JPH10290776A - 内視鏡用洗滌消毒装置 - Google Patents

内視鏡用洗滌消毒装置

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JPH10290776A
JPH10290776A JP9103512A JP10351297A JPH10290776A JP H10290776 A JPH10290776 A JP H10290776A JP 9103512 A JP9103512 A JP 9103512A JP 10351297 A JP10351297 A JP 10351297A JP H10290776 A JPH10290776 A JP H10290776A
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JP
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cleaning
disinfecting
endoscope
washing
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JP9103512A
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English (en)
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Naoya Taya
直也 田谷
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】過去に洗滌消毒した内視鏡の洗滌消毒の時間等
に関するデータや、洗滌消毒工程中に発生した異常に関
するデータを、後日参照することができる内視鏡用洗滌
消毒装置を提供する。 【解決手段】EEPROM24と、内視鏡を洗滌消毒す
る洗滌消毒手段と、この洗滌消毒手段による内視鏡の洗
滌消毒動作を制御する制御装置21と、日付及び時間を
管理するRTC26とを具備し、制御装置21は、内視
鏡の洗滌消毒工程の開始時あるいは洗滌消毒工程中にお
いて、内視鏡の洗滌消毒に関するデータあるいは、異常
検知に関するデータを取得して、このときRTC26か
ら得られる日付及び時間データとともにEEPROM2
4に書き込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内視鏡用洗滌消毒装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、内視鏡は体腔内の検査や治療
の目的で使用されている。この内視鏡は使用後、次の検
査や治療のために必ず洗滌及び消毒する必要があり、例
えば特公平1−17363号公報は内視鏡用洗滌消毒装
置の一例を開示している。この公報では、ユーザーが内
視鏡を洗滌槽内にセットし、洗滌・消毒に関する主なパ
ラメータを操作パネルを介して設定して工程開始のSW
を押すことにより、自動的に洗滌、消毒工程を実行す
る。
【0003】また、内視鏡用洗滌消毒装置は洗滌消毒工
程を行う際、給水条件、排水条件や自己の故障などを認
識し、正常動作が不可能であると判断した場合には、洗
滌消毒工程工程を中止し、その旨を操作パネルに表示す
るとともに、一定期間ブザーを鳴らしてユーザーに告知
する機能(異常検知機能)を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た内視鏡用洗滌消毒装置の洗滌消毒工程あるいは異常検
知に関する情報は工程動作時又は異常発生時にのみ表示
されるので、後日、ユーザーが改めてその内容を参照す
ることはできなかった。
【0005】また、異常が発生した場合、その異常が洗
滌消毒工程のどの段階で発生したのかを特定することが
できなかった。本発明の内視鏡用洗滌消毒装置はこのよ
うな課題に着目してなされたものであり、その第1の目
的とするところは、過去に洗滌消毒した内視鏡の洗滌消
毒に関するデータや、洗滌消毒工程中に発生した異常に
関するデータを、後日参照することができる内視鏡用洗
滌消毒装置を提供することにある。
【0006】また、本発明の内視鏡用洗滌消毒装置の第
2の目的は、過去に発生した異常の発生頻度とタイムチ
