JPH10290938A - 破砕機 - Google Patents

破砕機

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JPH10290938A
JPH10290938A JP10214497A JP10214497A JPH10290938A JP H10290938 A JPH10290938 A JP H10290938A JP 10214497 A JP10214497 A JP 10214497A JP 10214497 A JP10214497 A JP 10214497A JP H10290938 A JPH10290938 A JP H10290938A
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JP
Japan
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crushing
crushed
plate
gap
roller
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Withdrawn
Application number
JP10214497A
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English (en)
Inventor
Eiji Imai
英二 今井
Osamu Sato
佐藤  修
Kenji Yanagida
研二 柳田
Susumu Kawano
享 川野
Yoshiyuki Yamaguchi
義征 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MATSUDA ASTEC KK
Original Assignee
MATSUDA ASTEC KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 破砕機を大型化することなく、被破砕物を小
径の粒状物に効果的に破砕する。 【解決手段】 投入部1から投入された被破砕物を破砕
する破砕機において、駆動手段によって回転駆動される
破砕ローラ4と、この破砕ローラ4の外周面17に沿っ
て伸びる湾曲面20が設けられた破砕板5とを有し、上
記破砕ローラ4の外周面17と、破砕板5の湾曲面20
との間に、破砕ローラ4の回転方向の下流側に至るに従
って先窄まりに形成された破砕用間隙14を設けるとと
もに、この破砕用間隙14の先端部に対向する位置に再
破砕板6を配設し、上記破砕用間隙14から導出された
破砕物を上記再破砕板6に当接させて破砕物を再破砕す
るように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、瓦またはコンクリ
ートブロック等からなる建築物の廃材等を破砕する破砕
機の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、瓦またはコンクリートブロック等
からなる建築物の廃材等を容易に処理し、あるいは建築
用の骨材等として利用するために、小径の粒状物に破砕
する破砕機として、図7に示すように、所定間隔をおい
て相対向する一対の回転ローラ31,32を設け、この
両回転ローラ31,32を矢印方向に回転駆動しつつ、
被破砕物の投入部となる図外のホッパから両回転ローラ
31,32の上方に被破砕物15を投入し、両回転ロー
ラ31,32により被破砕物15を挾圧して小径の粒状
物に破砕するように構成されたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の破砕機は、
両回転ローラ31,32の間に投入された被破砕物15
の導入部A´と、両回転ローラ31,32の相対向面の
間隔が最も小さくなった排出部B´との間に形成された
破砕用間隙33内において、上記被破砕物15の破砕が
行われるように構成されている。したがって、上記破砕
用間隙33で被破砕物15を小径の粒状物に破砕して均
一な粒径の破砕物を得るためには、上記両回転ローラ3
1,32の直径を大きくすることにより、上記導入部A
´と排出部B´との間の長さC´を十分に確保する必要
