JPH1029503A - 自動車の安全機構装置 - Google Patents

自動車の安全機構装置

Info

Publication number
JPH1029503A
JPH1029503A JP18435996A JP18435996A JPH1029503A JP H1029503 A JPH1029503 A JP H1029503A JP 18435996 A JP18435996 A JP 18435996A JP 18435996 A JP18435996 A JP 18435996A JP H1029503 A JPH1029503 A JP H1029503A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
human body
signal
unit
oscillating
sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP18435996A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3463233B2 (ja
Inventor
Eiji Kasai
英治 笠井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP18435996A priority Critical patent/JP3463233B2/ja
Publication of JPH1029503A publication Critical patent/JPH1029503A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3463233B2 publication Critical patent/JP3463233B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)
  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 停車時にサイドブレーキを引き忘れても、サ
イドブレーキを自動的にきかす。 【解決手段】 発振部12から周波数が走査される高周
波信号を発生し、伝送路14からセンサ部11に送り、
センサ部11からの反射波を反射波センサ13で検出
し、制御部15で反射波センサ13の出力の反射波レベ
ルと周波数の特性から、空席、荷物、人体を判別する人
体センサ1を運転座席に設け、人体センサ1による運転
座席の人体有無信号をシリンダ制御部2に送り、シリン
ダ制御部2は人体無し信号に応じてシリンダ部3aを駆
動し、サイドブレーキを自動的にかける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は自動車の安全機構
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に自動車は停車中は車が動きださな
いようにサイドブレーキを備えている。また、ドアには
ロック機構を備えている。また、夜間やトンネル内でも
安全に走行できるようにライトがついている。また、ウ
ィンドの開閉が容易に行えるようにパワーウィンドを備
えたものが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の自動車
において、マニュアル自動車を停止させ、降車から発進
させるまでさほど時間を要しない場合は、ギアをニュー
トラルに入れ、サイドブレーキをひいた状態で降車する
ケースが多い。特に、宅配便の運転手などは荷物の宅配
時にそのようにすることが多く、そのため、うっかりサ
イドブレーキを引くことを忘れたり、サイドブレーキの
引きがあまい場合等で自動車が無人走行する事故があっ
た。
【0004】また、降車の際にキーを抜き忘れた場合、
警告機能はあるがドアロックすることは可能である。警
告装置そのものもうっかりすると聞き逃すことがあり、
JAFへの出動原因の第一位も依然としてキーのとじ込
みであるという事実がある。また、自動車の盗難につい
ては車内の物を盗まれる場合と、車そのものを盗まれる
場合がある。盗難防止装置用のセンサとしては超音波、
赤外線等が一般的であるが消費電力や誤動作等の問題を
抱えている。
【0005】また、降車の際にライトを消し忘れた場
合、警告機能はあるがドアロックすることは可能であ
る。警告装置そのものもうっかり聞き逃すことがあり、
JAFへの出動原因の第二位はバッテリーあがりである
という事実がある。さらに、自動車の運転席は全ウィン
ドの制御が可能である。同乗車が窓から手や顔を出して
いるのに気付かずにウィンドを閉めようとして挟んでし
まったり、子供がスイッチを手や足で押してしまって首
を挟む等の事故がある。等の種々の安全上の問題があっ
た。
【0006】この発明は上記問題点に着目してなされた
ものであって、運転上、操作上等において、より安全な
自動車の安全機構装置を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この出願の特許請求の範
囲の請求項1に係る自動車の安全機構装置は、高周波信
号を発振し、かつ発振周波数を自動的に変化させる周波
数走査手段を含む発振部と、共振回路を含むセンサ部
と、前記発振部から前記センサ部に高周波信号を与える
伝送部と、前記センサ部の外部状況に応じた信号を出力
する検出部と、前記検出信号と発振周波数とから人体の
有無を検出する制御部とからなる人体センサを運転席に
備え、かつ停車を検出する停車検出手段を備え、停車時
にあるいは停車状態から動き始めた時に、人体センサの
人体無し信号に応答して、サイドブレーキを引き上げる
ようにして、自動車の無人走行を防止するものである。
【0008】また、請求項2に係る自動車の安全機構装
置は、高周波信号を発振し、かつ発振周波数を自動的に
変化させる周波数走査手段を含む発振部と、共振回路を
含むセンサ部と、前記発振部から前記センサ部に高周波
信号を与える伝送部と、前記センサ部の外部状況に応じ
た信号を出力する検出部と、前記検出信号と発振周波数
とから人体の有無を検出する制御部とからなる人体セン
サと、キーの差し込みスイッチとを備え、前記キーの差
し込み状態下で、前記人体センサの人体無し信号に応答
して、ドアロックを禁止するようにしている。これによ
り、キーを差したままでドアロックがされないようにし
ている。
【0009】また、請求項3に係る自動車の安全機構装
置は、高周波信号を発振し、かつ発振周波数を自動的に
変化させる周波数走査手段を含む発振部と、共振回路を
含むセンサ部と、前記発振部から前記センサ部に高周波
信号を与える伝送部と、前記センサ部の外部状況に応じ
た信号を出力する検出部と、前記検出信号と発振周波数
とから人体の有無を検出する制御部からなる人体センサ
と、キー差し込みスイッチ及びもしくはキーレスエント
リシステムとを備え、これら人体センサ、キー差し込み
スイッチ、キーレスエントリシステムからの信号によっ
て警報を出すようにしている。これにより、ドアのキー
が入れられていないか、キーレスエントリシステムから
の操作がないにもかかわらず、人体有の場合に警報を発
し、盗難を予防する。
【0010】また、請求項4に係る自動車の安全機構装
置は、高周波信号を発振し、かつ発振周波数を自動的に
