JPH10294480A - アモルファスシリコン系太陽電池の製造方法 - Google Patents

アモルファスシリコン系太陽電池の製造方法

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JPH10294480A
JPH10294480A JP9104165A JP10416597A JPH10294480A JP H10294480 A JPH10294480 A JP H10294480A JP 9104165 A JP9104165 A JP 9104165A JP 10416597 A JP10416597 A JP 10416597A JP H10294480 A JPH10294480 A JP H10294480A
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JP
Japan
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layer
amorphous silicon
solar cell
atoms
type amorphous
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Pending
Application number
JP9104165A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Takeuchi
良昭 竹内
Akina Takano
暁己 高野
Shinichi Tsuburaya
信一 円谷
Shoji Morita
章二 森田
Masayoshi Murata
正義 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/548Amorphous silicon PV cells

Abstract

(57)【要約】 【課題】 弱いグロー放電プラズマにおいても目的とす
る広い光学バンドギャップを有するp層用p型アモルフ
ァスシリコンカーボンの製造方法を供給することを目的
とする。 【解決手段】 i層にアモルファスシリコン系薄膜を含
有するp−i−n接合型太陽電池の製造方法において、
p層となるp型アモルファスシリコンカーバイドを作製
するに際し、原料ガスにおけるシリコン原子数と炭素原
子数の和に対するシリコン原子数の割合を0.1〜0.
3とすること特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアモルファスシリコ
ン系太陽電池の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】p層にシリコンカーバイドを用いたp−
i−n接合型太陽電池は、シラン(SiH4)とハイドロ
カーボンをプラズマ分解して得られるアモルファスシリ
コンカーバイドのp型ドープ薄膜をp層に用いることに
より、効率が向上することが知られている(特許第25
30408号、以下、従来例という)。
【0003】図5は、従来例における原料ガスの組成を
Six1-xとしたとき、xを変えた場合の太陽電池の効
率を示す。図5において横軸xは、原料ガスにおけるシ
リコン原子数と炭素原子数の和に対するシリコン原子数
の割合を表す。例えば、シランを8モル、メタン(CH
4)を2モルで混合した原料ガスの場合には、x=8/
(2+8)=0.8であり、Si0.80.2で表される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来例では、
図5に示すように、0.5≦x≦0.95の範囲におい
て、確かにある程度の効率向上が認められる。
【0005】しかしながら、我々の研究の結果、従来例
のxの範囲(0.5≦x≦0.95)では、太陽電池用
p層として望まれるp層物性値は得られないことが判明
した。通常、発電に寄与しないp層での光吸収を抑制
し、効率を向上するには、光学的バンドギャップを2.
0eV以上とすることが必要とされているのは良く知ら
れている。従来例のxの範囲でこの光学的バンドギャッ
プを達成するためには、グロー放電を発生させる高周波
電力を増大し、ハイドロカーボン系ガスの分解効率を高
める必要がある。
【0006】しかしながらこの場合、p型のアモルファ
スシリコンカーボン膜単層膜では目標とする物性値を達
成できるがセル(太陽電池)に適用した場合、下地層と
なるSnO2或いはITO等の透明導電膜が強いグロー放
電に曝されて還元され、金属が析出する為、結果として
セルの効率向上はできない。本発明は、上述した従来技
術に鑑みてなされたものであり、弱いグロー放電プラズ
マにおいても目的とする広い光学的バンドギャップを有
するp層用p型アモルファスシリコンカーボンを備えた
