JPH10296628A - 平面研磨面評価装置および方法並びに平面研磨面評価プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

平面研磨面評価装置および方法並びに平面研磨面評価プログラムを記録した記録媒体

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JPH10296628A
JPH10296628A JP10795597A JP10795597A JPH10296628A JP H10296628 A JPH10296628 A JP H10296628A JP 10795597 A JP10795597 A JP 10795597A JP 10795597 A JP10795597 A JP 10795597A JP H10296628 A JPH10296628 A JP H10296628A
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JP10795597A
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Yoko Yoshizuka
陽子 吉塚
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】平面研磨加工時のワークとポリシャの間の圧力
の分布は、ワークの平面度に影響する重要な要素であ
る。また、この圧力の分布はポリシャの非剛性に依存し
ている。つまり、研磨によるポリシャの削減によって分
布が変化する。 本発明では、ポリシャとワークの圧力
分布と相対速度の関係を理論式で表わしシミュレーショ
ンを行なう。このシミュレーションにより、正確な研磨
後の面形状を予測する装置および方法を提供する。 【解決手段】ポリシャの回転数とワークの回転数を各々
自由に設定可能とし、ワークにはポリシャの接線方向ま
たは半径方向に、周期を自由に設定可能な往復運動を行
なう手段を持たせる。また、ポリシャとワークの相対速
度を単位時間毎に演算する手段と、研磨後のポリシャお
よびワークの面形状を算出する手段を持ち、算出した各
々の面形状を即時に表示する手段を持たせる構成とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】平面研磨において、研磨物と
被研磨物双方の研磨後の面形状を、予測し評価する、平
面研磨評価装置に関する。
【0002】
【従来の技術】平面研磨加工は高度の形状精度を確保す
る方法であるが、その加工においては経験が重要視され
ており、職人的な勘が未だに幅を利かせている分野であ
る。一方、加工機の運動や軌跡密度など解析的な扱いか
ら加工条件の選択に示唆を与える研究がある。しかし、
形状精度については計算値と実測値の間に開きがある。
その主原因と考えられる研磨物(以下ポリシャと呼ぶ)
と被研磨物(以下ワークと呼ぶ)間の加工圧力の分布に
関しては、文献「ピッチポリシングにおける圧力分布の
解析、河西敏雄他、精密機械43巻5号、1977年5月:P40
〜44」に記載がある。しかしこの文献においては、ワー
クとポリシャの回転数を同一にしている。こうすること
でワークの1点とポリシャの1点の研磨中の相対速度がワ
ークの半径に依存しないため解析が簡単になる。また、
この文献では、研磨中はワークとポリシャの中心の位置
関係は固定にしてある。以上のように河西の文献では条
件に細かい制限があり、また、加工圧力の分布と相対速
度の関係の考察もない。そのため、ポリシャとワークの
研磨後の面形状を正確に求めることができない。また、
計算された結果を瞬時に表示することも出来ないため、
実験に時間がかかるという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】平面研磨加工時のワー
クとポリシャの間の圧力の分布は、ワークの平面度に影
響する重要な要素である。また、この圧力の分布はポリ
シャの非剛性に依存している。つまり、研磨によるポリ
シャの削減によって分布が変化する。 本発明では、ポ
リシャとワークの圧力分布と相対速度の関係を理論式で
表わしシミュレーションを行なう。このシミュレーショ
ンにより、正確な研磨後の面形状が予測できる。本発明
の目的は下記3点である。 1.正確な研磨後の面形状が予測できる研磨面評価装
置、および評価方法を提供する。 2.加工圧力の分布および相対速度の理論式を求める
際、条件の設定に自由度を増やす。
【0004】2−1.ワークとポリシャの回転速度を一
致させない。 2−2.ワークとポリシャの中心の位置関係を可変にで
