JPH10289285A - 多値加算器 - Google Patents

多値加算器

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JPH10289285A
JPH10289285A JP11366297A JP11366297A JPH10289285A JP H10289285 A JPH10289285 A JP H10289285A JP 11366297 A JP11366297 A JP 11366297A JP 11366297 A JP11366297 A JP 11366297A JP H10289285 A JPH10289285 A JP H10289285A
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input
adder
capacitor
inverting amplifier
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JP11366297A
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Kokuriyou Kotobuki
国梁 寿
Kazunori Motohashi
一則 本橋
Ei Chin
潁 陳
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Yozan Inc
Original Assignee
Yozan Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電圧モード回路により構成する。 【解決手段】多値入力の各桁の加算を行う並列加算部
と、当該桁の並列加算部1−iから出力された中間加算
和Wiと、1つ下位桁のキャリーCi-1とを加算する出力
加算部2−iとから多値加算器は構成される。並列加算
部は、多値入力の各桁の入力値を加算する加算部と、加
算部の多値出力をディジタルデータに変換する量子化部
と、量子化部から出力されるディジタルデータを中間和
データとキャリーデータに変換する論理変換部とから構
成される。加算部、量子化部、論理変換部、出力加算部
は電圧モード回路により構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多値データの加算
を行う低消費電力化された多値加算器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のディジタル回路においては、2値
論理に基づく2値ディジタルシステムが一般に用いられ
ている。しかしながら、2値ディジタルシステムを集積
化する場合には、2値でデータを表しているために、そ
の配線数が増加するようになり、その内部において配線
の占める割合が70%〜90%になるといわれている。
このため、高速性、高信頼性、低消費電力性を有するチ
ップとすることが困難となっている。そこで、これを解
決するためにデータを多値化して多値論理に基づくディ
ジタルシステムが研究されている。
【0003】この一例として、SD(signed-digit)数
系であるSD数の多値加算器の構成を図18に示す。な
お、図18に示すSD数加算器は、4進SD数の多値加
算器とされており、その3桁分の構成だけが示されてい
る。SD数系は、対称R進数表現の一種であり、対称R
進数と異なる点は、Rが偶数でもよく、各桁値aiは、
以下の範囲をとるものである。なお、Rは奇数(R=2
K+1 ただし、Kは正の整数)でも、偶数(R=2K
ただし、Kは2以上の正の整数)でも成立する。 ai∈{−(K+1),−K,・・・,−1,0,1,
・・・,K,(K+1)}
【0004】ここで、SD数の多値の2数X=
(xn-1,xn-2,・・・x0),Y=(yn-1,yn-2
・・・y0)の加算は、次の3つの手順により行うこと
ができる。第1の手順では、各多値入力桁同士の線形加
算和ziが求められる。線形加算和ziは次式で示され
る。 zi=xi+yi (1) ただし、zi∈{−2(K+1),・・・,0,・・
・,2(K+1)}である。
【0005】第2の手順では、線形加算和ziから中間
和wiとキャリーciが求められる。線形加算和ziと中
間和wiの関係を次式で示す。 Rci+wi=zi (2) この式(2)を見ると、線形加算和ziを進数Rで割っ