変化させる周波数走査手段を含む発振部と、共振回路を
含むセンサ部と、前記発振部から前記センサ部に高周波
信号を与える伝送部と、前記センサ部の外部状況に応じ
た信号を出力する検出部と、前記検出信号と発振周波数
とから人体の有無を検出する制御部からなる人体センサ
を運転席に備え、この人体センサからの出力信号と、エ
ンジンの停止信号と、ライトのスイッチ信号とに応じ、
警報を発するもしくはドアロックを禁止する機能を備え
ている。人が居ず、エンジンが停止しているにもかかわ
らず、ライトが点灯している場合は、消し忘れであると
して警報を発し、あるいは消し忘れのままドアロックさ
れないようにしている。
【0011】また、請求項5に係る自動車の安全機構装
置は、高周波信号を発振し、かつ発振周波数を自動的に
変化させる周波数走査手段を含む発振部と、共振回路を
含むセンサ部と、前記発振部から前記センサ部に高周波
信号を与える伝送部と、前記センサ部の外部状況に応じ
た信号を出力する検出部と、前記検出信号と発振周波数
とから人体の有無を検出する制御部からなる人体センサ
を備え、この人体センサの出力信号によってパワーウィ
ンドの動作を制御するようにしている。人、例えば子供
がドアの窓枠から首を出している場合に、パワーウィン
ドを閉めようとしても人体有で動作が禁止され、挟み込
みを防止する。
【0012】また、請求項6に係る自動車の安全機構装
置は、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4または
請求項5に係るものにおいて、前記共振部は高周波信号
を発生し、この高周波信号を伝送路を介して共振回路を
含むセンサ部に供給し、外部の状況に応じてセンサ部か
ら伝送路に対して反射してくる信号を検出し、この反射
信号により人体検知を行うようにしている。
【0013】また、請求項7に係る自動車の安全機構装
置は、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4または
請求項5に係るものにおいて、前記発振部で高周波信号
を発振し、順次その発振信号を変化させながら、伝送路
を介して共振回路を含むセンサ部に供給し、発振した各
周波数に対する各反射電力を測定し、この各周波数と反
射電力の関係から、人体の有無を検知するようにしたも
のである。
【0014】また、請求項8に係る自動車の安全機構装
置は、請求項5記載のものにおいて、前記センサ部のコ
イルはウィンドの窓枠もしくは窓の縁に組み込んだもの
である。また、請求項9に係る自動車の安全機構装置
は、高周波信号を発振し、近傍の人体の有無に応じ発振
信号のレベルが変化する発振部と、前記発振部の高周波
信号を受けて検波する検波部と、前記検波部の発振信号
を受けて、この検波信号のレベルの大小に応じ、人体有
無を判別し、人体有無信号を出力する制御部とからなる
人体センサを運転席に備え、かつ停車を検出する停車検
出手段を備え、停車時にあるいは停車状態から動き始め
る時に、人体センサの人体無し信号に応答して、サイド
ブレーキを引き上げる機構によって、自動車の無人走行
を防止するものである。
【0015】また、請求項10に係る自動車の安全機構
装置は、高周波信号を発振し、近傍の人体の有無に応じ
発振信号のレベルが変化する発振部と、前記発振部の高
周波信号を受けて検波する検波部と、前記検波部の発振
信号を受けて、この検波信号のレベルの大小に応じ、人
体有無を判別し、人体有無信号を出力する制御部とから
なる人体センサと、キーの差し込みスイッチを備え、前
記キー差し込み状態下で人体センサの人体無し信号に応
答して、ドアロックを禁止するようにしている。
【0016】また、請求項11に係る自動車の安全機構
装置は、高周波信号を発振し、近傍の人体の有無に応じ
発振信号のレベルが変化する発振部と、前記発振部の高
周波信号を受けて検波する検波部と、前記検波部の発振
信号を受けて、この検波信号のレベルの大小に応じ、人
体有無を判別し、人体有無信号を出力する制御部とから
なる人体センサと、キー差し込みスイッチと、及びもし
くはキーレスエントリシステムとを備え、この人体セン
サ、キー差し込みスイッチ、キーレスエントリシステム
からの信号によって警報を出すようにしたものである。
【0017】また、請求項12に係る自動車の安全機構
装置は、高周波信号を発振し、近傍の人体の有無に応じ
発振信号のレベルが変化する発振部と、前記発振部の高
周波信号を受けて検波する検波部と、前記検波部の発振
信号を受けて、この検波信号のレベルの大小に応じ、人
体有無を判別し、人体有無信号を出力する制御部とから
なる人体センサを運転席に備え、この人体センサの出力
信号と、エンジンの停止信号と、ライトのスイッチとに
応じて警報を発するもしくはドアロックを禁止する機能
を備えたものである。
【0018】また、請求項13に係る自動車の安全機構
装置は、高周波信号を発振し、近傍の人体の有無に応じ
発振信号のレベルが変化する発振部と、前記発振部の高
周波信号を受けて検波する検波部と、前記検波部の発振
信号を受けて、この検波信号のレベルの大小に応じ、人
体有無を判別し、人体有無信号を出力する制御部とから
なる人体センサを備え、この人体センサの出力信号によ
ってパワーウィンドの動作を制御するものである。
【0019】また、請求項14に係る自動車の安全機構
装置は、請求項9、請求項10、請求項11、請求項1
2または請求項13に係るものにおいて、前記人体セン
サは、空席や荷物のときに高周波発振部が発振をし、人
体のときには高周波発振部は発振を停止するものであ
る。また、請求項15に係る自動車の安全機構装置は、
請求項9、請求項10、請求項11、請求項12または
請求項13に係るものにおいて、何も存在しないとき、
あるいは人体以外の物体が存在するとき、高周波信号発
振部を発振させ、人体の存在で発振部の発振を停止さ
せ、発振部の高周波信号を検波部で検波し、この検波部
の検波信号のレベルが所定値以下の場合、人体有りとす
るものである。
【0020】また、請求項16に係る自動車の安全機構
装置は、請求項13に係るものにおいて、前記発振のコ
イルはウィンドの窓枠もしくは窓の縁に組み込んだもの
である。また、請求項17に係る自動車の安全機構装置
は、請求項9、請求項10、請求項11、請求項12ま
たは請求項13に係るものにおいて、前記人体センサの
検波部と制御部の間にフィルタを備え、人体検出部より
も高い周波数で発振した発振信号を増幅し、検波信号の
レベルを補正する機能を備えたものである。
【0021】また、請求項18に係る自動車の安全機構
装置は、請求項9、請求項10、請求項11、請求項1
2または請求項13に係るものにおいて、前記人体セン
サに発振部の発振周波数をカウントする周波数カウンタ
を設け、発振部の発振周波数に応じて、検波部の信号増
幅率を変化させるものである。また、請求項19記載の
自動車の安全機構装置は、請求項9、請求項10、請求
項11、請求項12または請求項13に係るものにおい
て、前記人体センサに発振部の発振周波数をカウントす
る周波数カウンタを設け、発振部の発振周波数が人体や
空席時よりも高いとき、人体と判定しないようにしたも
のである。
【0022】また、請求項20記載の自動車の安全機構
装置は、請求項1または請求項9に係るものにおいて、
前記サイドブレーキを引き上げる機構に手動の解除機能
を設けたものである。また、請求項21に係る自動車の
