JPH10294850A - 文字と画像の合成方法 - Google Patents

文字と画像の合成方法

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JPH10294850A
JPH10294850A JP9101883A JP10188397A JPH10294850A JP H10294850 A JPH10294850 A JP H10294850A JP 9101883 A JP9101883 A JP 9101883A JP 10188397 A JP10188397 A JP 10188397A JP H10294850 A JPH10294850 A JP H10294850A
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data
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Application number
JP9101883A
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English (en)
Inventor
Shinji Ito
藤 伸 二 伊
Tomoko Yamada
田 智 子 山
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】デジタルプリントシステムの低解像度デジタル
フォトプリンタを用いて文字と画像が合成されたプリン
ト画像を持つポストカードを作製する場合であっても、
文字と合成される背景画像にかかわらず、文字のエッジ
のジャギーが見えず、滑らかで自然な文字と背景画像と
が馴染んで見え、好ましい太さの文字と背景画像とが自
然で滑らかに合成されたプリント画像を得ることができ
る文字と画像の合成方法を提供する。 【解決手段】文字と画像とが合成されたプリント画像を
出力するためのデジタル合成画像データを生成するに際
し、文字画像にアンチエリアス処理を施し、好ましくは
文字の太さを調整した後、得られた文字画像を3原色デ
ジタル文字画像データに変換し、得られた3原色デジタ
ル文字画像データと3原色デジタル背景画像データとを
馴染ませ合成処理することにより、上記課題を解決す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポストカードなど
のデジタル文書・画像のプリント画像において住所・氏
名・自由文などの文字と予め用意された画像やフィルム
原稿から読み取られた画像などの背景画像とを合成する
文字と画像の合成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、お正月の年賀状や結婚などの
通知状などとして、文字と写真画像などとが合成された
プリント画像を年賀はがきや定型はがきなどの台紙上に
持つ写真画像付きはがき、いわゆるポストカードが多数
用いられている。このようなポストカードは、従来、顧
客(ユーザ)のネガティブフィルムやポジティブフィル
ムを画像マスクを用いて焼き込む前に、住所・氏名・自
由文およびその他の定型文などの文字を焼き込む必要が
あるため、これらの文字を版下原稿として作成した後画
像マスクを用いてリスフィルムなどの別のフィルムに焼
き込み、また、例えば年賀状であれば、「門松」などの
定型画像(テンプレート画像、台紙画像)を画像マスク
を用いて背景画像として焼き込む必要があった。従っ
て、従来のポストカードの作成においては、各件毎に文
字用のリスフィルムと、ユーザ画像および定型画像の各
フィルムとの合計少なくとも3枚のフィルムが必要であ
った。この3枚のフィルムを各件毎にセットし、3枚1
組にセットされたフィルムを従来のアナログプリンタに
装填し、3枚セットされたフィルムによって形成された
文字と画像との合成画像を画像マスクを用いて感光材料
(ペーパ)に面露光によって直接焼き付けることを所要
時間繰り返し、所要枚数、例えば50枚、100枚、2
00枚、1000枚等の枚数だけ焼き付けていた。こう
して得られた所定枚数のプリント画像を現像後1枚毎に
分断し、専用の貼付機を用いて、官製はがきや私製はが
き等のはがきや台紙等に貼り付けてポストカードを作製
していた。
【0003】ところで、住所、氏名等は固有の漢字が用
いられることがあるため、類似した漢字でも微妙な違い
が要求されることから修正が多くなるが、従来のアナロ
グプリンタでは、文字専用のリスフィルムを各件毎に版
下作成、露光、現像を行って作成する必要があるため、
修正が大変で、面倒であるという問題があった。また、
文字と、ユーザ画像と、定型画像との3枚のフィルムを
1組としてセットして合成画像を得ているが、年賀状な
どは、年末の短期間のうちに多数の件を処理しなければ
ならないため、好まれる台紙画像であれば、台紙画像な
どの定型画像を多数用意する必要があるし、あるいはい
くつかの定型画像を次々に組み換える必要があり、組み
換えを誤る恐れが大となるなどのコストアップにつなが
るという問題があった。また、ユーザ画像の画像窓を色
々な形状にするためには、画像マスクを用いて多重焼を
行う必要があるが、これを行うのは、極めて大変である
という問題もあった。
【0004】一方、近年では、デジタル露光を利用する
焼付システム、すなわち、ネガフィルム、リバーサルフ
ィルム等の写真フィルム原稿(以下、フィルム原稿とい
う)に記録された画像情報を光電的に読み取って、読み
取った画像をデジタル信号とした後、種々の画像処理を
施して記録用の画像情報とし、この画像情報に応じて変
調した記録光によって印画紙等の感光材料を走査露光し
て画像(潜像)を記録し、現像してプリントとするデジ
タルプリントシステムが提案され、このシステムを具体
的に実施するデジタルフォトプリンタの開発が進んでい
る。
【0005】デジタルプリントシステムでは、複数画像
の合成や画像の分割等の編集や文字と画像との編集等の
プリント画像の編集、レイアウトや、色/濃度調整、変
倍率、輪郭強調等の各種の画像処理も自由に行うことが
でき、用途に応じて自由に編集および画像処理した仕上
りプリントを出力することができる。また、従来の直接
露光によるプリントシステムでは、濃度分解能、空間分
解能、色/濃度再現性等の点で、フィルム等に記録され
ている画像濃度情報をすべて再生することはできない
が、デジタルフォトプリンタによればフィルムに記録さ
れている画像濃度情報をほぼ100%再生したプリント
が出力可能である。デジタルフォトプリントシステムや
デジタルフォトプリンタは、基本的に、フィルム等の原
稿に記録された画像をイメージセンサ等によって光電的
に読み取る画像入力装置(スキャナ)、読み取った画像
やこの読取画像と定型画像や文字との合成画像を表示す
る表示装置(ディスプレイ)、住所・氏名・自由文など
の文字入力や様々な番号や条件を入力する入力装置を備
え、システム全体を制御する制御装置、読取画像を画像
処理したり、読取画像と定型画像や住所、氏名等の文字
画像を合成し、画像処理する画像処理装置、および画像
処理された画像情報に従って変調されたレーザ光などの
露光ビームによって感光材料を走査露光して現像処理を
施すプリントを得る画像出力装置より構成される。
【0006】このようなデジタルプリントシステムによ
れば、画像処理装置において、各フィルムに撮影された
画像、台紙画像(テンプレート画像)などの定型画像お
よびビットマップ展開された定型文などのデジタル画像
データやその画像処理条件などをデジタルフォトプリン
タが有するメモリ、例えばEEPROMやEPROMな
どの不揮発性メモリからなる内部メモリやHD(ハード
ディスク)などの外部メモリ、FD(フロッピーディス
ク)やMO(光磁気記録媒体)などの記憶媒体に記憶
し、保存しておくことが可能であるので、ポストカード
等の作成時に定型画像や定型文を各件毎に作成する必要
がなく、またユーザのフィルム原稿からの読取画像とテ
ンプレート画像などの定型画像と住所・氏名・自由文や
定型文などの文字画像との合成画像を表示装置に表示す
るので、修正や訂正を容易かつ正確に行うことができ、
一旦合成画像データを作成すればレーザ光等を用いる画
像出力装置で所要枚数連続して自動的にプリントを出力
できるので、ポストカードの作製を容易かつ正確かつ効
率よく行うことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
デジタルプリントシステムを用いてポストカードを作製
する場合、文字と画像との合成画像を出力するプリンタ
の解像度が低解像度、例えば300dpi程度の低解像
度である場合、そのまま出力すると文字のエッジにジャ
