JPH1021549A - 情報記録媒体記録方法 - Google Patents

情報記録媒体記録方法

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JPH1021549A
JPH1021549A JP18867396A JP18867396A JPH1021549A JP H1021549 A JPH1021549 A JP H1021549A JP 18867396 A JP18867396 A JP 18867396A JP 18867396 A JP18867396 A JP 18867396A JP H1021549 A JPH1021549 A JP H1021549A
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JP18867396A
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Kanji Kayanuma
完治 茅沼
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Victor Company of Japan Ltd
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報記録媒体上に記録される走査案内情報、
アドレス情報、仕様情報を5つの記録レベルのうちの少
なくとも2つのレベルで多値記録することにより、各情
報を誤りなく識別する情報記録媒体記録方法を提供す
る。 【解決手段】 走査案内情報、アドレス情報、仕様情報
を、反射率100%、70%、13%、10%、0%の
うちの少なくとも2つのレベルで多値記録する。走査案
内情報は反射率70%、10%で記録し、アドレス情報
は反射率100%、70%の組、反射率13%、10%
の組のいずれかを用いて記録し、仕様情報は反射率70
%、10%を用いて記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光学的に情報の記録
が可能な情報記録媒体の情報記録媒体記録方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】コンパクトディスク(Compact
Disc,CD)との互換性(反射率、高周波信号の変
調度、高周波信号の対称性、トラッキング信号出力、ク
ロストーク等に関する規格値の同一性)を備えている追
記録型の光ディスクとしては、次のものが知られている
(例えば特開平2−185737号公報)。
【0003】即ち、この追記録型光ディスクAは、図1
3に示すように、いわゆる空溝であるトラッキング用案
内溝Gを設けてある透明基板1と、この案内溝Gが設け
てある透明基板1上に、予め定められた波長を有する記
録用のレーザ光Lが照射されたときに適量のレーザ光L
を吸収して屈折率が減少する有機材料膜2を付着させ、
この有機材料膜2に光反射用の金属膜3を設けてなるも
のである。
【0004】前記した有機材料膜2はCDとの互換性を
有する反射率を得るために、未記録状態の有機材料膜2
へレーザ光Lを照射した場合の反射レーザ光の反射率を
70%以上確保している。一方、既記録状態の有機材料
膜2へレーザ光Lを照射した場合、有機材料膜2の厚さ
を薄くしてレーザ光Lの等価光学距離をγ/4に近づけ
ると低反射率となる(γ:波長)。
【0005】こうして読み出した再生情報はコントラス
ト(S/N)を高くとりCD互換の規格内に収まるよう
に条件設定を行っている。併せてトラッキング信号のレ
ベルの考慮を行っている。このためには、トラッキング
用案内溝Gの深さを浅くして未記録状態の反射率を高め
る方法とトラッキング用案内溝Gの深さを深くして等価
光学距離をγ/2に近づける方法とがある。
【0006】他方、CDとの互換性を備えており、予め
情報が記録された再生専用領域であるROM(Read
Only Memory)領域と随時または追加して
情報の書き込みが可能な領域であるRAM(Rando
m Access Memory)領域とを備えた追記
録型の光ディスクとしては、次のものが知られている
(例えば特開平4−205738号公報)。前述したも
のと同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略
する。
【0007】即ち、この追記録型光ディスクBは、図1
4に示すように、直径が120mmの透明基板1のう
ち、半径が25mm〜35mmのROM領域には、深さ
130nmのCD−ROM規格を満たす信号のピットG
0 が所望の情報に応じて形成されている。また、半径が
35mm〜58mmのRAM領域には、深さ55nm、
幅0.5μm、ピッチ1.8μmで振幅30nmのウォ
ブリング(Wobbling)により絶対時間変調され
たトラッキング用のV字状の案内溝Ga が形成されてい
る。さらに、透明基板1の全面には波長780nmのレ
ーザ光Lが照射された時に、適量のレーザ光Lを吸収し
て屈折率が変化する有機材料膜2を付着させ、またこの
有機材料膜2に光反射用の金属膜3を設け、さらにこの
金属膜3上に保護層4を設けたものである。
【0008】前記した追記録型光ディスクBは前記した
ROM領域のピットの深さと空溝深さを変えるか、ある
いは、有機材料膜2の厚み塗布条件を変える方法で、R
OM領域部の反射率とRAM領域部の反射率とを合わせ
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した追記録型光デ
ィスクA,Bは、CDの情報記録面の反射率と同一の反
射率を備えており、しかも情報が追記録可能な有機材料
膜2をトラッキング案内溝G,Ga が形成された透明基
板1上に設けているので、仮にCDプレーヤにこうした
追記録型光ディスクA,Bを装填し再生することにり、
追記録された情報を容易に再生することができる。
【0010】しかしながら、上述した追記録型光ディス
クBには、ROM領域とRAM領域(w/o=writ
e once領域)とを半径方向に分離記録することに
ついての開示はあるものの、RAM領域に記録された情
報の読み出しの前にROM領域に記録した情報(例えば
トラッキング情報、アドレス情報(トラック番号、金額
情報など)を読み出すこと、また、RAM領域には必要
に応じて価値情報(例えば金券と同じ価値情報)が記録
可能であり、一旦記録されたこの価値情報を必要に応じ
て減じることは可能であるがいずれの場合にもこの価値
情報を改ざんされないように防止することについての開
示は全くない。
【0011】従って、上述した追記録型光ディスクBの
RAM領域にこうした価値情報を記録しておくとたやす
く改ざんされてしまう結果、こうしたことが全く発生し
ない情報記録媒体が求められていた。また、こうした情
報記録媒体に各種の情報を多値化して記録する情報記録
媒体記録方法が求められていた。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は下記する(1)〜(9)の情報記録媒
体記録方法を提供する。
【0013】(1) 図3〜図5に示すように、金額等
の情報の追記録が可能な追記録領域(データ記録部)1
1a3〜11n3(n:整数)と、追記録領域11a3
〜11n3を(「弱」記録用レーザ光L、「強」記録用
レーザ光M、再生用レーザ光O、消去用レーザPのいず
れかを用いて記録再生消去走査するのに)必要な情報が
予め記録される(特定の情報を記録再生消去走査するた
めに当該情報の位置を特定するためにアドレス情報がピ
ット情報として記録された同期部11a2〜11n2
と、その際に正常にトラッキングを行うためのトラッキ
ング情報としてあるいは追記録領域に情報が記録されて
いるかどうかの確認のために用いられる空溝部11a1
〜11n1とから構成される)再生専用領域とから構成
される単位情報領域(1本のグルーブ)11a〜11n
を基板(ベース)10上に設けられた情報領域部(機能
書き込みチップ)11内に多数設け、前記各再生専用領
域は、走査案内領域(空溝部)11a1〜11n1と、
アドレス領域(同期部)11a2〜11n2とからな
り、前記各追記録領域(データ記録部)11a3〜11
n3は少なくとも仕様情報記録部(ユーザ仕様情報記録
部)11a31〜11n31からなる情報記録媒体AA
に、情報を記録する情報記録媒体記録方法であって、前
記走査案内領域(空溝部)11a1〜11n1、アドレ
ス領域(同期部)11a2〜11n2、仕様情報記録部
(ユーザ仕様情報記録部)11a31〜11n31にそ
れぞれ記録する走査案内情報、アドレス情報、仕様情報
を、第1の記録レベル〜第5の記録レベル(反射率10
0%、70%、13%、10%、0%)のうちの少なく
とも2つのレベルで多値記録し、かつ第1の記録レベル
〜第5の記録レベル(反射率100%、70%、13
%、10%、0%)は、第1の記録レベル(反射率10
0%)>第2の記録レベル(反射率70%)>第3の記
録レベル(反射率13%)>第4の記録レベル(反射率
10%)>第5の記録レベル(反射率0%)の関係であ
り、前記走査案内領域(空溝部)11a1〜11n1に
は第2及び第4の記録レベル(反射率70%、10%)
を用いた2進数(反射率70%=「0」の情報、反射率
10%=「1」の情報)で走査案内情報を記録し、前記
アドレス領域(同期部)11a2〜11n2には第1及
び第2の記録レベル(反射率100%、70%)を用い
た2進数(反射率100%=「0」の情報、反射率70
%=「1」の情報)、第3及び第4の記録レベル(反射
率13%、10%)を用いた2進数(反射率13%=
「0」の情報、反射率10%=「1」の情報)のいずれ
かの2進数でアドレス情報を記録し、前記仕様情報記録
部(ユーザ仕様情報記録部)11a31〜11n31に
は第2及び第4の記録レベル(反射率70%、10%)
を用いた2進数(反射率70%=「0」の情報、反射率
10%=「1」の情報)で仕様情報を記録することを特
徴とする情報記録媒体記録方法。
【0014】(2) 図3〜図5に示すように、金額等
の情報の追記録が可能な追記録領域(データ記録部)1
1a3〜11n3(n:整数)と、追記録領域11a3
〜11n3を(「弱」記録用レーザ光L、「強」記録用
レーザ光M、再生用レーザ光O、消去用レーザPのいず
れかを用いて記録再生消去走査するのに)必要な情報が
予め記録される(特定の情報を記録再生消去走査するた
めに当該情報の位置を特定するためにアドレス情報がピ
ット情報として記録された同期部11a2〜11n2
と、その際に正常にトラッキングを行うためのトラッキ
ング情報としてあるいは追記録領域に情報が記録されて
いるかどうかの確認のために用いられる空溝部11a1
〜11n1とから構成される)再生専用領域とから構成
される単位情報領域(1本のグルーブ)11a〜11n
を基板(ベース)10上に設けられた情報領域部(機能
書き込みチップ)11内に多数設け、前記各再生専用領
域は、走査案内領域(空溝部)11a1〜11n1と、
アドレス領域(同期部)11a2〜11n2とからな
り、前記各追記録領域(データ記録部)11a3〜11
n3は少なくとも仕様情報記録部(ユーザ仕様情報記録
部)11a31〜11n31からなる情報記録媒体AA
に、情報を記録する情報記録媒体記録方法であって、前
記走査案内領域(空溝部)11a1〜11n1、アドレ
ス領域(同期部)11a2〜11n2、仕様情報記録部
(ユーザ仕様情報記録部)11a31〜11n31にそ
れぞれ記録する走査案内情報、アドレス情報、仕様情報
を、第1の記録レベル〜第5の記録レベル(反射率10
0%、70%、13%、10%、0%)のうちの少なく
とも2つのレベルで多値記録し、かつ第1の記録レベル
〜第5の記録レベル(反射率100%、70%、13
%、10%、0%)は、第1の記録レベル(反射率10
0%)>第2の記録レベル(反射率70%)>第3の記
録レベル(反射率13%)>第4の記録レベル(反射率
10%)>第5の記録レベル(反射率0%)の関係であ
り、初期記録状態(情報記録媒体AAの製造時=未記録
状態の情報記録媒体AA)として、前記走査案内領域
(空溝部)11a1〜11n1には第2の記録レベル
(反射率70%)を用いて走査案内情報を記録し、前記
アドレス領域(同期部)11a2〜11n2には第1及
び第2の記録レベル(反射率100%、70%)を用い
た2進数(反射率100%=「0」の情報、反射率70
%=「1」の情報)でアドレス情報を記録し、前記仕様
情報記録部(ユーザ仕様情報記録部)11a31〜11
n31には第2の記録レベル(反射率70%)で仕様情
報を記録することを特徴とする情報記録媒体記録方法。
【0015】(3) 図3〜図5に示すように、金額等
の情報の追記録が可能な追記録領域(データ記録部)1
1a3〜11n3(n:整数)と、追記録領域11a3
〜11n3を(「弱」記録用レーザ光L、「強」記録用
レーザ光M、再生用レーザ光O、消去用レーザPのいず
れかを用いて記録再生消去走査するのに)必要な情報が
予め記録される(特定の情報を記録再生消去走査するた
めに当該情報の位置を特定するためにアドレス情報がピ
ット情報として記録された同期部11a2〜11n2
と、その際に正常にトラッキングを行うためのトラッキ
ング情報としてあるいは追記録領域に情報が記録されて
いるかどうかの確認のために用いられる空溝部11a1
〜11n1とから構成される)再生専用領域とから構成
される単位情報領域(1本のグルーブ)11a〜11n
を基板(ベース)10上に設けられた情報領域部(機能
書き込みチップ)11内に多数設け、前記各再生専用領
域は、走査案内領域(空溝部)11a1〜11n1と、
アドレス領域(同期部)11a2〜11n2とからな
り、前記各追記録領域(データ記録部)11a3〜11
n3は少なくとも仕様情報記録部(ユーザ仕様情報記録
部)11a31〜11n31からなる情報記録媒体AA
に、情報を記録する情報記録媒体記録方法であって、前
記走査案内領域(空溝部)11a1〜11n1、アドレ
ス領域(同期部)11a2〜11n2、仕様情報記録部
(ユーザ仕様情報記録部)11a31〜11n31にそ
れぞれ記録する走査案内情報、アドレス情報、仕様情報
を、第1の記録レベル〜第5の記録レベル(反射率10
0%、70%、13%、10%、0%)のうちの少なく
とも2つのレベルで多値記録し、かつ第1の記録レベル
〜第5の記録レベル(反射率100%、70%、13
%、10%、0%)は、第1の記録レベル(反射率10
0%)>第2の記録レベル(反射率70%)>第3の記
録レベル(反射率13%)>第4の記録レベル(反射率
10%)>第5の記録レベル(反射率0%)の関係であ
り、前記走査案内領域(空溝部)11a1〜11n1に
は第2の記録レベル(反射率70%)を用いて走査案内
情報を記録し、前記アドレス領域(同期部)11a2〜
11n2には第1及び第2の記録レベル(反射率100
%、70%)を用いた2進数(反射率100%=「0」
の情報、反射率70%=「1」の情報)でアドレス情報
を記録し、前記仕様情報記録部(ユーザ仕様情報記録
部)11a31〜11n31には第2の記録レベル(反
射率70%)で仕様情報を記録した初期記録状態(情報
記録媒体AAの製造時=未記録状態の情報記録媒体A
A)後の第2の記録状態(情報記録媒体AAの販売時=
「弱」記録状態の情報記録媒体AA)として、前記走査
案内領域(空溝部)11a1〜11n1には第4の記録
レベル(反射率10%)を用いて別の走査案内情報を再
記録し、前記仕様情報記録部(ユーザ仕様情報記録部)
11a31〜11n31には第2及び第4の記録レベル
(反射率70%、10%)を用いた2進数(反射率70
%=「0」の情報、反射率10%=「1」の情報)で仕
様情報を記録することを特徴とする情報記録媒体記録方
法。
【0016】(4) 図3〜図5に示すように、金額等
の情報の追記録が可能な追記録領域(データ記録部)1
1a3〜11n3(n:整数)と、追記録領域11a3
〜11n3を(「弱」記録用レーザ光L、「強」記録用
レーザ光M、再生用レーザ光O、消去用レーザPのいず
れかを用いて記録再生消去走査するのに)必要な情報が
予め記録される(特定の情報を記録再生消去走査するた
めに当該情報の位置を特定するためにアドレス情報がピ
ット情報として記録された同期部11a2〜11n2
