JPH10290285A - 通信端末装置 - Google Patents

通信端末装置

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JPH10290285A
JPH10290285A JP9761097A JP9761097A JPH10290285A JP H10290285 A JPH10290285 A JP H10290285A JP 9761097 A JP9761097 A JP 9761097A JP 9761097 A JP9761097 A JP 9761097A JP H10290285 A JPH10290285 A JP H10290285A
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Yoshihiro Hamamatsu
美博 濱松
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カードと本体との同時盗難や紛失を回避し
て、第三者による乱用や悪用による不正使用を有効に防
止できるようにすることを課題とする。 【解決手段】 制御情報を記憶したICカード1と、I
Cカード1を脱着自在であり、かつICカードの制御情
報に基づいて通信を行う本体2とを備え、本体2は、脱
着検出部213によりICカード1の装着状態が検出さ
れた場合にICカード1に記憶された制御情報を読み出
してRAM部23に記憶しておき、その後、脱着検出部
213によりICカード1の脱装状態が検出された場合
に電源ボタン28による電源オフ操作の有無を判断し、
該判断により電源オフ操作有りという判断結果が得られ
た場合にRAM部23に記憶された制御情報を消去す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信端末装置に関
し、詳細には、IC(集積回路)カードの情報を用いて
通信を行う携帯電話機,自動車電話機等の通信端末装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13は、例えば特開平7−20308
号公報による従来の通信端末装置を示すブロック図であ
る。図13に示した通信端末装置においては、本体であ
る本体41が、アンテナ16,このアンテナ16に接続
された無線通信を行う無線送信部47および無線受信部
48,この無線受信部48の無線チャネルを設定する局
部周波数発信部49,無線送信や局部周波数発振を制御
する論理制御部・記憶部50,操作者の正否の旨を表示
する表示部51,電源を供給する電源部52,磁気カー
ド装着部55の磁気カード読取部56を介して磁気カー
ド42に接続される読取I/O部53,操作を指示する
キー操作部54により構成される。なお、磁気カード4
2は、磁気データ(加入者個別データや個人暗証番号)
を記憶した情報記憶部57を有している。
【0003】つぎに、動作について説明する。図13に
示した通信端末装置では、本体41の磁気カード装着部
55に磁気カード42が挿入されると、磁気カード読取
部56により磁気データが読み取られ、その磁気データ
はさらに論理制御部・記憶部50に転送される。このと
き、操作者によるキー操作部54のキー操作により暗証
番号が入力され、その入力暗証番号と磁気データに含ま
れる暗証番号とが一致した場合には、無線電話の接続が
可能になる。
【0004】なお、カードを用いて通信を行う近似技術
として、例えば特開平6−296161号公報,同29
6162号公報がある。これら公報には、ICカードの
抜き取りを消費電力により検出し、ICカードが抜き取
られた際に通話を中止するという技術が開示されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記公報のように従来
例による通信端末装置は、磁気カードやICカードなど
のカードを本体に装着した状態で通信機能を果たすよう
にした構成なので、携帯中に、その通信端末装置が盗難
されたり紛失した場合にはそのまま使用可能な状態で第
三者に渡っていた。それゆえ、永久的に使用可能な状態
が続いてしまうことから、第三者による乱用や悪用が放
置されるという問題があった。
【0006】この発明は、上述した従来例による問題を
解消するため、カードと本体との同時盗難や紛失を回避
して、第三者による乱用や悪用による不正使用を有効に
防止することが可能な通信端末装置を得ることを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、この発明に係る通信端末装置は、
制御情報を記憶したICカードと、ICカードを脱着自
在であり、かつICカードの制御情報に基づいて通信を
行う本体とを備えた通信端末装置において、本体は、電
源オンもしくは電源オフする電源ボタンと、ICカード
の脱着状態を検出する脱着検出手段と、脱着検出手段に
よりICカードの装着状態が検出された場合に電源ボタ
ンの電源オン操作による電源投入を許可する制御手段
と、を有したことを特徴とする。
【0008】この発明によれば、本体においてICカー
ドの装着状態が検出された場合に電源ボタンの電源オン
操作による電源投入を許可するようにしたので、ICカ
ードが本体の電源投入時以外には必要なくなって、使用
時でも本体とICカードとを別々に携帯することが可能
になることから、本体とICカードとを同時に盗難もし
くは紛失するような事態が減少し、これによって、本体
だけでは電源投入ができないなどのように不正使用を有
効に防止することが可能である。
【0009】つぎの発明に係る通信端末装置は、制御情
報を記憶したICカードと、ICカードを脱着自在であ
り、かつICカードの制御情報に基づいて通信を行う本
体とを備えた通信端末装置において、本体は、通信を行
う通信手段と、ICカードの脱着状態を検出する脱着検
出手段と、脱着検出手段によりICカードの脱装状態が
検出された場合に通信手段による通信を許可する制御手
段と、を有したことを特徴とする。
【0010】この発明によれば、ICカードの脱装状態
