JPH10291222A - ゴム板とその製造方法 - Google Patents

ゴム板とその製造方法

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JPH10291222A
JPH10291222A JP10212797A JP10212797A JPH10291222A JP H10291222 A JPH10291222 A JP H10291222A JP 10212797 A JP10212797 A JP 10212797A JP 10212797 A JP10212797 A JP 10212797A JP H10291222 A JPH10291222 A JP H10291222A
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JP
Japan
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rubber
vulcanized rubber
mixture
rubber plate
powder
Prior art date
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Application number
JP10212797A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Suzuki
洋 鈴木
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HAMAJIYOU MISUZU
NISSHO KUINZU KK
Original Assignee
HAMAJIYOU MISUZU
NISSHO KUINZU KK
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 引張り強さや伸び性に優れ、滑らかな表面を
有し、低コストで得られるゴム板、及び再生原料を用い
ても前記のような高品質のゴム板が得られるゴム板の製
造方法を提供する。 【解決手段】 加硫ゴム粉末及びホットメルト剤を含ん
でなる混合物を100〜160℃で1.0〜6.0分間
混合し、次いで120〜200℃で10〜40分間、3
0〜80kgf/cm2 の圧力をかけて成形し、加圧の
まま冷却して得るゴム板とその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴム板とその製造
方法に関する。さらに詳しくは加硫ゴム粉末とホットメ
ルト剤を含んでなる混合物から得られる、床、歩行路、
家畜舎用のマットや防振材、防音材、保護材、緩衝材な
どに適したゴム板及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ゴム板としては、1)通常の(新
品の)ゴム混練物をスラブ状に成形加硫したゴムマッ
ト、及び2)ゴム廃棄物を粉砕した再生ゴム粉末に加硫
剤を混合し圧縮加熱成形したゴム板などが一般的であ
る。1)のゴムマットは高品質ではあるが加工工程が多
く、原料も高価であるためコストがかかる。これに対し
2)のゴム板は再生品であるためコストは安いが、表面
性状が粗いうえ引張り強さと伸びも悪く、新ゴム粉末を
用いたゴムマットの2分の1以下の品質であることも多
い。また、ゴム特有の硫黄臭が強く室内用の建材などに
使用するのが難しいこと、クラックが発生しやすく耐摩
耗性が低いため道路などに使用すると寿命が短いこと、
着色できないことなどの欠点があった。このため、特公
昭63−51866号に記載の、加硫済み粉末ゴムの下
地層に練りゴム裏層を重ねあわせ、加圧下で加硫して一
体化した、上記のゴム板の外部を被覆したようなゴムマ
ットが、レールやボンベの敷物、家畜舎のマットなど重
量物の支持用に提案されている。また、特開平2−26
1644号では、ゴムマットの孔なども含む全表面を練
りゴムで被覆するゴムマットの製造方法が提案されてい
る。さらに特開平5−209082号には、合成樹脂発
泡体とゴム等の細片にホットメルト剤を混合し、密閉容
器に入れ、可燃性気体を充満させたのち爆発燃焼させ、
前記混合物を一体に接合した緩衝体を得る、再生緩衝体
の製造方法が記載されている。しかし、これらの方法に
おいても煩雑な製造工程、特殊な装置や材料などが必要
であり、廉価に十分な品質のゴム板を得る方法としては