があり、破砕機が大型化することが避けられないという
問題があった。
【0004】本発明は、このような事情に鑑み、破砕機
を大型化することなく、被破砕物を小径の粒状物に効果
的に破砕することができる破砕機を提供するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
投入部から投入された被破砕物を破砕する破砕機におい
て、駆動手段によって回転駆動される破砕ローラと、こ
の破砕ローラの外周面に沿って伸びる湾曲面を有する破
砕板とを備え、上記破砕ローラの外周面と、破砕板の湾
曲面との間に、破砕ローラの回転方向に至るに従って先
窄まりに形成された破砕用間隙を設けるとともに、この
破砕用間隙の先端部に対向する位置に再破砕板を配設
し、上記破砕用間隙から導出された破砕物を上記再破砕
板に当接させて破砕物を再破砕するように構成したもの
である。
【0006】上記構成によれば、被破砕物投入部から投
入された被破砕物が、破砕ローラの回転力に応じて破砕
ローラと破砕板との間に形成された破砕用間隙内に導入
され、この破砕用間隙内の先端部側に被破砕物が移送さ
れつつ、所定径の粒状物に破砕される。そして、上記破
砕用間隙を通過する破砕された破砕物のうち、粒径の大
きなものは、この破砕用間隙から飛び出すように導出さ
れて再破砕板に衝突し、衝撃荷重を受ける等により再破
砕されることになる。
【0007】請求項2に係る発明は、上記請求項1記載
の破砕機において、上記破砕用間隙の先端部と、再破砕
板との間に、破砕物排出用の開口部を形成したものであ
る。
【0008】上記構成によれば、上記破砕用間隙を通過
する破砕された破砕物のうち、粒径の小さいものは、上
記破砕物排出用の開口部から外部に排出されるととも
に、粒径の大きいものは、上記再破砕板に当接するよう
に導出されて衝撃荷重を受ける等により再破砕されるこ
とになる。
【0009】請求項3に係る発明は、上記請求項1また
は2記載の破砕機において、上記破砕用間隙を通過する
際に、平均的な大きさに破砕された破砕物の粒径に対応
する透孔を有する網状体によって上記再破砕板を形成し
たものである。
【0010】上記構成によれば、上記破砕用間隙から導
出された破砕物のうち、粒径の小さいものは再破砕板の
透孔から外部に排出されるとともに、粒径の大きいもの
は再破砕板上において再破砕された後に上記透孔から外
部に排出されることになる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る破砕機の実
施形態を示している。この破砕機は、瓦またはコンクリ
ートブロック等の被破砕物が投入されるホッパ1からな
る被破砕物の投入部と、破砕物が排出される排出ダクト
2とを有する機体フレーム3と、上記ホッパ1の下方に
配設された破砕ローラ4および破砕板5と、排出ダクト
2の上方に配設された再破砕板6とを有している。
【0012】上記ホッパ1は、ボルト止め等の手段で機
体フレーム3の上端部に着脱自在に係止されている。ま
た、排出ダクト2は、上記破砕ローラ4の下方に配設さ
れた案内板2aと、機体フレーム3の一側端部に配設さ
れた開閉蓋2bとを有している。この開閉蓋2bは、ヒ
ンジ7によって開閉自在に支持されるとともに、通常時
には蝶ナット等で螺着されることより閉止状態に保持さ
れている。
【0013】また、破砕ローラ4は、前後一対の軸受部
材8によって回転自在に支持された回転軸9を有し、こ
の回転軸9の一端部には、図2に示すように、従動プー
リ10が取り付けられている。そして、上記従動プーリ
10に巻き掛けられたVベルト11が発動機12の出力
軸に取り付けられた従動プーリ13によって駆動される
ことにより、上記破砕ローラ4が図1の矢印Sに示す方
向、つまり後述するように破砕ローラ4と破砕板5との
間に形成された破砕用間隙14内に投入された被破砕物
15を破砕用間隙14の先端部側に搬送する方向に、回
転駆動されるようになっている。
【0014】なお、上記発動機12の出力軸には、過負
荷が作用した場合に、上記Vベルト11に対する動力の
伝達を停止するクラッチ16が設けられている。また、
上記破砕ローラ4の外周面17には、図3および図4に
示すように、均一な高さで回転軸9の軸方向に伸びる円