と、その際に正常にトラッキングを行うためのトラッキ
ング情報としてあるいは追記録領域に情報が記録されて
いるかどうかの確認のために用いられる空溝部11a1
〜11n1とから構成される)再生専用領域とから構成
される単位情報領域(1本のグルーブ)11a〜11n
を基板(ベース)10上に設けられた情報領域部(機能
書き込みチップ)11内に多数設け、前記各再生専用領
域は、走査案内領域(空溝部)11a1〜11n1と、
アドレス領域(同期部)11a2〜11n2とからな
り、前記各追記録領域(データ記録部)11a3〜11
n3は少なくとも仕様情報記録部(ユーザ仕様情報記録
部)11a31〜11n31からなる情報記録媒体AA
に、情報を記録する情報記録媒体記録方法であって、前
記走査案内領域(空溝部)11a1〜11n1、アドレ
ス領域(同期部)11a2〜11n2、仕様情報記録部
(ユーザ仕様情報記録部)11a31〜11n31にそ
れぞれ記録する走査案内情報、アドレス情報、仕様情報
を、第1の記録レベル〜第5の記録レベル(反射率10
0%、70%、13%、10%、0%)のうちの少なく
とも2つのレベルで多値記録し、かつ第1の記録レベル
〜第5の記録レベル(反射率100%、70%、13
%、10%、0%)は、第1の記録レベル(反射率10
0%)>第2の記録レベル(反射率70%)>第3の記
録レベル(反射率13%)>第4の記録レベル(反射率
10%)>第5の記録レベル(反射率0%)の関係であ
り、前記走査案内領域(空溝部)11a1〜11n1に
は第2の記録レベル(反射率70%)を用いて走査案内
情報を記録し、前記アドレス領域(同期部)11a2〜
11n2には第1及び第2の記録レベル(反射率100
%、70%)を用いた2進数(反射率100%=「0」
の情報、反射率70%=「1」の情報)でアドレス情報
を記録し、前記仕様情報記録部(ユーザ仕様情報記録
部)11a31〜11n31には第2の記録レベル(反
射率70%)で仕様情報を記録した初期記録状態(情報
記録媒体AAの製造時=未記録状態の情報記録媒体A
A)後の第2の記録状態(情報記録媒体AAの販売時=
「弱」記録状態の情報記録媒体AA)として、前記走査
案内領域(空溝部)11a1〜11n1には第4の記録
レベル(反射率10%)を用いて別の走査案内情報を再
記録し、前記仕様情報記録部(ユーザ仕様情報記録部)
11a31〜11n31には第2及び第4の記録レベル
(反射率70%、10%)を用いた2進数(反射率70
%=「0」の情報、反射率10%=「1」の情報)で仕
様情報を記録し、この第2の記録状態(情報記録媒体A
Aの販売時=「弱」記録状態の情報記録媒体AA)後の
第3の記録状態(情報記録媒体AAの使用時=「強」記
録状態の情報記録媒体AA)として、前記仕様情報記録
部(ユーザ仕様情報記録部)11a31〜11n31に
は、第2及び第5の記録レベル(反射率70%、0%)
を用いた2進数(反射率70%=「0」の情報、反射率
0%=判読できない抹消情報)で消費情報に見合った仕
様情報を抹消記録することを特徴とする情報記録媒体記
録方法。
【0017】(5) 図3〜図5に示すように、金額等
の情報の追記録が可能な追記録領域(データ記録部)1
1a3〜11n3(n:整数)と、追記録領域11a3
〜11n3を(「弱」記録用レーザ光L、「強」記録用
レーザ光M、再生用レーザ光O、消去用レーザPのいず
れかを用いて記録再生消去走査するのに)必要な情報が
予め記録される(特定の情報を記録再生消去走査するた
めに当該情報の位置を特定するためにアドレス情報がピ
ット情報として記録された同期部11a2〜11n2
と、その際に正常にトラッキングを行うためのトラッキ
ング情報としてあるいは追記録領域に情報が記録されて
いるかどうかの確認のために用いられる空溝部11a1
〜11n1とから構成される)再生専用領域とから構成
される単位情報領域(1本のグルーブ)11a〜11n
を基板(ベース)10上に設けられた情報領域部(機能
書き込みチップ)11内に多数設け、前記各再生専用領
域は、走査案内領域(空溝部)11a1〜11n1と、
アドレス領域(同期部)11a2〜11n2とからな
り、前記各追記録領域(データ記録部)11a3〜11
n3は少なくとも仕様情報記録部(ユーザ仕様情報記録
部)11a31〜11n31からなる情報記録媒体AA
に、情報を記録する情報記録媒体記録方法であって、前
記走査案内領域(空溝部)11a1〜11n1、アドレ
ス領域(同期部)11a2〜11n2、仕様情報記録部
(ユーザ仕様情報記録部)11a31〜11n31にそ
れぞれ記録する走査案内情報、アドレス情報、仕様情報
を、第1の記録レベル〜第5の記録レベル(反射率10
0%、70%、13%、10%、0%)のうちの少なく
とも2つのレベルで多値記録し、かつ第1の記録レベル
〜第5の記録レベル(反射率100%、70%、13
%、10%、0%)は、第1の記録レベル(反射率10
0%)>第2の記録レベル(反射率70%)>第3の記
録レベル(反射率13%)>第4の記録レベル(反射率
10%)>第5の記録レベル(反射率0%)の関係であ
り、前記走査案内領域(空溝部)11a1〜11n1に
は第2の記録レベル(反射率70%)を用いて走査案内
情報を記録し、前記アドレス領域(同期部)11a2〜
11n2には第1及び第2の記録レベル(反射率100
%、70%)を用いた2進数(反射率100%=「0」
の情報、反射率70%=「1」の情報)でアドレス情報
を記録し、前記仕様情報記録部(ユーザ仕様情報記録
部)11a31〜11n31には第2の記録レベル(反
射率70%)で仕様情報を記録した初期記録状態(情報
記録媒体AAの製造時=未記録状態の情報記録媒体A
A)後の第2の記録状態(情報記録媒体AAの販売時=
「弱」記録状態の情報記録媒体AA)として、前記走査
案内領域(空溝部)11a1〜11n1には第4の記録
レベル(反射率10%)を用いて別の走査案内情報を再
記録し、前記仕様情報記録部(ユーザ仕様情報記録部)
11a31〜11n31には第2及び第4の記録レベル
(反射率70%、10%)を用いた2進数(反射率70
%=「0」の情報、反射率10%=「1」の情報)で仕
様情報を記録し、この第2の記録状態(情報記録媒体A
Aの販売時=「弱」記録状態の情報記録媒体AA)後の
第3の記録状態(情報記録媒体AAの使用時=「強」記
録状態の情報記録媒体AA)として、前記仕様情報記録
部(ユーザ仕様情報記録部)11a31〜11n31に
は、第2及び第5の記録レベル(反射率70%、0%)
を用いた2進数(反射率70%=「0」の情報、反射率
0%=判読できない抹消情報)で消費情報に見合った仕
様情報を抹消記録し、この第3の記録状態(情報記録媒
体AAの使用時=「強」記録状態の情報記録媒体AA)
後の第4の記録状態(情報記録媒体AAを全て使い切っ
た時=消去状態の情報記録媒体AA)として、少なくと
も前記仕様情報記録部(ユーザ仕様情報記録部)11a
31〜11n31を第5の記録レベル(反射率0%)と
する抹消記録を行うことを特徴とする情報記録媒体記録
方法。
【0018】(6) 前記第1の記録レベル〜第5の記
録レベル(反射率100%、70%、13%、10%、
0%)は、前記単位情報領域(1本のグルーブ)11a
〜11n上に光ビーム(「弱」記録用レーザ光L、
「強」記録用レーザ光M、再生用レーザ光O、消去用レ
ーザPのいずれか)を照射した際の入射光量に対する反
射光量の割合を示す反射率に対応する値であることを特
徴とする上記(1)〜(5)のいずれかに記載の情報記
録媒体記録方法。
【0019】(7) 前記第1の記録レベル〜第5の記
録レベル(反射率100%、70%、13%、10%、
0%)は、前記単位情報領域(1本のグルーブ)11a
〜11n上に光ビーム(「弱」記録用レーザ光L、
「強」記録用レーザ光M、再生用レーザ光O、消去用レ
ーザPのいずれか)を照射した際の入射光量に対する反
射光量の割合を示す反射率が100%〜0%の範囲のう
ちの5値であることを特徴とする上記(1)〜(6)の
いずれかに記載の情報記録媒体記録方法。
【0020】(8) 前記第1の記録レベル〜第5の記
録レベル(反射率100%、70%、13%、10%、
0%)は、前記単位情報領域(1本のグルーブ)11a
〜11n上に光ビーム(「弱」記録用レーザ光L、
「強」記録用レーザ光M、再生用レーザ光O、消去用レ
ーザPのいずれか)を照射した際の入射光量に対する反
射光量の割合を示す反射率が100%、70%、13
%、10%、0%の5値の順にそれぞれに対応した値で
あることを特徴とする上記(1)〜(7)のいずれかに
記載の情報記録媒体記録方法。
【0021】(9) 前記第2の記録状態〜第5の記録
状態(反射率70%、13%、10%、0%)において
用いられる光ビームは、それぞれ第1の光ビーム〜第3
の光ビーム(「弱」記録用レーザ光L、「強」記録用レ
ーザ光M、消去用レーザP)であり、かつ第1の光ビー
ムの出射光量〜第3の光ビーム(「弱」記録用レーザ光
L、「強」記録用レーザ光M、消去用レーザP)の出射
光量は、第1の光ビームの出射光量(「弱」記録用レー
ザ光Lの光量3〜6mW)>第2の光ビームの出射光量
(「強」記録用レーザ光Mの光量12〜20mW)>第
3の光ビームの出射光量(消去用レーザ光Pの光量30
〜40mW)の関係にあることを特徴とする上記(6)
〜(8)のいずれかに記載の情報記録媒体記録方法。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の情報記録媒体記録
方法を図1〜図12に沿って説明する。図1は情報記録
媒体の外観構成図、図2は図1に示す情報記録媒体の要
部である機能書き込みチップを説明するための図、図3
は図2に示す機能書き込みチップの構成及びその動作を
説明するための図、図4は未記録状態、ユーザ仕様情報
の記録状態の機能書き込みチップに「弱」記録用レーザ
光を照射したことよる反射率の変化を説明するための
図、図5は消費情報に応じた分のユーザ仕様情報を抹消
したことによる反射率の変化を説明するための図、図6
は機能書き込みチップを構成する空溝部だけに再生用レ
ーザ光を照射した場合に各グルーブの未記録・記録済状
態の違いにより異なる反射率となることを説明するため
の図、図7は機能書き込みチップを構成するデータ記録
部において「強」・「弱」記録用レーザ光を用いた記録
状態を説明するための図、図8は機能書き込みチップに
記録する誤り訂正符号入りデータの構成を説明するため
の図、図9,図10,図11はそれぞれ情報記録媒体記
録装置及び情報記録媒体記録再生装置の概略構成及びそ
の動作を説明するための図、図12は情報記録媒体記録
装置及び情報記録媒体記録再生装置の要部である光ヘッ
ド部の構造を説明するための図である。
【0023】以下、本発明の情報記録媒体記録方法を、
次の(1)〜(9)順序で説明する。 (1)「情報記録媒体の概略構成」 (1−1)機能書き込みチップ (1−2)再生専用チップ (2)「書き込みチップへの追記録」 (2−1)情報記録媒体の製造時 (2−2)情報記録媒体の販売時 (2−3)情報記録媒体の使用時 (3)「情報記録媒体の改ざん防止方法」 (3−1)消費情報に見合ったユーザ仕様情報の破壊 (3−2)未使用情報記録媒体の複製防止 (4)「機能書き込みチップの具体的な仕様」 (4−1)「弱」記録状態 (4−2)「強」記録状態 (5)「情報記録媒体の記録状態」 (5−1)未記録状態の情報記録媒体 (5−2)「弱」記録状態の情報記録媒体 (5−3)「強」記録状態の情報記録媒体 (5−4)消去状態の情報記録媒体 (6)「情報記録媒体の製造方法」 (6−1)機能書き込みチップの原盤製作 (6−2)機能書き込みチップの複製 (6−3)機能書き込みチップを搭載した情報記録媒体
の製造 (7)「情報記録媒体記録再生装置の共通構成」 (8)「情報記録媒体記録再生装置の動作」 (8−1)製造用データ記録装置の記録動作 (8−2)販売用データ記録装置の記録動作 (8−3)データ記録再生装置の記録再生動作 (9)「情報記録媒体再生方法」
【0024】情報記録媒体の外観形状は円盤状、方形状
などが考えられる。情報記録媒体の外観形状が円盤形状
の場合は次の通りである。即ち、後述する図1〜図3に
示すように、金額等の情報の追記録が可能なデータ記録
部11a3〜11n3(n:整数)と、このデータ記録
部11a3〜11n3を「弱」記録用レーザ光L、
「強」記録用レーザ光M、再生用レーザ光O、消去用レ
ーザPのいずれかを用いて記録再生消去走査するのに必
要な情報が予め記録された、特定の情報を記録再生消去
走査するための当該情報の位置を特定するためにアドレ
ス情報がピット情報として記録された同期部11a2〜
11n2と、その際に正常にトラッキングを行うための
トラッキング情報としてあるいはデータ記録部11a3
〜11n3に情報が記録されているかどうかの確認のた
めに用いられる空溝部11a1〜11n1とから構成さ
れる単位情報領域(1本のグルーブ)11a〜11nを
同一基板(ベース)10上に多数記録した情報記録媒体
であって、この単位情報領域を情報トラック方向に同心
円状又は螺旋状に連続記録した円盤形状の情報記録媒体
(CDと互換性がある光ディスク)である。しかしなが
ら、以下の説明においては説明の都合上、情報記録媒体
の外観形状を方形形状(カード形状)として詳細に説明
することにする。
【0025】(1)「情報記録媒体の概略構成」 情報記録媒体AAは、図1に示すように、外観はカード
形状であり、例えば名刺大あるいはクレジットカードの
大きさ(縦50mm×横85mm程度)である。そし
て、ベース10上には機能書き込みチップ11、再生専
用チップ12が設けられている。以下、(1)「情報記
録媒体の概略構成」を、(1−1)機能書き込みチッ
プ、(1−2)再生専用チップの順に説明する。
【0026】また、ここでは図示しないが必要に応じて
ベース10上に磁気ストライブなどを設けて従来品との
互換性を保持することも容易に可能である。機能書き込
みチップ11は帯状、再生専用チップ12は長方形で示
されているが、機能書き込みチップ11及び再生専用チ
ップ12の形状はそこに記録されているデータが読み出
すことができる形状であれば良く、楕円、円形状等であ
っても良い。図1中、10a,10b,10c,10d
はそれぞれベース10の上辺、下辺、右辺、左辺を示
す。
【0027】ところで、ここでは図示しないがベース1
0に誤挿入防止用部材を設けている。即ち、ベース10
の上辺、下辺、右辺、左辺10a,10b,10c,1
0dのいずれか図示せぬ切り欠き、凹部、凸部などを設
けたり、あるいは、ベース10の上面、下面に凹部、凸
部などを設けるものである。こうした切り欠き、凹部、
凸部のいずれかを設けたベース10を有する情報記録媒
体AAを情報記録媒体記録再生装置BBの情報記録媒体
挿入口へ誤挿入なく正しく挿入された場合に、図10中
矢印d方向から供給されてくる情報記録媒体AAの左右
各辺10d,10cが必ず一対の送りガイドB1a、送
り用ギヤB1b常時)で支持され、かつ、その下辺10
bが必ず位置規制部B1cに当接することによっての
み、情報記録媒体AAの機能書き込みチップ11におけ
る直線トラック状のグルーブ11a〜11nに記録され
ているデータを読み出したり、ここにデータを書き込ん
だりすることができる。情報記録媒体AAを情報記録媒
体記録再生装置BBの情報記録媒体挿入口へ誤挿入して
しまうと、情報記録媒体記録再生装置BBは情報記録媒
体AAの機能書き込みチップ11における直線トラック
状のグルーブ11a〜11nに記録されているデータを
読み出したり、ここにデータを書き込んだりすることが
全くできない。従って、情報記録媒体AAを情報記録媒
体記録再生装置BBの情報記録媒体挿入口へ誤挿入した
か否かの判別に前記した誤挿入防止用部材の検知の有無
を検出することにより、この検出をパスしないと誤挿入
と判定して挿入した情報記録媒体AAを情報記録媒体記
録再生装置BB外へ排出するのである。
【0028】前記したベース10は、不透明なポリカー
ボネイト基板で形成されしかも容易に折り曲がらない程
度の厚さを有している。その厚さはクレジットカードの
厚さ(1mm程度)である。
【0029】(1−1)機能書き込みチップ 前記した機能書き込みチップ11は、縦5mm×横20
mm程度の帯状であり、追記録(w/o=write