ギー(ギザギザ)が目立ち、プリント画像中の文字が滑
らかで自然な文字にならないという問題があった。この
ため、アンチエリアス処理を行って文字のエッジのジャ
ギーを目立たなくして、文字を滑らかに見えるようにす
ることが行われているが、アンチエリアス処理を行った
場合に、背景画像によっては、文字と背景画像が馴染ま
ないという問題があった。例えば、アンチエリアス処理
が施された文字画像の外周部分は、文字画像の濃度に比
べ、黒文字の場合には低濃度、白抜き文字の場合には高
濃度になっているので、文字画像と背景画像をそのまま
合成すると、特に、背景画像に色が付いていると、その
色によっては、例えば、黒文字の場合には比較的高濃度
の背景色画像、白抜き文字の場合には比較的低濃度の背
景色画像であると、アンチエリアス処理による文字画像
の外周部分の中間濃度画素部分が点状に背景画像から浮
き上がって、背景画像に馴染まなくなってしまうという
問題があった。また、アンチエリアス処理のために、文
字が目標の太さより細く、頼り無く見えてしまうという
問題もあった。
【0008】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解消し、デジタルプリントシステムの低解像度デジタル
フォトプリンタを用いて文字と画像が合成されたプリン
ト画像を持つポストカードを作製する場合であっても、
文字と合成される背景画像にかかわらず、文字のエッジ
のジャギーが見えず、滑らかで自然な文字と背景画像と
が馴染んで見え、文字と背景画像とが自然で滑らかに合
成されたプリント画像を得ることができる文字と画像の
合成方法を提供するにある。また、本発明の他の目的
は、上記目的に加え、プリント画像において画像に合成
された文字が、細く、頼り無く見えることがなく、背景
画像の中で好ましい太さと滑らかさを持つ文字に見える
プリント画像を得ることができる文字と画像の合成方法
を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、文字と画像とが合成されたプリント画像
を出力するためのデジタル合成画像データを生成するに
際し、文字画像にアンチエリアス処理を施し、得られた
文字画像を3原色デジタル文字画像データに変換し、得
られた3原色デジタル文字画像データと3原色デジタル
背景画像データとを馴染ませ合成処理することを特徴と
する文字と画像の合成方法を提供するものである。
【0010】ここで、前記アンチアリアス処理は、ベク
トルフォント文字をビットマップ展開する際に、目標解
像度のn倍の画素数でn1ビット文字画像データを生成
し、得られた画像をn×n画素で平均化することによ
り、グレースケール文字画像を得る処理であるのが好ま
しい。また、前記馴染ませ合成処理は、アンチエリアス
処理された文字画像の外周部分の中間濃度画素部分と背
景画像とをに馴染ませる処理であるのが好ましい。
【0011】また、前記馴染ませ合成処理は、前記文字
が黒文字である場合、合成前の文字画像データを濃度M
1cとし、その上限値および下限値をそれぞれMcmaxおよ
びMcminとし、合成前の背景画像データを濃度I1cと
し、馴染ませ合成処理された合成画像データを濃度Dc
とする時、画像データをn1ビットデータとし、 c=
r,g,bとして、下記式で表される変換を行う処理で
あるのが好ましい。 M1c≠Mcmaxならば、 Dc=I1c×(M1c−Mcmin)/(2n1−1)+Mcmin M1c=Mcmaxならば、 Dc=I1c
【0012】また、前記馴染ませ合成処理は、前記文字
が白抜き文字である場合、合成前の文字画像データを濃
度M1cとし、その上限値および下限値をそれぞれMcmax
およびMcminとし、合成前の背景画像データを濃度Ic
とし、馴染ませ合成処理された合成画像データを濃度D
cとする時、画像データをn1ビットデータとし、 c=
r,g,bとして、下記式で表される変換を行う処理で
あるのが好ましい。 Dc=(Ic −255)×(M1c−Mcmin)/(Mcmax
−Mcmin)+255
【0013】また、本発明は、上記文字と画像の合成方
法であって、前記アンチエリアス処理を施した後に、さ
らに、得られたアンチエリアス処理文字画像の文字の太
さを調整する処理を行い、得られた調整文字画像を前記
3原色デジタル文字画像データに変換することを特徴と
する文字と画像の合成方法を提供するものである。
【0014】ここで、前記文字の太さの調整処理は、前
記アンチエリアス処理グレースケール文字画像の濃度を
0 とし、前記文字の太さの調整処理グレースケール文
字画像の濃度をMとし、画像データを8ビットデータと
する時、下記式で表される変換を行う処理であるのが好
ましい。 0≦M0 <96ならば、M=2M0 /3 96≦M0 ≦255ならば、M=6M0 /5−256/
5 また、前記文字の太さの調整処理は、上記式を満足する
0〜255の256段のルックアップテーブルを用いる
変換を行う処理であるのが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係る文字と画像の合成方
法を添付の図面に示す好適実施例に基づいて以下に詳細
に説明する。図1は、本発明の文字と画像の合成方法を
実施するデジタルプリントシステムの一実施例をブロッ
ク図で示す概略図である。以下の説明においては、本発
明の文字と画像の合成方法を行う対象として、顧客の撮
影画像と、年賀に因んだ絵柄を持つ背景画像と、年賀に
因んだ「賀正」や「謹賀新年」などの定型文字や定型文
や顧客の住所・氏名・自由文等の文字とを合成した年賀
状などのポストカードを代表例としているが、本発明は
これに限定されるものでなく、対象とする用途や主旨に
応じて適宜選択可能なことは勿論である。
【0016】図1に示すデジタルプリントシステム10
は、顧客の持ち込んだフィルム原稿の担持画像を光電的
に読み取る画像入力装置(以下、スキャナともいう)1
2と、スキャナ12での読み取り条件の設定やこれに基
づくスキャナ12の制御、スキャナ12で読み取られた
画像信号のデジタル画像信号化およびその画像処理、こ
の読取画像と顧客が指定した背景画像と顧客が指定した
定型文字や定型文や顧客の住所・氏名・自由文等の文字
との本発明法によるデジタル画像信号としての合成、合
成されたデジタル合成画像信号の画像処理、合成処理条
件の設定および画像処理条件の自動設定(オートセット
アップ)などを行う制御装置14と、制御装置14で合
成処理されたデジタル合成画像信号に基づいて感光材料
に画像露光し、現像処理して合成画像を担持するプリン
トPを出力する画像出力装置(以下、プリンタともい
う)16と、スキャナ12で読み取られた原稿画像や制
御装置14で合成処理された合成画像を表示し、プリン
タ16で出力される画像の領域(仕上りプリント領域)
を表示する画像表示装置(以下、モニタともいう)18
と、予め用意されたポストカードPCの目的に応じた背
景画像、背景画像に合成される定型文や入力された顧客
の住所・氏名・自由文等の文字のビットマップ展開され
た文字画像およびスキャナ12で読み取られた原稿画像
などの合成処理される前の各々のデジタル画像信号、ま
たは制御装置14によって処理された、あるいはプリン
タ16で用いられるデジタル合成画像信号、さらにはデ
ジタル画像の合成処理条件や画像処理条件や露光条件や
感光材料の処理条件などを記憶するサーバーやHDなど
や、もしくはMO(光磁気記録媒体)あるいは磁気テー
プやFDなどの磁気記録媒体とそのドライバから構成さ
れる記憶装置20と、顧客の住所・氏名・自由文等の入
力、顧客による背景画像や定型文などの選択もしくは指
定、様々な条件の設定や処理の選択、補正などの情報の
入力を行うためのキーボード22aやマウス22bなど
のデータ入力装置22と、プリンタ16によって出力さ
れた文字・画像合成プリントを年賀はがきや定型はがき
などの台紙CRDに貼り付けてポストカードPCを作製
する貼付機24とを有する。
【0017】スキャナ12は、フィルム原稿(以下、単
にフィルムという)等に撮影された1コマの画像を光電
的に読み取る装置で、光源26と、可変絞り27と、画
像をR(赤)、G(緑)およびB(青)の三原色に分解
するためのR、GおよびBの3枚の色フィルタを有し、
回転して任意の色フィルタを光路に作用させる色フィル
タ板28と、フィルムに入射する読取光をフィルムの光
軸に垂直な面方向で均一に拡散させる拡散ボックス30
と、フィルムを各コマ毎に順次所定の読取位置Zに搬送
するフィルムキャリア32(以下、キャリア32とす
る)と、結像レンズユニット34と、フィルムの1コマ
の画像を読み取るエリアセンサであるCCDセンサ36