きる。すなわち研磨中にポリシャ上でワークをポリシャ
の接線方向もしくは半径方向に振動させる。 3.研磨後の予測される面形状を即時に表示すること
で、研磨条件の良否を短時間で判断する。
【0005】
【課題を解決するための手段】ポリシャ12の回転数とワ
ーク11の回転数を各々自由に設定可能とし、ワーク11に
はポリシャ12の接線方向または半径方向に往復運動を行
なう手段を持ち、前記往復運動の周期を自由に設定可能
とし、ポリシャ12とワーク11の相対速度を単位時間毎に
演算する手段を持ち、研磨後のポリシャ12の面形状、お
よび研磨後のワーク11の面形状を算出する手段を持ち、
前記各々の面形状を即時に表示する手段を持たせること
を特徴とする構成とした。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の研磨評
価装置の概略を示すブロック図である。本装置はキーボ
ード等の外部入力装置1、中央演算処理装置であるCP
U2、CRT等の表示装置3、ハードディスク等の外部
記憶装置4より構成される。
【0007】外部記憶装置4は、後述する図2のフロー
チャートに示すプログラム等が記憶されている。そし
て、前記プログラムをメモリ5に読み出すことにより、
CPU2は本発明のプログラムを実行することができ
る。図2〜図8は、本装置の動作を示すフローチャート
である。以後の記述においてフローチャートのステップ
は、l、m、nを任意の自然数として、図面の符号S
l、Sm−n、または Sl−m−nにて示す。
【0008】図2のS1にて、外部入力装置1あるいは
外部記憶装置4から演算の対称となるポリシャおよびワ
ークの回転数、ワークの往復速度、ポリシャおよびワー
クの半径等の装置条件データがメモリ5内に入力され
る。入力データの一覧は図2の下部に記してある。CP
U2は上記装置条件データを基に、圧力分布および相対
速度を求める。
【0009】ワークとポリシャは図11で示すように、
それぞれ半径Rw(mm)とRp(mm)の円盤とし、偏心して回
転し加工に必要な相対運動を行なう。相対運動の様子を
図13に示す。ω0で回転するポリシャ12の上で、ワ
ーク11は、ωで回転し、同時にポリシャ12の接線方
向(図13ではy方向)に振幅Lの往復運動を行なう。
この往復運動はポリシャ12の研磨面をできるだけ均一
に研磨し、平面性を保つために行なう。この往復運動を
行なうことで結果としてワーク11の研磨面の平面性も
保たれる。図13の動作の研磨を実施形態1とする。図
14に往復運動をポリシャ12の半径方向(図14では
x方向)に行なった運動を示す。図14の動作の研磨を
実施形態2とし、後に説明する。
【0010】先に実施形態1の説明を行なう。ワーク1
1とポリシャ12は、相対速度、圧力、時間に比例して
減耗するから、次式(1)、(2)のプレストンの式
【0011】
【数1】
【0012】を用いて各々ポリシャの研磨量 hp(μm)お
よびワークの研磨量 hw(μm)を求める。以下に記載され
る変数は図11に説明を載せた。式(1)で用いられて
いるα(rad)は、図11において、ポリシャ12上の任
意の点A(rp、θp)が、ポリシャ12が1回転する間
にポリシャ12のある1点がワーク11と接触する角度
である。すなわちα/πは、ポリシャ1回転する間にワ
ーク11と作用する接触比であり、Δt×α/πはポリ
シング時間Δtにおけるポリシャ12の正味作用時間で
ある。αは図11から次式であらわされる。
【0013】
【数2】
【0014】C(mm)はポリシャ12とワーク11の中心
距離である。式(1)の (pp)t (Kg/平方cm)は、時刻
tでのポリシャ12上の前記任意の点Aが加工運動によ
ってポリシャ12上に描く軌跡上の分布圧力の平均値で
あり、また(pw)t (Kg/平方cm)は、時刻tでのワーク1
1上の任意の点A(rw、θw)が加工運動によってワー
ク11上に描く軌跡上の分布圧力の平均値で次式
(4),(5)で与えられる。
【0015】
【数3】
【0016】ここで p0(Kg/平方cm)をポリシャ12と
ワーク11とに付加する平均分布圧力と定義すると、分
布圧力(p)t(Kg/平方cm)は、p0をポリシャ12とワー
ク11双方の形状に応じて分布したものであると考えら
れる。また、ポリシャ12の正味作用時間がポリシャ1
2上の各点で一定でないため、ポリシャ12は研磨によ
って平面が維持されない。つまりポリシャ12の面の全
体には平均分布圧力(p0)が維持されない。このことか
ら、長時間にわたる加工での形状変化を追跡するには、
Δt毎の研磨量から分布圧力(p)t を算出することが必
