JPH10293120A - 質量スペクトル表示方法,質量スペクトル表示装置,質量分析方法及び質量分析装置 - Google Patents

質量スペクトル表示方法,質量スペクトル表示装置,質量分析方法及び質量分析装置

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JPH10293120A
JPH10293120A JP10002297A JP10002297A JPH10293120A JP H10293120 A JPH10293120 A JP H10293120A JP 10002297 A JP10002297 A JP 10002297A JP 10002297 A JP10002297 A JP 10002297A JP H10293120 A JPH10293120 A JP H10293120A
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mass
ions
ion
precursor
product
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Yoshiaki Kato
義昭 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】MS/MSで得られた生成物イオンの質量スペ
クトルにMS/MSの世代、前駆イオンの情報がないた
め、解析が困難に成る。 【解決手段】MS/MS装置により得られる生成物イオ
ン質量スペクトルの上に、MS/MSの世代と前駆イオ
ンの質量を質量の軸上に表示する。また、生成物イオン
の質量の表示の近傍に前駆イオンの質量との差を併せ表
示する。更に、世代の異なる質量スペクトルを識別する
ためにバーグラフの色分けを行う。これにより、同一バ
ーグラフ上に複数世代のバーグラフを重ねて出力するこ
とが可能になる。 【効果】質量差や前駆イオンの世代が明瞭になり、スペ
クトルの解釈,データの保管性も向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、質量スペクトル表
示方法,質量スペクトル表示装置,質量分析方法及び質
量分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】質量分析は、極めて高感度な測定法であ
るばかりでなく、試料の分子量や構造情報を与えてくれ
る優れた分析法である。質量分析計に導入された試料分
子は、先ずイオン源でイオン化され、質量分析部にて質
量分散され、検出器で検出され質量スペクトルを与え
る。
【0003】質量スペクトルは例えば、棒グラフとして
あらわされる。横軸(X軸)はイオンの質量対電荷比
(m/z)をあらわし、縦軸(Y軸)はノーマライズさ
れた各イオンの相対強度を示している。質量スペクトル
は、分子そのものがイオン化された分子イオンや分子イ
オンが壊れたフラグメント(断片)イオン等で構成され
る。このフラグメントイオンの生成プロセス(フラグメ
ンテーションと呼ばれている)は複雑で、多くの経路を
経るため、質量スペクトルの解析は高度の知識と経験を
必要としている。さらに、質量スペクトルの解析は純粋
な化合物の場合に可能であるが、混合物となると個々の
イオンの帰属が不明となり解析不可能になる。それは、
通常の質量スペクトルは出現するイオン間の関係につい
てはなんら情報を与えないからである。
【0004】そのため、この欠点を克服するためにいわ
ゆるMS/MS法が開発された。まず、特定の質量のイ
オンmpを選択し、さらに、この選ばれたイオンmpを
不活性ガス分子と衝突により解離させる。そして、この
プロセスで解離した複数のイオンm′(Product Ion:生
成イオン)を質量分析し、検出器で生成物の質量スペク
トルを得る。この得られた質量スペクトルは通常の質量
スペクトルとは異なり、初段で選択された一つのイオン
種mp(Precursor Ion:前駆イオン)を親とする娘のイ
オン(生成イオン)の集合体の質量スペクトルである。
このようにして、前駆イオンmpから生成されたスペク
トルが表示される。このような技術は、例えば、特開昭
62−37861 号公報に記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに質量スペクトルを一般的なマススペクトルとして表
示すると、分析者が、一体どの前駆イオンから生成され
たイオンについて表示されているのか混乱が避け得られ
なかった。すなわち、直感的にイオン間の関連を把握で
