JPH102926A - 故障点標定システム - Google Patents

故障点標定システム

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JPH102926A
JPH102926A JP15443796A JP15443796A JPH102926A JP H102926 A JPH102926 A JP H102926A JP 15443796 A JP15443796 A JP 15443796A JP 15443796 A JP15443796 A JP 15443796A JP H102926 A JPH102926 A JP H102926A
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JP
Japan
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point
distance relay
fault
section
failure
Prior art date
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Pending
Application number
JP15443796A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Yamamoto
康弘 山本
Hiroyasu Matsumori
広泰 松森
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Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nissin Electric Co Ltd filed Critical Nissin Electric Co Ltd
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Publication of JPH102926A publication Critical patent/JPH102926A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の保護区間を有し、各区間a,b,c,‥
‥に、距離リレー44Sa ,44Sb ,44Sc ,‥‥
とこの距離リレーの指令によって開閉する遮断器C
a ,CBb ,CBc ,‥‥とが設置されている単回線
送配電線系統において、距離リレー44Sa が検出でき
る範囲の短絡故障に対して、1台の故障点標定装置FL
a で故障点標定演算を行うことができる故障点標定シス
テムを実現する。 【解決手段】故障点標定装置FLa は、当該区間に設置
された距離リレー44Sa の故障検出信号の消滅時点を
検出し、当該消滅時点より所定時間前の電流電圧データ
を取得し、当該電流電圧データに基づいて、故障点標定
演算を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、距離リレーとこの
距離リレーの指令によって開閉する遮断器とが設置され
た保護区間を複数区間有する単回線送配電線系統で発生
する短絡故障の故障点を標定するシステムに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】単回線送配電線系統の区間保護のため
に、各区間に距離リレー(例えばモー形の距離リレー;
44S)を設置し、当該距離リレーによって、送配電線
系統の当該区間の遮断器の開閉を行わせている。一方、
送配電線系統に短絡故障が起こった場合に、故障点を速
やかに探索する必要があり、このために故障点標定装置
( Fault Locator;FL)が送配電線系統に設置されて
いる。
【0003】この距離リレー44Sと、故障点標定装置
FLとが設置された送配電線の系統図を図1に示す。同
図の送配電線系統によれば、母線に一番近い区間aに距
離リレー44Sa と故障点標定装置FLa とが設置さ
れ、続く次の区間bに距離リレー44Sb と故障点標定
装置FLb とが設置され、その次の区間cにも距離リレ
ー44Sc と故障点標定装置FLc とが設置されてい
る。各距離リレー44Sa ,44Sb ,44Sc は、同
一規格のものであり、以下総称するときは単に「距離リ
レー44S」という。各故障点標定装置FLも、同一規
格のものであり、総称するときは単に「故障点標定装置
FL」という。
【0004】距離リレー44Sの詳細な回路構成を図2
に示す。距離リレー44Sには、リアクタンス要素Sx
1 、リアクタンス要素Sx2 及びモー要素44SMが備
えられていて、各要素にはそれぞれタイマーT1
2 ,T3 が設けられている。タイマーの動作時間は、
タイマーT1 が一番短く、タイマーT3 が一番長くなっ
ている。
【0005】これらの要素間の関係をR−Xダイヤグラ
ムに図示すると、図3のようになる。各要素の検出距離
OA,OB,OCのうち、距離OAが自区間に対応し、
距離ABが隣接区間に対応し、距離BCがその隣接区間
に対応している。故障が起こったとき、故障点が保護区
間aにあれば、距離リレー44Sa のリアクタンス要素
Sx1 、リアクタンス要素Sx2 及びモー要素44SM
のすべてが応動するが、タイマーT1 の動作時間が一番
短いので、この動作時間に基づいてトリップリレーTx
a が起動され、当該隣接区間aが遮断器CBa によって
切り離される。
【0006】故障点が隣接区間bにあれば、自区間の距
