JPH10289544A - 耐衝撃性メカニカル・デッキ - Google Patents

耐衝撃性メカニカル・デッキ

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Publication number
JPH10289544A
JPH10289544A JP9267097A JP9267097A JPH10289544A JP H10289544 A JPH10289544 A JP H10289544A JP 9267097 A JP9267097 A JP 9267097A JP 9267097 A JP9267097 A JP 9267097A JP H10289544 A JPH10289544 A JP H10289544A
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JP
Japan
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rack
slide rack
slide
mechanical deck
stopper
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JP9267097A
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Inventor
Yasutaka Harada
康孝 原田
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Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H55/00Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
    • F16H55/02Toothed members; Worms
    • F16H55/26Racks
    • F16H55/28Special devices for taking up backlash

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Gears, Cams (AREA)
  • Moving Of Heads (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 衝撃を受けても内部で往復動させているヘッ
ドに送り特性不良が発生しない耐衝撃性メカニカル・デ
ッキを提供すること。 【解決手段】 アイドラギア7と送りギア11との間の
バックラッシを排除するべく、送りギア11と組み合わ
され、アイドラギア7側へ付勢されているスライドラッ
ク31の底面にガイド32、バネ33、34が一体成型
されているが、このバネ33と、送りギア11のバネ穴
13の切り欠き端面13eとの間にストッパー36を設
ける。スライドラック31に必要なスライド以上の左方
への移動はストッパー36がバネ穴13の切り欠き端面
13eに当接し停止されるので、送りギア11とスライ
ドラック31との「歯ずれ」による送り特性不良が防が
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はラック・アンド・ピ
ニオン機構によってヘッドが往復動されるメカニカル・
デッキに関するものであり、更に詳しくは、衝撃を受け
ても、ヘッドを往復動させるラック・アンド・ピニオン
機構に送り特性不良を招かない耐衝撃性メカニカル・デ
ッキに関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気ヘッドによって磁気ディスクやフロ
ッピー・ディスクに記録し再生するメカニカル・デッキ
はパーソナル・コンピュータをはじめとして極めて多数
のコンピュータに内蔵されている。一方、光学ヘッドに
よって光ディスクや光磁気ディスクに記録し再生するメ
カニカル・デッキはCD(コンパクトディスク)プレー
ヤーをはじめとして、VD(ビデオディスク)、MD
(ミニディスク)、CD−ROM(シーディーロム)の
プレーヤに使用されているほか、近年ではゲーム機にも
使用されるようになっている。更には機械加工のために
ラック・アンド・ピニオン機構によって工作加工ヘッド
を往復動させるメカニカル・デッキも精密加工装置に多
用されている。そして、それらに伴い各ヘッドにおいて