きなかった。特に、技術が複雑になり、MS/MSが何
回も複雑に組み合わされた場合には、一体、どの前駆イ
オンのさらにどの前駆イオンからスペクトルが得られた
のか混乱することがしばしばであった。
【0006】本発明の目的は、前駆イオンの選択及び生
成イオンの形成において、前駆イオンを容易に把握で
き、質量スペクトル解析が容易なものを提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、試料をイオン化し、前記イオンから所
定質量の前駆イオンを分離し、前記前駆イオンを解離又
は反応させて少なくとも前記前駆イオンと質量の異なる
質量を含んだ生成イオンを生成し、前記生成イオンをさ
らに質量分離し、前記生成イオンの質量スペクトル及び
前記前駆イオンの質量を表示するように構成した。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図面を用いて説
明する。図2は質量分析計(MS/MSタイプ)の全体
構成図である。図2において、二つの質量分析計MS1
(20)とMS2(30)を直列に結合し、初段の質量
分析計MS1(20)のイオン源1にて試料をイオン化
し、特定の質量のイオンmpのみが初段の質量分析部2
0を通過できるよう質量分析部20のパラメータを設定
する。この選ばれたイオンmpを高速で中性分子(アル
ゴンなど)と衝突させ解離したり、イオンをガスが充た
され、高周波が印加された部屋に導き、高周波によるイ
オンの加速,減速により頻繁に衝突を繰り返すことによ
りイオンを最終的に解離させる。この解離は衝突解離
(Collision Induced Dissociation:CID)と呼ばれ
ている。このプロセスで解離した複数のイオンm′(Pro
duct Ion:生成イオン)を次段の質量分析計MS2(3
0)で質量分析し、さらに検出器8,データ処理器9を
経て生成物の質量スペクトルを得る。この得られた質量
スペクトルは通常の質量スペクトルとは異なり、初段の
質量分析計MS1(20)で選択された一つのイオン種
mp(Precursor Ion:前駆イオン)を親とする娘のイオ
ン(生成イオン)の集合体の質量スペクトルである。こ
のスペクトル上のイオンは全て前駆イオンmpから生成
されたものである。この生成イオン質量スペクトルを用
いることにより各イオンの解析更に試料分子の構造解析
は簡単にかつ、正しくできる様になる。
【0009】得られる質量スペクトルは、データ処理装
置9の画面上に、図1に示すような棒グラフとしてあら
わされる。横軸(X軸)はイオンの質量対電荷比(m/
z)をあらわし、縦軸(Y軸)はノーマライズされた各
イオンの相対強度を示している。
【0010】ところで、得られた生成物イオンはイオン
として最初にイオン源にてイオン化され生成したイオン
と物理的に変りがない。そのため、MS/MSの結果で
ある生成物イオンの質量スペクトルも特別な注釈や書き
込みがなければ単なる質量スペクトルと識別が困難であ
る。そのため、図1右に示すように、表示画面上に、マ
ススペクトルと共に前駆イオンを表示し、この質量スペ
クトルがどのようにして得られたか認識させる。すなわ
ち、以下のように画面上に表示する。
【0011】 (1)450●:最初の前駆イオンとして質量450が選ばれた。第一世代のイ オン (2) ↓:前駆イオン450を衝突誘起解裂させ、生成物イオンを得る。 第二世代 (3)410●:生成物イオンの中から質量410のイオンを単離しこれを第2 の前駆イオンに設定する。
【0012】 (4) ↓:前駆イオン410を衝突誘起解離により解離させ、生成物イオ ンを得る。第三世代 (5)360●:生成物イオンの中から質量360のイオンを単離しこれを第3 の前駆イオンにする。
【0013】 (6) ↓:前駆イオン360を衝突誘起解離により解離させ、生成物イオ ンを得る。第四世代 (7) ○:生成物のイオンの質量スペクトルを得る。
【0014】即ち図1の表示では第一世代のイオンm/
z450から第二の410,第三の360のイオンを経
て第四世代のイオンを得たことを示している。
【0015】このように、収集した生成物イオンの質量
スペクトルの前駆イオンの質量数に相当してMS/MS
の世代を示す記号と質量数を併記し、この質量スペクト
ルがどのようなプロセスで入手したものかを明示してイ
オンの解析,帰属を容易にすることが出来る。
【0016】更に、生成物イオンの質量表示に加え前駆
イオンからの質量差を合わせ表示することでスペクトル