離リレー44Sa については、リアクタンス要素Sx2
及びモー要素44SMのみが応動する。しかし、当該隣
接区間bの距離リレー44Sb のリアクタンス要素Sx
1 リアクタンス要素Sx2 及びモー要素44SMも応動
し、この隣接区間bの距離リレー44Sb のタイマーT
1 の動作時間が、自区間の距離リレー44Sa のタイマ
ーT2 の動作時間よりも短いので、結局、当該隣接区間
bの距離リレー44Sb のトリップリレーTx b が起動
され、当該隣接区間bが遮断器CBb によって切り離さ
れる。
【0007】以上のように、いずれかの区間に故障が起
こると、当該区間の距離リレー44Sのみが応動し、当
該区間が遮断器CBによって切り離されるようになって
いる。もし、当該区間の距離リレー44Sに異常があっ
てその距離リレー44Sが応動しなかったときは、その
区間よりも母線に近い区間の距離リレー44Sが遅れて
応動することとなり、後備保護を実現している。
【0008】一方、各区間に設置された故障点標定装置
FLは、故障点標定演算を行うためには、故障時点、す
なわち同区間に設置されている距離リレー44Sの立ち
上がり時点の前後の電流電圧データを収集しなければな
らない。そこで従来では、故障点標定装置FLは、距離
リレー44SのトリップリレーTxのトリップ信号を監
視していて、トリップ信号が発生したときは、図4に示
すように、それをトリガにして、その時点より所定時間
前の電流電圧データをセーブするようにしていた(図4
参照)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、故障点標定
装置FLを区間ごとに設置すると、故障点標定装置FL
の台数が多く要るという理由から、故障点標定装置FL
a を母線に一番近い区間aにのみ設置し、他の区間b,
c,‥‥の故障点の標定もこの1台で済ませたいという
要望がある。
【0010】この場合、母線に一番近い区間に設置され
た故障点標定装置FLa は、同じ区間に設置されている
トリップリレーTxのトリップ信号を取込むことはでき
るが、他の区間b,c,‥‥に設置されている距離リレ
ー44Sb ,44Sc ,‥‥のトリップ信号を得ること
ができないので、故障点が他の区間b,c,‥‥にあれ
ば故障点の標定ができないという問題があった。
【0011】他の区間に設置されている距離リレー44
b ,44Sc ,‥‥のトリップ信号を通信回線を通し
て受信することも考えられるが、通信回線の回線容量が
その分独占されるので経済的でないという難点がある。
そこで、本発明は、少なくとも1台の距離リレーが検出
できる距離の短絡故障に対して、1台の故障点標定装置
で故障点標定演算を行うことができる故障点標定システ
ムを実現することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の故障点標定シス
テムは、単回線送配電線系統の保護区間のいずれかの区
間に故障点標定装置を設置し、この故障点標定装置は、
当該区間に設置された距離リレーの故障検出信号の消滅
時点を検出し、当該消滅時点より所定時間前の電流電圧
データを取得し、当該電流電圧データに基づいて、故障
点標定演算を行うようにしたものである(請求項1)。
【0013】この発明が前提としている単回線送配電線
系統は、複数の保護区間を有し、各区間に、距離リレー
とこの距離リレーの指令によって開閉する遮断器とが設
置されている。当該故障点標定装置の設置されている区
間以外の区間(少なくとも当該故障点標定装置の設置さ
れている区間の距離リレーが故障を検出できる範囲内の
区間とする)で短絡故障が発生したとすると、当該故障
点標定装置の設置されている区間の距離リレーはトリッ
プ信号を発生しないことは勿論である。
【0014】しかし、当該距離リレーは、当該区間の電
流電圧データを常時取得し、当該電流電圧データに基づ
いて距離リレー演算を行っているのであるから、故障の
発生から消滅までの期間は、故障検出信号を出している
はずである。そこで、故障点標定装置は、図5に示すよ
うに、当該距離リレーの故障検出信号の消滅時点を検出
し、当該消滅時点より所定時間前に遡って電流電圧デー
タを取得し、故障点標定演算を行う。すなわち、故障点
標定装置は、故障点標定演算を行うトリガとして、当該
距離リレーの故障検出信号を利用する。
【0015】当該距離リレーの故障検出信号をトリガと
して使用することができるのは、短絡故障が発生した区
間に設置されている距離リレーが必ず一定時間(前述し
た時間T1 )後にトリップ信号を出して自区間の遮断器
を開いて故障を止めるという設計がなされているからで
ある。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面を参照しながら詳細に説明する。図6は、単回線
送配電線系統に設置された、本発明の故障点標定システ
ムを示す系統図である。単回線送配電線系統は、距離リ
レーとこの距離リレーの指令によって開閉する遮断器C
a ,CBb ,CBc ,‥‥とが設置された複数の保護
区間a,b,c,‥‥を有している。
【0017】故障点標定装置FLa は、前記保護区間の
最も電源に近い区間aに設置されている。しかし、故障
点標定ができれば、いずれの位置に設置されていてもよ
く、電源に近い区間に限定されるものではない。この故
障点標定装置FLa は、当該区間に設置された距離リレ
ー44Sa の故障検出信号の消滅時点を検出し、当該消
滅時点より所定時間前の電流電圧データを取得し、当該
電流電圧データに基づいて故障点標定演算を行うもので
ある。