once)可能な書き込み機能を有する半導体チップで
ある。この追記録可能な部分は後述するデータ記録部1
1a3〜11n3(図3(A)に図示)の品質管理情報
記録部、ユーザ仕様情報記録部、その他の記録部であ
る。機能書き込みチップ11はベース10上に設けられ
るか又は、ベース10上面に凹部を形成しこの凹部に収
納固定される。
【0030】(1−2)再生専用チップ 前記した再生専用チップ12は、縦10mm×横20m
m程度の長方形であり、例えば透過型ホログラフにより
セキュリティのためのパターン情報が記録されている。
再生専用チップ12はベース10上に設けられるか又
は、ベース10上面に凹部を形成しこの凹部に収納固定
される。
【0031】(2)「書き込みチップへの追記録」 書き込みチップ11のデータ記録部11a3〜11n3
への追記録は、情報記録媒体の製造時、情報記録媒体の
販売時、情報記録媒体の使用時のときに随時行うことが
考えられる。以下、(2)「書き込みチップへの追記
録」を、(2−1)情報記録媒体の製造時、(2−2)
情報記録媒体の販売時、(2−3)情報記録媒体の使用
時の順に説明する。
【0032】(2−1)情報記録媒体の製造時 前記した情報記録媒体AAを製造するメーカにおいて
は、メーカサイドの品質管理情報(メーカコード、製造
年月日、ロット番号、製造装置コードなどを示すデー
タ)を図示せぬデータ記録装置(製造用データ記録装
置)を用いてデータ記録部11a3〜11n3内の品質
管理情報記録部11a32〜11n32に記録した後、
この情報記録媒体AAを出荷する。
【0033】ところで、データ記録部11a3〜11n
3には品質管理情報記録部11a32〜11n32の他
に、ユーザ仕様情報記録部11a31〜11n31があ
る。このユーザ仕様情報記録部11a31〜11n31
には出荷後、ユーザの希望に応じたユーザ仕様情報を追
記録することができる。
【0034】(2−2)情報記録媒体の販売時 メーカサイドの品質管理情報が記録されている情報記録
媒体AAを、ユーザが買い求める態様に応じて加工した
ユーザ仕様情報(例えば1000円券、2000円券な
どの金券として加工し、また、電話の100度数、20
0度数などの通話度数券などと加工して)を記録するに
際し、このユーザ仕様情報を販売機能を兼ねた図示せぬ
データ記録装置(販売用データ記録装置)を用いて情報
記録媒体AAのデータ記録部11a3〜11n3内のユ
ーザ仕様情報記録部11a31〜11n31に記録す
る。こうして、品質管理情報及びユーザ仕様情報を順次
追記録した情報記録媒体AAを作成して前記した販売用
データ記録装置でユーザに販売する。
【0035】(2−3)情報記録媒体の使用時 品質管理情報及びユーザ仕様情報が付加記録された情報
記録媒体AAを使用してユーザがサービス、物品を購入
するに際し、前記したユーザ仕様情報から購入に見合っ
た消費情報を減額(使った分のユーザ仕様情報を再使用
が不可能なように抹消(破壊))するための機能を備え
た図示せぬデータ記録再生装置を用いて、データ記録部
11a3〜11n3内のユーザ仕様情報記録部11a3
1〜11n31に記録されているユーザ仕様情報から前
記した消費情報に応じた情報を抹消した後、品質管理情
報及び減額されたユーザ仕様情報を記録してある情報記
録媒体AAをユーザに返却するのである。減額すべきユ
ーザ仕様情報がない場合(全て使い切った場合)は情報
記録媒体AAをユーザに返却しないか、あるいは、再使
用ができないように書き込みチップ11を光学的、物理
的に破壊した上でユーザに返却する。
【0036】こうして、データ記録部11a3〜11n
3への追記録は、情報記録媒体AAの製造時、販売時に
おいて順次行われるのである。
【0037】(3)「情報記録媒体の改ざん防止方法」 前記した品質管理情報は、例えば市場に大量に出回った
情報記録媒体AAに製造上の欠陥が発見された場合、そ
れがどのメーカで製造されたかをこの品質管理情報を読
み出して、メーカ名、製造年月日、ロット番号、製造装
置を特定してその欠陥原因を究明し、その欠陥を除去す
るために用いられる。以下、(3)「情報記録媒体の改
ざん防止方法」を、(3−1)消費情報に見合ったユー
ザ仕様情報の破壊、(3−2)未使用情報記録媒体の複
製防止の順に説明する。
【0038】前記したユーザ仕様情報は、品質管理情報
のみが記録された情報記録媒体AAにユーザの要求に応
じた情報を書き込むためのデータである。例えば、情報
記録媒体AAにおける金額が未記入な金額書入欄にユー
ザが希望する金額を書き入れて、特定金額の金券として
加工し、この特定金額でこれを販売するために必要なも
のである。
【0039】前記した消費情報は消費に見合った金額な
どの情報であり、この消費情報に対応した部分だけユー
ザ仕様情報の一部あるいは全てを抹消するためのもので
ある。
【0040】こうした品質管理情報、ユーザ仕様情報は
たやすく改ざん可能なように記録されていると、ユーザ
仕様情報が全て抹消されている使用済の情報記録媒体A
Aのユーザ仕様情報を復元して販売時の真新しいユーザ
仕様情報をもつ未使用の情報記録媒体AAを得るという
ような、情報記録媒体AAの改ざんが可能となる。この
改ざんが広くかつ大量に行われると、特定の金種の情報
記録媒体AAを購入することによって、現金を用いずと
もサービス、物品を購入できるという信用システムが根
底から覆るおそれが大きい。
【0041】従って、こうした信用システムを維持発展
させていく上で欠くことができない、極めて重要なこと
として情報記録媒体AAの確実な改ざん防止を遂行する
必要がある。こうした改ざん防止方法としては、下記す
る(3−1)消費情報に見合ったユーザ仕様情報の破
壊、(3−2)未使用情報記録媒体の複製防止が考えら
れる。
【0042】(3−1)消費情報に見合ったユーザ仕様
情報の破壊 前記した消費情報を消去して販売時の真新しいユーザ仕
様情報に復元することができないように、消費情報に見
合ったユーザ仕様情報を破壊することである。具体的に
は、ユーザ仕様情報を記録するのに用いられる「弱」記
録用レーザ光L(従来の技術で用いたレーザ光Lと同
一)の光量よりも大なる光量の「強」記録用レーザ光M
を消費情報に見合ったユーザ仕様情報記録部11a31
〜11n31に照射することにより、消費情報に見合っ
たユーザ仕様情報を抹消(破壊)することである。
【0043】また、消費情報に見合ったユーザ仕様情報
を記録しているグルーブ11a〜11nに図示せぬパン
チで物理的に穴を開ける等である。
【0044】因みに、販売時の真新しいユーザ仕様情報
であるか、使用時の消費情報に見合って破壊されたユー
ザ仕様情報であるかの判別は、図2に示す機能書き込み
チップ11のベース11Aの平坦部1aとグルーブ11
a〜11nへ再生用レーザ光Oを照射した場合に、平坦
部1aとグルーブ11a〜11nとからそれぞれ反射す
る反射レーザ光の反射率の違い(反射光の光路差による
光の位相差)により行うことができる。即ち、平坦部1
aにおける反射率>グルーブ11a〜11nにおける反
射率。
【0045】(3−2)未使用情報記録媒体の複製防止 前記したように、例えば透過型ホログラフによりセキュ
リティ情報が記録されている再生専用チップ12を、機
能書き込みチップ11と共に、ベース10上に搭載する
ことである。透過型ホログラフにより作成されたセキュ
リティ情報は限られたメーカが備えている特殊装置を用
いなければその複製ができないものである。
【0046】具体的には、この透過型ホログラムにより
作成されたセキュリティ情報は図示せぬホログラム読取
装置でしか読み取ることができないものである。このホ
ログラム読取装置をユーザがサービス、物品を購入する
に際して使用するデータ記録再生装置内に備えておき、
そしてこの読取装置で読み出した再生情報をこのデータ
記録再生装置内にメモリしてあるセキュリティ基準情報
に照合し、読み出したセキュリティ情報がこのセキュリ
ティ基準情報に一致すれば、読み取ったセキュリティ情
報は「真」と判定する。
【0047】セキュリティ情報が「真」の場合であっ
て、かつ機能書き込みチップ11内に記録されているユ
ーザ仕様情報記録部に再生用レーザ光Oを照射して得ら
れた特定の反射率の有無から、真正な未使用のユーザ仕
様情報記録部であることを検知し、このユーザ仕様情報
記録部に記録されているユーザ仕様情報が購入しようと
するサービス、物品の購入高よりも等しいか大である場
合には、ユーザは希望するサービス・物品を購入するこ
とができるとするのである。
【0048】(4)「機能書き込みチップの具体的な仕
様」 前記した機能書き込みチップ11は、図2、図3にそれ
ぞれ示すように、ベース11A上に多数並列して形成さ
れた直線トラック状のグルーブ(groove,溝)1
1a,11b,11c,…,11nを備えている。以
下、(4)「機能書き込みチップの具体的な仕様」を、
(4−1)「弱」記録状態、(4−2)「強」記録状態
の順に説明する。
【0049】グルーブ11aは、図3(A)中左から右
に向かい、空溝部11a1,同期部(sync&add
r)11a2,データ記録部(data)11a3,同
期部(sync&addr)11a4,空溝部11a5
が間欠的に順次配列されている。
【0050】同様に、グルーブ11bは、空溝部11b
1,同期部11b2,データ記録部11b3,同期部1
1b4,空溝部11b5が間欠的に順次配列され、グル
ーブ11cは、空溝部11c1,同期部11c2,デー
タ記録部11c3,同期部11c4,空溝部11c5が
間欠的に順次配列され、…、グルーブ11nは、空溝部
11n1,同期部11n2,データ記録部11n3,同
期部11n4,空溝部11n5が間欠的に順次配列され
ている。各グルーブ11a〜11nの先頭に位置してい
る空溝部11a1〜11n1の開始位置は全て揃ってい
る。
【0051】前記した構成の機能書き込みチップ11の
仕様は、例えば、次の(1) 〜(14)の通りである。 (1) サイズ:縦5mm×横20mm (2) 記録容量:100kByte(全グルーブ11a〜
11nに記録可能な記録容量であり、同期部11a2〜
11n2、データ記録部11a3〜11n3、同期部1
1a4〜11n4の記録容量である) (3) 有効記録範囲:縦1mm×横15mm(ベース11
A上にグルーブ11a〜11nが形成される範囲) (4) 全トラック数:200トラック(前記グルーブ11
a〜11nのトラック本数) (5) 1トラック当りの実記録容量:500Byte(各
グルーブ11a〜11nにそれぞれ記録され、エラー訂
正のためのデータを除く情報の記録容量) (6) クラスターサイズ:1トラック1セクタ(グルーブ
11a〜11nの各トラックに1セクタ(単位情報)を
記録) (7) トラックピッチ:4.8μm(各グルーブ11a〜
11n間のトラックピッチ) (8) 最短ピット長:6μm(同期部11a2〜11n
2、データ記録部11a3〜11n3、同期部11a4
〜11n4のトラック方向の最短ピット長) (9) 記録変調方式:略EFM(Eight Fourt
een Modulation)方式(データ記録部1
1a3〜11n3に記録される情報の8−14変調方式
であり、訂正符号はリードソロモン符号を用いる)
【0052】(10) 空溝部11a1〜11n1のトラッ
ク方向の長さ:2.5mm (11) 同期部11a2〜11n2のトラック方向の長
さ:1.5mm (12) データ記録部11a3〜11n3のトラック方向
の長さ:12.5mm (13) 同期部11a4〜11n4のトラック方向の長
さ:1.5mm (14) 空溝部11a5〜11n5のトラック方向の長
さ:2.5mm
【0053】また、データ記録部11a3〜11n3に
記録されるデータの改ざんを防止しその保持の安全性向
上のため、インターリーブ処理を行う。データ配列は5
0%のエラー訂正コードの付加を行う。図8に示すのは
グルーブ11a〜11nの1トラック当たりのデータの
記録状態を示す図である。
【0054】図8中、「データ・エリア500B」は1
トラック当たりの実記録容量500Byte(縦20B
yte×横25Byte)を示している。また、1トラ
ック当たり実記録容量500Byteの他に、エラー訂
正のためのデータが記録されている(横方向ECC(E
rror Correction Code,エラー訂
正コード)は100Byte(縦20Byte×横5B
yte)、縦方向ECCは125Byte(縦5Byt
e×横25Byte))。この結果、エラー訂正後の誤
り率は10-12 Byte以下となり、極めて高い精度で
再生情報のエラー訂正が可能となった。
【0055】さて、グルーブ11a〜11nの先端部、
後端部にそれぞれ配置される前記した空溝部11a1〜
11n1,11a5〜11n5は、前述した追記録型光
ディスクA(図13に図示)のトラッキング用案内溝G
に相当するものであり、ここに照射するレーザ光でピッ
ト形状を変更(傷付ける)するなどしてここの反射率を
可変することができる。なお、空溝部11a5〜11n
5は必要に応じて除去しても良い。
【0056】即ち、後述するように、製造された後にデ
ータ記録部11a3〜11n3に何もデータが記録され
ていない未使用状態の機能書き込みチップにおける空溝
部11a1〜11n1の反射率は70%であり(図4
(A)に図示)、また、後述する「弱」記録状態あるい
は「強」記録状態の機能書き込みチップにおける空溝部
11a1〜11n1の反射率はいずれも10%と変更さ
れる(図4(D)、図5(B)に図示)。さらに、
「弱」記録用レーザ光L,「強」記録記録用レーザ光M
の各光量よりも大なる光量の消去用レーザ光Pでは反射
率は0%と変更される。
【0057】また、データ記録部11a3〜11n3の
先端部、後端部にそれぞれ配置される前記した同期部1
1a2〜11n2,11a4〜11n4は、前述した追
記録型光ディスクB(図14に図示)のROM領域にお
けるピットG0 に相当するものであり、ここに照射する
レーザ光でピット形状を変更(傷付ける)するなどして
ここの反射率を可変することができる。なお、同期部1
1a4〜11n4は必要に応じて除去しても良い。
【0058】即ち、後述するように、未使用状態の機能
書き込みチップ11における同期部11a2〜11n2
には、3ビットのデータとして例えば「1,0,1」が
記録されており、このときの反射率はデータ「1,0,
1」に応じて、70%,100%,70%である(図4
(B)に図示)。
【0059】また、「弱」記録状態あるいは「強」記録
状態の機能書き込みチップ11における同期部11a2
〜11n2の反射率は、データ「1,0,1」に応じ
て、10%,13%,10%と変更される(図4
(D)、図5(B)に図示)。ここでは未使用状態のと
きと記録済状態のときとでは反射率は変化するが、その
変化はデータの値に応じて規則的になされる。従って、
未使用あるいは記録済状態いずれの状態でもデータ
「1,0,1」を読み出すことができる。
【0060】この同期部11a2〜11n2,11a4
〜11n4には、グルーブ11a〜11nの最大200
トラックのトラック順に付した例えば8ビットのアドレ
スコードが記録されてあっても良い(図示せず)。例え
ば、第1トラックであるグルーブ11aの同期部11a
2,11a4には「00000001」がそれぞれ記録
されており、第2トラックであるグルーブ11bの同期
部11b2,11b4には「00000010」がそれ
ぞれ記録されているというようにである。
【0061】さらに、データ記録部11a3〜11n3
は前述した追記録型光ディスクA(図13に図示)にお
いて透明基板1上に予め定められた波長を有する「弱」
記録用レーザ光Lが照射されたときに、適量のレーザ光
Lを吸収して屈折率が減少する有機材料膜2を付着さ
せ、この有機材料膜2に光反射用の金属膜3を設けてな
る積層状態のものに相当する追記録可能な部分であり、
ここはRAM領域(W/O領域)である。データ記録部
11a3〜11n3はここに照射する「弱」記録用レー
ザ光Lあるいは「強」記録用レーザ光Mで反射率を可変
することができる。
【0062】「弱」記録用レーザ光Lを照射した場合
は、前記したユーザ仕様情報を記録し、「強」記録用レ
ーザ光Mを照射した場合には、その照射に応じた部分の
前記したユーザ仕様情報を破壊抹消するというように使
用できるところである。