が検出された場合に通信を許可するようにしたので、使
用時の段階で本体とICカードとは別々に携帯され、本
体とICカードとを同時に盗難もしくは紛失するような
事態が未然に防止され、これによって、本体だけでは電
源投入ができないなどのように不正使用を有効に防止す
ることが可能である。
【0011】つぎの発明に係る通信端末装置は、識別情
報を記憶したICカードと、ICカードを脱着自在であ
り、かつICカードの識別情報に基づいて通信を行う本
体とを備えた通信端末装置において、本体は、通信を行
う通信手段と、ICカードの脱着状態を検出する脱着検
出手段と、脱着検出手段によりICカードの装着状態が
検出された場合にICカードに記憶された識別情報を記
憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された識別情報とあ
らかじめ記憶された識別情報とを照合し、その照合によ
り一致が得られ、かつ脱着検出手段によりICカードの
脱装状態が検出された場合にのみ、通信手段による通信
を許可する制御手段と、を有したことを特徴とする。
【0012】この発明によれば、本体に装着されたIC
カードの識別情報と本体にあらかじめ記憶された識別情
報とを照合し、その照合により一致が得られ、かつIC
カードの脱装状態が検出された場合にのみ、通信を許可
するようにしたので、使用時の段階で本体とICカード
とは別々に携帯され、適合するICカードと本体との双
方を入手しない限り使用できず、これによって、不正使
用を有効に防止することが可能である。
【0013】つぎの発明に係る通信端末装置は、制御情
報を記憶したICカードと、ICカードを脱着自在であ
り、かつICカードの制御情報に基づいて通信を行う本
体とを備えた通信端末装置において、本体は、電源オン
もしくは電源オフする電源ボタンと、ICカードの脱着
状態を検出する脱着検出手段と、脱着検出手段によりI
Cカードの装着状態が検出された場合にICカードに記
憶された制御情報を記憶する記憶手段と、脱着検出手段
によりICカードの脱装状態が検出された場合に電源ボ
タンによる電源オフ操作の有無を判断し、その判断によ
り電源オフ操作有りという判断結果が得られた場合に記
憶手段に記憶された制御情報を消去する制御手段と、を
有したことを特徴とする。
【0014】この発明によれば、ICカードの脱装状態
が検出された場合に電源ボタンによる電源オフ操作があ
ると、ICカードから読み出して記憶しておいた制御情
報を消去するようにしたので、電源オフ後の本体の再使
用ができなくなり、これによって、本体だけでは再使用
ができないなどのように不正使用を有効に防止すること
が可能である。
【0015】つぎの発明に係る通信端末装置は、制御情
報を記憶したICカードと、ICカードを脱着自在であ
り、かつICカードの制御情報に基づいて通信を行う本
体とを備えた通信端末装置において、ICカードは、時
間的有効期限を示す期限情報をあらかじめ記憶してお
り、本体は、通信を行う通信手段と、時刻を測定して時
刻情報を得る時刻測定手段と、ICカードの脱着状態を
検出する脱着検出手段と、脱着検出手段によりICカー
ドの装着状態が検出された場合にICカードに記憶され
た期限情報を読み出し、その読み出された期限情報と時
刻測定手段により得られた時刻情報との比較から時間的
有効可否を判断し、その判断により時間的に有効である
という判断結果が得られた場合に通信手段による通信を
許可する制御手段と、を有したことを特徴とする。
【0016】この発明によれば、ICカードの装着状態
が検出された場合にICカードに記憶された期限情報と
本体で測定した時刻情報との比較から時間的有効可否を
判断し、その判断により時間的に有効であるという判断
結果が得られた場合に通信手段による通信を許可するよ
うにしたので、本体とICカードとを同時に盗難もしく
は紛失するような事態が生じてもその使用に時間的制限
が与えられ、これによって、永続的な不正使用を有効に
防止することが可能である。
【0017】つぎの発明に係る通信端末装置は、制御情
報を記憶したICカードと、ICカードを脱着自在であ
り、かつICカードの制御情報に基づいて通信を行う本
体とを備えた通信端末装置において、ICカードは、回
数的有効期限を示す期限情報をあらかじめ記憶してお
り、本体は、通信を行う通信手段と、ICカードの脱着
状態を検出する脱着検出手段と、脱着検出手段によりI
Cカードの装着状態が検出された場合にICカードに記
憶された期限情報を読み出し、その読み出された期限情
報と予め記憶された回数比較情報との比較から回数的有
効可否を判断し、その判断により回数的に有効であると
いう判断結果が得られた場合に通信手段による通信を許
可する制御手段と、を有したことを特徴とする。
【0018】この発明によれば、ICカードの装着状態
が検出された場合にICカードに記憶された期限情報と
本体に予め記憶された回数比較情報との比較から回数的
有効可否を判断し、その判断により回数的に有効である
という判断結果が得られた場合に通信を許可するように
したので、本体とICカードとを同時に盗難もしくは紛
失するような事態が生じてもその使用に回数的制限が与
えられ、これによって、永続的な不正使用を有効に防止
することが可能である。
【0019】つぎの発明に係る通信端末装置は、制御情
報を記憶したICカードと、ICカードを脱着自在であ
り、かつICカードの制御情報に基づいて通信を行う本
体とを備えた通信端末装置において、ICカードは、外
部通信機器について本体での使用可否を示す情報をあら
かじめ記憶しており、本体は、ICカードの脱着状態を
検出する脱着検出手段と、脱着検出手段によりICカー
ドの装着状態が検出された場合にICカードに記憶され
た情報を読み出し、その読み出された情報に従って本体
自身に接続された外部通信機器の使用可否を判断し、そ
の判断により使用可であるという判断結果が得られた場
合に接続された外部通信機器を用いた通信を許可する制
御手段と、を有したことを特徴とする。