の解析が容易になる。また、何世代にわたるMS/MS
測定の場合世代を識別するため、生成物質量スペクトル
を世代毎に色毎に分けて表示する。複数の生成物をオー
バラップ表示も解析を容易に進めることが出来る。な
お、説明の簡素化のため、詳細は後述するが、ここで
は、質量分析計はイオントラップ質量分析計,四重極質
量分析計,磁場形質量分析計,飛行時間差質量分析計で
も良い。
【0017】図3に本発明の第2の実施例を示す。第2
に実施例で、LCの結合したイオントラップ即ちLC/
MSの場合について説明する。クロマトグラフはなくて
も良く、またLCの他、ガスクロマトグラフでも他のク
ロマトグラフでもかまわない。試料注入口33に注入さ
れた試料溶液はポンプ32により溶液瓶31から送られ
る移動相に運ばれ分析カラム34により成分毎に分離さ
れる。次にLC/MSのインターフェイス部35に送ら
れる。ここで試料分子はイオン化され、スキマー36を
介して質量分析部に取り込まれる。イオントラップ電極
37,88,39内の四重極場にトラップされたイオン
の中から、前駆イオンを選択単離する。即ち、電源41
から供給されリング電極38に印加される主高周波の電
圧をゆっくりと掃引し、電極内から前駆イオンの質量よ
り小さなイオンを放出する。これによりイオントラップ
内には前駆イオンより小さなイオンは存在しなくなる。
次に主高周波電圧をもとの電圧に戻し、生成イオンが四
重極内に捕捉できるようにする。次に、二つのエンドキ
ャップ電極37,39間に、前駆イオンの固有振動数と
同じ周波数で補助交流電源40から供給される小さな電
圧(数V)の高周波を印加する。前駆イオンはこの補助
交流と共鳴し、トラップ内に振幅が次第に大きくなる。
振幅が大きくなるとトラップ内のガス分子(アルゴンな
ど)と衝突が頻繁になり、衝突のエネルギの一部が内部
エネルギに取り込まれ、このエネルギがイオンを構成す
る結合を越えた時イオンは解裂し生成イオンが生成す
る。次に、イオントラップの主高周波を変化させトラッ
プの外に放出し、検出器42とデータ処理器43により
質量スペクトルを得る。
【0018】この装置では、質量分析計を直列に結合す
るのではなく、一つのイオントラップ質量分析計の電極
内にイオンを捕捉した後、前駆イオンの単離,CID,
マススペクトル掃引を時間の経過に従って行い、生成イ
オン質量スペクトルを得るものである。このイオントラ
ップは前述のタンデム形のMS/MSと異なり、生成し
たイオンの中から特定のイオンを選択,単離し、CID
の過程を繰り返すことが可能である。そのため何世代に
もわたる生成イオン質量スペクトルを得ることが出来
る。
【0019】衝突誘起解離(CID)の後に第一のステ
ップ(前駆イオンの単離)に戻り、生成物イオンの中か
ら2番目の前駆イオンを選択単離することが出来る。次
にCIDを行い、質量スペクトルを得れば、第3世代
(孫世代)の生成物イオンのマススペクトルが得られ
る。このステップを繰り返せば、理論上何世代でも追跡
できる。例えばM→M11→M21→M31のように分
析できるのである。
【0020】データ処理器43の画面上には、図4のよ
うな生成イオン質量スペクトルが得られる。ここで前駆
イオンの質量数に相当するX軸の上に▽(中をぬりつぶ
しても同じ意味を持つ、以下▽は同様である)を表示
し、▽一個で世代をあらわす。縦に▽が三つ並べば生成
イオンから見て3世代前の前駆イオンであることがわか
る。図4のように▽▽▽450と▽▽410,▽360
が表示されているなら、質量数450のイオンをCID
で壊し、質量410の生成物イオンを得て、このイオン
を更に単離しCIDで壊し、次に質量360のイオンを
壊し、質量スペクトルを得た結果が第四世代の生成物イ
オンの質量スペクトルである。即ち、質量450のイオ
ンが410,360のイオンを経て次の世代のイオンを
得たことになる。
【0021】ここでは,MS/MSの世代の表記順序は
若い方から古い方に向かい▽が増えるようにしたが、逆
に世代の古い方から▽が順次増加しても良い。世代と前
駆イオンの質量がすぐ読み取れることが肝要である。
【0022】この表記法により、一般に前駆イオンはC
IDにより強度は小さくなったり、消滅したりする。こ
のため、▽が示す位置にマスピークが出現しなくても判
別出来るようになる。世代を示す記号は▽に限らず、ま
た、◇でも良く(中をぬりつぶしても同じ意味を持つ)
さらに、↓∨など質量数がスペクトルのX軸上を指し示
しているものであれば良い。
【0023】また、得られた生成物イオンのマスピーク
の質量の近傍に質量と区別できる記号付きで前駆イオン