と、アンプ(増幅器)38とを有する。
【0018】このようなスキャナ12においては、光源
26から射出され、可変絞り27によって光量調整さ
れ、色フィルタ板28を通過して色調整され、拡散ボッ
クス30で拡散された読取光が、キャリア32によって
光軸Rに対応する読取位置Zに位置されたフィルムの1
コマの画像に入射し、透過することにより、フィルムに
撮影されたこの1コマの画像を担持する投影光が得られ
る。また、図示例のデジタルプリントシステム(以下、
単にプリントシステムという)10においては、キャリ
ア32は、スキャナ12の本体の所定位置に装着自在に
構成される。図示例においては、フィルムの種類やサイ
ズ、スライド等のフィルムの形態、トリミング等の処理
等に応じて、スキャナ12の本体に装着自在な専用のキ
ャリアが容易されており、装着するキャリアを取り替え
ることにより、従来の135サイズや240サイズのネ
ガティブフィルム、リバーサルフィルム、スライド等の
各種のフィルムや処理に対応して読み取りを行うことが
できる。
【0019】フィルムの投影光は、結像レンズユニット
34によってCCDセンサ36の受光面に結像され、C
CDセンサ36によって光電的に読み取られ、その出力
信号がアンプ38で増幅されて、制御装置14に送られ
る。CCDセンサ36は、例えば、1380×920画
素のエリアCCDセンサである。また、図示例の装置で
は、CCDセンサ36は、半画素に対応する量だけ画素
配列方向に二次元的に移動可能に構成されており、これ
により、読取画素数を見掛け上で4倍まで増やすことが
できる。
【0020】スキャナ12においては、このような画像
読取を、色フィルタ板28の各色フィルタを順次挿入し
て3回行うことにより、1コマの画像をR,GおよびB
の3原色に分解して読み取る。ここで、プリントシステ
ム10においては、文字合成画像プリントPを出力する
ための画像読取(本スキャン)に先立ち、文字と読み取
られた画像との合成結果を調整するため、および合成画
像、特に読取画像を表示し、その画像処理条件等を決定
するために、画像を低解像度で読み取るプレスキャンを
行う。従って、CCDセンサ36による読み取りは、1
コマの画像について少なくとも合計6回行われる。
【0021】このようにして、スキャナ12で読み取ら
れた画像データは、制御装置14に出力される。図2
に、制御装置14の一実施例を示すブロック図が示され
る。同図に示すように、制御装置14は、本発明の特徴
とする文字と画像とが合成された合成画像データを生成
する画像処理部15の他に、画像処理部15の制御を始
め、スキャナ12、制御装置14自体およびプリンタ1
6等のプリントシステム10の制御や管理を行うための
CPU40と、プリントシステム10を作動するのに必
要なデータを記憶するメモリ42を有し、また、合成画
像を表示する画像表示装置(以下、モニタまたはディス
プレイという)18、顧客の住所・氏名・自由文等の文
字等を入力するキーボード22a、顧客によって選択さ
れた背景画像や定型文などの指定等を行うマウス22b
(またはそれらのコード番号などの指定記号をキーボー
ド22aで入力してもよいが)、画像出力装置16など
がCPU等(CPUバス)を介して各部分に接続され
る。
【0022】画像処理部15は、A/D変換器43、画
像前処理部44、プレスキャン(フレーム)メモリ46
aと本スキャン(フレーム)メモリ46bとを含む読取
画像メモリ(フレームメモリ)46、画像加工処理部4
8、合成処理部50、D/A変換器51、文字画像デー
タ生成部52および背景画像(テンプレート画像)メモ
リ54を有する。ここで、A/D変換器43は、スキャ
ナ12から出力されたR,GおよびBの各画像データ
を、それぞれデジタル画像データとする。前処理部44
は、得られたデジタル画像データに、必要に応じてDC
オフセット補正、暗時補正、Log変換、シェーディン
グ補正、ネガ/ポジ変換等の各種の変換・補正処理を施
すものである。読取画像メモリ(フレームメモリ)46
は、こうして得られた前処理画像信号データを記憶(格
納)しておくもので、この前処理画像信号データのう
ち、プレスキャン画像データはプレスキャンメモリ46
aに、本スキャン画像データは本スキャンメモリ46b
に、それぞれ記憶される。なお、フレームメモリ46
は、制御装置14内に内蔵されていてもよいが、記憶装
置20の一部をフレームメモリ46として用いてもよ
い。なお、画像前処理部44で行われるネガ/ポジ変換
は、ネガフィルムから読み取られたネガ画像をリバーサ
ルフィルムから読み取られたポジ画像にあるいはポジ画
像をネガ画像に変換するものである。
【0023】画像加工処理部48は、得られた画像デー
タの処理条件(画像処理条件)を設定すると共に、設定
された画像処理条件に応じて画像データに画像処理を施
すものである。画像加工処理部48では、まずプレスキ
ャンメモリ46aからプレスキャン画像データが読み出
しされ、濃度ヒストグラムの作成や画像特徴量の算出等
が行われ、色/階調補正、電子倍率、ダイナミックレン
ジ処理、シャープネス等の各種の画像処理条件が設定さ
れる。
【0024】こうして画像処理条件が設定されると、画
像加工処理部48では、設定された画像処理条件に応じ
て、プレスキャン画像データに、または本スキャン時で
あれば、本スキャンメモリ46bから読み出された本ス
キャン画像データに、まず必要に応じて画像の縦横の回
転(−90°または90°)、または反転(±180
°)、もしくは任意の角度(±θ)の回転が行われ、画
像の色および/または階調の補正が行われ、次に設定さ
れた電子倍率に応じて画像の拡大/縮小処理(電子変
倍)が行われ、次いで画像データのダイナミックレンジ
の圧縮および/または伸張(画像処理による覆い焼き効
果等の付与)、さらにアンシャープネスマスク等によっ
てシャープネス処理(鮮鋭化処理)が施される。画像処
理部48によって設定された画像処理条件に応じて処理
されたプレスキャン画像は、後段の合成処理部50で文
字や背景画像(テンプレート画像)と合成された後に、
合成画像としてCRT等のモニタ18に表示されるが、
必要に応じて、表示された合成画像中のプレスキャン画
像を目視して、オペレータによる検定および色/濃度調
整や階調調整等を行い、プレスキャン画像で設定された
画像処理条件を補正するようにしてもよい。
【0025】一方、文字画像データ生成部52は、本発
明の文字と画像の合成方法を実施する部分の1つであっ
て、キーボード22aからCPU40やメモリ42を介
して入力された顧客の住所・氏名・自由文等の文字デー
タをビットマップ展開してビットマップ画像データを生
成するものである。また、背景画像メモリ54は、プリ
ントシステム10にポストカードの用途に応じて予め用
意されている複数種類の背景画像(テンプレート画像ま
たは台紙画像という)のデジタル画像データや、複数種
類の定型文字や定型文のビットマップ画像データを記憶
(格納)するもので、これらの背景画像データや定型文
字や定型文のビットマップ画像データは、オペレータが
データ入力装置22で指定することにより、CPU40
によって背景画像メモリ54から読み出せるようになっ
ている。なお、フレームメモリ46は、制御装置14内
に内蔵されていてもよいが、記憶装置20の一部に割り
当てられるものであってもよい。
【0026】なお、これらの背景画像や定型文字や定型
文は、複数種類の内から、ポストカード注文時に顧客が
自由に選択できるようになっている。ここで、オペレー
タによる背景画像や定型文字や定型文の指定は、背景画
像メモリ54に記憶された複数種類の背景画像や定型文
字や定型文やその文字フォントなどのコード番号などの
指定記号をモニタ18に表示し、モニタ18に表示され
た指定番号の中から、顧客が注文時に選択した背景画像
や定型文字や定型文などの指定番号をマウス22bによ
って指定するようにしてもよいし、もしくは、それらの
背景画像や定型文字や定型文などの指定記号をキーボー
ド22aで入力するようにしてもよい。背景画像メモリ
54には、予め用意されていない背景画像や文字や文や
そのフォント等について、例えばフォトショップ(Adobe
社製) などのレタッチソフト等を用いて作成し、画像デ
ータやビットマップ展開データに変換して、新たに追加
できるようにしておくのが好ましい。
【0027】合成処理部50は、本発明の文字と画像の
合成方法を実施する部分の1つであって、画像加工処理
部48から出力される画像データと、文字画像データ生
成部52から出力されるビットマップ文字画像データ
と、背景画像メモリからCPU40を介して読み出され
る背景画像および文字のビットマップ画像データとを合
成するものである。合成処理部50および文字画像デー