アモルファスシリコン系太陽電池の製造方法を供給する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成する本
発明のアモルファスシリコン系太陽電池の製造方法は、
i層にアモルファスシリコン系薄膜を含有するp−i−
n接合型太陽電池の製造方法において、p層となるp型
アモルファスシリコンカーバイドを作製するに際し、原
料ガスにおけるシリコン原子数と炭素原子数の和に対す
るシリコン原子数の割合を0.1〜0.3とすることを
特徴とする。
【0008】〔作用〕我々の実験によると、原料ガス組
成をSix1-xにおけるx=0.1〜0.3の範囲にお
いて、p型アモルファスシリコンカーボンを製作する
と、このp型アモルファスシリコンカーボンは弱い高周
波電力にて広い光学的バンドギャップを有することが確
認された。このため、このp型アモルファスシリコンカ
ーボンをp層としてセル(太陽電池)に適用すると、下
地層の変質を防止することができ、太陽電池の変換効率
を向上することができる。
【0009】尚、x=0.2〜0.4%、且つ、膜厚が
80〜180Åとすると、効率8%以上が達成される。
更に、x=0.2〜0.3%、且つ、膜厚が100〜1
50Åとすると、効率9%以上とすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面を基
に説明する。本発明の一実施例に係るアモルファスシリ
コン系太陽電池の製造に適用されるプラズマCVD(Ch
emical Vapour Deposition:化学気相蒸着法)装置を図
2に示す。
【0011】図2において、1は反応容器、2は基板加
熱ヒータ、3は基板、4は基板支持台、5は原料ガスの
ガス供給管、6はガス排気管、7はラダー電極、8は電
極支持台、9は高周波電源、10はインピーダンス整合
器、11は電力供給ケーブルを示す。
【0012】反応容器1はSUSU304製で、この中
で基板3は基板支持台4に保持され、基板加熱ヒータ5
により所定の温度まで加熱される。原料ガスはガス供給
管5より反応容器1内に導入され、ガス排気管6を介し
て図示を省略した真空ポンプにより排出される。反応容
器1内の圧力は図示を省略した真空ポンプの前にある開
閉バルブの開度を調節し、排気の弁開度を調整すること
で所定の圧力に制御される。
【0013】プラズマ生成用のラダー電極7は電極支持
台8により保持され、13.56MHzの高周波電力が
高周波電源9よりインピーダンス整合器10、電力供給
ケーブル11を介して供給され、プラズマを発生させ
る。
【0014】本発明の一実施例に係るアモルファスシリ
コン太陽電池を図1に示す。本実施例に係る太陽電池
は、光入射側よりガラス基板12、透明電極13、p層
14、p/i界面層15、i層16、n層17、裏面金
属電極18より構成される。p層14は後述する条件で
製作したp型アモルファスシリコンを用いる。
【0015】i層16にはシラン100%のガスを使用
し、圧力30〜150mTorrでグロー放電分解して
製作した欠陥密度が1×1015個/cc以下の真性アモ
ルファスシリコンを用いる。n層17にはリン等のIII
属の元素でドーピングしたn型アモルファスシリコンを
用いる。
【0016】p/i界面層15は真性アモルファスシリ
コンカーボン或いは真性アモルファスシリコンのどちら
でもよいが光学的バンドギャップが1.90eV以上あ
ることが好ましい。
【0017】以上の層を上述したプラズマCVD装置に
て製作した後、真空蒸着法にて銀を蒸着し裏面金属電極
18を形成した後、AM(air mass)1.5、100m
W/cm2のソーラーシミュレータにて太陽電池特性を
調べた。尚、p層14以外のアモルファス層の膜厚構成
はp/i界面層15が100Å、i層16が3000
Å、n層17が300Åである。本実施例では、p層と
なるp型アモルファスシリコンカーバイドは、以下の製
作条件で作製した。
【0018】基板温度:135℃ SiH4+CH4=10sccm SiH4/(SiH4+CH4)=0.15〜0.6 H2=70sccm 0.1%B26(Hべ一ス)=30sccm B26/(SiH4+CH4)=0.2% 圧力=300mTorr RFパワー=5W
【0019】図3は、原料ガスの組成をSix1-xとし
たとき、xを変えた場合の太陽電池の効率を示す。図3
において、横軸xは、原料ガスにおけるシリコン原子数
と炭素原子数の和に対するシリコン原子数の割合を表
す。この図から判るように、x=0.5以上では変換効
率は8%以下であるのに対し、xを0.3以下のところ
で変換効率の最良点が見出され、0.25で10.2%
が得られる。
【0020】図4はx=0.4及びx=0.25に固定
した条件で、p層14のバンドギャップが2.0eVと
なるようにRFパワーを調整した条件にてp層14の膜
厚と変換効率の関係を示したものである。尚、x=0.