要となる。
【0017】図12(a)、(b)、(c)はワーク1
1とポリシャ12の研磨のモデル図である。図12
(a)は、ポリシャ12およびワーク11両者に理想平
面の初期条件を与える図である。最初の分布圧力は全面
にわたって(p0)となる。図12(a)は、研磨前の
状態があらわしてあり、網掛け部分は理想的な研磨によ
って研磨される予測部分である。
【0018】図12(b)は、理想的な研磨がなされて
いる場合の図である。Δt(min)後においても全面にp0を
維持する条件は、ポリシャ12およびワーク11の両者
が均一に研磨される場合である。この場合、ワーク11
はポリシャ12の初期平面に平行に研磨されている。こ
の場合の研磨量を平均研磨量とし、図2ステップS2に
おいて、先のプレストンの式を用いて両者の和ΔH0は
次式(6)で与えられる。このΔH0を理想研磨量と呼
ぶ。
【0019】
【数4】
【0020】ポリシャ12とワーク11の双方は、実際
には、均一には減耗しないために、ワーク11の下面は
不均一に曲面状に研磨される。図12(c)に極端な例を
示した。この場合の 時刻t、任意の点における圧力(p)
t は次式(7)で与えられる。
【0021】
【数5】
【0022】図2において、S2の理想研磨量の計算を
した後の処理は、ワークとポリシャの実際の(理想でな
い)研磨量のシミュレーションと表示である。S3,S
4の処理は離散時間Δt間隔毎に所定の時間Tまで繰り
返し行なう。本発明ではワーク研磨量とポリシャ研磨量
の算出処理を別々の流れ(S3,S5とS4,S6)で
並列に行なう。ただし、 ワーク研磨量を算出するS3
の処理では、Δtで演算したワーク研磨量と、S4にて
Δtで演算したポリシャ研磨量を、Δt+1で使用す
る。 同様に、ポリシャ研磨量を算出するS4の処理で
は、Δtで演算したポリシャ研磨量と、S3にてΔtで
演算したワーク研磨量を、Δt+1で使用する。このよ
うに相互に依存して並列して演算を行なう。
【0023】図3のS3を先に説明する。S3はワーク
単位の研磨量を算出するサブルーチンである。S3−0
において、CPU2は、時間の終了の判定(t=T?)
を行なう。S1で入力した単位研磨時間Δtを、測定す
る時間間隔としてΔt毎のループ処理を行なう。例え
ば、Δt=3(min)と設定した場合は、3分毎にワーク
研磨量の算出を行なう。
【0024】S3−1において、 CPU2は、ワーク
11の半径方向の測定点の位置の終了(rw=Rw?)の
判定を行なう。S1で入力した測定幅Δrを測定する間
隔としてΔr毎の測定点のワーク研磨量算出のループ処
理を行なう。ここで、ワーク11の測定点とは、図9に
おいて、ワーク、の半径をあらわした軸上を離散させた
点の設定である。
【0025】CPU2は、S3−1で設定したワーク1
1の半径rwと、S1で入力した角度分割数nからS3
−2ー0で刻み角度Δθwを設定する。次に、CPU2
は、S3ー2ー1において、0から180度を刻み角Δ
θwで増加するワークの測定点の角度の判定を行なう。
θwが180度に達した場合は、CPU2はS3−2の
ループを抜け、S3−3に制御を移す。
【0026】CPU2は、S3ー2−2において測定点
に対応するポリシャ半径rpを算出する。このrpは、図
11において軌跡Aに対応する。次にS3−2−3にお
いて、CPU2は、ポリシャ研磨量を算出するS4の流
れのうち、後述するステップS4−9で算出される、あ
る時間tー1(Δt前)におけるポリシャ12の半径す
べての離散値におけるポリシャ12の研磨量の補正値
(Bデータ)にラグランジェ補間を行ない、ワーク11
の時間tでの測定点の位置(rw、θw)におけるポリシ
ャ12の研磨量を算出する。ラグランジェ補間を行なう
意味は、S4−9で算出されるポリシャ12の測定点の
位置とワーク11の測定点のずれを補正するためであ
る。
【0027】以上のように、CPU2は、S3−2のル
ープで、θwを0度から180度までΔθw刻みで動か
し、ワーク測定点を移動させ、各点に対応するポリシャ
12上の点の研磨量を算出する。S3ー3では、CPU
2は、S3ー2でΔθw刻みで算出したポリシャ12の
研磨量の平均値を計算する。
【0028】図3のステップS3ー4では、CPU2
は、S3−1で設定したワーク11の半径rwにおける
Δt前(tー1:前回)のワーク研磨量を呼び出す。以
上の流れにより、時間t−1までのポリシャ、ワークそ
れぞれの研磨量が計算され、式(7)中の次式が求めら
れる。
【0029】
【数6】
【0030】また、ポリシャ12およびワーク11の不
