JPH10291138A - 工作機械の刃物台送り機構 - Google Patents

工作機械の刃物台送り機構

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JPH10291138A
JPH10291138A JP10136297A JP10136297A JPH10291138A JP H10291138 A JPH10291138 A JP H10291138A JP 10136297 A JP10136297 A JP 10136297A JP 10136297 A JP10136297 A JP 10136297A JP H10291138 A JPH10291138 A JP H10291138A
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JP
Japan
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cutting
ball screw
base
rapid
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Pending
Application number
JP10136297A
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English (en)
Inventor
Jiro Kawanami
次郎 河南
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10291138A publication Critical patent/JPH10291138A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切削送り精度を低下させることなく、早送り
速度の高速化を図り、かつ早送り時のモータの発熱によ
る熱変形を抑制する。 【解決手段】 工作機械1の刃物台送り機構5を、早送
り機構6と切削送り機構7とで構成する。早送り機構6
は、工作機械1の基台2に進退自在に設置された早送り
用送り台9と、この早送り用送り台9を進退させる早送
り用ボールねじ10を備えたものとする。切削送り機構
7は、早送り用送り台9上にその進退方向と同じ方向に
進退自在に設置されて刃物台19を搭載する台または刃
物台自体となる切削送り台14と、早送り用送り台9に
設置されて切削送り台14を進退させる切削送り用ボー
ルねじ15を備えたものとする。早送り用ボールねじ1
0のリードは、切削送り用ボールねじ15のリードより
も大きくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、タレット旋盤等
の工作機械の刃物台送り機構に関する。
【0002】
【従来の技術】工作機械では、刃物台あるいは刃物台を
搭載した送り台の駆動に、ボールねじが一般に用いられ
る。例えば、タレット旋盤では、刃物台であるタレット
を搭載したクロススライド等の送り台の駆動に、ボール
ねじが用いられる。前記ボールねじは、刃物台を待機位
置から加工位置の近傍位置まで移動させるときは、早送
りのために高速回転させ、切削加工中は、切込み方向ま
たは送り方向の切削送りのために低速回転させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような刃物台送り
機構では、加工精度を上げるためにボールねじのリード
を小さくしている。特に、切込み方向の送りは、高精度
の送り制御が必要なため、ボールねじのリードを小さく
することが必要になる。そのため、刃物台を待機位置か
ら主軸に向けて早送りするときの速度を上げ、加工サイ
クルを短縮しようとすると、ボールねじを非常に高速に
回転させることが必要となる。これに伴い、ボールねじ
を回転駆動するモータも高速回転させなければならな
い。その結果、モータの発熱やボールねじの摩擦による
発熱が多くなり、ボールねじやベッドの熱変形が大きく
なる。このような熱変形は、加工精度の低下を招く。
【0004】この発明は、このような課題を解消し、熱
変形を増加させることなく、早送り速度を高めることの
できる工作機械の刃物台送り機構を提供することを目的
とする。この発明の他の目的は、熱変形の減少、および
早送り速度の高速化を図りながら、切削に対する送り軸
系の剛性を上げることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の工作機械の刃
物台送り機構は、基台に進退自在に設置された早送り用
送り台、およびこの早送り用送り台を進退させる早送り
用ボールねじを備えた早送り機構と、前記早送り用送り
台上にその進退方向と同じ方向に進退自在に設置されて
刃物台を搭載する可動の台または刃物台自体となる切削
送り台、および前記早送り用送り台に設置されて前記切
削送り台を進退させる切削送り用ボールねじを備えた切
削送り機構とで構成し、前記早送り用ボールねじのリー
ドを切削送り用ボールねじのリードよりも大きくしたも
のである。この構成によると、早送り時は、早送り用ボ
ールねじにより、切削送り台の搭載された早送り用送り
台を移動させる。早送り用ボールねじはリードが大きい
ため、モータを高速回転させなくても、刃物台を高速で
移動させることができる。切削加工時は、早送り用送り
台を止めておき、切削送り用ボールねじで切削送り台を
移動させる。切削送り用ボールねじはリードが小さいた
め、精度良く送り量の調整が行える。このため、切削送
り時の高精度の送り精度を維持しながら、早送り時のモ
ータの発熱を軽減し、刃物台送り機構の熱変形を抑制で
きる。
【0006】上記構成において、前記早送り用ボールね
じと切削送り用ボールねじとを各々別個のモータに連結
し、いずれか一方のモータの駆動時に他方のモータを停
止させるモータ切換制御手段を設けてもよい。この構成