【0063】例えば、情報記録媒体AAを10,000
円の金券として用いる場合、1グルーブ(1トラック)
当り1,000円の金額データを記録するように、10
本のグルーブ11a〜11jのデータ記録部11a3〜
11j3内に1,000円のユーザ仕様情報をそれぞれ
記録する。
【0064】また、同期部11a2〜11j2,11a
4〜11j4にアドレスコードを記録せずに、1,00
0円のデータを2進数で記録した場合、同期部11a2
〜11j2,11a4〜11j4とデータ記録部11a
3〜11j3との異なるエリアに同一データを記録して
おく。こうすることにより、異なるエリアに記録したデ
ータが完全に一致しなければ、情報記録媒体AAの使用
が不正なものとすることにより、情報記録媒体AAの不
正使用を確実に防止することができる。
【0065】次に、データ記録部11a3〜11n3へ
の「弱」記録状態及び「強」記録状態について説明す
る。以下、(4)「機能書き込みチップの具体的な仕
様」として、(4−1)「弱」記録状態、(4−2)
「強」記録状態の順に説明する。
【0066】(4−1)「弱」記録状態 図7に示すように、矢印方向aからデータ記録部11a
3〜11n3上へ照射される「弱」記録用レーザ光L
は、面1a、透明基板1、成形溝(ピット)1bを透過
して有機材料膜2の色素記録部11aaに到達する。そ
して「弱」記録用レーザ光Lの光量ではこの色素記録部
11aaを透過しないので、「弱」記録用レーザ光Lは
その下層の金属反射膜3に到達することはない。
【0067】これにより、色素記録部11aaは適量の
レーザ光Lを吸収して屈折率が減少する結果、「弱」記
録用レーザ光Lが照射される前のデータ記録部11a3
〜11n3の反射率は70%一定であった(図4(B)
に図示)のが、「弱」記録用レーザ光Lが照射された後
の反射率は記録すべきユーザ仕様情報に応じて反射率7
0%,10%のいずれかとなるのである(図4(D)に
図示のユーザ仕様情報「1,0,1,0,1,0」)。
図7中、3は金属反射膜、4は保護膜である。
【0068】(4−2)「強」記録状態 図7に示すように、矢印方向aからデータ記録部11a
3〜11n3上へ照射される「強」記録用レーザ光M
は、前記した「弱」記録用レーザ光Lの光量よりも大な
る光量を有するものであり、面1a、透明基板1、成形
溝(ピット)1bを透過して有機材料膜2の色素記録部
11aaに到達し、この色素記録部11aaを破壊した
後、金属反射膜3に到達する。この結果、「強」記録用
レーザ光Mが照射される前のデータ記録部11a3〜1
1n3の反射率は70%一定であった(図4(B)に図
示)のが、「強」記録用レーザ光Mが照射された後の反
射率はその照射に応じたユーザ仕様情報「1,0,1,
0,1,0」を破壊抹消したことにより、ユーザ仕様情
報「1,0,1,0,1,0」に応じて反射率は0%,
70%,0%,70%,0%,70%となるのである
(図5(B)に図示の状態)。
【0069】このように、未使用状態の機能書き込みチ
ップにおけるデータ記録部11a3〜11n3には、ユ
ーザ仕様情報はなく(ユーザ仕様情報「0」)、このと
きの反射率は70%である(図4(B)に図示)。ま
た、「弱」記録状態の機能書き込みチップ11における
データ記録部11a3〜11n3の反射率は、ユーザ仕
様情報「1,0,1,0,1,0」に応じて反射率は1
0%,70%,10%,70%,10%,70%である
(図4(D)に図示の状態)。さらに、「強」記録状態
の機能書き込みチップ11におけるデータ記録部11a
3〜11n3の反射率は、ユーザ仕様情報「1,0,
1,0,1,0」に応じて反射率は0%,70%,0
%,70%,0%,70%となることは前述した通りで
ある(図5(B)に図示の状態)。
【0070】ここで、ユーザ仕様情報を再生するに際
し、反射率は70%をユーザ仕様情報「0」、反射率は
10%をユーザ仕様情報「1」と設定しておき、この設
定基準をユーザ仕様情報の再生の可否に用いる。
【0071】これにより、「弱」記録用レーザ光Lで記
録したユーザ仕様情報から得られる反射率は70%,1
0%の2値であるので、前記した設定基準に適合するか
ら、「弱」記録用レーザ光Lで記録したユーザ仕様情報
はたやすく取り出す(再生する)ことができるのであ
る。
【0072】一方、「強」記録用レーザ光Mでユーザ仕
様情報から得られる反射率は70%,0%の2値である
ので、前記した設定基準に適合しないから、「強」記録
用レーザ光Mで記録したユーザ仕様情報は再生すること
ができないのである。
【0073】ところで上記した構成の、図3(A)に示
したグルーブ11a,11b,11c,…,11nの縦
断面構造は、図3(B)に示すとおりである。前記した
データ記録部11a3〜11n3(有機材料膜2を含
む)透明基板1上には、光反射用の金属膜3が設けられ
ており、また、金属膜3上には保護層4が設けられてい
るものである。図3(B)中、aは「弱」記録用レーザ
光L、「強」記録用レーザ光M、再生用レーザ光O、消
去用レーザ光Pの各レーザ光が照射される方向を示す。
【0074】ここで、上述した4種類のレーザ光につい
て、次の(1) 〜(4) のようにまとめてみる。 (1) 「弱」記録状態に用いられる追記録用レーザ光:レ
ーザ光L (2) 「強」記録状態に用いられる追記録用レーザ光:レ
ーザ光M (3) 消去用レーザ光:レーザ光P (4) 再生用レーザ光:レーザ光O と記す。
【0075】これら4つのレーザ光の光量は次の通り相
違するが、その波長は同一(例えば780nm)の値で
ある。即ち、消去用レーザ光Pの光量>「強」記録用レ
ーザ光Mの光量>「弱」記録用レーザ光Lの光量>再生
用レーザ光Oの光量
【0076】例えば、レーザ光の波長が780nm、後
述する対物レンズB2fのNA:0.45、情報記録媒
体AAの記録線速度(図3(A)、図4、図5中、矢印
b方向):1.2m/sの場合、次の(1) 〜(4) の光量
が必要である。 (1) 再生用レーザ光Oの光量:0.3mW (2) 「弱」記録用レーザ光Lの光量:3〜6mW (3) 「強」記録用レーザ光Mの光量:12〜20mW (4) 消去用レーザ光Pの光量:30〜40mW
【0077】(5)「情報記録媒体の記録状態」 さて、次に、情報記録媒体AAの4記録状態(未記録状
態、「弱」記録状態、「強」記録状態、消去状態)につ
き説明する。以下、(5)「情報記録媒体の記録状態」
を、(5−1)未記録状態の情報記録媒体、(5−2)
「弱」記録状態の情報記録媒体、(5−3)「強」記録
状態の情報記録媒体、(5−4)消去状態の情報記録媒
体の順に説明する。
【0078】(5−1)未記録状態の情報記録媒体 未記録状態(未使用状態)の情報記録媒体AAの機能書
き込みチップ11におけるグルーブ11a〜11nは、
図4(B)に示すように、次の(1) 〜(3) の反射率であ
る。 (1) 空溝部11a1〜11n1:データ「0」(反射率
70%) (2) 同期部11a2〜11n2:各グルーブ11a〜1
1nに対応する固定データが2値「0」(反射率100
%),「1」(反射率70%)で記録される。図4
(B)の場合、データ「1,0,1」が記録されてい
る。 (3) データ記録部11a3〜11n3 データ記録部11a3〜11n3がユーザ仕様情報記録
部11a31〜11n31、品質管理情報記録部11a
32〜11n32で構成されている場合、ユーザ仕様情
報記録部11a31〜11n31に記録されるユーザ仕
様情報は「0」(反射率70%)である。
【0079】データ記録部11a3〜11n3を構成す
る品質管理情報記録部11a32〜11n32に記録さ
れる品質管理情報は、通常の場合、メーカ名、製造年月
日、ロット番号、製造装置などが「弱」記録状態で2値
「0」(反射率70%),「1」(反射率10%)で記
録されている。データ記録部11a3〜11n3はユー
ザ仕様情報記録部11a31〜11n31、品質管理情
報記録部11a32〜11n32以外にも他の情報を記
録する部分を設けた構成にしても良い。
【0080】また、ユーザ仕様情報記録部11a31〜
11n31と同一の記録部分を繰り返し設ける記録方法
を採ることによって、ユーザ仕様情報記録部11a31
〜11n31に記録されていたユーザ仕様情報が欠落し
ても、ユーザ仕様情報記録部11a31〜11n3以外
の記録部分に記録されているユーザ仕様情報を読み出せ
る。従って、ユーザ仕様情報を常時安定して再生するこ
とができるというの記録保存安全性を格段に高めるよう
に記録しても良いことは勿論である。
【0081】(5−2)「弱」記録状態の情報記録媒体 図4(B)に示した未記録状態の情報記録媒体AAの機
能書き込みチップ11におけるグルーブ11a〜11n
に、「弱」記録用レーザLを照射すると、図4(D)に
示すように、次の(1) 〜(3) の反射率が得られる。 (1) 空溝部11a1〜11n1:データ「1」(反射率
10%) (2) 同期部11a2〜11n2:各グルーブ11a〜1
1nに対応する固定データ(図4(B)に示した同期部
11a2〜11n2に対応する固定データと同一である
が、その固定データは2値「0」(反射率13%),
「1」(反射率10%)で記録される。図4(D)の場
合、データ「1,0,1」が記録されている。 (3) データ記録部11a3〜11n3:ユーザ仕様情報
記録部11a31〜11n31には前述したユーザ仕様
情報が新たに書き込まれる(追記録される)データが2
値「0」(反射率70%),「1」(反射率10%)で
記録される。図4(D)の場合、ユーザ仕様情報「1,
0,1,0,1,1」が記録されている。品質管理情報
記録部11a32〜11n32には「弱」記録用レーザ
光Lは照射されない。
【0082】(5−3)「強」記録状態の情報記録媒体 図4(D)に示した「弱」記録状態の情報記録媒体AA
の機能書き込みチップ11におけるグルーブ11a〜1
1nに「強」記録用レーザMを照射すると、図5(B)
に示すように、次の(1) 〜(3) の反射率が得られる。 (1) 空溝部11a1〜11n1:「弱」記録状態と同じ
(反射率10%) (2) 同期部11a2〜11n2:「弱」記録状態と同じ
(データ「0」(反射率13%),「1」(反射率10
%)。 (3) データ記録部11a3〜11n3:ユーザ仕様情報
記録部11a31〜11n31のデータが消費情報に応
じたユーザ仕様情報を抹消するため、その消費情報に対
応するグルーブのユーザ仕様情報のみ2値「0」(反射
率70%),「1」(反射率0%)とされる結果、ユー
ザ仕様情報「1,0,1,0,1,1」が読み出せなく
なる。
【0083】(5−4)消去状態の情報記録媒体 前記した未記録状態(未使用状態)(図4(B)に図
示)、「弱」記録状態(図4(D)に図示)、「強」記
録状態(図5(B)に図示)の情報記録媒体AAの機能
書き込みチップ11におけるグルーブ11a〜11nに
消去レーザPを照射すると、次のように全て反射率0%
となり、全てのデータは読み出し不可能とされる(図示
せず)。消去用レーザPを照射すると、次の(1) 〜(3)
の反射率が得られる。 (1) 空溝部11a1〜11n1:データ破壊(反射率0
%) (2) 同期部11a2〜11n2:データ破壊(反射率0
%) (3) データ記録部11a3〜11n3:データ破壊(反
射率0%) この結果、再度、「強」記録用レーザ光M、「弱」記録
用レーザ光L、そして再生用レーザ光Oをそこに照射し
てもデータを読み出したり、あるいは記録し直したりす
ることはできない。
【0084】ところで、上述した未記録状態におけるグ
ルーブ11a〜11nの溝(ピット)の深さd1(図4
(A)に図示)は、各レーザ光L,M,O,Pの(1/
8波長=等価光路長)に対応する値に等しくなるよう
に、透明基板1の屈折率を考慮して決定される。こうし
た未記録状態のグルーブ11a〜11n内のピットの深
さd1は、「弱」記録用レーザ光Lにより機能書き込み
チップ11のグルーブ11a〜11nに形成され反射率
10%,13%が得られるピットの深さより、浅くして
ある。その理由はCD互換の反射率を得るために、未記
録状態の機能書き込みチップ11のグルーブ11a〜1
1nからの反射率を70%以上確保する必要があるため
であり、各レーザ光L,M,O,Pの波長を780nm
とした場合、ピット深さd1は50nmと設定されるの
である。
【0085】さて、上述した図4(B)、図4(D)、
図5(B)にそれぞれ示したものは、いずれも図3
(A)に示すクルーブ11a,11b,11c,…,1
1nを各レーザ光L,M,O,Pで同図中左から右に向
かって矢印b方向へ走査した場合について説明したもの
である。
【0086】これに対して、図6で説明するのはクルー
ブ11a,11b,11c,…,11nを構成する空溝
部11a1〜11n1を再生用レーザ光Oで図3(A)
中上から下に向かって矢印c方向へ再生走査した場合の
ものである。
【0087】即ち、前述したように、未記録状態(未使
用状態)の場合の空溝部11a1〜11n1にはデータ
「0」(反射率70%)が記録され、また、「弱」記録
状態及び「強」記録状態の場合の空溝部11a1〜11
n1にはデータ「1」(反射率10%)が記録されるこ
とを利用して、再生用レーザ光Oで空溝部11a1〜1
1n1のみを矢印c方向へ走査し、この走査によって得
られた各トラックの再生データが「0」あるいは「1」
であるかを判別する。このことにより、クルーブ11a
〜11nを全て矢印b方向へ走査しなくとも、当該クル
ーブ11a〜11nが未記録状態(再生データ「0」)
であるか、あるいは、記録状態(再生データ「1」)で
あるかを判別することができるのである。
【0088】(6)「情報記録媒体の製造方法」 ここで、上述した情報記録媒体AAの製造について、
(6−1)機能書き込みチップの原盤製作、(6−2)
機能書き込みチップの複製、(6−3)機能書き込みチ
ップを搭載した情報記録媒体の製造の順に説明する。
【0089】(6−1)機能書き込みチップの原盤製作 周知のCD原盤を作成する手法を用いて、この原盤上に
上述した機能書き込みチップ11(図2に図示)を多数
形成する。例えば1枚の円盤形状あるいは方形状の原盤
に100個分の機能書き込みチップ11を形成する。各
機能書き込みチップ11には直線トラック状の150本
のグルーブ11a〜11nが形成されるのである。勿
論、原盤の面積に応じてその上に最大限形成可能な機能
書き込みチップ11の数は一義的に決まる。また、原盤
上に形成される能書き込みチップ11の数は情報記録媒
体AAの製造数、生産効率などに応じて可変されるので
あり、さらに、各機能書き込みチップ11に形成される
グルーブ11a〜11nの本数は情報記録媒体AAの仕
様に応じて増減するのである。
【0090】機能書き込みチップ11の原盤製作の工程
は、次の(1) 〜(5) の順序である。 (1) 例えば機能書き込みチップ11を縦横に合計約10
0個配列したよりも一回り大きいスペースを有する方形
あるいは円盤形状のガラス原盤全面に、フォトレジスト
を塗布する。
【0091】(2) 次に、レーザ露光機を用いて、フォト
レジストを塗布され、ガラス原盤上に、各機能書き込み
チップ11当り約150本のグルーブを形成する部分以
外の原盤上をマスクした後に露光する。
【0092】(3) 次に、各機能書き込みチップ11当り
150本のグルーブを形成する部分以外に施されたマス
クを除去する現像を行う。こうして、ガラス原盤上に各
機能書き込みチップ11当り150本のグルーブを形成
(刻設)することができる。こうして各グルーブには前
述した空溝部、同期部、データ記録部に夫々対応するピ
ット信号や空溝を作成することができる。
【0093】(4) 次に、各機能書き込みチップ11当り
150本のグルーブが刻設されたガラス原盤上に導電処
理を施す。 (5) 導電処理を施したガラス原盤を電鋳処理する。
【0094】こうして、上記した(1) 〜(5) の原盤製作
の工程により、100個分の機能書き込みチップ11が
一度に成形可能なスタンパが作成できる。
【0095】(6−2)機能書き込みチップの複製 機能書き込みチップ11の複製工程は、次の(1) 〜(5)
の順序である。
【0096】(1) 周知のCDを成形するCD製造装置と
ほぼ同一構成の製造装置に上記したスタンパを装着し、
これに光学的透明材料であるPC(ポリカーボネート)