安全機構装置は、請求項4または請求項12に係るもの
において、前記人体センサの動作解除機能を備えたもの
である。
【0023】また、請求項22に係る自動車の安全機構
装置は、請求項21に係るものにおいて、前記解除機能
は、次回エンジンを始動させるときに自動復帰機能を備
えたものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態により、この発
明をさらに詳細に説明する。図1は、この発明の一実施
形態自動車の安全機構装置を示すブロック図である。こ
の実施形態自動車の安全機構装置は、人体センサ1と、
シリンダ制御部2と、シリンダ部3から構成されてい
る。人体センサ1は図2に示すように、自動車の運転席
61の座部62に設けられている。この自動車の安全機
構装置は、自動車のサイドブレーキがかけられていなか
ったり、かかりが甘い場合に、自動車の無人暴走を防止
するためのものである。
【0025】人体センサ1は、センサ部11と、このセ
ンサ部11に伝送路14を介して高周波信号を伝送する
発振部12と、センサ部11に供給された高周波信号が
センサ部11で反射されて発振部12側に戻る反射信号
を検出する反射波センサ部13と、検出された反射信号
を取り込んで信号処理する制御部15と、から構成され
ている。
【0026】センサ部11は、ここでは検知コイル21
と、この検知コイル21と直列共振回路を形成する共振
用コンデンサ22と、1次側が入力側の共振回路に接続
され、2次側が高周波入力端子24とアースGNDに接
続される実数用トランス23とから構成されている。も
っとも、共振回路は並列共振回路を用いても良い。検知
用コイル21は、直径200mmの1回巻きの円形の空
芯のコイルが使用され、コイル21以外のセンサ部1
1、発振部12、反射センサ部13、制御部15は回路
ケース体に収納される。また、検知用のコイル21は、
直径200mmのコイルと直径100mmのコイルの2
個設け、用途に応じ、これら2つのコイルのいずれかを
選択して使用しても良いし、これらを直列接続して使用
しても良い。
【0027】また、検知用コイル21を磁性体コアに巻
回し、コイル21の面に直交する一方向にのみ磁界を発
生するようにしてもよい。また、乗物の種類による子供
の年齢等によって、コイルの巻数、径を適宜変更しても
よい。なお、検知用コイル21の導線としては、高周波
信号の良導体であるAu(金)、Ag(銀)、Cu
(銅)、Al(アルミニュウム)等が使用される。コイ
ル21を良導体で形成することにより、感度がアップ
し、高周波電力損失が軽減される。
【0028】発振部12は、ここではPLL発振器49
を用いているが、発振回路自体は、周知の高周波発振回
路であれば他の回路でもよく、例えば水晶発振器やLC
発振回路であってもよい。なお、発振部12は、CPU
52からの指令により、周波数を自動的に変化させるよ
うにしている。発振部12より出力する高周波信号の周
波数を、例えば、30MHZ〜50MHZの範囲で走査
する。
【0029】また、反射波センサ部13は、伝送路14
に接続されるコンデンサ31、このコンデンサの一端に
接続される抵抗32と、この抵抗に並列接続され、伝送
路14にM結合されるコイル33とを備え、さらに、並
列回路の他端がダイオード34のアノードに接続され、
ダイオード34のカソードがコンデンサ35を介してG
ND接続されるとともに、カソードから出力信号を導出
するようになっている。ここで使用している反射波セン
サは、このようにCM結合のものを用いているが、MM
結合方法によるもの等、他のセンサを用いてもよい。
【0030】制御部15は、A/Dコンバータ51、C
PU52を備え、反射波センサ部13からのアナログ信
号をディジタル信号に変換し、反射波レベル及び周波数
から論理処理し、空席、子供の着座等の判別検知処理を
実行する。また、CPU52は車速パルスを取り込んで
いる。上記した実施形態装置の人体センサ1の検知コイ
ル21は、図2に示すように、座部62の内部に埋込む
形で、組み込まれる。人体センサ1の回路部40は座席
61内あるいは車内の適所に設置する。
【0031】シリンダ制御部2は、CPU52が車速パ
ルスを受け、つまり車が動き出した状態で、人体センサ
1が人体無しを検知すると、その旨を示す信号を受け、
シリンダ部3を動作させ、サイドブレーキを自動的に引
かせる機能を備えている。この実施形態装置の人体セン
サ1では、発振部12で高周波信号を発生し、伝送路1
4を介してセンサ部11に供給される。発振部12の高
周波信号は、上記したように、30MHZ〜50MHZ
の範囲で走査される。センサ部11に供給された高周波
信号は、センサ部11で反射される。センサ部11で
は、検知コイル21の近傍に置かれる物体により、物体
の透磁率や変位電流が相違するところから、センサ部1
1のインピーダンスが相違し、コイル21の近傍、つま
り外部状況によって発生する反射波のレベルが相違す
る。この反射波を反射波センサ部13で検出し、制御部
15でその反射波レベルと周波数から、空席、荷物、人
体等の別を判別検知する。
【0032】図1に示す自動車の安全機構装置におい
て、発振部11を発振させると、空席の場合、子供が着
座した場合、大人が着座した場合、及び荷物、金属板を
載置した場合の、反射波の特性は図3のa、b、c、
d、e、fに示す特性となる。これによると、a、bの
空席、及び荷物を載置した場合は、ある周波数で反射係
数が非常に小さく、Qが高い。c、dの人体が着座した
場合は、ある周波数で反射係数が小さくなるが、変化の
程度が小さく、Qが小さい。このような反射波の周波数
特性の相違は、空席(空気)、荷物、人体等の透磁率や
変位電流の相違によって生じるものである。また、金属
の場合は、e、fに示すように周波数が高い。
【0033】したがって、図3に示すように、反射波セ
ンサ部13より検出される反射係数レベルが、基準値S
R より、全周波数範囲にわたり大きければ人が着座して
おり、逆に基準値SR より小さい反射係数の周波数があ
れば、空席かあるいは荷物が載置されていることを示
す。制御部15のCPU52で、上記人体有か、空席か
の判別処理を行う。
【0034】この図1の実施形態自動車の安全機構装置
では、運転手が運転席に乗ると、人体センサ1が運転手
の着席を検知し、その人体有の検知信号をシリンダ制御
部2に送る。シリンダ制御部2は人体有の間は何も動作
しない。しかし、斜面で停車して運転手が降りた時に、
サイドブレーキを引き忘れると、車が動き出す。この動
き出したことをCPU52で車速パルスにより判断し、
かつ人体センサ1で人体無しを検知するので、シリンダ
制御部2は、その旨を示す信号を受け、これに応答し
て、サイドブレーキを引き上げる。
【0035】図22は、自動車のサイドブレーキの構造
的な概略図である。図22において、ブレーキ解除ボタ
ン141を押して、レバー142を右上方に引くと、復
帰レバー143が下方に押されているので、先端のロッ
ク片144がラチェットプレート145の歯から外れて
おり、ロック片144は歯の上面をすべり、ラチェット
プレート145の上方に移動し、ブレーキボタン141
を外すと、復帰レバー143は上方に戻り、ロック片1
44はラチェットプレート145の歯で止まり、これに
よりサイドブレーキがかかる。サイドブレーキがかけら