ャート上の発生箇所を特定することができる内視鏡用洗
滌消毒装置を提供することにある。
【0007】また、本発明の内視鏡用洗滌消毒装置の第
3の目的は、洗滌消毒工程中に異常が発生した場合、そ
れが消毒前に起こったのか、あるいは消毒後に起こった
のかを検出して、装置内の内視鏡がすでに洗滌消毒され
ているか否かを確認することができる内視鏡用洗滌消毒
装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の内視鏡用洗滌消毒装置は、書き換え可能
な記憶媒体と、内視鏡を洗滌消毒する洗滌消毒手段と、
この洗滌消毒手段による内視鏡の洗滌消毒動作を制御す
る制御手段と、日付及び時間を管理する管理手段とを具
備し、前記制御手段は、内視鏡の洗滌消毒工程の開始時
あるいは洗滌消毒工程中において、内視鏡の洗滌消毒に
関するデータあるいは、異常検知に関するデータを取得
して、このとき前記管理手段から得られる日付及び時間
データとともに前記記憶媒体に書き込む。
【0009】すなわち、本発明の内視鏡用洗滌消毒装置
は、内視鏡の洗滌消毒工程の開始時あるいは洗滌消毒工
程中において、内視鏡の洗滌消毒に関するデータあるい
は、異常検知に関するデータを取得し、取得したデータ
をこのときに得られる日付及び時間データとともに書き
換え可能な記憶媒体に書き込むようにする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面を
参照して詳細に説明する。図1は本発明の第1実施形態
に係る内視鏡用洗滌消毒装置のブロック図である。内視
鏡用洗滌消毒装置1の上部には、図示せぬ内視鏡を洗滌
消毒するための洗滌槽2と、この洗滌槽2の上部をふさ
ぐための洗滌カバー3が取り付けられている。
【0011】洗滌槽2の槽内には、水又は消毒液を注入
する為の給水口10と、槽内の水又は消毒液の排出先を
選択する切換弁9と、洗滌カバー3に向けて水又は消毒
液を噴射する為のノズル11と、内視鏡のボタン類を洗
滌消毒する為のボタン類洗滌用ケース12と、槽内の水
又は消毒液を循環させるための洗滌口14と、内視鏡の
管路内に水、消毒液又は空気を送る為のチューブコネク
タ13と、槽内の水又は消毒液の水位を検知する為のフ
ロートSW8が設置されている。
【0012】外部より供給される水は、給水弁4により
制御され、給水口10より洗滌槽2内に注入される。そ
の際、ゴミ、微生物を濾過する為の水フィルタ5で濾過
される。
【0013】また、消毒液タンク7内の消毒液は、消毒
液ポンプ6によって、同じく給水口10より洗滌槽2内
に注入される。洗滌槽2に注入された水又は消毒液は、
切換弁9の切換えによって洗滌槽中に蓄積されるか消毒
液タンク7に回収されるか、排水される。上記水又は消
毒液を洗滌槽2内に注入する際、その水位はフロートS
W8により検知される。
【0014】洗滌槽2内に注入された水又は消毒液は内
視鏡外表面洗滌用ポンプ15により、洗滌口14から噴
射されて洗滌槽2内を循環し、内視鏡外表面を洗滌・消
毒する。同時に、内視鏡管路洗滌用ポンプ16によりチ
ューブコネクタ13から噴射され内視鏡の管路内を洗滌
・消毒する。また、同じく内視鏡管路洗滌用ポンプ16
によりボタン類洗滌用ケース12内に噴射され、ボタン
類を洗滌・消毒する。また、同じく内視鏡管路洗滌用ポ
ンプ16によりノズル11より噴射され、洗滌カバー3
を洗滌・消毒する。
【0015】洗滌・消毒後、コンプレッサー17によ
り、チューブコネクタ13からエアーが噴射され、内視
鏡の管路内に残留した水又は消毒液を吹き飛ばす。ま
た、同じくコンプレッサー17により、ボタン類洗滌用
ケース12内にエアーが噴射され、ボタン類に残留した
水又は消毒液を噴出させる。また、同じくコンプレッサ
ー17により、ノズル11より噴射させて洗滌カバー3
に残留した水又は消毒液を吹き飛ばす。
【0016】ユーザーは洗滌消毒の間、操作パネル20
を操作することにより、内視鏡洗滌消毒装置1を操作す
る。また、上記した弁、各種のポンプ、フロートSW
8、コンプレッサー17、及び操作パネル20は制御装
置(制御手段)21により制御される。
【0017】図2は、本発明の一実施形態に係る内視鏡
用洗滌消毒装置の電気的な概略図である。マイクロコン