を充填することにより、100個分の機能書き込みチッ
プ11の透明基板1を成形する。
【0097】(2) 次に、この透明基板1上の各グルーブ
内のデータ記録部に対応する空溝内に記録材料であり有
機材料である機能性色素を塗布する。こうして、データ
記録部に対応する空溝内に有機材料膜2を成膜すること
ができる。
【0098】(3) 次に、データ記録部内に対応する空溝
に機能性色素が塗布された透明基板1上全面に光反射用
の金属膜3を成膜する。
【0099】(4) 次に、金属膜3が全面に成膜された透
明基板1上に光学的透明材料であるPCを保護層4とし
て成膜する。
【0100】(5) 次に、100個分の機能書き込みチッ
プが形成された成形ボートを分割切断して、100個の
機能書き込みチップ11を得る。。
【0101】こうして、上記した(1) 〜(5) の工程によ
り、1個の機能書き込みチップ11を得ることができ
る。
【0102】(6−3)機能書き込みチップを搭載した
情報記録媒体の製造 完成した機能書き込みチップ11をベース10上の所定
個所に熱溶融あるいは接着剤などで接着することによ
り、機能書き込みチップ11をベース10上に搭載する
ことができる。また、再生専用チップ12を張り付け
る。こうして、図1に示す情報記録媒体AAを作成する
ことができるのである。
【0103】次に、上述した情報記録媒体AAにデータ
を記録し、そこに記録されたデータを再生し、そしてそ
こに記録されたデータを全て消去する機能を有する情報
記録媒体記録再生装置について説明する。
【0104】(7)「情報記録媒体記録再生装置の共通
構成」 上述したカード形状の情報記録媒体AA(図1に図示)
を記録再生消去する情報記録媒体記録再生装置BB(図
9〜図12に図示)について説明する。
【0105】この情報記録媒体記録再生装置BBは、前
述した、情報記録媒体AAの製造時に用いる製造用デー
タ記録装置、情報記録媒体AAの販売時に用いる販売用
データ記録装置、そして情報記録媒体AAの使用時に用
いるデータ記録再生装置のいずれにも用いることができ
る構成を備えている。即ち、製造用データ記録装置及び
販売用データ記録装置はこの情報記録媒体記録再生装置
BBの構成から再生系の構成を除いたものとほぼ等しい
構成を有するものであり、また、データ記録再生装置は
情報記録媒体記録再生装置BBの構成と等しい構成を有
するものである。
【0106】さて、情報記録媒体記録再生装置BBは、
図9に示すように、情報記録媒体載置部B1、光学ヘッ
ド部B2、光学ヘッド送り機構部B3、情報記録媒体ロ
ーディング部B4、制御部B5から主に構成されてい
る。光学ヘッド部B2は光学ヘッド送り機構部B3に固
定されている。
【0107】情報記録媒体載置部B1は、情報記録媒体
記録再生装置BB筐体(図示せず)に固定されており、
記録再生消去すべき情報記録媒体AAを載置固定すると
共に、光学ヘッドB2から出射されるレーザ光(即ち
「弱」記録用レーザ光L、「強」記録用レーザ光M、消
去用レーザ光P、再生用レーザ光O)の走査進行に応じ
て機能書き込みチップ11上に形成されるグルーブ11
a〜11n上を照射可能とする構成を備えている。
【0108】ここで、製造用データ記録装置及び販売用
データ記録装置には記録専用の光学ヘッB2が搭載され
る。また、情報記録媒体の使用時に用いるデータ記録再
生装置には記録(消去)再生共用の光学ヘッB2が搭載
される。
【0109】前記した情報記録媒体載置部B1は、図1
0に示すように、記録再生装置BBの挿入口(図示せ
ず)から挿入されて所定の搬送路を経た後、同図中左か
ら(矢印d方向)から供給されてくる情報記録媒体AA
の左右各辺10d,10c(図1に図示)を支持する一
対の送りガイドB1a、送り用ギヤB1bと、その情報
記録媒体AAの下辺10b(図1に図示)の位置規制を
行う位置規制部B1cとから主に構成されている。
【0110】この結果、挿入口から挿入される情報記録
媒体AAの挿入方向(矢印d方向)と、情報記録媒体載
置部B1に載置固定される情報記録媒体AAの機能書き
込みチップ11における直線トラック状のグルーブ11
a〜11nのトラック方向(矢印b方向)とは直交す
る。
【0111】この一対の送りガイドB1a、送り用ギヤ
B1bは同一平面上に設けられており、このうち送り用
ギヤB1bは光学ヘッド送り機構部B3を構成する送り
ギアB3aに噛合している(図10に図示)。
【0112】光学ヘッド部B2は、情報記録媒体載置部
B1に載置される情報記録媒体AAの機能書き込みチッ
プ11のグルーブ11a〜11n(図1〜図3に図示)
に必要とする各種のデータを書き込んだり、あるいはグ
ルーブ11に記録されている各種のデータを読み出した
り、不要なデータを消去(抹消)するためのものであ
り、図12に示す構成をしている。前記した情報記録媒
体記録再生装置BBを製造用データ記録装置として用い
る場合には、前述した品質管理情報を記録することのみ
が行われる。
【0113】記録再生消去機能を有する光学ヘッド部B
2は、図12に示すように、レーザダイオード(光源)
B2a、回折格子B2b、偏光プリズム(ビームスプリ
ッタ)B2c、コリメーションレンズB2d、1/4波
長板B2e、対物レンズB2f、シリンドリカルレンズ
B2g、ディテクタ(フォトダイオード)B2h、軸B
2i、2軸デバイスB2j、磁石B2kから構成され
る。
【0114】ここで、製造用データ記録装置に搭載の光
学ヘッド部B2の光源B2aは「弱」記録用レーザ光L
を照射するレーザダイオードである。また販売用データ
記録装置に搭載の光学ヘッド部B2の光源B2aも
「弱」記録用レーザ光Lを照射するレーザダイオードで
ある。さらに、使用時に用いるデータ記録再生装置に搭
載の光学ヘッド部B2の光源B2aは「強」記録用レー
ザ光Mを照射するレーザダイオード、消去用レーザ光P
を照射するレーザダイオード、再生用レーザ光Oを照射
するレーザダイオードを切り換え出力可能な切り換え手
段を備えている。
【0115】図12中に示す矢印は光源B2aから出射
したレーザ光が対物レンズB2fを介して図示せぬ情報
記録媒体AA上(図2に示したグルーブ11a〜11n
上)に順次照射され、そこから反射した反射レーザ光が
再び対物レンズB2fを透過しビームスプリッタB2c
で偏光されてフォトダイオードB2hに到達するまでの
光路を示している。また、フォトダイオードB2hで光
電変換された検出信号のうち一方は再生信号として用い
られる(例えば図4(B)、図4(D)、図5(B)、
図6にそれぞれ示した反射光を有する再生信号)。
【0116】この再生信号からデータ(特にユーザ仕様
情報)を取り出す再生信号処理においては、情報記録媒
体AA表面の汚れ、傷などの光学的な欠陥により、再生
信号に劣化を生じたときこれを訂正するエラー訂正処理
が行われる(符号化して記録されたデータの復号化)。
【0117】他方は軸B2iを中心として2軸デバイス
B2j、磁石B2kの作用により対物レンズB2fの位
置調整(フォーカスサーボ、トラッキングサーボ)を上
下左右(図9に示す矢印f方向、図10に示す矢印e方
向)に正確にかつ高速に位置決めを行うために用いられ
る。フォーカスサーボにより図9に示す矢印f方向に対
物レンズB2fの位置調整を行うことができるのであ
り、また、トラッキングサーボにより図10に示す矢印
e方向に対物レンズB2fの位置調整を行うことができ
るのである。
【0118】前記した光学ヘッド送り機構部B3は、光
学ヘッド部B2と一体に固定されており、光学ヘッド送
り機構部B3の送り量に応じて光学ヘッド部B2は正確
に移送される(図10に示す矢印e方向)。即ち、光学
ヘッド送り機構部B3の送り量に応じて光学ヘッド部B
2に対する情報記録媒体載置部B1の位置を順次微小に
移動可能とする。光学ヘッド送り機構部B3は、図10
に示すように、送りギアB3a、中間ギアB3b、送り
モータB3c、回転エンコーダB3dから構成される。
【0119】回転エンコーダB3dは制御部B5から供
給される横方向・縦方向移動制御信号に比例する送り電
流を送りモータB3cに送出する(ここで横方向とは図
10中矢印e方向、縦方向とは図10中矢印g方向を指
す)。送りモータB3cは送り電流のレベル及び極性に
対応する回転角度、回転方向に応じて回転し、この回転
をモータB3cの回転軸に軸支している中間ギアB3b
に伝達する。中間ギアB3bはこの回転を噛合している
送りギアB3aに伝達する。
【0120】前述したように、この送りギアB3aは送
り用ギヤB1bに噛合しているから、送りギアB3aの
回転(回転角度、回転方向)に対応して、光学ヘッド部
B2を図10中の矢印e方向(横方向)に移送すること
ができる。即ち、情報記録媒体載置部B1に載置固定さ
れる情報記録媒体AAの機能書き込みチップ11におけ
る直線トラック状のグルーブ11a〜11nのトラック
方向(図10に示す矢印b方向)と直交する方向に光学
ヘッド部B2を移送することができるのである。
【0121】一方、光学ヘッド部B2を図10中の矢印
g方向(縦方向)に移送する送り機構を備えていること
は勿論である。この送り機構としては次のようなものが
考えられる。この送り機構としては例えば前述した一対
の送りガイドB1a,送り用ギアB1bとほぼ同様な構
成のものである。この送り用ギアB1bとほぼ同様な送
り用ギア(図示せず)は送りギアB3aとほぼ同様な送
りギア(図示せず)に噛合しており、この送りギアB3
aとほぼ同様な送りギアは中間ギア(図示せず)と噛合
し、この中間ギアは中間ギアB3bに噛合するものであ
る。
【0122】制御部B5から供給される縦方向移動制御
信号が前記した回転エンコーダB3dに供給されると、
回転エンコーダB3dは縦方向移動制御信号に比例する
送り電流を送りモータB3cに送出し、送りモータB3
cは送り電流のレベル及び極性に対応する回転角度、回
転方向に応じて回転し、この回転をモータB3cの回転
軸に軸支している中間ギアB3bに伝達する。中間ギア
B3bは前記した中間ギア、送りギアB3aとほぼ同様
な送りギア(いずれも図示せず)を介して、前記した送
り機構の送り用ギアに伝達する。
【0123】こうして、情報記録媒体載置部B1に載置
固定される情報記録媒体AAの機能書き込みチップ11
における直線トラック状のグルーブ11a〜11nのト
ラック方向と同一方向(図10に示す矢印g方向)に光
学ヘッド部B2を移送することができるのである。
【0124】情報記録媒体ローディング部B4は、ユー
ザが図示せぬ情報記録媒体挿入口に差し込んだ情報記録
媒体AAを情報記録媒体載置部B1内の所定位置まで搬
送するためのものであり、図11に示すように、正逆回
転が可能な4つの位置規制ローラB4a〜B4d、クリ
ーナ部B4fから構成される。ここでは図示の都合上位
置規制ローラB4a〜B4dは情報記録媒体載置部B1
と全く分離した状態で示してあるが、図示しない位置規
制ローラが情報記録媒体載置部B1内にも取り付けられ
ており、この位置規制ローラを含む全ての位置規制ロー
ラは情報記録媒体ローディング部B4によって回転駆動
されることは言うまでもない。
【0125】位置規制ローラB4a〜B4dは、同図中
に示す矢印方向hの正転により、図示せぬ情報記録媒体
挿入口に差し込まれた情報記録媒体AAを情報記録媒体
載置部B1へ移送する。この移送は情報記録媒体載置部
B1の位置規制部B1cが搬送されてくる情報記録媒体
AAの下辺10bに当接することにより停止される。一
方、位置規制ローラB4a〜B4dは、矢印方向iの逆
転により、情報記録媒体載置部B1内に載置固定されて
いる情報記録媒体AAを情報記録媒体載置部B1外へ搬
出し、別の搬送路を経て図示せぬ情報記録媒体排出口へ
送出される。
【0126】また、情報記録媒体AAを図示せぬ情報記
録媒体挿入口から情報記録媒体載置部B1へ移送する過
程で、情報記録媒体AAに位置決めのための物理的な凹
凸や光学的な印が付されている場合には、こうした物理
的な凹凸や光学的な印を識別する識別装置を情報記録媒
体挿入口から情報記録媒体載置部B1へ至る情報記録媒
体AAの搬送路に配置しておくことにより、移送する情
報記録媒体AAを情報記録媒体載置部B1内の規定位置
へ一段と正確に配置することができる。クリーナ部B4
eは搬送途中において情報記録媒体AA表面の汚れを除
去するものである。
【0127】前記した制御部B5は、情報記録媒体載置
部B1、光学ヘッド部B2、光学ヘッド送り機構部B
3、情報記録媒体ローディング部B4、その他、情報記
録媒体記録再生装置BB各部の記録再生消去動作を統括
制御する。
【0128】(8)「情報記録媒体記録再生装置の動
作」 次に、上述した構成の情報記録媒体記録再生装置BBを
用いて、情報記録媒体の製造時に用いる製造用データ記
録装置、情報記録媒体の販売時に用いる販売用データ記
録装置、情報記録媒体の使用時に用いるデータ記録再生
装置の動作について、(8−1)製造用データ記録装置
の記録動作、(8−2)販売用データ記録装置の記録動
作、(8−3)データ記録再生装置の記録再生動作の順
に説明する。
【0129】(8−1)製造用データ記録装置の記録動
作 製造用データ記録装置の記録動作について、次の(1) 〜
(18)の順に説明する。
【0130】(1) まず、制御部B5は、データ記録部1
1a3〜11n3にはデータが何も記録されていない製
造されたばかりの情報記録媒体AA(図1に図示)がデ
ータ記録装置の入口に到達したことを感知し、情報記録
媒体ローディング部B4に対して、この情報記録媒体A
Aを情報記録媒体載置部B1内の所定位置まで搬送する
旨の移送制御信号を出力する。
【0131】(2) 情報記録媒体ローディング部B4は制
御部B5から供給される移送制御信号に基づいて、位置
規制ローラB4a〜B4dを回転(正転、図11中矢印
h方向の回転)し、クリーナ部B4eで情報記録媒体A
Aのグルーブ11a〜11nの表面に付着した汚れなど
を除去した後、この情報記録媒体AAを次段の情報記録
媒体載置部B1へ順次移送する(図11中矢印d方
向)。
【0132】(3) 情報記録媒体ローディング部B4から
情報記録媒体載置部B1内に順次移送される情報記録媒
体AAはその左右各辺10d,10cが一対の送りガイ
ドB1a,B1bにより支持されて、位置規制部B1c
側へ移送される。そして、情報記録媒体AAの下辺10
bが位置規制部B1cに当接すると、情報記録媒体載置
部B1は制御部B5に対して、情報記録媒体ローディン
グ部B4から移送された情報記録媒体AAが所定位置に
載置固定された旨の位置規制信号を出力する。
【0133】(4) 制御部B5は情報記録媒体載置部B1
から位置規制信号を受け取ると、情報記録媒体ローディ
ング部B4に対して、位置規制ローラB4a〜B4dの
回転を停止する旨の回転停止制御信号を出力する。
【0134】(5) この結果、情報記録媒体ローディング
部B4の位置規制ローラB4a〜B4dの回転は停止さ
れ、情報記録媒体載置部B1内に収納された情報記録媒
体AAは所定位置に載置固定される。
【0135】(6) この後、制御部B5は、情報記録媒体
載置部B1内の所定位置に載置された情報記録媒体AA
上の機能書き込みチップ11の第1トラックである先頭
位置(図2に示すグルーブ11aの左端)が、光学ヘッ
ド部B2から情報記録媒体AA上へ「弱」記録用レーザ
光Lがまず照射されるように、光学ヘッド送り機構部B
3に対して、光学ヘッド部B2を図10中矢印e方向
(同図中右から左)へ移動する旨の横方向移動制御信号
を出力する。
【0136】(7) 光学ヘッド送り機構部B3の回転エン
コーダB3dは制御部B5から供給される横方向移動制
御信号に比例する送り電流を送りモータB3cに送出
し、送りモータB3cは送り電流のレベル及び極性に対
応する回転角度、回転方向に応じて回転し、この回転を
モータB3cの回転軸に軸支している中間ギアB3bに
伝達し、中間ギアB3bはこの回転を噛合している情報
記録媒体載置部B1の送りギアB3aに伝達する。こう
して、情報記録媒体載置部B1の送りギアB3aに対し
て、光学ヘッド送り機構部B3は情報記録媒体載置部B
1内の所定位置に載置された情報記録媒体AA上の機能
書き込みチップ11の先頭位置に対応する横方向(図1
0中矢印e方向、同図中右から左へ向かう方向)の位置
に、光学ヘッド部B2を正確に移動することが完了す
る。
【0137】(8) 制御部B5は、前記したように情報記
録媒体載置部B1の送りギアB3aを横方向移動制御信
号に基づいて回転完了した旨の移動完了信号を光学ヘッ
ド送り機構部B3から受け取ると、次に、制御部B5
は、光学ヘッド送り機構部B3の回転エンコーダB3d
に対して縦方向移動制御信号に比例する送り電流を送り
モータB3cに送出し、送りモータB3cは送り電流の
レベル及び極性に対応する回転角度、回転方向に応じて
回転し、この回転をモータB3cの回転軸に軸支してい
る中間ギアB3bに伝達し、中間ギアB3bはこの回転
を噛合している前記した別の中間ギア、送りギアB3a
とほぼ同様な送りギア(いずれも図示せず)を介して、
光学ヘッド部B2を縦方向(図10矢印g方向)に移送
する前記した送り機構の送り用ギアに伝達する。こうし
て、情報記録媒体載置部B1に対して、光学ヘッド送り
機構部B3は情報記録媒体載置部B1内の所定位置に載
置された情報記録媒体AA上の機能書き込みチップ11
の先頭位置に対応する縦方向(図10中矢印g方向)の
位置に、光学ヘッド部B2を移動することが完了する。
【0138】(9) この結果、制御部B5は、情報記録媒
体載置部B1内の所定位置に載置された情報記録媒体A
A上の機能書き込みチップ11の先頭位置(図2に示す
グルーブ11aの左端にある空溝部11a1)に、
「弱」記録用レーザ光Lが照射可能となるように光学ヘ
ッド部B2が位置決めされる。
【0139】(10) 次に、制御部B5は光学ヘッド送り
機構部B3に対して、光学ヘッド部B2がグルーブ11
a上をトラック方向(図10に示す矢印b方向)へ順次
走査するように光学ヘッド部B2を縦方向(矢印g方
向)へ移送する旨のヘッド移送制御信号を送出する。こ
の結果、光学ヘッド送り機構部B3はこのヘッド移送制
御信号を受け付けると、光学ヘッド部B2を順次連続し
てグルーブ11aのトラック方向へ順次移送する。
【0140】(11) 制御部B5はトラック方向への光学
ヘッド送り機構部B3の移送状態を空溝部11a1の先
端からの距離を計測し、光学ヘッド部B2がグルーブ1
1aのデータ記録部11a3内の品質管理情報記録部1
1a32の始端(図4(A)に図示の時刻t8)に到達
する位置を検出すると、制御部B5は、光学ヘッド部B
2に対して、レーザダイオード(光源)B2aの発光を
開始する旨の発光開始制御信号を送出する。
【0141】(12) 光学ヘッド部B2は制御部B5から
供給される発光開始制御信号に基づいて「弱」記録用レ
ーザ光Lの発光を開始する。この光源B2aから出射し
た「弱」記録用レーザ光Lは対物レンズB2fを介して
情報記録媒体載置部B1内の所定位置に載置された情報
記録媒体AA上の機能書き込みチップ11中のグルーブ
11aのデータ記録部11a3内の品質管理情報記録部
11a32の先頭位置に照射された後、順次トラック方
向へ走査されて品質管理情報が順次記録される。
【0142】(13) この後、制御部B5はトラック方向
への光学ヘッド送り機構部B3の移送状態を空溝部11
a1の先端からの距離を計測し、光学ヘッド部B2がグ
ルーブ11aのデータ記録部11a3内の品質管理情報
記録部11a32の終端に到達する位置を検出すると、
制御部B5は、光学ヘッド部B2に対して、レーザダイ
オード(光源)B2aの発光を終了する旨の発光停止制
御信号を送出する。
【0143】(14) 光学ヘッド部B2は制御部B5から
供給される発光終了制御信号に基づいて「弱」記録用レ
ーザ光Lの発光を終了する。この後、光学ヘッド部B2
はグルーブ11aの終端(空溝部11a5の終端)まで
連続して走査される。この後、制御部B5はトラック方
向への光学ヘッド送り機構部B3の移送状態を空溝部1
1a1の先端からの距離を計測し、光学ヘッド部B2が
グルーブ11aの終端(空溝部11a5の終端)までの
位置を検出すると、制御部B5は、光学ヘッド送り機構
部B3に対して、グルーブ11aの次段であるグルーブ
11bの先端(空溝部11b1の先端)まで光学ヘッド
部B2を移送する旨の横方向移動制御信号を出力する。
【0144】(15) 光学ヘッド送り機構部B3はこの横
方向移動制御信号を受け付けると光学ヘッド部B2を第
2トラックであるグルーブ11bの先端(空溝部11b
1の先端)まで移送する。
【0145】(16) 製造用データ記録装置は、上記した
(6) 〜(15)までの動作手順を情報記録媒体AA上の機能
書き込みチップ11内の最初のトラックであるグルーブ
11aから最後のトラックであるグルーブ11nの全て
に亘って繰り返し行い、グルーブ11a〜11nのデー
タ記録部11a3〜11a3内の品質管理情報記録部1
1a32〜11n32に品質管理情報を記録する。
【0146】(17) 制御部B5は、情報記録媒体AAの
全グルーブ11a〜11nのデータ記録部11a3〜1
1n3の品質管理情報記録部11a32〜11n32に
品質管理情報を全て、あるいは指定された品質管理情報
記録部に記録したことを検知すると、再び情報記録媒体
ローディング部B4に対して、この情報記録媒体AAを
情報記録媒体載置部B1外へ搬出する旨の搬出制御信号
を出力する。
【0147】(18) 情報記録媒体載置部B1内の所定位
置に載置されている情報記録媒体AAは、図示せぬ排出
手段によって情報記録媒体ローディング部B4側へ押し
出され、クリーナ部B4eを経て逆転している情報記録
媒体ローディング部B4の位置規制ローラB4a〜B4
dにより、このデータ記録装置外へ排出されるのであ
る。
【0148】こうして、情報記録媒体AAの製造時に用
いる製造用データ記録装置の記録動作は終了する。
【0149】(8−2)販売用データ記録装置の記録動
作 この販売用データ記録装置は、上述した製造用データ記
録装置により品質管理情報が記録されかつ多種類のデー
タが同期部11a2〜11n2に記録されてはいるがユ
ーザ仕様情報だけが記録されていない情報記録媒体AA
に、ユーザが求める態様に応じて加工したユーザ仕様情
報(例えば1000円券、2000円券の金券などとし
て加工し)を追記録するための記録装置である。
【0150】ところで、前述したように、情報記録媒体
AAを10,000円の金券として用いる場合、1グル
ーブ(1トラック)当り1,000円の金額データを記
録するとすれば、10本のグルーブ11a〜11jのデ
ータ記録部11a3〜11j3内のユーザ仕様情報記録
部11a31〜11j31に各1,000円のユーザ仕
様情報をそれぞれ記録することが必要となる。これに応
じて、販売用データ記録装置はユーザが求める金額の情
報記録媒体AAを作成しこれを販売するのである。
【0151】販売用データ記録装置は、販売する金券の
種類を最低1000円から1000円刻みで10000
円まで10種類の金券を発売する場合には、次のように
ユーザ仕様情報を記録すれば良い。
【0152】1000円券の場合はグルーブ11aのユ
ーザ仕様情報記録部11a31だけに1000円のデー
タを追記録する。以下同様に、2000円の場合はユー
ザ仕様情報記録部11a31,11b31に1000円
を示すデータをそれぞれ追記録し、…、こうして、10
000の場合は10のユーザ仕様情報記録部11a31
〜11j31に1000円を示すデータをそれぞれ追記
録するのである。そして、必要とする金額以外のユーザ
仕様情報記録部は未記録状態とするのである。
【0153】以下、この販売用データ記録装置の記録動
作について、1枚の情報記録媒体AAを10000円券
の情報記録媒体AAとして加工する記録動作について、
次の(1) 〜(20)の順に説明する。
【0154】(1) まず、制御部B5は、ユーザがデータ
記録装置の図示せぬ現金投入口に現金を投入するとこの
金額を検知し、検知した金額を図示せぬ表示部に表示す
る。次に、ユーザが1000円券〜10000円券まで
1000円刻みで10段階のいずれかの金種を選択する
金種選択ボタン及びその購入枚数を選択する枚数ボタン
を押すと、制御部B5はユーザが選択した金種及び購入
枚数を検知する。この結果、制御部B5は投入した現金
の金額よりもユーザが選択した金種に購入枚数を乗算し
た金額が少ない場合、この差に応じた現金をお釣として
ユーザへ返却する。
【0155】(2) 販売用データ記録装置は、上述した製
造用データ記録装置により品質管理情報が記録されては
いるがユーザ仕様情報だけが記録されていな情報記録媒
体AAを多数枚蓄積する蓄積部(図示せず)を備えてい
る。制御部B5は、上記した(1)の動作が完了する
と、蓄積部に対して、1枚の情報記録媒体AAを情報記
録媒体ローディング部B4の入口に搬送する旨の搬送制
御信号を送出する。
【0156】(3) 蓄積部はこの搬送制御信号を受け付け
ると、蓄積部は1枚の情報記録媒体AAを情報記録媒体
ローディング部B4の入口に搬送する。
【0157】(4) 制御部B5は、蓄積部から搬送された
情報記録媒体AA(図1に図示)が情報記録媒体ローデ
ィング部B4の入口に到達したことを感知し、情報記録
媒体ローディング部B4に対して、この情報記録媒体A
Aを情報記録媒体載置部B1内の所定位置まで搬送する
旨の移送制御信号を出力する。
【0158】(5) 情報記録媒体ローディング部B4は制
御部B5から供給される移送制御信号に基づいて、位置
規制ローラB4a〜B4dを回転(正転、図11中矢印
h方向の回転)し、クリーナ部B4eで情報記録媒体A
Aのグルーブ11a〜11nの表面に付着した汚れなど
を除去した後、この情報記録媒体AAを次段の情報記録
媒体載置部B1へ順次移送する(図11中矢印d方
向)。
【0159】(6) 情報記録媒体ローディング部B4から
情報記録媒体載置部B1内に順次移送される情報記録媒
体AAはその左右各辺10d,10cが一対の送りガイ
ドB1a,B1bにより支持されて、位置規制部B1c
側へ移送される。そして、情報記録媒体AAの下辺10
bが位置規制部B1cに当接すると、情報記録媒体載置
部B1は制御部B5に対して、情報記録媒体ローディン
グ部B4から移送された情報記録媒体AAが所定位置に
載置固定された旨の位置規制信号を出力する。
【0160】(7) 制御部B5は情報記録媒体載置部B1
から位置規制信号を受け取ると、情報記録媒体ローディ
ング部B4に対して、位置規制ローラB4a〜B4dの
回転を停止する旨の回転停止制御信号を出力する。
【0161】(8) この結果、情報記録媒体ローディング
部B4の位置規制ローラB4a〜B4dの回転は停止さ
れ、情報記録媒体載置部B1内に収納された情報記録媒
体AAは所定位置に載置固定される。
【0162】(9) この後、制御部B5は、情報記録媒体
載置部B1内の所定位置に載置された情報記録媒体AA
上の機能書き込みチップ11の第1トラックである先頭
位置(図2に示すグルーブ11aの左端)が、光学ヘッ
ド部B2から情報記録媒体AA上へ「弱」記録用レーザ
光Lがまず照射されるように、光学ヘッド送り機構部B
3に対して、光学ヘッド部B2を図10中矢印e方向
(同図中右から左)へ移動する旨の横方向移動制御信号
を出力する。
【0163】(10) 光学ヘッド送り機構部B3の回転エ
ンコーダB3dは制御部B5から供給される横方向移動
制御信号に比例する送り電流を送りモータB3cに送出
し、送りモータB3cは送り電流のレベル及び極性に対
応する回転角度、回転方向に応じて回転し、この回転を
モータB3cの回転軸に軸支している中間ギアB3bに
伝達し、中間ギアB3bはこの回転を噛合している情報
記録媒体載置部B1の送りギアB3aに伝達する。こう
して、情報記録媒体載置部B1の送りギアB3aに対し
て、光学ヘッド送り機構部B3は情報記録媒体載置部B
1内の所定位置に載置された情報記録媒体AA上の機能
書き込みチップ11の先頭位置に対応する横方向(図1
0中矢印e方向、同図中右から左へ向かう方向)の位置
に、光学ヘッド部B2を正確に移動することが完了す
る。
【0164】(11) 制御部B5は、前記したように情報
記録媒体載置部B1の送りギアB3aを横方向移動制御
信号に基づいて回転完了した旨の移動完了信号を光学ヘ
ッド送り機構部B3から受け取ると、次に、制御部B5
は、光学ヘッド送り機構部B3の回転エンコーダB3d
に対して縦方向移動制御信号に比例する送り電流を送り
モータB3cに送出し、送りモータB3cは送り電流の
レベル及び極性に対応する回転角度、回転方向に応じて
回転し、この回転をモータB3cの回転軸に軸支してい
る中間ギアB3bに伝達し、中間ギアB3bはこの回転
を噛合している前記した別の中間ギア、送りギアB3a
とほぼ同様な送りギア(いずれも図示せず)を介して、
光学ヘッド部B2を縦方向(図10矢印g方向)に移送
する前記した送り機構の送り用ギアに伝達する。こうし
て、情報記録媒体載置部B1に対して、光学ヘッド送り
機構部B3は情報記録媒体載置部B1内の所定位置に載
置された情報記録媒体AA上の機能書き込みチップ11
の先頭位置に対応する縦方向(図10中矢印g方向)の
位置に、光学ヘッド部B2を移動することが完了する。
【0165】(12) この結果、制御部B5は、情報記録
媒体載置部B1内の所定位置に載置された情報記録媒体
AA上の機能書き込みチップ11の先頭位置(図2に示
すグルーブ11aの左端にある空溝部11a1)に、
「弱」記録用レーザ光Lが照射可能となるように光学ヘ
ッド部B2が位置決めされる。
【0166】(13) 制御部B5は、光学ヘッド部B2に
対して、レーザダイオード(光源)B2aの発光を開始
する旨の発光開始制御信号を送出する。
【0167】(14) 光学ヘッド部B2は制御部B5から
供給される発光開始制御信号に基づいて「弱」記録用レ
ーザ光Lの発光を開始する。この光源B2aから出射し
た「弱」記録用レーザ光Lは対物レンズB2fを介して
情報記録媒体載置部B1内の所定位置に載置された情報
記録媒体AA上の機能書き込みチップ11中のグルーブ
11aの空溝部11a1、同期部11a2、データ記録
部11a3のユーザ仕様情報記録部11a31、(品質
管理情報記録部11a32には照射されず)、同期部1
1a4、空溝部11a5に順次照射される。
【0168】(15) こうして、例えば図4(B)に示し
た未記録状態の情報記録媒体AAの機能書き込みチップ
11におけるグルーブ11aに「弱」記録用レーザLを
照射してユーザ仕様情報である1000円のデータを記
録することができる。即ち、図4(B),(D)に示す
ように、空溝部11a1はデータ「0」(反射率70
%)→データ「1」(反射率10%)と変化し、同期部
11a2はデータそのものは「1,0,1」と変化しな
いが、反射率は変化する(反射率100.70%→反射
率13.10%)。また、データ記録部11a3のユー
ザ仕様情報記録部11a31にはユーザ仕様情報である
1000円のデータが新たに書き込まれる(追記録され
る)のである。1000円のデータを「1,0,1,
0,1,0」とした場合、データが2値「0」(反射率
70%),「1」(反射率10%)で記録される。
【0169】(16) 制御部B5はトラック方向への光学
ヘッド送り機構部B3の移送状態を空溝部11a1の先
端からの距離を計測し、光学ヘッド部B2がグルーブ1
1aの終端(空溝部11a5の終端)までの位置を検出
すると、制御部B5は、光学ヘッド送り機構部B3に対
して、グルーブ11aの第2のトラックであるグルーブ
11bの先端(空溝部11b1の先端)まで光学ヘッド
部B2を移送する旨の横方向移動制御信号を出力する。
【0170】(17) 光学ヘッド送り機構部B3はこの横
方向移動制御信号を受け付けると光学ヘッド部B2をグ
ルーブ11bの先端(空溝部11b1の先端)まで移送
する。
【0171】(18) 販売用データ記録装置は、上記した
(12)〜(17)までの動作手順を情報記録媒体AA上の機能
書き込みチップ11内の第1トラックであるグルーブ1
1aから第10トラックであるグルーブ11jに亘って
繰り返し行い、空溝部11a1〜11j1のデータ
「0」(反射率70%)をデータ「1」(反射率10
%)とし、同期部11a2〜11j2をそのデータその
ものは変化させないが、反射率を変化させる(反射率1
00.70%→反射率13.10%)。そして、データ
記録部11a3〜11j3内のユーザ仕様情報記録部1
1a31〜11j31にはユーザ仕様情報である100
0円のデータ「1,0,1,0,1,0」をそれぞれ記
録するのである。前述したように、品質管理情報記録部
11a32〜11j32に記録されている品質管理情報
には変化がない。これ以外のグルーブ11k〜グルーブ
11nには変化がなく未記録状態を維持する。
【0172】(19) 制御部B5は、情報記録媒体AAの
10本のトラックであるグルーブ11a〜11jのユー
ザ仕様情報記録部11a31〜11j31に1000円
のデータ「1,0,1,0,1,0」をそれぞれ記録し
たことを検知すると、再び情報記録媒体ローディング部
B4に対して、この情報記録媒体AAを情報記録媒体載
置部B1外へ搬出する旨の搬出制御信号を出力する。
【0173】(20) 情報記録媒体載置部B1内の所定位
置に載置されている情報記録媒体AAは、情報記録媒体
載置部B1内の図示せぬ位置制御ローラの回転(逆転、
図11中矢印i方向の回転)によって情報記録媒体ロー
ディング部B4側へ押し出され、クリーナ部B4eを経
て逆転している情報記録媒体ローディング部B4の位置
規制ローラB4a〜B4dにより、このデータ記録装置
外へ排出されるのである。
【0174】こうして、販売用データ記録装置はユーザ
が希望する金額に加工した情報記録媒体AAを作成しこ
れを販売することができるのである。
【0175】(8−3)データ記録再生装置の記録再生
動作 ユーザ仕様情報が記録された情報記録媒体AAの使用時
に用いられるデータ記録再生装置は、ユーザがサービ
ス、物品を購入するに際し、ユーザ仕様情報から購入に
見合った消費情報を減額(使った分のユーザ仕様情報を
抹消する)するための機能を備えている。そして、デー
タ記録部11a3〜11n3内のユーザ仕様情報記録部
11a31〜11n31のいずれかに記録されているユ
ーザ仕様情報を読み出し、この読み出したユーザ仕様情
報から前記した消費情報に応じた情報を抹消した後、減
額されたユーザ仕様情報を記録した情報記録媒体AAを
ユーザに返却する装置である。
【0176】以下の説明においては、10000円券の
情報記録媒体AAで1000円のサービス、物品を購入
する場合の再生記録動作について、次の(1) 〜(27)の順
に説明する。10000円券の情報記録媒体AAには1
0本のグルーブ11a〜11jのデータ記録部11a3
〜11j3内のユーザ仕様情報記録部11a31〜11
j31に各1,000円のユーザ仕様情報がそれぞれ記
録されていることは前述した通りである。
【0177】(1) まず、制御部B5は、ユーザがデータ
記録再生装置の図示せぬ情報記録媒体挿入口に1000
0円券の情報記録媒体AAを誤挿入なく正しく挿入する
と、この情報記録媒体AAを情報記録媒体ローディング
部B4の入口に搬送する。情報記録媒体AAを誤挿入す
ると直ちにデータ記録再生装置外へ排出される。
【0178】(2) 制御部B5は、情報記録媒体挿入口か
ら搬送された情報記録媒体AA(図1に図示)が情報記
録媒体ローディング部B4の入口に到達したことを感知
し、情報記録媒体ローディング部B4に対して、この情
報記録媒体AAを情報記録媒体載置部B1内の所定位置
まで搬送する旨の移送制御信号を出力する。
【0179】(3) 情報記録媒体ローディング部B4は制
御部B5から供給される移送制御信号に基づいて、位置
規制ローラB4a〜B4dを回転(正転)し、クリーナ
部B4eで情報記録媒体AAのグルーブ11a〜11n
の表面に付着した汚れなどを除去した後、この情報記録
媒体AAを次段の情報記録媒体載置部B1へ順次移送す
る(図11中矢印d方向)。
【0180】(4) 情報記録媒体ローディング部B4から
情報記録媒体載置部B1内に順次移送される情報記録媒
体AAはその左右各辺10d,10cが一対の送りガイ
ドB1a,B1bにより支持されて、位置規制部B1c
側へ移送される。そして、情報記録媒体AAの下辺10
bが位置規制部B1cに当接すると、情報記録媒体載置
部B1は制御部B5に対して、情報記録媒体ローディン
グ部B4から移送された情報記録媒体AAが所定位置に
載置固定された旨の位置規制信号を出力する。
【0181】(5) 制御部B5は情報記録媒体載置部B1
から位置規制信号を受け取ると、情報記録媒体ローディ
ング部B4に対して、位置規制ローラB4a〜B4dの
回転を停止する旨の回転停止制御信号を出力する。
【0182】(6) この結果、情報記録媒体ローディング
部B4の位置規制ローラB4a〜B4dの回転は停止さ
れ、情報記録媒体載置部B1内に収納された情報記録媒
体AAは所定位置に載置固定される。
【0183】(7) この後、制御部B5は、情報記録媒体
載置部B1内の所定位置に載置された情報記録媒体AA
上の機能書き込みチップ11の第1トラックである先頭
位置(図2に示すグルーブ11aの左端)が、光学ヘッ
ド部B2から情報記録媒体AA上へ再生用レーザ光Oが
まず照射されるように、光学ヘッド送り機構部B3に対
して、光学ヘッド部B2を図10中矢印e方向へ移動す
る旨の横方向移動制御信号を出力する。
【0184】(8) 光学ヘッド送り機構部B3の回転エン
コーダB3dは制御部B5から供給される横方向移動制
御信号に比例する送り電流を送りモータB3cに送出
し、送りモータB3cは送り電流のレベル及び極性に対
応する回転角度、回転方向に応じて回転し、この回転を
モータB3cの回転軸に軸支している中間ギアB3bに
伝達し、中間ギアB3bはこの回転を噛合している情報
記録媒体載置部B1の送りギアB3aに伝達する。こう
して、情報記録媒体載置部B1の送りギアB3aに対し
て、光学ヘッド送り機構部B3は情報記録媒体載置部B
1内の所定位置に載置された情報記録媒体AA上の機能
書き込みチップ11の先頭位置に対応する横方向(図1
0中矢印e方向)の位置に、光学ヘッド部B2を正確に
移動することが完了する。
【0185】(9) 制御部B5は、前記したように情報記
録媒体載置部B1の送りギアB3aを横方向移動制御信
号に基づいて回転完了した旨の移動完了信号を光学ヘッ
ド送り機構部B3から受け取ると、次に、制御部B5
は、光学ヘッド送り機構部B3の回転エンコーダB3d
に対して縦方向移動制御信号に比例する送り電流を送り
モータB3cに送出し、送りモータB3cは送り電流の
レベル及び極性に対応する回転角度、回転方向に応じて
回転し、この回転をモータB3cの回転軸に軸支してい
る中間ギアB3bに伝達し、中間ギアB3bはこの回転
を噛合している前記した別の中間ギア、送りギアB3a
とほぼ同様な送りギア(いずれも図示せず)を介して、
光学ヘッド部B2を縦方向(図10中矢印g方向の下か
ら上へ向かう方向)に移送する前記した送り機構の送り
用ギアに伝達する。こうして、情報記録媒体載置部B1
に対して、光学ヘッド送り機構部B3は情報記録媒体載
置部B1内の所定位置に載置された情報記録媒体AA上
の機能書き込みチップ11の先頭位置に対応する縦方向
(図10中矢印g方向)の位置に、光学ヘッド部B2を
移動することが完了する。
【0186】(10) この結果、制御部B5は、情報記録
媒体載置部B1内の所定位置に載置された情報記録媒体
AA上の機能書き込みチップ11の先頭位置(図2に示
すグルーブ11aの左端にある空溝部11a1)に、再
生用レーザ光Oが照射可能となるように光学ヘッド部B
2が位置決めされる。
【0187】(11) 制御部B5は、光学ヘッド部B2に
対して、レーザダイオード(光源)B2aの発光を開始
する旨の発光開始制御信号を送出する。
【0188】(12) 光学ヘッド部B2は制御部B5から
供給される発光開始制御信号に基づいて再生用レーザ光
Oの発光を開始する。この光源B2aから出射した再生
用レーザ光Oは対物レンズB2fを介して情報記録媒体
載置部B1内の所定位置に載置された情報記録媒体AA
上の機能書き込みチップ11中のグルーブ11aの空溝
部11a1に照射される。
【0189】(13) これと同時に、制御部B5は、光学
ヘッド送り機構部B3の回転エンコーダB3dに対して
縦方向移動制御信号に比例する送り電流を連続して送出
することにより、光学ヘッド送り機構部B3は情報記録
媒体載置部B1内の所定位置に載置された情報記録媒体
AA上の機能書き込みチップ11の先頭位置に対応する
縦方向(図10中矢印g方向)の位置に、光学ヘッド部
B2を連続して正確に移動させる。
【0190】(14) この結果、再生用レーザ光Oは空溝
部11a1〜11n1に亘り連続して走査する(図3
(A)に示す矢印c方向)。前述したように、1000
0円券の情報記録媒体AAのグルーブ11a〜11jの
空溝部11a1〜11j1には反射率10%と加工され
かつユーザ仕様情報記録部11a31〜11j31には
1000円のデータが記録されており、一方これ以外の
空溝部11k1〜11n1は反射率70%のままであり
ここにはユーザ仕様情報が記録されていないことは既知
である。これによって、制御部B5は、全ての空溝部1
1a1〜11n1に亘り連続して照射した再生用レーザ
光Oの反射レーザ光の反射率の相違を判別することだけ
で、グルーブ11a〜11jにはそれぞれ1000円の
ユーザ仕様情報が記録されていることを検知することが
できる。
【0191】(15) 次に、制御部B5は、グルーブ11
a〜11jのユーザ仕様情報記録部11a31〜11j
31に記録されている1000円のデータ「1,0,
1,0,1,0」が未使用状態であるかを検知する制御
を行う。
【0192】(16) 制御部B5は、情報記録媒体載置部
B1内の所定位置に載置された情報記録媒体AA上の機
能書き込みチップ11の先頭位置(図2に示すグルーブ
11aの左端にある空溝部11a1)に、再生用レーザ
光Oが照射可能となるように光学ヘッド部B2が位置決
めされる。
【0193】(17) 制御部B5は、光学ヘッド部B2に
対して、グルーブ11aのトラック方向へ、再生用レー
ザ光Oを走査する旨のレーザ光走査制御信号を送出す
る。
【0194】(18) 光学ヘッド部B2は制御部B5から
供給されるレーザ光走査制御信号に基づいて再生用レー
ザ光Oをグルーブ11aの空溝部11a1、同期部11
a2、データ記録部11a3のユーザ仕様情報記録部1
1a31、品質管理情報記録部11a32、同期部11
a4、空溝部11a5に順次照射させる。
【0195】(19) こうして、制御部B5は、例えば図
4(D)に示すように、空溝部11a1はデータ「0」
(反射率70%)→データ「1」(反射率10%)と変
化し、同期部11a2はデータそのものは「1,0,
1」と変化しないが、反射率は変化する(反射率10
0.70%→反射率13.10%)。また、データ記録
部11a3のユーザ仕様情報記録部11a31にはユー
ザ仕様情報である1000円のデータ「1,0,1,
0,1,0」とした場合、データが2値「0」(反射率
70%),「1」(反射率10%)で記録されることを
検出すると、グルーブ11aには未使用の1000円の
データが記録してあると判定する。一方、ユーザ仕様情
報記録部11a31から反射率70%,10%以外の反
射率が得られたらグルーブ11aには使用済の1000
円のデータが記録してあると判定する。
【0196】(20) 制御部B5は、前述したグルーブ1
1aに記録してある1000円のデータが未使用である
か使用済であるかを判定する動作と同様に、グルーブ1
1b〜11jに対しても行う。この結果、制御部B5
は、3本のトラックのグルーブ11a〜11cのユーザ
仕様情報記録部11a31〜11c31から反射率70
%,10%の2値のユーザ仕様情報が検出され、一方、
グルーブ11d〜11jのユーザ仕様情報記録部11d
31〜11j31から反射率70%,10%以外の反射
率70%,0%のユーザ仕様情報が検出された場合、こ
の10000円券の情報記録媒体AAは残りが3000
円であることを認識する。
【0197】(21) こうして、制御部は、ユーザが挿入
した10000円券の情報記録媒体AAの残高3000
円を図示せぬ表示部に表示する。これに応じて、ユーザ
が1000円のサービス、物品を購入する金種選択ボタ
ンを押すと、制御部はユーザが選択した金種を検知す
る。この結果、制御部は選択した金種に応じた金種実行
信号を図示せぬサービス・物品販売機に送出することに
より、サービス・物品販売機はこの金種に応じたサービ
ス、物品をユーザに提供することが可能となる。
【0198】(22) 一方、データ記録再生装置において
は、残高3000円の情報記録媒体AAから1000円
のデータを抹消しなければならない。
【0199】(23) そこで、制御部は、情報記録媒体載
置部B1内の所定位置に載置された情報記録媒体AA上
の機能書き込みチップ11のグルーブ11cのユーザ仕
様情報記録部11c31の始端から「強」記録用レーザ
光Mが照射されるように、光学ヘッド送り機構部B3に
対して、光学ヘッド部B2を移動する旨の移動制御信号
を送出する。
【0200】(24) この結果、情報記録媒体載置部B1
内の所定位置に載置された情報記録媒体AA上の機能書
き込みチップ11のグルーブ11cのユーザ仕様情報記
録部11c31の始端に、「強」記録用レーザ光Mが照
射可能となるように光学ヘッド部B2が位置決めされ
る。
【0201】(25) 制御部は、光学ヘッド部B2に対し
て、光量切り換え手段を切り換えてレーザダイオード
(光源)B2aから「強」記録用レーザ光Mが発光開始
する旨の発光開始制御信号を送出する。
【0202】(26) 光学ヘッド部B2は制御部から供給
される発光開始制御信号に基づいて「強」記録用レーザ
光Mの発光を開始する。こうして、「強」記録用レーザ
光Mはグルーブ11cのユーザ仕様情報記録部11c3
1の始端から「強」記録用レーザ光Mが照射されるので
ある。
【0203】(27)この結果、グルーブ11cの未使用で
ある1000円のデータは書き替えられ(抹消され)、
ユーザ仕様情報記録部11c31から反射率は70%,
0%とされる。
【0204】このようにして、データ記録再生装置は、
ユーザ仕様情報が記録された情報記録媒体AAを用いて
ユーザがサービス、物品を購入するに際し、ユーザ仕様
情報から購入に見合った消費情報を減額(使った分のユ
ーザ仕様情報を抹消する)することができるのである。
【0205】(9)「情報記録媒体再生方法」 情報記録媒体再生方法は、例えば上述したデータ記録再
生装置を用いて次の(1) 〜(6) の手順のように行われる
ものである。
【0206】(1) 前述した構成の情報記録媒体AAを、
図9,図10に示すように、データ記録再生装置の情報
記録媒体ローディング部B4から情報記録媒体載置部B
1内に順次移送する。情報記録媒体AAはこの移送の過
程でその左右各辺10d,10cが一対の送りガイドB
1a,B1bにより支持され、位置規制部B1c側へ移
送され、情報記録媒体AAの下辺10bが位置規制部B
1cに当接する。この結果、情報記録媒体載置部B1は
制御部B5に対して、情報記録媒体ローディング部B4
から移送された情報記録媒体AAが所定位置に載置固定
された旨の位置規制信号を出力する。制御部B5は情報
記録媒体載置部B1から位置規制信号を受け取ると、情
報記録媒体ローディング部B4に対して、位置規制ロー
ラB4a〜B4dの回転を停止する旨の回転停止制御信
号を出力する。こうして、情報記録媒体ローディング部
B4の位置規制ローラB4a〜B4dの回転は停止さ
れ、情報記録媒体載置部B1内に収納された情報記録媒
体AAは所定位置に載置固定しされる。
【0207】(2) 次に、載置固定した情報記録媒体A
Aの同期部11a2〜11n2及びデータ記録部11a
3〜11n3の再生用レーザ光Oを用いた再生走査に先
立って、全ての空溝部11a1〜11n1を、図3,図
6に示すように、グルーブ11aの空溝部11a1、グ
ルーブ11bの空溝部11b1、グルーブ11cの空溝
部11c1、…、グルーブ11nの空溝部11n1を
(矢印c方向へ)順次走査する。
【0208】(3) 制御部B5は、再生用レーザ光Oを用
いて順次再生走査して得た空溝部11a1〜11n1か
らの反射光に基づく反射率を検出する。 (4) 制御部B5は、このデータ記録部11a3〜11n
3のユーザ仕様情報記録部11a31〜11n31にユ
ーザ仕様情報が記録されている場合の空溝部11a1〜
11n1からの反射光に基づく反射率(反射率10%)
であるか、あるいは、データ記録部11a3〜11n3