からの質量差を表示する。識別記号は例えば( )内に質
量差を表示すれば良い。図4の場合質量210の生成物
イオンは質量360の前駆イオンから質量150の中性
のフラグメント(断片)が解離して生じたものと解釈でき
る。同様に、質量170,130のイオンはそれぞれ質
量360の前駆イオンから190,230の断片が解離
して出来たと解釈される。第1の実施例及び第2の実施
例では、前駆イオンを解離する場合を特定して説明した
が、同様に、前駆イオンを化学的に反応させて前駆イオ
ンより大きな質量数のイオンを形成することももちろん
可能である。なお、画面の表示を第1の実施例のように
しても良いのはもちろんである。
【0024】更に、図5に第3の実施例を説明する。第
3の実施例では、第2の実施例と比較してデータ処理器
43の画面上の表示が異なるのみで、この部分のみ説明
する。なお、他の部分は同様である。
【0025】第一世代(通常の質量スペクトル)を実線
で表示し、MS/MSの世代が深まるにつれ一点鎖線,
二点鎖線,三点鎖線と、変えて出力表示する、このよう
にすれば、直感的に世代が把握でき、解析で混乱するこ
とがなくなる。
【0026】また、これに代えて、第一世代(通常の質
量スペクトル)のバーグラフを黒で表示し、MS/MS
の世代が深まるにつれバーグラフの色を変えて出力する
ことも可能である。第二世代(MS/MSの子供世代)
を赤、第三世代(MS/MSの孫世代)を青であらわせ
ば、画面上の色を見ただけで世代が判断できる。また、
バーグラフを色で識別出来るため、世代の異なるMS/
MS結果をオーバラップして出力することが出来る。
【0027】さらに、図6に第4の実施例を説明する。
第4の実施例では、第1,2,3の実施例と比較してデ
ータ処理器43の画面上の表示が異なるのみで、同様
に、この部分のみ説明する(他の部分は同様)。
【0028】第一世代の質量スペクトルを画面上部に表
示する、さらに、第二世代の質量スペクトルを画面上の
その下部に表示する。また、どの前駆イオンから生成イ
オンが発生したか、矢印を用いて表示する。さらに、質
量スペクトルの左部には世代を示すマークを表示する
(▽を表示し、▽一個で世代をあらわす)。MS/MS
の世代が深まるにつれ、さらに、質量スペクトルを表示
するこのようにすれば、一画面上で各世代の情報が直感
的に把握でき、解析で混乱することがなくなる。図7
に、第5の実施例を説明する。第5の実施例では、画面
表示が第1,第2,第3,第4の実施例と同様であり、
質量分析方法が異なるので、この部分のみ説明する。他
の部分は同様であり説明を省略する。
【0029】二重収束質量分析計を直列に結合したMS
/MSは以下の手順でMS/MSが達成される。導入さ
れた試料分子はイオン源51にてイオン化され、加速系
53にて加速され第一の質量分析計に入る。電場53,
磁場54を経て、質量mpのイオンのみが第一の質量分
析計を通過し、アルゴンガスなどが充たされた衝突室5
5に入る。ここで高エネルギの衝突により、イオンmp
の化学結合が切断されフラグメントイオンが生成する。
これが前駆イオンmpから生まれた次世代の生成イオン
である。これらイオンは次に二段目の質量分析計に導入
される。電場56,磁場57を経て検出器58にて質量
スペクトルが得られる。検出器58の検出に基づいてデ
ータ処理器59の処理により画面上に前駆イオンmpか
ら生まれた生成イオンのみのスペクトルが表示される。
図8に、第6の実施例を説明する。第6の実施例では、
画面表示が第1,第2,第3,第4の実施例と同様であ
り、質量分析方法が異なるので、この部分のみ説明す
る。他の部分は同様であり説明を省略する。
【0030】四重極質量分析計を三つ直列につないだM
S/MSは、以下のように動作し生成物イオンマススペ
クトルを得る。イオン源61にて生成したイオンは第一
段の四重極質量分析計Q1(62)に導入される。Q1
(62)の四重極に印加される高周波の直流成分と交流
成分を一定の関係に設定するとQ1(62)を通るイオ
ンを一種類とすることが出来る。MS/MSの前駆イオ
ンをQ1(62)のパラメータを設定して選び次のQ2
(63)に送り込む。このQ2(63)の中にはアルゴ
ンガスが充たされている。この中に導入されたイオンは
四重極に印加された高周波により振動を繰り返す。この
振動の途中でアルゴンガス分子と衝突を繰り返し、この
エネルギにより前駆イオンは解裂する。この解裂したイ
オンを三段目の四重極質量分析計Q3(64)により質
量分析し、検出器65及びデータ処理器66により質量