タ生成部52で実施される本発明の文字と画像の合成方
法については後述する。なお、合成処理部50において
は、画像加工処理部48から出力される画像データが、
本スキャン画像データである場合には、文字と画像が合
成された画像データは、メモリ42または記憶装置20
に格納され、または直接プリンタ16に出力される。一
方、顧客フィルムの画像をモノクロで連続的に読み取っ
てモニタ18に表示するビデオモードにおける画像デー
タ、またはプレスキャン画像データである場合には、モ
ニタ18の表示方式に応じた解像度および形式の画像デ
ータ(デバイス依存画像データ)に変換され、D/A変
換器51においてデジタル画像データ信号からアナログ
画像データ信号に変換されて、モニタ18に出力され
る。こうして得られたアナログ画像データ信号に基づい
て文字と画像が合成された画像がモニタ18に表示され
る。
【0028】CPU40は、本発明の文字と画像の合成
方法を行う画像処理部15の制御を始め、スキャナ1
2、制御装置14自体およびプリンタ16等のプリント
システム10の制御や管理を行うもので、具体的には、
スキャナ12での読み取り条件の設定やこれに基づくス
キャナ12の制御、スキャナ12で読み取られた画像信
号のデジタル画像信号化およびその画像処理、この読取
画像と顧客が指定した背景画像と顧客が指定した定型文
字や定型文や顧客の住所・氏名・自由文等の文字との本
発明法によるデジタル画像信号としての合成、合成され
たデジタル合成画像信号の画像処理、合成処理条件の設
定および画像処理条件の自動設定(オートセットアッ
プ)などを制御して、プリントシステム10全体の制御
や管理を行う。メモリ42は、プリントシステム10を
作動するのに必要な制御データや合成画像データなどを
記憶するためのもので、CPU40が、上述した種々の
制御や管理を行う際に参照される。なお、これらのデー
タの少なくとも一部を記憶装置20に記憶させておき、
CPU40が、その制御に際し、記憶装置20を参照す
るように構成してもよい。制御装置14は、基本的に以
上のように構成される。
【0029】上述したように、制御装置14で合成処理
された文字と画像とのデジタル合成画像データは、プリ
ンタ16に出力される。プリンタ16は、制御装置14
で合成処理されたデジタル合成画像データ信号に基づい
て感光材料に画像露光し、現像処理して再生画像を担持
するプリントPを出力するものである。
【0030】図3に、プリンタ16の一実施例の概略図
を示す。同図に示すように、プリンタ16は、露光制御
装置56、露光部58および現像部60を有する。制御
装置14から出力された合成画像データは、露光制御装
置56に送られ、露光制御装置56は、合成画像データ
を、プリンタ16の画像再現方式に応じた解像度および
形式の画像データ(デバイス依存画像データ)、例えば
デジタルRGB画像データ信号に変換した後、得られた
デジタルRGB画像データ信号からアナログRGB画像
データ信号にD/A変換して、このアナログRGB画像
データ信号に応じて光ビームを変調するように、画像露
光部58の音響光学変調器(AOM)61R,61G,
61Bを駆動する。
【0031】露光部58は、光ビーム走査によって感光
材料Zを走査露光して、前記画像データの画像を感光材
料Aに記録するもので、感光材料AのR感光層の露光に
対応する光ビームを射出する光源62R、以下同様にG
露光に対応する光源62G、およびB露光に対応する光
源62Bの各光ビームの光源、各光源より射出された光
ビームを、それぞれ記録画像に応じて変調するAOM6
1R、61Gおよび61B、光偏向器としてのポリゴン
ミラー63、fθレンズ64、感光材料Aの副走査搬送
手段を有する。
【0032】光源62R,62G,62Bより射出さ
れ、互いに相異なる角度で進行する各光ビームは、それ
ぞれに対応するAOM61R,61G,61Bに入射す
る。各AOM61R,62G,62Bには、露光制御装
置56より記録画像すなわち制御装置14から供給され
た画像データに応じた、R、GおよびBそれぞれの駆動
信号が転送されており、入射した光ビームを記録画像に
応じて変調する。
【0033】AOM61R,62G,62Bによって変
調された各光ビームは、ポリゴンミラー63の略同一点
に入射して反射され、主走査方向(図中矢印x方向)に
偏向され、次いでfθレンズ64によって所定の走査位
置zに所定のビーム形状で結像するように調整され、感
光材料Aに入射する。なお、露光部58には、必要に応
じて光ビームの整形手段や面倒れ補正光学系が配置され
ていてもよい。
【0034】一方、感光材料Aは長尺なものであり、ロ
ール状に巻回されてマガジン化された状態で所定位置に
装填されている。このような感光材料Aは引き出しロー
ラ(図示省略)で引き出され、走査位置zを挟んで配置
される副走査手段を構成する搬送ローラ対65および6
6によって、走査位置zに保持されつつ主走査方向と直
交する副走査方向(図中矢印y方向)に搬送される。光
ビームは主走査方向に偏向されているので、副走査方向
に搬送される感光材料Aは光ビームによって全面を2次
元的に走査露光され、感光材料Aに、制御装置14から
転送された画像データの画像(潜像)が記録される。
【0035】露光を終了した感光材料Aは、次いで搬送
ローラ対67によって現像部60に搬入され、現像処理
が施され、合成画像が再生されたプリントPとされる。
ここで、例えば感光材料Aが銀塩感光材料であれば、現
像部60は、発色現像槽68、漂白定着槽69、水洗槽
70a、70b、70cおよび70d、乾燥部およびカ
ッタ(図示省略)等より構成され、感光材料Aはそれぞ
れの処理槽において所定の処理を施され、乾燥された
後、ロール状に巻回されてプリントPとして出力され、
またはカッタによってプリント1枚に対応する所定長に
切断され、プリントPとして出力される。プリンタ16
は、基本的に以上のように構成される。
【0036】モニタ18は、図1または図2に示すよう
に、スキャナ12でプレスキャンによって読み取られ、
制御装置14で画像処理された原稿画像や制御装置14
でこの読取画像と文字とが合成処理された合成画像を表
示し、プリンタ16で再生される画像の領域(仕上りプ
リント領域)を表示するものである。なお、モニタ18
は、プレスキャン画像を表示するだけでなく、ビデオモ
ードとして顧客フィルムの画像をモノクロで連続的に読
み取りモニタ18に表示することができるのが好まし
く、プレスキャン時でもよいが、このビデオモードにお
いて、オペレータはモニタ18を見て、仕上りプリント
領域内の画像の位置や画像の範囲(倍率)や合成画像中
の画像窓内の顧客画像の位置や画像の範囲(倍率)など
を調整・修正できるように構成するのが好ましい。ま
た、本発明においては、通常は、プレスキャン時でも、
本スキャン時でも、オペレータが合成画像の調整・修正
を制御装置14に指示すると、一旦、ビデオモードに自
動的に切り替わり、調整・修正後、再び、プレスキャン
(3回)と本スキャン(3回)とを連続して行うことが
できる。
【0037】記憶装置20は、図1に示すように、制御
装置14内の内蔵メモリであるデータメモリ42、フレ
ームメモリ46、背景画像メモリ54などの補助メモリ
やバックアップメモリとして使用されるもので、サーバ
やHDやリムーバブルHDなどや、もしくはMO(光磁
気記録媒体)あるいは磁気テープやFDなどの磁気記録
媒体とそのドライバから構成され、予め用意されたポス
トカードの目的に応じた背景画像、背景画像に合成され
る定型文や入力された顧客の住所・氏名・自由文等の文
字のビットマップ展開された文字画像およびスキャナ1
2で読み取られた原稿画像などの合成処理される前の各
々のデジタル画像信号、または制御装置14によって処
理された、あるいはプリンタ16で用いられるデジタル
合成画像信号、さらにはデジタル画像の合成処理条件や
画像処理条件や露光条件や感光材料の処理条件などの一
部もしくは全部を記憶する。制御装置14内の内蔵メモ
リの代わりに記憶装置20を使用するようにしてもよ
い。
【0038】貼付機24は、プリンタ16によって出力
された文字・画像合成プリントPを年賀はがきや定型は
がきなどの台紙CRDに貼り付け、文字や背景画像と顧
客の写真画像とが台紙となるはがき等に貼り付られた、
いわゆるポストカードPCを作製するためのものであ
る。プリンタ16から出力されるプリントPがロール状
に巻回されたものである場合には貼り付け前に1枚毎に
切断される。
【0039】本発明に用いられるデジタルプリントシス
テム10は、基本的に以上のように構成されるが、以下
に、このデジタルプリントシステムにおいて実施される
本発明の文字と画像の合成方法を詳細に説明する。図4