改善の余地がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明は、
引張り強さや伸び性に優れ、滑らかな表面を有し、低コ
ストで得られるゴム板、及び再生原料を用いても前記の
ような高品質のゴム板が得られるゴム板の製造方法を提
供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題に鑑
み鋭意研究を行った結果、加硫済み粉末ゴムを主原料と
する混合物に高分子系ホットメルト剤を加え、粉末ゴム
を接着すると、表面の滑らかなゴム板が得られ、さらに
添加剤として有機ハロゲン化物を用いるとホットメルト
剤の接着効果が増し、より強固なゴム板が得られること
を見出し、この知見に基づき本発明をなすに至った。す
なわち本発明は、(1)加硫ゴム粉末及びホットメルト
剤を含んでなる混合物を100〜160℃で1.0〜
6.0分間混合し、次いで120〜200℃で10〜4
0分間、30〜80kgf/cm2 の圧力をかけて成形
し、加圧のまま冷却して得ることを特徴とするゴム板、
(2)混合物がさらに有機ハロゲン化物を含んでなるこ
とを特徴とする(1)項記載のゴム板、(3)ホットメ
ルト剤がエチレン−酢酸ビニル共重合体型ホットメルト
剤であることを特徴とする(1)又は(2)項記載のゴ
ム板、及び(4)加硫ゴム粉末及びホットメルト剤を含
んでなる混合物を100〜160℃で1.0〜6.0分
間混合し、次いで120〜200℃で10〜40分間、
30〜80kgf/cm2 の圧力をかけて成形し、加圧
のまま冷却することを特徴とする(1)、(2)又は
(3)項記載のゴム板の製造方法を提供するものであ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる加硫ゴム粉末
は、加硫処理の済んだゴムの粉末であればよく、新品、
再生品、あるいはこれらの混合物のいずれであってもよ
い。再生品としては、例えばタイヤなどの加硫済みのゴ
ム製品の粉末が用いられる。また、原料ゴムの種類も特
に制限はなく、天然ゴム、合成ゴムのいずれも用いるこ
とができ、例えば生ゴム(CR)、アクリルニトリル−
ブタジエンゴム(NBR)、スチレン−ブタジエンゴム
(SBR)、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体
(EPDM)などがあげられ、所望の製品に応じて種類
や使用比率を適宜選択できる。また、本発明で用いる加
硫ゴム粉末の粒径は通常0.05〜5mmであり、1.
0mm以下のものを用いるとより強固で表面が滑らかな
ゴム板が得られ好ましい。
【0006】本発明に用いられるホットメルト剤は、熱
可塑性高分子のホットメルト系接着剤であり、ベースポ
リマーとしては、例えばポリアミド系、ポリエステル
系、ポリ酢酸ビニル系、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、ポリカーボネート系、ポリメチルメタクリル系、エ
チレン−アクリル酸エステル共重合体、ポリウレタン
系、セルロース誘導体系などが用いられる。接着力に優
れ、無色無臭で作業性もよい点からはエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体が好ましい。さらに酢酸ビニル部が8〜6
0%のエチレン−酢酸ビニル共重合体が好ましく、特に
10〜45%のものが好ましい。本発明のホットメルト
剤の粘着付与樹脂及びワックスについては特に制限はな
い。粘着付与樹脂としては、例えばロジン及びその誘導
体、石油樹脂、テルペン及び変性テルペン樹脂、スチレ
ン樹脂などが挙げられる。ワックスとしては、例えばパ
ラフィン、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレ
ン系ワックス、ポリプロピレン系ワックス、変性ワック
スなどが挙げられる。本発明におけるホットメルト剤の
使用量は、加硫ゴム粉末混合物全量の1.0〜15.0
重量%、好ましくは2.0〜8.0重量%である。
【0007】本発明においては、さらに添加剤として有
機ハロゲン化物を用いるのが好ましい。有機ハロゲン化
物を使用することにより、ホットメルト剤の接着力が強
化され、より強度の高いゴム板を得ることができる。本
発明で用いられる有機ハロゲン化物は、好ましくはハロ
ゲン化芳香族化合物である。また、この化合物はモノな