弧状断面の突部18が一定間隔で形成されている。
【0015】上記破砕板5は、ホッパ1の一側端部から
下方に伸びる鉛直面19と、この鉛直面19の下端部か
ら上記破砕ローラ4の外周面17に沿ってその底部側に
伸びる円弧状の湾曲面20とを有している。そして、上
記破砕ローラ4の回転方向の下流側に至るに従い、破砕
ローラ4と破砕板5との間隔が次第に小さくなるよう
に、破砕板5の取付位置が設定されることにより、上記
破砕ローラ4の外周面17と、破砕板5の湾曲面20と
の間に先窄まりの破砕用間隙14が形成されている。さ
らに、上記破砕板5は、その上部に設けられた揺動軸2
1を支点にして揺動自在に支持されるとともに、先端部
下方に設けられた押しボルト22により必要に応じて押
し上げられることにより、上記破砕用間隙14の先端部
の間隔が調節されるように構成されている。
【0016】また、再破砕板6は、上記破砕用間隙14
の先端部に対向する位置に配設された円弧状の湾曲板か
らなり、上記破砕板5の設置部と反対側の位置において
破砕ローラ4の外周面17に沿って設置されている。そ
して、上記破砕ローラ4の回転方向の下流側に至るに従
い、破砕ローラ4再破砕板6との間隔が次第に小さくな
るように、上記再破砕板6の取付位置が設定されるとと
もに、この再破砕板6と、上記破砕用間隙14の先端部
との間には、破砕物排出用の開口部23が形成されてい
る。
【0017】上記構成において、ホッパ1から投入され
た被破砕物15は、破砕ローラ4の外周面17と、上記
破砕板5の湾曲面20との間に形成された破砕用間隙1
4内に導入され、上記破砕ローラ4の回転力によって破
砕用間隙14内の先端部側に移送されつつ、小径の粒状
物に破砕されることになる。つまり、上記破砕用間隙1
4が先窄まりに形成されているため、この破砕用間隙1
4内に導入された被破砕物15がその先端部側に移送さ
れるのに応じ、上記破砕ローラ4と破砕板5との間で大
きな押圧力を受けて破砕された後、上記破砕板5の先端
部と破砕ローラ4の底部との間に形成された開口部の隙
間に対応した直径を有する粒状物となって排出される。
【0018】そして、上記破砕用間隙14を通過する破
砕された破砕物のうち、粒径の小さな破砕物Sは、この
破砕用間隙14の先端部と、再破砕板6との間に形成さ
れた破砕物排出用の開口部23を通って落下し、上記ダ
クト2を介して装置外に排出される。また、粒径の大き
な破砕物Lは、上記破砕ローラ4と破砕板5とによって
挾圧された状態で上記破砕用間隙14の間を移送され、
この破砕用間隙14を通過した時点で上記挾圧力が解除
されるため、大きな押出力を受けて破砕用間隙14から
飛び出すように導出されて再破砕板6に衝突し、衝撃荷
重を受けることにより再破砕される。
【0019】なお、上記破砕用間隙14から飛び出すよ
うに導出された破砕物Lの一部は、破砕ローラ4と再破
砕板6との間で挾圧されて再破砕されるとともに、さら
にその一部が破砕ローラ4と機体カバー3aとの間隙2
4を通って上記破砕用間隙14の上流側部に戻され、こ
の破砕用間隙14を通過する際に再度破砕されることに
なる。
【0020】このように被破砕物投入用のホッパ1の下
方において回転自在に支持された破砕ローラ4と、この
破砕ローラ4の外周面17に沿って伸びる円弧状の湾曲
面20を有する破砕板5と、上記破砕ローラ4を駆動す
る発動機12からなる駆動手段とを設け、上記破砕ロー
ラ4の外周面17と、破砕板5の湾曲面20との間に、
破砕ローラ4の回転方向に先窄まりに形成された破砕用
間隙14を設けたため、コンパクトに形成された破砕機
により、瓦またはコンクリートブロック等からなる被破
砕物15を効果的に破砕して小径の粒状物からなる建築
用の骨材等を形成することができる。
【0021】すなわち、本発明に係る破砕機では、上記
のように破砕ローラ4の外周面17と、これに対向して
設置された破砕板5の湾曲面20とにより破砕用間隙1
4を形成したため、一つの破砕ローラ4を設けるだけで
よく、図7に示す従来装置のように、破砕用間隙33を
形成するための一対の両回転ローラ31,32を相対向
させて設置する必要がないので、幅寸法を大幅に低減す
ることができる。
【0022】しかも、上記破砕ローラ4の外周面17に
沿って破砕板5の湾曲面20を配設したため、上記破砕