均一な研磨によるワーク11の傾き角β(図12(c))
を求めるには、y ' 軸に関するモーメントM(Kg・mm)を
算出する必要がある。S3−5において、式(7)か
ら、 y ' 軸に関し非対称性を示すポリシャ12の研磨
量と、円弧2α*rpと微小幅drpの積で求められる微小面
積とその重心位置( rp*sinα)/αより、モーメントM
は次式であたえられる。
【0031】
【数7】
【0032】さらに、モーメントMと傾き角β(図12
参照)の関係は円板試料の場合は、次式で与えられる。
【0033】
【数8】
【0034】これにより、上記の式(8)(9)からポ
リシャ12の減耗の偏差に起因する補正項として次式が
与えられる。
【0035】
【数9】
【0036】S3−6において、上記の式(6)(7)
(10)から、補正された圧力(p)tは、次式で与えられ
る。
【0037】
【数10】
【0038】次にS3−7において上記プレストンの式
で用いられる相対速度が以下の方法で算出される。以下
の記載の変数については、図13を参照のこと。時間t
後のワーク11上の任意の点B(r、θ)について、ポ
リシャ12の回転による速度のxy成分(Vpx,Vpy)およ
びワーク11の回転による速度のxy成分(Vwx,Vwy)お
よび接線方向(縦)の往復速度によるy成分(Vly)は各
々次式で与えられる。
【0039】
【数11】
【0040】上記の式(9)(10)(11)(12)
(13)から相対速度のxy成分は各々次式で与えられ
る。
【0041】
【数12】
【0042】上記の式(14)(15)からvy成分を合
成して、相対速度は次式で与えられる。
【0043】
【数13】
【0044】CPU2は、S3−8において、式(1
0)で得られた分布圧力と式(19)で得られた相対速
度をプレストンの式(1)(2)に代入することによ
り、ワーク11の研磨量をΔt毎の積算として求めるこ
とが出来る。上記一連の計算を、測定幅Δr刻みに0か
らRwまで行なった後、CPU2はS3ー9に制御を写
す。S3ー9では、CPU2は、ワーク11のある半径
上の離散値である研磨量を、S3ー9ー1にて最小自乗
法により計算し、図9のような滑らかな関数曲線を導
く。ここで関数を導くことで次の時間(t+1)のラグ
ランジェ補間法が容易に適用出来るようになる。また、
CPU2は、S3ー9ー2で、最小自乗法で補正したワ
ーク研磨量をAデータとして保存する(S3ー9ー
3)。
【0045】S3のループで、研磨時間が所定の時間
(S3ー0でT)に達すると、最終的なワーク11の研磨
量が算出されたと判断し、CPU2は制御をS5へ移
す。次に、 図3のS4を説明する。S4はポリシャ単
位の研磨量を算出するサブルーチンである。S4の流れ
で、S3との相違は次の3点のみである。
【0046】ひとつは、測定点の位置を示す角度が、S
3ではワーク11の中心からの角度であり、0度から1
80度の値をn分割し測定するのに対し、S4では、ポ
リシャ12が1回転する間にワークと接触する角度であ
るαをn分割し測定する点である。2つめの相違点は測
定幅ΔrがS3はワーク11の半径の刻みであるのに対
し、S4ではポリシャ12の半径の刻みである点であ
る。
【0047】最後の相違点は、ラグランジェ補間で使用
する値が,S3では前の時間t−1でのS4の結果であ
るポリシャ研磨量(Bデータ)であるのに対し、S4で
は逆にS3の結果のt−1でのワーク研磨量(Aデー
タ)を使用する点である。他の点は、各ステップでS3
−mはS4−m,S3−m−nはS4−m−nと読み替
え、ワークとポリシャを入れ替えれば、S4はS3と同
一であるため説明は省略する。S4では、所定の研磨時
間(T)後の最終的なポリシャ12の研磨量が算出され
る。
【0048】CPU2はS5において、最終結果のワー
ク11の研磨量を断面形状として図9の形態でCRT3
に表示する。同様に、S6において、最終結果のポリシ
ャ12の研磨量を断面形状として図10の形態でCRT
3に表示する。以上の実施形態1でシミュレーションを
行なった結果を図15、図16に示す。
【0049】次に実施形態2の説明を行なう。前記した
ように、実施形態2は、図14に示すように、ワーク1
2の往復運動をx方向に行なったものである。この場合
の式(12)から式(19)に対応した式は下記のもの
である。
【0050】
【数14】
【0051】
【数15】
【0052】
【数16】
【0053】この実施形態2のシミュレーション結果を
図17、図18に示す。これら一連の処理により、実物
を研磨しないでワークおよびポリシャの研磨量をシミュ
レーションでき、結果が即座に画面で確認できる評価装