は高品質、低コストが要請されている。
【0003】例えば、図1はゲーム機「プレイステイシ
ョン」に使用されている従来例の光学ピックアップ用メ
カニカル・デッキ1の斜視図であり、図2はその分解斜
視図であるが、部品間の連結方法は低コストのためにビ
ス締め、接着に替えて、爪による引っ掛け、挟み込み等
が採用されている。図2はメカニカル・デッキ1のカバ
ー2を取りはずしたシャーシ3内を示すが、DCモータ
4の回転がウォーム5、ウォームホイール6、アイドラ
ギア7を経て、ラックとしての送りギア11に伝達され
て、送りギア11と一体的な光学ピックアップ8がシャ
ーシ3内で、ガイド溝10に沿い矢印で示す方向に往復
するようになっている。スピンドルモータ・アセンブリ
ー9はCD−ROMディスクの回転用である。
【0004】すなわち、この光学ピックアップ8はラッ
ク・アンド・ピニオン機構を介してDCモータ4によっ
て往復動されるが、この時、アイドラギア7の歯と送り
ギア11の歯18との間にバックラッシがあると光学ピ
ックアップ8にトラッキング・エラーが発生するので、
そのバックラッシを排除するために、送りギアの歯18
と同一ピッチに形成された歯28を重ねるように、スラ
イドラック21と送りギア11とが所定の位置で組み合
わされ、図1に示すように、一体としてアイドラギア7
に噛み合わされており、かつスライドラック21は後述
するバネ23、24によって常にアイドラギア7に向け
て付勢されている。なお、スライドラック21はポリオ
キシメチレンの成型品であり、光学ピックアップ8を搭
載するベースは送りギア11と共に亜鉛ダイカストによ
って作製されている。
【0005】図3のAはスライドラック21の平面図、
図3のBは光学ピックアップ8を搭載するベースに形成
されている送りギア11の平面図である。そして、図4
は送りギア11にスライドラック21を重ね合わせた光
学ピックアップ8の平面図である。また図5は図4にお
ける[5]−[5]線方向の断面図である。
【0006】すなわち、スライドラック21は、図3の
A、Bを参照して、送りギア11の歯18と同一ピッチ
に歯28が形成されている。また、図5を参照して、そ
の底面の中央部にはガイド22が垂下されており、その
両側には、一端をスライドラック21の底面に固定し、
他端を自由端とするフック形状のバネ23、24がガイ
ド22と共に一体成型されている。そして、図3のBを
参照して、ガイド22を送りギア11の中央部に切り欠
いたガイド穴12へ挿入し、その両側においてバネ2
3、24を送りギア11に切り欠いたバネ穴13、14
へそれぞれ挿入してから、ガイド22をガイド穴12の
細幅部12aへ移動させることにより、図4に示すよう
に、スライドラック21の歯28と送りギア11の歯1
8とが正規の位置に重ね合わされるが、その重ね合わさ
れた歯18、28に、図1、図2に示すアイドラギア7
の歯が噛み合わされる。なお、ガイド22は、図5に示
すように、ガイド溝10へ挿入されるが、ガイド溝10
は、図1、図2に示すように、シャーシ3に形成されて
いるものである。
【0007】図5は正規の位置に重ね合わされて、アイ
ドラギア7と噛み合わされたスライドラック21と送り
ギア11との断面を示すが、その状態において、バネ2
3、24の自由端はそれぞれ、送りギア11の底面側に
形成されている係止部16、17に乗り上げて係止され
ることによりバネ23、24は所定の圧縮状態となり、
スライドラック21は図5において右方から左方へ、す
なわち、矢印aで示す方向へ付勢されて、バックラッシ
が排除される。図6はバックラッシの排除を示す拡大平
面図であり、時計方向に回転するアイドラギア7によっ
て二点鎖線で示す送りギア11が右方から左方へ往動さ
れる場合を示す。送りギア11の歯18とアイドラギア
7の歯との当接面Tの反対側において、両者の間にバッ
クラッシによる隙間Gを生じるが、送りギア11に重ね
られているスライドラック21は右方から左方へ付勢さ
れているので、実線で示すように左方へスライドして、
バックラッシによる隙間Gが排除されるようになってい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】光学ピックアップ8は
上述のようにシャーシ3内でガイド溝10に沿い往復動
されるが、この光学ピックアップ8が使用されているゲ
ーム機は、例えば100G(ガル)程度の衝撃を受ける