は、制御装置14の合成処理部50および文字画像デー
タ生成部52において行われる本発明の文字と画像の合
成方法の一実施例を示す流れ図である。
【0040】図4に示すように、合成処理部50には、
3原色、例えばRGBのそれぞれについて、顧客によっ
て選択された背景画像(テンプレート画像、ビットマッ
プ画像1)Itpおよび定型組込画像(ビットマップ画
像2)Itpcならびにマスク画像Imが、オペレータ
による指定(キーボード22aまたはマウス22bによ
る入力)によって、背景画像メモリ54から読み出され
ている。また、合成処理部50には、顧客のネガフィル
ムまたはリバーサルフィルムもしくは反射原稿等から読
み取られ、画像処理されたスキャン画像IsがRGBの
それぞれについて、画像処理部15の画像加工処理部4
8から入力されている。さらに、合成処理部50には、
オペレータによって(キーボード22aから)入力され
た顧客の住所・氏名・自由文等の文字から文字画像デー
タ生成部52で生成されたビットマップ展開文字画像M
c(M1c)がRGBそれぞれについて入力されている。
なお、図4には、上述したRGB画像データの1色の画
像データ、例えばG画像データのみが表わされているも
のとするが、残りのR,Bの2色についても同様に表わ
すことができることはいうまでもない。
【0041】ここで、テンプレート画像Itpは、合成
を行うテンプレート座標系において上位のレイヤ(層)
に配置され、ポストカードPCの目的、図示例では年賀
状に応じた絵柄や定型文字(文)、図示例では「賀正」
の文字などが予め組み込まれた、はがき(CRD)等の
台紙のサイズの画像であって、プリンタ16の出力解像
度と同じ解像度のビットマップ画像1である。また、テ
ンプレート画像Itpには、その絵柄の中や外に何種類
かの絵柄や定型文字(文)、図示例では「あけまして」
などの文字のビットマップ画像Itpcを組み込むこと
ができるように構成されている。
【0042】なお、テンプレート画像Itpにおいて
は、文字画像や絵柄(マークなども含む)などは、スキ
ャン画像Isが合成され、そして占有するスキャン画像
領域Amw(後述するマスク画像Imの画像窓に相当す
る)の外部の非スキャン画像領域Amtに形成されてい
るものであるが、スキャン画像Is上に文字画像を合成
する場合には、スキャン画像領域Amw内の合成される
文字画像の領域を特定領域Amdとして指定することが
でき、指定された特定領域Amd内に文字などの定型組
込画像をテンプレート画像Itpとして形成しておくこ
とができる。
【0043】次に、マスク画像Imは、テンプレート座
標系において中位のレイヤに配置され、スキャン画像I
sが組み込まれる画像窓Imw以外の画像データ(画像
加工処理部48から出力される読取画像データ)をマス
クするためのものである。このマスク画像Imは、図示
例では、画像データが各色8ビットデータ(計24ビッ
トフルカラー)で表わされる時、画像窓Amwの領域内
では、マスク値がRGBのいずれの画像についても25
5に設定され、下位レイヤに配置されるスキャン画像I
sを優先し、画像窓Amwの領域外の非スキャン画像領
域Amtでは、マスク値がRGBのいずれの画像につい
ても、0に設定され、上位レイヤに配置されるテンプレ
ート画像Itpを優先するように構成される。マスク画
像を使ったマスク合成方法については後述する。
【0044】スキャン画像Isは、テンプレート座標系
において下位のレイヤに配置され、顧客が合成を希望す
る画像またはその一部の領域の画像であって、テンプレ
ート画像Itpと合成される画像窓Amwに一致するよ
うに読み取られており、画像窓Amw以外に読み取り画
像があっても合成されず、ポストカードPCには再現さ
れない。ビットマップ文字画像Mcは、顧客の住所・氏
名・その他の自由文などのベクトルフォント文字をビッ
トマップ展開したものであるが、プリンタ16が低解像
度であるため、ビットマップ文字画像Mcには文字画像
データ生成部52で、まず、アンチエリアス処理が施さ
れる。また、ビットマップ文字画像Mcには、様々な処
理が施されるが、これらの処理については後述する。
【0045】図4に示すように、以上で説明したような
定型組込画像(ビットマップ画像2)Itpcが合成す
べく用意され、定型画像が指定された特定領域Amd内
に用意されているテンプレート画像(ビットマップ画像
1)Itpと、スキャン画像Isの画像窓Amwを持つ
マスク画像ImとがRGB3色についてそれぞれ準備さ
れると、各色について、テンプレート画像Itpを最上
位レイヤとし、スキャン画像Isを最下位レイヤとし、
その間の中位レイヤにマスク画像Imを挟んでマスク
し、定型組込画像Itpcも含めてテンプレート画像I
tpとスキャン画像Isとがマスク合成処理され、中間
画像Iiが作成される。
【0046】ここで用いられるRGBの画像データが、
各々8ビット(0〜255)であるとすると、マスク画
像Imの各画素のマスク値も8ビットの0〜255で表
される。なお、画像データ0は、最高濃度(最大露光
量)を表し、画像データ255(28 −1)は、最低濃
度(最小露光量)を表すものとする。ここで、マスク画
像Imのマスク値をAとし、最上位レイヤのテンプレー
ト画像Itpの3色(R,G,B)の画素値(テンプレ
ートデータ)をBr,Bg,Bbとし、最下位レイヤの
スキャン画像Isの3色(R,G,B)の画素値(スキ
ャン画像データ)をCr,Cg,Cbとする時、テンプ
レート画像Itpの画素値とスキャン画像Imの画素値
とで透かし合成処理された中間画像Iiの3色の画像デ
ータIR,IG,IBは下記式(1)によって求めるこ
とができる。 IR=(Cr−Br)×A/255+Br IG=(Cg−Bg)×A/255+Bg IB=(Cb−Bb)×A/255+Bb …(1)
【0047】こうして得られた中間画像Ii(IR,I
G,IB)に対して、予めアンチエリアス処理されたビ
ットマップ展開文字画像Mc、例えば図示例では「神奈
川県」を馴染ませ合成するとともに、特定領域Amdの
定型画像、例えば図示例では「賀正」なる文字画像をス
キャン画像Isに合成して、必要な文字と画像が合成さ
れたプリント画像Ipの3色の画像デ−タを得ることが
できる。
【0048】次に、文字画像データ生成部52および合
成処理部50でおこなわれる、中間画像Iiへの文字画
像Mcの合成処理までの文字加工処理の一実施例のフロ
ーについて説明する。ここで、文字が、黒文字の場合を
図5に、白抜き文字の場合を図6に示す。文字が、黒文
字の場合には図5に示されるように、白文字の場合には
図6に示されるように、まず、ベクトルフォント文字に
本発明の必須の処理の1つであるアンチエリアス処理が
施される。アンチエリアス処理は、プリンタ16の解像
度が低解像度、例えば300dpiであり、そのまま出
力すると目立つ文字のエッジにジャギー(ギザギザ)を
無くし、プリント画像P中の文字が滑らかで自然な文字
となるように、文字の外周部分、すなわち背景画像との
境界領域の濃度変化を滑らかにする処理である。ここで
は、アンチエリアス処理によって、ベクトルフォント文
字をビットマップ展開する際、目標(出力)解像度のn
倍の画素数で、例えば8ビット画像(階調8bit/画
素)を生成し、その画像をn×n画素で平均化すること
で、文字の境界領域に中間濃度の画素を得、すなわちグ
レースケールの画像を得ることができる。こうして、n
×n、例えば6×6アンチエリアス処理を文字に施し、
ビットマップ文字画像(グレースケール)を得ることが
できる。
【0049】ここで行われるアンチエリアス処理の一例
を具体的に説明する。文字のサイズをSポイント、解像
度をαdpiでn1ビット/画素(例えば8bit/画
素)とすると、まず、文字画像を、目標文字サイズのn
倍のn×Sポイントのサイズで、αdpiの解像度でビ
ットマップ展開(ラスタライズまたは画素分解ともい
う)した画像データを作成する。ここでは、説明を簡単
にするために、n=3の場合を代表例とするが、本発明
がこれに限定されないことはいうまでもない。図7
(a)に、n=3で、3×Sポイントのビットマップ文
字画像の一例を示す。なお、nは通常2〜6程度であ
る。nが大きい程、画素分解時にメモリの消費が多くな
るが、滑らかなエッジとなる。ここで、ビットマップ文
字画像は、図示例のように2値画像であるのが好まし
い。
【0050】次いで、図7(a)および(b)に示され
るように、生成されたビットマップ文字画像のn×n領
域の画素値の和Tijを求める。このn×n領域は、拡大
してビットマップ展開された文字画像の縦横を、その拡
大倍率であるn倍(図示例は3倍)に対応する画素単位