れていないで車が動き出すと、シリンダ147がシリン
ダ制御部2aからの信号により動作し、ブレーキレバー
142を引っ張ることになり、運転手が手でブレーキレ
バー142を上方に引っ張るのと同様に作用し、サイド
ブレーキ自動的にかけられる。シリンダ自体は、すでに
よく知られてたものを使用すればよい。
【0036】図4は、この発明の他の実施形態自動車の
安全機構装置を示すブロック図である。この実施形態自
動車の安全機構装置は、運転席に設けられる人体センサ
1と、電磁ドアロック制御部2bと、キー差し込みスイ
ッチ4aと、電磁ドアロック部3bと、警報部5とを備
えている。人体センサ1は、図1に示したものと同じで
ある。この自動車の安全機構装置は、キーがエンジンス
イッチに差し込まれたまま、ドアロックされるのを防止
するためのものである。
【0037】この実施形態自動車の安全機構装置では、
図2に示すように、キー6が差し込まれている状態を、
キー差し込みスイッチ4aで検知し、この状態で人体セ
ンサ1が人体無しを電磁ドアロック部2bに出力する
と、キー抜き忘れをを防止するために、電磁ドアロック
部3bの動作を禁止して、ドアロックをさせず、あるい
は警報部5を動作させてキー忘れを知らせる。
【0038】図5は、この発明のさらに他の実施形態自
動車の安全機構装置を示すブロック図である。この実施
形態自動車の安全機構装置は、運転席に設けられる人体
センサ1と、盗難防止制御部2cと、キー差し込みスイ
ッチ4bと、キーレスエントリシステム4cと、警報部
5とを備えている。人体センサ1は図1にて使用したも
のと同じである。
【0039】この実施形態自動車の安全機構装置では、
キー差し込みスイッチ4bがオンしていない状態で、つ
まりドアにキーが差し込まれていない状態で、またキー
レスエントリシステム4cでロック解除されなかったの
に、人体センサ1が人体有を検出した場合には、盗難の
疑い有として、警報部5を動作させる。図6は、この発
明のさらに他の実施形態自動車の安全機構装置を示すブ
ロック図である。この実施形態自動車の安全機構装置
は、運転席に設けられる人体センサ1と、制御部2d
と、エンジンの負圧センサ4dと、ライトスイッチ3c
と、警報部5とを備えている。人体センサ1は図1で使
用したものと同じである。
【0040】この実施形態自動車の安全機構装置では、
図7に示すように、停車して運転手Dが車外に出ると、
停車は負圧センサ4dがこれを検知し、運転手Dの降車
は人体センサ1で検知され、人体無しの信号を制御部2
dに出力する。制御部2dは、停車中で人体無しでライ
トスイッチ3cがオンしており、ライトが点灯している
場合には、警報部5を動作させ、例えば“ライトを消し
て下さい”とスピーカで報知する。
【0041】図8は、この発明のさらに他の実施形態自
動車の安全機構装置を示すブロック図である。この実施
形態自動車の安全機構装置は、人体センサ1と、パワー
ウィンド制御部2eと、パワーウィンド駆動部3dとか
ら構成されている。人体センサ1の回路は、図1で使用
したものと同じであるが、図9に示すように検出コイル
21は、窓枠65に設けられている。
【0042】この実施形態自動車の安全機構装置では、
パワーウィンドを開状態から上昇中に、人体センサ1が
人体を検知すると、この検知信号に応答して、パワーウ
ィンド制御部2eがパワーウィンド駆動部3dの駆動を
停止し、ウィンドの上昇を禁止する。また、その後、予
め設定してある長さ分ウィンドを降下させる。窓の縁に
人体の検出コイル21を設けるのに代えて、図10に示
すようにタッチセンサ1aを窓の縁に設けてよい。
【0043】図11は、この発明のさらに他の実施形態
自動車の安全機構装置を示すブロック図である。この実
施形態自動車の安全機構装置は、人体センサ1と、シリ
ンダ制御部2と、シリンダ部3とから構成される点で、
図1のものと同じである。図1のものとは人体センサ1
と、車速パルスをシリンダ制御部2で計数する点で相違
する。ここで使用される人体センサ1は、高周波信号を
発振する発振部70と、この発振部70より出力される
高周波信号を検波する検波回路80と、この検波回路8
0よりの検波信号を受けて人体の有無を判別する制御部
90とから構成されている。
【0044】発振部70は、検知用コイル71と、この
検知用コイル71に並列に接続され、一端が接地される
コンデンサ72と、このコンデンサ72に並列接続され
る抵抗73と、これら並列接続の他端がゲートに接続さ
れるFET74と、このFET74のゲートと接地間に
接続されるコンデンサ75、76の直列回路と、コンデ
ンサ76と並列に接続される抵抗77とを備えている。
コンデンサ75と76の接続点は、FET74のドレイ
ンに接続され、FET74のソースにはVCC電源が接続
される。この発振部70は、コルピッツ型のLC発振器
であり、それ自体は特に新規な発振器である必要はな
い。したがって、ハートレイ発振器、等の他のよく知ら
れた発振器であってもよい。
【0045】発振部70の発振周波数は、10MHZ以
上の高周波信号であることが望ましく、検知用コイル7
1が1回巻きの場合は、その芯数の太さが1.2mmで
あり、直径が200mmのものである。コイル71の直
径は、150mmから300mm程度で適宜選定するこ
とができる。コンデンサ72は27PF、抵抗73は例
えば可変抵抗器とし、10KΩ〜150KΩの変化をさ
せ、感度調整を行うことができる。コンデンサ75、7
6は、それぞれ47PFである。抵抗77は470Ωで
ある。もっとも、これらの定数は一例であり、発振すべ
き周波数に応じ、適宜、選定すれば良い。
【0046】検波部80は、発振部80の出力端である
FET74のドレインが一端に接続されるコンデンサ8
1と、このコンデンサ81の他端にカソードが接続さ
れ、アノードが接地されるダイオード82と、上記コン
デンサ81の他端にアノードが接続されるダイオード8
3と、このダイオード83のカソードと接地間に接続さ
れるコンデンサ84とを備え、ダイオード83のカソー
ドから検波信号が出力される。
【0047】制御部90は、ベースに検波部80の出力
信号が抵抗92を介して加えられ、エミッタが接地接続
され、コレクタより人体有無の信号を出力するNPN型
トランジスタ91を備えている。この人体センサ1を座
席に組込んだ状態において、発振部70を発振させる
と、空席の場合、子供が着座した場合、大人が着座した
場合、及び荷物を載置した場合の、発振出力の特性は図
3のa、b、c、d、e、fと同様の特性となる。ただ
し、図3の反射波は検波出力となる。これによると、
a、bの空席、及び荷物を載置した場合のQが高く、
c、dの人体が着座した場合はQが小さくなる。すなわ
ち、図12に示すように、B/C=0.7としたときの
Aの値の逆数がQ値と比例する。これにより、図3のQ
値を求めると、空席>荷物>子供>大人の順で、Q値が
小さくなる。それゆえ、制御部90におけるON/OF
Fの基準値を荷物と子供の間に設定すれば、人体の着座
の有無を検知できる。
【0048】今、図11の装置において、空席である
か、人体以外の荷物が載置された場合を想定すると、こ
れらの場合、検知用コイル71のQが高く、したがっ
て、発振部70は高周波信号(10MHZ)を発振し、
出力する。この高周波信号は、検波部80で検波され
て、制御部90のトランジスタ91に入力される。この