の場合、両方のボールねじのモータが同時に駆動するこ
とがないため、モータの発熱をそれだけ小さく抑制でき
る。また、切削加工中に前記早送り用送り台を前記基台
に対して固定するためのブレーキ機構を前記早送り機構
に設けてもよい。この構成の場合、切削加工中は早送り
用送り台が基台に固定されるため、早送り用送り台と切
削送り台との2段積みにしたことによる切削加工時の剛
性低下を回避される。また、切削加工時には、切削送り
に必要なだけの長さとした短い切削用ボールねじで駆動
でき、この切削用ボールねじは、早送りが不要なことか
ら通常よりもリードの小さなものとでき、これらにより
加工精度を向上させることも可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を図1ない
し図3と共に説明する。図1(A),(B)はこの実施
形態に係る刃物台送り機構を備えた工作機械の一例であ
るタレット旋盤の正面図および平面図である。このタレ
ット旋盤1は、ベッドとなる基台2に設置した主軸台3
に、チャック4aを有する主軸4が設けられ、主軸台3
に隣り合って刃物台送り機構5が基台2上に設置してあ
る。
【0008】刃物台送り機構5は、早送り機構6と、切
削送り機構7とで構成される。早送り機構6は、基台2
のレール8上に、主軸4の軸方向(Z軸方向)と直交す
る方向(X軸方向)に進退自在に設置された早送り用送
り台9と、この早送り用送り台9を進退させる早送り用
ボールねじ10を備える。早送り用ボールねじ10は、
ボールナット11(図2)を介して早送り用送り台9に
連結されると共に、基台2に設置されたモータ12に連
結され、このモータ12によって回転駆動される。
【0009】切削送り機構7は、早送り用送り台9のレ
ール13上に、その進退方向(X軸方向)と同じ方向に
進退自在に設置された切削送り台14と、早送り用送り
台9に設置されて切削送り台14を進退させる切削送り
用ボールねじ15を備える。切削送り用ボールねじ15
は、ボールナット16(図2)を介して切削送り台14
に連結されると共に、早送り用送り台9に設置されたモ
ータ17に連結され、このモータ17によって回転駆動
される。この切削送り用ボールねじ15のリードは、切
削送りに必要な小さなリードとされ、早送り用ボールね
じ10のリードは切削送り用ボールねじ15に比べて大
きく形成されている。
【0010】切削送り台14上には、インデックスハウ
ジング18を介して刃物台であるタレット19が搭載さ
れている。インデックスハウジング18は、切削送り台
14のレール20上に、主軸4の軸方向と平行な方向
(Z軸方向)に進退自在に設置され、前後送り用ボール
ねじ21によってZ軸方向に進退させられる。この前後
送り用ボールねじ21は、ボールナット(図示せず)を
介してインデックスハウジング18に連結されると共
に、切削送り台14に設置されたモータ22に連結さ
れ、このモータ22によって回転駆動される。また、イ
ンデックスハウジング18は、タレット19の割り出し
回転機構を内蔵している。タレット19は、正面形状が
多角形のドラム状のものであり、各周面部分からなる工
具ステーションには各種の工具23が装着される。
【0011】上記早送り機構6には、切削加工中に早送
り用送り台9を基台2に対して固定するためのブレーキ
機構24が設けられている。このブレーキ機構24は、
例えば早送り用送り台9の下面を押し付ける1台または
複数台の流体圧シリンダを基台2上に固定して構成され
る。
【0012】上記各モータ12,17,22やブレーキ
機構24の駆動は、このタレット旋盤全体を制御する数
値制御装置およびプログラマブルコントローラ等からな
る制御装置25によって制御される。この制御装置25
に、早送り用ボールねじ10のモータ12、および切削
送り用ボールねじ15のモータ17のいずれか一方を駆
動させている間に、他方のモータを駆動停止させるモー
タ切換制御手段26が設けられている。
【0013】上記構成の動作を説明する。タレット19
の工具23によって主軸4のワークWの切削加工を開始
するときに、刃物台送り機構5では、図1(A),
(B)の待機状態から、先ず早送り機構6のモータ12
が駆動され、これにより早送り用ボールねじ10が回転
し、切削送り機構7およびタレット16を搭載したまま
早送り用送り台9が、図3(A)に矢印aで示すように
主軸4に近接した所定位置までX軸方向に早送りされ
る。この場合、早送り用ボールねじ10のリードは、切
削送り用ボールねじ15のリードよりも大きくしてある
ので、早送り用ボールねじ10のモータ12を高速で回
転させなくても早送りできる。このため、モータ12の
発熱を十分に抑制でき、モータ12の発熱による刃物台
送り機構5の熱変形を軽減できる。
【0014】早送り用送り台9が所定位置まで早送りさ
れると、早送り機構6のモータ12が駆動停止されると
共に、ブレーキ機構21が駆動され、これにより早送り
用送り台9は基台2に対して固定される。次に、切削送
り機構7のモータ17,22が駆動され、切削送り用ボ
ールねじ15および前後送り用ボールねじ21が回転
し、切削送り台14がX軸方向に、インデックスハウジ
ング18がZ軸方向に送られる。これにより、タレット
19が主軸4に対してX軸方向およびZ軸方向に切削送
りされる。この場合、切削送り用ボールねじ15のリー
ドは、早送り用ボールねじ10のリードよりも小さいの
で、精度良くX軸方向へ切削送りでき、高い加工精度を
得ることができる。また、早送り用送り台9をブレーキ
機構24で基台2に固定した状態で、切削送りが行われ
るので、刃物台送り機構5を早送り機構6と切削送り機
構7に分けたことに伴う剛性低下がなく、高精度で加工
できる。尚、所定の加工が終了してタレットが原点位置
に戻る場合は、早送り機構6のモータ12と切削送り機
構7のモータ17の双方を駆動する。これによって、ワ
ークWの加工開始から加工終了までのサイクルタイムに
掛かる時間を短縮することが可能となる。
