば水、メタノールまたはアセトンのような溶媒中で
20〜100 ℃の温度において製造できる。
【0015】次に、本発明に係る前記式(I・II)のサリ
チル酸誘導体の農園芸用殺菌剤の活性成分としての有用
性について説明する。本発明のサリチル酸誘導体(I・I
I)は下記に示す広汎な植物病害に対して防除効果を呈
する。イネいもち病(Pyricularia oryzae)、イネごま葉
枯病菌(Cochliobolus miyabeanus) 、イネばか苗病菌(G
ibberella fujikuroi)、イネ小黒菌核病菌(Helminthosp
orium sigmoideum) 、イネ紋枯病菌(Rhizoctonia solan
i)、種々の作物を犯す灰色かび病(Botrytis cinerea)、
菌核病菌(Sclerotinia sclerotiorum)、スイカつる割病
菌(Fusarium oxysporum f.sp.niveum)、キュウリつる割
病菌(Fusarium oxysporum f.sp.cucumerinum) 、ウリ類
炭そ病菌(Colletotrichum lagenarium) 、テンサイ褐斑
病菌(Cercospora beticola)、ダイズ紫斑病菌(Cercospo
ra kikuchii)、モモ灰星病菌(Sclerotinia cinerea)、
リンゴ斑点落葉病菌(Alternaria alternata(mali))、ナ
シ黒斑病菌(Alternaria alternata(kikuchiana))、ブド
ウ晩腐病菌(Glomerella cingulata)、キュウリべと病(P
seudoperonosora cubensis)、トマト疫病(Phytophthra
infestans)、キュウリ灰色疫病菌(Phytophthora capsic
i)、イネ苗立枯病菌(Pythium aphanidermatum)など。
【0016】サリチル酸誘導体(I・II)を上述のごとき
農園芸用殺菌剤として適用するには、化合物をそのまま
使用することもできるが、通常は製剤補助剤とともに、
粉剤、水和剤、粒剤、乳剤などの種々の形態に製剤して
使用する。このとき製剤中に、1種または2種以上のサ
リチル酸誘導体(I・II)が0.1〜95%重量、好まし
くは0.5〜90%重量%、より好ましくは2〜70重
量%含まれるように製剤する。製剤補助剤として使用す
る坦体、希釈剤、界面活性剤を例示すれば、固体坦体と
して、タルク、カオリン、ベンナイト、珪藻土、ホワイ
トカーボン、クレーなど。液体希釈剤として、水、キシ
レン、トルエン、クロロベンゼン、シクロヘキサン、シ
クロヘキサノン、ジメチルスルホキシド、ジメチルホル
ムアミド、アルコールなど。界面活性剤はその効果によ
り使い分けるのがよく、乳化剤として、ポリオキシエチ
レンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンソ
ルビタンモノラウレートなど。分散剤として、リグニン
スルホン酸塩、ジブチルナフタリンスルホン酸塩など、
湿潤剤として、アルキルスルホン酸塩、アルキルフェニ
ルスルホン酸塩など、をあげることができる。上記製剤
には、そのまま使用するものと水等の希釈剤で所定濃度
に希釈して使用するものとがある。希釈して使用する時
の本発明化合物の濃度は0.001〜1.0%の範囲が
望ましい。また、本発明化合物の使用量は畑、田、果樹
園、温室などの農園芸地 1haあたり、20〜5000
g、より好ましくは50〜1000gである。これらの
使用濃度および使用量は剤形、使用時期、使用方法、使
用場所、対象作物等によっても異なるため、上記の範囲
にこだわることなく増減することは勿論可能である。さ
らに、本発明化合物は他の有効成分、例えば、殺菌剤、
殺虫剤、殺ダニ剤、除草剤と組み合わせて使用すること
もできる。因みに、本化合物はカルボン酸を含有してい
るので、無機塩類、有機塩類もしくは金属錯塩等の形態
でも使用し得る。
【0017】
【実施例】以下、製造例、参考製造例、製剤例、試験例
を示し、本発明を具体的に説明する。なお、本発明はそ
の要旨を越えない限り以下の製造例、製剤例および試験
例に限定されるものではない。 製造例1 2−(3−クロロベンジルオキシ)−6−メチル安息香