用間隙14の長さを十分に確保しつつ、破砕ローラ4の
外径を上記従来装置に比べて著しく小さくすることがで
き、これによって破砕機の幅寸法を効果的に低減するこ
とができるとともに、上下寸法を低減して破砕機をコン
パクト化することができる。
【0023】例えば、図3に示すように構成された本発
明の実施形態に係る破砕機では、破砕ローラ4の外径を
125mmに設定するとともに、破砕板5の湾曲面20
を構成する円弧面の直径を210mmに設定し、かつ上
記湾曲面20の曲率中心O1を、破砕ローラ4の回転中
心O2よりも45mmだけ上方に配設することにより、
破砕ローラ4の側端部と、上記湾曲面20の上端部との
間に、40mmの間隔T1を有する被破砕物15の導入
部Aを形成するとともに、破砕ローラ4の下端部と、上
記湾曲面20の先端部との間に、5mmの間隔T2を有
する排出部Bを形成した場合には、上記導入部Aと、排
出部Bとの間の長さ、つまり破砕用間隙14の全長Cを
約127mmに設定することができる。
【0024】これに対して図7に示すように構成された
従来の破砕機において、両回転ローラ31,32の外径
をそれぞれ610mmに設定するとともに、両回転ロー
ラ31,32の相対向部の間隙T2´を6mmに設定し
た場合に、この両回転ローラ31,32の相対向部に形
成された被破砕物15の排出部B´と、その上方に配設
された40mmの間隔T1´を有する被破砕物15の導
入部A´との間の長さ、つまり破砕用間隙33の全長C
´が102mm程度となる。
【0025】このように従来の破砕機では、上記回転ロ
ーラ31の外径を、上記実施形態に係る破砕ローラ4の
外径の4.8倍以上に設定したにも拘らず、被破砕物1
5の導入部A´と排出部B´との間に形成された破砕用
間隙33の全長C´が、本発明の実施形態に係る破砕用
間隙14の全長Cよりも小さくなる。このデータから本
発明に係る破砕機では、その幅寸法および上下寸法を従
来の破砕機よりも大幅に低減することができるととも
に、破砕用間隙14の全長Cを十分に確保して被破砕物
15を確実に破砕できることが分かる。
【0026】さらに、図7に示す従来の破砕機において
回転ローラ31,32等の寸法を上記の値に設定した場
合には、破砕用間隙33の導入部A´における被破砕物
15の導入角度θ´がかなり大きな値(20.6°)と
なり、被破砕物15が上記間隙33内に導入される際に
発生する反力により、被破砕物15が上方に押上げられ
て破砕不能状態となり易いのに対し、図4に示すように
構成された実施形態において、各寸法を上記の値に設定
してなる本発明の破砕機では、上記導入部Aにおける被
破砕物15の導入角度θを比較的小さな値(14.6
°)に設定することができるため、被破砕物15の浮上
がりを確実に防止して効率よく破砕することができる。
【0027】特に、上記実施形態に示すように、破砕ロ
ーラ4の外周面17に所定高さの突部18を形成した場
合には、この突部18を被破砕物15に当接させて応力
集中を生じさせることにより、被破砕物15を効果的に
破砕することができるとともに、上記導入部Aにおいて
被破砕物15が上記突部18により下方に押し込まれる
ため、被破砕物15の浮上がりをさらに効果的に防止す
ることができる。
【0028】なお、上記実施形態では、破砕ローラ4の
外周面17に均一な高さの突部18を形成した例につい
て説明したが、図5に示すように、突部18a〜18d
の高さを破砕ローラ4の回転方向に徐々に増大させるよ
うに構成してもよい。このように構成した場合には、上
記破砕ローラ4の回転に応じて上記突部18a〜18d
と、上記破砕板5の湾曲面20との間隔が徐々に変化
し、破砕ローラ4の回転軸9を偏心させた場合と同様の
作用が得られるため、簡単な構成で被破砕物15の浮上
がりを防止しつつ、その破砕効率を効果的に向上させる
ことができる。
【0029】そして、上記破砕用間隙14の先端部に対
向する位置に再破砕板6を配設し、上記破砕用間隙14
から飛び出すように導出される粒径の比較的大きな破砕
物Lを上記再破砕板6に衝突させて再破砕し、あるいは
上記破砕物Lの一部を被破砕板6との間において挾圧す
るとともに、上記破砕用間隙14の上流側部に戻して再
破砕するように構成したため、簡単かつコンパクトな構