たときの商がキャリーciとなる。このキャリーciはc
i∈{−1,0,1}であり、そのときの余りが中間和
iに相当している。ただし、余りは負の範囲も考慮す
るものとし、余りの絶対値が最小になるようなキャリー
iが求められている。
【0006】第3の手順では、中間和wiとその下位桁
からのキャリーci-1との線形加算和siが求められる。
この線形加算和siは次式で示される。 si=wi+ci-1 (3) この(3)式で示される線形加算和siがi桁の最終出
力となる。上記した第1の手順ないし第3の手順が図1
8に示す構成で順次実行されるようになる。第1の手順
は加算部101,102,103・・・により実行され
て、加算部101,102,103・・・からそれぞれ
線形加算和zi-1,zi,zi+1・・・が出力される。こ
の線形加算和zi-1,zi,zi+1・・・は、SD数の全
加算器(SDFA)111,112,113に入力さ
れ、ここで上記第2の手順が実行され、中間和wi-1
i,wi+1とキャリーci-1,ci,ci+1が出力され
る。そして、線形加算器121,122,123によ
り、上記第3の手順が実行される。これにより、線形加
算器121,122,123からは、・・・(i−1)
桁、i桁、(i+1)桁・・・の最終出力si-1,si
i+1がそれぞれ得られる。
【0007】このような加算部101,102,103
・・・、全加算器111,112,113、および、線
形加算器121,122,123は、従来、電流モード
回路により構成されている。このため、加算部および線
形加算器を結線で構成することができるようになる。こ
の電流モード回路で構成されたSD数の並列加算器の構
成が図19に示されている。この並列加算器において、
第1の手順を実行する加算部は結線141,142,1
43で実行され、第2の手順は全加算器151,15
2,153で実行され、第3の手順を実行して最終出力
を得る線形加算器は結線161,162,163で実行
されるようになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のSD数の多値加
算器は電流モード回路から構成されており、電流が流れ
込んだり、電流を流し出したりすることにより演算を行
っている。このため、消費電力が大きいという欠点があ
った。そこで、本発明は、低消費電力化されたSD数の
多値加算器を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の多値加算器は、演算桁数並列に設けられ
て、多値入力の各桁の加算を行う全加算器からなる並列
加算部と、該並列加算部の各々から出力される1つ下位
桁のキャリー出力と、当該桁の中間和出力とを加算して
当該桁の多値出力を生成する演算桁数設けられている出
力加算部とからなり、前記全加算部の各々は、2つの多
値入力の当該桁の加算を行う加算部と、該加算部の出力
を量子化する量子化部と、該量子化部の出力を、中間和
出力とキャリー出力とに変換する論理変換部とからな
り、前記全加算部における前記加算部、前記量子化部、
前記論理変換部、前記出力加算部が電圧モード回路から
構成されている。
【0010】上記多値加算器において、前記加算部は、
電圧モードの反転増幅器と、前記2つの多値入力をそれ
ぞれ前記反転増幅器の入力に印加する第1および第2の
キャパシタと、前記反転増幅器の入力にオフセット電圧
を入力する第3のキャパシタと、前記反転増幅器の入力
と出力との間に接続された第4のキャパシタとから構成
されている。また、前記量子化部は、前記加算部から出
力される多値数を少なくとも表すことのできるビット数
を出力するようにされ、該ビット数に等しい閾値回路を
備えており、該閾値回路には前記加算部から出力される
線形加算和信号と、上位ビットを出力する前段の閾値回
路の出力ビット信号とが入力されており、前記閾値回路
は、入力される信号数に等しいキャパシタと、該キャパ
シタを介して入力された信号の加算和のレベルを識別す
る電圧モードの識別回路から構成されている。
【0011】さらに、前記論理変換部は、前記量子化部
から出力される量子化データを変換テーブルに基づいて
変換する論理部と、該論理部から出力される中間和デー
タとキャリーデータから、中間和信号とキャリー信号と
を出力するディジタルアナログ変換手段から構成されて
いる。さらにまた、前記出力加算部は、電圧モードの反