【0015】なお、上記実施形態では、切削送り機構7
として、切削送り台14上に、Z軸方向に進退自在とし
たインデックスハウジング18を介してタレット19を
設置した構成のもの示したが、インデックスハウジング
18をそのまま切削送り台14とし、タレット19のZ
軸方向への送りはインデックスハウジング18に内蔵し
た前後送り機構により行うようにしてもよい。また、こ
の発明はタレット旋盤に限らず、例えば切削送り台14
自体が刃物台となる旋盤やその他の工作機械にも適用で
きる。
【0016】また、上記実施形態では、早送り用送り台
9の上に切削送り台14を載せて、各送り台9,14に
対応させたボールねじ10,15で各送り台9,14を
個別に送る構成を示したが、1つの送り台に2本のボー
ルねじを連結させ、これらのボールねじを、クラッチ機
構等を介して択一的に回転駆動させることにより、早送
りと切削送りを分けて行うようにしてもよい。
【0017】
【発明の効果】この発明の工作機械の刃物台送り機構
は、早送り用送り台上に切削送り台を設け、各々早送り
用ボールねじおよび切削送り用ボールねじで進退させる
ようにして、早送り用ボールねじのリードを切削送り用
ボールねじのリードよりも大きくしたため、切削送りの
精度を低下させることなく、低速回転で早送りが行え、
モータ等の発熱による熱変形を抑制することができる。
前記早送り用ボールねじと切削送り用ボールねじとを各
々別個のモータに連結し、一方のモータの駆動時に他方
のモータを停止させるようにした場合は、モータの発熱
を一層小さく抑制できる。切削加工中に早送り用送り台
を基台に対して固定するブレーキ機構を設けた場合は、
早送り用送り台と切削送り台との2段積みとしながら、
切削加工時の剛性が確保され、高い加工精度を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A),(B)は各々この発明の一実施形態に
係る刃物台送り機構を備えた工作機械の正面図および平
面図である。
【図2】図1(A)のII−II矢視断面図である。
【図3】同刃物台送り機構の動作説明図である。
【符号の説明】
2…基台 6…早送り機構 7…切削送り機構 9…早送り用送り台 10…早送り用ボールねじ 12…モータ 14…切削送り台 15…切削送り用ボールねじ 17…モータ 19…タレット(刃物台) 24…ブレーキ機構 26…モータ切換制御手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台に進退自在に設置された早送り用送
    り台、およびこの早送り用送り台を進退させる早送り用
    ボールねじを備えた早送り機構と、前記早送り用送り台
    上にその進退方向と同じ方向に進退自在に設置されて刃
    物台を搭載する可動の台または刃物台自体となる切削送
    り台、および前記早送り用送り台に設置されて前記切削
    送り台を進退させる切削送り用ボールねじを備えた切削
    送り機構とで構成され、前記早送り用ボールねじのリー
    ドを切削送り用ボールねじのリードよりも大きくした工
    作機械の刃物台送り機構。
  2. 【請求項2】 前記早送り用ボールねじと切削送り用ボ
    ールねじとは各々別個のモータに連結されており、いず
    れか一方のモータの駆動時に他方のモータを停止させる
    モータ切換制御手段を備えた請求項1記載の工作機械の
    刃物台送り機構。
  3. 【請求項3】 切削加工中に前記早送り用送り台を前記
    基台に対して固定するためのブレーキ機構を前記早送り
    機構に設けた請求項1または請求項2記載の工作機械の
    刃物台送り機構。
JP10136297A 1997-04-18 1997-04-18 工作機械の刃物台送り機構 Pending JPH10291138A (ja)

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JP10136297A JPH10291138A (ja) 1997-04-18 1997-04-18 工作機械の刃物台送り機構

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JP10136297A JPH10291138A (ja) 1997-04-18 1997-04-18 工作機械の刃物台送り機構

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JPH10291138A true JPH10291138A (ja) 1998-11-04

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ID=14298731

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JP10136297A Pending JPH10291138A (ja) 1997-04-18 1997-04-18 工作機械の刃物台送り機構

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JP (1) JPH10291138A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101597949B1 (ko) * 2015-11-17 2016-02-25 주식회사 명진정공 절삭가공장치의 절삭가공용 공작물 고정베이스 회전장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101597949B1 (ko) * 2015-11-17 2016-02-25 주식회사 명진정공 절삭가공장치의 절삭가공용 공작물 고정베이스 회전장치

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