成で、破砕物中に大きな粒径のものが混入するのを防止
して破砕物の粒径を効果的に均一化することができる。
【0030】また、上記実施形態に示すように、破砕板
5の先端部から所定距離だけ離れた位置に上記再破砕板
6を配設することにより、上記破砕用間隙14の先端部
と、再破砕板6との間に、破砕物排出用の開口部23を
形成した場合には、粒径が小さいために上記押出力の影
響を受けにくい破砕物Sを、上記破砕物排出用の開口部
23から下方に落下させることができる。したがって、
上記破砕用間隙14から導出された破砕物が再破砕板6
により必要以上に再破砕されて粒径が小さくなり過ぎる
のを防止することができるとともに、上記再破砕板6上
に多量の破砕物が供給されて滞留することを効果的に防
止することができる。
【0031】なお、上記再破砕板6は、破砕物Lから入
力される衝撃荷重に耐え得る強度を備えた素材、例えば
鋼板材等によって形成することができる。また、上記破
砕用間隙14を通過する際に、平均的な大きさに破砕さ
れた破砕物の粒径に対応する大きさの開口を有する金網
材、エキスパンドメタルまたはパンチングメタル等の網
状体によって上記再破砕板6を形成した構造としてもよ
い。上記平均的な大きさとは、上記破砕ローラ4と破砕
板5との設置間隔を調節することによって得られる理論
的な粒径、つまり上記破砕用間隙14の先端部の開口寸
法に対応した粒径を意味するものである。
【0032】上記のように金網状体によって再破砕板6
を構成した場合には、上記破砕用間隙14から導出され
た破砕物のうち、粒径の小さいものは再破砕板6の開口
から外部に排出されるとともに、粒径の大きいものは、
上記再破砕板6に衝突する等により再破砕された後に上
記開口から外部に排出されることになる。したがって、
上記構成によれば、再破砕板6上に多量の破砕物が滞留
することを確実に防止しつつ、排出ダクト2を介して装
置外に排出される破砕物の粒径を効果的に均一化するこ
とができる。
【0033】また、上記金網状体によって再破砕板6を
構成した場合には、図6に示すように、破砕板5の先端
部下方から、排出ダクト2の設置部の略全域に上記再破
砕板6を設置した構造するとすることができるため、上
記排出ダクト2から装置外に、粒径の大きな破砕物が排
出されるのを確実に防止することができる。
【0034】さらに、上記実施形態では、破砕板5の上
部に設けられた揺動軸21を支点にして破砕板5を揺動
自在に支持するとともに、破砕板5の先端部下方に設け
られた押しボルト22により必要に応じて破砕板5を押
し上げることができるように構成したため、図示を省略
した取付ボルト等による上記破砕板5の係止状態を解除
した状態で、上記押しボルト21を回動操作して上記破
砕板5の先端部の押上げ量を調節することにより、破砕
板5の湾曲面20と、上記破砕ローラ4の外周面17と
の間隔を容易かつ正確に変化させ、これによって上記破
砕用間隙14を通過する際に破砕される破砕物の粒径を
調節することができる。
【0035】また、上記実施形態では、発動機12の出
力軸に上記Vベルト11に対する動力の伝達を停止する
クラッチ16を設けたため、上記破砕ローラ4と破砕板
5との間において被破砕物15の噛み込み異常が生じ、
破砕ローラ4が回転不能となった場合に、上記クラッチ
16の動力伝達部が離脱状態となることにより、発動機
12に過大な負荷が作用するのを防止してこの発動機1
2の損傷を確実に防止することができる。
【0036】なお、上記実施形態では、発動機12から
なる駆動手段の駆動力をVベルト11等によって破砕ロ
ーラ4に伝達してこの破砕ローラ4を回転駆動するよう
に構成した例について説明したが、上記発動機12に代
えて電動モータまたは油圧モータ等を使用してもよく、
また電動モータ等からなる駆動手段によって破砕ローラ
4を直接駆動するように構成してもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明は、投入部から投入された被破砕物を破砕する破砕機
において、駆動手段によって回転駆動される破砕ローラ
と、この破砕ローラの外周面に沿って伸びる湾曲面が設
けられた破砕板とを有し、上記破砕ローラの外周面と、
破砕板の湾曲面との間に、破砕ローラの回転方向の下流