ピュータ22は、EPROM23内に書き込まれたプロ
グラムに基づいて動作する。EPROM23内には内視
鏡用洗滌消毒装置全体を制御する為のプログラムが書き
込まれている。書き換え可能な記憶媒体としてのEEP
ROM24内には、洗滌消毒工程に関するパラメータ及
び過去の洗滌消毒工程の記録及び過去に発生した異常の
記録が書き込まれる。前記フロートSW8の操作により
発生する信号、及び前記操作パネル20内の操作部29
の操作により発生する信号は、入力バッファ27を介し
てマイクロコンピュータ22に入力される。
【0018】内視鏡の洗滌消毒手段としての、前記給水
弁4、消毒液ポンプ6、切換弁9、内視鏡外表面洗滌用
ポンプ15、内視鏡管路洗滌用ポンプ16、コンプレッ
サー17、排水ポンプ18は駆動回路28を介してマイ
クロコンピュータ22によって駆動される。
【0019】ブザー35は、洗滌消毒工程の終了及び異
常の発生時にマイクロコンピュータ22により鳴らされ
る。RTC26は、日付及び時間を自動的に管理する手
段であり、そのデータはマイクロコンピュータ22から
の要求により、マイクロコンピュータ22に入力され、
あるいはセットされる。
【0020】外部のコンピュータ33あるいはプリンタ
34は、接続用ケーブル32を用いて内視鏡用洗滌消毒
装置外表面に設けられたコネクタ31と接続することが
できる。これによって、マイクロコンピュータ22は、
RS−232Cドライバ/レシーバ25を介して外部と
シリアル通信を行うことができる。
【0021】次に、上記した構成を有する内視鏡用洗滌
消毒装置の作用を述べる。運転に先立ち、ユーザーはま
ず洗滌槽2内に図示せぬ内視鏡をセットする。次に、チ
ューブコネクタ13と内視鏡をつなぎ、ボタン類をボタ
ン類洗滌用ケース12内にセットする。洗滌槽カバー3
を閉め、操作パネル20内の操作部29で洗滌消毒工程
を選択する。
【0022】マイクロコンピュータ22は、選択された
工程のパラメータをEEPROM24より読み出して表
示部30に表示する。ここでユーザーが操作部29より
洗滌消毒工程の開始を選択すると、表示部30に図3に
示すようにその旨を表示する。また、RTC26より現
在の日付及び時間を参照し、これらのデータを洗滌時
間、消毒時間に関するデータとともにEEPROM24
に記録する。
【0023】次に、EEPROM24より自動洗滌消毒
工程に関するパラメータを読み込み、それに従って駆動
回路28を介して給水弁4、消毒液ポンプ6、切換弁
9、内視鏡外表面洗滌用ポンプ15、内視鏡管路洗滌用
ポンプ16、コンプレッサー17、排水ポンプ18を駆
動し、また、入力バッファ27を介してフロートSW8
からの信号を読み込み、自動的に内視鏡の洗滌消毒を行
う。
【0024】図4は洗滌消毒工程の詳細を示すフローチ
ャートである。まず、給水口10を介して洗滌漕2に水
を溜めて流水洗滌を行なう(ステップS1、S2)。次
に、排水を行った後(ステップS3)、再度、洗滌漕2
に水を溜めて排水を行なうすすぎ工程を実行する(ステ
ップS4、S5)。次に、送気を行なった後(ステップ
S6)、給水口10を介して洗滌層2に消毒液を溜めて
消毒を行なう(ステップS7、S8)。次に、消毒が終
了した後は消毒液を回収して(ステップS9)、送気を
行なう(ステップS10)。
【0025】次に、洗滌漕2に水を溜めて排水を行なう
すすぎ工程を再度実行する(ステップS11、S1
2)。そして最後に送気を行った後(ステップS1
3)、本工程を終了する。
【0026】洗滌消毒工程が終了すると、マイクロコン
ピュータ22は全ての部品の動作を停止させた後、ブザ
ー35を鳴らしてユーザーに洗滌消毒工程が終了した旨
を知らしめる。
【0027】その際、コネクタ31を通して外部にプリ
ンタ34が接続されていると、マイクロコンピュータ2
2は、先に行なった消毒洗滌工程のデータをRS−23
2Cドライバ/レシーバ25、コネクタ31を介してプ
リンタ34へ出力する。プリンタ34はこのデータをプ
リントアウトする。ここで、前記データの内容は、洗滌
消毒工程を開始した年、月、日、時、分、洗滌時間、消
毒時間、消毒液温度などを含む。
【0028】また、洗滌消毒工程の最中に何らかの異常
を検知すると、マイクロコンピュータ22は当該洗滌消