場合のトランジスタ91への入力レベルが高く、トラン
ジスタ91はONする。このONは、人体無しを示す信
号として出力される。次に、子供が座席62に着座する
と子供の透磁率の影響を受け、検知用コイル71のQが
低下する。そのため、発振部70の発振が停止し、ある
いは弱くなり、したがって、検波部80へ入力される高
周波信号のレベルも0あるいは小となり、応じて検波部
80からの検波信号も低い。そのため、トランジスタ9
1はOFFとなる。このOFFは、人体有の信号として
出力される。
【0049】人体センサ1から人体有あるい人体無しの
信号を受けると、シリンダ制御部2aは、図1に示した
ものと同様に動作する。図13は、この発明のさらに他
の実施形態自動車の安全機構装置を示すブロック図であ
る。この実施形態自動車の安全機構装置は、人体センサ
1と、電磁ドアロック制御部2bと、キー差し込みスイ
ッチ4aと、電磁ドアロック部3bと、警報部5を備え
ており、構成において図4に示したものと同様である。
相違点は、人体センサ1として、図11に示したものと
同様のものを使用していることである。装置全体の動作
は、図4に示したものと同じである。
【0050】図14は、この発明のさらに他の実施形態
自動車の安全機構装置を示すブロック図である。この実
施形態自動車の安全機構装置は、人体センサ1と、盗難
防止制御部2cと、キー差し込みスイッチ4bと、キー
エントリシステム4cと、警報部5とを備えており、構
成において図5に示したものと同様である。相違点は、
人体センサ1として、図11に示したものと同様のもの
を使用していることである。装置全体の動作は、図5に
示したものと同じである。
【0051】図15は、この発明のさらに他の実施形態
自動車の安全機構装置を示すブロック図である。この実
施形態自動車の安全機構装置は、人体センサ1と、制御
部2dと、エンジンの負圧センサ4dと、ライトスイッ
チ3cと、、警報部5とを備えており、構成において図
6に示したものと同様である。相違点は、人体センサ1
として、図11に示したものと同様のものを使用してい
ることである。装置全体の動作は、図6に示したものと
同じである。
【0052】図16は、この発明のさらに他の実施形態
自動車の安全機構装置を示すブロック図である。この実
施形態自動車の安全機構装置は、人体センサ1と、パワ
ーウィンド制御部2eと、パワーウィンド制御部3dと
を備えており、構成において図8に示したものと同様で
ある。相違点は、人体センサ1とて、図11に示したも
のと同様のものを使用していることである。装置全体の
動作は、図8に示したものと同じである。
【0053】図17は、図11、図13、図14、図1
5、図16の実施形態に使用される人体センサに代えて
使用できる人体センサの他の例を示すブロック図であ
る。この人体センサ1は、発振部70と、検波部80
と、制御部90とを備えている点で、図11のものと同
様である。図11の人体センサ1を用いて人体と物体の
識別検知を行う場合、金属物体は、レベルが非金属より
も人体レベルに近いものであり、金属物体でも人体と検
知してしまうおそれがある。
【0054】図17の人体センサ1は、金属物体による
発振周波数の高さに着目して、金属板などによる誤動作
を防止するようにしている。そのため、この人体センサ
1は、さらにフィルタ回路101と、高い周波数用の検
波器102を備えている。今、座席に人体が着座した場
合に、発振部70の発振出力は小さくなり、検波部80
で検波され、制御部90に入力された信号レベルは、例
えば基準値SR1より小さく、したがって制御部90は
人体有信号を出力する。人体屋非金属の場合、発振部7
0の発振周波数は低いので、高周波フィルタ101でカ
ットされる。一方、座席に金属体が置かれた場合に、発
振部70の発振出力はやはり低下する。しかし、この場
合の発振周波数は、人体や非金属物に比べて高い。発振
部70の出力は、高周波フィルタ101によって高い周
波数成分のみが導出され、検波回路102で検波され、
その出力信号が制御部90に入力されるが、例えば基準
値SR1 よりもレベルが大となるように増幅されている
ので、制御部90では人体有とは判断しない。したがっ
て、金属体を人体と誤判断することはない。
【0055】図18は、図11、図13、図14、図1
5、図16の実施形態装置に使用される人体センサに代
えて使用できるさらに他の人体センサの例を示すブロッ
ク図である。この人体センサ1も金属体を人体であると
誤検知しないものである。発振部70、検波部80及び
制御部90を備える点で、図17のものと同じである
が、発振部70の出力をカウントする周波数カウンタ1
03と、その周波数に応じて増幅器105の増幅率を制
御する増幅率制御部104とを特徴的に備えている。
【0056】この人体センサ1では、人体、非金属物で
ある場合はすでに説明した人体センサと同様の動作で識
別検知される。金属体が近傍に置かれた場合には、発振
部70の発振周波数が高くなる。この高い周波数の発振
出力を周波数カウンタ103でカウントし、周波数が高
いほど増幅率制御部104は、それに応答して増幅器1
05のゲインを上げる。その発振部70の発振出力が金
属体の存在のため、レベル低下しているが、増幅器10
5でレベルを上げるので、制御部90には、非金属物と
同様の高いレベルの入力が加えられる。したがって、金
属体を人体と誤動作することはない。
【0057】図19は、図11、図13、図14、図1
5、図16の実施形態装置に採用される人体センサに代
えて使用できる人体センサのさらに他の例を示すブロッ
ク図である。この人体センサ1も、金属体を人体である
と誤動作しないものである。この人体センサ1も、発振
部70、検波部80、制御部90を備えている。また、
発振部70の発振周波数をカウントする周波数カウンタ
103を備え、制御部90は、検波部80の出力をディ
ジタル値に変換するA/D変換器106と、CPU10
7とから構成されている。
【0058】この人体センサ1では、人体の場合は、発
振部70の発振出力が低下し、その発振出力が検波部8
0で検波されて、A/D変換器106を介してCPU1
07に取込まれている。また、非金属物である場合は、
発振部70の出力レベルが低下せず、その発振出力が検
波部80、A/D変換器106を介してCPU107に
取り込まれる。CPU107では、取り込まれた信号レ
ベルを基準値と比較して、人体と非金属物の識別を行
う。金属体の場合は、発振部70の発振出力が低下する
とともに、発振周波数も高くなる。周波数カウンタ10
3の周波数カウントによってCPU107には高い周波
数を示すカウント値が取込まれ、CPU107は基準値
を例えば、予め定めるSR2 に下げる。したがって、検
波部80、A/D変換器106を介して取込まれる信号
レベルが低下しているものの、基準値をSR2 まで下げ
ているので信号レベルはなお基準値よりも高い。したが
って、CPU107は人体であると判別せず、人体有の
信号を出力しない。そのため、金属体を人体と誤検知す
ることはない。
【0059】図20は、この発明のさらに他の実施形態
自動車の安全機構装置を示すブロック図である。運転席
に人が乗っていない場合でも、停車している自動車を動
かしたい場合、あるいは運転者が居なくて停車中でもラ
イトを点灯したい場合など、たまたま人体センサを働か
したくない場合がある。この実施形態装置では、人体セ