酸(I-1 )の製造 無水アセトン40mlに、6−メチルサリチル酸メチル
エステル0.56gを溶解し、炭酸カリウム0.93
g、3−クロロベンジルブロミド0.72gを加え、1
1時間加熱還流を行った。反応終了後、反応液に水を加
え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水、水
で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、次いで減
圧下に溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーに付して精製し、表題化合物のメ
チルエステルにあたるサリチル酸エステル(II-1)を
0.80g得た。得られたサリチル酸エステル(II-1)
をエタノール30mlに溶かし、水20ml、水酸化ナト
リウム1.0gを加えて3時間加熱還流を行った。反応
終了後、反応液を酸性にした後、析出した固体を濾取
し、クロロホルム−ヘキサンで再結晶して表題化合物
0.69gを得た。この化合物の物性を測定した結果、
下記に示すとおりであった。 (1)融点:130〜131℃ (2)IR(KBr 法、ν、cm-1):2884,1690,1584,1466,
1268,1068 (3)NMR (CDCl3 、δ、ppm ):2.30(3H,s),5.03(2
H,s),6.6〜7.5(7H,m) なお、NMR スペクトルはTMS を内部標準にして測定し、
下記の記号もしくは、これらを組み合わせた記号で示し
た。本製造例以外おいても、同様の記号を使用した。 s :一重線、d :二重線、t :三重線、m :多重線、b
:ブロードライン
【0018】製造例2 2−(3−クロロベンジルオキシ)−5−クロロ−6−
メチル安息香酸(I-2)の製造 無水アセトン100mlに、5−クロロ−6−メチルサ
リチル酸メチルエステル2.01gを溶解し、炭酸カリ
ウム2.76g、3−クロロベンジルブロミド2.26
gを加え、11時間加熱還流を行った。反応終了後、反
応液に水を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽
和食塩水、水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、次いで減圧下に溶媒を留去した。得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーに付して精製し、表
題化合物のメチルエステルにあたるサリチル酸エステル
(II-2)を3.12g得た。得られたサリチル酸エステ
ル(II-2)をエタノール50mlに溶かし、水30ml、水
酸化ナトリウム3.8gを加えて8時間加熱還流を行っ
た。反応終了後、反応液を酸性にした後、析出した固体
を濾取し、クロロホルム−ヘキサンで再結晶して表題化
合物2.45gを得た。この化合物の物性を測定した結
果、下記に示すとおりであった。 (1)融点:130〜131℃ (2)IR(KBr 法、ν、cm-1):2908,1700,1606,1456,
1280,1074 (3)NMR (CDCl3、δ、ppm ):2.42(3H,s),5.03(2H,
s),6.68(1H,d,J=8.8Hz),7.1〜7.4(5H,m),10.3(1H,bs)
【0019】上記製造例1及び、2に準じた操作で製造
した化合物の融点及び、NMR データを表2の第2表に示
す。化合物(I-1 )、化合物(II-1)、化合物(I-2 )
及び、化合物(II-2)も含めてある。
【表2】 A) :表中の記号は次の内容を示す。 s :一重線、d :二重線、t :三重線、q :四重線、m :多重線、b :ブロード ライン、dd:二重二重線、qq:四重四重線
【0020】製剤例1 を粉砕混合し、散粉として使用する。
【0021】製剤例2 を粉砕混合して水和剤とし、水で希釈して使用する。
【0022】製剤例3 を均一に混合しさらに水を加えて練り合わせ、押し出し
式造粒機で粒状に加工乾燥して粒剤とする。
【0023】製剤例4 乳剤 重量部 化合物(I-16) 20 ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル 10 ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート 3 キシレン 67 を均一に混合溶解して乳剤とする。