毒工程を中止し、EPROM23より所定の異常処理工
程のデータを読み出して、それを実行するとともに操作
パネル20上の表示部30にその旨を表示する そし
て、そのときの日付及び時間をRTC26から読み出し
て、発生した異常のデータとともにEEPROM24に
書き込む。
【0029】マイクロコンピュータ22は、操作部29
からまたは外部に接続されたコンピュータ33からEE
PROM24の内容の出力命令が入力されると、EEP
ROM24の内容(過去の洗滌消毒データ及び異常デー
タ)を読み出してRS−232Cドライバ/レシーバ2
5、コネクタ31を介して出力する。その際、コネクタ
31にコンピュータ33が接続されていれば、データと
してコンピュータ33に取り込まれ、コンピュータ33
上のアプリケーションにより編集されて、コンピュータ
33の画面上に図5に示すように過去の洗滌消毒工程デ
ータが表示される。図6は同様にして過去の異常データ
を表示した例を示している。
【0030】また、プリンタ34が接続されていれば、
データはこのプリンタ34によりプリントアウトされ
る。図7は洗滌消毒データをプリントアウトした例であ
り、図8は異常データをプリントアウトした例を示して
いる。
【0031】このとき、過去一回分のデータが自動的に
プリントアウトできるようにしてもよい。図9は洗滌消
毒時における制御装置21の動作を示すフローチャート
である。まず、外部へのデータ出力に対する要求がある
か否かを判断し(ステップST1)、出力要求がある場
合には上記したEEPROM24の内容を読み出して
(ステップST2)、RS−232Cドライバ/レシー
バ25、コネクタ31を介して外部にデータを出力する
(ステップST3)。
【0032】一方、ステップST1で外部へのデータ出
力に対する要求がない場合には、洗滌消毒工程を開始す
るか否かの判断を行い(ステップST4)、この判断が
YESになったときに、RTC26よりそのときの日付
け及び時間を読み出して(ステップST5)、EEPR
OM24に書き込む(ステップST6)。次に洗滌消毒
工程を実行しながら(ステップST7)、この工程中に
おける異常の発生を検出する(ステップST8)。この
工程中において異常がない限りは工程の終了を確認しな
がら(ステップST9)、ステップST7の洗滌消毒工
程を実行するが、工程中に異常が発生した場合にはステ
ップST11に移行してRTC26からそのときの日付
け及び時間を読み出して、これをEEPROM24に書
き込み(ステップST12)、その後、異常処理を行っ
て(ステップST13)、ステップST1に戻る。
【0033】また、上記工程中に異常の発生がない場合
には、洗滌消毒工程の終了とともに終了処理を行って
(ステップST10)、ステップST1に戻る。上記し
た第1実施形態によれば、過去に洗滌消毒した内視鏡の
洗滌消毒に関するデータ、あるいは洗滌消毒工程中に発
生した異常検知に関するデータを、後日参照することが
できる。
【0034】また、過去に発生した異常の発生頻度とタ
イムチャート上の発生箇所を特定できる。さらに、工程
中に異常が発生した場合、それが消毒前に起こったの
か、消毒後に起こったのかにより、装置内の内視鏡が、
すでに洗滌・消毒されているか否かを確認することがで
きる。
【0035】以下に本発明の第2実施形態を説明する。
第2実施形態は上記した特公平1−17363号公報の
他の欠点を克服することを意図している。すなわち、こ
の公報では、自動洗滌消毒工程及び異常検知に関するパ
ラメータは、操作パネルによって変更できる一部のデー
タを除いて、EPROM等の書き換え不可能な記憶媒体
に記憶されている。そのため、洗滌消毒工程の時間を設
置先での環境に合わせる事ができない。特に、給水条件
は施設による差が大きく、条件によっては洗滌槽内に水
を溜めるのに要する時間に3倍以上の格差が生じる可能
性がある。よって、蛇口の開け忘れ、フィルタの詰まり
等による給水量不足を検知するための基準時間、幅の設
定および総工程時間の算出が難しい。
【0036】また、装置がおかれている環境(温度、湿
度、給水・排水条件など)によらず、一定の制御を行っ
ているため、最悪値を基に工程の定数を決めており、通
常の環境ではオーバースペックとなる場合がある。