4の条件にて光学的バンドギャップを2.0eV以上と
するための高周波電力の条件は12Wであった。同図で
示すようにどの膜厚においてもx=0.25の場合の方
が効率が良いことが判る。
【0021】また、図3と比べるとx=0.4の場合は
高周波電力12Wの図4の条件の方が光学的バンドギャ
ップが大きいにもかかわらず、効率が低いことが判る。
これは、単膜としては良い特性を得ているが、太陽電池
を積層した場合、大きな高周波電力条件では下地層であ
る透明電極13のSnO2が変質しているためである。
【0022】このように、従来例で規定されているxの
条件ではp層にアモルファスシリコンカーバイドを用い
る有効性は十分に発揮できなかったが、本発明のよう
に、xの値を小さくすることで、小さい高周波電力にて
所望のp層特性が得られるようになった。この結果、太
陽電池に適用した場合に下地層を変質させることが無
く、高い変換効率を得ることができる。
【0023】
【発明の効果】以上、実施例に基づいて具体的に説明し
たように、本発明によれば、i層にアモルファスシリコ
ン系薄膜を含有するp−i−n接合型太陽電池の製造方
法において、p層となるp型アモルファスシリコンカー
バイドを作製するに際し、原料ガスにおけるシリコン原
子数と炭素原子数の和に対するシリコン原子数の割合を
0.1〜0.3とするため、p層に用いるp型アモルフ
ァスシリコンカーボンの光学的バンドギャップを広げ
て、下地層の変質を防止することができ、その結果、光
吸収・発電層であるi層に多くの光を入射可能となり効
率向上が可能となる。従って、本発明は、アモルファス
シリコン系太陽電池などの製造分野で工業的価値が大き
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る太陽電池の基本構成を
示す断面図である。
【図2】本発明の一実施例の製造方法に適用されるプラ
ズマCVD装置の構成を示す構造図である。
【図3】本発明の一実施例における原料ガスの組成を変
えたときのアモルファスシリコンカーバイドの変換効率
を示すグラフである。
【図4】光学的バンドギャップが同一になるRFパワー
条件で太陽電池を製作した場合のp型アモルファスシリ
コンカーボン層の膜厚とバンドギャップの関係を示すグ
ラフである。
【図5】従来例における原料ガスの組成を変えたときの
アモルファスシリコンカーバイドの変換効率を示すグラ
フである。
【符号の説明】
1 反応容器 2 基板加熱ヒータ 3 基板 4 基板支持台 5 ガス供給管 6 ガス排気管 7 ラダー電極 8 電極支持台 9 高周波電源 10 インピーダンス整合器 11 電力供給ケーブル 12 ガラス基板 13 透明電極 14 p層 15 p/i界面層 16 i層 17 n層 18 裏面金属電極
フロントページの続き (72)発明者 森田 章二 長崎県長崎市深堀町5丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 村田 正義 長崎県長崎市深堀町5丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 i層にアモルファスシリコン系薄膜を含
    有するp−i−n接合型太陽電池の製造方法において、
    p層となるp型アモルファスシリコンカーバイドを作製
    するに際し、原料ガスにおけるシリコン原子数と炭素原
    子数の和に対するシリコン原子数の割合を0.1〜0.
    3とすることを特徴とするアモルファスシリコン系太陽
    電池の製造方法。
JP9104165A 1997-04-22 1997-04-22 アモルファスシリコン系太陽電池の製造方法 Pending JPH10294480A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012190849A (ja) * 2011-03-08 2012-10-04 Mitsubishi Electric Corp 薄膜太陽電池およびその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Effective date: 20020122