ンサ1への電源供給を人体センサ電源オフスイッチ21
1でオフして、人体センサ1の人体検知機能を働かせな
い。この場合、人体センサ1への電源断に代えて機能停
止信号を送ってもよい。
【0060】図21は、この発明のさらに他の実施形態
自動車の安全機構装置を示すブロック図である。図20
の如く、人体センサ1の電源オフスイッチ211を手動
で操作し、そのまま放置すると、以後に人体が乗ったか
否かに応じて動作させるという制御ができなくなる。そ
のため、この実施形態装置では、人体センサ電源オフス
イッチ211に直列に人体センサ電源復帰スイッチ21
2を設ける。この実施形態自動車の安全機構装置におい
て、通常、人体センサ電源オフスイッチ211はオフし
ており、リレー213の接点214、215はいずれも
上方の端子に投入されており、したがって、電源電圧V
ccは人体センサ1に供給されている。ここで、人体セン
サ電源オフスイッチ211をオンすると、リレー213
に電流が流れ、接点214、215がいずれも下方の端
子に投入され、人体センサ2への電源供給が断たれる。
次に、次回エンジンをかけるときに、人体センサ電源復
帰スイッチ212を自動的にオフし、接点214、21
5を上方に戻し、電源供給を復帰し、人体センサ機能を
自動復帰する。なお、この場合も電源供給断の代わり
に、停止信号を伝送してもよい。
【0061】
【発明の効果】この出願の特許請求の範囲の請求項1な
いし請求項22に係る発明は、透磁率や変位電流変化に
より人体有無判断を行う人体センサを用いることによ
り、1個のセンサで荷物と人体着座を分別することがで
きる。電磁界イミュニティに強い。小型である。体重に
影響されない。人体に接触する必要がない。製造コスト
が安い。等の効果がある。
【0062】また、請求項1、請求項9に係る発明によ
れば、停車時に人体センサで運転席に人体無しを検出す
ると、自動的にサイドブレーキを引き上げるので、自動
車の無人走行を防止できる。また、請求項2、請求項1
0記載の発明によれば、キーを差した状態で人体センサ
が人体無しを検出すると、ドアロックを禁止するので、
車内へのキーを残したまま、ドアを閉じてしまうことを
防止できる。
【0063】また、請求項3、請求項11記載の発明に
よれば、キーやあるいはキーエントリシステムでドアの
ロックが解除されなかったのに、人体センサが人体有を
検出すると、警報を発するので、盗難を防止することが
できる。また、請求項4、請求項12記載の発明によれ
ば、エンジンが停止し、人体センサが人体無しを検出し
ているのに、ライトが点灯している場合は、警報を発す
るので、ライト消し忘れを防止できる。
【0064】また、請求項5、請求項13記載の発明に
よれば、人体センサが人体を検出した場合に、パワーウ
ィンドの動作をオフするので、パワーウィンドに挟み込
まれることによる事故を防止できる。また、請求項1
7、請求項18、請求項19に記載の発明によれば、人
体と金属の誤検知を防止でき、より精度よく動作させる
ことができる。
【0065】また、請求項20、請求項21に係る発明
によれば、人体センサの動作解除機能を備えているの
で、安全機構を働かせる場合と働かせない場合を選択す
ることができる。また、請求項22に係る発明によれ
ば、人体センサの動作解除機能を働かせた場合でも、次
のエンジン始動時は、人体センサを動作状態とするの
で、運転中の常時は、安全機構を作動状態とすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態自動車の安全機構装置を
示すブロック図である。
【図2】同実施形態自動車の安全機構装置の人体センサ
の運転座席への装着を説明する概略図である。
【図3】図1に示す実施形態装置の人体センサにおける
空席、着座(子供)、着座(大人)、荷物、金属板の別
による発振部からの信号による周波数と反射波の関係を
示す図である。
【図4】この発明の他の実施形態自動車の安全機構装置
を示すブロック図である。
【図5】この発明の、さらに他の実施形態自動車の安全
機構装置を示すブロック図である。
【図6】この発明の、さらに他の実施形態自動車の安全
機構装置を示すブロック図である。
【図7】同実施形態自動車の安全機構装置におけるライ
トの消し忘れを説明する図である。
【図8】この発明の、さらに他の実施形態自動車の安全
機構装置を示すブロック図である。
【図9】同実施形態自動車の安全機構装置の検知コイル
の設置と、危険状態を説明する図である。
【図10】同実施形態自動車の安全機構装置の人体セン
サの他の例を説明する図である。
【図11】この発明の、さらに他の実施形態自動車の安
全機構装置を示すブロック図である。
【図12】同実施形態自動車の安全機構装置の人体セン
サにおけるQの求め方を説明するための図である。
【図13】この発明の、さらに他の実施形態自動車の安
全機構装置を示すブロック図である。
【図14】この発明の、さらに他の実施形態自動車の安
全機構装置を示すブロック図である。
【図15】この発明の、さらに他の実施形態自動車の安
全機構装置を示すブロック図である。
【図16】この発明の、さらに他の実施形態自動車の安
全機構装置を示すブロック図である。
【図17】図11、図13、図14、図15、図16に
示す実施形態装置に使用される人体センサに代えて使用
できる人体センサの他の例を示すブロック図である。
【図18】図11、図13、図14、図15、図16に
示す実施形態装置に使用される人体センサに代えて使用
できる人体センサの他の例を示すブロック図である。
【図19】図11、図13、図14、図15、図16に
示す実施形態装置に使用される人体センサに代えて使用
できる人体センサの他の例を示すブロック図である。
【図20】この発明の、さらに他の実施形態自動車の安
全機構装置を示すブロック図である。
【図21】この発明の、さらに他の実施形態自動車の安
全機構装置を示すブロック図である。
【図22】図1、図11の実施形態装置で使用されるシ
リンダ部の機構的な概略を示す図である。
【符号の説明】
1 人体センサ 2a シリンダ制御部 3a シリンダ部 11 センサ部 12 発振部 13 反射波センサ 14 伝送路 15 制御部

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高周波信号を発振し、かつ発振周波数を自
    動的に変化させる周波数走査手段を含む発振部と、共振
    回路を含むセンサ部と、前記発振部から前記センサ部に
    高周波信号を与える伝送部と、前記センサ部の外部状況
    に応じた信号を出力する検出部と、前記検出信号と発振
    周波数とから人体の有無を検出する制御部とからなる人
    体センサを運転席に備え、かつ停車を検出する停車検出
    手段を備え、停車時にあるいは停車状態から動き始めた
    時に、人体センサの人体無し信号に応答してサイドブレ
    ーキを引き上げることによって、自動車の無人走行を防
    止することを特徴とする自動車の安全機構装置。
  2. 【請求項2】高周波信号を発振し、かつ発振周波数を自
    動的に変化させる周波数走査手段を含む発振部と、共振
    回路を含むセンサ部と、前記発振部から前記センサ部に
    高周波信号を与える伝送部と、前記センサ部の外部状況