と、光学ピックアップ8を往復動させるための起動電圧
が上昇したり、消費電流が大になったり変動するなど、
送り特性不良を招くことがあった。その原因を調査した
結果、図5に対応する図7に示すように、また、送りギ
ア11とスライドラック21とのみの斜視図である図8
に示すように、送りギア11の歯18に対してスライド
ラック21の歯28が所定の位置より、歯1個分、時に
よってはそれ以上の「歯ずれ」を生じていることが判明
した。
【0009】本発明は上述の問題に鑑みてなされ、ラッ
ク・アンド・ピニオン機構によって記録および/または
再生用の光学ヘッドや磁気ヘッド、ないしは機械加工用
の工作加工ヘッドを往復動させるメカニカル・デッキで
あり、バックラッシの排除にスライドラックが使用され
ているものについて、衝撃を受けた時にラックとスライ
ドラックとの間で「歯ずれ」を生じない耐衝撃性の向上
されたメカニカル・デッキを提供することを課題とす
る。
【0010】なお、実開平7ー45041号公報に係る
「ディスクプレーヤのピックアップ移送構造」には、デ
ィスクプレーヤのピックアップの移送時における移送モ
ータとカムギアとの間におけるバックラッシの排除、す
なわち、ピックアップのトラッキング・エラーの防止を
目的として、ピックアップの底面の突起をカムギアのカ
ム溝ないしカム孔に案内すると共に、弾性部材によって
ピックアップを常時デッキ側に付勢する構造のピックア
ップが開示されているが、本発明はバックラッシを排除
する手段として取り付ける上記とは異なる構成のスライ
ドラックの「歯ずれ」を防止するものであり、実開平7
ー45041号公報の内容とは全く異なるものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のラック・アンド
・ピニオン機構によって記録および/または再生用ヘッ
ド、または工作加工用ヘッドが往復動される耐衝撃性メ
カニカル・デッキには、ピニオンとラックとの間、また
はピニオンによって駆動される中間ギアとラックとの間
のバックラッシを排除するために、ラックの歯と同一ピ
ッチに形成された歯を重ね合わせて、スライドラックと
ラックとが組み合わされており、一体としてピニオンま
たは中間ギアに噛み合わされ、かつ、スライドラックは
ピニオンまたは中間ギアに向けてスライド可能に付勢さ
れている。そしてスライドラックとラックとの少なくと
も何れか一方にストッパーが設けられており、スライド
ラックによるバックラッシの排除に必要なスライドは可
能とするが、それ以上の移動は、一方に設けられたスト
ッパーが他方と当接することによって、不能とされてい
る。従って、衝撃を受けた時の、ラックとスライドラッ
クとの「歯ずれ」が防止されている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
耐衝撃性メカニカル・デッキについて、図面を参照して
説明するが、その全体は基本的には従来例のメカニカル
・デッキ1と同様に構成されているので、それらの説明
は省略し、送りギア11とスライドラック31とについ
てのみ説明する。
【0013】図9は従来例の図5に対応する断面図であ
り、本発明の実施の形態による耐衝撃性メカニカル・デ
ッキに使用されるスライドラック31、およびラックと
しての送りギア11を示すが、送りギア11は従来例と
同様なものが使用されている。スライドラック31も従
来例のスライドラック21と同様に、送りギア11と同
一ピッチで歯が形成されており、底面の中央部にはシャ
ーシ3のガイド溝10へ挿入されるガイド32が垂下さ
れ、その両側には、一端をスライドラック31の底面に
固定し、他端を自由端とするフック形状のバネ33、3
4がガイド32と共に一体成型されている。そして、図
3のBを援用して、ガイド32を送りギア11の中央部
のガイド穴12へ、バネ33、34をそれぞれ送りギア
11のバネ穴13、14へ挿入してから、ガイド32を
ガイド穴12の細幅部12aへ移動させることにより、
スライドラック31の歯と、送りギア11の歯とが正規
の位置に重ね合わされるが、その重ね合わされた歯に、
図1、図2に示すアイドラギア7の歯が噛み合わされ
る。
【0014】図9はアイドラギア7に噛み合わされてい
るスライドラック31と送りギア11との断面を示す
が、その状態において、バネ33、34の自由端はそれ
ぞれ、送りギア11の底面側に形成されている係止部1
6、17に乗り上げて係止されることによりバネ33、