【0024】試験例1 キュウリべと病防除効果試験 直径9cm の素焼き鉢(三寸鉢)を用いて栽培した 1〜
1.2葉期の幼苗キュウリ(品種:相模半白節成、 1本/
1鉢、 3鉢/処理区使用)に、所定濃度に調製した薬液
をスプレーガンで、1000 l/ha 相当を散布した。散布葉
風乾後、り病葉より採取したキュウリべと病菌遊走子の
う懸濁液を噴霧接種し、20〜23℃高湿度条件下に一晩保
った。その後ガラス温室内で管理し、接種から 6〜 8日
後に下記の調査基準により、発病度を一試験区あたり 3
本調査し、一本当たりの平均発病度から下記計算式によ
り防除価(%)を算出した。 (調査基準) 発病度 発病面積率(%) 0 0 1 0より大 10未満 2 10以上 20未満 3 20以上 30未満 4 30以上 70未満 5 70以上 防除価=( 1−処理区発病度/無処理区発病度 )× 10
0 結果を表3の第3表に示す。
【0025】
【表3】
【0026】試験例2 トマト疫病防除効果試験 直径9cm の素焼き鉢(三寸鉢)を用いて栽培した 3〜 4
葉期の幼苗トマト(品種:福寿2号、 1本/ 1鉢、 3鉢
/処理区使用)に、所定濃度に調製した薬液をスプレー
ガンで1000 l/ha 相当を散布した。散布葉風乾後、り病
葉より採取したトマトえき病菌遊走子のう懸濁液を噴霧
接種し、20〜23℃高湿度条件下に一晩保った。その後ガ
ラス温室内で管理し、接種から 6〜 8日後に下記の調査
基準により、発病度を一試験区あたり 3本調査し、一本
当たりの平均発病度から下記計算式により防除価(%)
を算出した。 (調査基準) 発病度 発病面積率(%) 0 0 1 0より大 10未満 2 10以上 20未満 3 20以上 30未満 4 30以上 70未満 5 70以上 防除価=( 1−処理区発病度/無処理区発病度 )× 10
0 結果を表4の第4表に示す。
【0027】
【表4】
【0028】試験例3 インゲン灰色かび病防除効果試験 直径9cm の素焼き鉢(三寸鉢)を用いて栽培した第一本
葉時のインゲン葉(品種:本金時)に、所定濃度に調製
した薬液をスプレーガンで1000 l/ha 相当を散布した。
散布葉風乾後、予め砂糖加用馬鈴薯煎汁寒天培地を用い
て20℃で 3日間培養した灰色かび病菌の含菌寒天の円形
切片(径4mm )を一葉につき 2個を葉の中央部に直接付
着させ、20〜23℃高湿度条件下に保った。接種後 3日目
に下記の調査基準により、発病度を一試験区あたり 4点
調査し、一本当たりの平均発病度から下記式により防除
価を算出した。無処理区の病斑面積と比較し次の調査基
準により、罹病度を調査し、下記計算式により防除価
(%)を算出した。
【0029】(調査基準) 発病度 発病面積率(%) 0 0 1 0より大 10未満 2 10以上 20未満 3 20以上 30未満 4 30以上 70未満 5 70以上 防除価=( 1−処理区発病度/無処理区発病度 )× 10
0 結果を表5の第5表に示す。
【0030】
【表5】
【0031】試験例4 イネいもち病防除効果試験 直径9cm の素焼き鉢(三寸鉢)を用いて栽培した 3葉期
もしくは 4葉期のイネ幼苗(品種:ササニシキ、16本/
1鉢、 3鉢/処理区使用)に、所定濃度に調製した薬液
をスプレーガンで1000 l/ha 相当を散布した。散布葉風
乾後、米糠含有寒天培地上で形成させたイネいもち病菌
胞子懸濁液を噴霧接種し、25〜28℃高湿度条件下に一日
保った。その後ガラス温室内で管理し、接種から 6〜 8
日後に下記の調査基準(中国農試 葉いもち調査基準)
により、発病度を一試験区あたり全苗について調査し、
一本当たりの平均発病度から下記計算式により防除価
(%)を算出した。 (調査基準) 発病度 発病面積比(%) 0 0 1 0より大 0.5未満 2 0.5以上 1未満 3 1以上 2未満 4 2以上 5未満 5 5以上 10未満 6 10以上 25未満 7 25以上 50未満 8 50以上 80未満 9 80以上 100未満 10 枯死 防除価=( 1−処理区発病度/無処理区発病度 )× 10