    に応じた信号を出力する検出部と、前記検出信号と発振
    周波数とから人体の有無を検出する制御部とからなる人
    体センサと、キーの差し込みスイッチとを備え、前記キ
    ーの差し込み状態下で、前記人体センサの人体無し信号
    に応答してドアロックを禁止するようにしたことを特徴
    とする自動車の安全機構装置。
  3. 【請求項3】高周波信号を発振し、かつ発振周波数を自
    動的に変化させる周波数走査手段を含む発振部と、共振
    回路を含むセンサ部と、前記発振部から前記センサ部に
    高周波信号を与える伝送部と、前記センサ部の外部状況
    に応じた信号を出力する検出部と、前記検出信号と発振
    周波数とから人体の有無を検出する制御部とからなる人
    体センサと、キー差し込みスイッチと、及びもしくはキ
    ーレスエントリシステムとを備え、これら人体センサ、
    キー差し込みスイッチ、キーレスエントリシステムから
    の信号によって警報を出すことを特徴とする自動車の安
    全機構装置。
  4. 【請求項4】高周波信号を発振し、かつ発振周波数を自
    動的に変化させる周波数走査手段を含む発振部と、共振
    回路を含むセンサ部と、前記発振部から前記センサ部に
    高周波信号を与える伝送部と、前記センサ部の外部状況
    に応じた信号を出力する検出部と、前記検出信号と発振
    周波数とから人体の有無を検出する制御部とからなる人
    体センサとを運転席に備え、この人体センサからの出力
    信号と、エンジンの停止信号とライトのスイッチ信号と
    に応じ、警報を発するもしくはドアロックを禁止する機
    能を備えたことを特徴とする自動車の安全機構装置。
  5. 【請求項5】高周波信号を発振し、かつ発振周波数を自
    動的に変化させる周波数走査手段を含む発振部と、共振
    回路を含むセンサ部と、前記発振部から前記センサ部に
    高周波信号を与える伝送部と、前記センサ部の外部状況
    に応じた信号を出力する検出部と、前記検出信号と発振
    周波数とから人体の有無を検出する制御部とからなる人
    体センサを備え、この人体センサの出力信号によってパ
    ワーウィンドの動作を制御することを特徴とする自動車
    の安全機構装置。
  6. 【請求項6】前記共振部は高周波信号を発生し、この高
    周波信号を伝送路を介して共振回路を含むセンサ部に供
    給し、外部の状況に応じてセンサ部から伝送路に対して
    反射してくる信号を検出し、この反射信号により人体検
    知を行うようにした請求項1、請求項2、請求項3、請
    求項4または請求項5記載の自動車の安全機構装置。
  7. 【請求項7】前記発振部で高周波信号を発振し、順次そ
    の発振信号を変化させながら、伝送路を介して共振回路
    を含むセンサ部に供給し、発振した各周波数に対する各
    反射電力を測定し、この各周波数と反射電力の関係か
    ら、人体の有無を検知するようにした請求項1、請求項
    2、請求項3、請求項4または請求項5記載の自動車の
    安全機構装置。
  8. 【請求項8】前記センサ部にコイルを備え、このコイル
    はウィンドの窓枠もしくは窓の縁に組み込んだことを特
    徴とする請求項5記載の自動車の安全機構装置。
  9. 【請求項9】高周波信号を発振し、近傍の人体の有無に
    応じ発振信号のレベルが変化する発振部と、前記発振部
    の高周波信号を受けて検波する検波部と、前記検波部の
    発振信号を受けて、この検波信号のレベルの大小に応
    じ、人体有無を判別し、人体有無信号を出力する制御部
    とからなる人体センサを運転席に備え、かつ停車を検出
    する停車検出手段を備え、停車時にあるいは停車状態か
    ら動き始めた時に、人体センサの人体無し信号に応答し
    て、サイドブレーキを引き上げることによって、自動車
    の無人走行を防止することを特徴とする自動車の安全機
    構装置。
  10. 【請求項10】高周波信号を発振し、近傍の人体の有無
    に応じ発振信号のレベルが変化する発振部と、前記発振
    部の高周波信号を受けて検波する検波部と、前記検波部
    の発振信号を受けて、この検波信号のレベルの大小に応
    じ、人体有無を判別し、人体有無信号を出力する制御部
    とからなる人体センサと、キーの差し込みスイッチを備
    え、前記キーの差し込み状態下で、人体センサの人体無
    し信号に応答して、ドアロックを禁止するようにしたこ
    とを特徴とする自動車の安全機構装置。
  11. 【請求項11】高周波信号を発振し、近傍の人体の有無
    に応じ発振信号のレベルが変化する発振部と、前記発振
    部の高周波信号を受けて検波する検波部と、前記検波部
    の発振信号を受けて、この検波信号のレベルの大小に応
    じ、人体有無を判別し、人体有無信号を出力する制御部
    とからなる人体センサと、キー差し込みスイッチと、及
    びもしくはキーレスエントリシステムとを備え、これら
    人体センサ、キー差し込みスイッチ、キーレスエントリ
    システムからの信号によって警報を出すことを特徴とす
    る自動車の安全機構装置。
  12. 【請求項12】高周波信号を発振し、近傍の人体の有無
    に応じ発振信号のレベルが変化する発振部と、前記発振
    部の高周波信号を受けて検波する検波部と、前記検波部
    の発振信号を受けて、この検波信号のレベルの大小に応
    じ、人体有無を判別し、人体有無信号を出力する制御部
    とからなる人体センサとを運転席に備え、この人体セン
    サからの出力信号と、エンジンの停止信号とライトのス
    イッチからの信号とに応じ、警報を発するもしくはドア
    ロックを禁止する機能を備えたことをを特徴とする自動
    車の安全機構装置。
  13. 【請求項13】高周波信号を発振し、近傍の人体の有無
    に応じ発振信号のレベルが変化する発振部と、前記発振
    部の高周波信号を受けて検波する検波部と、前記検波部
    の発振信号を受けて、この検波信号のレベルの大小に応
    じ、人体有無を判別し、人体有無信号を出力する制御部
    とからなる人体センサを備え、この人体センサの出力信
    号によってパワーウィンドの動作を制御することを特徴
    とする自動車の安全機構装置。
  14. 【請求項14】前記人体センサは、空席や荷物のときに
    高周波発振部が発振をし、人体のときには高周波発振部
    は発振を停止するようにした請求項9、請求項10、請
    求項11、請求項12または請求項13記載の自動車の
    安全機構装置。
  15. 【請求項15】何も存在しないとき、あるいは人体以外
    の物体が存在するとき、高周波信号発振部を発振させ、
    人体の存在で発振部の発振を停止させ、発振部の高周波
    信号を検波部で検波し、この検波部の検波信号のレベル
    が所定値以下の場合、人体有りとするものである請求項
    9、請求項10、請求項11、請求項12または請求項
    13記載の自動車の安全機構装置。
  16. 【請求項16】前記発振部はコイルを備え、このコイル