【0037】また、洗滌・消毒に使用する洗剤・消毒液
は特性の異なる新製品が出荷されることが十分に予想さ
れる。したがってその製品を使用する場合には、製品ご
とに洗滌・消毒工程のパラメータを変える必要がある
が、この場合、ROMを新たに作成し、交換する必要が
ある。
【0038】そこで、第2実施形態では、RS−232
Cなどの規約に準拠した通信手段と、主電源が切られて
もその内容を保持する機能を持ち、洗滌・消毒に関する
パラメータを書き換えることができる記憶媒体と、自己
のおかれている環境を認識するためのセンサと、上記し
た各手段を制御する制御手段を設ける。
【0039】制御手段は、自動洗滌消毒工程において、
前記センサの出力及び洗滌消毒工程中に計測した時間に
より、自己のおかれている環境(温度・湿度・給排水条
件等)を認識し、それによって洗滌消毒工程及び異常検
知に関するパラメータを調整する。このようにすれば、
設置環境に合わせた効率のよい自動洗滌消毒工程を行う
ことができる。
【0040】また、消毒液は特性上、温度が上昇するほ
ど能力が上がるが、寿命が下がってしまうので使用直前
に加温することが望ましい。そこで、本実施形態では、
気温と消毒液の温度を計測することにより、消毒液温度
が使用直前に最適値となるよう、加温工程を制御する。
【0041】また、前記した通信手段によって本内視鏡
用洗滌消毒装置をコンピュータと接続して通信を行うよ
うにする。そして、このコンピュータよりしかるべきデ
ータが入力された場合、前記制御手段はそのデータに基
づいて、前記記憶媒体内のパラメータを書き換えるよう
にする。また、保持しているパラメータをコンピュータ
に出力するようにすれば、部品の交換を行わずに、洗滌
消毒方法の変更や新しい薬液に対応することができる。
【0042】図10は本発明の第2実施形態に係る内視
鏡用洗滌消毒装置のブロック図である。本実施形態の内
視鏡用洗滌消毒装置の構成では、消毒液ヒータ44と、
洗滌漕温度センサ45と、消毒液温度センサ49とが新
たに追加されている。
【0043】消毒液ヒータ44は消毒液タンク7内の消
毒液を目的温度まで加温するものである。また、洗滌槽
温度センサ45は洗滌槽2内に設置され、洗滌槽2内の
気温、給水された水の温度を検知する。また、消毒液温
度センサ49は消毒液タンク7内に設置されて、消毒液
タンク7内の消毒液温度を検知する。
【0044】図11は、第2実施形態に係る内視鏡用洗
滌消毒装置の電気的な概略図である。本実施形態に係る
電気的な概略図は以下の点を除いて第1実施形態の電気
的な概略図と同様である。すなわち、図10に対応する
消毒液温度センサー49と洗滌漕温度センサー45とが
新たに入力バッファ27に接続され、消毒液ヒータ44
が駆動回路28に新たに接続されている。また、第1実
施形態で用いたRTC26は除かれている。
【0045】次に、上記した構成を有する内視鏡用洗滌
消毒装置の作用を述べる。運転に先立ち、ユーザーはま
ず洗滌槽2内に図示せぬ内視鏡をセットする。次に、チ
ューブコネクタ13と内視鏡をつなぎ、ボタン類をボタ
ン類洗滌用ケース12内にセットする。洗滌槽カバー3
を閉め、操作パネル20内の操作部29で洗滌消毒工程
を選択する。
【0046】マイクロコンピュータ22は、選択された
工程のパラメータをEEPROM24より読み出して表
示部30に表示する。ここでユーザーが操作部29より
洗滌消毒工程の開始を選択すると、表示部30に図3に
示すようにその旨を表示する。 次に、EEPROM2
4より自動洗滌消毒工程に関するパラメータを読み込
み、それに従って駆動回路28を介して給水弁4、消毒
液ポンプ6、切換弁9、内視鏡外表面洗滌用ポンプ1
5、内視鏡管路洗滌用ポンプ16、コンプレッサー1
7、排水ポンプ18、消毒液ヒーター44を駆動し、ま
た、入力バッファ27を介してフロートSW8、消毒液
温度センサ49、洗滌漕温度センサ45からの信号を読
み込み、自動的に内視鏡の洗滌消毒を行う。
【0047】本実施形態では、マイクロコンピュータ2
2は上記した自動洗滌消毒工程において、洗滌消毒工程
中に計測した時間や、消毒液温度センサ49及び洗滌漕
温度センサ45からの入力により、自己のおかれている
環境(温度・湿度・給排水条件等)を認識し、それによ