34は所定の圧縮状態となり、スライドラック31は右
方から左方へ、すなわち、矢印aで示す方向へ付勢され
るので、スライドされてバックラッシが排除されること
は従来例のスライドラック21の場合と全く同様であ
る。
【0015】スライドラック31が従来例のスライドラ
ック21と異なるところは、図9に示すように、スライ
ドラック31の底面のバネ33の左方にストッパー36
を設けていることにある。衝撃によってスライドラック
31を左方へ移動させるような力が働いても、ストッパ
ー36が直ちに送りギア11のバネ穴13の端面13e
に当接するので「歯ずれ」が防止される。その結果、ス
ライドラック31の歯に大きい衝撃が加わらず歯欠けも
防がれる。また、スライドラックを右方へ移動させる力
が働く場合にはガイド32がガイド穴12の端面12e
に当接するので同じく「歯ずれ」が防止される。
【0016】なお、図9は、送りギア11がアイドラギ
ア7によって左方へ往動される時にスライドラック31
がバネ33、34によって左方へ付勢されている状態を
示すが、同様な図10は送りギア11がアイドラギア7
によって右方へ復動される時に、スライドラック31が
バックラッシ相当分だけ右方へスライドされた状態を示
す。すなわち、スライドラック31は設けたストッパー
36によって送りギア11上におけるバックラッシの排
除に必要なスライドが阻害されないようにされている。
【0017】本実施の形態のメカニカル・デッキにおけ
る送りギア11とスライドラック31は以上のように構
成されるが、その作用は構成の説明の中でも触れたよう
に、メカニカル・デッキが衝撃を受け、図9において、
スライドラック31が左方へ移動されるような力が働い
ても、スライドラック31の底面に形成されているスト
ッパー36が、送りギア11のバネ穴13の端面13e
に当接するので、スライドラック31と送りギア11と
が正規の位置から「歯ずれ」を起こさない。なお、図9
において、スライドラック31が右方へ移動されるよう
な力が働いた場合には、ガイド32がガイド穴12の端
面12eと当接することによって「歯ずれ」が防がれ
る。従って、「歯ずれ」に伴って生じる光学ヘッド8の
往復動のための起動電圧の上昇や、駆動電流の変動が防
止される。
【0018】本実施の形態の耐衝撃性メカニカル・デッ
キは以上のように構成され作用するが、勿論、本発明は
これに限られることなく、本発明の技術的思想に基づい
て種々の変形が可能である。
【0019】例えば本実施の形態においては、図9にお
いて、スライドラック31が左方へ移動しての「歯ず
れ」を防ぐべく、スライドラック31の底面にストッパ
ー36を形成させ、スライドラック31が右方へ移動す
る歯ずれの防止はガイド32によったが、ガイド32の
位置によっては、またガイド32自体が存在しないよう
な場合には、図12に示すように、右方へのストッパー
361 をストッパー36とは別に形成させてもよい。
【0020】また本実施の形態においては、スライドラ
ック31の底面側からの斜視図である図11を参照し
て、図11のAに示すように、スライドラック31の底
面にストッパー36を一体成型によって形成させたが、
図11のBに示すように、スライドラック31の端面に
ストッパー362 を一体的に形成させてもよく、その場
合の送りギア11との関係を図9と同様な断面図である
図13で示せば、送りギア11に別に切り欠いた穴15
の端面15eにストッパー362 を当接させる構成とな
る。また、図10のCに示すように、スライドラック3
1の側面にストッパー363 を一体的に形成させてもよ
く、その場合には、後述の図14に示すと同様に、送り
ギア11上に被当接ストッパを設けることになる。ま
た、ストッパー36、361 、362 、363 は直方体
形状として例示したが、円柱状や球状としてもよく、そ
の形状は限定されない。更には、ストッパー36は必ず
しも一体成型させる必要はなく別に取り付けてもよい。
その場合には、スライドラック31と異なる材質として
もよい。
【0021】また本実施の形態においては、ストッパー
36をスライドラック31に形成させたが、図14に示
すように、従来例のスライドラック21を使用し、スト
ッパー16を送りギア11上に設けて、スライドラック
21の左方への「歯ずれ」を防止してもよい。
【0022】また本実施の形態においては、アイドラギ
ア7に向けてのスライドラック31の付勢はスライドラ
ック31の底面に形成させた一体的な2個のバネ33、
