JPH10289353A - プリペイドカードシステム及びプリペイドカード - Google Patents

プリペイドカードシステム及びプリペイドカード

Info

Publication number
JPH10289353A
JPH10289353A JP9095671A JP9567197A JPH10289353A JP H10289353 A JPH10289353 A JP H10289353A JP 9095671 A JP9095671 A JP 9095671A JP 9567197 A JP9567197 A JP 9567197A JP H10289353 A JPH10289353 A JP H10289353A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amount
recorded
track
recording
usage amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9095671A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Hara
廣志 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP9095671A priority Critical patent/JPH10289353A/ja
Publication of JPH10289353A publication Critical patent/JPH10289353A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のプリペイドカードは改ざんされる可能
性があり、また使用金額を目視可能に表示するために
は、特殊な付加機構を必要とする。 【解決手段】 追記型媒体を用い、使用金額の初期値を
記録済みトラックの本数または記録済みトラック長によ
って記録し、記録済みトラック本数が少ないほどまたは
記録済みトラック長が短いほど、使用金額の初期値を高
額に記録する。また、使用金額の記録領域に使用金額に
応じたトラック本数またはトラック長を追記することに
よって使用金額を記録する。更に、カードに使用金額に
応じたトラック本数またはトラック長を追記し、使用金
額の概略の積算値を目視可能に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリペイドカード
を用いて支払いを行うプリペイドカードシステム及びプ
リペイドカードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、公衆電話で利用される「テレホン
カード」、または高速道路等で利用される「ハイウエイ
カード」に代表されるように、前もって一定の金額が入
力されているカードを購入し、利用する場合にはお金の
かわりにカードで支払うというシステムが知られてい
る。これらのカードはプリペイドカードと呼ばれ、カー
ド情報として予め決められた度数をカード情報として持
ち、使用するごとに度数が減っていく構成となってい
る。また、多くのプリペイドカードでは、使用度数が決
められた値を下回ると、カードにパンチ穴が開けられ、
使用可能な残りのおおよその度数がその穴を見ることに
よって分かる様になっている。
【0003】また、使用金額、あるいは使用可能金額を
カード上に直接印字することによって使用可能な金額を
目視可能情報として記録するカードや、カード上に書き
換え可能な目視情報記録領域を設け、この記録領域への
情報の書き換えによって使用可能な金額を目視可能とし
ているカードも知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のプリペイドカードの多くは、磁気によってカード上に
情報を記録する磁気カードが利用されており、磁気カー
ドは安価であると云う利点はあるものの、使用金額、使
用可能金額などの情報がカードに直接データとして磁気
記録されているために、簡単な方法でデータの書換えが
できてしまう。そのため、定額のカードをより高額なカ
ードに改ざんしたり、使用可能金額を増加させると云っ
た改ざんが可能であるといった危険性があった。
【0005】また、パスワード等により高いセキュリテ
ィーを確保できることから、ICカードを利用したプリ
ペイドカードシステムも提案されているものの、ICカ
ードはカードそのものの値段が高価であり、低額のプリ
ペイドカードシステムに利用するには不向きである。ま
た、いかにセキュリティーが高いとは云っても、一旦そ
のセキャリティーがやぶられれば、ICカードを利用し
たプリペイドカードシステムにおいても、使用金額、使
用可能金額等の情報を直接データとして記録しているた
め、データを改ざんされる恐れがあった。
【0006】一方、カードそのものが安価であると云う
ことで、追記型記録媒体を使用したプリペイドカードシ
ステムも提案されている。しかし、その多くは、支払い
終了後の使用可能金額を直接データとして順次追記し
て、その最後に記録された使用可能金額を次の支払い時
の使用可能金額として扱う構成であるため、新たに虚偽
の使用可能金額を追記することにより、磁気カードを利
用したプリペイドカードの場合と同様に、やはり使用可
能金額を増加させると云った改ざんが可能であると云う
問題点があった。
【0007】また、前述のようにプリペイドカードの使
用金額や使用可能金額を目視可能に表示するためには、
カードの記録再生装置に、穴空け装置、印字装置と云っ
た使用金額を目視可能に表示するための付加機構が必要
である。そのため、システムコストが高くなり、また、
印字のためのスペースや書き換え可能な目視可能領域の
分、カードのデザイン領域が減少すると云った問題点が
あった。
【0008】更に、光学的追記型媒体をプリペイドカー
ドとして用い、このカード上に使用金額や使用可能金額
を目視可能に表示する場合、以上のような問題点に加え
て、次のような問題点があった。即ち、まず、一般に光
学的追記型媒体は厚みが0.7mmと厚いため、カード
に穴を空けることは非常に困難である。もし、可能とし
ても、一般のテレホンカード等の薄いカードに穴を空け
る為の装置をそのまま使用することはできず、特殊な穴
空け装置が必要であり、非常にコストが高くなる。ま
た、一般に光学的追記型媒体の表面はそのままでは印字
困難であるから、使用可能金額をカード表面に直接印刷
するためには、追記型媒体の表面に別途印字可能領域を
設けるか、表面に特殊な処理をして印字可能な領域を設
ける必要があるので、カードそのもののコストも高くな
り、印字のためにはIDカード印刷用の高価な印字装置
が必要であった。
【0009】そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑
み、より高額なカードに改ざんしたり、使用金額を減額
するように改ざんすることを確実に防止でき、より安全
性の高いプリペイドカードシステム及びプリペイドカー
ドを提供することを目的としたものである。
【0010】また、本発明は、何ら特殊な付加機構など
を要することなく、簡単に使用金額を目視可能に表示す
ることができるプリペイドカードシステム及びプリペイ
ドカードを提供することを目的としたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、プリペ
イドカードによって金額の支払いを行うシステムにおい
て、前記カードは追記型媒体からなり、前記カードに使
用金額の初期値を記録済みトラックの本数、または記録
済みトラックの長さによって記録するための領域が設け
られ、前記領域において記録済トラックの本数が少ない
ほど、または記録済みトラックの長さが短いほど、使用
金額の初期値が高額となるように記録されていることを
特徴とするプリペイドカードシステムによって達成され
る。
【0012】本発明の目的は、プリペイドカードによっ
て金額の支払いを行うシステムにおいて、前記カードは
追記型媒体からなり、前記カードに支払うべき使用金額
に応じたトラック本数またはトラック長を追記すること
によって使用金額を記録するための領域が設けられ、前
記カードで使用金額を支払う場合、使用金額に応じたト
ラック本数またはトラック長を算出し、前記使用金額記
録領域に算出されたトラック本数またはトラック長を追
記することによって使用金額を記録する手段を有するこ
とを特徴とするプリペイドカードシステムによって達成
される。
【0013】本発明の目的は、プリペイドカードによっ
て金額の支払いを行うシステムにおいて、前記カードは
追記型媒体からなり、前記カードに使用金額の初期値を
記録済みトラックの本数、または記録済みトラックの長
さによって記録する領域、及び支払うべき使用金額に応
じたトラック本数、またはトラック長を追記することに
よって使用金額を記録する領域が設けられ、前記カード
で使用金額を支払う場合、前記2つの領域から使用金額
の初期値と使用金額を検出し、検出された使用金額の初
期値から使用金額を減算することによって、現在の残り
の使用可能金額を算出する手段を有することを特徴とす
るプリペイドカードシステムによって達成される。
【0014】本発明の目的は、プリペイドカードによっ
て金額の支払いを行うシステムにおいて、前記カードは
追記型媒体からなり、前記カードに支払うべき使用金額
に応じたトラック本数またはトラック長を追記すること
によって使用金額の概略の積算値を目視可能に表示する
ための領域が設けられ、前記カードで使用金額を支払う
場合、使用金額に応じたトラック本数またはトラック長
を算出し、前記表示領域に算出されたトラック本数また
はトラック長を追記することによって、使用金額の概略
の積算値を目視可能に表示するための記録手段を有する
ことを特徴とするプリペイドカードシステムによって達
成される。
【0015】本発明の目的は、追記型媒体からなるプリ
ペイドカードであって、使用金額の初期値を記録済みト
ラックの本数、または記録済みトラックの長さによって
記録するための領域が設けられ、前記領域において記録
済みトラックの本数が少ないほど、または記録済みトラ
ックの長さが短いほど、使用金額の初期値が高額となる
ように記録されていることを特徴とするプリペイドカー
ドによって達成される。
【0016】本発明の目的は、追記型媒体からなるプリ
ペイドカードであって、支払うべき使用金額に応じたト
ラック本数またはトラック長を追記することによって、
使用金額を記録するための領域が設けられていることを
特徴とするプリペイドカードによって達成される。
【0017】本発明の目的は、追記型媒体からなるプリ
ペイドカードであって、支払うべき使用金額に応じたト
ラック本数またはトラック長を追記することによって、
使用金額の概略の積算値を目視可能に表示するための領
域が設けられていることを特徴とするプリペイドカード
によって達成される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。まず、本発明の第1
の実施形態について説明する。図1は本発明の第1の実
施形態によるプリペイドカードシステムの構成を示して
いる。図1において、1はプリペイドカード2から使用
金額の初期値を読み取ったり、使用金額を記録するため
の情報記録再生装置(以下、装置という)である。プリ
ペイドカード2としては、追記型媒体の光カードを用い
ている。4は使用金額の入力などを行うキーボード、3
はカード2の残り金額などを表示するためのディスプレ
イである。10は不図示の搬送機構を駆動して、カード
2を装置1内の所定位置に導入し、また、所定位置にて
カード2をR方向に往復移動させ、更にカード2を機外
に排出するためのカード送りモータである。11は光源
の半導体レーザを含む光ビーム照射光学系であり、情報
の記録、再生時には光源の光ビームを微小光スポットに
絞ってカード2上に照射する。
【0019】また、12はカード2から反射された光を
検出する光検出器、13は光ビーム照射光学系11の一
部を駆動してカード2面上の光スポットのピント位置を
Z方向、即ちカード面と垂直方向に移動させてオートフ
ォーカス制御を行うためのAFアクチュエータ、14は
光ビーム照射光学系11の一部を駆動してカード2面上
の光スポットをY方向、即ち光カードの情報トラックに
直交する方向に移動させてオートトラッキング制御を行
うためのATアクチュエータである。これらの光ビーム
照射光学系11、光検出器12、AFアクチュエータ1
3、ATアクチュエータ14を含んで光ヘッド15が構
成されている。9は光ヘッド15をY方向に移動させて
光スポットを所望のトラックにアクセスするためのヘッ
ド送りモータである。
【0020】MPU5は装置内の各部を制御するための
プロセッサ回路で、ROM(図示せず)、バッファRA
M6、カウンタ16を内蔵している。MPU5はヘッド
送りモータ9、カード送りモータ10などを制御し、カ
ード2の情報の読み取りや記録を行う。AT/AF制御
回路7は光検出器12からの出力信号をもとにAFアク
チュエータ13とATアクチュエータ14を駆動し、光
ビーム照射光学系11からの光スポットがカード面に焦
点を結ぶように、また、光スポットが情報トラックに追
従して走査するように、オートフォーカス制御とオート
トラッキング制御を行う。
【0021】変復調回路8はMPU5の制御に基づいて
カード2に使用金額を記録したり、カード2に記録され
ている使用金額の初期値や使用金額の読み取りを行う。
即ち、記録時には、光ビーム照射光学系11内の光源を
変調することによって、カード2上に使用金額を追記
し、また、再生時には光ビーム照射光学系11から光カ
ード2に再生用の光ビームを照射し、光検出器12で検
出された光検出器12の信号をもとに読み取りを行う。
【0022】図2は本実施形態で用いるフリペイドカー
ド2の平面図、図3はそのB−B線における断面図であ
る。本実施形態では、前述のように光カードを用いてい
る。光カード2の表面は情報記録領域28とそれ以外の
余白領域29とからなっている。情報記録領域28には
オートトラッキングのために、複数のトラッキング用ト
ラック26が平行に一定間隔をおいてプリフォーマット
され、隣接するトラッキング用トラックの間に情報を記
録するための情報記録トラック27が設けられている。
各情報記録トラック27の両端に位置する部分には、情
報記録トラックの情報記録領域中での位置を確認するた
めにトラック番号19がプリフォーマットされている。
【0023】また、図3に示すようにカード2は複数の
層からなっている。30は透明保護層、31は記録層
で、記録層としては、例えば銀塩系、染料系、あるいは
カルコゲン系等が用いられる。また、保護層30と記録
層31との境界は互いに凹凸形状に形成されていて、こ
の構造によってトラッキング用トラック26と情報トラ
ック27が区分されている。33は基板で、基板33と
記録層31は接着剤層32で接合されている。
【0024】ここで、このようなカード2への情報の記
録は、微小スポット状に絞られた光ビームを記録情報に
従って変調し、この変調した光ビームを情報トラック上
に走査することにより、光学的に検出可能な情報ビット
列として情報が記録される。この情報ピット列は光及び
熱によって変形あるいは変色等の物理的変化によって形
成されるため、一度記録した情報ビット列を物理的に消
去し、その消去した情報ビット列領域を再度記録領域と
して用いることは不可能である。また、カード2からの
情報の再生は、記録が行われない程度の一定のパワーの
光スポットをカード2の情報トラックの情報ピット列上
に走査し、光カード2からの反射光または透過光をもと
に再生を行う。
【0025】図4は本実施形態で用いるプリペイドカー
ド2のフォーマットを示している。図中17は、使用金
額の初期値を記録する領域で、カード発行時にカード2
の初期使用可能金額に応じて予め特定本数の情報トラッ
クが記録されている。また、領域17に対する記録は記
録トラック本数が少ないほど初期使用可能金額が高額と
なる様に決められいる。本実施形態では、例えば、領域
17において1トラックが記録されている場合は初期使
用金額は10000円、2トラックが記録されている場
合は5000円、3トラックが記録されている場合は1
000円と決められている。
【0026】また、18はカード2の使用金額を記録す
る領域で、カード2を使用して金額を支払う毎に記録さ
れる領域である。本実施形態では、例えば、領域18に
おいて使用金額が100円で1トラックを記録するもの
とする。なお、領域17及び18の情報は、それぞれ記
録されているブロック中でカード上方(Upper 側)から
下方(Lower 側)に向かって記録される。また、領域1
7、18における記録はどのようなデータでもよく、例
えば、“0”や“1”の連続データ、あるいは“0”と
“1”の繰り返しデータを記録するものとする。従っ
て、例えば、領域17の1本のトラックにこのようなデ
ータを記録することによって、使用金額の初期値100
00円を記録することができる。このデータの記録は、
以降の実施形態でも同様である。
【0027】図5は装置1のMPU5内のバッファRA
M6の構成を示している。バッファRAM6は、初期使
用可能である総金額21、使用金額22、総金額21か
ら使用金額23を引いた残りの使用可能金額23からな
っていて、MPU5はこれらの金額の書き込みや読み取
りを行う。
【0028】図6はカード2が装置1に挿入されたとき
のシステムの処理フローを示している。図6において、
まず、カード2が装置1に挿入されると(S100)、
MPU5はカウンタ16を初期化する。(S101)、
次いで、各部を制御して図4の光カード2の領域17に
おける初期使用可能金額記録トラック(以下、総額トラ
ックと称する)の1トラック目(領域内の一番Upper 側
のトラック)に光ビーム照射光学系11からの再生用ビ
ームを走査し(S102)、走査したトラック上の記録
の有無を判定する(S103)。
【0029】もし、このトラック上に記録があった場合
は、カウンタ16の値を1増加させ(S104)、次の
トラック(2番目のトラック)に再生用ビームを走査し
(S105)、再びS103で2番目のトラックの記録
の有無を判定する。MPU5はS103〜S105の処
理を繰り返し行い、S103で記録無しと判定するとカ
ウンタ16の値から初期使用可能金額を判定し、図5の
バッファRAM6の総金額21に格納する。例えば、領
域17に先頭トラックから3番目のトラックまで記録さ
れていたとすると、カウンタ16の値は3(初期使用金
額は1000円)であるので、総金額21に1000を
格納する。
【0030】次いで、MPU5は再度カウンタ16を初
期化し(S107)、その後、図4の光カード2の領域
18における使用金額記録トラック(以下、使用トラッ
クと称する)の1トラック目(領域18の一番Upper 側
のトラック)に再生用ビームを走査する(S108)。
また、MPU5では走査したトラックの記録の有無を判
定し(S109)、記録があった場合はカウンタ16の
値を1増加させ(S110)、次のトラック(領域18
の2番目のトラック)に再生用ビームを走査し(S11
1)、再度S109で2番目のトラックの記録の有無を
判定する。MPU5ではこのようにしてS109〜S1
11の処理を繰り返し行い、S109で記録無しと判定
すると、カウンタ16の値から使用金額を判定し、図5
のバッファRAMの使用金額22に格納する。例えば、
領域18の記録トラックが4とするとカウンタ16の値
は4(使用金額は400円)であるので、使用金額22
に400を格納する。
【0031】使用金額を格納すると、MPU5ではバッ
ファRAM16に格納された値から現在の残りの使用可
能金額を計算する(S113)。使用可能金額は、使用
可能金額=総金額−使用金額で得られる。次いで、使用
可能金額が0以下であるかどうかを判定し(S11
4)、0以下であった場合は、図1のディスプレイ3に
残額0を表示し(S117)、その後、カード2を排出
して(S118)、処理を終了する。一方、使用可能金
額が0以下でない場合は、ディスプレイ3に使用可能金
額を表示し(S115)、使用可能金額をバッファRA
M6の使用可能金額23に格納して(S116)、処理
を終了する。本実施形態では、前述のように総金額10
00、使用金額400であるので、残りの使用可能金額
は600である。以上でカード2内に記録された情報か
ら総金額、使用金額、使用可能金額を求める処理を終了
する。
【0032】次に、カード2を使用して金額を支払う場
合の動作について図7を参照して説明する。図7におい
て、まず、カード2を用いて金額を支払う場合、図1の
キーボードから使用金額が入力される(S119)。M
PU5では使用金額が入力されると、使用金額をバッフ
ァRAM6の使用金額22に格納する(S120)。こ
のとき、図6のS112で格納された使用金額は、新た
に格納された使用金額に置き換えられる。次いで、MP
U5では図5の使用可能金額23と使用金額22から残
りの使用可能額を計算する(S121)。残り使用可能
額は、残り使用可能額=使用可能金額−使用金額で得ら
れる。
【0033】続いて、残りの使用可能額が0以下である
かどうかを判定し(S122)、もし0以下である場合
は、ディスプレイ3に使用可能額不足を表示した後(S
126)、カード2を排出して(S127)、処理を終
了する。一方、S122で残り使用可能額が0以下でな
い場合は、使用金額に応じた記録トラック数を計算し
(S123)、使用金額分のトラックを記録したか判定
する(S124)。記録を終了していないときは、S1
25に進んで領域18の次使用トラックに所定のデータ
を追記する。
【0034】例えば、前述のように“0”や“1”の連
続データを追記し、追記する位置は図4の領域18で既
に記録されているトラックの次のトラックである。MP
U5ではS124〜S125の処理を繰り返し行い、使
用金額分に応じたトラック数を記録する。例えば、使用
金額が200円であるとすると、2トラックを記録す
る。記録を終了すると、カード2を排出して(S12
5)、カード2による支払いを終了する。
【0035】本実施形態では、追記型媒体のプリペイド
カードを用い、カードの使用金額の初期値を初期値を示
すデータではなく、トラック本数によって記録し、しか
もトラック本数が少ないほど初期値が高額になるように
記録しているので、たとえ不正に改ざんしようとしてト
ラックを消去しても記録トラックの消去は不可能であ
る。また、カードにデータを追記しても使用金額の初期
値を増額することは不可能で、どのように改ざんしよう
としても使用金額の初期値を減額することしかできない
ので、カードの安全性を著しく高めることができ、シス
テムのセキュリティーを大幅に向上することができる。
また、使用金額に応じたトラック本数を追記することに
よって使用金額を記録しているので、どのように改ざん
しようとしても使用金額を減額することはできず、使用
金額を増額することしかできないので、同様にセキュリ
ティーを高めることが可能である。更に、光カードは安
価であるので、カードそのものを安価に作製することが
できる。
【0036】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。まず、図8は本実施形態で用いるプリペイドカ
ード2のフォーマットを示している。カード2として
は、図2、図3の光カードを使用している。図8におい
て、17は初期使用金額を記録する領域、18はカード
2の使用金額を記録する領域である。領域17において
は、各情報記録トラックは、ある一定の長さの複数のブ
ロックに分割され、カード発行時に各々の情報記録トラ
ックにカード2の初期使用可能金額に応じて所定のブロ
ック数が記録されている。領域17においては、記録ブ
ロック数が少ないほど初期使用可能金額は高額となる様
に決められている。例えば、領域17の各情報記録トラ
ックに1ブロックが記録されている場合は初期使用可能
金額は10000円、2ブロックが記録されている場合
5000円、3ブロックが記録されている場合は100
0円と決められている。
【0037】また、領域18においては、同様に各情報
記録トラックは一定の長さの複数のブロックに分割され
ている。1つのブロックは一定の使用金額に対応し、カ
ードを使用して金額を支払う毎に支払った金額に応じた
ブロック数を現在記録されているブロックの後に追記す
るように構成されている。本実施形態では、領域18の
1ブロックは100円の使用金額としている。領域1
7,18でブロックを記録する場合、各々カード左側
(Left側)から右(Right 側)に向かって記録される。
【0038】図9は装置1のMPU5内のバッファRA
Mの構成を示している。本実施形態では、バッファRA
M16は総金額21、使用金額22、使用可能金額23
のほかに、金額格納バッファB1 〜BN が設けられてい
る。
【0039】図10はカード2が装置1に挿入されたと
きのシステムの動作を示している。図10において、ま
ず、カード2が装置1に挿入されると(S128)、M
PU5は領域17の総額トラックの1本目(領域17の
一番Upper 側のトラック)に再生用ビームを走査し(S
129)、走査したトラック内の情報から総額を取得す
る(S130)。総額の取得はトラックの走査によって
記録されているブロックの数をカウンタ16でカウント
し、カウンタの値もとに総額を判定する。次いで、取得
した総額を図9のバッファRAM6の金額格納バッファ
1 に格納し(S131)、全ての総額トラックの走査
を終了したかを判定する(S132)。MPU5はS1
30〜S133の処理を繰り返し行い、領域17の各ト
ラックを順次走査し、その都度各金額トラックの記録ブ
ロック数をもとに総額を取得し、総額格納バッファB2
…BN に格納していく。
【0040】S132ですべての総額トラックの走査を
終了すると、MPU5では総額の判定を行う(S13
4)。総額の判定は、図9の金額格納バッファB1 〜B
N の総額データを読み取り、全てのバッファ内の金額が
一致する、またはバッファ内の金額で多数を占めるもの
を総額として判定する。続いて、判定を行った総額を図
9の総金額21に格納する(S135)。例えば、領域
17の各情報トラックに3ブロックが記録されていると
すると、使用金額の初期値は1000円であるので、バ
ッファRAM6に総額1000を格納する。
【0041】総額を格納すると、MPU5では領域18
の使用トラックの1本目(図8の領域18で一番Upper
側のトラック)に再生用光ビームを走査し(S13
6)、走査したトラック内の情報から使用金額を取得す
る(S137)。使用額の取得はトラックの走査によっ
て記録されていてるブロック数をカウンタ16でカウン
トし、カウンタの値をもとに使用額を判定する。次い
で、取得した使用額を図9のバッファRAM6の金額格
納バッファB1 に格納し(S138)、すべての使用ト
ラックの走査を終了したかを判定する(S139)。
【0042】領域18の走査していない使用トラックが
残っていれば、次の使用トラックに再生用光ビームを走
査し(S140)、同様に使用額を取得する。MPU5
ではS137〜S140の処理を繰り返し行い、領域1
8の使用トラックを順次走査し、その都度使用額を取得
して金額格納バッファRAMB2 〜BN に格納してい
く。すべての使用トラックの走査を終了すると、MPU
5では使用額を判定し(S141)、この使用額の判定
は金額格納バッファB1 〜BN 内の使用額データを読み
とり、全てのバッファ内の金額が一致する、またはバッ
ファ内の金額で多数を占めるものを使用額として判定す
る。次に、得られた使用額をバッファRAM6の使用金
額22に格納する(S142)。例えば、領域18の各
使用トラックに4ブロックが記録されているとすると、
1ブロックは100円であるので、400を使用金額2
2に格納する。
【0043】次いで、MPU5ではバッファRAM6の
総金額21と使用額22の値から現在の残りの使用可能
金額を計算する(S143)。使用可能金額は、使用可
能金額=総金額−使用金額で得られる。また、MPU5
では得られた使用可能金額が0以下であるかどうかを判
定し(S144)、もし0以下であった場合は、ディス
プレイ3に残額0を表示し(S147)、その後、カー
ド2を排出して(S148)、処理を終了する。一方、
使用可能金額が0以下でない場合は、ディスプレイ3に
使用可能金額を表示し(S145)、使用可能金額をバ
ッファRAM6の使用可能金額23に格納して(S14
6)、処理を終了する。この場合、本実施形態では、総
金額1000円、使用金額400円であるので、残りの
600を格納する。以上でカード2に記録された情報か
ら総金額、使用金額、使用可能金額を求める処理を終了
する。
【0044】次に、このように記録されたカード2を使
用して金額を支払う場合の動作を図11を参照して説明
する。図11において、まず、キーボード4から使用金
額が入力されると(S149)、MPU5では入力され
た使用金額をバッファRAM6の使用金額22に格納す
る(S150)。このとき、図10のS142で格納さ
れた使用金額は、新たに格納された使用金額に置き換え
られる。次いで、MPU5ではバッファRAM6の使用
可能金額23と使用金額22から残りの使用可能額を計
算する(S151)。残りの使用可能額は、残り使用可
能額=使用可能金額−使用金額で得られる。続いて、M
PU5では残り使用可能額が0以下であるかどうかを判
定し(S152)、もし0以下である場合は、ディスプ
レイ3に使用可能額不足を表示した後(S153)、カ
ード2を排出して(S154)、処理を終了する。
【0045】一方、残りの使用可能額が0以下でない場
合は、使用金額から記録ブロック数を計算し(S15
4)、使用トラックの1本目(図8の領域18で一番Up
per 側のトラック)に現在記録されているブロックの後
に使用金額分のブロック数を追記する(S155)。ま
た、全ての使用トラックにブロックの追記が終了したか
どうかを判定し(S156)、記録していない使用トラ
ックが残っていれば、次の使用トラックに同様に使用金
額分のブロック数を追記する(S157)。MPU5で
はS156〜S157の処理を繰り返し行い、すべての
使用トラックに使用金額に応じたブロック数の追加を終
了すると、カード2を排出して(S158)、処理を終
了する。
【0046】なお、本実施形態では、カード2上に初期
使用金額及び使用金額をそれぞれ複数トラックに記録し
ているが、これはカード表面のゴミ、傷などの要因によ
って記録再生が出来ないトラックが生じた場合の対策で
ある。従って、領域17,18で各々初期使用金額及び
使用金額を1本のトラックに記録してもよいことはもち
ろんである。また、カード2上に使用金額を記録する領
域18を複数個設け、使用金額を示す1ブロック当たり
の金額をより低く設定することも可能である。例えば、
領域18を10個設けることによって使用金額の単位を
10円とすることも可能である。
【0047】本実施形態では、トラックを複数ブロック
に分割し、記録済みブロック数によって初期使用金額を
記録し、しかも記録済みブロック数が少ないほど初期使
用金額が高額となるように記録しているので、第1の実
施形態と同様にどのように改ざんしようとしても初期使
用金額を増額することは不可能で、システムの安全性を
高めることができる。また、使用金額に応じてブロック
数を追記することによって使用金額を記録しているの
で、やはり使用金額を減額することは不可能で、使用金
額を増額することしかできず、システムの安全性を高め
ることができる。更に、初期使用金額や使用金額をそれ
に応じたブロック数によって記録しているので、第1の
実施形態のようにトラック本数で記録する場合に比べ
て、金額の読み取りや記録を短時間で行うことができ
る。
【0048】次に、本発明の第3の実施形態について説
明する。図12は本実施形態によるプリペイドカードシ
ステムを示している。本実施形態では、カード2の下部
にエンコーダ34が設けられている。エンコーダ34は
詳しく後述するように使用金額に応じたトラック長を記
録するときに用いられる。その他の構成は図1と同じで
ある。
【0049】図13は本実施形態で用いるプリペイドカ
ードのフォーマットを示している。カード2としては、
図2、図3の光カードを用いている。図中17はカード
の初期使用可能金額を記録する領域である。本実施形態
では、カード発行時に領域17の各情報トラックの記録
済みトラックの長さによって初期使用金額が記録されて
いる。初期使用金額は記録済トラック長が短いほど高額
となる様に決められている。例えば、各情報トラックを
1点鎖線で示すように一定の長さに区切り、この一つの
長さを1ブロック単位として、Left側から1ブロック目
まで記録されている場合は10000円、2ブロック目
まで記録されている場合は5000円、3ブロック目ま
で記録されている場合は1000円、4ブロック目まで
記録されている場合は500円と決められている。
【0050】また、領域18はカード2の使用金額を記
録する領域である。領域18では、同様に記録済みトラ
ックの長さによって使用金額を記録する構成であって、
各情報記録トラックを1点鎖線で示すように一定の長さ
に区切り、この1つの長さを1ブロック単位として、金
額を支払う毎に金額に応じてブロックを記録するように
構成されている。例えば、1ブロックを初期使用可能金
額の10分の1とし、カード2の使用によって使用可能
金額が初期使用可能金額の10分の9になると、Left側
から1ブロック目までを記録し、以下カードで支払うご
とにLeft側からRight 側に使用金額に応じて記録し、使
用金額が増加するほど記録済みトラックの長さが長くな
るように決められている。領域17,18ではカード左
側(Left側)から右(Right 側)に向かって記録され
る。なお、バッファRAM6の構成は図9と同じであ
る。
【0051】次に、カード2が装置1に挿入されたとき
の動作について説明する。なお、この場合の動作は基本
的に第2の実施形態と同じであるので、図10を参照し
て説明する。図10において、まず、カード2が挿入さ
れると(S128)、領域17の総額トラックの1本目
を走査し(S129)、走査したトラック内の情報から
総額を取得する(S130)。総額の取得はトラックの
走査によってトラックの記録が始まった位置でカウンタ
16を初期化し、その時点から走査中のエンコーダ34
からの信号をカウンタ16でカウントし、記録が終了し
た時点でのカウンタ16の値をもとに総額を判定する。
【0052】次いで、取得した総額をバッファRAM6
の金額格納バッファB1 に格納し(S131)、全ての
総額トラックの走査を終了したかを判定する(S13
2)。全ての総額トラックの走査を終了していなけれ
ば、次の総額トラックを走査し、以下S130〜S13
3の処理を繰り返し行い、各情報トラックから得られた
総額を金額格納バッファB2 …BN に格納していく。全
ての総額トラックの走査を終了すると、総額の判定を行
い(S134)、この総額の判定は金額格納バッファB
1 〜BN 内の総額データを読みとり、全てのバッファ内
の金額が一致する、またはバッファ内の金額で多数を占
めるものを総額として判定する。次いで、得られた総額
をバッファRAM6の総金額21に格納する(S13
5)。例えば、図13のカード2の領域17にLeft側か
ら3ブロック目まで記録されているとすると、その記録
の長さから1000を格納する。
【0053】総額を格納すると、領域18の使用トラッ
クの1本目を走査し(S136)、走査したトラック内
の情報から使用額を取得する(S137)。使用額の取
得はトラックの走査によってトラックの記録が始まった
位置でカウンタ16を初期化し、その時点から走査中の
エンコーダ34からの信号をカウント16でカウント
し、記録が終了した時点でのカウンタ16の値をもとに
使用額を判定する。次いで、取得した使用額をバッファ
RAM6の金額格納バッファB1 に格納し(S13
8)、全ての使用トラックの走査が終了したかを判定す
る(S139)。全ての使用トラックの走査を終了して
いなければ、次の使用トラックを走査して(S14
0)、使用額を取得する。
【0054】以下、S137〜S140の処理を繰り返
し行い、各情報トラックから得られた使用額を金額格納
バッファB2 …BN に格納していく。全ての使用トラッ
クの走査を終了すると、使用額の判定を行い(S14
1)、使用額の判定は金額格納バッファB1 〜BN 内の
使用額データを読みとり、全てのバッファ内の金額が一
致する、またはバッファ内の金額で多数を占めるものを
使用額として判定する。次に、判定した使用額をバッフ
ァRAM6の使用金額22に格納する(S142)。例
えば、図13の領域18における各々の情報記録トラッ
クの記録済トラックの長さが4ブロック目までとする
と、初期使用金額の10分の4である400を格納す
る。
【0055】使用金額を格納すると、バッファRAM6
に格納された総金額21と使用金額22の値から使用可
能金額を計算する(S143)。使用可能金額は、使用
可能金額=総金額−使用金額で得られる。次いで、使用
可能金額が0以下であるかどうかを判定し(S14
4)、もし0以下であった場合は、ディスプレイ3に残
額0を表示し(S147)、その後、カード2を排出し
て(S148)、処理を終了する。一方、使用可能金額
が0以下でなければ、ディスプレイ3に使用可能金額を
表示し(S145)、使用可能金額をバッファRAM6
の使用可能金額23に格納して(S146)、処理を終
了する。本実施形態では、総金額1000円、使用金額
400円であるので、残りの600を格納する。
【0056】次に、カード2を使用して金額を支払う場
合の動作を図14を参照して説明する。図14におい
て、まず、キーボード4から使用金額が入力されると
(S180)、使用金額をバッファRAM6の使用金額
22に格納する(S181)。このとき、図10のS1
42で格納された使用金額は、新たに格納された使用金
額に置き換えられる。次いで、バッファRAM6の使用
可能金額23と使用金額22から残りの使用可能額を計
算し(S182)、バッファRAM6の使用可能金額2
3に格納する。残り使用可能金額は、使用可能金額−使
用金額で得られる。また、残り使用可能額が0以下であ
るかどうかを判定し(S183)、もし0以下である場
合は、ディスプレイ3に使用可能額不足を表示した後
(S184)、カード2を排出して(S189)、処理
を終了する。
【0057】一方、残り使用可能金額が0でない場合
は、使用金額に応じた記録トラック長を計算する(S1
85)。記録トラック長はバッファRAM6の総金額2
1から使用可能金額23を減じた金額(使用金額の現在
の総額値)と初期使用金額との割合から得られる。例え
ば、初期使用金額が1000円、残り使用可能金額が5
00円とすると、割合は5/10で図13の領域18で
記録トラック長は5/10の長さとなる。次いで、領域
18の使用トラックの1本目に使用金額分の記録を行う
(S186)。記録に際しては、エンコーダ34の出力
信号をカウンタ16でカウントしながらトラックを走査
し、カウンタ16の値がトラックの記録開始位置(図1
3の領域18のLeft側端点)で記録を開始し、記録トラ
ック長に達するまでカウンタ16の値を計測しながら記
録を行い、記録トラック長に達したところで記録を停止
する。
【0058】つまり、本実施形態では、使用金額を記録
する場合、トラックの端点から記録を開始して前に記録
された上から重ね書きを行い、その後に今回の使用金額
分を追記している。次いで、すべての使用トラックに記
録したかどうかを判定し(S187)、記録していない
使用トラックが残っていれば、領域18の次の使用トラ
ックに同様の方法で同じトラック長の記録を行う(S1
88)。以下、S187〜S188の処理を繰り返し行
い、領域18のすべての使用トラックに記録を行う。そ
して、すべての使用トラックの記録を終了すると、カー
ド2を排出して(S189)、処理を終了する。
【0059】なお、本実施形態では、記録トラック長の
精度はエンコーダ34の精度で決まるが、その精度は厳
密である必要はなく、1つのブロックと次のブロックと
を識別するのに必要な精度で十分である。ここでは、1
トラックを10個のブロックとして定義しているので、
トラック長の精度、即ちエンコーダ34の精度は1トラ
ックの記録長の20分の1〜30分の1程度で十分であ
る。また、本実施形態では、第2の実施形態と同様にゴ
ミ、傷などで記録再生できないトラックが生じたときに
対処するため、カード上に初期使用金額、使用金額をそ
れぞれ複数トラックに記録しているが、記録トラック本
数を1本としてもよいことはもちろんである。更に、使
用金額を記録する領域18を複数個設け、使用金額を示
す1ブロック当たりの金額をより低く設定することも可
能である。例えば、領域18を10個設けることによっ
て使用金額の単位を初期使用可能金額の100分の1と
することも可能である。
【0060】本実施形態においては、第1、第2の実施
形態と全く同様にどのように改ざんしようとしても、初
期使用金額を増額したり、使用金額を減額することは不
可能であり、システムの安全性をより高めることが可能
である。また、初期使用金額や使用金額をトラックの長
さによって記録しているので、第2の実施形態のように
ブロック間に空白領域を必要とせず、記録位置の制御を
簡便に行うことが可能である。
【0061】次に、本発明の第4の実施形態について説
明する。第1〜第3の実施形態では1つの領域で記録済
みトラック数や記録済みブロック数、記録済みトラック
の長さによって金額を記録しているので、高額の初期使
用金額に対して細かな金額の単位の使用金額を記録する
ためには、大量のトラック本数や細かい長さを記録する
ための制御が必要である。例えば、1000円の初期使
用金額に対し、1円を単位として記録するためには、ト
ラック本数で10000本、クレジットカードサイズの
長辺に対する長さの場合は約80mm/10000、約
80μm単位の制御が必要である。
【0062】また、記録済みのトラックの本数によって
使用金額を記録する場合、使用金額が増加すると、使用
金額を取得するためには全トラックを走査する必要があ
るため、より多くのトラックを走査する必要が生じ、処
理時間が長くなる。これは、1度に多くの金額を支払う
場合に使用金額を記録する時にも発生し、多くの金額を
支払う場合は多くのトラックを記録する必要があるの
で、やはり処理時間が長くなる。本実施形態では、記録
トラック数の増加や記録トラック長の制御精度の高度化
を必要とすることなく、簡単に金額を記録できるように
したものである。また、使用金額が増加した場合におい
ても処理時間が低下しないように改良するものである。
【0063】図15は本実施形態で用いるプリペイドカ
ードのフォーマットを示している。カード2としては、
図2、図3の光カードを使用している。図15におい
て、17は初期使用金額を記録する領域である。本実施
形態では、第1の実施形態と同様に初期使用金額はカー
ド発行時の記録済みトラックの本数によって記録されて
いる。例えば、1トラック記録されていれば初期使用金
額は10000円、2トラック記録されていれば500
0円、3トラック記録されていれば1000円と決めら
れている。
【0064】また、領域18,20はカード2の使用金
額を記録する領域であり、使用金額の桁に応じて2つの
領域に分けられている。領域18では1つの情報記録ト
ラックは複数のブロックに分割されていて、例えば、1
ブロックの記録は100円の使用金額と決められてい
る。また、領域20には初期使用金額を100円で割っ
た数のトラックが設けられていて、各トラックは100
個のブロックから構成され、領域20の1ブロックは1
円に対応している。
【0065】また、領域18は使用金額の上位桁、領域
20は使用金額の下位桁を記録するようになっていて、
領域18の使用金額の上位桁の値と領域20の使用金額
の下位桁の記録位置は関連付けられている。例えば、使
用金額が115円とすると、領域18に使用金額の上位
桁の100円に応じた1ブロックが記録され、領域20
に上位桁の100円に対応する1本目のトラックに下位
桁の15円分の15ブロックが記録される。また、使用
金額が215円とすると、領域18に使用金額200円
分の2ブロックが記録され、領域20に上位桁の200
円に対応する2本目のトラックに下位桁の15円分のブ
ロックが記録される。
【0066】このように領域18の使用金額の上位桁の
値と領域20における下位桁の記録位置は対応付けら
れ、領域20において、Upper 側から順に0〜100円
の範囲を記録するトラック、100〜200円の範囲を
記録するトラック、…900〜1000円の範囲を記録
するトラックと決められている。領域18,20におい
ては、それぞれカード2のLeft側からRight 側に向かっ
て記録される。なお、本実施形態によるシステムの構成
は図1と同じとし、バッファRAM6の構成は図5と同
じものとする。
【0067】図16はカード2が挿入されたときのシス
テムの動作を示している。図16において、まず、カー
ド2が装置1に挿入されると(S100)、MPU5は
カウンタ16を初期化し(S101)、カード2の領域
17の初期使用可能金額記録トラック(総額トラック)
の1トラック目に再生用光ビームを走査する(S10
2)。次いで、走査したトラック上の記録の有無を判定
し(S103)、記録があった場合はカウンタ16の値
を1増加させ(S104)、次の総額トラックを走査し
(S105)、記録の有無を判定する。MPU5ではS
103〜S105の処理を繰り返し行い、S103の判
定で記録無しになると、カウンタ16の値から初期使用
可能金額を判定し、バッファRAM6の総金額21に格
納する(S106)。例えば、領域17の記録済みトラ
ックが3であるとすると、それに対応した1000を格
納する。
【0068】次いで、カウンタ16を初期化し(S10
7)、図15の領域18の使用金額上位桁記録トラック
(以下、上位桁使用トラックという)の1トラック目
(領域18で一番Upper 側のトラック)を走査する(S
108)。また、走査したトラック上の記録の有無を判
定し(S109)、記録があった場合はトラックの記録
済みブロック数をカウンタ16でカウントする(S11
0)。次いで、次の上位桁使用トラックを走査し、同様
に記録の有無を判定し、記録済みブロックのカウントを
行う。以下、S109〜S111の処理を繰り返し行
い、領域18のすべてのトラックから記録済みのブロッ
ク数をカウントして、カウンタ16の値から使用額の上
位桁を判定する(S112)。例えば、領域18の記録
済みブロック数が3であるとすると、1ブロックは10
0円であるので、使用金額の上位桁300をバッファR
AM6の使用金額22に格納する(S113)。
【0069】次に、MUP5では使用金額の下位桁の値
を得るためにバッファRAM6の使用金額22の値をも
とにカード2上の読みとり位置を移動する(S11
4)。例えば、使用金額の上位桁を300とすると、下
位桁の300〜400円の範囲の金額が記録されている
トラックは領域20のUpper 側から4本目のトラックで
あるので、再生用ビームをそのトラックの先頭位置に移
動させる。また、カウンタ16を初期化し(S11
5)、下位桁が記録されているトラックを走査し(S1
16)、走査したトラックの記録済みのブロック数をカ
ウンタ16でカウントして(S117)、カウンタ16
の値から使用額の下位桁を判定する(S118)。例え
ば、記録済みブロック数が10であると、1ブロックは
1円であるので、使用金額の下位桁は10円と判定す
る。
【0070】また、バッファRAM6の現在の使用金額
は上位桁の300であるので、これに下位桁を加えて使
用金額22の値を310に更新する(S119)。即
ち、使用金額=使用金額上位桁+使用金額下位桁に更新
する。続いて、バッファRAM6に格納された総金額2
1と使用金額22の値から残りの使用可能金額を計算す
る(S120)。使用可能金額は、総金額−使用金額で
得られる。次いで、使用可能金額が0以下であるかどう
かを判定し(S121)、もし0以下であった場合は、
ディスプレイ3に残額0を表示し(S124)、その後
カード2を排出して(S125)、処理を終了する。一
方、使用可能金額が0以下でない場合は、ディスプレイ
3に使用可能金額を表示し(S122)、その後使用可
能金額をバッファRAM6の使用可能金額23に格納し
て(S123)、処理を終了する。本実施形態では、総
金額1000円、使用金額は310円であるので、残り
の690を格納する。
【0071】次に、カード2を使用して金額を支払う場
合の動作を図17を参照して説明する。図17におい
て、まず、キーボード4から使用金額が入力されると
(S126)、MPU5では入力された使用金額をバッ
ファRAM6の使用金額22に格納する(S127)。
この場合も、図16のS119で格納された使用金額
は、新たに格納された使用金額に置き換えられる。次
に、バッファRAM6の使用可能金額23と使用金額2
2から残りの使用可能額を計算し、残り使用金額が0で
あるかどうかを判定する(S128)。もし、残り使用
可能額が0以下である場合は、ディスプレイ3に使用可
能額不足を表示し(S129)、その後、カード2を排
出して(S137)、処理を終了する。
【0072】また、残りの使用可能額が0以下でない場
合は、使用金額から使用額の上位桁を判定し、上位桁使
用トラックの記録ブロック数を計算する(S130)。
例えば、使用金額が615円であるとすると、上位桁の
ブロック数は6ブロックとなる。次に、全ての上位桁使
用トラックに使用額に応じたブロック数を記録したかど
うかを判定し(S131)、ブロックの全てを記録して
いなければ、現在記録されている最終ブロックの次にブ
ロックを追記する(S132)。このとき、もしカード
上に既にブロックの記録があった場合は、記録を行わ
ず、記録されているブロック数をS130で得られた記
録ブロック数から減算し、減算して得られた値をもとに
ブロックの追加を行う。
【0073】MPU5ではS131〜132の処理を繰
り返し行い、使用金額の上位桁に相当するブロック数を
領域18に記録する。使用金額が615円とすると、領
域18に6つのブロックを追記する。全てのブロック数
を記録すると、使用金額上位桁の値から領域20の記録
すべき使用金額下位桁が記録されている記録トラック位
置を判定し、光ヘッド15の記録位置を移動する(S1
33)。使用金額が615円であるとすると、図18に
示すように領域20において600〜700円の範囲を
示すトラックはUppe側から7トラック目であるので、そ
の位置に記録位置を移動させる。
【0074】次いで、使用金額から使用額の下位桁を判
定し、使用額の下位桁として記録すべき記録ブロック数
を計算する(S134)。使用金額が615円であると
すると、記録する下位桁のブロック数は15ブロックと
なる。次に、記録すべき全てのブロックを記録したかど
うかを判定し(S135)、記録すべきブロックの全て
を記録していなければ現在記録されている最終ブロック
の次にブロックを追記する(S136)。この場合も、
もしカード上に既にブロックの記録かあった場合は、記
録を行わず、記録されているブロック数をS134で得
られた記録ブロック数から減算し、減算して得られた値
をもとにブロックの追加を行う。MPU5ではS135
〜S136の処理を繰り返し行い、図18に示すように
領域20の7本目のトラックに15個のブロックを記録
し、全てを記録すると、カード2を排出して(S13
7)、処理を終了する。
【0075】本実施形態では、使用金額を記録する領域
を使用金額の上位桁と下位桁の2つの領域に分け、しか
も下位桁の記録位置を上位桁の値と対応付けているの
で、使用金額を大量のトラックを要することなく、ま
た、高精度の制御を要することなく、効率的に記録する
ことができる。また、使用金額を読み取る際において
も、上位桁を取得後、上位桁の値に対応した下位桁の記
録位置を読み取ればよいため、短時間で使用金額を読み
取ることができ、更に、使用金額を記録する際も、同様
に多数のトラックを記録する必要はないため、使用金額
が増加しても短時間で記録することが可能である。
【0076】次に、本発明の第5の実施形態について説
明する。まず、本実施形態によるシステムの構成は図1
2と同じとし、バッファRAM6の構成は図5と同じも
のとする。また、図19は本実施形態で用いるプリペイ
ドカード2のフォーマットを示している。カード2とし
ては図2、図3の光カードを用いている。図19におい
て、17はカードの初期使用可能金額を記録する領域で
ある。領域17は図15と同様にカード発行時にカード
2の初期使用可能金額に応じて予め特定本数の情報トラ
ックが記録されている。例えば、1トラックが記録され
ているときは10000円、2トラックが記録されてい
るときは5000円、3トラックが記録されているとき
は1000円と決められている。
【0077】また、18,20はカード2の使用金額を
記録する領域で、図15と同様に領域18に使用金額の
上位桁、領域20に使用金額の下位桁が記録される。領
域18における1ブロックの記録は図15と同様に10
0円の使用金額と決められている。一方、領域20には
初期使用金額を100円で割った数のトラックが設けら
れていて、各トラックは1トラックの長さが100個の
領域に区切られ、1個の記録済みのトラック長は1円の
使用金額に対応している。また、第4の実施形態と同様
に領域18の使用金額の値と領域20における使用金額
の下位桁の記録位置は関連付けられている。例えば、使
用金額が115円であるとすると、領域18に100円
に対応する1つのブロックが記録され、領域20の1本
目のトラックに15円に相当するトラック長が記録され
る。このように領域20においては、Upper 側から1本
目のトラックは使用金額の下位桁の0〜100円の範
囲、2本目のトラックは100〜200円の範囲、…9
本目のトラックは900〜1000円の範囲を記録する
と決められている。
【0078】図20はカード2が装置1に挿入されたと
きの動作を示している。図20においては、S117以
外は第4の実施形態の図16と同じであるので簡単に説
明する。まず、カウンタ16を初期化した後、図19の
領域17の総額トラックを走査して初期使用可能金額を
判定し、バッファRAM6の総金額21に格納する。例
えば、記録済みトラック数が3であるとすると、100
0を格納する。また、領域18の使用トラックを走査
し、使用金額の上位桁を判定する。例えば、図19の領
域18における記録済みブロック数が3であるとする
と、1ブロックは100円であるので、使用金額の上位
桁を300として、バッファRAMの使用金額22に格
納する。
【0079】次いで、使用トラックの下位桁の値を得る
ために読みとり位置を移動し、例えば使用金額の上位桁
を300とすると、下位桁の300〜400円の範囲は
領域20のUpper 側から4トラック目に記録されている
ので、その位置に読み取り位置を移動させる。次に、S
115でカウンタ16を初期化する。ここまでは図16
と同じである。次に、本実施形態では、前述のように領
域20で記録済トラック長によって使用金額の下位桁を
記録しているので、使用金額の下位桁が記録されたトラ
ックを走査し、S117で走査したトラック内の記録ト
ラックの長さを取得する。記録トラック長を取得するに
は、トラックの走査によってトラックの記録が始まった
位置でカウンタ16のカウントを開始し、その時点から
走査中のエンコーダ34からの信号をカウンタ16でカ
ウントし、記録が終了した時点でカウンタ16の値をも
とに判定を行う。
【0080】後は図16と全く同じで、取得した記録ト
ラック長から使用金額の下位桁を判定し、例えば図19
に示すように領域20の下位桁が記録されている4本目
のトラックの記録ブロック長が30であれば(2点鎖線
で図示)、使用金額の下位桁は30と判定し、バッファ
RAM6の使用金額を下位桁を含めて更新し、その後総
金額と使用金額をもとに残りの使用可能金額を計算す
る。また、使用可能金額が0以下であるかどうかを判定
し、0以下であればディスプレイ3に残額0を表示し、
カード2を排出して処理を終了する。一方、使用可能金
額が0以下でない場合は、ディスプレイ3に使用可能金
額を表示し、使用可能金額をバッファRAM6の使用可
能金額23に格納して、処理を終了する。例えば、総金
額を1000円、使用金額を330円とすると、残りの
670を格納する。
【0081】次に、カード2を使用して金額を支払う場
合の動作を図21を参照して説明する。なお、図21に
おいてS126〜S133までは第4の実施形態の図1
7と同じであるので簡単に説明する。図21において、
入力された使用金額をバッファRAM6の使用金額22
に格納し、バッファRAM6の使用可能金額23と使用
金額22から残りの使用可能額を計算し、使用可能金額
が0であるかどうかを判定する。残り使用可能金額が0
以下である場合は、ディスプレイ3に使用可能額不足を
表示した後、カード2を排出して処理を終了し、残り使
用可能額が0以下でない場合は、使用金額から使用額の
上位桁を判定し、上位桁使用トラックの記録ブロック数
を計算する。
【0082】例えば、使用金額が650円であるとする
と、記録ブロック数は6ブロックとなる。次に、現在記
録されている最終ブロックの次に上位桁に対応するブロ
ック数を追記する。上位桁に対応するブロック数を記録
すると、使用金額の上位桁の値から記録すべき使用金額
の下位桁を記録する記録トラック位置を判定し、記録位
置を移動する。例えば、使用金額が650円であるとす
ると、図22に示すように領域20において600〜7
00円の範囲を記録するトラックはUpper 側から7トラ
ック目であるので、その位置まで記録位置を移動させ
る。ここまでは図17と同じである。
【0083】次に、本実施形態では、領域20に記録済
みトラック長によって使用金額の下位桁を記録している
ので、S134において入力された使用金額から使用額
の下位桁を判定し、使用額に対応する下位桁の記録トラ
ック長を計算する。使用金額が650円であるとする
と、下位桁は50円であるので、これに対応する記録ト
ラック長は50/100である。次いで、図22に示す
ように領域20の7本目のトラックである使用額下位桁
記録トラックに下位桁に応じたトラック長の記録を行
う。記録方法は図13の場合と同じで、エンコーダ34
の出力をカウンタ16でカウントしながらトラックを走
査し、カウンタ16の値がトラックの記録開始位置(図
22のトラックのLeft側の端点)となった時点で記録を
開始し、図22のように記録トラック長が50/100
に達するまでカウンタ16の値を計測しながら記録を行
い、記録トラック長に達した時点で記録を終了する。記
録終了後、カード2を排出して(S136)、処理を終
了する。
【0084】なお、本実施形態では、記録トラック長の
精度はエンコーダ34の精度で決定されるが、その精度
は厳密である必要はなく、1つのブロックと次のブロッ
クとを識別するのに必要な精度で十分である。ここで
は、1トラックを100個のブロックとして定義してい
るので、ブロック長の精度、即ちエンコーダ34の精度
は1トラックの記録長の200分の1程度で十分であ
る。また、使用金額の上位桁を記録済みブロック数で記
録し、使用金額下位桁を記録済みトラック長で記録して
いるが、初期使用金額や使用金額の上位桁についても記
録済みトラック長で記録することも可能である。
【0085】本実施形態においては、第4の実施形態と
全く同様に大量のトラックを要することなく、高精度の
制御を必要とすることなく、細かな単位で使用金額を記
録でき、また、使用金額の読み取りや記録を短時間で行
うことができる。更に、使用金額の下位桁を記録済トラ
ック長によって記録しているので、第4の実施形態の記
録済みブロック数で記録する場合に比べて、ブロック間
に空白を必要としないため、記録位置などの制御を簡便
に行うことができる。
【0086】次に、本発明の第6の実施形態について説
明する。本実施形態は、簡単にプリペイドカード上に使
用金額を目視可能に表示するものである。なお、本実施
形態によるシステムの構成は図12と同じ構成とし、バ
ッファRAM6の構成は図5と同じものとする。図23
は本実施形態で用いるプリペイドカード2を示してい
る。カード2としては、同様に図2、図3の光カードを
用いている。図23において、まず、領域50にカード
の作製時にカードのおおよその残り使用金額を確認する
ためのスケール(金額)が印刷されている。図23で
は、総金額は10000円で、2000円ごとに残り使
用金額を示すスケールが印刷されている。また、領域5
0の側部にカード2の使用金額を記録するための領域5
1が設けられている。
【0087】領域51は使用金額に応じたトラック数を
記録することによって使用金額が記録され、また、領域
51は記録が目視によって識別できるようにコントラス
トが明瞭となる物質で構成されている。例えば、図3の
光カードの記録層31上に金の蒸着によって50Åの層
を形成したり、あるいは記録層31上にシアニン色素
(NK−1414)を塗布して1000Åの層を形成し
ている。こうすることにより、記録トラックを目視によ
って確認できるようにしている。図23の例では約60
00円までトラックが記録されているので、残り使用金
額は約4000円であることがわかる。
【0088】また、図24は図23の領域51を拡大し
て示している。一般に、トラックの幅(トラッキングト
ラック間の距離)は10μm程度であり、1トラックの
記録では記録の有無を目視で確認することは難しいの
で、複数のトラックを一単位として記録することで、目
視可能としている。例えば、図24(a)に示すように
所定の使用金額に対し、10トラックを1単位として記
録している。また、図24(b)に示すように複数のト
ラックにジグザグ状に記録してもよい。これは、光ビー
ム照射光学系11内の光源をATアクチュエータ14の
駆動によってトラック横断方向に振動させながらトラッ
ク方向に走査することによって実現することができる。
図24(b)では5トラックに渡る範囲を1単位として
記録しているが、ATアクチュエータ14による制御可
能な範囲内の任意の幅を1単位として記録すればよい。
なお、図23においては、カード2の上方から下方に向
かってトラックを記録するものとする。
【0089】図25は金額を支払う場合の動作を示して
いる。なお、カード2が装置1に挿入された時点で、M
PU5はカード2から総金額、使用金額、残りの使用可
能金額を読み取り、バッファRAM6に格納しておく。
図25において、まず、キーボード4から使用金額が入
力されると(S100)、MPU5ではバッファRAM
6の使用可能金額23と入力された使用金額から残り使
用可能額を計算する(S101)。残り使用可能額は、
使用可能金額−使用金額である。次いで、残り使用可能
額が0であるかどうかを判定し(S102)、残り使用
可能額が0以下であれば、ディスプレイ3に使用可能額
不足を表示し(S104)、その後、カード2を排出し
て(S109)、処理を終了する。
【0090】一方、残り使用可能額が0以下でない場合
は、入力された使用金額に応じた記録トラック数を計算
する(S105)。例えば、使用金額500円を1単位
(10トラック)とし、使用金額が2000円であると
すると、4単位の記録、つまりトラック40本となる。
次いで、領域16の現在記録されている最後のトラック
の次のトラックに1本目の記録を行う(S106)。こ
の場合、MPU5ではバッファRAM6の使用金額22
に基づいて領域16の最終記録トラックを求め、その次
のトラックから記録を開始する。次いで、記録すべきす
べてのトラックに記録したかどうかを判定し(S10
7)、記録していないトラックが残っていれば、次のト
ラックへ記録を行う(S108)。MPU5ではS10
7〜S108の処理を繰り返し行い、使用金額に応じた
すべてのトラックを記録すると、カード2を排出して
(S109)、処理を終了する。
【0091】なお、本実施形態では、図23に示すよう
にカード2内の残り使用可能金額を目視によって判別で
きるようにカード2の上方から10000,8000,
6000,…とスケールを印刷しているが、これを反対
にカード2の上方から2000,4000,6000,
8000,10000と印刷してもよい。こうすること
によって、現在のカード内の使用金額の概算値を目視に
よって判別することが可能である。
【0092】本実施形態においては、カード2の記録領
域に使用金額を目視可能に表示するための領域を設け、
使用金額に応じてトラックを追記することによって、残
りの使用金額がわかるようにしているので、カードに穴
をあけるための穴空け装置やカード上に金額を印字する
ための印字装置といった特殊な付加機構を不要とするこ
とができる。また、カード表面を印字可能とするための
特殊な表面処理も必要としないし、カードのデザイン領
域が減少することもない。
【0093】次に、本発明の第7の実施形態について説
明する。第6の実施形態では使用金額に応じたトラック
数を記録することによってカードの残り使用金額のおお
よその値を目視で確認できるようにしているが、本実施
形態では記録トラック長によってカードの残り使用金額
のおおよその値を目視で確認できるようにしている。本
実施形態のシステムの構成は図12と同じで、バッファ
RAM6の構成も図5と同じである。また、カード2と
しては図2、図3の光カードを用いている。まず、本実
施形態では、図26に示すように領域50にカードのお
およその残り使用金額を確認するためのスケール(金
額)が印刷されている。総金額は10000円で、20
00円ごとにスケールが印刷されている。
【0094】また、領域51に使用金額に応じたトラッ
ク長を記録するようになっていて、記録トラック長を目
視によって識別することで残り使用金額がわかるように
している。この場合も、第6の実施形態と同様に記録層
31上に金を蒸着したり、シアニン色素を塗布すること
によってコントラストを明瞭とし、記録トラック長を目
視で確認できるようにしている。また、記録するトラッ
ク数は図24(a)のように、例えば10本を1単位と
してもよいし、あるいは図24(b)のように複数のト
ラックの範囲内でジグザグ状に記録してもよい。トラッ
クの記録は図26の左端から右端に向かって記録するも
のとする。
【0095】図27は金額を支払う場合の動作を示して
いる。なお、カード2が装置1に挿入した時点で、カー
ド2から総金額、使用金額、残り使用可能金額を読み取
り、バッファRAM6に格納しておく。図27におい
て、まず、使用金額が入力されると(S100)、バッ
ファRAM6の使用可能金額23と入力された使用金額
から残り使用可能額を計算し(S101)、残り使用可
能金額が0であるかどうかを判定する(S102)。も
し、残り使用可能金額が0以下であれば、ディスプレイ
3に使用可能金額不足を表示し(S104)、その後、
カード2を排出して(S109)、処理を終了する。
【0096】一方、残り使用可能金額が0以下でない場
合は、記録すべきトラック長を計算する(S105)。
記録トラック長の計算は第3の実施形態の領域18にお
ける記録トラック長の計算と同じであり、初期使用金額
と使用金額の総額の割合から記録すべきトラック長を計
算する。次いで、領域51の1本目のトラックに記録を
行う(S106)。記録に際しては、第3の実施形態と
同様にエンコーダ34の出力をカウンタ16でカウント
しながらトラックを走査し、カウンタ16の値が記録開
始位置(図26のトラックの左側端点)になったら記録
を開始し、カウンタ16の値が記録トラック長に達する
まで記録を行う。
【0097】こうすることによって、前に記録された上
から重ね書きを行い、その後、使用金額に応じたトラッ
ク長を追記している。次いで、予め決められた所定本数
のすべてのトラックに記録したかどうかを判定し(S1
07)、記録していないトラックが残っていれば、次の
トラックに記録を行う(S108)。MPU5はS10
7〜S108の処理を繰り返し行い、すべてのトラック
に記録を終了すると、カード2を排出して(S10
9)、処理を終了する。なお、記録トラック長の精度は
エンコーダ34の精度で決定されるが、この精度は厳密
である必要はなく、領域50に印刷されているスケール
に対して使用可能金額のおおよその値が判別できれば十
分である。
【0098】本実施形態においては、第6の実施形態と
全く同様に特殊な付加機構を要することなく、簡単に使
用金額を目視可能に表示することができる。また、第6
の実施形態に比べて、トラック長によって使用金額を記
録しているので、使用金額の読み取りや記録を高速で行
うことができる。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、次の効果
がある。 (1)追記型媒体のプリペイドカードを用い、使用金額
の初期値を記録済みのトラック本数が少ないほど、また
は記録済みトラック長が短いほど高額となるように記録
しているので、どのように改ざんしようとしても、使用
金額の初期値を増額することは絶対に不可能で、使用金
額の初期値を減額することしかできないため、カードの
安全性を高めることが可能となり、システムのセキュリ
ティーを大幅に向上することができる。 (2)追記型媒体のプリペイドカードに使用金額に応じ
たトラック本数またはトラック長を追記することによっ
て使用金額を記録しているので、どのように改ざんしよ
うとしても、使用金額を減額することは絶対に不可能
で、使用金額を増額することしかできないので、同様に
カードの安全性を高めることができ、システムのセキュ
リティーを向上することができる。 (3)使用金額の記録領域を使用金額の桁に応じて複数
の領域に分け、下位桁の記録位置を上位桁の値と対応付
けて記録しているので、大量のトラック本数や高精度の
制御を要することなく、少ないトラックを用いて効率的
に使用金額を記録することができる。また、多数のトラ
ックを走査しなくてもよいので、使用金額の読み取りや
記録を短時間で行うことができる。 (4)使用金額に応じたトラック本数またはトラック長
を追記することによって使用金額の概略の積算値を目視
可能に表示しているので、カード表面に印字のための特
殊な表面処理を必要とせず、またカードのデザイン領域
が減少することもなく、加えて穴空け装置や印字装置と
いった特殊な付加機構を要することなく、簡単に使用金
額を目視可能に表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるプリペイドカードシステムの第1
の実施形態の構成を示した図である。
【図2】図1の実施形態にプリペイドカードとして用い
られる光カードを示した図である。
【図3】図2の光カードのB−B線における断面図であ
る。
【図4】本発明の第1の実施形態で用いられるプリペイ
ドカードのフォーマットを示した図である。
【図5】図1のシステムのバッファRAMの構成を示し
た図である。
【図6】本発明の第1の実施形態によるカードが挿入さ
れたときのシステムの動作を示したフローチャートであ
る。
【図7】本発明の第1の実施形態によるカードを用いて
使用金額を支払うときのシステムの動作を示したフロー
チャートである。
【図8】本発明の第2の実施形態で用いられるプリペイ
ドカードのフォーマットを示した図である。
【図9】本発明の第2の実施形態のバッファRAMの構
成を示した図である。
【図10】本発明の第2の実施形態によるカードが挿入
されたときのシステムの動作を示したフローチャートで
ある。
【図11】本発明の第2の実施形態によるカードを用い
て使用金額を支払うときのシステムの動作を示したフロ
ーチャートである。
【図12】本発明の第3の実施形態によるシステムの構
成を示した図である。
【図13】本発明の第3の実施形態で用いられるプリペ
イドカードのフォーマットを示した図である。
【図14】本発明の第3の実施形態によるカードを用い
て使用金額を支払うときの動作を示したフローチャート
である。
【図15】本発明の第4の実施形態で用いられるプリペ
イドカードのフォーマットを示した図である。
【図16】本発明の第4の実施形態によるカードが挿入
されたときのシステムの動作を示したフローチャートで
ある。
【図17】本発明の第4の実施形態によるカードを用い
て使用金額を支払うときの動作を示したフローチャート
である。
【図18】図15のカードに使用金額を追加した後の記
録状態を示した図である。
【図19】本発明の第5の実施形態で用いられるプリペ
イドカードのフォーマットを示した図である。
【図20】本発明の第5の実施形態によるカードが挿入
されたときの動作を示したフローチャートである。
【図21】本発明の第5の実施形態によるカードを用い
て使用金額を支払うときの動作を示したフローチャート
である。
【図22】図19のカードに使用金額を追記した後の記
録状態を示した図である。
【図23】本発明の第6の実施形態で用いられるプリペ
イドカードを示した図である。
【図24】図23のカードの記録トラックを拡大して示
した図である。
【図25】本発明の第6の実施形態によるカードを用い
て使用金額を支払うときの動作を示したフローチャート
である。
【図26】本発明の第7の実施形態で用いられるプリペ
イドカードを示した図である。
【図27】本発明の第7の実施形態によるカードを用い
て使用金額を支払うときの動作を示したフローチャート
である。
【符号の説明】
1 情報記録再生装置 2 プリペイドカード 3 ディスプレイ 4 キーボード 5 MPU 6 バッファRAM 11 光ビーム照射光学系 12 光検出器 15 光ヘッド 16 カウンタ 17 初期使用金額記録領域 18 使用金額記録領域 34 エンコーダ

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリペイドカードによって金額の支払い
    を行うシステムにおいて、前記カードは追記型媒体から
    なり、前記カードに使用金額の初期値を記録済みトラッ
    クの本数、または記録済みトラックの長さによって記録
    するための領域が設けられ、前記領域において記録済み
    トラックの本数が少ないほど、または記録済みトラック
    の長さが短いほど、使用金額の初期値が高額となるよう
    に記録されていることを特徴とするプリペイドカードシ
    ステム。
  2. 【請求項2】 前記記録済みトラックの長さは、記録済
    みブロックの個数の和であることを特徴とする請求項1
    記載のプリペイドカードシステム。
  3. 【請求項3】 プリペイドカードによって金額の支払い
    を行うシステムにおいて、前記カードは追記型媒体から
    なり、前記カードに支払うべき使用金額に応じたトラッ
    ク本数またはトラック長を追記することによって使用金
    額を記録するための領域が設けられ、前記カードで使用
    金額を支払う場合、使用金額に応じたトラック本数また
    はトラック長を算出し、前記使用金額記録領域に算出さ
    れたトラック本数またはトラック長を追記することによ
    って使用金額を記録する手段を有することを特徴とする
    プリペイドカードシステム。
  4. 【請求項4】 プリペイドカードによって金額の支払い
    を行うシステムにおいて、前記カードは追記型媒体から
    なり、前記カードに使用金額の初期値を記録済みトラッ
    クの本数、または記録済みトラックの長さによって記録
    する領域、及び支払うべき使用金額に応じたトラック本
    数、またはトラック長を追記することによって使用金額
    を記録する領域が設けられ、前記カードで使用金額を支
    払う場合、前記2つの領域から使用金額の初期値と使用
    金額を検出し、検出された使用金額の初期値から使用金
    額を減算することによって、現在の使用可能金額を算出
    する手段を有することを特徴とするプリペイドカードシ
    ステム。
  5. 【請求項5】 前記使用金額を記録する領域は、使用金
    額の所定の桁に応じた複数の領域からなり、使用金額の
    上位桁の値と下位桁の記録位置は対応付けられており、
    使用金額の上位桁の記録後、それに続く下位桁が上位桁
    の値に応じた記録位置に記録されることを特徴とする請
    求項3または4記載のプリペイドカードシステム。
  6. 【請求項6】 前記トラック長は、記録済ブロックの個
    数の和であることを特徴とする請求項3または4記載の
    プリペイドカードシステム。
  7. 【請求項7】 プリペイドカードによって金額の支払い
    を行うシステムにおいて、前記カードは追記型媒体から
    なり、前記カードに支払うべき使用金額に応じたトラッ
    ク本数、またはトラック長を追記することによって使用
    金額の概略の積算値を目視可能に表示するための領域が
    設けられ、前記カードで使用金額を支払う場合、使用金
    額に応じたトラック本数またはトラック長を算出し、前
    記表示領域に算出されたトラック本数またはトラック長
    を追記することによって、使用金額の概略の積算値を目
    視可能に表示するための記録手段を有することを特徴と
    するプリペイドカードシステム。
  8. 【請求項8】 前記表示領域の使用金額の表示方向に沿
    って使用金額の概略を示すスケールが設けられているこ
    とを特徴とする請求項7記載のプリペイドカードシステ
    ム。
  9. 【請求項9】 前記記録手段は、前記使用金額に応じた
    トラック本数を記録する場合、所定の使用金額に対し、
    予め決められた複数トラックを1単位し、この1単位ご
    とにトラックを記録することを特徴とする請求項7記載
    のプリペイドカードシステム。
  10. 【請求項10】 前記記録手段は、記録位置を所定の複
    数トラックの範囲内でトラック横断方向に振動させなが
    らトラック方向に走査することにより、所定トラック本
    数の1単位の記録を行うことを特徴とする請求項9記載
    のプリペイドカードシステム。
  11. 【請求項11】 前記記録手段は、前記使用金額に応じ
    たトラック長を記録する場合、記録位置を所定の複数ト
    ラックの範囲内でトラック横断方向に振動させながらト
    ラック方向に走査することにより、記録を行うことを特
    徴とする請求項7記載のプリペイドカードシステム。
  12. 【請求項12】 追記型媒体からなるプリペイドカード
    であって、使用金額の初期値を記録済みトラックの本
    数、または記録済みトラックの長さによって記録するた
    めの領域が設けられ、前記領域において記録済みトラッ
    クの本数が少ないほど、または記録済みトラックの長さ
    が短いほど、使用金額の初期値が高額となるように記録
    されていることを特徴とするプリペイドカード。
  13. 【請求項13】 前記記録済みトラックの長さは、記録
    済みブロックの個数の和であることを特徴とする請求項
    12記載のプリペイドカード。
  14. 【請求項14】 追記型媒体からなるプリペイドカード
    であって、支払うべき使用金額に応じたトラック本数、
    またはトラック長を追記することによって、使用金額を
    記録するための領域が設けられていることを特徴とする
    プリペイドカード。
  15. 【請求項15】 前記使用金額を記録する領域は、使用
    金額の所定の桁に応じた複数の領域からなり、使用金額
    の上位桁の値と下位桁の記録位置は対応付けられている
    ことを特徴とする請求項14記載のプリペイドカード。
  16. 【請求項16】 前記トラック長は、記録済ブロックの
    個数の和であることを特徴とする請求項14または15
    記載のプリペイドカード。
  17. 【請求項17】 追記型媒体からなるプリペイドカード
    であって、支払うべき使用金額に応じたトラック本数ま
    たはトラック長を追記することによって、使用金額の概
    略の積算値を目視可能に表示するための領域が設けられ
    ていることを特徴とするプリペイドカード。
  18. 【請求項18】 前記表示領域の使用金額の表示方向に
    沿って使用金額の概略を示すスケールが設けられている
    ことを特徴とする請求項17記載のプリペイドカード。
JP9095671A 1997-04-14 1997-04-14 プリペイドカードシステム及びプリペイドカード Pending JPH10289353A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9095671A JPH10289353A (ja) 1997-04-14 1997-04-14 プリペイドカードシステム及びプリペイドカード

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9095671A JPH10289353A (ja) 1997-04-14 1997-04-14 プリペイドカードシステム及びプリペイドカード

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10289353A true JPH10289353A (ja) 1998-10-27

Family

ID=14143974

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9095671A Pending JPH10289353A (ja) 1997-04-14 1997-04-14 プリペイドカードシステム及びプリペイドカード

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10289353A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
NL194136C (nl) Werkwijze voor het vervaardigen van identificatiekaarten en inrichting voor het uitvoeren daarvan.
CA1298405C (en) Optical recording method for data cards
US7036721B2 (en) Method and apparatus for autonomous validation of issued scrip media
US4546242A (en) Method for protecting against the re-transfer of uniquely recorded information on a data carrier and apparatus for recording and/or reading re-transfer-protected information
JPH1021551A (ja) 情報記録媒体再生方法
EP0430042B1 (en) A recording medium and method of reproducing thereof
EP0231351A1 (en) Dual stripe optical data card
US3578124A (en) Automatic fare collecting system
US5650606A (en) Accurate read/write head for preventing credit card alteration and counterfeiting of debit cards
CN105118152B (zh) 一种纸币处理机构及其纸币鉴别参数的更新程序
EP0269387B1 (en) Method and apparatus for recording signals on an optical record medium and optical record medium
KR100484996B1 (ko) 전자 현금 카드 위조 방지 확인 방법 및 시스템
NL1012487C2 (nl) Leesbaar onuitwisbaar merkteken op opslagmedium.
JPH10289353A (ja) プリペイドカードシステム及びプリペイドカード
GB2199684A (en) Optical record medium and method of recording control information thereon
FR2703807A1 (fr) Procédé et dispositif pour la détermination de taxes de stationnement à l'aide de tickets de stationnement.
JP2508472B2 (ja) カ−ドの真偽判定方法
JPS63131388A (ja) 光学式記録媒体における管理情報の記録方式
EP1511012A1 (en) Magnetic recording medium authentication method, magnetic recording medium authentication system, and authenticable magnetic recording medium
JPH05298696A (ja) カード状情報記録媒体の情報記録方式
JPH1091904A (ja) 磁気カード情報記録及び読取り装置
JP2934300B2 (ja) カード式乗車券精算方法
JPH103696A (ja) 情報記録媒体
JPH1021549A (ja) 情報記録媒体記録方法
JPH0739226B2 (ja) 情報記録媒体およびこれを用いる装置