ってEEPROM24に記憶されている洗滌消毒工程及
び異常検知に関するパラメータを調整する。例えば、洗
滌消毒工程を行う際に給水・排水に要した時間を計測
し、その値をEEPROM24に書き込むことにより、
次回工程よりその給水・排水条件に適合した工程のパラ
メータが作成される。
【0048】また、本実施形態では、図12に示すよう
に、第1実施形態の洗滌消毒工程に加えて、消毒液を目
的の温度にまで加温する工程(SL7)が追加されてい
る。ここでは、マイクロコンピュータ22は、洗滌消毒
工程に先立ち、洗滌槽温度センサ45によって気温と給
水された水の温度を計測するとともに、消毒液温度セン
サ49によって消毒液の液温を計測する。これによっ
て、消毒液加温に要する時間を計算し、自動洗滌消毒工
程に関するパラメータに加算するとともに、消毒液使用
直前に目的の温度になるように消毒液ヒータ44を制御
する洗滌消毒工程が終了すると、マイクロコンピュータ
22は全ての部品の動作を停止させた後、ブザー35を
鳴らし、ユーザーに洗滌消毒工程が終了した旨を知らし
める。
【0049】また、洗滌消毒工程の最中に何らかの異常
を検知すると、マイクロコンピュータ22は洗滌消毒工
程を中止し、EPROM23より所定の異常処理工程の
データを読み出して、それを実行するとともに操作パネ
ル20上の表示部30にその旨を表示する。
【0050】図13は内視鏡洗滌消毒機1とコンピュー
タ33を接続した図であり、内視鏡洗滌消毒機1の外表
面に取り付けられたコネクタ31(図11)により、ケ
ーブル32を介して接続されている。
【0051】使用者はコンピュータ33を操作し、あら
かじめ定められたプロトコルに従ってデータを送信す
る。マイクロコンピュータ22はRS−232Cドライ
バ/レシーバ25より前記データが入力されると、その
データに従ってEEPROM24の内容を書き換える。
あるいは、EEPROM24の内容をコンピュータ33
に送信することも可能である。
【0052】上記した第2実施形態によれば、内視鏡用
洗滌消毒装置は自動的に自己のおかれている環境に適合
した自動洗滌消毒工程及び異常検知を行える。また、部
品交換をすることなく、洗滌・消毒に関するパラメータ
を変えることができる。
【0053】さらに、複数の機器が同一環境内に設置さ
れている場合、他機器の動作による環境の変化に対応で
きる。なお、上記した具体的実施形態には、以下の構成
を有する発明が含まれている。 (1) 書き換え可能な記憶媒体と、内視鏡を洗滌消毒
する洗滌消毒手段と、この洗滌消毒手段による内視鏡の
洗滌消毒動作を制御する制御手段と、日付及び時間を管
理する管理手段と、を具備し、前記制御手段は、内視鏡
の洗滌消毒工程の開始時あるいは洗滌消毒工程中におい
て、内視鏡の洗滌消毒に関するデータあるいは、異常検
知に関するデータを取得して、このとき前記管理手段か
ら得られる日付及び時間データとともに前記記憶媒体に
書き込むことを特徴とする内視鏡用洗滌消毒装置。 (2) (1)の構成において、前記記憶媒体に記憶さ
れている前記洗滌消毒に関するデータあるいは、異常検
知に関するデータを表示する表示手段をさらに具備す
る。 (3) (1)の構成において、前記記憶媒体に記憶さ
れている前記洗滌消毒に関するデータあるいは、異常検
知に関するデータを印刷する印刷手段をさらに具備す
る。 (4) 内視鏡の洗滌消毒に関するデータあるいは、異
常検知に関するデータが記憶される書き換え可能な記憶
媒体と、内視鏡を洗滌消毒する洗滌消毒手段と、自己の
おかれている環境を認識する認識手段と、この認識手段
から得られる認識データに基づいて、前記記憶媒体に記
憶されている、内視鏡の洗滌消毒に関するデータあるい
は、異常検知に関するデータを変更する制御手段と、を
具備することを特徴とする内視鏡用洗滌消毒装置。 (5) (4)の構成において、前記制御手段は、内視
鏡の洗滌消毒を行なうにあたって、前記認識手段によっ
て認識された環境に応じて、洗滌消毒に用いられる消毒
液の温度を調整する。 (6) (4)の構成において、前記内視鏡用洗滌消毒
装置にはコンピュータが接続されており、該コンピュー
タからデータが入力されたときに、前記制御手段は、こ
の入力されたデータに基づいて前記記憶媒体に記憶され
