JPH10296290A - スカム水の処理方法 - Google Patents
スカム水の処理方法Info
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- JPH10296290A JPH10296290A JP9124842A JP12484297A JPH10296290A JP H10296290 A JPH10296290 A JP H10296290A JP 9124842 A JP9124842 A JP 9124842A JP 12484297 A JP12484297 A JP 12484297A JP H10296290 A JPH10296290 A JP H10296290A
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- Japan
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- oil
- water
- scum
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
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- Activated Sludge Processes (AREA)
- Physical Water Treatments (AREA)
- Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 スカムの発生原因となるスカム水に含まれる
油分を除去することにより、汚水処理を円滑に行うこと
ができるようにしたスカム水の処理方法を提供するこ
と。 【解決手段】 汚水処理施設から排出されるスカム水c
を、スクリーン6に導入して夾雑物を除去した後、浮上
濃縮槽8において浮上濃縮を行って油分を分離濃縮し、
反応槽9において活性汚泥により油分を分解処理した
後、処理液eを沈砂池1に返送するようにする。
油分を除去することにより、汚水処理を円滑に行うこと
ができるようにしたスカム水の処理方法を提供するこ
と。 【解決手段】 汚水処理施設から排出されるスカム水c
を、スクリーン6に導入して夾雑物を除去した後、浮上
濃縮槽8において浮上濃縮を行って油分を分離濃縮し、
反応槽9において活性汚泥により油分を分解処理した
後、処理液eを沈砂池1に返送するようにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スカム水の処理方
法に関し、特に、汚水処理施設から排出される油分を含
むスカム水の処理方法に関するものである。
法に関し、特に、汚水処理施設から排出される油分を含
むスカム水の処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、下水処理場等の汚水処理施設に設
置したスカムスキマーから排出されるスカム水は、通
常、図2に示す汚水処理フローに従って処理されてい
る。すなわち、下水等の流入水は、まず、沈砂池1に導
入され、流入水中の汚砂分やし渣が除去された後、最初
沈殿池2へ導入され、汚泥分が除去される。汚泥分が除
去された流入水は、導水渠等を介して、曝気槽3に導入
され、活性汚泥により汚水中の有機物が分解、除去され
た後、曝気槽3から汚泥混合液としてオーバーフロー
し、最終沈殿池4に導入される。汚泥混合液は、導水渠
等を介して、最終沈殿池4に導入され、汚泥分が重力沈
降することにより分離された上澄水が、導水渠等を介し
て、消毒槽5に導入され、ここで塩素等により消毒処理
された後、処理水bとして処理場外に排出される。
置したスカムスキマーから排出されるスカム水は、通
常、図2に示す汚水処理フローに従って処理されてい
る。すなわち、下水等の流入水は、まず、沈砂池1に導
入され、流入水中の汚砂分やし渣が除去された後、最初
沈殿池2へ導入され、汚泥分が除去される。汚泥分が除
去された流入水は、導水渠等を介して、曝気槽3に導入
され、活性汚泥により汚水中の有機物が分解、除去され
た後、曝気槽3から汚泥混合液としてオーバーフロー
し、最終沈殿池4に導入される。汚泥混合液は、導水渠
等を介して、最終沈殿池4に導入され、汚泥分が重力沈
降することにより分離された上澄水が、導水渠等を介し
て、消毒槽5に導入され、ここで塩素等により消毒処理
された後、処理水bとして処理場外に排出される。
【0003】この汚水処理フローにおいて、最初沈殿池
2や最終沈殿池4の水面に浮上したスカム分は、これら
の沈殿池2,4に配設したスカムスキマーによって回収
され、沈殿槽2,4からスカム水c,dとして排出され
る。このスカム水c,dは、例えば、数mmの目幅をも
つスクリーン6,7に導入され、スカム水に含まれるビ
ニール片や繊維状物質等の夾雑物をスクリーンかすgと
して除去した後、汚水処理フローの前段の沈砂池1等に
返送される。
2や最終沈殿池4の水面に浮上したスカム分は、これら
の沈殿池2,4に配設したスカムスキマーによって回収
され、沈殿槽2,4からスカム水c,dとして排出され
る。このスカム水c,dは、例えば、数mmの目幅をも
つスクリーン6,7に導入され、スカム水に含まれるビ
ニール片や繊維状物質等の夾雑物をスクリーンかすgと
して除去した後、汚水処理フローの前段の沈砂池1等に
返送される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最初沈殿池
2から排出されるスカム水cには、上記のビニール片や
繊維状物質等の夾雑物のほか、油分や汚泥分が含まれて
いる。
2から排出されるスカム水cには、上記のビニール片や
繊維状物質等の夾雑物のほか、油分や汚泥分が含まれて
いる。
【0005】しかしながら、上記の従来の汚水処理フロ
ーにおいては、スカム水cに含まれるビニール片や繊維
状物質等の夾雑物をスクリーン6において除去し、スク
リーン渣として排出することができるものの、スクリー
ン6を通過するスカム水cに含まれる油分や汚泥分は、
そのまま汚水処理フローの前段の沈砂池1等に返送され
るため、これらが、沈砂池、沈殿池、導水渠等にスカム
となって蓄積したり、スカム原因菌である放線菌の増殖
を増長するため、汚水処理に悪影響を及ぼしたり、悪臭
や害虫が発生する原因になるという問題点があった。
ーにおいては、スカム水cに含まれるビニール片や繊維
状物質等の夾雑物をスクリーン6において除去し、スク
リーン渣として排出することができるものの、スクリー
ン6を通過するスカム水cに含まれる油分や汚泥分は、
そのまま汚水処理フローの前段の沈砂池1等に返送され
るため、これらが、沈砂池、沈殿池、導水渠等にスカム
となって蓄積したり、スカム原因菌である放線菌の増殖
を増長するため、汚水処理に悪影響を及ぼしたり、悪臭
や害虫が発生する原因になるという問題点があった。
【0006】本発明は、上記従来の汚水処理フローにお
けるスカム水の処理方法の有する問題点に鑑み、スカム
の発生原因となるスカム水に含まれる油分を除去するこ
とにより、汚水処理を円滑に行うことができるようにし
たスカム水の処理方法を提供することを目的とする。
けるスカム水の処理方法の有する問題点に鑑み、スカム
の発生原因となるスカム水に含まれる油分を除去するこ
とにより、汚水処理を円滑に行うことができるようにし
たスカム水の処理方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のスカム水の処理方法は、汚水処理施設から
排出されるスカム水を、スクリーンに導入して夾雑物を
除去した後、油分を分離濃縮し、活性汚泥により油分を
分解処理することを特徴とする。この場合、油分の分離
濃縮には、浮上濃縮のほか、オイルセパレータや精密濾
過膜を使用した濃縮方法等の任意方法(以下、「浮上濃
縮等」という。)を採用することができる。
め、本発明のスカム水の処理方法は、汚水処理施設から
排出されるスカム水を、スクリーンに導入して夾雑物を
除去した後、油分を分離濃縮し、活性汚泥により油分を
分解処理することを特徴とする。この場合、油分の分離
濃縮には、浮上濃縮のほか、オイルセパレータや精密濾
過膜を使用した濃縮方法等の任意方法(以下、「浮上濃
縮等」という。)を採用することができる。
【0008】このスカム水の処理方法は、スクリーンに
導入して夾雑物を除去したスカム水に含まれる油分や汚
泥分を、浮上濃縮等によって水面から回収した後、活性
汚泥によりこの油分や汚泥分を分解し、スカムの発生原
因となる油分が含まれていない状態にした処理液を、汚
水処理フローの前段の沈砂池等に返送することができ、
沈砂池、沈殿池、導水渠等にスカムが蓄積することを防
止することができる。
導入して夾雑物を除去したスカム水に含まれる油分や汚
泥分を、浮上濃縮等によって水面から回収した後、活性
汚泥によりこの油分や汚泥分を分解し、スカムの発生原
因となる油分が含まれていない状態にした処理液を、汚
水処理フローの前段の沈砂池等に返送することができ、
沈砂池、沈殿池、導水渠等にスカムが蓄積することを防
止することができる。
【0009】この場合において、活性汚泥に、菌類、酵
母等の油分解菌を添加することができる。
母等の油分解菌を添加することができる。
【0010】これにより、スカム水に含まれる油分を、
より効率的に分解処理することができる。
より効率的に分解処理することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明のスカム水の処理方
法の実施の形態を図面に基づいて説明する。
法の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0012】本発明のスカム水の処理方法を適用した汚
水処理フローの一例を図1に示す。家庭等から排出さ
れ、下水処理場へ送られる下水等の流入水aは、まず、
沈砂池1に導入され、流入水中の汚砂分やし渣等、比較
的重量のある物質が沈降により除去された後、最初沈殿
池2へ導入され、汚泥分が除去される。汚泥分が除去さ
れた流入水は、導水渠等を介して、曝気槽3に導入さ
れ、活性汚泥により汚水中の有機物が分解、除去された
後、曝気槽3から汚泥混合液としてオーバーフローし、
最終沈殿池4に導入される。汚泥混合液は、導水渠等を
介して、最終沈殿池4に導入され、汚泥分が重力沈降す
ることにより分離された上澄水が、導水渠等を介して、
消毒槽5に導入され、ここで塩素等により消毒処理され
た後、処理水bとして処理場外に排出される。
水処理フローの一例を図1に示す。家庭等から排出さ
れ、下水処理場へ送られる下水等の流入水aは、まず、
沈砂池1に導入され、流入水中の汚砂分やし渣等、比較
的重量のある物質が沈降により除去された後、最初沈殿
池2へ導入され、汚泥分が除去される。汚泥分が除去さ
れた流入水は、導水渠等を介して、曝気槽3に導入さ
れ、活性汚泥により汚水中の有機物が分解、除去された
後、曝気槽3から汚泥混合液としてオーバーフローし、
最終沈殿池4に導入される。汚泥混合液は、導水渠等を
介して、最終沈殿池4に導入され、汚泥分が重力沈降す
ることにより分離された上澄水が、導水渠等を介して、
消毒槽5に導入され、ここで塩素等により消毒処理され
た後、処理水bとして処理場外に排出される。
【0013】この汚水処理フローにおいて、最初沈殿池
2や最終沈殿池4の水面に浮上したスカム分は、これら
の沈殿池2,4に配設したスカムスキマーによって回収
され、沈殿槽2,4からスカム水c,dとして排出され
る。このスカム水c,dは、例えば、数mmの目幅をも
つスクリーン6,7に、それぞれ導入され、スカム水
c,dに含まれるビニール片や繊維状物質等の夾雑物を
スクリーンかすgとして除去した後、汚水処理フローの
前段の沈砂池1等に返送される。
2や最終沈殿池4の水面に浮上したスカム分は、これら
の沈殿池2,4に配設したスカムスキマーによって回収
され、沈殿槽2,4からスカム水c,dとして排出され
る。このスカム水c,dは、例えば、数mmの目幅をも
つスクリーン6,7に、それぞれ導入され、スカム水
c,dに含まれるビニール片や繊維状物質等の夾雑物を
スクリーンかすgとして除去した後、汚水処理フローの
前段の沈砂池1等に返送される。
【0014】この場合において、最初沈殿池2から排出
された多量の油分や汚泥分を含有するスカム水cは、ス
クリーン6により夾雑物を除去した後、直ちに汚水処理
フローの前段の沈砂池1等に返送せずに、油分や汚泥の
分離手段である分離槽としての浮上濃縮槽8へ導入する
ようにする。
された多量の油分や汚泥分を含有するスカム水cは、ス
クリーン6により夾雑物を除去した後、直ちに汚水処理
フローの前段の沈砂池1等に返送せずに、油分や汚泥の
分離手段である分離槽としての浮上濃縮槽8へ導入する
ようにする。
【0015】この浮上濃縮槽8では、浮上濃縮槽8の上
方を開放又は密閉した状態でスカム水中に微細な気泡を
吹き込んだり(加圧浮上法)、あるいは、浮上濃縮槽8
の上方を密閉した状態で減圧してスカム水中に微細気泡
を発生させること(減圧浮上法)等の公知の浮上濃縮方
法を単独で、又は適宜組み合わせて用いることにより、
スカム水中の油分や汚泥分に微細気泡を付着させ、これ
によって、油分や汚泥分を水面に浮上させる。なお、こ
のスカム水中の油分や汚泥分の濃縮方法として、上記の
各種の方法を採用することができるが、ここでは、主と
してスカム水中の油分を回収することを目的としている
ため、単に、スカム水を静置して油分を浮上させるオイ
ルセパレータや、常圧でスカム水中に微細な気泡を吹き
込むことによって、油分や汚泥分を水面に浮上させる常
圧浮上法を採用したり、あるいは、精密濾過膜を備えた
膜分離装置を用いる等、任意の濃縮方法を採用すること
ができる。そして、油分や汚泥分を分離した処理液は、
汚水処理フローの前段の沈砂池1等に返送するようにす
る。
方を開放又は密閉した状態でスカム水中に微細な気泡を
吹き込んだり(加圧浮上法)、あるいは、浮上濃縮槽8
の上方を密閉した状態で減圧してスカム水中に微細気泡
を発生させること(減圧浮上法)等の公知の浮上濃縮方
法を単独で、又は適宜組み合わせて用いることにより、
スカム水中の油分や汚泥分に微細気泡を付着させ、これ
によって、油分や汚泥分を水面に浮上させる。なお、こ
のスカム水中の油分や汚泥分の濃縮方法として、上記の
各種の方法を採用することができるが、ここでは、主と
してスカム水中の油分を回収することを目的としている
ため、単に、スカム水を静置して油分を浮上させるオイ
ルセパレータや、常圧でスカム水中に微細な気泡を吹き
込むことによって、油分や汚泥分を水面に浮上させる常
圧浮上法を採用したり、あるいは、精密濾過膜を備えた
膜分離装置を用いる等、任意の濃縮方法を採用すること
ができる。そして、油分や汚泥分を分離した処理液は、
汚水処理フローの前段の沈砂池1等に返送するようにす
る。
【0016】このようにして、スカム水に含まれる油分
や汚泥分を、浮上濃縮槽8の上方に浮上濃縮させ、これ
を、浮上濃縮槽8に設けた掻き取り装置(図示省略)に
より回収し、濃縮液の状態で活性汚泥による反応槽9に
導入する。反応槽9では、菌類や酵母など油分を分解す
る能力の高い油分解菌を添加、増殖させた活性汚泥の作
用により、油分や汚泥分を分解し、スカムの発生原因と
なる油分が含まれていない状態にした処理液eを、汚水
処理フローの前段の沈砂池1等に返送するようにし、一
方、固液分離して上澄水を除去した後の汚泥は、余剰汚
泥fとして排出する。この場合、油分解菌は、その活性
状態を維持するため、適宜追加投入を行う必要がある
が、追加投入の手数を省くために、油分解菌をペレット
内に固定化したり、固定化担体に付着させた後、投入す
る方法を採用することもできる。なお、余剰汚泥fは、
汚水処理工程で発生する余剰汚泥と一緒に脱水等の処理
を行った後、廃棄するようにしたり、油分解菌を添加し
て再利用するする等の汚泥管理を行うようにする。
や汚泥分を、浮上濃縮槽8の上方に浮上濃縮させ、これ
を、浮上濃縮槽8に設けた掻き取り装置(図示省略)に
より回収し、濃縮液の状態で活性汚泥による反応槽9に
導入する。反応槽9では、菌類や酵母など油分を分解す
る能力の高い油分解菌を添加、増殖させた活性汚泥の作
用により、油分や汚泥分を分解し、スカムの発生原因と
なる油分が含まれていない状態にした処理液eを、汚水
処理フローの前段の沈砂池1等に返送するようにし、一
方、固液分離して上澄水を除去した後の汚泥は、余剰汚
泥fとして排出する。この場合、油分解菌は、その活性
状態を維持するため、適宜追加投入を行う必要がある
が、追加投入の手数を省くために、油分解菌をペレット
内に固定化したり、固定化担体に付着させた後、投入す
る方法を採用することもできる。なお、余剰汚泥fは、
汚水処理工程で発生する余剰汚泥と一緒に脱水等の処理
を行った後、廃棄するようにしたり、油分解菌を添加し
て再利用するする等の汚泥管理を行うようにする。
【0017】この場合において、反応槽9には、油分や
汚泥分の有機性成分の分解を効率的に行うことができる
ように、油分や汚泥分の種類、量、性状等に応じた適当
な強度の曝気、撹拌を行うように構成したものを用いる
ようにする。そして、分解処理を行った後、曝気、撹拌
を停止して活性汚泥を沈降させ、その上澄水を、上澄水
排出装置(図示省略)を介して排出したり、あるいは、
反応槽9の底部に浮上濃縮槽8から濃縮液を静かに導入
することにより、上澄水をオーバーフローさせて排出さ
せ、この上澄水を、上述のとおり、処理液eとして、汚
水処理フローの前段の沈砂池1等に返送する。
汚泥分の有機性成分の分解を効率的に行うことができる
ように、油分や汚泥分の種類、量、性状等に応じた適当
な強度の曝気、撹拌を行うように構成したものを用いる
ようにする。そして、分解処理を行った後、曝気、撹拌
を停止して活性汚泥を沈降させ、その上澄水を、上澄水
排出装置(図示省略)を介して排出したり、あるいは、
反応槽9の底部に浮上濃縮槽8から濃縮液を静かに導入
することにより、上澄水をオーバーフローさせて排出さ
せ、この上澄水を、上述のとおり、処理液eとして、汚
水処理フローの前段の沈砂池1等に返送する。
【0018】なお、反応槽9は、このように回分運転を
行うことにより、沈殿分離槽を省略することができる
が、反応槽9とは別に沈殿分離槽を設けることにより、
固液分離を行い、上澄水を越流させる方式とするように
すれば、浮上濃縮槽8からの濃縮液を反応槽9において
連続的に処理することも可能である。
行うことにより、沈殿分離槽を省略することができる
が、反応槽9とは別に沈殿分離槽を設けることにより、
固液分離を行い、上澄水を越流させる方式とするように
すれば、浮上濃縮槽8からの濃縮液を反応槽9において
連続的に処理することも可能である。
【0019】ところで、最終沈殿池4から排出されたス
カム水dには、通常、油分が含まれていないため、スク
リーン7により夾雑物を除去した後、直ちに汚水処理フ
ローの前段の沈砂池1等に返送したり、図1の一点鎖線
で示すように、汚泥等の分離手段である分離槽としての
浮上分離槽10に導入し、ここで、上記の浮上分離槽8
と同様の処理をして、汚泥分を分離した処理液を、汚水
処理フローの前段の沈砂池1等に返送するようにし、一
方、分離した汚泥分は、濃縮汚泥hとして排出すること
ができる。なお、濃縮汚泥hは、汚水処理工程で発生す
る余剰汚泥と一緒に脱水等の処理を行った後、廃棄する
ようにしたり、油分解菌を添加して再利用するする等の
汚泥管理を行うようにする。また、最終沈殿池4から排
出されたスカム水dに油分が含まれている場合には、図
1の一点鎖線で示すように、最初沈殿池2のスカム水c
と共に、反応槽9に導入し、活性汚泥の作用により、油
分を分解するようにすることもできる。
カム水dには、通常、油分が含まれていないため、スク
リーン7により夾雑物を除去した後、直ちに汚水処理フ
ローの前段の沈砂池1等に返送したり、図1の一点鎖線
で示すように、汚泥等の分離手段である分離槽としての
浮上分離槽10に導入し、ここで、上記の浮上分離槽8
と同様の処理をして、汚泥分を分離した処理液を、汚水
処理フローの前段の沈砂池1等に返送するようにし、一
方、分離した汚泥分は、濃縮汚泥hとして排出すること
ができる。なお、濃縮汚泥hは、汚水処理工程で発生す
る余剰汚泥と一緒に脱水等の処理を行った後、廃棄する
ようにしたり、油分解菌を添加して再利用するする等の
汚泥管理を行うようにする。また、最終沈殿池4から排
出されたスカム水dに油分が含まれている場合には、図
1の一点鎖線で示すように、最初沈殿池2のスカム水c
と共に、反応槽9に導入し、活性汚泥の作用により、油
分を分解するようにすることもできる。
【0020】
【発明の効果】本発明のスカム水の処理方法によれば、
スクリーンに導入して夾雑物を除去したスカム水に含ま
れる油分や汚泥分を、浮上濃縮等によって水面から回収
した後、活性汚泥によりこの油分や汚泥分を分解し、ス
カムの発生原因となる油分が含まれていない状態にした
処理液を、汚水処理フローの前段の沈砂池等に返送する
ことができ、沈砂池、沈殿池、導水渠等にスカムが蓄積
することを防止することができ、沈砂池、沈殿池、導水
渠等におけるスカムの発生を低減することができ、汚水
処理を円滑に行うことができるとともに、悪臭や害虫の
発生を防止することができる。
スクリーンに導入して夾雑物を除去したスカム水に含ま
れる油分や汚泥分を、浮上濃縮等によって水面から回収
した後、活性汚泥によりこの油分や汚泥分を分解し、ス
カムの発生原因となる油分が含まれていない状態にした
処理液を、汚水処理フローの前段の沈砂池等に返送する
ことができ、沈砂池、沈殿池、導水渠等にスカムが蓄積
することを防止することができ、沈砂池、沈殿池、導水
渠等におけるスカムの発生を低減することができ、汚水
処理を円滑に行うことができるとともに、悪臭や害虫の
発生を防止することができる。
【0021】また、活性汚泥に、菌類、酵母等の油分解
菌を添加することにより、スカム水に含まれる油分を、
より効率的に分解処理することができる。
菌を添加することにより、スカム水に含まれる油分を、
より効率的に分解処理することができる。
【図1】本発明のスカム水の処理方法を適用した汚水処
理フローの一例を示すブロック図である。
理フローの一例を示すブロック図である。
【図2】従来の汚水処理フローを示すブロック図であ
る。
る。
1 沈砂池 2 最初沈殿池 3 曝気槽 4 最終沈殿池 5 消毒槽 6 スクリーン 7 スクリーン 8 浮上濃縮槽 9 反応槽 a 流入水 b 処理水 c スカム水 d スカム水 e 処理液 f 余剰汚泥 g スクリーンかす h 濃縮汚泥
Claims (3)
- 【請求項1】 汚水処理施設から排出されるスカム水
を、スクリーンに導入して夾雑物を除去した後、油分を
分離濃縮し、活性汚泥により油分を分解処理することを
特徴とするスカム水の処理方法。 - 【請求項2】 油分の分離濃縮を浮上濃縮により行うこ
とを特徴とする請求項1記載のスカム水の処理方法。 - 【請求項3】 活性汚泥に、菌類、酵母等の油分解菌を
添加することを特徴とする請求項1又は2記載のスカム
水の処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9124842A JPH10296290A (ja) | 1997-04-28 | 1997-04-28 | スカム水の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9124842A JPH10296290A (ja) | 1997-04-28 | 1997-04-28 | スカム水の処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10296290A true JPH10296290A (ja) | 1998-11-10 |
Family
ID=14895453
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9124842A Pending JPH10296290A (ja) | 1997-04-28 | 1997-04-28 | スカム水の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10296290A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004106240A1 (ja) * | 2003-05-27 | 2004-12-09 | Asahi Organic Chemicals Industry Co., Ltd. | 有機性廃水及び有機性汚泥の処理方法と処理装置 |
JP2005342612A (ja) * | 2004-06-02 | 2005-12-15 | Asahi Organic Chem Ind Co Ltd | 有機性廃水の処理方法 |
CN100387529C (zh) * | 2003-05-27 | 2008-05-14 | 旭有机材工业株式会社 | 有机性废水和有机性污泥的处理方法和处理装置 |
-
1997
- 1997-04-28 JP JP9124842A patent/JPH10296290A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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