【0020】この発明によれば、ICカードの装着状態
が検出された場合にICカードに記憶された外部通信機
器について本体での使用可否を示す情報に従って本体自
身に接続された外部通信機器の使用可否を判断し、その
判断により使用可であるという判断結果が得られた場合
に接続された外部通信機器を用いた通信を許可するよう
にしたので、外部通信機器を接続しただけでは通信が行
えず、これによって、外部通信機器を用いた不正使用を
有効に防止することが可能である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明に係る通信端末装置の好適な実施の形態を詳細に説
明する。
【0022】(実施の形態1)図1はこの発明の実施の
形態1による通信端末装置の内部構成を示すブロック図
である。図1に示した通信端末装置は、ICカード1と
本体2Aとの組合わせで構成されている。
【0023】ICカード1は、各種の情報が記憶された
メモリ部11と、メモリ部11に接続された外部接続端
子12とを備えている。メモリ部11は、IDコードな
どのように本体2Aが通信機能を果たすための情報を記
憶している。外部接続端子12は、ICカード1が後述
する本体2Aのスロット部21に挿入された際に、その
スロット部21内に設けられた接続端子212に電気的
に接続される。
【0024】本体2Aは、ICカード1を脱着(装着ま
たは脱装)するためのスロット部21を備えている。ス
ロット部21は、ICカード1が収容される収容空間2
11、収容空間211の内部に設けられICカード1の
外部接続端子12に接続する接続端子212、および、
接続端子212に付設され感圧センサ,電流センサ等に
より構成されてICカード1の装着状態,脱装状態を検
出する脱着検出部213を備えている。
【0025】スロット部21の接続端子212には、I
Cカード1のメモリ部11に記憶されている情報を読取
るI/O部22が接続されている。I/O部22は、I
Cカード1のメモリ部11から読取った情報が書込まれ
るRAM部23を介してCPU部24に接続されてい
る。スロット部21の脱着検出部213は、CPU部2
4に直接接続されている。RAM部23には、CPU部
24に接続した電源のバックアップ部25が設けられて
いる。
【0026】また、本体2Aは、通信の基本構造である
送受信部27、送受信部27への通電を電源のオン/オ
フにより制御する電源ボタン28、およびアンテナ30
を備えている。送受信部27,電源ボタン28は、CP
U部24に接続されている。さらに、本体2Aは、ダイ
ヤル入力などのように通信を指示するキー操作部29
と、通信状態などの情報を可視表示する表示部31とを
備えている。なお、本体2Aは、マイクやスピーカを有
しているが、説明を簡略にするため、図示およびその説
明を省略する。
【0027】つぎに、通信端末装置の形状について説明
する。図2はこの発明の実施の形態1による通信端末装
置の外観形状を示す外観斜視図である。通信端末装置に
おいて、本体2Aは、矩形状に形成され、上面に表示部
31,電源スイッチ28,キー操作部29を配置させて
いる。この本体2Aは、内部にRAM部23,CPU部
24を搭載させるとともに、底面にICカード1の脱着
を行うためのスロット部21を設けている。
【0028】つぎに、動作について説明する。図3は実
施の形態1による動作を説明するフローチャートであ
る。図1および図2に示した通信端末装置では、ICカ
ード1,本体2Aを使用して通信を行う場合、まず使用
者がICカード1を本体2Aのスロット部21に装着す
る必要がある。ICカード1の装着状態は、スロット部
21の脱着検出部213によって検出され、その検出信
号がCPU部24に送信される。CPU部24は、この
検出信号を受け付けることでICカード1の挿入(装着
状態)を確認する(ステップS11)。
【0029】続いて、CPU部24は電源スイッチ28
のオン操作を受け入れる。すなわち、CPU部24は、
本体2AへのICカード1の装着が完了してから、電源
投入を許可するように制御する。この後、使用者により
電源ボタン28がオン操作されると、CPU部24は、
そのオン操作を受け付け(ステップS12)、送受信部
27への通電を指示する(ステップS13)。すなわ
ち、本体2A内の各ユニットに電源が投入され、アンテ
ナ30を通じて外部との通信準備が整うことになる。
【0030】ところが、ICカード1が装着されない場
合には(ステップS11)、本体2Aのみを入手した者
が不正使用しようとしても、本体2Aの脱着検出部21
3によってICカード1の最初からの脱装状態が検出さ
れることから、電源ボタン28がオン操作されても、C
PU部24により本体2Aの送受信部27への通電が拒
否される。すなわち、本体2Aに電源が投入されないた
め、通信が不可能となる。
【0031】以上説明したように、この実施の形態1に
よれば、本体2AにおいてICカード1の装着状態が検
出された場合に電源ボタン28の電源オン操作による電
源投入を許可するようにしたので、ICカード1が本体
2Aの電源投入時以外には必要なくなって、使用時でも
本体2AとICカード1とを別々に携帯することが可能
になることから、本体2AとICカード1とを同時に盗
難もしくは紛失するような事態が減少し、これによっ
て、本体2Aだけでは電源投入ができないなどのように
不正使用を有効に防止することが可能である。
【0032】なお、許可された使用者の間で複数の本体
2…を共有して使用する場合、各使用者がもつICカー
ド1毎に電話番号やサービス情報を与えておけば、各本
体2…に固有の電話番号やサービス制限を固定させる必
要がなくなるので、正当な使用者がICカード1さえ持
っていれば、共有対象となるすべての本体2を使用する
ことが可能である。
【0033】(実施の形態2)さて、前述した実施の形
態1は、ICカードを本体に装着した場合にのみ本体の
電源投入を許可するようにしていたが、以下に説明する
実施の形態2のように、電源投入後はICカードを抜き
取ってから通信を行うようにしてもよい。この実施の形
