JPH11193259A - 新規なフェニル基で置換されたベンゼン誘導体及び除草剤 - Google Patents

新規なフェニル基で置換されたベンゼン誘導体及び除草剤

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JPH11193259A
JPH11193259A JP11022598A JP11022598A JPH11193259A JP H11193259 A JPH11193259 A JP H11193259A JP 11022598 A JP11022598 A JP 11022598A JP 11022598 A JP11022598 A JP 11022598A JP H11193259 A JPH11193259 A JP H11193259A
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alkoxy
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JP11022598A
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Inventor
Hiroyuki Adachi
弘之 阿達
Kazuya Matsunaga
和也 松永
Masao Yamaguchi
正男 山口
Takahiro Sakae
隆浩 寒河江
Katsunori Tanaka
克典 田中
Masami Furuguchi
正巳 古口
Akihiro Takahashi
明裕 高橋
Hideki Yamagishi
秀樹 山岸
Shigeo Yamada
茂雄 山田
Takashi Kawana
貴 川名
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Nippon Soda Co Ltd
Original Assignee
Nippon Soda Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C205/00Compounds containing nitro groups bound to a carbon skeleton
    • C07C205/45Compounds containing nitro groups bound to a carbon skeleton the carbon skeleton being further substituted by at least one doubly—bound oxygen atom, not being part of a —CHO group

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は工業的に有利に合成でき、より低い薬
量で効果の確実な安全性の高い、作物との選択性に優れ
た、新規な除草剤を提供することである。 【解決手段】 一般式〔I〕 【化1】 (式中、R1 はハロゲン,C1-4 アルキル,C1-4 アル
コキシ,C1-4 ハロアルキル,C1-4 アルキルチオ等
を、R2 はハロゲン,C1-4 アルキル,C1-4 アルコキ
シ,C1-4 ハロアルキル,C1-4 ハロアルコキシ,C
1-4 アルキルチオ等を、R3 はハロゲン,C1-4 アルキ
ル,C1-4 アルコキシ,C1-4 ハロアルキル,C1-4
ルキルチオ等を、nは0,1,2を、R4 ,R5 ,R
6 ,R7 ,R8およびR9 はそれぞれ独立して水素、ハ
ロゲン,C1-4 アルキル,C1-4 ハロアルキル,C1-4
アルコキシ等を表し、R10はハロゲン,C1-4 アルキ
ル,C1-4アルコキシ,C1-4 ハロアルキル,C1-4
ルキルチオ,C1-4 アルコキシカルボニル等を、lは
0,1,2,3,4,5を表す。)で表されるフェニル
基で置換されたベンゼン誘導体またはその塩により解決
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な、フェニル基
で置換されたベンゼン誘導体及び除草剤に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、工業
的に有利に合成でき、より低い薬量で効果の確実な安全
性の高い、作物との選択性の良い除草剤を提供すること
である。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式〔I〕
【0004】
【化3】
【0005】〔式中、R1 は、ハロゲン原子、ニトロ
基、シアノ基、C1-4 アルキル基、C1-4 アルコキシ
基、C1-4 ハロアルキル基、C1-4 アルキルチオ基、C
1-4 アルキルスルフィニル基又はC1-4 アルキルスルホ
ニル基を表す。R2 は、水素原子、ハロゲン原子、ニト
ロ基、シアノ基、C1-4 アルキル基、C1-4 アルコキシ
基、C1-4 ハロアルキル基、C1-4 ハロアルコキシ基、
1-4アルキルチオ基、C1-4 アルキルスルフィニル基
又はC1-4 アルキルスルホニル基を表す。R3 は、ハロ
ゲン原子、ニトロ基、シアノ基、C1-4 アルキル基、C
1-4 アルコキシ基、C1-4 ハロアルキル基、C1-4 アル
キルチオ基、C1-4 アルキルスルフィニル基又はC1-4
アルキルスルホニル基を表す。nは0,1,2を表す。
nが2のとき、R3 は同一でも相異なっていてもよい。
【0006】R4 ,R5 ,R6 ,R7 ,R8 およびR9
は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、シア
ノ基、ホルミル基、C1-4 アルキル基、C1-4 ハロアル
キル基、C1-4 アルコキシ基、C1-4 ハロアルコキシ
基、C1-4 アルキルチオ基、C1-4 アルキルスルフィニ
ル基、C1-4 アルキルスルホニル基、C1-4 アルキルチ
オC1-4 アルキル基、C1-4 アルキルスルフィニルC
1-4 アルキル基、C1-4 アルキルスルホニルC1-4 アル
キル基、C1-4 アルコキシC1-4 アルキル基、C1-4
ルキルカルボニルオキシC1-4 アルキル基、ヒドロキシ
1-4 アルキル基、ジ(C1-4 アルコキシ)C1-4 アル
キル基、C1-4 アルコキシカルボニル基、ヒドロキシイ
ミノC1-4 アルキル基、C1-4 アルコキシイミノC1-4
アルキル基、C2-4 アルケニルオキシイミノC1-4 アル
キル基、C2-4 アルキニルオキシイミノC1-4 アルキル
基、C1-4 ハロアルコキシイミノC1-4 アルキル基、C
2-4 ハロアルケニルオキシイミノC1-4 アルキル基、C
2-4 ハロアルキニルオキシイミノC1-4 アルキル基、置
換基を有してもよいフェニル基、置換基を有してもよい
フェニルチオC1-4 アルキル基,置換基を有してもよい
フェニルスルフィニルC1-4 アルキル基、置換基を有し
てもよいフェニルスルホニルC1-4 アルキル基又は置換
基を有してもよいフェニルC1-4 アルキルオキシC1-4
アルキル基を表す。また、(R4 とR5 )、(R6 とR
7 )または(R8 とR9 )はそれぞれ一緒になってオキ
ソまたはC1-5 のアルキレン鎖を形成していてもよく、
さらに(4若しくはR5 )と(R6 若しくはR7 )、又
は(R6 若しくはR7 )と(R8 若しくはR9 )はそれ
ぞれ一緒になって、C1-5 のアルキレン鎖を形成しても
よい。R10は、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、C
1-4 アルキル基、C1-4 アルコキシ基、C1-4 ハロアル
キル基、C1-4 アルコキシカルボニル基、C1-4 アルキ
ルチオ基、C1-4 アルキルスルフィニル基、C1-4 アル
キルスルホニル基、C1-4 アルキル基で置換されていて
もよいアミド基を表す。lは0,1,2,3,4,5を
表す。lが2以上の場合は、R10は同一でも相異なって
いてもよい。〕で表されるフェニル基で置換されたベン
ゼン誘導体またはその塩、およびそれらの1種または2
種以上を有効成分として含有する除草剤である。
【0007】本発明において、置換されていてもよいフ
ェニル,置換されていてもよいフェニルチオC1-4 アル
キル,置換されていてもよいフェニルスルフィニルC
1-4 アルキル,置換されていてもよいフェニルスルホニ
ルC1-4 アルキルおよび置換されていてもよいフェニル
1-4 アルキルオキシC1-4 アルキル等の置換基として
は、塩素、フッ素、臭素等のハロゲン原子、メチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル等のC1-4 アルキル基、
メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ基等
のC1-4 アルコキシ基、トリフルオロメチル、2,2,
2−トリフルオロエチル、トリクロロメチル、クロロメ
チル等のC1-4 ハロアルキル基、トリフルオロメトキシ
等のC1-4 ハロアルコキシ基等が挙げられる。
【0008】また、本発明において、C2-4 アルケニル
オキシイミノC1-4 アルキル基におけるC2-4 アルケニ
ルとしては、ビニル,1−プロペニル,クロチル,アリ
ル,ブタジエニル基等が挙げられ、C2-4 アルキニルオ
キシイミノC1-4 アルキル基におけるC2-4 アルキニル
としては、エチニル,1−プロピニル,2−プロピニル
基等が挙げられる。C2-4 ハロアルケニルオキシイミノ
1-4 アルキル基におけるC2-4 ハロアルケニル基とし
ては、1−クロロビニル,2−クロロビニル,2,2−
ジフルオロビニル、3−クロロアリル,3,3−ジクロ
ロアリル,2−クロロアリル,2−クロロクロチル基等
が、C2-4 ハロアルキニルオキシイミノC1-4 アルキル
基におけるC2-4 ハロアルキニル基としては、2−クロ
ロエチニル,2−ブロモエチニル,3−クロロ−2−プ
ロピニル,3,3,3−トリフルオロ−1−プロピニル
基等を挙げることができる。
【0009】本発明において、ハロゲン原子としては、
フッ素,塩素,臭素等が挙げられる。C1-4 アルキル基
としては、メチル,エチル,プロピル,イソプロピル,
ブチル,イソブチル,t−ブチル基等が挙げられ、C
1-4 アルコキシ基としては、メトキシ,エトキシ,プロ
ポキシ,イソプロポキシ,ブトキシ,t−ブトキシ基
等、C1-4 ハロアルキル基としては、フルオロメチル,
1−フルオロエチル.2−フルオロエチル,ジフルオロ
メチル,トリフルオロメチル,ジフルオロクロロメチ
ル,フルオロクロロメチル,トリクロロメチル,トリブ
ロモメチル,トルフルオロエチル,ペンタフルオロエチ
ル基等が、C1-4 ハロアルコキシ基としては、トリフル
オロメトキシ,1,1,2,2−テトラフルオロエトキ
シ,トリクロロメトキシ,ジフルオロメトキシ基等が挙
げられる。また、C1-5 アルキレン基としては、メチレ
ン、エチレン、プロピレン基等を挙げることができる。
【0010】
【従来の技術】
【0011】本発明化合物に類似の2−ベンゾイルシク
ロヘキサン−1,3−ジオン化合物が除草活性を有する
ことは、特開平3−255047号公報、特開平6−2
71562号公報、WO94/04524号等に記載さ
れている。また、WO96/26200号公報には、2
−(3−ヘテロイルベンゾイル)シクロヘキサン−1,
3−ジオン化合物が除草活性を有する旨の記載がある。
しかしながら、ベンゾイル基の3位にフェニル基が置換
した化合物は知られていない。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明化合物は、次の方法によっ
て製造することができる。 製造法(i)
【0013】
【化4】
【0014】(式中、R1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R5
6 ,R7 ,R8 ,R9 ,R10,lおよびnは、前記と
同じ意味を有し、Qは、ハロゲン原子、アルキルカルボ
ニルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基又はベン
ゾイルオキシ基を表す。)
【0015】工程において、化合物〔IVa〕および
〔IVb〕は、化合物〔II〕と化合物[Va ]とを各
々1モルずつあるいは一方を過剰に用い、1モルないし
過剰の塩基の存在下に反応させることによって得られ
る。用いられる塩基は、KOH,NaOH等のアルカリ
金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ土類金属
水酸化物、アルカリ土類金属炭酸塩、トリ(C1-6 アル
キル)アミン、ピリジン、燐酸ナトリウム等であり、溶
媒としては、水, 塩化メチレン, クロロホルム,トルエ
ン,酢酸エチル,ジメチルホルムアミド(DMF),テ
トラヒドロフラン(THF),ジメトキシエタン,アセ
トニトリル等が用いられる。反応混合物は反応が完了す
るまで0℃から用いる溶媒の沸点で攪拌される。また、
四級アンモニウム塩等の相間移動触媒を用いて、二相系
で反応させることによっても得られる。化合物〔IV
a〕および〔IVb〕は、化合物〔II〕と化合物[V
b]化合物とをジシクロヘキシルカルボジイミド(DC
C)と反応させることによっても得られる。DCCとの
反応において用いられる溶媒としては、塩化メチレン,
クロロホルム,トルエン,酢酸エチル,DMF,TH
F,ジメトキシエタン,アセトニトリル等が用いられ
る。反応混合物は反応が完了するまで−10℃から用い
る溶媒の沸点で攪拌される。反応混合物は常法によって
処理される。
【0016】転位反応はシアン化合物および穏和な塩基
の存在下で行われる。例えば、1モルの化合物化合物
〔IVa〕および〔IVb〕を1〜4モルの塩基、好ま
しくは1〜2モルの塩基および0.01〜0.5モル以上、
好ましくは、0.05〜0.2モルのシアン化合物と反応さ
せる。ここで用いられる塩基は前記の塩基がいずれも用
いられ得る。また、シアン化合物としてはシアン化カリ
ウム,シアン化ナトリウム,アセトンシアンヒドリン,
シアン化水素,シアン化カリウムを保持したポリマ−等
が用いられる。なお、少量のクラウンエ−テル等の相間
移動触媒を加えることにより、反応がより短い時間で完
結する。反応温度は80℃より低い温度、好ましくは2
0〜40℃で行われる。用いられる溶媒は、1,2−ジ
クロロエタン,塩化メチレン,クロロホルム,トルエ
ン,アセトニトリル,酢酸エチル,DMF,メチルイソ
ブチルケトン,THF,ジメトキシエタン(DME)等
である。
【0017】また、化合物〔I〕は、化合物〔II〕と
化合物[Vc ]を塩基および必要ならばルイス酸の存在
下で反応させることによっても得られる。用いられる塩
基は、KOH,NaOH等のアルカリ金属水酸化物、ア
ルカリ土類金属の水酸化物、トリ(C1 6 アルキル)ア
ミン、ピリジン、炭酸ナトリウム、燐酸ナトリウム等で
ある。適当なルイス酸は、塩化亜鉛,三塩化アルミニウ
ム等であり、好ましくは塩化亜鉛である。反応は、アセ
トニトリル,塩化メチレン等の有機溶媒中において、−
20℃から溶媒の沸点までの適度な温度で行われる。
【0018】製造法(ii) また、上記のようにして製造した化合物〔Ia〕を用い
て以下の方法により、シクロヘキサン環上の置換基を変
換した目的とする化合物〔Ib〕および〔Ic〕を製造
することもできる。
【0019】
【化5】
【0020】(式中、R1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R5
6 ,R7 ,R8 ,R9 ,R10,nおよびlは、前記と
同じ意味を表す。)
【0021】すなわち、化合物〔Ia〕を溶媒中、フェ
ニルトリメチルアンモニウムトリブロミド,メルドラム
酸ジブロミド等のハロゲン化剤と0℃から溶媒の沸点ま
での適度な温度、好ましくは室温から50℃で、数時間
から数10時間反応させることによってハロゲン化され
たトリオン体〔Ib〕を製造することができる。用いら
れる溶媒としては、塩化メチレン,ベンゼン,酢酸エチ
ル,THF,アセトニトリル,ジメトキシエタン等であ
る。ハロゲン化されたトリオン体〔Ib〕は、塩基の存
在下、求核試剤との反応により目的とする化合物〔I
c〕を製造することができる。
【0022】製造法(iii)
【0023】
【化6】
【0024】(式中、R1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R5
6 ,R7 ,R8 ,R9 ,R10,nおよびlは、前記と
同じ意味を表す。R11は、低級の分岐していてもよいア
ルコキシ基、アラルキルオキシ基又はアセトキシ基を表
す。Zは、ハロゲン原子、アルキルスルホナート基およ
びアリールスルホナート基等の脱離基を表す。)
【0025】化合物〔Ie〕は、化合物〔Id〕を、塩
酸,臭化水素酸等のハロゲン化水素酸、トリフルオロ酢
酸、三臭化ホウ素等の反応、水素化分解あるいはアルカ
リ加水分解等により、また、必要に応じて次いで加水分
解を行うことによって製造することができる。
【0026】さらに化合物〔Ie〕は、通常の方法によ
りハロゲン化、アルキルスルホナート化あるいはアリー
ルスルホナート化することにより化合物〔If〕に導く
ことができる。この化合物〔If〕を溶媒中、等モル以
上の塩基の存在下、−20℃から用いる溶媒の沸点ま
で、好ましくは室温から100℃で30分から数10時
間反応させることによって化合物〔Ig〕を製造するこ
とができる。用いられる塩基は、KOH,NaOH等の
アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属の水酸化物、
トリ(C1-6 アルキル)アミン、ピリジン、1,8−ジ
アザ−ビシクロ[5.4.0]ウンデ−7−セン(DB
U)、t−BuOK、トリトンB、炭酸ナトリウム、燐
酸ナトリウム等であり、溶媒としては、単独あるいは混
合して水,アルコール,塩化メチレン,ベンゼン,トル
エン,酢酸エチル,DMF,THF,DME,アセトニ
トリル等が用いられる。
【0027】製造法(iv)
【0028】
【化7】
【0029】(式中、R1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R5
6 ,R7 ,R8 ,R9 ,R10,nおよびlは、前記と
同じ意味を表す。R12,R13は、低級アルキル基を表
し、R14は、水素原子,C1-4 アルキル基,C2-4 アル
ケニル基,C2-4 アルキニル基,C1-4 ハロアルキル
基,C2-4 ハロアルケニル基,C2-4 ハロアルキニル基
を表し、mは0または1を表す。)
【0030】化合物〔Ih〕は、化合物〔I〕から公知
の方法により製造することができる。次に化合物〔I
h〕を溶媒中、等モル以上の式:H2 NOR14で表され
る化合物の存在下、−20℃から用いる溶媒の沸点ま
で、好ましくは室温から100℃で30分から数10時
間反応させることによって化合物〔Ii〕を製造するこ
とができる。なお、少量の硫酸等の酸触媒を加えること
により、反応がより短い時間で完結する。用いられる溶
媒としては、単独あるいは混合して水,アルコール,塩
化メチレン,ベンゼン,トルエン,酢酸エチル,DM
F,THF,DME,アセトニトリル等である。
【0031】一般式〔II〕で表される環状ジオン体
は、公知の方法に従って製造することができる。また、
上記の置換された安息香酸[Va ]も公知の反応に記載
の方法)により製造することができる。
【0032】本発明化合物の製造の重要な合成中間体で
ある化合物(1)は、以下に示す方法によって製造する
ことができる。
【0033】
【化8】
【0034】(式中、R1 ,R2 ,R3 ,R10,nおよ
びlは前記と同じ意味を表す。Rは低級アルキルを表
し、Xは、塩素原子,臭素原子.沃素原子又はOSO2
CF3 を表し、Yは、SnR15 3 ,B(OH)2 ,Zn
16,MgR16等を表し、R15,R16は、それぞれ塩
素,臭素を表す。R17,R18,R19は、それぞれ水素原
子.低級アルキルを表し、Mは、カリウム,ナトリウ
ム,銅を表す。また、catは、テトラキストリフェニ
ルホスフィンパラジウム、ジクロロビストリフェニルホ
スフィンパラジウム、塩化パラジウム等のPd(0)ま
たはNi(0)触媒を表す。)
【0035】これらの反応は、例えば、日本化学会編
「実験化学講座, 25巻, 有機合成VII」389〜4
27頁(1991年 丸善発行)に記載の方法に従って
行われる。
【0036】さらに式[I−1]で表される安息香酸類
は、式[I−2]で表される4─Cl体に、塩基の存在
下にR’SHで表されるメルカプタンを作用させること
によって、式[I−3]で表される4−SR’体とした
のち、酸化することにより製造することができる。SO
2 R’が4位以外に置換している化合物も対応するクロ
ル体から同様にして製造することができる。
【0037】
【化9】
【0038】(式中、R1 ,R10,Rおよびlは前記と
同じ意味を表し、R’はC1-6 アルキル基を表す。)
【0039】この反応に用いられる塩基としては、水酸
化ナトリウム,水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化
物、ナトリウムメトキシド,ナトリウムエトキシド等の
金属アルコキシド,炭酸ナトリウム,炭酸カリウム等の
炭酸塩、水素化ナトリウムなどの水素化物、トリエチル
アミン,ジイソプロピルエチルアミン,DBU,ピリジ
ンなどの有機塩基を例示することができる。また、反応
に用いられる溶媒としては、メタノール,エタノールな
どのアルコール類、THF,1,2−ジメトキシエタン
(DME)などのエーテル類、DMF,N,N−ジメチ
ルアセタミド(DMA)などアミド類、ジメチルスルホ
キサイド(DMSO),アセトニトリル,ベンゼン,ト
ルエン,キシレン等を例示することことができる。次の
酸化反応は、水、酢酸等の有機酸、ジクロロメタン,ク
ロロホルム,四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素等の不
活性溶媒中、過酸化水素,過酢酸,過安息香酸,m−ク
ロロ過安息香酸などの過酸、次亜塩素酸ナトリウム,次
亜塩素酸カリウム等の次亜塩素酸等の酸化剤を使用して
行われる。反応は、室温から溶媒の沸点までの温度範囲
で円滑に進行する。
【0040】また、化合物[I]から、その塩、特に農
園芸的に許容され得る塩、エナミンまたはその類似物,
アシレート,スルホネート,カルバメート,エーテル,
チオエーテル,スルホキシドまたはスルホン等を誘導し
得る。適当な農園芸的に許容され得る塩としてナトリウ
ム,カリウム,カルシウムおよびアンモニウム等の塩が
挙げられる。アンモニウム塩の例としては、式:N+
aRbRcRd(式中、Ra,Rb,RcおよびRd
は、それぞれ独立して、水素および、場合によりヒドロ
キシ基等により置換されたC1-10アルキル基である)の
イオンとの塩が挙げられる。Ra,Rb,RcおよびR
dは、いずれかが、場合により置換されたアルキル基で
ある場合には、これらは1〜4個の炭素原子を含有して
いることが望ましい。適当なエナミンまたはその類似物
は、OH部分がそれぞれ、式:−NReRf(式中、R
eおよびRfは、それぞれ独立して、水素または、例え
ば炭素数が1〜6個の、場合により置換されたアルキル
基またはアリール基、例えばフェニル基である。)、ハ
ロゲン、S(O)gRh(式中:Rhは、例えば炭素数
が1〜6個の、場合により置換されたアルキル基または
アリール基、例えばフェニル基であり、gは0〜2を表
す。)に転化されている化合物である。適当なアシレー
ト,エーテルまたはカルバメート誘導体は、OH部分
が、それぞれ、式:−OCORi,−ORjまたは−O
CONRkRl(式中、RiおよびRjは、前記のRh
と同じ意味を表し、RkおよびRlは、前記のReと同
じ意味を表す。)に転化されている化合物である。これ
らの誘導体は、慣用の方法で製造することができる。
【0041】本発明化合物〔I〕には、光学活性体が存
在する場合もあり、さらに下記に示すような多数の互変
異性体の形で存在し得る。かかる形は、すべて本発明の
範囲に含まれる。
【0042】
【化10】
【0043】本発明において、反応終了後は、通常の後
処理を行うことにより目的物を得ることができる。本発
明化合物の構造は、IR,NMRおよびMS等から決定
した。
【0044】
【実施例】次に実施例、参考例を挙げて、本発明化合物
を更に詳細に説明する。
【0045】実施例1
【0046】2−(2−クロロ−4−メチルスルホニル
−3−フェニル)ベンゾイル−1,3−シクロヘキサン
ジオンの製造
【0047】
【化11】
【0048】ベンゼン20mlに、2−クロロ−4−メ
チルスルホニル−3−フェニル安息香酸0.80g、チ
オニルクロライド1.6gおよびピリジン1滴を加え、
1時間加熱還流した。ベンゼンを減圧留去した後、残渣
を塩化メチレン20mlに溶解し、シクロヘキサン−
1,3−ジオン0.35gを加えた後、冷却下にトリエ
チルアミン0.31gを滴下した。室温で1時間攪拌し
た後、溶媒を減圧留去した。得られた残留物をアセトニ
トリル20mlに溶解し、アセトンシアンヒドリン0.
10gおよびトリエチルアミン0.26gを加えて、室
温で20時間攪拌した。反応液に1N−水酸化ナトリウ
ム水溶液15mlと水15mlを加えて分液し、得られ
た水層を1N−塩酸で酸性にした後、酢酸エチルで抽出
した。有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、溶媒を減圧留去した。得られた残留物にメタノール
2mlを加え、析出した結晶をろ取して表記目的物0.
33gを結晶として得た。融点 193−196℃ 上記実施例を含め、本発明化合物の代表例を第1表及び
第2表に示す。
【0049】
【表101】
【0050】
【表102】
【0051】
【表103】
【0052】
【表104】
【0053】
【表105】
【0054】
【表106】
【0055】
【表107】
【0056】
【表108】
【0057】
【表109】
【0058】
【表201】
【0059】
【表202】
【0060】
【表203】
【0061】
【表204】
【0062】
【表205】
【0063】
【表206】
【0064】次に、本発明化合物の重要な中間体である
安息香酸類の製造例を参考例として説明する。
【0065】参考例1 メチル 4−メチルスルホニル−2−メチル−3−トリ
フルオロメチルスルホニルオキシベンゾエートの製造
【0066】
【化12】
【0067】メチル 3−ヒドロキシ−4−メチルスル
ホニル−2−メチルベンゾエート8.8gを塩化メチレ
ン100mlに溶解し、ピリジン8.3gを加えて、0
℃に冷却後、無水トリフルオロメタンスルホン酸12.
2gを加えた。反応液を室温に戻し1時間攪拌した後、
反応混合物を1N−塩酸、次いで飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し
て、表記化合物13.5gを得た。融点 70−71℃
【0068】参考例2 メチル 4−メチルスルホニル−2−メチル−3−フェ
ニルベンゾエートの製造
【0069】
【化13】
【0070】メチル 4−メチルスルホニル−2−メチ
ル−3−トリフルオロメチルスルホニルオキシベンゾエ
ート3.10g、フェニルトリブチルスズ3.62g、
塩化リチウム1.05g、テトラキストリフェニルホス
フィンパラジウム0.20g、2,6−ジ−tert−
ブチル−p−クレゾール0.01g及びジオキサン50
0mlを金属製オートクレーブに仕込み、140℃で4
時間加熱した。冷却後、反応液を氷水に注ぎ、酢酸エチ
ルを加えて不溶物をろ別した。ろ液を酢酸エチルで抽出
し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、次いで飽和食塩水
で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減
圧留去して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーで精製し、結晶として表記化合物1.60g
を得た。融点 89−93℃
【0071】参考例3 4−メチルスルホニル−2−メチル−3−フェニル安息
香酸の製造法
【0072】
【化14】
【0073】メチル 4−メチルスルホニル−2−メチ
ル−3−フェニルベンゾエート1.6gをエタノール1
6mlに溶解し、1N−水酸化ナトリウム水溶液16m
lを加えて室温で20時間攪拌した。反応終了後、反応
混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで洗浄後、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して表記化合物
1.2gを得た。1 H−NMR(CDCl3,δppm):2.28(s,
3H),2.62(s,3H),7.30(m,2
H),7.50(m,3H),8.15(q,2H)
【0074】参考例4 メチル 2−クロロ−4−メチルスルホニル−3−フェ
ニルベンゾエートの製造
【0075】
【化15】
【0076】参考例1と同様にして得られたメチル 2
−クロロ−4−メチルスルホニル−3−トリフルオロメ
チルスルホニルオキシベンゾエート8.0g、フェニル
トリブチルスズ8.8g、塩化リチウム2.54g、テ
トラキストリフェニルホスフィンパラジウム0.20g
及び2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール
0.01gをジオキサン50ml中に加え、全容を6時
間加熱還流した。冷却後、反応液を氷水に注ぎ、酢酸エ
チルを加えた後、不溶物をろ別した。ろ液を酢酸エチル
で抽出し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、次いで飽和
食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒を減圧留去して得られた残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーで精製して、結晶として表記化合物
4.47gを得た。融点 108−110℃
【0077】参考例5 2−クロロ−4−メチルスルホニル−3−フェニル安息
香酸の製造
【0078】
【化16】
【0079】メチル 2−クロロ−4−メチルスルホニ
ル−3−フェニルベンゾエート4.47gをエタノール
40mlに溶解し、1N−水酸化ナトリウム水溶液40
mlを加えて室温で20時間攪拌した。反応混合物を水
に注ぎ、酢酸エチルで洗浄後、水層を濃塩酸で酸性とし
て酢酸エチルで抽出した。有機層を水、次いで飽和食塩
水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
減圧留去して、表記化合物の結晶3.69gを得た。融
点 210−212℃
【0080】
【発明の実施の態様】本発明化合物は畑作条件で、土壌
処理、茎葉処理のいずれの方法でも高い除草活性を示
し、メヒシバ、カヤツリグサ、イチビ、イヌビユ等の各
種畑雑草に有効で、トウモロコシ、ムギ類、大豆、ワタ
等の作物に選択性を示す化合物も含まれている。
【0081】また、本発明化合物は、作物、観賞用植
物、果樹等の有用植物に対し、生育抑制作用等の植物成
長調節作用を示す化合物も含まれている。
【0082】また、本発明化合物は、水田雑草のノビ
エ、タマガヤツリ、オモダカ、ホタルイ等の各種水田雑
草に対し、優れた殺草効力を有し、イネに選択性を示す
化合物も含まれている。さらに、本発明化合物は、果樹
園、芝生、線路端、空き地等の雑草の防除にも適用する
ことができる。本発明化合物には植物成長調節作用、殺
菌活性、殺虫・殺ダニ活性を有するものも含まれる。
【0083】〔除草剤〕本発明除草剤は、本発明化合物
の1種または2種以上を有効成分として含有する。本発
明化合物を実際に施用する際には、他成分を加えず純粋
な形で使用できるし、また農薬として使用する目的で一
般の農薬のとり得る形態、すなわち、水和剤,粒剤,粉
剤,乳剤,水溶剤,懸濁剤,フロアブル等の形態で使用
することもできる。添加剤および担体としては固型剤を
目的とする場合は、大豆粉,小麦粉等の植物性粉末、珪
藻土,燐灰石,石こう,タルク,ベントナイト,パイロ
フィライト,クレイ等の鉱物性微粉末、安息香酸ソー
ダ,尿素,芒硝等の有機および無機化合物が使用され
る。液体の剤型を目的とする場合は、ケロシン,キシレ
ンおよびソルベントナフサ等の石油留分、シクロヘキサ
ン,シクロヘキサノン,DMF,DMSO,アルコー
ル,アセトン,トリクロルエチレン,メチルイソブチル
ケトン,鉱物油,植物油,水等を溶剤として使用する。
これらの製剤において均一かつ安定な形態をとるため
に、必要ならば界面活性剤を添加することもできる。界
面活性剤としては、特に限定はないが、例えば、ポリオ
キシエチレンが付加したアルキルフェニルエーテル,ポ
リオキシエチレンが付加したアルキルエーテル,ポリオ
キシエチレンが付加した高級脂肪酸エステル,ポリオキ
シエチレンが付加したソルビタン高級脂肪酸エステル,
ポリオキシエチレンが付加したトリスチリルフェニルエ
ーテル等の非イオン性界面活性剤,ポリオキシエチレン
が付加したアルキルフェニルエーテルの硫酸エステル
塩,アルキルベンゼンスルホン酸塩,高級アルコールの
硫酸エステル塩,アルキル硫酸塩,アルキルナフタレン
スルホン酸塩,ポリカルボン酸塩,リグニンスルホン酸
塩,アルキルナフタレンスルホン酸塩のホルムアルデヒ
ド縮合物,イソブチレン−無水マレイン酸の共重合物な
どが挙げられる。
【0084】本発明除草剤における有効成分濃度は前述
した製剤の形により種々の濃度に変化するものである
が、例えば、水和剤に於いては、5〜90%、好ましく
は10〜85%:乳剤に於いては、3〜70%、好まし
くは5〜60%:粒剤に於いては、0.01〜50%、好
ましくは、0.05%〜40%の濃度が用いられる。
【0085】このようにして得られた水和剤、乳剤は水
で所定の濃度に希釈して懸濁液或いは乳濁液として、粒
剤はそのまま雑草の発芽前又は発芽後に散布処理もしく
は混和処理される。実際に本発明除草剤を適用するに当
たっては1ヘクタール当たり有効成分0.1g以上の適
当量が施用される。
【0086】また、本発明除草剤は公知の殺菌剤,殺虫
剤,殺ダニ剤,除草剤,植物成長調整剤,肥料等と混合
して使用することも出来る。特に、除草剤と混合使用す
ることにより、使用薬量を減少させることが可能であ
る。また、省力化をもたらすのみならず、混合薬剤の相
乗作用により一層高い効果も期待できる。その場合、複
数の公知除草剤との組合せも可能である。
【0087】本発明除草剤と混合使用するにふさわしい
薬剤としては、ジフルフェニカン,プロパニル等のアニ
リド系除草剤、アラクロール,プレチラクロール等のク
ロロアセトアニリド系除草剤、2,4−D,2,4−D
B等のアリールオキシアルカン酸系除草剤、ジクロホッ
プ−メチル,フェノキサプロップ−エチル等のアリール
オキシフェノキシアルカン酸系除草剤、ジカンバ,ピリ
チオバック等のアリールカルボン酸系除草剤、イマザキ
ン,イマゼタピル等のイミダゾリノン系除草剤、ジウロ
ン,イソプロツロン等のウレア系除草剤、クロルプロフ
ァム,フェンメジファム等のカーバメート系除草剤、チ
オベンカルブ、EPTC等のチオカーバメート系除草
剤、トリフルラリン,ペンジメタリン等のジニトロアニ
リン系除草剤、アシフルオルフェン、ホメサフェン等の
ジフェニルエーテル系除草剤、ベンスルフロン−メチ
ル、ニコスルフロン等のスルホニルウレア系除草剤、メ
トリブジン、メタミトロン等のトリアジノン系除草剤、
アトラジン、シアナジン等のトリアジン系除草剤、フル
メツラム等のトリアゾピリミジン系除草剤、ブロモキシ
ニル、ジクロベニル等のニトリル系除草剤、グリホサー
ト、グリホシネート等のリン酸系除草剤、パラコート、
ジフェンゾコート等の4級アンモニウム塩系除草剤、フ
ルミクロラック−ペンチル、フルチアセット−メチル等
の環状イミド系除草剤、その他として、イソキサベン、
エトフメセート、オキサジアゾン、キンクロラック、ク
ロマゾン、スルコトリオン、シンメチリン、ジチオピ
ル、ピラゾレート、ピリデート、フルポキサム、ベンタ
ゾン、ベンフルセート、更に、セトキシジム、トラルコ
キシジム等のシクロヘキサンジオン系除草剤等が挙げら
れる。また、これらの組み合わせた物に植物油及び油濃
縮物を添加することも出来る。
【0088】
【実施例】〔除草剤〕次に、本発明除草剤に関する製剤
例を若干示すが、有効成分化合物、添加物及び添加割合
は、本実施例にのみ限定されることなく、広い範囲で変
更可能である。製剤実施例中の部は重量部を示す。
【0089】 実施例2 水和剤 本発明化合物 20部 ホワイトカーボン 20部 ケイソウ土 52部 アルキル硫酸ソーダ 8部 以上を均一に混合、微細に粉砕して、有効成分20%の
水和剤を得た。
【0090】 実施例3 乳剤 本発明化合物 20部 キシレン 55部 ジメチルホルムアミド 15部 ポリオキシエチレンフェニルエーテル 10部 以上を混合、溶解して有効成分20%の乳剤を得た。
【0091】 実施例4 粒剤 本発明化合物 5部 タルク 40部 クレー 38部 ベントナイト 10部 アルキル硫酸ソーダ 7部 以上を均一に混合して微細に粉砕後、直径0.5〜1.0m
mの粒状に造粒して有効成分5%の粒剤を得た。
【0092】
【発明の効果】次に本発明除草剤の効果に関する試験例
を示す。除草効果は下記の調査基準に従って調査し、殺
草指数で表した。
【0093】 調査基準 殺 草 率 殺 草 指 数 0% 0 20〜29% 2 40〜49% 4 60〜69% 6 80〜89% 8 100% 10 また、1、3、5、7、9の数値は、各々0と2、2と
4、4と6、6と8、8と10の中間の値を示す。
【0094】
【数1】
【0095】試験例1 茎葉散布処理 200cm2 のポットに土壌を充填し、表層にイチビ,
イヌビユ,オナモミ,アキノエノコログサ及びトウモロ
コシの各種子を播き、軽く覆土後温室内で生育させた。
各雑草が5〜25cmの草丈に生育した時点で実施例3
に示した乳剤の水希釈液を、有効成分が所定の薬量にな
るように、小型噴霧器にて茎葉部に散布した。3週間後
に雑草の除草効果を調査し、その結果を第3表に示し
た。
【0096】
【表3】
【表110】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 205/45 C07C 205/45 317/24 317/24 323/22 323/22 // A01N 25/04 101 A01N 25/04 101 25/12 25/12 25/14 25/14 (72)発明者 寒河江 隆浩 神奈川県小田原市高田345 日本曹達株式 会社小田原研究所内 (72)発明者 田中 克典 神奈川県小田原市高田345 日本曹達株式 会社小田原研究所内 (72)発明者 古口 正巳 神奈川県小田原市高田345 日本曹達株式 会社小田原研究所内 (72)発明者 高橋 明裕 神奈川県小田原市高田345 日本曹達株式 会社小田原研究所内 (72)発明者 山岸 秀樹 神奈川県小田原市高田345 日本曹達株式 会社小田原研究所内 (72)発明者 山田 茂雄 神奈川県小田原市高田345 日本曹達株式 会社小田原研究所内 (72)発明者 川名 貴 静岡県榛原郡榛原町坂部62−1 日本曹達 株式会社榛原農業研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式〔I〕 【化1】 〔式中、R1 は、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、
    1-4 アルキル基、C1-4 アルコキシ基、C1-4 ハロア
    ルキル基、C1-4 アルキルチオ基、C1-4 アルキルスル
    フィニル基又はC1-4 アルキルスルホニル基を表す。R
    2 は、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、
    1-4 アルキル基、C1-4 アルコキシ基、C1-4 ハロア
    ルキル基、C1-4 ハロアルコキシ基、C1-4アルキルチ
    オ基、C1-4 アルキルスルフィニル基又はC1-4 アルキ
    ルスルホニル基を表す。R3 は、ハロゲン原子、ニトロ
    基、シアノ基、C1-4 アルキル基、C1-4 アルコキシ
    基、C1-4 ハロアルキル基、C1-4 アルキルチオ基、C
    1-4 アルキルスルフィニル基又はC1-4 アルキルスルホ
    ニル基を表す。nは0,1,2を表す。nが2のとき、
    3 は同一でも相異なっていてもよい。R4 ,R5 ,R
    6 ,R7 ,R8 およびR9 は、それぞれ独立して、水素
    原子、ハロゲン原子、シアノ基、ホルミル基、C1-4
    ルキル基、C1-4 ハロアルキル基、C1-4 アルコキシ
    基、C1-4 ハロアルコキシ基、C1-4 アルキルチオ基、
    1-4 アルキルスルフィニル基、C1-4 アルキルスルホ
    ニル基、C1-4 アルキルチオC1-4 アルキル基、C1-4
    アルキルスルフィニルC1-4 アルキル基、C1-4 アルキ
    ルスルホニルC1-4 アルキル基、C1-4 アルコキシC
    1-4 アルキル基、C1- 4 アルキルカルボニルオキシC
    1-4 アルキル基、ヒドロキシC1-4 アルキル基、ジ(C
    1-4 アルコキシ)C1-4 アルキル基、C1-4 アルコキシ
    カルボニル基、ヒドロキシイミノC1-4 アルキル基、C
    1-4 アルコキシイミノC1-4 アルキル基、C2-4 アルケ
    ニルオキシイミノC1-4 アルキル基、C2-4 アルキニル
    オキシイミノC1-4 アルキル基、C1-4 ハロアルコキシ
    イミノC1-4 アルキル基、C2-4 ハロアルケニルオキシ
    イミノC1-4 アルキル基、C2-4 ハロアルキニルオキシ
    イミノC1-4 アルキル基、置換基を有してもよいフェニ
    ル基、置換基を有してもよいフェニルチオC1-4 アルキ
    ル基,置換基を有してもよいフェニルスルフィニルC
    1-4 アルキル基、置換基を有してもよいフェニルスルホ
    ニルC1-4 アルキル基又は置換基を有してもよいフェニ
    ルC1-4 アルキルオキシC1-4 アルキル基を表す。ま
    た、(R4 とR5 )、(R6 とR7 )または(R8 とR
    9 )はそれぞれ一緒になってオキソまたはC1-5 のアル
    キレン鎖を形成していてもよく、さらに(R4 若しくは
    5 )と(R6 若しくはR7 )、又は(R6 若しくはR
    7 )と(R8若しくはR9 )はそれぞれ一緒になって、
    1-5 のアルキレン鎖を形成してもよい。R10は、ハロ
    ゲン原子、ニトロ基、シアノ基、C1-4 アルキル基、C
    1-4 アルコキシ基、C1-4 ハロアルキル基、C1-4 アル
    コキシカルボニル基、C1-4 アルキルチオ基、C1-4
    ルキルスルフィニル基、C1-4 アルキルスルホニル基、
    1-4 アルキル基で置換されていてもよいアミド基を表
    す。lは0,1,2,3,4,5を表す。lが2以上の
    場合は、R10は同一でも相異なっていてもよい。〕で表
    されるフェニル基で置換されたベンゼン誘導体またはそ
    の塩。
  2. 【請求項2】一般式〔I〕 【化2】 (式中、R1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R5 ,R6 ,R7
    8 ,R9 ,R10,nおよびlは、前記と同じ意味を表
    す。)で表される化合物もしくはその塩の1種または2
    種以上を有効成分として含有することを特徴とする除草
    剤。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012150221A2 (de) 2011-05-04 2012-11-08 Bayer Cropscience Ag Neue halogenierte benzylalkoholester der cyclopropancarbonsäure als schädlingsbekämpfungsmittel
WO2012150208A1 (de) 2011-05-04 2012-11-08 Bayer Cropscience Ag Verwendung von substituierten benzylalkoholestern der cyclopropancarbonsäure zur bekämpfung von insektizid-resistenten insekten
WO2012150205A1 (de) 2011-05-04 2012-11-08 Bayer Cropscience Ag Neue substituierte benzylalkoholester der cyclopropancarbonsäure als schädlingsbekämpfungsmittel

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012150221A2 (de) 2011-05-04 2012-11-08 Bayer Cropscience Ag Neue halogenierte benzylalkoholester der cyclopropancarbonsäure als schädlingsbekämpfungsmittel
WO2012150208A1 (de) 2011-05-04 2012-11-08 Bayer Cropscience Ag Verwendung von substituierten benzylalkoholestern der cyclopropancarbonsäure zur bekämpfung von insektizid-resistenten insekten
WO2012150205A1 (de) 2011-05-04 2012-11-08 Bayer Cropscience Ag Neue substituierte benzylalkoholester der cyclopropancarbonsäure als schädlingsbekämpfungsmittel

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