のユーザ仕様情報記録部11a31〜11n31にユー
ザ仕様情報が未記録の場合の空溝部11a1〜11n1
からの反射光に基づく反射率(反射率70%)であるか
のいずれの反射率であるかを判定する。
【0209】(5) 制御部B5は、データ記録部11a3
〜11n3のユーザ仕様情報記録部11a31〜11n
31にユーザ仕様情報が記録されている場合の空溝部1
1a1〜11n1からの反射光に基づく反射率(反射率
10%)と判定した場合、当該空溝部11a1〜11n
1に関連するデータ記録部11a3〜11n3のユーザ
仕様情報記録部11a31〜11n31を再生走査して
当該データ記録部11a3〜11n3のユーザ仕様情報
記録部11a31〜11n31に記録されているユーザ
仕様情報を再生する。
【0210】(6) 一方、制御部B5は、データ記録部
11a3〜11n3のユーザ仕様情報記録部11a31
〜11n31にユーザ仕様情報が未記録の場合の空溝部
11a1〜11n1からの反射光に基づく反射率(反射
率70%)と判定した場合、当該空溝部11a1〜11
n1に関連するデータ記録部11a3〜11n3のユー
ザ仕様情報記録部11a31〜11n31を再生走査し
ない。
【0211】また、情報記録媒体再生方法は、例えば上
述したデータ記録再生装置を用いて、空溝部11a1〜
11n1を順次再生走査する走査方向(図3,図6に示
す矢印c方向)は、同期部11a2〜11n2及びデー
タ記録部11a3〜11n3の再生用レーザ光Oを用い
て順次再生走査する再生方向(図3〜図5,図10に示
す矢印b方向)に対して直角を成す方向としたものであ
る。
【0212】
【発明の効果】上述したように本発明の情報記録媒体記
録方法は次の効果を奏することができる。即ち、本発明
の情報記録媒体記録方法は、走査案内領域、アドレス領
域、仕様情報記録部にそれぞれ記録する走査案内情報、
アドレス情報、仕様情報を、第1の記録レベル〜第5の
記録レベルのうちの少なくとも2つのレベルで多値記録
するものであるから、走査案内情報、アドレス情報、仕
様情報をそれそれ異なった記録レベルを用いて多値記録
することにより、連続してこれら情報を読み取っても各
情報を誤りなく明確に識別することができる。また、初
期記録状態(未記録状態)において走査案内領域には第
2の記録レベルを用いて走査案内情報を記録し、この後
の第2の記録状態において走査案内領域には第4の記録
レベルを用いて別の走査案内情報を再記録することによ
り、走査案内領域に記録されている走査案内情報の記録
レベルのみを走査判別することにより、単位情報領域全
体を走査することなく、当該単位情報領域が初期記録状
態(未記録状態)か第2の記録状態(記録済状態)であ
るのかを短時間に正確に識別することができる。さら
に、初期記録状態(未記録状態)において仕様情報記録
部には第2の記録レベルで仕様情報を記録し、この後の
第2の記録状態において仕様情報記録部には第2及び第
4の記録レベルを用いた2進数で仕様情報を記録し、こ
の第2の記録状態後の第3の記録状態において仕様情報
記録部には第2及び第5の記録レベルを用いた2進数で
消費情報に見合った仕様情報を抹消記録するため、一
旦、第1の記録レベル〜第5の記録レベルのうちの最低
の第5の記録レベルを用いて抹消記録された仕様情報は
この第5の記録レベルより高いレベルである第1の記録
レベル〜第4の記録レベルへ戻すような操作は不可能で
あるから、従って、このように抹消記録された仕様情報
を改ざんして再使用することを確実に防止することがで
きる。さらにまた、第3の記録状態後の第4の記録状態
として、仕様情報記録部をはじめとする単位情報領域全
体を第5の記録レベルとする抹消記録を行うことによ
り、抹消記録された単位情報領域全体を改ざんして再使
用することを確実に防止することができる。さらにま
た、初期記録状態(未記録状態)、第2の記録状態
(「弱」記録状態)、第3の記録状態(「強」記録状
態)、第4の記録状態(消去状態)の各状態において、
走査案内情報、アドレス情報、仕様情報をそれそれ異な
った記録レベルを用いて多値記録するから、第2の記録
状態においては第1の光ビーム、第3の記録状態におい
ては第2の光ビーム、第4の記録状態においては第3の
光ビームを用いるとし、またこれら初期記録状態、第2
の記録状態、第3の記録状態、第4の記録状態が短期間
で連続して行われずにかなりの日数をおいて行われるも
のであり、しかも、第2の記録状態、第3の記録状態、
第4の記録状態を実施する記録装置が別々である場合
は、上記した第1の光ビーム、第2の光ビーム、第3の
光ビームを各記録装置に全て備えておく必要はなく、各
記録状態に応じた光ビームのみを備えておくだけで良い
ので、従って、各記録装置の構成を簡略化し、小型化す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】情報記録媒体の外観構成図である。
【図2】図1に示す情報記録媒体の要部である機能書き
込みチップを説明するための図である。
【図3】図2に示す機能書き込みチップの構成及びその
動作を説明するための図である。
【図4】未記録状態、ユーザ仕様情報の記録状態の機能
書き込みチップに「弱」記録用レーザ光を照射したこと
よる反射率の変化を説明するための図である。
【図5】消費情報に応じた分のユーザ仕様情報を抹消し
たことによる反射率の変化を説明するための図である。
【図6】機能書き込みチップを構成する空溝部だけに再
生用レーザ光を照射した場合に各グルーブの未記録・記
録済状態の違いにより異なる反射率となることを説明す
るための図である。
【図7】機能書き込みチップを構成するデータ記録部に
おいて「強」・「弱」記録用レーザ光を用いた記録状態
を説明するための図である。
【図8】機能書き込みチップに記録する誤り訂正符号入
りデータの構成を説明するための図である。
【図9】情報記録媒体を追記録・再生する情報記録媒体
記録再生装置の概略構成及びその動作を説明するための
図である。
【図10】情報記録媒体を追記録・再生する情報記録媒
体記録再生装置の概略構成及びその動作を説明するため
の図である。
【図11】情報記録媒体を追記録・再生する情報記録媒
体記録再生装置の概略構成及びその動作を説明するため
の図である。
【図12】情報記録媒体記録再生装置の要部である光ヘ
ッド部の構造を説明するための図である。
【図13】追記録型光ディスクAの構造を示す図であ
る。
【図14】追記録型光ディスクBの構造を示す図であ
る。
【符号の説明】
10 ベース(基板) 11 機能書き込みチップ 11a〜11n グルーブ(単位情報領域) 11a1〜11n1 空溝部(走査案内領域) 11a2〜11n2 同期部(アドレス領域) 11a3〜11n3 データ記録部(追記録領域) 11a31〜11n31 ユーザ仕様情報記録部(仕様
情報記録部) 11a32〜11n32 品質管理情報記録部 12 再生専用チップ AA 情報記録媒体 L 「弱」記録用レーザ光 M 「強」記録用レーザ光 O 再生用レーザ光 P 消去用レーザ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報の追記録が可能な追記録領域と必要な
    情報が予め記録される再生専用領域とから構成される単
    位情報領域を基板上に設けた情報領域部内に多数設け、
    前記各再生専用領域は走査案内領域とアドレス領域とか
    らなり、前記各追記録領域は少なくとも仕様情報記録部
    からなる情報記録媒体に、情報を記録する情報記録媒体
    記録方法であって、 前記走査案内領域、アドレス領域、仕様情報記録部にそ
    れぞれ記録する走査案内情報、アドレス情報、仕様情報
    を、第1の記録レベル〜第5の記録レベルのうちの少な
    くとも2つのレベルで多値記録し、 かつ第1の記録レベル〜第5の記録レベルは、第1の記
    録レベル>第2の記録レベル>第3の記録レベル>第4
    の記録レベル>第5の記録レベルの関係であり、 前記走査案内領域には第2及び第4の記録レベルを用い
    た2進数で走査案内情報を記録し、 前記アドレス領域には第1及び第2の記録レベルを用い
    た2進数、第3及び第4の記録レベルを用いた2進数の
    いずれかの2進数でアドレス情報を記録し、 前記仕様情報記録部には第2及び第4の記録レベルを用
    いた2進数で仕様情報を記録することを特徴とする情報
    記録媒体記録方法。
  2. 【請求項2】情報の追記録が可能な追記録領域と必要な
    情報が予め記録される再生専用領域とから構成される単
    位情報領域を基板上に設けた情報領域部内に多数設け、
    前記各再生専用領域は走査案内領域とアドレス領域とか
    らなり、前記各追記録領域は少なくとも仕様情報記録部
    からなる情報記録媒体に、情報を記録する情報記録媒体
    記録方法であって、 前記走査案内領域、アドレス領域、仕様情報記録部にそ
    れぞれ記録する走査案内情報、アドレス情報、仕様情報
    を、第1の記録レベル〜第5の記録レベルのうちの少な
    くとも2つのレベルで多値記録し、 かつ第1の記録レベル〜第5の記録レベルは、第1の記
    録レベル>第2の記録レベル>第3の記録レベル>第4
    の記録レベル>第5の記録レベルの関係であり、 初期記録状態として、前記走査案内領域には第2の記録
    レベルを用いて走査案内情報を記録し、前記アドレス領
    域には第1及び第2の記録レベルを用いた2進数でアド
    レス情報を記録し、前記仕様情報記録部には第2の記録
    レベルで仕様情報を記録することを特徴とする情報記録
    媒体記録方法。
  3. 【請求項3】情報の追記録が可能な追記録領域と必要な
    情報が予め記録される再生専用領域とから構成される単
    位情報領域を基板上に設けた情報領域部内に多数設け、
    前記各再生専用領域は走査案内領域とアドレス領域とか
    らなり、前記各追記録領域は少なくとも仕様情報記録部
    からなる情報記録媒体に、情報を記録する情報記録媒体
    記録方法であって、 前記走査案内領域、アドレス領域、仕様情報記録部にそ
    れぞれ記録する走査案内情報、アドレス情報、仕様情報
    を、第1の記録レベル〜第5の記録レベルのうちの少な
    くとも2つのレベルで多値記録し、 かつ第1の記録レベル〜第5の記録レベルは、第1の記
    録レベル>第2の記録レベル>第3の記録レベル>第4
    の記録レベル>第5の記録レベルの関係であり、 前記走査案内領域には第2の記録レベルを用いて走査案
    内情報を記録し、前記アドレス領域には第1及び第2の
    記録レベルを用いた2進数でアドレス情報を記録し、前
    記仕様情報記録部には第2の記録レベルで仕様情報を記
    録した初期記録状態後の第2の記録状態として、前記走
    査案内領域には第4の記録レベルを用いて別の走査案内
    情報を再記録し、前記仕様情報記録部には第2及び第4
    の記録レベルを用いた2進数で仕様情報を記録すること
    を特徴とする情報記録媒体記録方法。
  4. 【請求項4】情報の追記録が可能な追記録領域と必要な
    情報が予め記録される再生専用領域とから構成される単
    位情報領域を基板上に設けた情報領域部内に多数設け、
    前記各再生専用領域は走査案内領域とアドレス領域とか
    らなり、前記各追記録領域は少なくとも仕様情報記録部
    からなる情報記録媒体に、情報を記録する情報記録媒体
    記録方法であって、 前記走査案内領域、アドレス領域、仕様情報記録部にそ
    れぞれ記録する走査案内情報、アドレス情報、仕様情報
    を、第1の記録レベル〜第5の記録レベルのうちの少な
    くとも2つのレベルで多値記録し、 かつ第1の記録レベル〜第5の記録レベルは、第1の記
    録レベル>第2の記録レベル>第3の記録レベル>第4
    の記録レベル>第5の記録レベルの関係であり、 前記走査案内領域には第2の記録レベルを用いて走査案
    内情報を記録し、前記アドレス領域には第1及び第2の
    記録レベルを用いた2進数でアドレス情報を記録し、前
    記仕様情報記録部には第2の記録レベルで仕様情報を記
    録した初期記録状態後の第2の記録状態として、前記走
    査案内領域には第4の記録レベルを用いて別の走査案内
    情報を再記録し、前記仕様情報記録部には第2及び第4
    の記録レベルを用いた2進数で仕様情報を記録し、 この第2の記録状態後の第3の記録状態として、前記仕
    様情報記録部には、第2及び第5の記録レベルを用いた
    2進数で消費情報に見合った仕様情報を抹消記録するこ
    とを特徴とする情報記録媒体記録方法。
  5. 【請求項5】情報の追記録が可能な追記録領域と必要な
    情報が予め記録される再生専用領域とから構成される単
    位情報領域を基板上に設けた情報領域部内に多数設け、
    前記各再生専用領域は走査案内領域とアドレス領域とか
    らなり、前記各追記録領域は少なくとも仕様情報記録部
    からなる情報記録媒体に、情報を記録する情報記録媒体
    記録方法であって、 前記走査案内領域、アドレス領域、仕様情報記録部にそ
    れぞれ記録する走査案内情報、アドレス情報、仕様情報
    を、第1の記録レベル〜第5の記録レベルのうちの少な
    くとも2つのレベルで多値記録し、かつ第1の記録レベ
    ル〜第5の記録レベルは、第1の記録レベル>第2の記
    録レベル>第3の記録レベル>第4の記録レベル>第5
    の記録レベルの関係であり、 前記走査案内領域には第2の記録レベルを用いて走査案
    内情報を記録し、前記アドレス領域には第1及び第2の
    記録レベルを用いた2進数でアドレス情報を記録し、前
    記仕様情報記録部には第2の記録レベルで仕様情報を記
    録した初期の記録状態後の第2の記録状態として、前記
    走査案内領域には第4の記録レベルを用いて別の走査案
    内情報を再記録し、前記仕様情報記録部には、第2及び
    第4の記録レベルを用いた2進数で仕様情報を記録し、
    この第2の記録状態後の第3の記録状態として、前記仕
    様情報記録部には、第2及び第5の記録レベルを用いた
    2進数で消費情報に見合った仕様情報を抹消記録し、 この第3の記録状態後の第4の記録状態として、少なく
    とも前記仕様情報記録部を第5の記録レベルとする抹消
    記録を行うことを特徴とする情報記録媒体記録方法。
  6. 【請求項6】前記第1の記録レベル〜第5の記録レベル
    は、前記単位情報領域上に光ビームを照射した際の入射
    光量に対する反射光量の割合を示す反射率に対応する値
    であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか
    に記載の情報記録媒体記録方法。
  7. 【請求項7】前記第1の記録レベル〜第5の記録レベル
    は、前記単位情報領域上に光ビームを照射した際の入射
    光量に対する反射光量の割合を示す反射率が100%〜
    0%の範囲のうちの5値であることを特徴とする請求項
    1〜請求項6のいずれかに記載の情報記録媒体記録方
    法。
  8. 【請求項8】前記第1の記録レベル〜第5の記録レベル
    は、前記単位情報領域上に光ビームを照射した際の入射
    光量に対する反射光量の割合を示す反射率が100%、
    70%、13%、10%、0%の5値の順にそれぞれに
    対応した値であることを特徴とする請求項1〜請求項7
    のいずれかに記載の情報記録媒体記録方法。
  9. 【請求項9】前記第2の記録状態〜第5の記録状態にお
    いて用いられる光ビームは、それぞれ第1の光ビーム〜
    第3の光ビームであり、かつ第1の光ビームの出射光量
    〜第3の光ビームの出射光量は、第1の光ビームの出射
    光量>第2の光ビームの出射光量>第3の光ビームの出
    射光量の関係にあることを特徴とする請求項6〜請求項
    8のいずれかに記載の情報記録媒体記録方法。
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