34によるものを例示したが、このバネは1個でもよ
く、また3個以上としてもよい。またスライドラック3
1は別に設けるコイルバネ等で付勢されるものであって
もよい。
【0023】また本実施の形態では、図6においてアイ
ドラギア7が時計方向に回転されスライドラック31が
アイドラギア7に対して矢印aの方向、すなわち右方か
ら左方へ付勢されている場合についてストッパー36を
設ける例を示したが、更には図6においてアイドラギア
7が反時計方向に回転され、送りギア11が右方へ移動
される場合にも、スライドラック31が左方から右方へ
付勢されるようにしたもの、すなわち、スライドラック
31が左右の両方向へ付勢されるような構成において
も、ストッパー36を設けて、スライドラック31と送
りギア11との「歯ずれ」を防止し得ることは言うまで
もない。
【0024】また本実施の形態においては、耐衝撃性メ
カニカル・デッキとして、CD−ROM用の光学ピック
アップ8を往復動させるゲーム機用のものを例示した
が、本発明の耐衝撃性メカニカル・デッキは、これ以外
にも、各種の機器、例えば光ディスクに対して再生用ヘ
ッドを往復させるCDプレーヤ、VDプレーヤ、DVD
(デジタル・ビデオ・ディスク)プレーヤや、記録・再
生用ヘッドを往復させるMDプレーヤなどに適用され得
る。そのほか光磁気ディスクに対して記録・再生用ヘッ
ドを往復させる機器や、CD書き込み用装置にも同様に
適用される。また、磁気ディスクやフロッピー・ディス
クなどに対して記録・再生用ヘッドを往復させるパーソ
ナル・コンピュータ、その他にも同様に適用される。そ
のほか本発明の耐衝撃性メカニカル・デッキは工作加工
用ヘッドを往復させる精密加工用の工作装置にも同様に
適用される。
【0025】
【発明の効果】本発明は以上に説明したような形態で実
施され、次に記載するような効果を奏する。
【0026】本発明の耐衝撃性メカニカル・デッキは、
光学ヘッド、磁気ヘッド、ないしは工作加工ヘッドを往
復させるためのラック・アンド・ピニオン機構における
バックラックを防ぐための、ラックに重ねて使用される
スライドラックが必要なスライドは可能として、それ以
上に移動することを妨げるストッパーを設けているの
で、衝撃を受けてもラックとスライドラックとが歯ずれ
を生じない。従って、歯ずれによって生起する起動電圧
の上昇、駆動電流の不安定化が防がれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ゲーム機に使用されている従来例の光ピックア
ップ用メカニカル・デッキの斜視図である。
【図2】同分解斜視図である。
【図3】Aはスライドラックの平面図であり、Bは送り
ギアの平面図である。
【図4】送りギアにスライドラックを組み合わせた光ピ
ックアップの平面図である。
【図5】図4における[5]−[5]線方向の断面図で
ある。
【図6】スライドラックの作用を示す平面図である。
【図7】歯ずれを起こしたスライドラックと送りギアと
の平面図である。
【図8】同部分斜視図である。
【図9】本発明の耐衝撃性メカニカル・デッキにおける
スライドラックと送りギアとの断面図であり、従来例の
図5に対応する図である。スライドラックがストッパー
によって左方への移動を停止されている様子を示す。
【図10】図9と同様な図であり、スライドラックがガ
イドによって右方への移動を停止されている様子を示
す。
【図11】スライドラックに形成されるストッパーを示
す斜視図であり、Aはスライドラックの底面に形成させ
た実施の形態によるもの、Bはスライドラックの端面に
形成させた変形例、Cはスライドラックの側面に形成さ
せた変形例を示す。
【図12】左右の両方向へのストッパーを設けた変形例
の断面図であり、図9に対応する図である。
【図13】ストッパーをスライドラックの端面に形成さ
せた変形例の断面図である。
【図14】送りギアに形成されたストッパーを示す断面
図であり、図9に対応する図である。
【符号の説明】
1……メカニカル・デッキ、4……DCモータ、7……
アイドラギア、8……光学ピックアップ、11……送り
ギア、12……ガイド穴、13……バネ穴、14……バ
ネ穴、16……バネ係止部、17……バネ係止部、18
……送りギアの歯、31……スライドラック、32……
ガイド、33……バネ、34……バネ、36……ストッ
パー、361 ……ストッパー、362 ……ストッパー、
