JPH10293370A - 可動形フォトサーモグラフィーフィルムプロセッサ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 恒久的に設置された処理装置では、時間がが
かり、労働集約的であり、費用が高いため、Ｘ線画像へ
のアクセスに対して明らかに更なる遅延を追加すること
のない、フィルムを処理する可動形処理システム及び方
法を提供することを目的とする。 【解決手段】 フィルムカセット内に含まれるフォトサ
ーモグラフィーフィルムを処理する可動形フィルム処理
ユニットである。可動の処理ユニットは、処理ユニット
の移動性を可能にする移動可能な筐体と、フィルムカセ
ットを受容するための上記筐体上の受容体と、フィルム
をハードコピー形式に変換するための上記筐体によって
構造的に支持される熱処理ユニットとを含む。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は概してフォトサーモ
グラフィーフィルムを装填し、処理する分野に関し、更
に特定的には、プロセッサに対する効率的なアクセスを
与える可動形のプロセッサを使用することによってその
ようなフォトサーモグラフィーフィルムを装填し、処理
することに関する。

【０００２】

【従来の技術】フォトサーモグラフィーフィルムは、医
療分野において例えば局部門脈撮像及び確認門脈撮像と
いった周知の技術によって、従来の技術で周知のように
Ｘ線に露光された画像を捕捉するために使用される。こ
れらの捕捉された画像は、通常医療施設の暗室内で処理
される。これらの暗室は通常、フィルムを処理すること
を可能にする複数の恒久的に設置された処理装置を含
む。

【０００３】処理の後、露光されたフィルムは暗室から
運ばれ、医療診断を支援するよう適当な医療職員へ戻さ
れる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】現在既知であり、使用
されているフォトサーモグラフィーフィルムを処理する
システム及び方法は充分なものであるが、欠点がないわ
けではない。例えば、恒久的に設置された処理装置の設
置及び整備は明らかに時間がかかり、労働集約的であ
り、費用が高い。更に、フィルムはＸ線室から暗室へ運
ばれ、次に医療職員へ戻されるため、Ｘ線画像へのアク
セスに対して明らかに更なる遅延を追加する。

【０００５】従って、上述の欠点を克服するために、そ
のようなフィルムを処理するシステム及び方法に対する
改善の必要性が存在する。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、上述の１つ以
上の問題を克服することを目的とする。概して、本発明
の１つの面によれば、本発明は、（ａ）処理ユニットの
移動性を可能にする移動可能な筐体と、（ｂ）フィルム
をハードコピー形式に変換するため該筐体によって構造
的に支持される熱処理ユニットとからなる、フィルムカ
セット中に含まれるフィルムを処理する可動形のフィル
ム処理ユニットに帰する。

【０００７】本発明は、フィルムカセットを装填し、取
り出し、フォトサーモグラフィーフィルムを処理するた
めの移動可能な処理ユニットを提供することを目的とす
る。本発明の利点は、Ｘ線フィルムカセット内へ未露光
のフィルムを自動的に装填する費用効果的なシステムを
提供することである。本発明の利点はまた、露光された
フィルムをフィルムカセットから自動的に取り除くこと
である。

【０００８】フォトサーモグラフィーフィルムを自動的
に処理し、次にＸ線フィルムカセット内へ未露光のフィ
ルムを自動的に再装填することは、本発明の更なる利点
である。本発明は、処理ユニットの移動性を可能にする
耐光性の移動可能な筐体を提供することを特徴とする。

【０００９】

【発明の実施の形態】本発明の上述及び他の面、目的、
特徴及び利点は、以下の望ましい実施例の詳細な説明及
び添付の図面を参照してより明確に理解されよう。図１
を参照するに、フィルムカセット本体２０を有するフィ
ルムカセット１０が図示されている。フィルムカセット
２０は、その中に含まれるフォトサーモグラフィーフィ
ルム３０用の保護カバーとなる。カセット本体２０は、
１つの蝶番式エッジ４５において結合される２つの蝶番
式カバー４０ａ及び４０ｂを含む。２つの蛍光増倍スク
リーン４６ａ及び４６ｂは、従来の技術で周知のよう
に、フィルムの露光を容易にするために、夫々両方の蝶
番式カバー４０ａ及び４０ｂの中に配置される。蝶番式
カバー４０ａは、カセット本体２０がフォトサーモグラ
フィーフィルム３０の挿入のために開閉されることを可
能にするよう、蝶番式カバー４０ｂに向かう方向及び遠
ざかる方向の両方に可動である。蝶番式カバー４０は、
各蝶番式カバー４０に夫々配置されたラッチ７０ａ及び
７０ｂによって近接した位置に保持される。

【００１０】画像を捕捉するために、カセット本体２０
は開かれ、その中にフィルム３０が挿入され、その後カ
セット本体２０は閉じられる。装填されたフィルムカセ
ット１０は、従来の技術で周知の手段により被写体の上
に、及び被写体を通して、最終的にフィルムカセット１
０上にＸ線を向けることにより画像を形成するためにＸ
線を受ける準備ができている。そのようなＸ線に対する
露光の間、スクリーン４６ａ及び４６ｂは、フィルムを
露光し、従ってフィルム上に被写体を画像として捕捉す
るための入来Ｘ線露光の量に比例して可視光線を発す
る。カセット１０は次に可動形処理ユニット（図１に図
示せず）の中に挿入される。