いしポリハロゲン化物であり、好ましくはトリないしポ
リハロゲン化物である。芳香族化合物としては、例えば
ナフタレン、アントラセン、ビフェニル、ビスフェノー
ル、ビスオキシフェニルプロパンなどがあげられる。ハ
ロゲンは、例えばフッ素、塩素、臭素、沃素などであ
り、好ましくは塩素又は臭素である。このような化合物
として具体的には、トリクロロナフタレン、ペンタブロ
モナフタレン、ヘキサクロロビフェニル、テトラブロモ
ビフェニル、トリクロロビスフェノール、オクタブロモ
ビスフェノール、テトラブロモビスフェノール、テトラ
ブロモ−2,2−ビス(4’−オキシフェニル)プロパ
ンなどが挙げられ、好ましくはテトラブロモビスフェノ
ール、オクタブロモビスフェノールである。有機ハロゲ
ン化物の使用量は、加硫ゴム粉末混合物全量の1.0〜
12.0重量%、好ましくは2.0〜7.0重量%であ
る。
【0008】本発明で用いる加硫ゴム粉末混合物には、
上記の加硫ゴム粉末、ホットメルト剤及び有機ハロゲン
化物のほかに、繊維、難燃剤、染・顔料など、通常ゴム
板やゴムマットの製造で添加、配合されるものを目的に
応じて添加してもよい。
【0009】本発明のゴム板は、上記のような組成の混
合物を、ホットメルト剤の融点より十分高い温度で十分
に混合した後、接着に適した温度に加熱、加圧して接着
させ、加圧のまま冷却して得られる。混合は、100〜
160℃、好ましくは120〜140℃で、1.0〜
6.0分、好ましくは2.0〜4.0分行う。接着は1
20〜200℃、好ましくは140〜170℃で、30
〜80kgf/cm2 、好ましくは40〜60kgf/
cm2 の圧力をかけ、10〜40分間、好ましくは20
〜30分間行う。この後、同じ圧力を保ったまま、5〜
10分冷却する。冷却は例えば水冷などにより行い、温
度は通常50〜80℃である。すなわちホットメルト剤
の融点以下にすれば良く、後は放冷で十分である。
【0010】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づいてさらに詳細
に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら制限される
ものではない。 実施例1 再生粉末ゴム95gにホットメルト剤としてエチレン−
酢酸ビニル共重合体(EVA、ウルトラセン720(商
品名、東ソー社製)、酢酸ビニル含量28%)を5.0
g加え、バンバリータイプミキサーを用いて130℃で
2.5分間混練した。この混合物約70gを深さ5c
m、直径120mmの金型に充填し、160℃で20分
間、60kgf/cm2 の圧力を加えて接着を行い、次
いで加圧のまま5分間水冷して、スラブシートを得た。
【0011】実施例2 再生粉末ゴム85.0gにホットメルト剤としてEVA
(ウルトラセン540(商品名、東ソー社製)、酢酸ビ
ニル含量10%)5.0g、有機ハロゲン化物としてテ
トラブロモビスフェノール6.0g、難燃剤として三酸
化アンチモン4.0gを加え、実施例1と全く同様にし
て混練、加圧、水冷してスラブシートを得た。
【0012】比較例 再生粉末ゴム98.5gに加硫剤及び加硫助剤としてサ
ンフェル(商品名、三新化学工業社製)1.0g、ノク
セラーTT(商品名、大内新興化学工業社製)0.25
g、ノクセラーCZ(商品名、大内新興化学工業社製)
0.25gを加え、常温で25分間混合した。この混合
物約70gを深さ5cm、直径120mmの金型に充填
し、160℃で20分間、60kgf/cm2 の圧力を
加えたのち、常圧下で30分間放冷して加硫スラブシー
トを得た。
【0013】試験例1 実施例1及び2並びに比較例で作製したスラブシート
を、スライサーで約2mm厚にし、下記の物性試験を行
った。結果を表1に示す。 引張り強さ JIS K 6299に準拠して測定した。 伸び JIS K 6301に準拠して測定した。
【0014】
【表1】
【0015】ホットメルト剤を使用し加圧のまま冷却し
た実施例1のスラブシートは、比較例のものに比べ表面
が滑らかで、表1の結果からも明らかなように伸びもよ
い。さらに有機ハロゲン化物も使用した実施例2のスラ
ブシートの場合は、引張り強さ、伸びともに比較例のも
のより優れ、有機ハロゲン化物の使用により、表面が滑
らかなうえに強度と伸び性がより優れたゴム板が得られ
ることがわかる。
【0016】試験例2 実施例1で作製したスラブシートを3×2×20mmに