の格子で区切った領域である。この和Tijを用いて、下
記式(2)によってアンチエリアス処理された文字画像
の画像データM0ij を生成する。すなわち、拡大して作
成した文字画像を平均化して縮小し、文字画像の画像デ
ータM0ij とする。 M0ij =255−255×Tij÷(n×n) …(2) 例えば、図7(a)の領域M011 であれば、T11=0で
あるのでM011 =255、同M022 の領域であれば、T
22=8でM022 =28となり、図7(b)に示されるよ
うな、画素分解された画像(画像データ)が得られる。
この画像データM0ij で示される文字画像は、通常の画
素分解によって生成された文字画像を円滑化した文字画
像となる。
【0051】次に、図5および図6に示すように、こう
して得られた,n×n、例えば6×6アンチエリアス処
理が施されたビットマップ文字画像(グレースケール)
に、さらに、本発明の好ましい特徴の1つであるアンチ
エリアス処理2を施す。このアンチエリアス処理2は、
n×nアンチエリアス処理されたグレースケール文字画
像の文字の見えの太さを調整する処理である。例えば、
文字画像の外周の境界領域の中間濃度の変化を文字画像
の外側で大きく、すなわち中間濃度の画素の値を文字の
濃度(例えば、黒文字では画像データ0)に近づける
と、n×nアンチエリアス処理で見えなくしたジャギー
が再び出てしまうし、逆に文字画像の内側で大きくし、
すなわち中間濃度の画素の値を背景画像の濃度(例え
ば、白地に黒文字では画像データ255)に近づける
と、文字が細くなってしまう。このため、このアンチエ
リアス処理2で文字画像の太さや、エッジ具合を調整し
て、文字の見えを調整するのが好ましい。ここでは、こ
のアンチエリアス処理2を変換Fと呼ぶ。
【0052】ここで、n×nアンチエリアス処理された
グレースケール文字画像の任意の点P0 の濃度
(M0ij )をM0 とすると、変換Fが施されたグレース
ケール文字画像の任意の点P0 の濃度をMは、例えば下
記式(3)によって求めることができる。すなわち、変
換Fは下記式(3)で表すことができる。 0≦M0 <96ならば、M=2M0 /3 96≦M0 ≦255ならば、M=6M0 /5−256/5 …(3) 上記式(3)で表される変換Fは、図8(a)(黒文字
の場合)および図8(b)(白抜き文字の場合)の左上
のグラフ(両者とも同じ)で表すことができる。なお、
本発明法を実施する実際の処理では変換Fは、上記式
(3)のような関数式ではなく、これをテーブル化した
図9に示すような0〜255の256段のルックアップ
テーブル(LUT)変換とするのが好ましい。
【0053】図5および図6に示すように、このように
して変換Fによって文字の太さが調整されたグレースケ
ール文字画像の任意の点(画素)P0 の濃度Mを濃度変
換して、グレーバランスを考慮したRGB3色の文字画
像データM1r,M1g,M1bにするのが好ましい。この濃
度変換は、ここでは変換Gと呼ばれ、文字画像データの
上限値Mcmaxおよび/または下限値Mcmin(ここで c=
r,g,b )で正規化する処理であって、いわば文字画像デ
ータのダイナミックレンジを制限する処理である。
【0054】ところで、文字画像を黒文字で書く場合、
その画像データ(Mr ,Mg ,Mb)を(0,0,0)
とすればよいが、これだと露光するためのレーザの光強
度が強すぎて飽和し、にじみが生じたりするし、黒文字
を合成する背景画像の色によっては黒文字に色味が付
き、その色味が赤味がかると文字の見えが悪いため嫌わ
れる。このため、この濃度変換Gにおいて、黒文字の見
えを良くするため、例えば赤味より青味がかった黒文字
の方が好まれるため、真黒を表す画像データ(Mrmin,
Mgmin,Mbmin)を(15,10,10)に設定できる
ように構成するのが好ましい。なお、この黒文字の色味
の見えの場合は、下限値Mcminの調整であるが、白抜き
文字の色味の見えの場合には、上限値Mcmaxの調整を行
うのが好ましい。このため、本発明法では、黒文字で下
限値Mcminを、白抜き文字で上限値Mcmaxを調整するよ
うに構成するのが好ましいが、いずれの文字の場合にも
上限値Mcmaxおよび下限値Mcminの両方を調整できるよ
うに構成しておくのが好ましい。一方、文字画像が黒文
字の場合、この文字画像と合成される背景画像の画像デ
ータの色味も黒文字の見えに影響を与えるので、背景画
像の画像データの上限値Mcmaxまたは下限値Mcmin、も
しくはその両方を調整できるように構成しておくのが好
ましい。こうすることにより、文字を合成する背景画像
の色味により、文字色の見えに影響のない、文字も画像
も綺麗な合成プリント画像をえることができる画像デー
タとすることができる。
【0055】このように濃度変換Gにおいては、ユーザ
が、文字画像データのR,G,Bの各色の文字濃度域、
従って各色の上限値および下限値Mrmax,Mrmin,Mgm
ax,Mgmin,Mbmax,Mbminを、背景画像の色味(画像
データの色バランス)に応じて設定することができる。
なお、黒文字の場合には、ユーザは、背景画像データの
R,G,Bの各色の文字濃度域、従って各色の上限値お
よび下限値Irmax,Irmin,Igmax,Igmin,Ibmax,
Ibminも設定することもできる。
【0056】ここで、上述したように、ユーザによっ
て、予め2n1階調データ(n1 ビットデータ、ここでは
256階調(8ビットデータ))で表される文字画像デ
ータのR,G,B各色の上限値Mcmaxおよび下限値Mcm
in、黒文字の場合にはさらに背景画像の上限値Icmaxお
よび下限値Icmin( c=r,g,b)が設定されている
とすると、変換Fよって得られたグレースケール文字画
像の任意の点P0 の濃度データMは、下記式(4)で表
される濃度変換Gによって、色バランスが調整され、ダ
イナミックレンジが調整された3原色のR,G,Bの文
字画像の濃度データM1r,M1g,M1bに変換される。 M1c=(Mcmax−Mcmin)×M/{(2n1−1)−0}+Mcmin =(Mcmax−Mcmin)×M/{(28 −1)−0}+Mcmin =(Mcmax−Mcmin)×M/(255−0)+Mcmin …(4) なお、上記式(4)で表される変換Gは、図8(a)
(黒文字の場合)および図8(b)(白抜き文字の場
合)の右上のグラフ(両者とも同じ)で表すことができ
る。
【0057】また、黒文字の場合にはさらに背景画像
の、文字画像の任意の点P0 と合成される位置の濃度I
c (Ir ,Ig ,Ib )も、下記式(5)で表される濃
度変換Gによって、ダイナミックレンジが調整された背
景画像の濃度I1r,I1g,I1bに変換される。すなわ
ち、黒文字の場合のみ下記式(5)を演算する。 I1c=(Icmax−Icmin)×Ic/{(2n1−1)−0}+Icmin =(Icmax−Icmin)×Ic/{(28 −1)−0}+Icmin =(Icmax−Icmin)×Ic/(255−0)+Icmin …(5)
【0058】次に、こうして変換Gを行った後に得られ
た文字画像(濃度M1r,M1g,M1b)と、背景画像(黒
文字の場合には濃度I1r,I1g,I1b、白抜き文字の場
合には濃度Ir ,Ig ,Ib )とをそのまま合成する
と、文字画像にはアンチエリアス処理が施されているの
で、背景画像に色が付いていると、その色によっては、
例えば、黒文字の場合には比較的高濃度の背景色画像、
白抜き文字の場合には比較的低濃度の背景色画像である
と、アンチエリアス処理による文字画像の外周部分の中
間濃度画素部分が点状に背景画像から浮き上がって、背
景画像に馴染まなくなってしまう。このため、本発明に
おいては、図5および図6に示すように、アンチエリア
ス処理された文字画像の外周部分の中間濃度画素部分を
背景画像に馴染ませて合成する処理を行う。この処理
は、本発明の最も特徴とする部分であって、本発明で
は、馴染ませ合成処理と呼ばれる。こうして文字と画像
との合成画像(RGB)を得ることができる。
【0059】黒文字の場合、色(文字)バランスが調整
された文字画像(濃度M1r,M1g,M1b)と、色バラン
スが調整された背景画像(濃度I1r,I1g,I1b)との
馴染ませ合成処理を変換Hとすると、下記式(6)で表
される変換Hによって馴染ませ合成処理された合成画像
Dc(Dr,Dg,Db)を得ることができる。 M1c≠Mcmaxならば、 c=r,g,b,n1=8とし
て、 Dc=I1c×(M1c−Mcmin)/(2n1−1)+Mcmin =I1c×(M1c−Mcmin)/255+Mcmin M1c=Mcmaxならば、 c=r,g,bとして、 Dc=I1c …(6) 一方、白抜き文字の場合、色(文字)バランスが調整さ
