JPH10292922A - 床冷暖房装置 - Google Patents

床冷暖房装置

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JPH10292922A
JPH10292922A JP11613697A JP11613697A JPH10292922A JP H10292922 A JPH10292922 A JP H10292922A JP 11613697 A JP11613697 A JP 11613697A JP 11613697 A JP11613697 A JP 11613697A JP H10292922 A JPH10292922 A JP H10292922A
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floor
air
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zone forming
ondol
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Masuo Hikosaka
満洲男 彦坂
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 立上がりが早く、部屋内の空気を衛生的に維
持できる効率のよい冷暖房装置である。 【解決手段】 床躯体2とオンドル床板13〜16との
間の間隙の坑道12に温風または冷風を循環させる暖房
装置において、床躯体2の上方全面に坑道の上部に金属
板、またはセメント系成形板のオンドル床板13〜16
を敷設し、かつ坑道12内に温風または冷風をガイドす
るゾーン形成材37により流路40を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床冷暖房装置に係
り、特に立上がりが早く、部屋内の空気を環境衛生的に
維持する閉鎖式の床冷暖房装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建物の床冷暖房装置には、大別して湿式
と乾式の2種がある。湿式は冷水または温水を用いるも
ので、一般には水を床の下面に導き、水と部屋内の温度
差により熱交換を行って部屋内の冷暖房を行うものであ
る。この湿式による床冷暖房装置では、水を取扱うため
配管に伴う漏水対策や凍結対策、その他の設備が複雑と
なり、建物の床構造も複雑となって建築コストがアップ
すると共に、腐食や地震などに対する耐久性に大きな問
題があり、コストがかかるなどの欠点がある。また、一
般には、暖房だけが行えるのが現状である。
【0003】乾式の床冷暖房装置は、開放式と閉鎖式に
分類される。開放式は、床下の坑道を通過した空気を部
屋内へ放出させる方式である。開放式の場合、輻射熱と
対流作用により部屋内の冷暖房を行っているので、部屋
全体を昇温または降温させるのに向いているが、床面の
温度を早く所定温度までに立上げるのに時間がかかる欠
点がある。また、床下の坑道内を通過した空気が部屋内
に放出されるので、部屋内の空気が循環する。例えば、
病院の病室や老人ホーム、ホテルなど複数人が居住する
部屋内や精密機器など各種生産工場内を衛生的に維持す
るのが難しく、これに対する対策も必要である。
【0004】これに対し、閉鎖式の冷暖房装置では、開
放式に比べ坑道に面するオンドル床板の立上がりが早
く、また、部屋内へ床下の空気を循環させないので衛生
的であるなどの利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
観点を考慮した床冷暖房装置であり、特に、放熱面であ
るオンドル床板への熱伝達をよくして、冷暖房の早い立
上がりと、部屋内の空気環境を衛生的に維持することを
目的とする暖房と冷房とを1つの装置で行える床冷暖房
装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る床冷暖房装置は、床躯体とオンドル床
板との間の間隙の坑道に温風または冷風を循環させる床
冷暖房装置において、床躯体の上方全面にオンドル床板
を敷設すると共に、坑道内に温風または冷風をガイドす
るゾーン形成材を配設して流路を形成することを特徴と
するものである。
【0007】さらに、本発明に係る床冷暖房装置は、前
記床躯体の上面に断熱材を敷設すると共に、オンドル床
板は、坑道の上方に敷設することを特徴としており、前
記オンドル床板は、伝熱性に富む金属板または蓄熱性に
富むセメント系の成形板で構成するとよく、前記オンド
ル床板は、波形面を坑道側に向けて敷設することを特徴
とするとよい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら説明す