置、評価方法が成立する。以上の2つの実施形態の説明
で、単位研磨時間Δt、測定幅Δr、角度分割数nは、
S3(ワーク単位の研磨量算出ルーチン)、S4(ポリ
シャ単位の研磨量算出ルーチン)で共通に扱った。これ
は、S3、S4のループの各回の結果を次回に他方で使
用するため、共通にするのが最も効率が良いという理由
からである。ただし、本発明は、これらを共通に扱うこ
とに限定されるものではない。
【0054】また、本発明の実施形態の説明はワークも
ポリシャも研磨面が円形として説明を行なった。しか
し、ワークについては一般的には種々の形態が考えられ
る。このような研磨面が円形以外の物は、例えば研磨面
の重心を回転中心に取るなどの操作を行なえば、本発明
が適用可能となる。
【0055】
【発明の効果】以上説明した本発明の研磨面評価装置に
よれば、研磨後の面形状をより高い精度で、容易にシミ
ュレーションすることが可能である。また、研磨物と被
研磨物の各々の回転数を自由に設定することで加工条件
の組み合わせを容易に変更できる。さらに被研磨物に往
復運動を加えることにより、回転数と往復の組み合わせ
による加工条件の幅を広げることが可能となる。また、
加工条件が増えることで、より複雑な研磨形状を得るこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する際のハードウェアブロック図
【図2】ドラフトフローチャート
【図3】ワーク単位研磨量算出のフローチャート
【図4】ワーク単位研磨量算出ルーチン内のポリシャ研
磨量算出のフローチャート
【図5】ワーク単位研磨量算出ルーチン内のワーク研磨
量算出のフローチャート
【図6】ポリシャ単位研磨量算出のフローチャート
【図7】ポリシャ単位研磨量算出ルーチン内のワーク研
磨量算出のフローチャート
【図8】ポリシャ単位研磨量算出ルーチン内のポリシャ
研磨量算出のフローチャート
【図9】ワーク研磨量のグラフ
【図10】ポリシャ研磨量のグラフ
【図11】ワークとポリシャの位置関係を表す図
【図12】研磨モデル図
【図13】ワークとポリシャの動きをあらわす図(接線
方向)
【図14】ワークとポリシャの動きをあらわす図(半径
方向)
【図15】実施形態1のワーク研磨量シュミレーション
結果をあらわす図
【図16】実施形態1のポリシャ研磨量シュミレーショ
ン結果をあらわす図
【図17】実施形態2のワーク研磨量シュミレーション
結果をあらわす図
【図18】実施形態2のポリシャ研磨量シュミレーショ
ン結果をあらわす図
【符号の説明】
1 外部入力装置 2 CPU 3 表示装置 4 外部記憶装置 5 メモリ 11 ワーク 12 ポリシャ

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】研磨物の回転数と被研磨物の回転数を各々
    自由に設定可能な手段を持つことを特徴とする研磨面評
    価装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の研磨面評価装置におい
    て、前記被研磨物は前記研磨物の接線方向または半径方
    向に往復運動を行なう手段を持つことを特徴とする研磨
    面評価装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の研磨面評価装置におい
    て、前記往復運動の周期を自由に設定可能な手段を持つ
    ことを特徴とする研磨面評価装置。
  4. 【請求項4】研磨後の研磨物の面形状、および研磨後の
    被研磨物の面形状を、各々即時に表示する手段を持つこ
    とを特徴とする研磨面評価装置。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の研磨面評価装置におい
    て、研磨後の前記研磨物の面形状、および研磨後の前記
    被研磨物の面形状を、各々即時に表示する手段を持つこ
    とを特徴とする研磨面評価装置。
  6. 【請求項6】請求項2に記載の研磨面評価装置におい
    て、研磨後の前記研磨物の面形状、および研磨後の前記
    被研磨物の面形状を、各々即時に表示する手段を持つこ
    とを特徴とする研磨面評価装置。
  7. 【請求項7】請求項3に記載の研磨面評価装置におい
    て、研磨後の前記研磨物の面形状、および研磨後の前記
    被研磨物の面形状を、各々即時に表示する手段を持つこ
    とを特徴とする研磨面評価装置。
  8. 【請求項8】研磨物および被研磨物上の相対速度を単位
    時間毎に演算する手段を持つことを特徴とする研磨面評