れた文字画像(濃度M 1r,M1g,M1b)と、背景画像
(濃度Ir ,Ig ,Ib )との馴染ませ合成処理を変換
H’とすると、c=r,g,b,n1=8として、下記
式(7)で表される変換H’によって馴染ませ合成処理
された合成画像Dc(Dr,Dg,Db)を得ることが
できる。 Dc={Ic −(2n1−1)}×(M1c−Mcmin)/(Mcmax−Mcmin) +(2n1−1) =(Ic −255)×(M1c−Mcmin)/(Mcmax−Mcmin)+255 …(7) なお、上記式(6)で表される変換H(黒文字の場合)
は、図8(a)の右下のグラフおよび上記式(7)で表
される変換H’(白抜き文字の場合)は、図8(b)の
右下のグラフでそれぞれ表すことができる。このように
して、図5または図6に示すように、ベクトルフォント
文字から生成された文字画像Mc(M1c)を背景画像I
cに合成処理することができ、馴染ませ合成処理された
合成画像Dc( c=r,g,b)を得ることができる。
【0060】ところで、上記説明では濃度変換Gと変換
Hまたは変換H’とをそれぞれテンプレート(台紙)画
像の全画素について独立に行っているけれども、本発明
はこれに限定されず、変換処理(演算)量を減らし、処
理時間の短縮および処理負荷の軽減のために、予め変換
Gと変換Hまたは変換H’とを合成した合成変換HGま
たは合成変換H’Gを求めておき、変換Fによって処理
されたグレースケール画像データを合成変換HGまたは
合成変換H’Gによって一度に処理して、合成画像Dc
(Dr,Dg,Db)を求めるようにしてもよい。な
お、合成変換HGは、下記式(8)で表すことができ
る。 Mc≠(2n1−1)=255ならば、 c=r,g,b,n1=8として、 Dc=(Mcmax−Mcmin)×Ic ×M/(2n1−1)2 +Mcmin =(Mcmax−Mcmin)×Ic ×M/2552 +Mcmin Mc=255ならば, Dc=Ic …(8) また、合成変換H’Gは、 c=r,g,b,n1=8と
して、下記式(9)で表すことができる Dc={Ic −(2n1−1)}×Mc /(2n1−1)+(2n1−1) =(Ic −255)×Mc /255+255 …(9) このようにして、図4に示すように、ビットマップ文字
画像Mcを中間画像Iiに合成処理することができ、馴
染ませ合成処理された合成画像Dcを得ることができ
る。
【0061】一方、特定領域Amdの定型画像、ここで
は文字「賀正」の画像(を構成する画素)は、合成中間
画像Ii内のスキャン画像Isに合成される。この特定
領域における定型画像の合成は、定型画像が上述したア
ンチエリアス処理された黒文字や白抜き文字である場合
には、上述した文字と画像の合成方法によって合成すれ
ばよいが、合成に用いられる定型画像が、ロゴマーク、
イラスト、非アンチエリアス文字などである場合には、
背景となるスキャン画像に単純に乗せる処理を行うのが
よい。このような単純のせ処理について説明する。この
単純のせ処理は、テンプレート座標系の特定領域Amd
に指定された画素について、テンプレート画像(ビット
マップ画像1)ItpのRGB画像データが、例えば
(255、255、255)であれば、スキャン画像I
sを採用し、(255、255、255)以外であれ
ば、テンプレート画像(ビットマップ画像1)Itpを
そのまま採用する処理である。このようにして、指定さ
れた特定領域Amd内の定型画像をスキャン画像Isに
単純に乗せて合成することができる。
【0062】この特定領域における定型画像のスキャン
画像への合成(組み込み)は、テンプレート座標系によ
る文字と画像との合成のためのテンプレート属性ファイ
ルに以下のように記述されている。特定領域の定型画像
の合成(ONIMAGEnセクション)のテンプレート属性ファ
イルの内容は以下の表1の通りである。
【0063】 (表1) キーワード データ 名 称 お よ び 説 明 形 式 OnImageNo n; 特定領域番号(1〜9) OnImageType n; 合成処理方法の指定 1:黒文字、2:白抜き文字、3:単純のせ *:1と2の時はONIMAGE がアンチエイリアス文字であ り、合成時には黒、白処理となじませ処理を行う。 3の時はONIMAGE がロゴ、イラスト、非アンチエイリ アス文字などであり、背景に単純にのせる。 CharImageHPos XXXX; テンプレート画像上での左上からの主走査方向座標 CharImageVPos XXXX; テンプレート画像上での左上からの副走査方向座標 CharImageWigth nnnn; 特定領域の主走査方向画素数 CharImageHigth nnnn; 特定領域の副走査方向画素数 ここで、キーワードCharImageHPos およびCharImageVPos の座標XXXXの単位は mmである。 以上のような指定方法により、テンプレート画像Itp
上の特定領域の指定とその処理内容の指定を記述するこ
とができる。
【0064】以上のようにして、図4に示されるよう
に、合成中間画像Iiのテンプレート画像Itpの領域
に文字画像データ生成部52で生成されたビットマップ
文字画像Mc、図示例では「神奈川県」が馴染ませ合成
処理され、指定された特定領域Amdの定型画像、図示
例では文字「賀正」が白抜き文字として単純に組み込ま
れたプリント画像Pを得ることができる合成画像データ
を合成処理部50において作成することができる。こう
して得られた合成画像データは、例えば300dpi程
度の低解像度デジタルフォトプリンタを用いて文字と画
像が合成されたプリント画像を出力する場合であって
も、文字と合成される背景画像にかかわらず、文字のエ
ッジのジャギーが見えず、滑らかで自然な文字、好まし
くは背景画像の中で細く、頼り無く見えることがなく、
好ましい太さを持つ文字と、背景画像とが馴染んで見
え、文字と背景画像とが自然で滑らかに合成された合成
プリント画像Pをプリンタ16によって出力することが
できる画像データである。
【0065】このようにして、文字と画像とが合成され
た画像データが得られるが、このような合成処理部50
による合成処理は、CRTディスプレイ18に表示する
ために、まず、顧客画像をスキャナ12によって間引い
て読み取った、ビデオモードでの連続読み取り画像デー
タ、またはプレスキャン画像データに対して行われる。
これらのビデオモード画像データ、またはプレスキャン
画像データと文字およびテンプレート画像とが合成され
た合成画像データが、合成処理部50からD/A変換器
51を経てCRTディスプレイ18に表示される。この
表示合成画像をオペレータが合成された文字および顧客
画像の合成状態を目で確認して、満足できるものであれ
ば、その旨の入力をすると、デジタルプリントシステム
10は、スキャナ12によって顧客画像のプレスキャン
および本スキャン、またはプレスキャン後であれば直ち
に本スキャンを行って得られた画像データに、制御装置
14において、前述したような画像前処理、画像加工処
理を行った後、合成処理部50において上述した本発明
の文字と画像の合成処理を行う。こうして得られた合成
画像データを合成処理部50からプリンタ16に送り、
プリンタ16においてプリント画像Pを出力する。
【0066】一方、ディスプレイ18に表示された合成
顧客画像を修正、特にその位置やサイズ(倍率)を修正
する場合には、このデジタルプリントシステムでは、特
にビデオモードでは、合成画像はほぼリアルタイムでデ
ィスプレイ18に表示されるので、ディスプレイ18の
表示合成画像を見ながら、スキャナ12のキャリアによ
って顧客画像であるフィルム原稿や反射原稿の位置を調
整し、あるいは交換し、または結像レンズユニット34
によってサイズや倍率を調整することにより行うことが
できる。また、表示合成画像の文字を修正する場合に
は、キーボード22aやマウス22bによって正確な文
字を入力し、正しい文字が合成された合成画像をディス
プレイ18に表示することができる。また、表示合成画
像のテンプレート画像や組込定型画像を修正する場合に
も、キーボード22aやマウス22bによって正確な画
像をその番号や符号を入力して指定し正しいテンプレー
ト画像が合成された合成画像をディスプレイ18に表示
することができる。この後、得られた合成画像データを
合成処理部50からプリンタ16に送り、プリンタ16
においてプリント画像Pを出力するのは上述した通りで
ある。こうして得られたプリント画像Pは、文字を合成
する背景画像にかかわらず、文字のエッジのジャギーが
見えず、滑らかで自然な文字、好ましくは背景画像の中
で細く、頼り無く見えることがなく、好ましい太さの文
字が背景画像に浮き上がって見えることのない、文字が