363 ……ストッパー。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録および/または再生用、または工作
    加工用のヘッドがラック・アンド・ピニオン機構のラッ
    クと一体的に固定されて直線状に往復するメカニカル・
    デッキの、ピニオンとラックとの間、または前記ピニオ
    ンに駆動される中間ギアと前記ラックとの間のバックラ
    ッシを排除するために、 前記ラックの歯と同一ピッチで形成された歯を重ねるよ
    うに前記ラックに組み合わされ、一体として前記ピニオ
    ンまたは前記中間ギアと噛み合わされると共に、前記ピ
    ニオンまたは前記中間ギアに向けてスライド可能に付勢
    されたスライドラックが設けられているメカニカル・デ
    ッキにおいて、 前記ラックと前記スライドラックとの少なくとも何れか
    一方にストッパーが形成されており、 バックラッシの排除に必要な前記スライドラックのスラ
    イドは可能とするが、それ以上の移動は、前記一方に形
    成された前記ストッパーと他方との当接によって、不能
    とされ、受ける衝撃等による前記ラックと前記スライド
    ラックとの歯ずれが防止されている。ことを特徴とする
    耐衝撃性メカニカル・デッキ。
  2. 【請求項2】 前記スライドラックの底面に一端を固定
    し自由端である他端を前記スライドラックの長さ方向へ
    延在させている単数または複数のフック形状のバネを、
    前記ラックに形成されている切欠き穴から下方へ落とし
    込んで、前記スライドラックの歯を前記ラックの歯に重
    ねて前記スライドラックと前記ラックとが所定の位置で
    組み合わされ、一体として前記ピニオンまたは前記中間
    ギアと噛み合わされた時に、前記バネの自由端が前記ラ
    ックの裏面側に係止されて圧縮されることにより、前記
    スライドラックが前記ピニオンまたは前記中間ギアに向
    けて付勢されていることを特徴とする請求項1に記載の
    耐衝撃性メカニカル・デッキ。
  3. 【請求項3】 前記ストッパーが前記スライドラックの
    裏面、側面、端面の何れかに、少なくとも1個以上の突
    起として形成されていることを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載の耐衝撃性メカニカル・デッキ。
  4. 【請求項4】 前記スライドラックが合成樹脂の成型品
    であり、前記ストッパーおよび前記バネが一体成型され
    ていることを特徴とする請求項1から請求項3までの何
    れかに記載の耐衝撃性メカニカル・デッキ。
  5. 【請求項5】 前記スライドラックがポリオキシメチレ
    ンの成型品であることを特徴とする請求項4に記載の耐
    衝撃性メカニカル・デッキ。
  6. 【請求項6】 前記ヘッドが光または光磁気による記録
    および/または再生のための光学ヘッドであることを特
    徴とする請求項1から請求項5までの何れかに記載の耐
    衝撃性メカニカル・デッキ。
  7. 【請求項7】 前記ヘッドが磁気による記録および/ま
    たは再生のための磁気ヘッドであることを特徴とする請
    求項1から請求項5までの何れかに記載の耐衝撃性メカ
    ニカル・デッキ。
  8. 【請求項8】 前記ヘッドが機械加工のための工作加工
    ヘッドであることを特徴とする請求項1から請求項5ま
    での何れかに記載の耐衝撃性メカニカル・デッキ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1424514A3 (en) * 2002-11-28 2005-07-27 ORION ELECTRIC CO., Ltd. Rack structure for backlash-free rack-and-pinion

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1424514A3 (en) * 2002-11-28 2005-07-27 ORION ELECTRIC CO., Ltd. Rack structure for backlash-free rack-and-pinion

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