側に至るに従って先窄まりに形成された破砕用間隙を設
けるとともに、この破砕用間隙の先端部に対向する位置
に再破砕板を配設し、上記破砕用間隙から導出された破
砕物を上記再破砕板に当接させて破砕物を再破砕するよ
うに構成したため、破砕機を大型化することなく、上記
破砕用間隙内において瓦またはコンクリートブロック等
からなる被破砕物を効果的に破砕して小径の粒状物から
なる建築用の骨材等を形成することができるとともに、
上記破砕用間隙から飛び出すように導出される粒径の比
較的大きな破砕物を上記再破砕板に衝突させて再破砕す
る等により、破砕物中に大きな粒径のものが混入するの
を防止して破砕物の粒径を効果的に均一化することがで
きる。
【0038】また、請求項2に係る発明は、上記破砕用
間隙の先端部と、再破砕板との間に、破砕物排出用の開
口部を形成したため、上記破砕用間隙を通過した破砕物
のうち、大きな押出力を受けにくい粒径の小さな破砕物
を、上記破砕物排出用の開口部から下方に落下させるこ
とにより、上記再破砕板により破砕物が必要以上に再破
砕されて粒径が小さくなり過ぎるのを防止できるととも
に、上記再破砕板上に多量の破砕物が供給されて滞留す
ることを効果的に防止できるという利点がある。
【0039】また、請求項3に係る発明は、上記破砕用
間隙を通過する際に、平均的な大きさに破砕された破砕
物の粒径に対応する開口を有する網状体によって上記再
破砕板を形成したため、上記破砕用間隙から導出された
破砕物のうち、粒径の小さいものを、再破砕板の開口か
ら外部に排出させるとともに、粒径の大きいものを、上
記再破砕板に衝突させる等により再破砕することによ
り、この再破砕板上に多量の破砕物が滞留することを確
実に防止しつつ、破砕物の粒径をさらに効果的に均一化
できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る破砕機の実施形態を示す断面図で
ある。
【図2】破砕機の全体構造を示す平面図である。
【図3】破砕ローラの形状を示す説明図である。
【図4】破砕部の構造を示す断面図である。
【図5】本発明に係る破砕機の別の実施形態を示す説明
図である。
【図6】本発明に係る破砕機のさらに別の実施形態を示
す断面図である。
【図7】破砕機の従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ホッパ(投入部) 4 破砕ローラ 5 破砕板 6 再破砕板 9 回転軸 12 発動機(駆動手段) 14 破砕用間隙 15 被破砕物 17 破砕ローラの外周面 20 破砕板の湾曲面 23 破砕物排出用の開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川野 享 広島市南区仁保2丁目1番26号 マツダア ステック株式会社内 (72)発明者 山口 義征 広島市南区仁保2丁目1番26号 マツダア ステック株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投入部から投入された被破砕物を破砕す
    る破砕機において、駆動手段によって回転駆動される破
    砕ローラと、この破砕ローラの外周面に沿って伸びる湾
    曲面が設けられた破砕板とを有し、上記破砕ローラの外
    周面と、破砕板の湾曲面との間に、破砕ローラの回転方
    向の下流側に至るに従って先窄まりに形成された破砕用
    間隙を設けるとともに、この破砕用間隙の先端部に対向
    する位置に再破砕板を配設し、上記破砕用間隙から導出
    された破砕物を上記再破砕板に当接させて破砕物を再破
    砕するように構成したことを特徴とする破砕機。
  2. 【請求項2】 上記破砕用間隙の先端部と、再破砕板と
    の間に、破砕物排出用の開口部を形成したことを特徴と
    する請求項1記載の破砕機。
  3. 【請求項3】 上記破砕用間隙を通過する際に、平均的
    な大きさに破砕された破砕物の粒径に対応する透孔を有
    する網状体によって上記再破砕板を形成したことを特徴
    とする請求項1または2記載の破砕機。
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