る。図1は、第1例のオンドル床板の使用例を示す建物
の概略一部切欠正面図、図2は、同説明用拡大断面図、
図3は、第2例のオンドル床板の使用例を示す建物の概
略一部切欠正面図、図4は、同説明用拡大断面図、図5
は、第3例のオンドル床板の使用例を示す説明用拡大断
面図、図6は、第4例のオンドル床板の使用例を示す説
明用拡大断面図、図7は、本発明の第1配置例を示す説
明用平面図、図8は、同第2配置例を示す説明用平面
図、図9(a)(b)は、同第3配置例を示す説明用平
面図である。
【0009】図1及び図3に示す建物1の例では、コン
クリートの床躯体2と窓3のある壁4と、窓のない壁5
と天井躯体6とで部屋7が構成されているが、本発明を
施す建物は、この図示例の建物1に限定されるものでは
なく、コンクリート下地の他、鉄骨下地、木造下地など
に本発明を応用できる。そして、床躯体2の上面には、
断熱材11が全面に敷設してある。この断熱材11の上
面には、温風または冷風を循環させる坑道12を形成す
るため、第1例〜第4例のオンドル床板13〜16が複
数敷設してある。オンドル床板の上面には、カーペット
などの仕上げ材17が敷設してある。
【0010】図1及び図2に示す第1例のオンドル床板
13は、蓄熱量(熱容量)を考慮して、伝熱性に富む金
属板18で構成してあり、複数のオンドル床板13を周
知の支持材19により、断熱材11の上面に所定の間隔
をあけて敷設して、断熱材11とオンドル床板13との
間に坑道12が形成してある。支持具19は、基板20
に複数の支持体21が植設してあり、周知の構成であ
る。また、このオンドル床板13は、図示のように構造
的強度を向上させるように端部に折曲部22を設けるこ
とが好ましいが、この折曲部22は必ずしも必要ではな
い。
【0011】図3及び図4に示す第2例のオンドル床板
14は、蓄熱性に富むセメント系の成形板25で構成し
た例であり、この複数の成形板25を周知の支持具26
により支持させ、坑道12が形成してある。支持具26
は、支持板27と基板28との間に螺杆29をナット3
0,31で上下に微調整できる周知の構成を使用するこ
とが好ましいが、その他の周知な支持具を使用してもよ
い。
【0012】図5に示す第3例のオンドル床板15は、
上記第2例のオンドル床板14を改良した構成であり、
特に伝熱面積の拡大を図り、伝熱性を向上させるため
と、構造的強度を向上させるように、下面に波形状の金
属板35を貼着などにより成形板25と一体的に構成し
た例である。その他の構成は第2例と同じである。
【0013】図6に示す第4例のオンドル床板16は、
さらに第2例のオンドル床板14の改良例であり、伝熱
面積の拡大を図り、伝熱性の向上と、構造的強度を向上
させるため、セメント系の成形板25の下面に波形面3
6を形成した例である。
【0014】上記坑道12には、長尺形状で可撓性を有
し、かつ所定の太さを有する温風または冷風をオンドル
床板13〜16の下面の所望する個所にガイドするゾー
ン形成材37が配置してある。このゾーン形成材37
は、所定径のビニールなどからなる可撓性プラスチック
チューブからなる外装材38内にグラスウールなどから
なる断熱性充填材39を充填して構成され、外観略真円
形状であるが、外観形状は任意な形状に選択できる。外
装材38も任意な素材を選択できる。
【0015】上記ゾーン形成材37は、予め工場生産で
長尺の形成に作成し、その後、これを工場または施工現
場で所定の長さ寸法に切断して使用するもので、所定形
状に折曲げて坑道12内に設置する。例えば、部屋が寝
室などの場合、図7に示すゾーン形成材37,37を折
曲げて配置し、坑道12内に温風または冷風の流路40
を形成するとよい。つまり、坑道12の一側に温風また
は冷風の給排ボックス41を設置し、この給排ボックス
41にそれぞれ端部42を連設して、図示形状に折曲げ
た2本のゾーン形成材37,37を相対向し合うように
配設させてある。
【0016】上記するように、ゾーン形成材37は、可
撓性プラスチックチューブからなる外装材38にグラス
ウールなどの充填材39を充填してあるから、略真円状
のゾーン形成材37を図2などに示すように断熱材11
とオンドル床板13との間に設置すると、このゾーン形
成材37は、オンドル床板13と断熱材11とで圧縮さ
れて扁平に変形し、このゾーン形成材37は、オンドル
床板13と断熱材11とにそれぞれ密接し合って、その
間に隙間が生じない流路40を形成できる。
【0017】また、図1及び図3に示すように屋外に設
置されている空調機43の温風または冷風の供給口と取
入口には、配管44,45が接続してあり、この配管4
4,45は、部屋7の壁5を貫通して、床下部に導か