態2は、前述の実施の形態1による構成を適用している
ことから、構成の図示およびその説明を省略し、動作に
ついての説明では図1に示した番号と同様の番号を用い
て説明する。
【0034】ここでは、動作についてのみ説明する。図
4は実施の形態2による動作を説明するフローチャート
である。実施の形態2による通信端末装置では、ICカ
ード1,本体2Aを使用して通信を行う場合、まず使用
者がICカード1を本体2Aのスロット部21に装着す
る必要がある。ICカード1の装着状態は、スロット部
21の脱着検出部213によって検出され、その検出信
号がCPU部24に送信される。CPU部24は、この
検出信号を受け付けることでICカード1の挿入(装着
状態)を確認する(ステップS21)。
【0035】このようにしてICカード1が本体2に装
着されると、そのICカード1のメモリ部11に記憶さ
れているIDデータを含む制御情報がメモリ部11から
読み出され、本体2内のRAM部23に格納される(ス
テップS22)。したがって、ICカード1が装着され
ていないと、IDデータを含む制御情報の読み出しが行
えないため、以降、通信はもちろん電源投入さえも行え
ないことになる。
【0036】続いて、CPU部24は、RAM部23に
格納されたIDデータの正当性を確認するため、そのI
DデータとCPU部24自身があらかじめ記憶している
IDデータとを照合して、一致か、それとも不一致かを
判断する(ステップS23)。その結果、一致が確認さ
れた場合にのみ、CPU部24は電源スイッチ28のオ
ン操作を受け入れる。すなわち、CPU部24は、ID
データの正当性を確認してから、電源投入を許可するよ
うに制御する。
【0037】この後、使用者により電源ボタン28がオ
ン操作されると、CPU部24は、そのオン操作を受け
付け(ステップS24)、内部への通電を指示する(ス
テップS25)。すなわち、本体2A内の各ユニットに
電源が投入される。ところが、この段階では、まだアン
テナ30を通じて外部との通信準備が整わず、続いてI
Cカード1の脱着状態が確認される。
【0038】すなわち、脱着検出部213によりICカ
ード1の脱着状態が検出される。その際、ICカード1
が装着状態で検出された場合には通信準備が整わないも
のとして、ICカード1が抜き取られるまでは通信は不
許可となる(ステップS28)。一方、ICカード1が
脱装状態で検出された場合には通信準備が整ったものと
して、通信が許可される(ステップS27)。
【0039】なお、IDの不一致(ステップS23)や
ID一致後の電源未投入(ステップS24)の際には、
通信不許可として処理が終了する(ステップS28)。
【0040】以上説明したように、実施の形態2によれ
ば、本体2AにおいてICカード1の脱装状態が検出さ
れた場合に通信を許可するようにしたので、使用時の段
階で本体2AとICカード1とは別々に携帯され、本体
2AとICカード1とを同時に盗難もしくは紛失するよ
うな事態が未然に防止され、これによって、本体2Aだ
けでは電源投入ができないなどのように不正使用を有効
に防止することが可能である。
【0041】また、本体2Aに装着されたICカード1
のIDデータと本体2Aにあらかじめ記憶された識別情
報とを照合し、その照合により一致が得られ、かつIC
カード1の脱装状態が検出された場合にのみ、通信を許
可するようにしたので、使用時の段階で本体2AとIC
カード1とは別々に携帯され、適合するICカード1と
本体2Aとの双方を入手しない限り使用できず、これに
よって、不正使用を有効に防止することが可能である。
【0042】(実施の形態3)さて、前述の実施の形態
1,2では、通信を開始するに当たってのセキュリティ
を具体化したものであったが、以下に説明する実施の形
態3のように、通信が一旦終了すると、その段階で通信
を許可するための情報をすべて抹消するようにしてもよ
い。
【0043】この実施の形態3は、前述の実施の形態1
による構成を適用していることから、構成の図示および
その説明を省略し、動作についての説明では図1に示し
た番号と同様の番号を用いて説明する。
【0044】ここでは、動作についてのみ説明する。図
5は実施の形態3による動作を説明するフローチャート
である。この実施の形態3において、実施の形態2によ
る通信が行われている場合には、ICカード1から読み
出したID情報などの制御情報がRAM部23に格納済
みとなる。
【0045】実施の形態2による通信は、ICカード1
の脱装状態が条件となっていることから、ICカード1
が脱装された状態で実施される。また、実施の形態1,
2において、ICカード1の装着で電源投入が許可され
ることから、この実施の形態3の前提が実施の形態1,
2であれば、本体2が動作中のときにはICカード1が
装着状態となる。
【0046】このため、実施の形態2を前提とした場
合、通信中であればステップS31においてICカード
1の脱装状態が確認され(ステップS31)、続くステ
ップS32において電源ボタン28によるオフ操作が検
出される。また、実施の形態1,2を前提とした場合に
は、通信中でなければ、ステップS31においてその時
の脱着検出部213の検出状態からICカード1の脱着
状態が判断される。
【0047】いずれにしても、ICカード1が抜き取ら
れていない場合、すなわちICカード1の装着状態が保
持されているのであれば(ステップS31)、電源の切
断は許可されず、現状が保持されたまま処理は終了す
る。
【0048】一方、ICカード1が抜き取られ、ICカ
ード1の脱装状態が確認された場合には(ステップS3
1)、電源の切断が許可されるので、その後、電源ボタ
ン28が電源オフ操作されると(ステップS32)、R
AM部23に記憶されているICカード1の制御情報が
すべて消去される(ステップS33)。
【0049】以上説明したように、実施の形態3によれ
ば、本体2AにおいてICカード1の脱装状態が検出さ
れた場合に電源ボタン28による電源オフ操作がある
と、ICカード1から読み出してRAM部23に記憶し
