JPH10296997A - インクジェット記録装置 - Google Patents
インクジェット記録装置Info
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- JPH10296997A JPH10296997A JP10951397A JP10951397A JPH10296997A JP H10296997 A JPH10296997 A JP H10296997A JP 10951397 A JP10951397 A JP 10951397A JP 10951397 A JP10951397 A JP 10951397A JP H10296997 A JPH10296997 A JP H10296997A
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Abstract
口からのインクの滲み出しをなくし、さらに、インク噴
出口の詰りが発生しても、短時間で詰りを修復できるイ
ンクジェット記録装置を提供する。 【解決手段】洗浄液チューブ27から供給される洗浄液
を、ノズル部1に形成された洗浄液流路16と洗浄液滴
下流路20とを介してに洗浄液溜り21に供給し、イン
ク噴出口4aからノズル部1の内部に吸引することで、
少量の洗浄液で短時間でインク噴出口4aを洗浄するこ
とができる。また、インク噴出口4aの近傍で、第1の
インク流路5aと第2のインク流路5bとの接続部にイ
ンク溜り部5cを形成することにより、インク流路5内
に残留したインクなどを、ノズル部1の姿勢によらずイ
ンク噴出口4aから滲み出さないようにすることができ
る。
Description
ット記録装置に係り、特にインク噴出停止状態におい
て、装置放置時に発生するノズル部の噴出口の詰り防止
技術及びノズル部の噴出口の詰り修復技術に関するもの
である。
て、ノズル部のインク噴出口の詰りを防止する方法とし
ては、インク噴出停止時にノズル部に洗浄液を供給して
洗浄液を噴出させてノズル内部及びインク噴出口を洗浄
し、その後、インク供給を停止することにより詰りを防
止する方法が知られている。また、インク噴出口が乾燥
してインクで詰まらないようにキャップをすることによ
り詰りを防止する方法が知られている。
制的にインクもしくは溶剤、洗浄液を流して修復する方
法が提案されている。また、手動にて洗浄液をインク噴
出口にかけながらノズル部内部に洗浄液を吸引すること
によりインク噴出口を洗浄してノズル詰りを修復する方
法、及びノズル噴出口を取り外して超音波洗浄機などで
洗浄する方法が提案されている。
原因としては、異物付着,インクの固着に分類できる。
異物付着によるものは、インク流路構成部品内の異物、
製造時の異物混入、インク内成分の析出が主な原因であ
る。
ンク内成分の析出が起こらない限りは、部品の洗浄、組
立て後の流路内洗浄、フィルタの設置等により異物を除
去することにより、ある程度までの対策は容易に行うこ
とができるが、完全に対策することは難しい。
詰りが発生する状態は、インク噴出停止状態において、
装置を放置している時に起こることがほとんどである。
そのため、インク噴出状態からインク噴出を停止する際
にインク噴出口のインクを除去するか、または放置して
もインク噴出口のインクが乾燥しないようにする必要が
ある。
ことに関するものであるが、インクを除去するために
は、洗浄液でインク噴出口を洗浄するか、洗浄液を用い
ずに完全にインクを吸引するか、どちらかである。
最終的には本体のインク容器の中に流れ込ので、インク
容器の容量に対して多量の洗浄液を用いると、一時的で
はあるがインクの物性に変化をもたらし、印字乱れの原
因となる場合がある。
ニングコストを上げることにもつながるので、いかに微
小な量の洗浄液でインク噴出口を洗浄するかが問題とな
る。
放置しておく時に、周囲の温度変化が原因となってイン
クが膨張してノズル部よりインクが滲み出し、インク噴
出口を詰まらせるという現象が発生するが、このインク
の滲み出しをいかに防止するかも重要な問題である。
内部を加圧してもインクが噴出しなかったり、またイン
クが噴出したとしてもインクの噴出開始時にインク噴出
方向が曲がったり、またインク噴出方向が曲がったまま
の状態になる場合もある。これらの現象が発生すると、
正常な印字が不可能となることはもとより被印字物や生
産ラインをインクで汚すことにつながる。
り、或いはインク固着によるインク噴出口の詰りが発生
した場合には、インク噴出口の洗浄が必要となるが、い