【0018】詳しくいうと、故障点標定装置FLa は、
図7に示すように、当該区間の電流電圧データを、距離
リレー44Sa から得て、常時レジスタ21に入力して
いる。さらに故障点標定装置FLa は、距離リレー44
a から「故障検出信号」を入力している。この「故障
検出信号」は、距離リレー44Sa のモー要素44SM
の検出信号に基づくものである。
【0019】そして、故障点標定装置FLa は、この
「故障検出信号」の消滅時点を、検出器20で検出し、
当該消滅時点より所定時間前の電流電圧データをレジス
タ21から読み出して、別のメモリ22にセーブし、こ
のセーブされた電流電圧データに基づき、標定演算部2
3によって、所定の故障点標定演算を行い、その結果を
出力している。
【0020】前記電流電圧データをレジスタ21から読
み出す位置を特定するための「所定時間」とは、設置さ
れている距離リレー44Sが短絡故障後、自区間の遮断
器を開いて故障を止めるまでの時間に設定すればよい。
この「所定時間」は、距離リレー44Sa ,44Sb
44Sb ,‥‥の規格が同一であるので、同一の時間と
なる。
【0021】以上のように故障点標定装置FLa は、距
離リレー44Sa 又は他の距離リレー44Sb ,44S
b ,‥‥から何らトリップ信号を取得しなくとも、「故
障検出信号」の消滅時点を基準にして、故障発生時点の
電流電圧データを得ることができ、このデータに基づい
て所定の故障点標定演算を行うことができる。なお、本
発明は、前記の実施形態に限られるものではなく、例え
ば図6に示したもの以外に、分岐を有するT型、π型な
どの他の形態の単回線送配電線系統にも使用できること
はいうまでもない。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明の故障点標定システ
ムによれば、距離リレーの故障検出信号の消滅時点を検
出し、当該消滅時点より所定時間前に遡って電流電圧デ
ータを取得し、故障点標定演算を行うので、距離リレー
のトリップ信号を取得する必要がない。したがって、簡
易な構成により、故障点標定システムを実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】距離リレー44Sと、故障点標定装置FLとが
設置された従来の送配電線の系統図である。
【図2】距離リレー44Sの詳細な回路構成図である。
【図3】距離リレー44Sのリアクタンス要素Sx1
リアクタンス要素Sx2 及びモー要素44SM間の関係
をR−Xダイヤグラムに示した図である。
【図4】トリップ信号をトリガにして、その時点より所
定時間前の電流電圧データをセーブするようにした従来
の電圧電流データ取得のタイムチャートである。
【図5】距離リレーの故障検出信号の消滅時点を検出
し、当該消滅時点より所定時間前に遡って電流電圧デー
タを取得する本発明に係るタイムチャートである。
【図6】単回線送配電線系統に設置された、本発明の故
障点標定システムを示す系統図である。
【図7】故障点標定装置FLa の行う、電流電圧データ
の取得と故障点標定演算のシーケンスを示すブロック図
である。
【符号の説明】
20 検出器 21 レジスタ 22 メモリ 23 標定演算装置 44S 距離リレー CB 遮断器 CT 変流器 FL 故障点標定装置 Tx トリップリレー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】距離リレーとこの距離リレーの指令によっ
    て開閉する遮断器とが設置された保護区間を複数区間有
    する単回線送配電線系統で発生する短絡故障の故障点を
    標定するシステムであって、 前記保護区間のいずれかの区間に故障点標定装置を設置
    し、 この故障点標定装置は、当該区間に設置された距離リレ
    ーの故障検出信号の消滅時点を検出し、当該消滅時点よ
    り所定時間前の電流電圧データを取得し、当該電流電圧
    データに基づいて、故障点標定演算を行うことを特徴と
    する故障点標定システム。
JP15443796A 1996-06-14 1996-06-14 故障点標定システム Pending JPH102926A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4653020A (en) * 1983-10-17 1987-03-24 International Business Machines Corporation Display of multiple data windows in a multi-tasking system
KR101091121B1 (ko) * 2009-12-21 2011-12-09 한국전력공사 거리 계전 장치 및 거리 계전 처리 방법
CN103149501A (zh) * 2013-01-31 2013-06-12 福建省电力有限公司 一种基于故障录波文件的故障测距最优点数据选取方法

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CN103149501A (zh) * 2013-01-31 2013-06-12 福建省电力有限公司 一种基于故障录波文件的故障测距最优点数据选取方法
CN103149501B (zh) * 2013-01-31 2015-04-08 福建省电力有限公司 一种基于故障录波文件的故障测距最优点数据选取方法

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