ておいた制御情報を消去するようにしたので、その制御
情報がなくなることで電源オフ後の本体2Aの再使用が
できなくなり、これによって、本体2Aだけでは再使用
ができないなどのように不正使用を有効に防止すること
が可能である。
【0050】(実施の形態4)さて、前述した実施の形
態1〜3は、ICカードの脱着状態に従って本体の動作
を決定していたが、以下に説明する実施の形態4のよう
に、ICカードと本体との両方が意志に反して第三者の
手に渡った場合にも、時間的に期限を与えることで不正
使用による被害を最小限を抑えるようにしてもよい。
【0051】まず、構成について説明する。図6はこの
発明の実施の形態4による通信端末装置の内部構成を示
すブロック図である。実施の形態4による通信端末装置
は、本体2BとICカード1との組み合わせで構成され
る。本体2Bは、全体的には図1に示した本体2Aと同
様の構成を有することから、同様のユニットには同様の
番号を付し、その説明を省略する。
【0052】本体2Bにおいては、前述のCPU部24
に時刻を測定して現時刻を得る時刻測定部32が設けさ
れており、この追加構成が本体2Aと構成上で相違す
る。なお、ICカード1については共通とするが、制御
情報の中に、ICカード1の有効期限が時間的な情報と
して含まれている。この情報を以下に時間的有効期限情
報と称する。この時間的有効期限情報は、図6に示した
如く、ICカード1のメモリ部11にあらかじめ記憶さ
れている。
【0053】つぎに、動作について説明する。図7は実
施の形態4による動作を説明するフローチャートであ
る。前述の実施の形態2と同様に、本体2Bのスロット
部21にICカード1が装着されると(ステップS4
1)、ICカード1のメモリ部11に記憶されている時
間的有効期限情報を含む制御情報が本体2BのRAM部
23に格納される(ステップS42)。
【0054】CPU部24は、RAM部23に格納され
た時間的有効期限情報と時刻計測部32から得られる時
刻データとを比較して、ICカード1による通信が有効
か、それとも無効かを判断する(ステップS43)。す
なわち、時間的有効期限情報が現時刻よりも先(未来)
の期限を表していた場合には、ICカード1による通信
は有効として許可される(ステップS44)。
【0055】一方、時間的有効期限情報が現時刻よりも
以前(過去)の期限を表していた場合には、ICカード
1による通信は無効として不許可となる(ステップS4
5)。なお、このステップS43からの判定では、RA
M部23に書込まれた制御情報内のIDデータとCPU
部24があらかじめ記憶しているIDデータとの照合一
致を前提条件としてもよい。
【0056】以上説明したように、実施の形態4によれ
ば、本体2BにおいてICカード1の装着状態が検出さ
れた場合にICカード1に記憶された期限情報と本体2
Bで測定した時刻情報との比較から時間的有効可否を判
断し、その判断により時間的に有効であるという判断結
果が得られた場合に通信を許可するようにしたので、本
体2BとICカード1とを同時に盗難もしくは紛失する
ような事態が生じてもその使用に時間的制限が与えら
れ、これによって、永続的な不正使用を有効に防止する
ことが可能である。
【0057】なお、この実施の形態4では、前述の実施
の形態2を組み合わせて、ステップS43で有効の判断
が下された後に、電源ボタン28の電源オン操作と、I
Cカード1の抜き取りとを条件としてもよい。
【0058】(実施の形態5)さて、前述した実施の形
態1〜3は、ICカードの脱着状態に従って本体の動作
を決定していたが、以下に説明する実施の形態5のよう
に、ICカードと本体との両方が意思に反して第三者の
手に渡った場合にも、回数的に期限を与えることで不正
使用による被害を最小限を抑えるようにしてもよい。
【0059】まず、構成について説明する。図8はこの
発明の実施の形態5による通信端末装置の内部構成を示
すブロック図である。実施の形態5による通信端末装置
は、本体2CとICカード1との組み合わせで構成され
る。本体2Cは、全体的には図1に示した本体2Aと同
様の構成を有することから、同様のユニットには同様の
番号を付し、その説明を省略する。
【0060】本体2Cにおいては、前述のCPU部24
にレジスタ33が設けられ、そのレジスタ33には、I
Cカード1の使用回数を制限するための値すなわち回数
比較データがあらかじめ記憶される。この追加構成が本
体2Aと構成上で相違する。
【0061】なお、ICカード1については共通とする
が、制御情報の中に、ICカード1の有効期限が回数的
な情報として含まれている。この情報を以下に回数的有
効期限情報と称する。この回数的有効期限情報は、図8
に示した如く、ICカード1のメモリ部11に記憶さ
れ、ICカード1を一回使用する度に更新される。すな
わち、この回数的有効期限情報は使用の度に1ずつ減算
される値を示すものである。
【0062】つぎに、動作について説明する。図9は実
施の形態5による動作を説明するフローチャートであ
る。前述の実施の形態2と同様に、本体2Cのスロット
部21にICカード1が装着されると(ステップS5
1)、ICカード1のメモリ部11に記憶されている回
数的有効期限情報を含む制御情報が本体2CのRAM部
23に格納される(ステップS52)。
【0063】CPU部24は、RAM部23に格納され
た回数的有効期限情報とレジスタ33にあらかじめ記憶
しておいた回数比較データとを比較して、ICカード1
による通信が有効か、それとも無効かを判断する(ステ
ップS53)。すなわち、回数的有効期限情報に基づく
回数が“0”(回数比較データの値)に到達していなけ
れば、今回の使用を含めて1回以上の使用残数があるこ
とから、今回の1回分が減算されてから(ステップS5
4)、ICカード1による通信は有効として許可される
(ステップS55)。
【0064】一方、回数的有効期限情報に基づく回数が
“0”に到達していれば、今回の使用を含めて1回も使
用残数がないことから、ICカード1による通信は無効
として不許可となる(ステップS56)。なお、このス
テップS53からの判定では、RAM部23に書込まれ
た制御情報内のIDデータとCPU部24があらかじめ
記憶しているIDデータとの照合一致を前提条件として
もよい。
【0065】以上説明したように、実施の形態5によれ
ば、本体2CにおいてICカード1の装着状態が検出さ
れた場合に、ICカード1の使用の度に減算されてIC
カード1に記憶された回数的有効期限情報と本体2Cに
予め記憶された回数比較データとの比較から回数的有効
可否を判断し、その判断により回数的に有効であるとい
う判断結果が得られた場合に通信を許可するようにした
ので、本体2CとICカード1とを同時に盗難もしくは
紛失するような事態が生じてもその使用に回数的制限が
与えられ、これによって、永続的な不正使用を有効に防
止することが可能である。
【0066】なお、この実施の形態5では、前述の実施
の形態2を組み合わせて、ステップS43で有効の判断
が下された後に、電源ボタン28の電源オン操作と、I
Cカード1の抜き取りとを条件としてもよい。
【0067】(実施の形態6)さて、前述した実施の形
態5は、回数的有効期限情報をカウントダウン式に行う
ようにしていたが、以下に説明する実施の形態6のよう
に、回数的有効期限情報をカウントアップ式に行うよう
にしてもよい。
【0068】この実施の形態6は、回数的有効期限情報
の扱い方が前述の実施の形態5と異なる他は、すべて同
様となることから、以下に動作についてのみ説明する。
この実施の形態6において、回数的有効期限情報は使用
の度に1ずつ加算される値を示し、回数比較データは予
め指定された回数(指定回数)を示す。
【0069】図10は実施の形態6による動作を説明す
るフローチャートである。前述の実施の形態2と同様
に、本体2Cのスロット部21にICカード1が装着さ
れると(ステップS61)、ICカード1のメモリ部1
1に記憶されている回数的有効期限情報を含む制御情報
が本体2CのRAM部23に格納される(ステップS6
2)。
【0070】CPU部24は、RAM部23に格納され
た回数的有効期限情報とレジスタ33にあらかじめ記憶
しておいた回数比較データとを比較して、ICカード1
による通信が有効か、それとも無効かを判断する(ステ
ップS63)。すなわち、回数的有効期限情報に基づく
回数が指定回数+1に到達していなければ、指定回数を
超えておらず、今回の使用を含めて1回以上の使用残数
があることから、今回の1回分が加算されてから(ステ
ップS64)、ICカード1による通信は有効として許
可される(ステップS65)。
【0071】一方、回数的有効期限情報に基づく回数が
指定回数+1に到達していれば、今回の使用を含めて1
回も使用残数がないことから、ICカード1による通信
は無効として不許可となる(ステップS66)。なお、
このステップS63からの判定では、RAM部23に書
込まれた制御情報内のIDデータとCPU部24があら
かじめ記憶しているIDデータとの照合一致を前提条件
としてもよい。
【0072】以上説明したように、実施の形態6によれ
ば、本体2CにおいてICカード1の装着状態が検出さ
れた場合に、ICカード1の使用の度に加算されてIC
カード1に記憶された回数的有効期限情報と本体2Cに
予め記憶された回数比較データとの比較から回数的有効
可否を判断し、その判断により回数的に有効であるとい
う判断結果が得られた場合に通信を許可するようにした
ので、本体2CとICカード1とを同時に盗難もしくは
紛失するような事態が生じてもその使用に回数的制限が
与えられ、これによって、永続的な不正使用を有効に防
止することが可能である。
【0073】なお、この実施の形態6では、前述の実施
の形態2を組み合わせて、ステップS43で有効の判断
が下された後に、電源ボタン28の電源オン操作と、I
Cカード1の抜き取りとを条件としてもよい。
【0074】(実施の形態7)さて、前述した実施の形
態1〜6は、ICカードの脱装状態や制御情報に従って
本体の通信機能に対する制御を行うものであったが、以
下に説明する実施の形態7のように、ブースタなどの外
部通信機器を接続させて通信を行う場合にもICカード
の制御情報に従って行うようにしてもよい。
【0075】なお、この実施の形態7は、基本構成を実
施の形態1の構成としていることから、以下に外部通信
機器とのシステム構成と動作上の説明のみ行うものとす
る。
【0076】図11はこの発明の実施の形態7による通
信端末装置とオプション機器(外部通信機器)とのシス
テム構成を示す構成図である。実施の形態7による通信
端末装置は、本体2DとICカード1との組み合わせで
構成される。本体2Dは、全体的には図1に示した本体
2Aと同様の構成を有することから、その説明を省略す
る。図11に示すように、本体2Dには、図示せぬコネ
クタ3を通じてブースタ3のようなオプション機器が接
続されている。このブースタ3には、さらに無線通信を
行うためのアンテナ4が接続されてる。
【0077】つぎに、動作について説明する。図12は
実施の形態7による動作を説明するフローチャートであ
る。前提として、ICカード1のメモリ部11には、オ
プション機器使用可否情報があらかじめ記憶されてい
る。このオプション機器使用可否情報は、本体2に対し
て使用可能なオプション機器と使用不能なオプション機
器とを判断させる情報である。
【0078】前述の実施の形態2と同様に、本体2Dの
スロット部21にICカード1が装着されると(ステッ
プS71)、ICカード1のメモリ部11に記憶されて
いるオプション機器使用可否情報を含む制御情報が本体
2DのRAM部23に格納される(ステップS72)。
CPU部24は、RAM部23に格納されたオプション
機器使用可否情報を解析して、現在図11に示した如く
接続されたブースタ3による通信が有効か、それとも無
効かを判断する(ステップS73)。
【0079】その結果、オプション機器使用可否情報に
よりブースタ3の使用が認められていれば、ブースタ3
による通信は有効として許可される(ステップS7
4)。一方、オプション機器使用可否情報によりブース
タ3の使用が認められていなければ、ブースタ3による
通信は無効として不許可となる(ステップS75)。な
お、このステップS73からの判定では、RAM部23
に書込まれた制御情報内のIDデータとCPU部24が
あらかじめ記憶しているIDデータとの照合一致を前提
条件としてもよい。
【0080】以上説明したように、実施の形態7によれ
ば、本体2DにおいてICカード1の装着状態が検出さ
れた場合にICカード1に記憶されたブースタの如く外
部通信機器について本体2Dでの使用可否を示す情報に
従って本体自身に接続された外部通信機器の使用可否を
判断し、その判断により使用可であるという判断結果が
得られた場合に接続された外部通信機器を用いた通信を
許可するようにしたので、外部通信機器を接続しただけ
では通信が行えず、これによって、外部通信機器を用い
た不正使用を有効に防止することが可能である。
【0081】なお、この実施の形態7では、前述の実施
の形態2を組み合わせて、ステップS43で有効の判断
が下された後に、電源ボタン28の電源オン操作と、I
Cカード1の抜き取りとを条件としてもよい。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、本体においてICカードの装着状態が検出された場
合に電源ボタンの電源オン操作による電源投入を許可す
るようにしたので、ICカードが本体の電源投入時以外
には必要なくなって、使用時でも本体とICカードとを
別々に携帯することが可能になることから、本体とIC
カードとを同時に盗難もしくは紛失するような事態が減
少し、これによって、本体だけでは電源投入ができない
などのように不正使用を有効に防止することが可能な通
信端末装置が得られるという効果を奏する。
【0083】つぎの発明によれば、ICカードの脱装状
態が検出された場合に通信を許可するようにしたので、
使用時の段階で本体とICカードとは別々に携帯され、
本体とICカードとを同時に盗難もしくは紛失するよう
な事態が未然に防止され、これによって、本体だけでは
電源投入ができないなどのように不正使用を有効に防止
することが可能ま通信端末装置が得られるという効果を
奏する。
【0084】つぎの発明によれば、本体に装着されたI
Cカードの識別情報と本体にあらかじめ記憶された識別
情報とを照合し、その照合により一致が得られ、かつI
Cカードの脱装状態が検出された場合にのみ、通信を許
可するようにしたので、使用時の段階で本体とICカー
ドとは別々に携帯され、適合するICカードと本体との
双方を入手しない限り使用できず、これによって、不正
使用を有効に防止することが可能な通信端末装置が得ら
れるという効果を奏する。
【0085】つぎの発明によれば、ICカードの脱装状
態が検出された場合に電源ボタンによる電源オフ操作が
あると、ICカードから読み出して記憶しておいた制御
情報を消去するようにしたので、電源オフ後の本体の再
使用ができなくなり、これによって、本体だけでは再使
用ができないなどのように不正使用を有効に防止するこ
とが可能な通信端末装置が得られるという効果を奏す
る。
【0086】つぎの発明によれば、ICカードの装着状
態が検出された場合にICカードに記憶された期限情報
と本体で測定した時刻情報との比較から時間的有効可否
を判断し、その判断により時間的に有効であるという判
断結果が得られた場合に通信手段による通信を許可する
ようにしたので、本体とICカードとを同時に盗難もし
くは紛失するような事態が生じてもその使用に時間的制
限が与えられ、これによって、永続的な不正使用を有効
に防止することが可能な通信端末装置が得られるという
効果を奏する。
【0087】つぎの発明によれば、ICカードの装着状
態が検出された場合にICカードに記憶された期限情報
と本体に予め記憶された回数比較情報との比較から回数
的有効可否を判断し、その判断により回数的に有効であ
るという判断結果が得られた場合に通信を許可するよう
にしたので、本体とICカードとを同時に盗難もしくは
紛失するような事態が生じてもその使用に回数的制限が
与えられ、これによって、永続的な不正使用を有効に防
止することが可能な通信端末装置が得られるという効果
を奏する。
【0088】つぎの発明によれば、ICカードの装着状
態が検出された場合にICカードに記憶された外部通信
機器について本体での使用可否を示す情報に従って本体
自身に接続された外部通信機器の使用可否を判断し、そ
の判断により使用可であるという判断結果が得られた場
合に接続された外部通信機器を用いた通信を許可するよ
うにしたので、外部通信機器を接続しただけでは通信が
行えず、これによって、外部通信機器を用いた不正使用
を有効に防止することが可能な通信端末装置が得られる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による通信端末装置
の内部構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による通信端末装置
の外観形状を示す外観斜視図である。
【図3】 実施の形態1による動作を説明するフローチ
ャートである。
【図4】 実施の形態2による動作を説明するフローチ
ャートである。
【図5】 実施の形態3による動作を説明するフローチ
ャートである。
【図6】 この発明の実施の形態4による通信端末装置
の内部構成を示すブロック図である。
【図7】 実施の形態4による動作を説明するフローチ
ャートである。
【図8】 この発明の実施の形態5による通信端末装置
の内部構成を示すブロック図である。
【図9】 実施の形態5による動作を説明するフローチ
ャートである。
【図10】 実施の形態6による動作を説明するフロー
チャートである。
【図11】 この発明の実施の形態7による通信端末装
置と外部通信機器とのシステム構成を示す構成図であ
る。
【図12】 実施の形態7による動作を説明するフロー
チャートである。
【図13】 従来例による通信端末装置の構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 ICカード、2A,2B,2C,2D 本体、3
ブースタ、11 メモリ部、23 RAM部、24 C
PU部、27 送受信部、28 電源ボタン、32 時
刻測定部、33 レジスタ、213 脱着検出部。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御情報を記憶したICカードと、該I
    Cカードを脱着自在であり、かつ前記ICカードの制御
    情報に基づいて通信を行う本体とを備えた通信端末装置
    において、 前記本体は、 電源オンもしくは電源オフする電源ボタンと、 前記ICカードの脱着状態を検出する脱着検出手段と、 前記脱着検出手段により前記ICカードの装着状態が検
    出された場合に前記電源ボタンの電源オン操作による電
    源投入を許可する制御手段と、 を有したことを特徴とする通信端末装置。
  2. 【請求項2】 制御情報を記憶したICカードと、該I
    Cカードを脱着自在であり、かつ前記ICカードの制御
    情報に基づいて通信を行う本体とを備えた通信端末装置
    において、 前記本体は、 通信を行う通信手段と、 前記ICカードの脱着状態を検出する脱着検出手段と、 前記脱着検出手段により前記ICカードの脱装状態が検
    出された場合に前記通信手段による通信を許可する制御
    手段と、 を有したことを特徴とする通信端末装置。
  3. 【請求項3】 識別情報を記憶したICカードと、該I
    Cカードを脱着自在であり、かつ前記ICカードの識別
    情報に基づいて通信を行う本体とを備えた通信端末装置
    において、 前記本体は、 通信を行う通信手段と、 前記ICカードの脱着状態を検出する脱着検出手段と、 前記脱着検出手段により前記ICカードの装着状態が検
    出された場合に前記ICカードに記憶された識別情報を
    記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された識別情報とあらかじめ記憶さ
    れた識別情報とを照合し、その照合により一致が得ら
    れ、かつ前記脱着検出手段により前記ICカードの脱装
    状態が検出された場合にのみ、前記通信手段による通信
    を許可する制御手段と、 を有したことを特徴とする通信端末装置。
  4. 【請求項4】 制御情報を記憶したICカードと、該I
    Cカードを脱着自在であり、かつ前記ICカードの制御
    情報に基づいて通信を行う本体とを備えた通信端末装置
    において、 前記本体は、 電源オンもしくは電源オフする電源ボタンと、 前記ICカードの脱着状態を検出する脱着検出手段と、 前記脱着検出手段により前記ICカードの装着状態が検
    出された場合に前記ICカードに記憶された制御情報を
    記憶する記憶手段と、 前記脱着検出手段により前記ICカードの脱装状態が検
    出された場合に前記電源ボタンによる電源オフ操作の有
    無を判断し、その判断により電源オフ操作有りという判
    断結果が得られた場合に前記記憶手段に記憶された制御
    情報を消去する制御手段と、 を有したことを特徴とする通信端末装置。
  5. 【請求項5】 制御情報を記憶したICカードと、該I
    Cカードを脱着自在であり、かつ前記ICカードの制御
    情報に基づいて通信を行う本体とを備えた通信端末装置
    において、 前記ICカードは、時間的有効期限を示す期限情報をあ
    らかじめ記憶しており、 前記本体は、 通信を行う通信手段と、 時刻を測定して時刻情報を得る時刻測定手段と、 前記ICカードの脱着状態を検出する脱着検出手段と、 前記脱着検出手段により前記ICカードの装着状態が検
    出された場合に前記ICカードに記憶された期限情報を
    読み出し、その読み出された期限情報と前記時刻測定手
    段により得られた時刻情報との比較から時間的有効可否
    を判断し、その判断により時間的に有効であるという判
    断結果が得られた場合に前記通信手段による通信を許可
    する制御手段と、 を有したことを特徴とする通信端末装置。
  6. 【請求項6】 制御情報を記憶したICカードと、該I
    Cカードを脱着自在であり、かつ前記ICカードの制御
    情報に基づいて通信を行う本体とを備えた通信端末装置
    において、 前記ICカードは、回数的有効期限を示す期限情報をあ
    らかじめ記憶しており、 前記本体は、 通信を行う通信手段と、 前記ICカードの脱着状態を検出する脱着検出手段と、 前記脱着検出手段により前記ICカードの装着状態が検
    出された場合に前記ICカードに記憶された期限情報を
    読み出し、その読み出された期限情報と予め記憶された
    回数比較情報との比較から回数的有効可否を判断し、そ
    の判断により回数的に有効であるという判断結果が得ら
    れた場合に前記通信手段による通信を許可する制御手段
    と、 を有したことを特徴とする通信端末装置。
  7. 【請求項7】 制御情報を記憶したICカードと、該I
    Cカードを脱着自在であり、かつ前記ICカードの制御
    情報に基づいて通信を行う本体とを備えた通信端末装置
    において、 前記ICカードは、外部通信機器について前記本体での
    使用可否を示す情報をあらかじめ記憶しており、 前記本体は、 前記ICカードの脱着状態を検出する脱着検出手段と、 前記脱着検出手段により前記ICカードの装着状態が検
    出された場合に前記ICカードに記憶された情報を読み
    出し、その読み出された情報に従って本体自身に接続さ
    れた外部通信機器の使用可否を判断し、その判断により
    使用可であるという判断結果が得られた場合に前記接続
    された外部通信機器を用いた通信を許可する制御手段
    と、 を有したことを特徴とする通信端末装置。
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