かに短時間で容易に修復するできるかが問題である。
ノズルからのインク噴出を停止させる際に、少量の洗浄
液を使用インクするだけでインク噴出口の残留インクを
なくし、また、インク噴出停止状態において、装置を放
置しておいてもインクの滲み出しによるインク噴出口の
詰りをなくし、さらに、インク噴出口の詰りが発生して
も、自動でインク噴出口が洗浄でき、短時間で詰りを修
復できるインクジェット記録装置を提供することにあ
る。
に、本発明は、インクを供給するインク供給流路と、前
記供給されたインクをインク粒子にして噴出するノズル
部と、前記ノズル部から余分なインクを回収するインク
回収流路と、前記ノズル部へ洗浄液を供給する洗浄液供
給流路とを有するインクジェット記録装置において、前
記ノズル部は、前記インクを噴出させるインク噴出口を
設けたオリフィスと、前記インク噴出口に前記供給され
たインクを送り込む第1のインク流路及び前記インク噴
出口から前記余分なインクを吸引する第2のインク流路
を形成したノズルボデーと、前記供給された洗浄液を前
記インク噴出口に送りこむ洗浄液供給部と、前記インク
粒子に文字信号を帯電させる帯電電極とを有し、前記洗
浄液供給部は、前記吸引する動作に連動させて、前記イ
ンク噴出口の外側から前記インク噴出口に向けて前記洗
浄液を滴下し、該滴下された前記洗浄液が前記インク噴
出口から前記ノズル部の内部に吸い込まれるように構成
されていることを特徴とする。
するインク供給流路と、前記供給されたインクをインク
粒子にして噴出するノズル部とを有するインクジェット
記録装置において、前記ノズル部は、前記インクを噴出
させるインク噴出口を設けたオリフィスと、前記インク
噴出口に前記供給されたインクを送り込むインク流路を
形成したノズルボデーとを有し、前記インク噴出口の近
傍にインク溜り部を形成することにある。
するインク供給流路と、前記供給されたインクをインク
粒子にして噴出するノズル部と、前記ノズル部から余分
なインクを回収するインク回収流路と、前記ノズル部へ
洗浄液を供給する洗浄液供給流路とを有するインクジェ
ット記録装置において、前記ノズル部は、前記インクを
噴出させるインク噴出口を設けたオリフィスと、前記イ
ンク噴出口に前記供給されたインクを送り込む第1のイ
ンク流路及び前記インク噴出口から前記余分なインクを
吸引する第2のインク流路を形成したノズルボデーと、
前記供給された洗浄液を前記インク噴出口に送りこむ洗
浄液供給部と、前記インク粒子に文字信号を帯電させる
帯電電極とを有し、前記洗浄液供給部は、前記吸引する
動作に連動させて、前記インク噴出口の外側から前記イ
ンク噴出口に向けて前記洗浄液を滴下し、該滴下された
前記洗浄液が前記インク噴出口から前記ノズル部の内部
に吸い込まれるように構成され、前記第1のインク流路
と前記第2のインク流路は、前記インク噴出口の近傍
で、かつ前記第1のインク流路と前記第2のインク流路
との接続部にインク溜り部を形成することにある。
液供給部は、前記洗浄液供給流路から供給された洗浄液
を前記ノズルボデーの前面へ送り込む洗浄液流路と、前
記送り込まれた洗浄液を前記インク噴出口に向けて滴下
する洗浄液適下流路と、前記滴下された洗浄液を一旦溜
める洗浄液溜り部とを有することにある。
液流路は、前記ノズルボデーに形成され、前記前記洗浄
液適下流路は、前記ノズルボデーの前部と前記帯電電極
の後部との間に形成され、前記洗浄液溜り部は、前記イ
ンク噴出口の前面で、前記オリフィスの前部と前記帯電
電極の後部との間に形成されることにある。
液流路に揮散防止弁を設けることにある。
ク供給流路及び前記インク回収流路に、装置停止時にそ
れぞれの流路を閉じる弁を設けることにある。
ク噴出口を含む前記オリフィス内部に撥水処置を施すこ
とにある。
は、インクを噴出させるインク噴出口を設けてある。ノ
ズルボデーには、供給されたインクをインク噴出口に送
り込む第1のインク流路及びインク噴出口から余分なイ
ンクを吸引する第2のインク流路が形成されている。帯
電電極は、インク粒子に文字信号を帯電させる。
に送りこむ洗浄液供給部は、吸引する動作に連動させ
て、インク噴出口の外側からインク噴出口に向けて洗浄
液を滴下し、該滴下された洗浄液が前記インク噴出口か
らノズル部の内部に吸い込まれるように構成されてい
る。
ンク噴出口に残留するインクにより装置放置後に詰りが
発生した場合、およびインク噴出口が異物付着等により
詰りが発生した場合に、微小な洗浄液でインク噴出口を
洗浄することができる。