0 結果を表6の第6表に示す。
【0032】
【表6】
【0033】
【発明の効果】式(I・II)のサリチル酸誘導体及び、そ
の塩は農園芸用殺菌剤の有効成分として利用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 253/30 9357−4H C07C 253/30 255/54 9357−4H 255/54

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化1の式(I・II)のサリチル酸誘導体ま
    たは、その塩を有効成分として含有する農園芸用殺菌
    剤。(式中、X は低級アルキル基、低級アルコキシ基、
    水酸基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、低級ハロ
    アルキル基、フェニル基、フェノキシ基または、ジメチ
    ルアミノ基を表す。Y は低級アルキル基、低級アルコキ
    シ基または、ハロゲン原子を表す。n は0 から5 の整数
    を表す。n が、2 以上の時には、X は同一もしくは異な
    っていてもよい。m は0 から3 の整数を表す。m が、2
    以上の時には、Y は同一もしくは異なっていてもよい。
    R1は、水素原子または、低級アルキル基を表す。R2は、
    低級アルキル基または、低級ハロアルキル基を表す) 【化1】
  2. 【請求項2】 化2の反応式中、式(III )の2-ヒドロ
    キシ安息香酸誘導体と、式(IV)の置換ベンジルハライ
    ドとを反応させて、式(II)のサリチル酸エステルを合
    成し、ついで、エステル部分を加水分解することを特徴
    とする、式(I )の置換サリチル酸の製造方法。(式
    中、X は低級アルキル基、低級アルコキシ基、水酸基、
    ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、低級ハロアルキル
    基、フェニル基、フェノキシ基または、ジメチルアミノ
    基を表す。Y は低級アルキル基、低級アルコキシ基また
    は、ハロゲン原子を表す。n は0 から5 の整数を表す。
    n が、2 以上の時には、X は同一もしくは異なっていて
    もよい。m は0 から3 の整数を表す。m が、2 以上の時
    には、Y は同一もしくは異なっていてもよい。R は、低
    級アルキル基を表す。R2は、低級アルキル基または、低
    級ハロアルキル基を表す。Z は、ハロゲン原子を表す) 【化2】
  3. 【請求項3】 化3の式(I・II)のサリチル酸誘導体ま
    たは、その塩。[式中、X は低級アルキル基、低級アル
    コキシ基、水酸基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ
    基、低級ハロアルキル基、フェニル基、フェノキシ基ま
    たは、ジメチルアミノ基を表す。Y は低級アルキル基、
    低級アルコキシ基または、ハロゲン原子を表す。n は0
    から5 の整数を表す。n が、2 以上の時には、X は同一
    もしくは異なっていてもよい。m は0 から3 の整数を表
    す。m が、2 以上の時には、Y は同一もしくは異なって
    いてもよい。R1は、水素原子または、低級アルキル基を
    表す。R2は、低級アルキル基または、低級ハロアルキル
    基を表す。ただし、2−メチル−6−(フェニルメトキ
    シ)安息香酸、3−エチル−6−メチル−2−(フェニ
    ルメトキシ)安息香酸、6−メチル−3−(1−メチル
    エチル)−2−(フェニルメトキシ)安息香酸及び、2
    −メチル−6−(フェニルメトキシ)安息香酸は除く] 【化3】
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JPWO2005023770A1 (ja) * 2003-09-04 2006-11-02 株式会社クレハ サリチル酸誘導体、その製造法および農園芸用病害防除剤
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