【００１１】図２を参照するに、保護カバーを形成する
耐光性の筐体７０を含む移動可能な処理ユニット６０が
示されている。移動可能な処理ユニット６０が容易に移
動されることを可能にするよう、４つのキャスター８０
（うち２つのみを図示）が筐体７０の下部の各隅に配置
される。蝶番式カセットアクセス９０は、カセットアク
セス９０がその開いた位置へ動かされ、フィルムカセッ
トがその中に挿入されることを可能にするよう、筐体７
０の正面部に配置される。制御パネル１００は、ユーザ
がフィルムカセットの取り付けを始め、その後にフィル
ムの処理を始めることを可能にするよう、筐体７０の上
部に配置される。当業者にとって明らかであるように、
制御パネルは、プロセッサの効率的な動作を可能にする
プロセッサの様々な構成要素に順番に接続される制御回
路又は制御電子装置に接続される。１組のカセット搬送
ローラー１１０ａ及び１１０ｂがフィルムカセット１０
をカセット支持組立体１２０に搬送するよう、ユーザは
制御パネル１００上の制御ボタン（図示せず）を押す。

【００１２】フィルムカセット１０がローラー１１０を
経由して筐体７０に入るにつれ、カセットがフィルム搬
送組立体に入ると共にカバー４０ａがはねて開くよう、
ラッチ解放機構１２５のフック装置はラッチ機構７０ａ
を把持する。フック装置は充分に柔軟であるため、カバ
ー４０ａを開いた後にラッチ機構７０ａを解放する。破
線で示されるピックアップ組立体１３０によって示され
るように、上のフィルムピックアップ組立体１３０は露
光されたフィルム３０をフィルムカセット１０から、上
のフィルム搬送組立体１４０へ持ち上げる。フィルムピ
ックアップ組立体１３０及びフィルム搬送組立体１４０
は、「コダック」ＭＬ−７００型フィルム装填装置及び
「コダック」２１８０型レーザプリンタと同様であるこ
とが望ましいが、これに制限されるものではない。

【００１３】上述のように熱処理ユニット１５０は露光
されたフィルム３０を受け取り、伝導性熱源、対流熱源
又は放射熱源といった任意の周知の処理手段によってフ
ィルム３０を可視的に表示可能な画像へ変換する。処理
の完了後、処理ユニット１５０は、ハードコピー画像を
シュート１６０へ、最終的にはユーザに渡すためにフィ
ルム収容部１７０へ排出する。上述の処理は更なるフィ
ルムを処理するために繰り返されうる。

【００１４】フィルムカセット１０に追加的なフィルム
を補充するために、下のフィルムピックアップ組立体１
７１及び下のフィルム搬送組立体１７２は協働して、フ
ィルム供給マガジン１８０ａから追加的な未使用フィル
ム１７５を持ち上げる。持ち上げ処理は上述の、上のフ
ィルムピックアップ組立体１３０及び上のフィルム搬送
組立体１４０の場合と同様である。フィルム１７５は次
に下のフィルム搬送組立体１７２に沿って開いたフィル
ムカセット１３０へ渡される。異なる大きさ及び種類の
フィルムの選択を可能にするため、他のフィルム供給マ
ガジン１８０ｂもまた筐体７０内に配置される。この場
合、下のフィルム搬送組立体１７２及び下のフィルムピ
ックアップ組立体１７１の両方は、追加的な未使用フィ
ルム１７５を回収するのに適当な位置よりも下にある。
この処理は未使用フィルム１７５をフィルムカセット１
３０に更に挿入するために繰り返される。

【００１５】フィルムがカセット１０へ装填された後、
カセット搬送ローラー１１０は、カセット１０をプロセ
ッサ６０から動かすために使用される。フィルムカセッ
ト１０がカセット搬送ローラー１１０ａ及び１１０ｂに
よって排出されるにつれ、カセットの上部カバー４０ａ
に圧力が加えられ、それによりカセット１０がカセット
アクセス９０から排出されるにつれカバー４０ａは閉じ
られ、ラッチされる。フィルムカセットはカセットアク
セス９０に対して外向きの力を与えるため、カセットア
クセス９０はその開いた位置へ回動される。フィルムカ
セットの一部分が筐体７０の外側に出ると、ユーザはフ
ィルムカセットを手で取り除く。

【００１６】本発明は望ましい実施例を参照して説明さ
れた。しかしながら、本発明の範囲を逸脱することなく
当業者によって変更及び修正がなされることが認められ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のフィルムカセットを示す斜視図であ
る。

【図２】本発明の可動形処理ユニットを示す概略図であ
る。

【符号の説明】

１０ フィルムカセット ２０ カセット本体 ３０ フォトサーモグラフィーフィルム ４０ａ 上部蝶番式カバー ４０ｂ 下部蝶番式カバー ４６ａ 上部スクリーン ４６ｂ 下部スクリーン ６０ 処理ユニット ７０ 筐体 ７０ａ 上部ラッチ ７０ｂ 下部ラッチ ８０ キャスター ９０ カセットアクセス １００ 制御パネル １１０ａ 上の搬送ローラー １１０ｂ 下の搬送ローラー １２０ 支持組立体 １２５ ラッチ解放機構 １３０ 上のピックアップ組立体 １４０ 上の搬送組立体 １５０ 熱処理ユニット １６０ シュート １７０ フィルム収容部 １７１ 下のピックアップ組立体 １７２ 下の搬送組立体 １７５ 新しいフィルム １８０ フィルム供給マガジン

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 （ａ）処理ユニットの移動性を可能にす
   る移動可能な筐体と、 （ｂ）フィルムをハードコピー形式に変換するため該筐
   体によって構造的に支持される熱処理ユニットとからな
   る、 フィルムカセット中に含まれるフィルムを処理する可動
   形フィルム処理ユニット。