    価装置。
  9. 【請求項9】請求項3に記載の研磨面評価装置におい
    て、前記研磨物と前記被研磨物の相対速度を単位時間毎
    に演算する手段を持つことを特徴とする研磨面評価装
    置。
  10. 【請求項10】請求項7に記載の研磨面評価装置におい
    て、前記研磨物と前記被研磨物の相対速度を単位時間毎
    に演算する手段を持つことを特徴とする研磨面評価装
    置。
  11. 【請求項11】研磨物の回転数と被研磨物の回転数を各
    々自由に設定可能な手段を持ち、前記被研磨物は前記研
    磨物の接線方向または半径方向に往復運動を行なう手段
    を持ち、前記往復運動の周期を自由に設定可能な手段を
    持ち、前記研磨物と前記被研磨物の相対速度を単位時間
    毎に演算する手段を持ち、研磨後の前記研磨物の面形
    状、および研磨後の前記被研磨物の面形状を算出する手
    段を持ち、前記各々の面形状を即時に表示する手段を持
    つことを特徴とする研磨面評価装置。
  12. 【請求項12】研磨物の回転数と被研磨物の回転数を各
    々自由に設定可能な工程を含むことを特徴とする研磨面
    評価方法。
  13. 【請求項13】請求項12に記載の研磨面評価方法にお
    いて、前記被研磨物は前記研磨物の接線方向または半径
    方向に往復運動を行なう工程を含むことを特徴とする研
    磨面評価方法。
  14. 【請求項14】請求項13に記載の研磨面評価方法にお
    いて、前記往復運動の周期を自由に設定可能な工程を含
    むことを特徴とする研磨面評価方法。
  15. 【請求項15】研磨後の研磨物の面形状、および研磨後
    の被研磨物の面形状を、各々即時に表示する工程を含む
    ことを特徴とする研磨面評価方法。
  16. 【請求項16】請求項12に記載の研磨面評価方法にお
    いて、研磨後の前記研磨物の面形状、および研磨後の前
    記被研磨物の面形状を、各々即時に表示する工程を含む
    ことを特徴とする研磨面評価方法。
  17. 【請求項17】請求項13に記載の研磨面評価方法にお
    いて、研磨後の前記研磨物の面形状、および研磨後の前
    記被研磨物の面形状を、各々即時に表示する工程を含む
    ことを特徴とする研磨面評価方法。
  18. 【請求項18】請求項14に記載の研磨面評価方法にお
    いて、研磨後の前記研磨物の面形状、および研磨後の前
    記被研磨物の面形状を、各々即時に表示する工程を含む
    ことを特徴とする研磨面評価方法。
  19. 【請求項19】研磨物および被研磨物上の相対速度を単
    位時間毎に演算する工程を含むことを特徴とする研磨面
    評価方法。
  20. 【請求項20】請求項14に記載の研磨面評価方法にお
    いて、前記研磨物と前記被研磨物の相対速度を単位時間
    毎に演算する工程を含むことを特徴とする研磨面評価方
    法。
  21. 【請求項21】請求項18に記載の研磨面評価方法にお
    いて、前記研磨物と前記被研磨物の相対速度を単位時間
    毎に演算する工程を含むことを特徴とする研磨面評価方
    法。
  22. 【請求項22】研磨物の回転数と被研磨物の回転数を各
    々自由に設定可能な工程を含み、前記被研磨物は前記研
    磨物の接線方向または半径方向に往復運動を行なう工程
    を含み、前記往復運動の周期を自由に設定可能な工程を
    含み、前記研磨物と前記被研磨物の相対速度を単位時間
    毎に演算する工程を含み、研磨後の前記研磨物の面形
    状、および研磨後の前記被研磨物の面形状を算出する工
    程を含み、前記各々の面形状を即時に表示する工程を含
    むことを特徴とする研磨面評価方法。
  23. 【請求項23】研磨物の回転数と被研磨物の回転数を各
    々自由に設定させ、前記被研磨物は前記研磨物の接線方
    向または半径方向に往復運動を行なわせ、前記往復運動
    の周期を自由に設定させ、前記研磨物と前記被研磨物の
    相対速度を単位時間毎に演算させ、研磨後の前記研磨物
    の面形状、および研磨後の前記被研磨物の面形状を算出
    させ、前記各々の面形状を各々即時に表示させることを
    特徴とする研磨面評価プログラムを記録した記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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