背景画像によく馴染んだ、文字も画像も綺麗な合成画像
であるのは勿論、文字や画像に誤りやずれなどが全く無
い合成画像である。
【0067】なお、ここで用いられる顧客画像は、ネガ
ティブフィルムまたはリバーサルフィルムなどのフィル
ム原稿の画像であってもよいし、反射原稿の画像であっ
てもよい。従って、このデジタルプリントシステム10
においては、それぞれの原稿に応じてスキャナ12もフ
ィルム原稿を読み取るスキャナであっても、反射原稿を
読み取るスキャナであってもよいが、両方のスキャナを
備えておくのが好ましい。また、ここで用いられる定型
画像は、文字、ロゴマーク、イラストなどの文字等線画
像であれば何でもよく、文字も黒文字でも白抜き文字で
も袋文字でも、アンチエリアス文字でも非アンチエリア
ス文字でもどの様な文字でもよい。
【0068】以上、本発明の文字と画像の合成方法につ
いて詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定はさ
れず、例えば、顧客の住所・氏名・自由文などの文字デ
ータはすでにFDなどの記憶媒体に格納された文字デー
タを用いてもよいし、顧客原稿画像や顧客原稿の読み取
り画像は、すでに原稿から読み取られて、またはコンピ
ュータなどで生成されて、FD,HD,MOなどの画像
記録媒体に格納された画像データを用いてもよいなど、
本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良お
よび変更を行ってもよいのはもちろんである。
【0069】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
ポストカードの作製に低解像度デジタルフォトプリンタ
を用いる場合であっても、文字と合成される背景画像に
かかわらず、文字のエッジのジャギーが見えず、滑らか
で自然な文字と背景画像とがよく馴染んで見え、文字と
背景画像とが自然で滑らかに合成された合成プリント画
像を出力することができる画像データを得ることができ
る。また、本発明によれば、プリント画像において画像
に合成された文字が、背景画像の中で細く、頼り無く見
えることがなく、好ましい太さと滑らかさを持つ文字に
見える合成プリント画像を出力することができる画像デ
ータを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る文字と画像の合成方法を実施す
るデジタルプリントシステムの一実施例のブロック図で
ある。
【図2】 図1に示すデジタルプリントシステムの制御
装置の一実施例のブロック図である。
【図3】 図1に示すデジタルプリントシステムの画像
出力装置の一実施例の概略断面図である。
【図4】 本発明の文字と画像の合成方法の一実施例の
流れ(フロー)を示す説明図である。
【図5】 図4に示す文字と画像の合成方法における文
字生成から文字画像合成までの文字加工処理の一実施例
の流れ(フロー)を示す説明図である。
【図6】 図4に示す文字と画像の合成方法における文
字生成から文字画像合成までの文字加工処理の別の実施
例の流れ(フロー)を示す説明図である。
【図7】 (a)および(b)は、それぞれ図5および
図6に示される文字加工処理の各変換工程の変換関数の
一例を示すグラフである。
【図8】 (a)および(b)は、それぞれ図5および
図6に示される文字加工処理のアンチエリアス処理を説
明するための説明図である。
【図9】 図5および図6に示される文字加工処理の一
つの変換工程に用いられる変換テーブルの一例を示す図
である。
【符号の説明】
10 デジタルプリントシステム 12 画像入力装置 14 制御装置 15 画像処理部 16 画像出力装置 18 表示装置(ディスプレイモニタ) 20 外部記憶装置 22 データ入力装置 22a キーボード 22b マウス 24 貼付機 40 CPU 42 メモリ 44 画像前処理部 46,46a,46b フレームメモリ 48 画像加工処理部 50 合成処理部 52 文字画像データ生成部 54 背景画像(テンプレート画像)メモリ Amd 特定領域 Amt 画像領域(画像窓) Amw 非画像領域 Itp 台紙画像(背景画像、テンプレート画像) Itpc 組込定型画像 Im マスク画像 Is スキャン(顧客)画像 Ii 中間合成画像 Mc 文字画像 P プリント画像 CRD 葉書(台紙) PC ポストカード

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】文字と画像とが合成されたプリント画像を
    出力するためのデジタル合成画像データを生成するに際
    し、文字画像にアンチエリアス処理を施し、得られた文
    字画像を3原色デジタル文字画像データに変換し、得ら
    れた3原色デジタル文字画像データと3原色デジタル背
    景画像データとを馴染ませ合成処理することを特徴とす
    る文字と画像の合成方法。
  2. 【請求項2】前記アンチアリアス処理は、ベクトルフォ
    ント文字をビットマップ展開する際に、目標解像度のn
    倍の画素数でn1ビット文字画像データを生成し、得ら
    れた画像をn×n画素で平均化することにより、グレー
    スケール文字画像を得る処理である請求項1に記載の文
    字と画像の合成方法。
  3. 【請求項3】前記馴染ませ合成処理は、アンチエリアス
    処理された文字画像の外周部分の中間濃度画素部分と背
    景画像とをに馴染ませる処理である請求項1または2に
    記載の文字と画像の合成方法。
  4. 【請求項4】前記馴染ませ合成処理は、前記文字が黒文
    字である場合、合成前の文字画像データを濃度M1cと
    し、その上限値および下限値をそれぞれMcmaxおよびM
    cminとし、合成前の背景画像データを濃度I1cとし、馴
    染ませ合成処理された合成画像データを濃度Dcとする
    時、画像データをn1ビットデータとし、 c=r,g,
    bとして、下記式で表される変換を行う処理である請求
    項3に記載の文字と画像の合成方法。 M1c≠Mcmaxならば、 Dc=I1c×(M1c−Mcmin)/(2n1−1)+Mcmin M1c=Mcmaxならば、 Dc=I1c
  5. 【請求項5】前記馴染ませ合成処理は、前記文字が白抜
    き文字である場合、合成前の文字画像データを濃度M1c
    とし、その上限値および下限値をそれぞれMcmaxおよび
    Mcminとし、合成前の背景画像データを濃度Ic とし、
    馴染ませ合成処理された合成画像データを濃度Dcとす
    る時、画像データをn1ビットデータとし、 c=r,
    g,bとして、下記式で表される変換を行う処理である
    請求項3に記載の文字と画像の合成方法。 Dc=(Ic −255)×(M1c−Mcmin)/(Mcmax
    −Mcmin)+255
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれかに記載の文字と画
    像の合成方法であって、前記アンチエリアス処理を施し
    た後に、さらに、得られたアンチエリアス処理文字画像
    の文字の太さを調整する処理を行い、得られた調整文字
    画像を前記3原色デジタル文字画像データに変換するこ
    とを特徴とする文字と画像の合成方法。
  7. 【請求項7】前記文字の太さの調整処理は、前記アンチ
    エリアス処理グレースケール文字画像の濃度をM0
    し、前記文字の太さの調整処理グレースケール文字画像
    の濃度をMとし、画像データを8ビットデータとする
    時、下記式で表される変換を行う処理である請求項6に
    記載の文字と画像の合成方法。 0≦M0 <96ならば、M=2M0 /3 96≦M0 ≦255ならば、M=6M0 /5−256/
  8. 【請求項8】前記文字の太さの調整処理は、請求項7に
    記載の式を満足する0〜255の256段のルックアッ
    プテーブルを用いる変換を行う処理である請求項7に記
    載の文字と画像の合成方法。
JP9101883A 1997-04-18 1997-04-18 文字と画像の合成方法 Withdrawn JPH10294850A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008080646A (ja) * 2006-09-27 2008-04-10 Casio Comput Co Ltd 印刷装置

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