容量に対して数百分の1程度にすることができるので、
インクの物性変化に対しては問題ない。
インク流路と前記第2のインク流路との接続部にインク
溜り部を形成する。
内のインクを吸引した状態で、かつ装置を放置した時
に、周囲の温度変化が原因となってインク吸引時の残留
インク及び該残留インクと混じり合った空気が膨張して
も、インク溜り部で膨張分の残留インクを塞き止め、イ
ンク噴出口より残留インクが滲み出して固着するのを防
止することができる。
へ洗浄液の吸引によるインク噴出口洗浄と、ノズル内部
のインク溜り部により残留インクの滲み出し防止を兼ね
備えることにより、インク噴出口の残留インクによる固
着を防止し、詰りに対する信頼性を向上させることがで
きる。
の前部と帯電電極の後部との間に洗浄液溜り部を設ける
ことにより、滴下する洗浄液を洗浄液溜り部に溜めてお
き、滴下された洗浄液がインク噴出口から吸引されるま
で洗浄液溜り部に保持しておくことができる。これによ
り、洗浄液の他部への流出を防ぐことができる。
し、洗浄液適下流路を、ノズルボデーの前部と帯電電極
の後部との間に形成することにより、構造的にインク噴
出口に洗浄液を滴下することが容易になり、構造部品数
も低減することができる。
とにより、滴下する洗浄液の揮散を防止でき、洗浄液の
吐出流量を安定させることができる。
に、装置停止時にそれぞれの流路を閉じる弁を設けるこ
とにより、周囲温度の膨張によるノズル部へのインクも
しくは洗浄液の流出を防ぐことができ、残留インク塞き
止めの作用を補助している。
に撥水処置を施すことことにより、インク噴出口の洗浄
性を良くすることができる。また、インク噴出口からイ
ンクを吸引する際に、洗浄液を使用しなくてもインク噴
出口の残留インクをなくすことができる。
ンクジェット記録装置を、図を用いて説明する。なお、
図1から図9までの同じ部品には同じ記号を付してあ
る。
実施例に係るインクジェット記録装置のノズル部及びノ
ズル部近傍の部品配置及びノズル部の基本的な動作を説
明する。図1は、ノズル部の縦断面を示し、図2は、ノ
ズル部及びノズル部に配管されているチューブ,ノズル
部近傍の弁すなわち供給弁,回収弁の配置を示す。
ボデー2と、ノズルボデー2に固定された帯電電極14
と、ノズルボデー2に嵌めこまれたオリフィス4と、ノ
ズルボデー2内に設けられた円筒状の電歪素子3とで基
本的には構成されている。ノズルボデー2には第1のイ
ンク流路5a,第2のインク流路5b及びインク溜り部
5cが形成されている。
2と電歪素子3との間はOリング6によりシールされて
いる。電歪素子3は電歪素子押え8を介して電歪素子押
えネジ9により固定している。
極3bになっているが、電歪素子押え8側の(+)電極
3aは、電極バネ10を通して(+)端子11に接続さ
れる。(+)端子11を(+)電線12aを接続するこ
とにより、(+)電線12aから電歪素子3の(+)電
極面3aまでの通電を行う。
れた電歪素子押え8を通してG端子13に接続される。
G端子13をG電線12bに接続することによりG電線
12bから電歪素子3のG電極面3bまでの通電を行
う。
ボデー2とオリフィス4との間はOリング7によりシー
ルされている。オリフィス4は帯電電極14をネジ15
でノズルボデー2に締め付けることにより固定されてい
る。
に形成され、吐出口付近はOリング17、ボール18、
バネ19にて洗浄液滴下時以外はシールされている。ま
た、洗浄液滴下流路20は帯電電極14とノズルボデー
2により形成されている。さらに、洗浄液滴下流路20
の先端には、帯電電極14とオリフィス4とにより洗浄
液溜まり部21が形成されている。
に加圧したインクを送り込み、インク噴出口4aよりイ
ンクを噴出させる。加圧された第1のインク流路5a内
を電歪素子3で一定周波数で振動させることによりイン
ク粒子22が作成される。
する場合は、第1のインク流路5a,第2のインク流路
5b内を負圧にすることにより、逆にインク噴出口4a
よりノズル部1外部の空気を吸い込む。また、インク噴
出を停止することに連動させて、洗浄液チューブ27側
から洗浄液流路16を加圧することにより、洗浄液滴下
流路20を通して洗浄液溜り部21内に洗浄液を送り込
む。
ンク流路5b及びインク溜り部5cは負圧になっている
ので、洗浄液溜り部21に溜まった洗浄液を、インク噴
出口4aからインク溜り部5cを介して第1のインク流
路5a,第2のインク流路5b内に吸い込むことによ
り、インク噴出口4aを洗浄する。
インク洗浄液であるが、インクの物性をコントロールす
るための溶剤を用いても良い。
ているチューブ、ノズル部近傍の弁の配置図を示す。図
2に示すように、ノズル部1へのインク供給流路は、供
給チューブ23a、供給弁24、供給チューブ23bの
順でノズル部1まで配置されている。また、ノズル部1
からのインク回収流路は、ノズル部1から回収チューブ
25b、回収弁26、回収チューブ25aの順で配置さ
れている。
場合には、供給弁24を開いた状態で供給チューブ23
aに加圧されたインクを供給する。供給されたインクは
供給弁24、供給チューブ23bを通ってノズル部1ま
で流れる。逆にノズル部1内部の第1のインク流路5
a,第2のインク流路5b及びインク溜り部5cを負圧
にする場合には回収チューブ25bからインクを吸引す
ることにより行う。
るインクジェット記録装置に関する特性と、本発明によ
る一実施例が改良しようとする事項について説明する。
するためには、洗浄液でインク噴出口4aを洗浄するこ
とが効果的であるが、多量の洗浄液を使用するとインク
の物性変化を招くこととなる。図3に、あるインクの常
温での洗浄液付加率に対するインク粘度変化を示す。
物性値が変化するが、そのなかでも図3に示すように、
インク粘度変化は顕著であり、特にインク噴出口4aか
らの流量、噴出速度に大きな変化をもたらす。安定した
印字を行うためには、そのインク粘度変化を低減しなけ
ればならない。
ノズル部1の内部から洗浄液を噴出してノズル部1の内
部の各インク流路及びインク溜り部5cごと洗浄してし
まう方法がある。
場合、その特徴上、インク噴出口より噴出さる液体のう
ち、印字に使用されないものは回収され装置内のインク
容器(図示せず)に戻し再利用されるが、インク噴出口
を内側から洗浄した場合、洗浄に用いられる液体も、例
外ではなくインク容器の中に入るため、インク粘度変化
をもたらすこととなる。
力低減する必要があるが、供給チューブ23aから洗浄
液を供給した場合には供給チューブ23aの内径をφ
1、長さを2mとした場合には約12、000mm3の
溶剤を必要とし、またノズル部1内部に直接洗浄液を入
れたとしても最低でも3、000mm3の洗浄液は必要
となる。
は、インク粘度もしくはインク濃度を一定とするような
機能が付いているが、このように一時的にインクが薄め
られると元の状態に戻るまでには時間がかかるので、印
字乱れの原因となる場合がある。
らにインクは薄められるので、繰り返し行なわないよう
にするか、或いは洗浄液を強制的に揮散させるような機
能を持たせなければならない。また、洗浄液を多量に使
用することはコストの面でも、環境の面でも望ましくな
い。
ク溜り部5c及び各インク流路内に吸引してインク噴出
口4aを洗浄する方法では、洗浄に必要な洗浄液の量は
100mm3あれば十分である。
300、000〜600、000mm3に対して微小な
量なので、インクの物性変化に及ぼす影響としては、問
題のないレベルである。
ンク流路及びインク溜り部5c内に吸引してインク噴出
口4aを洗浄する作業を、人手で行うと、作業のバラツ
キ、作業に要する時間が問題となるが、洗浄液を吐出す
る流路をインク噴出口4a近傍に設けること、及びイン
ク噴出口4aに向けて洗浄液を滴下すると同時にノズル
1内部に洗浄液を吸引させることにより、洗浄作業の自
動化が図れ、作業信頼性の向上、作業時間の短縮を図る
ことができる。
行っていない状態、すなわち装置停止時に、インク噴出
口4aにインクの付着がない状態でも、装置を放置する
とノズル部1内の残留インクがインク噴出口4aからに
じみ出てきてインク噴出口4a近傍にインクが固着する
ことがある。
ばかりでなく、インクを噴出しようとしてもインク噴出
口4aにインクが固着しているため、インクが噴出でき
なかったり、インクが噴出したとしても噴出直後のイン
クの飛行方向が正規の位置からずれるために、他部品や
被印字物を汚してしまったりする。
ンクの噴出を停止した状態で装置を放置した時にも、イ
ンクがインク噴出口4aおよびその近傍に付着しないよ
うにすることが必要である。
ンク体積の膨張によるものである。チューブ径が内径φ
2、チューブ長が4mのときの温度上昇に対するインク
の膨張分体積の関係を図4に示す。
体積が膨張する。この現象と同様に装置停止時に周囲温
度が上昇したりすると、ノズル部1に接続されているチ
ューブ内のインクの膨張分体積はインク噴出口4aから
にじみ出ようとする。
した時にも、インク噴出口4aのインクの固着を防止す
る方法は、膨張分のインクがインク噴出口4aの方に流
れてこないようにするか、或いはインクが流れてきても
インク噴出口4aからインクがにじみ出ないようにする
ことである。
が混じり合った状態である各インク流路及びインク溜り
部5c内の空気だけが、インク噴出口4aから排出され
るようになっており、インク噴出口4aからのインクし
みだしを防ぐことができ、インク噴出口4aをインクで
汚すことがない。具体的内容について、図5〜図7を用
いて、以下説明する。
の簡略図であり、インクの噴出停止後に装置を放置した
時のインクの状態を示す。通常、インクジェット記録装
置のノズル部1は印字方向により、上向き、下向き、横
向きと全ての方向に向けることができるようになってい
る。
合、図6は上向きに、図7は横向きに取り付けた場合の
放置後の状態を表す図である。
取り付けた場合は、ノズル部1内部の残留インク及び温
度変化により押し出されてきた膨張分のインクはオリフ
ィス4の外周のインク溜り部5cに残留インク28とし
て溜めることができる。
が流れ込むことはなく、インク噴出口4aからは空気だ
けが排出され、インクのにじみ出しを防止できる。
きに取り付けた場合、図7で示すようにノズル部1を横
向きに取り付けた場合でも、同様に残留インク28はイ
ンク噴出口4aからにじみ出ないようになっている。
給して、ノズル部1内部の各インク流路およびインク溜
り部5cを洗浄液で洗う方式においても、洗浄液がイン
ク噴出口4aに流出しないので、洗浄液内の溶解物がイ
ンク噴出口4aに固着することも防ぐことができる。
びノズル部1内部へ洗浄液の吸引によるインク噴出口洗
浄と、ノズル部1内部のインク溜り部5cにより残留イ
ンク28の滲み出し防止を兼ね備えることにより、イン
ク噴出口4aの残留インクによる固着を防止し、詰りに
対する信頼性を向上させることができる。
ズル部1近傍のチューブに装置停止時には閉じる供給弁
24及び回収弁26を設けてある。各弁に対し本体循環
系側のチューブ内のインクもしくは洗浄液に、温度上昇
等による体積の膨張があっても、各弁を閉じれば、ノズ
ル部1へのインクもしくは洗浄液の流出を防ぐことがで
きる。すなわち、ノズル部1内部へのインクもしくは洗
浄液の流出をできるだけ少なくするようにしている。
詰りの予防、詰りの修復が自動で可能となるが、詰りに
対する信頼性向上のためには、オリフィス4内周の洗浄
性の向上、洗浄に使用する洗浄液の吐出の安定化を図る
必要がある。
向上、及び洗浄液の吐出の安定化について説明する。ま
ず、洗浄性の向上について、説明する。
部1の設置方向によっては自重でインク噴出口4aにイ
ンクが垂れてくる可能性がある。洗浄性の向上のために
は、洗浄動作を何回か繰り返し行うことも一つの方法で
はあるが、本発明の一実施例によるオリフィス4の内周
もしくは全周に撥水処理を施すことにより、洗浄性が向
上され、洗浄後のオリフィス4内周には残留インクはほ
どんどなくなり、インク噴出口の詰りを防止できる。
イミング等によっては、オリフィス4の内周もしくは全
周に撥水処理を施すことによって、洗浄液を用いずに、
インクの吸引だけでもオリフィス4の内周の残留インク
をなくすことができる。
明する。洗浄に使用する洗浄液の吐出の安定化について
は、吐出後の洗浄液のほとんどがインク噴出口4aから
ノズル部1内部に吸引できること、及び洗浄液の吐出量
が常に安定していることが必要である。
置のノズル部1の近傍にはノズル部1から噴出されたイ
ンク粒子を偏向させるための(+)偏向電極29a,
(−)偏向電極29b及び印字に使用しないインク粒子
を回収するためのガター30が配置されている。
洗浄液がこれらの部品に付着した場合、洗浄液が乾燥す
るか、或いは洗浄液を拭き取るまでは、(+)偏向電極
29aと(−)偏向電極29bまたはガター30間で高
電圧リークが発生する可能性が高い。
偏向させる電界ができないばかりでなく、ノズル部1近
傍のセンサのノイズ源にもなり、正常な印字を行うこと
ができなくなる。そのため、インク噴出口4a近傍を洗
浄した直後には印字を行うことができない。
の洗浄を行う場合、図1に示すように、洗浄液滴下流路
20の先端には洗浄液溜り部21がオリフィス4および
帯電電極21により形成されているので、洗浄液滴下流
路20から吐出された洗浄液は、一旦洗浄液溜り部21
に溜められてからインク噴出口4aを通ってインク溜り
部5b内に吸引される。
場合は吐出後の洗浄液のほとんどはインク噴出口4aか
ら吸引されるので、洗浄液が他部へ流れて偏向電極等の
部品に付着することはない。
液流路16に圧力を加える時間で行うが、洗浄液チュー
ブ27の内径、長さ、与える圧力の大きさを変えること
によっても流量が変化するので、制御可能な領域を見つ
けることにより時間を設定している。
リング17、ボール18、バネ19により揮散防止の弁
が構成されており、時間経過による洗浄液の揮散を防止
している。図9に、これらの弁部品を有しないときの、
経過時間と45℃での洗浄液の揮散量の関係を示す。
ルケトンの場合を示すが、図9に示すように、揮散防止
のための弁がない場合には洗浄液が揮散してしまい、一
定量の洗浄液の噴出が困難となる。
化を行い、詰りに対する信頼性の向上を図ることができ
る。
りノズル部内部に洗浄液を吸引してインク噴出口を洗浄
するので、装置停止時にインク噴出口の洗浄を行う際に
消費する洗浄液の量は少量ですむ。
動でインク噴出口を洗浄できるので、短時間で修復する
ことができる。
ても、インクがインク噴出口に固着することを防止して
いるので、放置後にインクを噴出する際のメンテナンス
を不要とすることができる。
のでインク物性への影響がほとんどなく、洗浄に用いた
洗浄液も印字品質に対して悪影響を及ぼすことはない。
装置のノズル部の縦断面図である。
である。
示す図である。
ときのノズル部内のインク溜り状況を示す図である。
ときのノズル部内のインク溜り状況を示す図である。
ときのノズル部内のインク溜り状況を示す図である。
を示す図である。
経過時間による45℃における洗浄液揮散量を示す図で
ある。
オリフィス、4a…インク噴出口、5a…第1のインク
流路、5b…第2のインク流路、5c…インク溜り部、
6,7…Oリング、8…電歪素子押え、9…電歪素子押
えネジ、10…電極バネ、11…(+)端子、12a…
(+)電線、12b…G電線、13…G端子、14…帯
電電極、15…ネジ、16…洗浄液流路、17…Oリン
グ、18…ボール、19…バネ、20…洗浄液滴下流
路、21…洗浄液溜り部、22…インク粒子、23a,
23b…供給チューブ、24…供給弁、25a,25b
…回収チューブ、26…回収弁、27…洗浄液チュー
ブ、28…残留インク、29a…(+)偏向電極、29
b…(−)偏向電極、30…ガター
Claims (8)
- 【請求項1】インクを供給するインク供給流路と、前記
供給されたインクをインク粒子にして噴出するノズル部
と、前記ノズル部から余分なインクを回収するインク回
収流路と、前記ノズル部へ洗浄液を供給する洗浄液供給
流路とを有するインクジェット記録装置において、 前記ノズル部は、前記インクを噴出させるインク噴出口
を設けたオリフィスと、前記インク噴出口に前記供給さ
れたインクを送り込む第1のインク流路及び前記インク
噴出口から前記余分なインクを吸引する第2のインク流
路を形成したノズルボデーと、前記供給された洗浄液を
前記インク噴出口に送りこむ洗浄液供給部と、前記イン
ク粒子に文字信号を帯電させる帯電電極とを有し、前記
洗浄液供給部は、前記吸引する動作に連動させて、前記
インク噴出口の外側から前記インク噴出口に向けて前記
洗浄液を滴下し、該滴下された前記洗浄液が前記インク
噴出口から前記ノズル部の内部に吸い込まれるように構
成されていることを特徴とするインクジェット記録装
置。 - 【請求項2】インクを供給するインク供給流路と、前記
供給されたインクをインク粒子にして噴出するノズル部
とを有するインクジェット記録装置において、 前記ノズル部は、前記インクを噴出させるインク噴出口
を設けたオリフィスと、前記インク噴出口に前記供給さ
れたインクを送り込むインク流路を形成したノズルボデ
ーとを有し、前記インク噴出口の近傍にインク溜り部を
形成することを特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項3】インクを供給するインク供給流路と、前記
供給されたインクをインク粒子にして噴出するノズル部
と、前記ノズル部から余分なインクを回収するインク回
収流路と、前記ノズル部へ洗浄液を供給する洗浄液供給
流路とを有するインクジェット記録装置において、 前記ノズル部は、前記インクを噴出させるインク噴出口
を設けたオリフィスと、前記インク噴出口に前記供給さ
れたインクを送り込む第1のインク流路及び前記インク
噴出口から前記余分なインクを吸引する第2のインク流
路を形成したノズルボデーと、前記供給された洗浄液を
前記インク噴出口に送りこむ洗浄液供給部と、前記イン
ク粒子に文字信号を帯電させる帯電電極とを有し、前記
洗浄液供給部は、前記吸引する動作に連動させて、前記
インク噴出口の外側から前記インク噴出口に向けて前記
洗浄液を滴下し、該滴下された前記洗浄液が前記インク
噴出口から前記ノズル部の内部に吸い込まれるように構
成され、前記第1のインク流路と前記第2のインク流路
は、前記インク噴出口の近傍で、かつ前記第1のインク
流路と前記第2のインク流路との接続部にインク溜り部
を形成することを特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項4】請求項1または請求項3において、前記洗
浄液供給部は、前記洗浄液供給流路から供給された洗浄
液を前記ノズルボデーの前面へ送り込む洗浄液流路と、
前記送り込まれた洗浄液を前記インク噴出口に向けて滴
下する洗浄液適下流路と、前記滴下された洗浄液を一旦
溜める洗浄液溜り部とを有することを特徴とするインク
ジェット記録装置。 - 【請求項5】請求項4において、前記洗浄液流路は、前
記ノズルボデーに形成され、前記洗浄液適下流路は、前
記ノズルボデーの前部と前記帯電電極の後部との間に形
成され、前記洗浄液溜り部は、前記インク噴出口の前面
で、前記オリフィスの前部と前記帯電電極の後部との間
に形成されることを特徴とするインクジェット記録装
置。 - 【請求項6】請求項4または請求項5において、前記洗
浄液流路に揮散防止弁を設けることを特徴とするインク
ジェット記録装置。 - 【請求項7】請求項1ないし請求項3において、前記イ
ンク供給流路及び前記インク回収流路に、装置停止時に
それぞれの流路を閉じる弁を設けることを特徴とするイ
ンクジェット記録装置。 - 【請求項8】請求項1ないし請求項3において、前記イ
ンク噴出口を含む前記オリフィス内部に撥水処置を施す
ことを特徴とするインクジェット記録装置。
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---|---|---|---|
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JP10951397A JP3286559B2 (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | インクジェット記録装置 |
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ID=14512181
Family Applications (1)
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JP10951397A Expired - Lifetime JP3286559B2 (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | インクジェット記録装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010069677A (ja) * | 2008-09-17 | 2010-04-02 | Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd | インクジェット記録装置 |
WO2021111657A1 (ja) * | 2019-12-06 | 2021-06-10 | 株式会社日立産機システム | インクジェット記録装置 |
-
1997
- 1997-04-25 JP JP10951397A patent/JP3286559B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2010069677A (ja) * | 2008-09-17 | 2010-04-02 | Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd | インクジェット記録装置 |
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JPWO2021111657A1 (ja) * | 2019-12-06 | 2021-06-10 | ||
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CN114728521B (zh) * | 2019-12-06 | 2023-05-02 | 株式会社日立产机系统 | 喷墨记录装置 |
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