    はウィンドの窓枠もしくは窓の縁に組み込んだことを特
    徴とする請求項13記載の自動車の安全機構装置。
  17. 【請求項17】前記人体センサの検波部と制御部の間に
    フィルタを備え、人体検出部よりも高い周波数で発振し
    た発振信号を増幅し、検波信号のレベルを補正する機能
    を備えた請求項9、請求項10、請求項11、請求項1
    2または請求項13記載の自動車の安全機構装置。
  18. 【請求項18】前記人体センサに発振部の発振周波数を
    カウントする周波数カウンタを設け、発振部の発振周波
    数に応じて、検波部の信号増幅率を変化させることを特
    徴とする請求項9、請求項10、請求項11、請求項1
    2または請求項13記載の自動車の安全機構装置。
  19. 【請求項19】前記人体センサに発振部の発振周波数を
    カウントする周波数カウンタを設け、発振部の発振周波
    数が人体検出時よりも高いとき、人体と判定しないよう
    にした請求項9、請求項10、請求項11、請求項12
    または請求項13記載の自動車の安全機構装置。
  20. 【請求項20】前記サイドブレーキを引き上げる機構に
    手動の解除機能を設けたことを特徴とする請求項1また
    は請求項9記載の自動車の安全機構装置。
  21. 【請求項21】前記人体センサの動作解除機能を備えた
    ことを特徴とする請求項4または請求項12記載の自動
    車の安全機構装置。
  22. 【請求項22】前記解除機能は、次回エンジンを始動さ
    せるときに自動復帰機能を備えたことを特徴とする請求
    項21記載の自動車の安全機構装置。
JP18435996A 1996-07-15 1996-07-15 自動車の安全機構装置 Expired - Fee Related JP3463233B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18435996A JP3463233B2 (ja) 1996-07-15 1996-07-15 自動車の安全機構装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18435996A JP3463233B2 (ja) 1996-07-15 1996-07-15 自動車の安全機構装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1029503A true JPH1029503A (ja) 1998-02-03
JP3463233B2 JP3463233B2 (ja) 2003-11-05

Family

ID=16151867

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18435996A Expired - Fee Related JP3463233B2 (ja) 1996-07-15 1996-07-15 自動車の安全機構装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3463233B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007127338A (ja) * 2005-11-04 2007-05-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 換気装置
JP2011235709A (ja) * 2010-05-07 2011-11-24 Autonetworks Technologies Ltd 車両制御システム、車両制御装置及び車両制御方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007127338A (ja) * 2005-11-04 2007-05-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 換気装置
JP4618099B2 (ja) * 2005-11-04 2011-01-26 パナソニック株式会社 換気装置
JP2011235709A (ja) * 2010-05-07 2011-11-24 Autonetworks Technologies Ltd 車両制御システム、車両制御装置及び車両制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3463233B2 (ja) 2003-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6194997B1 (en) Antitheft system for a motor vehicle
US8054158B2 (en) On-vehicle equipment control system
US7439632B2 (en) Vehicle door control system
US4862139A (en) Anti-theft system for automotive vehicles
US6222442B1 (en) Vehicle trunk compartment emergency release and warning system and method
US7683764B2 (en) Automatic locking failsafe for vehicles with passive keys
JPH0946205A (ja) 物体検知装置及び人体センサ
JP2003097113A (ja) 車両用ドアロック装置
CN104933781A (zh) 车辆自动锁闭系统及方法
US4901053A (en) Anti-theft system for automotive vehicles
US7126240B2 (en) Secure method for managing the operating conditions of a apparatus by a user and equipment therefor
JP3463233B2 (ja) 自動車の安全機構装置
JPH09209635A (ja) 自動車のドア自動ロック装置
JPH106809A (ja) 自動車運転操作禁止装置
JP3463232B2 (ja) シートベルト未装着警告装置及びシートベルト装着管理装置
JPH1095319A (ja) 車両制動装置
JPH09254633A (ja) 車内での熱害防止装置
JPH1024785A (ja) 自動車の空間環境自動調整装置
JP2003262058A (ja) キーレスエントリ装置
JP5524631B2 (ja) 車両の盗難防止装置
US7649443B2 (en) Antitheft apparatus
JPH1024752A (ja) 乗物の安全装置
JP2000219104A (ja) 車両用盗難防止装置
JP2511202Y2 (ja) 車輌用施解錠制御装置
JP2000352266A (ja) パワーウインド装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080822

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees