JPH10289679A - イオンビーム用可変コリメータ - Google Patents

イオンビーム用可変コリメータ

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JPH10289679A
JPH10289679A JP9097443A JP9744397A JPH10289679A JP H10289679 A JPH10289679 A JP H10289679A JP 9097443 A JP9097443 A JP 9097443A JP 9744397 A JP9744397 A JP 9744397A JP H10289679 A JPH10289679 A JP H10289679A
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JP
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collimator
plate
movable
semi
duct
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JP9097443A
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Satoshi Shiragami
智 白神
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Nissin High Voltage Co Ltd
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Nissin High Voltage Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構造でビーム通過孔の断面積とビーム通
過孔の中心位置とを調整することができるイオンビーム
用可変コリメータを提供する。 【解決手段】コリメータダクト10の本体10aに管台
部10bを設け、管台部10bにベローズ11を介して
取付け板12を取り付ける。ダクト本体10a内に半固
定コリメータ板15と可動コリメータ板17とを設け
て、半固定コリメータ板15を半固定軸14を介して取
付け板12に支持し、可動コリメータ板17を可動軸1
6に取り付ける。可動コリメータ板17の上下位置を調
整する位置調整機構18と、取付け板12と管台部10
bとの間の距離を調整してコリメータ板15及び17の
上下位置と左右位置とを調整するマイクロジャッキ20
A〜20Cとを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イオンビーム分析
装置などのイオンビーム応用装置において、イオンビー
ムの断面積を調整し、ビームの平行性を良好にするため
に用いるコリメータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】イオンビームを用いて元素分析や材料の
改質などを行うイオン応用機器においては、ビームの断
面積を調整し、ビームの平行性を良好にするために所定
の断面積を有するビーム通過孔を備えたコリメータを用
いる。
【0003】例えば、RBS(ラザフォード後方散乱)
法による元素分析や、PIXE(粒子励起X線放射)法
による元素分析等の各種の分析を行うイオンビーム分析
装置は、イオン源と、該イオン源により発生させたイオ
ンビームを加速する加速装置と、ビームを照射するター
ゲット(試料)を配置するターゲットチャンバーと、加
速装置により加速されたビームを偏向装置等を通してタ
ーゲットチャンバー内に導くビーム導入部とを備えてい
る。この種の装置においては、イオンビームをターゲッ
トに照射する際にビームの平行性を良好にするととも
に、ターゲットに照射するビームの断面積を所定の大き
さに調整する必要があるため、ターゲットチャンバー内
にビームを導くビーム導入部にコリメータを配置して、
ビームを該コリメータに設けたビーム通過孔に通すこと
によりビームの平行性を良好にするとともに、その断面
積を所定の大きさに調整するようにしている。
【0004】またイオン応用機器において必要とされる
イオンビームの断面積は一通りではなく、ビームを照射
するターゲットの種類に応じてビームの断面積を適宜に
調整し得るようにしておくことが必要な場合が多い。更
にイオンビームをコリメータのビーム通過孔に通す際に
は、イオンビームの中心とビーム通過孔の中心とを一致
させる必要があるため、加速装置側から与えられるビー
ムの位置に応じてコリメータのビーム通過孔の中心位置
を適宜に調整し得るようにしておくことが好ましい。
【0005】このように、ビームの断面積を可変とした
り、ビーム通過孔の中心位置を調整し得るようにしたり
する場合、従来は、コリメータとして図5に示したよう
なX−Yスリット装置を用いていた。このX−Yスリッ
ト装置は、イオンビームの輸送路を構成する管路の一部
を構成する容器1と、容器1内で水平方向(X方向)に
相対するように設けられたXスリット形成板2,2´
と、容器1内で垂直方向(Y方向)に相対するように、
かつXスリット形成板2,2´に対して容器の軸線方向
に僅かに位置をずらした状態で配置されたYスリット形
成板3,3´とを有していて、Xスリット形成板2,2
´とYスリット形成板3,3´との間にビーム通過孔4
を形成する。Xスリット形成板2,2´及びYスリット
形成板3,3´はそれぞれ外部から操作可能な状態で容
器1に取り付けられたX方向位置調整機構5,5´の可
動ロッド5a,5a´及びY方向位置調整機構6,6´
の可動ロッド6a,6a´に接続されている。X方向位
置調整機構5,5´及びY方向位置調整機構6,6´は
マイクロメータと同じ機構を有するもので、それぞれの
つまみ5b,5b´及び6b,6b´を回転させること
により、可動ロッド5a,5a´及び6a,6a´を変
位させてXスリット形成板2,2´及びYスリット形成
板3,3´のX方向位置及びY方向位置を微調整して、
ビーム通過孔4の中心位置と断面積とを調整する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】コリメータのビーム通
過孔の断面積と中心の位置とを可変とする場合、従来は
上記のようなX−Yスリット装置をコリメータとして用
いていたが、X−Yスリット装置は、Xスリット形成板
とYスリット形成板との2組のスリット形成板を必要と
する上に、これら2組のスリット形成板の位置を調整す
るために、4個の位置調整機構を必要とするため、構造
が複雑で大形になる上に、コストが高くなるという問題
があった。
【0007】本発明の目的は、構造を簡単にしてコスト
の低減を図ることができるイオンビーム用可変コリメー
タを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、イオンビーム
分析装置などのイオン応用機器に用いる可変コリメータ
に係わるものである。
【0009】本発明においては、イオンビームを輸送す
る管路の一部を構成するように形成されたダクト本体と
該ダクト本体の周壁部の上部から外側に突出した状態で
設けられた管台部とを有するコリメータダクトと、該コ
リメータダクトの管台部にベローズを介して接続されて
管台部の開口部を気密に閉じる取付け板と、コリメータ
ダクトのダクト本体の横断面(ダクト本体の中心軸線と
直交する面をいう。)の中央部付近に位置させた状態
で、かつ板面をダクト本体の横断面と平行させた状態で
ダクト本体内に配置されて管台部内を通して伸びる半固
定軸を介して取付け板に支持された半固定コリメータ板
と、該半固定コリメータ板に少なくとも一部が重なり合
う状態で、かつ板面をダクト本体の横断面と平行させた
状態で配置されて半固定軸の軸線方向に変位し得るよう
に設けられた可動軸に連結された可動コリメータ板と、
前記取付け板に取り付けられていて、外部から操作可能
な操作部を有し、該操作部の操作により可動軸に軸線方
向の変位を生じさせて可動コリメータ板の上下位置を調
整する第1の位置調整機構と、管台の軸線の周囲の少な
くとも3点で取付け板と管台部との間の距離を調整して
ダクト本体の横断面上での半固定コリメータ板及び可動
コリメータ板の上下位置と左右位置とを調整する第2の
位置調整機構とを設ける。
【0010】上記半固定コリメータ板及び可動コリメー
タ板はそれぞれの重なり合う部分にそれぞれを板厚方向
に貫通した孔または切欠き部からなる第1及び第2のビ
ーム通過孔形成部を有していて、第1及び第2のビーム
通過孔形成部の互いに重なり合う部分によりイオンビー
ムを通過させるためのビーム通過孔が形成される。
【0011】半固定コリメータ板と可動コリメータ板と
の間に生じる相対的な位置変化に伴ってビーム通過孔の
断面積を変化させるように、第1及び第2のビーム通過
孔形成部の形状を定めておく。
【0012】本発明の好ましい実施態様では、上記半固
定軸を中空に形成して、該半固定軸の中空部内に可動軸
をスライド可能に設ける。
【0013】また上記第1の位置調整機構は、例えば、
取付け板に対して回転自在に支持された操作部と、該操
作部により回転させられるナットと、該ナットに螺合さ
れたネジ部を有して操作部の回転に伴って可動軸に軸線
方向の変位を生じさせるネジ機構により構成できる。
【0014】コリメータダクトの管台部と取付け板との
間を接続するベローズは、通常その両端にフランジを有
していて、該ベローズの一端側のフランジ及び他端側の
フランジがそれぞれ管台部のフランジ及び取付け板に接
続される。
【0015】この場合、上記第2の位置調整機構は、ベ
ローズの両端のフランジの間に位置して該ベローズのフ
ランジ間の間隔を調整するジャッキを、管台部の中心軸
線の回りの少なくとも3か所に配置することにより構成
することができる。ジャッキとしては、回転自在に支持
されたナットと該ナットに螺合されるネジ部を有して該
ナットの回転に伴って直線変位を生じさせられる可動部
とを備えて、該可動部の直線変位によりベローズの両端
のフランジ間の間隔を調整するものを用いることができ
る。
【0016】上記のように構成すると、第1の位置調整
機構により半固定及び可動コリメータ板の相対位置を調
整して第1及び第2のビーム通過孔形成部の相対位置を
調整することにより、両ビーム通過孔形成部の互いに重
なり合う部分の断面積を調整して、ビーム通過孔の断面
積を調整することができる。また第2の位置調整機構に
より取付け板と管台部との間の距離を調整することによ
ってダクト本体の横断面上におけるビーム通過孔の中心
位置を上下左右に調整することができる。
【0017】上記のように、本発明によれば、2つのコ
リメータ板と、第1及び第2の位置調整機構とを設ける
だけでビーム通過孔の断面積と中心位置とを調整するこ
とができるため、4つのコリメータ板と4つの調整機構
とを必要とするX−Yスリット装置を用いる場合に比べ
て、簡単な構造で可変コリメータを実現できる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明に係わる可変コリメータの
構成例を図1ないし図4に示した。図1は全体の構造を
示す正面縦断面図、図2は図1のA方向矢視図、図3は
図1のB−B線に沿って断面して半固定コリメータ板及
び可動コリメータ板を見た断面図である。また図4
(A)及び(B)はそれぞれ図1の可変コリメータで用
いる半固定コリメータ板及び可動コリメータ板の正面図
である。
【0019】図1において、10はイオンビームを輸送
する管路の一部を構成するように形成されたコリメータ
ダクトで、このコリメータダクト10は、円筒状のダク
ト本体10aと該ダクト本体の周壁部の上部から上方に
突出した状態で設けられた管台部10bとを有してい
る。管台部10bは、ダクト本体10aの周壁部の上部
から上方に突出した管状部10b1と該管状部10b1の上
端に形成されたフランジ部10b2とからなっている。図
示してないが、ダクト本体10aの軸線方向の両端には
フランジが設けられていて、該両端のフランジがビーム
を輸送する管路を構成する他の容器のフランジに接続さ
れて、コリメータダクト10がビーム輸送管路の途中に
挿入される。
【0020】コリメータダクト10の管台部10bのフ
ランジ10b2には、ベローズ11の下端に設けられたフ
ランジ11aが気密に接続され、ベローズ11の上端に
設けられたフランジ11bに取付け板12が気密に接続
されている。取付け板12により管台部10bの開口部
が気密に閉じられている。
【0021】取付け板12のコリメータダクト10内に
臨む面の中央部には、中空管状に形成された半固定軸1
4の上端が固定され、該半固定軸14は管台部10b内
を通してダクト本体10a内に挿入されている。半固定
軸14は、取付け板12が管台部10bのフランジ10
b2と平行な状態にあるときに管台部10bの中心軸線に
沿って伸びるように設けられていて、該半固定軸14の
下端に長方形の板からなる半固定コリメータ板15が固
定されている。半固定コリメータ板15はダクト本体1
0aの横断面の中央部付近に位置させた状態で、かつ板
面をダクト本体10aの横断面と平行させた状態で配置
されていて、図3に示したように、半固定軸14の外周
寄りの部分に、半固定軸14の内周部から内側に突出し
ない状態で固定されている。
【0022】図4(A)に示したように、半固定コリメ
ータ板15には、半固定軸14の中心軸線を含み半固定
コリメータ板15の板面と直交する平面O−O上に頂点
15a1を位置させた逆二等辺直角三角形状の孔からなる
第1のビーム通過孔形成部15aが設けられている。
【0023】半固定軸14内には可動軸16がスライド
可能な状態で嵌合され、半固定コリメータ板15と重な
り合うように配置された可動コリメータ板17が可動軸
16の下端に固定されている。図4(B)に示したよう
に、可動コリメータ板17は半固定コリメータ板15よ
りも小さい長方形の板からなっていて、その板面をダク
ト本体10aの横断面と平行させた状態で可動軸16の
下端に固定されている。可動コリメータ板17には、下
方に開口した逆V字形の切欠き部からなる第2のビーム
通過孔形成部17aが形成されている。第2のビーム通
過孔形成部17aはそのV字の頂角を90度とし、かつ
該V字の頂点17a1を、半固定軸14の中心軸線(可動
軸16の中心軸線と同じ)を含み半固定コリメータ板の
板面と直交する平面O−O上に位置させた状態で設けら
れている。
【0024】取付け板12には、可動軸16を軸線方向
に変位させて可動コリメータ板17の上下位置を調整す
る第1の位置調整機構18が取り付けられている。この
第1の位置調整機構18は、取付け板12に固定された
筒体18aに回転自在に支持された操作部(つまみ)1
8bと、筒体18a内に設けられて操作部18bにより
回転させられるナットと、該ナットに螺合されたネジ部
を有して操作部18bの回転に伴って軸線方向の直線変
位を生じる可動部とを備えていて、該可動部に可動軸1
6の上端が連結されている。第1の位置調整機構18は
マイクロメータと同様の構造を有するもので、筒体18
aの外周には、可動軸16の変位量を表示するための目
盛り18cが刻印されている。
【0025】ベローズ11のフランジ11aと11bと
の間には、取付け板12と管台部10bとの間の間隔を
調整する3つのマイクロジャッキ20A〜20Cが配置
されている。図示の例では、半固定軸14及び可動軸1
6の中心軸線を含むダクト本体10aの横断面P−P
(図2参照)に対して対称な位置で、かつ半固定軸14
及び可動軸16の中心軸線を含み半固定コリメータ板の
板面と直交する平面O−Oから一方の側に所定の距離を
隔てた位置に2つのマイクロジャッキ20A及び20B
が配置され、平面P−P上の位置で、平面O−Oから他
方の側に所定の距離を隔てた位置に1つのマイクロジャ
ッキ20Cが配置されている。
【0026】各マイクロジャッキは、ベローズの下側の
フランジ11aに固定された基部20aと、該基部20
aに回転自在に支持されたナット20bと、ナット20
bに螺合されるネジ部を有してナット20bの回転に伴
って上下方向の変位を生じる可動部20cとを有するも
ので、可動部20cがベローズ11の上側のフランジ1
1bに当接されている。
【0027】上記マイクロジャッキ20A〜20Cによ
り、管台の軸線の周囲の3点で取付け板と管台部との間
の距離を調整して、ダクト本体の横断面上での半固定コ
リメータ板及び可動コリメータ板の上下位置と左右位置
とを調整する第2の位置調整機構が構成されている。
【0028】上記の可変コリメータにおいては、第1の
位置調整機構により半固定コリメータ板15及び可動コ
リメータ板17の相対位置を調整して第1及び第2のビ
ーム通過孔形成部15a及び17aの相対位置を調整す
ることにより、両ビーム通過孔形成部の互いに重なり合
う部分の断面積を調整して、ビーム通過孔の断面積を調
整することができる。またマイクロジャッキ20A〜2
0Cからなる第2の位置調整機構により取付け板12と
管台部10bとの間の距離を調整することによって、ダ
クト本体10aの横断面上におけるビーム通過孔の中心
位置を調整することができる。
【0029】上記の例では、ビーム通過孔が正方形状に
形成され、第1の位置調整機構18により可動コリメー
タ板17の上下位置を調整したときに、ビーム通過孔の
中心位置が可動コリメータ板17を動かした側に該可動
コリメータ板の変位量の1/2だけずれる。このずれ
は、マイクロジャッキ20A〜20Cにより取付け板1
2と管台部10bとの間の距離を調整することにより修
正する。またマイクロジャッキ20A及び20Bによる
距離の調整量とマイクロジャッキ20Cによる距離の調
整量とを調整することにより、半固定コリメータ板及び
可動コリメータ板をダクト本体10aの横断面上でスイ
ングさせて、ビーム通過孔の中心部の左右位置を調整す
ることができる。
【0030】上記のように、本発明によれば、2つのコ
リメータ板と、第1及び第2の位置調整機構とを設ける
だけでビーム通過孔の断面積と中心位置とを調整するこ
とができるため、4つのコリメータ板と4つの調整機構
とを必要とするX−Yスリット装置を用いる場合に比べ
て、構造を簡単にすることができる。
【0031】上記の例では、3つのマイクロジャッキ2
0A〜20Cにより取付け板と管台部との間の距離を調
整してコリメータ板の左右位置と上下位置とを調整する
第2の位置調整機構を構成したが、半固定軸の中心軸線
を含み半固定コリメータ板及び可動コリメータ板の板面
と直交する平面O−Oの両側に対称に2個ずつ、合計4
個のマイクロジャッキを設けるようにしてもよい。一般
に、管台部の中心軸線の回りの少なくとも3点にジャッ
キを設けて取付け板と管台部との間の距離を調整し得る
ようにすることにより、コリメータ板の上下位置と左右
位置とを調整することができる。
【0032】上記の例では、第1のビーム通過孔形成部
15aを逆二等辺三角形状の孔とし、第2のビーム通過
孔形成部17aを逆V字形の切欠き部としたが、これら
のビーム通過孔形成部の形状は、半固定コリメータ板と
可動コリメータ板との間に生じる相対的な位置変化に伴
ってビーム通過孔の断面積が変化するように定められれ
ばよく、上記の例に限られるものではない。
【0033】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、2つの
コリメータ板と、第1及び第2の位置調整機構とを設け
るだけでビーム通過孔の断面積と中心位置とを調整する