スペクトルが画面上に表示される。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
生成物イオンの質量スペクトルの上にMS/MSのプロ
セスが明記されることにより、MS/MSの世代が明瞭
に把握出来る様になる。そのため、これらの質量の差を
把握でき、世代間の関係を直接質量スペクトルから読み
取れ、解析が極めて直感的にまた簡便に行えるようにな
るとの効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の生成物イオンの質量スペクトルの表示
例。
【図2】本発明のMS/MS形質量分析計の全体図。
【図3】本発明のLC/イオントラップ形質量分析計の
全体図。
【図4】本発明の第2の実施例の生成物イオンの質量ス
ペクトルの表示例。
【図5】本発明の第3の実施例の生成物イオンの質量ス
ペクトルの表示例。
【図6】本発明の第4の実施例の生成物イオンの質量ス
ペクトルの表示例。
【図7】本発明の磁場形MS/MS質量分析計の全体
図。
【図8】本発明のトリプルQMS形のMS/MS質量分
析計の全体図。
【符号の説明】
31…溶液瓶、32…ポンプ,33…注入口、34…分
析カラム、35…LC/MSインターフェイス部、3
7,39…エンドキャップ電極、38…リング電極、4
2…検出器、43…データ処理器。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料をイオン化し、前記イオンから所定質
    量の前駆イオンを分離し、前記前駆イオンを解離又は反
    応させて少なくとも前記前駆イオンと質量の異なる質量
    を含んだ生成イオンを生成し、前記生成イオンを質量分
    離し、前記生成イオンの質量スペクトル及び前記前駆イ
    オンの質量を表示する質量スペクトル表示方法。
  2. 【請求項2】試料をイオン化する手段と、前記イオンか
    ら所定質量の前駆イオンを分離する手段と、前記前駆イ
    オンを解離又は反応させて少なくとも前記前駆イオンと
    質量の異なる質量を含んだ生成イオンを生成する手段
    と、前記生成イオンを質量分離する手段と、前記生成イ
    オンの質量スペクトル及び前記前駆イオンの質量を表示
    する手段を有する質量スペクトル表示装置。
  3. 【請求項3】試料をイオン化する手段と、前記イオンか
    ら所定質量の前駆イオンを分離し、前記前駆イオンを解
    離又は反応させて少なくとも前記前駆イオンと質量の異
    なる質量を含んだ生成イオンを生成し、前記生成イオン
    を質量分離し、前記生成イオンの質量スペクトル及び前
    記前駆イオンの質量を表示する質量分析方法。
  4. 【請求項4】試料をイオン化し、前記イオンから所定質
    量の前駆イオンを分離する手段と、前記前駆イオンを解
    離又は反応させて少なくとも前記前駆イオンと質量の異
    なる質量を含んだ生成イオンを生成する手段と、前記生
    成イオンを質量分離する手段と、前記生成イオンの質量
    スペクトル及び前記前駆イオンの質量を表示する手段を
    有する質量分析装置。
  5. 【請求項5】請求項4において、前記前駆イオンを衝突
    誘起解離して前記生成イオンを得るようにし、前記衝突
    誘起解離を1回以上繰り返し、得られた生成物イオンの
    質量スペクトルの質量対電荷比軸の上に沿って前記前駆
    イオンの質量相当に、衝突誘起解離の段階をあらわす記
    号を表示することを特徴とする質量分析装置。
  6. 【請求項6】請求項5において、前記段階を示す記号の
    近傍に前記前駆イオンの質量を表示することを特徴とす
    る質量分析装置。
  7. 【請求項7】請求項5において、前記生成物イオンの質
    量スペクトル上で、最終の前駆イオンの質量と生成物イ
    オンの質量差を、生成物イオンピークの近傍に表示する
    ことを特徴とする質量分析装置。
  8. 【請求項8】請求項4において、各世代別のMS/MS
    測定を行い、得られた複数の生成物質量スペクトルを収
    集し、得られた複数の質量スペクトルを世代別に色分け
    し表示することを特徴とする質量分析装置。
  9. 【請求項9】請求項8において、複数世代の質量スペク
    トルを重畳して表示することを特徴とする質量分析装
    置。
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