ているデータを書き換える。 (7) (4)の構成において、前記内視鏡用洗滌消毒
装置にはコンピュータが接続されており、前記制御手段
は、前記記憶媒体に記憶されているデータをこのコンピ
ュータに送信する。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、過去に洗滌消毒した内
視鏡の洗滌消毒に関するデータ、あるいは洗滌消毒工程
中に発生した異常検知に関するデータを、後日参照する
ことができる。
【0055】また、過去に発生した異常の発生頻度とタ
イムチャート上の発生箇所を特定できる。さらに、工程
中に異常が発生した場合、それが消毒前に起こったの
か、消毒後に起こったのかにより、装置内の内視鏡が、
すでに洗滌・消毒されているか否かを確認することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る内視鏡用洗滌消毒
装置のブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る内視鏡用洗滌消毒
装置の電気的な概略図である。
【図3】ユーザーが洗滌消毒工程の開始を選択したとき
の表示部の表示を示す図である。
【図4】洗滌消毒工程の詳細を示すフローチャートであ
る。
【図5】過去の洗滌消毒工程データの表示例を示す図で
ある。
【図6】過去の異常データの表示例を示す図である。
【図7】過去の洗滌消毒データをプリントアウトした例
を示す図である。
【図8】過去の異常データをプリントアウトした例を示
す図である。
【図9】洗滌消毒時における制御装置の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図10】本発明の第2実施形態に係る内視鏡用洗滌消
毒装置のブロック図である。
【図11】本発明の第2実施形態に係る内視鏡用洗滌消
毒装置の電気的な概略図である。
【図12】本発明の第2実施形態における洗滌消毒工程
のブロック図である。
【図13】内視鏡洗滌消毒機とコンピュータを接続した
図である。
【符号の説明】
1…内視鏡用洗滌消毒装置、 2…洗滌漕、 3…洗滌カバー、 4…給水弁、 5…水フィルタ、 6…消毒液ポンプ、 7…消毒液タンク、 8…フロートSW、 9…切換弁、 10…給水口、 11…ノズル、 12…ボタン類洗滌用ケース、 13…チューブコネクタ、 14…洗滌口、 15…内視鏡外表面洗滌用ポンプ、 16…内視鏡管路洗滌用ポンプ、 17…コンプレッサー、 18…排水ポンプ、 20…操作パネル、 21…制御装置、 22…マイクロコンピュータ、 23…EPROM、 24…EEPROM、 25…RS−232Cドライバ/レシーバ、 26…RTC。 31…コネクタ、 32…ケーブル、 33…コンピュータ、 34…プリンタ。 44…消毒液ヒータ、 45…洗滌漕温度センサ、 49…消毒液温度センサ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 書き換え可能な記憶媒体と、 内視鏡を洗滌消毒する洗滌消毒手段と、 この洗滌消毒手段による内視鏡の洗滌消毒動作を制御す
    る制御手段と、 日付及び時間を管理する管理手段と、を具備し、 前記制御手段は、内視鏡の洗滌消毒工程の開始時あるい
    は洗滌消毒工程中において、内視鏡の洗滌消毒に関する
    データあるいは、異常検知に関するデータを取得して、
    このとき前記管理手段から得られる日付及び時間データ
    とともに前記記憶媒体に書き込むことを特徴とする内視
    鏡用洗滌消毒装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009118962A (ja) * 2007-11-13 2009-06-04 Olympus Medical Systems Corp 内視鏡洗浄消毒装置
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JP2009254682A (ja) * 2008-04-18 2009-11-05 Fujifilm Corp 内視鏡洗浄機管理システム
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