ことができるため、4つのコリメータ板と4つの調整機
構とを必要とするX−Yスリット装置を用いる場合に比
べて、構造を簡単にしてコストの低減を図ることができ
る。
【0034】また本発明によれば、調整機構をコリメー
タダクトの上部に集約することができるため、可変コリ
メータの横方向の設置スペースの節約を図ることができ
る。更に本発明によれば、十分にスペースを確保できる
上部側で調整作業を行うことができるため、ビーム通過
孔の断面積と中心位置との調整作業を容易にすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる可変コリメータの構成例を示し
た縦断面図である。
【図2】図1のA方向矢視図である。
【図3】図1のB−B線に沿って断面して半固定コリメ
ータ板及び可動コリメータ板を見た断面図である。
【図4】(A)及び(B)はそれぞれ図1の可変コリメ
ータで用いている半固定コリメータ板及び可動コリメー
タ板の正面図である。
【図5】従来可変コリメータとして用いていたX−Yス
リット装置の構成を示した断面図である。
【符号の説明】
10 コリメータダクト 10a ダクト本体 10b 管台部 11 ベローズ 14 半固定軸 15 半固定コリメータ板 16 可動軸 17 可動コリメータ板 18 第1の位置調整機構 20A〜20C 第2の位置調整機構を構成するマイク
ロジャッキ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオンビームを輸送する管路の一部を構
    成するように形成されたダクト本体と該ダクト本体の周
    壁部の上部から外側に突出した状態で設けられた管台部
    とを有するコリメータダクトと、 前記コリメータダクトの管台部にベローズを介して接続
    されて前記管台部の開口部を気密に閉じる取付け板と、 前記コリメータダクトのダクト本体の横断面の中央部付
    近に位置させた状態で、かつ板面を前記ダクト本体の横
    断面と平行させた状態で前記ダクト本体内に配置され
    て、前記管台部内を通して伸びる半固定軸を介して前記
    取付け板に支持された半固定コリメータ板と、 前記半固定コリメータ板に少なくとも一部が重なり合う
    状態で、かつ板面を前記ダクト本体の横断面と平行させ
    た状態で配置されて、前記半固定軸の軸線方向に変位し
    得るように設けられた可動軸に連結された可動コリメー
    タ板と、 前記取付け板に取り付けられていて、外部から操作可能
    な操作部を有し、該操作部の操作により前記可動軸に軸
    線方向の変位を生じさせて前記可動コリメータ板の上下
    位置を調整する第1の位置調整機構と、 前記管台の軸線の周囲の少なくとも3点で前記取付け板
    と管台部との間の距離を調整して前記ダクト本体の横断
    面上での前記半固定コリメータ板及び可動コリメータ板
    の上下位置と左右位置とを調整する第2の位置調整機構
    とを具備し、 前記半固定コリメータ板及び可動コリメータ板はそれぞ
    の重なり合う部分にそれぞれを板厚方向に貫通した孔ま
    たは切欠きからなる第1及び第2のビーム通過孔形成部
    を有していて、該第1及び第2のビーム通過孔形成部の
    互いに重なり合う部分によりイオンビームを通過させる
    ためのビーム通過孔が形成され、 前記半固定コリメータ板と可動コリメータ板との間に生
    じる相対的な位置変化に伴って前記ビーム通過孔の断面
    積が変化するように前記第1及び第2のビーム通過孔形
    成部の形状が定められていることを特徴とするイオンビ
    ーム用可変コリメータ。
JP9097443A 1997-04-15 1997-04-15 イオンビーム用可変コリメータ Withdrawn JPH10289679A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003058671A3 (en) * 2002-01-14 2004-01-22 Univ Augsburg Target end station for the combinatory ion implantation and method of ion implantation

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WO2003058671A3 (en) * 2002-01-14 2004-01-22 Univ Augsburg Target end station for the combinatory ion implantation and method of ion implantation

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