切り、8φ×50mmのプラスチックキャップ付ミクロ
試験管に入れ、10種の溶剤各1.0mlを入れてふた
をし、室温(15〜23℃)で30日間放置し、切片の
膨潤度、及びゴムの溶出度を示す溶剤の着色度を目視に
より下記の5段階で評価した。
【0017】 (膨潤度) 1:非常に膨潤する (長さ:30.0mmを越える) 2:かなり膨潤する (長さ:26.0mmを越え30.0mm以下) 3:やや膨潤する (長さ:22.0mmを越え26.0mm以下) 4:ほとんど膨潤しない(長さ:20.0mmを越え22.0mm以下) 5:膨潤しない (長さ:20.0mm以下) (着色度) 1:褐色 2:黄褐色 3:淡黄褐色 4:淡黄色 5:着色しない なお、各段階の、1つ下の段階との中間の評価は数字に
「’」を付けて示した。結果を表2に示した。
【0018】
【表2】
【0019】表2の結果より、実施例1、2のゴム板は
比較例のものに比べ、酢酸水、アセトンに対する膨潤性
ではやや劣るが、着色度ではジメチルホルムアミド、シ
クロヘキサノール、シクロヘキサノン、シンナー、石油
ベンジンなどで優っている。全体的にみて実施例のゴム
板は、加硫を行っていないにもかかわらず耐溶剤性は加
硫を行った比較例と遜色がない。溶剤によってはむしろ
実施例1、2のゴム板の方が比較例より優れていること
がわかる。ホットメルト剤は高分子物質であり、各種溶
剤に溶解ないし膨潤するものが多く、被接着物質はホッ
トメルト剤のこの性質に左右されるため、一般にホット
メルト剤を使用した製品は耐溶剤性に劣るといわれてい
るが、本発明のこのような耐溶剤性は予想外のことであ
る。
【0020】
【発明の効果】本発明のゴム板は、表面が滑らかで、引
張り強さや伸び性にも優れ、ホットメルト剤の使用によ
る耐溶剤性の低下もない。さらに本発明において有機ハ
ロゲン化物を所定量用いることにより、表面が滑らかな
うえに強度や伸び性が極めて高いゴム板を得ることがで
きる。また、本発明の製造方法によれば、再生ゴム粉末
を原料として用いても上記のような優れたゴム板を得る
ことができる。従って本発明によれば、廉価に床、家畜
舎用のマットや防振材、防音材、保護材、緩衝材などに
適した高品質のゴム板を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29K 21:00 103:00 105:26 B29L 7:00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加硫ゴム粉末及びホットメルト剤を含ん
    でなる混合物を100〜160℃で1.0〜6.0分間
    混合し、次いで120〜200℃で10〜40分間、3
    0〜80kgf/cm2 の圧力をかけて成形し、加圧の
    まま冷却して得ることを特徴とするゴム板。
  2. 【請求項2】 混合物がさらに有機ハロゲン化物を含ん
    でなることを特徴とする請求項1記載のゴム板。
  3. 【請求項3】 ホットメルト剤がエチレン−酢酸ビニル
    共重合体型ホットメルト剤であることを特徴とする請求
    項1又は2記載のゴム板。
  4. 【請求項4】 加硫ゴム粉末及びホットメルト剤を含ん
    でなる混合物を100〜160℃で1.0〜6.0分間
    混合し、次いで120〜200℃で10〜40分間、3
    0〜80kgf/cm2 の圧力をかけて成形し、加圧の
    まま冷却することを特徴とする請求項1、2又は3記載
    のゴム板の製造方法。
JP10212797A 1997-04-18 1997-04-18 ゴム板とその製造方法 Pending JPH10291222A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100520840B1 (ko) * 2002-10-22 2005-10-13 주식회사 화승알앤에이 폐타이어 분말을 이용한 밸러스트 매트 제조 방법
KR101457859B1 (ko) * 2013-04-23 2014-11-04 한국타이어 주식회사 타이어 트레드용 고무 조성물 및 이를 이용하여 제조한 타이어
CN112157919A (zh) * 2020-10-24 2021-01-01 东莞琦联电子有限公司 生产皮套的软弹性热压治具及其制作方法

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