れ、床下隅部に上記する給排ボックス41に導かれてい
る。
【0018】したがって、給排ボックス41の吹出し口
46から吹出された温風または冷風は、ゾーン形成材3
7,37で区画形成された流路40に沿って、図7の矢
印イ,ロ,ハの順に流れ、給排ボックス41の吸込み口
47から吸込まれて配管45を通って空調機43側に戻
り循環を繰返す。ゾーン形成材37の配置形状は、図7
に示す第1配置例は、オンドル床板13を使用した略中
央部の冷暖房の例であり、これに限定されず、リビン
グ、台所、ホール、その他部屋の用途に応じて適宜の配
置形状にでき、所望の流路40を形成できる。
【0019】例えば、第2配置例を示す図8では、オン
ドル床板13の一端側を冷暖房した例であり、第3配置
例として図9には、部屋8の中間部から左側が冬季用の
オンドル式床暖房エリア48とされ、中間部から右側が
夏季用の床涼風エリア49としている。この例の部屋8
の中央部には、エア取込みファン50により取込まれる
温風は、2つの切換えダンパー51,52を夏と冬とで
図9(a)(b)のように切換えることにより温風は、
図9(a)に示す矢印イに沿って循環させて床暖房エリ
ア48を暖房させる。また、夏季用にあっては、大地の
熱を利用した涼風は、図9(b)に示す矢印に沿って循
環させて涼風エリア49の温度が下げられる。なお、こ
の大地の熱の取込みは、エア取込みファン50により行
うが、外気温より低い温度の涼風には、除湿や殺菌など
の設置が必要となるが、その構成などの詳細な説明は省
略する。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る閉鎖
式の冷暖房装置によると、オンドル床板の下面の坑道内
にゾーン形成材によって形成された流路を温風または冷
風が移動してオンドル床板の床面を輻射熱により加温で
き、部屋の熱効率が高く、しかも立上がりの早い冷暖房
を行うことができる。
【0021】つまり、本発明のオンドル床板は、伝熱性
に富む金属板、または蓄熱性に富むセメント系の成形板
で構成され、坑道の上部にオンドル床板が敷設されてい
る。特に、オンドル床板の波形面を坑道側に向けて敷設
すると、オンドル床板への温風または冷風の伝熱効率が
向上し、冷暖房の早い立上がりが可能となる。蓄熱性に
富むセメント系の素材を使用することにより、熱効率が
よく、熱環境が安定してくる。
【0022】また、温風または冷風は流路内を循環する
だけなので、部屋の空気は上記する開放式のように循環
せず床面の温度が安定しているので、衛生的であり、空
調機からの騒音も少なくなる効果がある。さらに、本発
明によると、可撓性のあるゾーン形成材を用いて坑道内
に流路を簡易に施工できるので、所望の冷暖房ゾーンを
迅速確実に形成でき、施工の大幅なコストダウンが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1例のオンドル床板の使用例を示す建物の概
略一部切欠正面図。
【図2】同説明用拡大断面図。
【図3】第2例のオンドル床板の使用例を示す建物の概
略一部切欠正面図。
【図4】同説明用拡大断面図。
【図5】第3例のオンドル床板の使用例を示す説明用拡
大断面図。
【図6】第4例のオンドル床板の使用例を示す説明用拡
大断面図。
【図7】本発明の第1配置例を示す説明用平面図。
【図8】同第2配置例を示す説明用平面図。
【図9】(a)(b)は、同第3配置例を示す説明用平
面図。
【符号の説明】
2 床躯体 12 坑道 13〜16 オンドル床板 37 ゾーン形成材 40 流路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床躯体とオンドル床板との間の間隙の坑
    道に温風または冷風を循環させる床冷暖房装置におい
    て、床躯体の上方全面にオンドル床板を敷設すると共
    に、坑道内に温風または冷風をガイドするゾーン形成材
    を配設して流路を形成することを特徴とする床冷暖房装
    置。
  2. 【請求項2】 前記床躯体の上面に断熱材を敷設すると
    共に、オンドル床板は、坑道の上方に敷設することを特
    徴とする請求項1記載の床冷暖房装置。
  3. 【請求項3】 前記オンドル床板は、伝熱性に富む金属
    板または蓄熱性に富むセメント系の成形板で構成するこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の床冷暖房装置。
  4. 【請求項4】 前記オンドル床板は、波形面を坑道側に
    向けて敷設することを特徴とする請求項1,2又は3記
    載の床冷暖房装置。
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