転増幅器と、前記論理変換部から出力される中間和信号
とキャリー信号とを、それぞれ前記反転増幅器の入力に
印加する第5および第6のキャパシタと、前記反転増幅
器の入力にオフセット電圧を印加する第7のキャパシタ
と、前記反転増幅器の入力と出力との間に接続された第
8のキャパシタとから構成されている。
【0012】さらにまた、本発明の多値加算器におい
て、前記並列加算部および出力加算部における入力側に
設けられたキャパシタの入力側端に基準電圧を印加する
第1スイッチ手段と、前記並列加算部および出力加算部
における反転増幅器の入力と出力との間に接続されたキ
ャパシタの出力側端に基準電圧を印加する第2スイッチ
手段とからなるリフレッシュ手段が設けられているもの
である。さらにまた、本発明の多値加算器において、前
記並列加算部および出力加算部における入力側に設けら
れたキャパシタの入力側端に接地電圧を印加する第1ス
イッチ手段と、前記並列加算部および出力加算部におけ
る反転増幅器の入力と出力との間に接続されたキャパシ
タの出力側端に接地電圧を印加する第2スイッチ手段と
からなるスリープ手段が設けられているものである。
【0013】このような本発明の多値加算器によれば、
電圧モード回路から構成されている加算部、量子化部、
論理変換部、出力加算部から構成されているため、電流
はほとんど流れず、並列加算部はほとんど電力を消費し
ないようになる。従って、きわめて低消費電力化された
SD数の多値加算器を得ることができるようになる。ま
た、多値加算器を構成する各部にスリープ機能を有させ
ると、さらに消費電力を低減することができる。さら
に、多値加算器を構成する各部にリフレッシュ機能を有
させると、キャパシタに残留した電荷を放出することが
でき、残留電荷による悪影響を除去することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のSD数の多値加算器の実
施の形態の構成を図1に示す。ただし、図1には(i−
1)桁およびi桁の2桁分の加算に関する構成のみが示
されている。図1において、SD数の多値の2数X=
(xn-1,xn-2,・・,xi,・・x0),Y=
(yn-1,yn-2,・・,yi,・・,y0)の加算におけ
る(i−1)桁の多値入力が、並列加算部(SDA)1
−(i−1)に入力されて2数X,Yの(i−1)桁で
あるxi-1,yi-1の線形加算和zi-1(zi-1=xi-1
i-1)が演算される。さらに、線形加算和zi-1から中
間和wi-1とキャリーci-1が演算される。線形加算和z
i-1と中間和wi-1の関係は、Rci-1+wi-1=zi-1
なる。ただし、Rは進数である。
【0015】また、i桁の加算演算が、2数X,Yのi
桁であるxi,yiが並列加算部(SDA)1−iに入力
されて、その線形加算和zi(zi=xi+yi)が演算さ
れる。さらに、線形加算和ziから中間和wiとキャリー
iが演算される。線形加算和ziと中間和wiの関係
は、Rci+wi=ziとなる。ただし、Rは進数であ
る。並列加算部1−(i−1)から出力される中間和w
i-1は、出力加算部2−(i−1)に供給されて(i−
2)桁の並列加算部から出力されたキャリーci-2と加
算され、(i−1)桁の多値の最終出力si-1が出力さ
れる。並列加算部1−iから出力される中間和wiは、
出力加算部2−iに供給されて(i−1)桁の並列加算
部1−(i−1)から出力されたキャリーci-1と加算
され、i桁の多値の最終出力siが出力される。
【0016】なお、線形加算和zi-1,ziを進数Rで割
ったときの商がキャリーci-1,ciとなる。このキャリ
ーci-1,ciはci-1∈{−1,0,1},ci∈{−
1,0,1}であり、そのときの余りが中間和wi-1
iに相当している。ただし、余りは負の範囲も考慮す
るものとし、余りの絶対値が最小になるようなキャリー
i-1,ciが演算により求められている。また、出力加
算部2−(i−1),2−iは、図示するように電圧モ
ード回路とされており、CMOS(Complementary Meta
l Oxide Semiconductor)インバータ構成とされている
反転増幅器A1と、反転増幅器A1の入力側に接続され
た2つのキャパシタC1,C2と反転増幅器A1の入出
力間に接続されたキャパシタC3により構成されてい
る。なお、キャパシタC1,C2,C3のキャパシタ値
の比率は1:1:1とされている。
【0017】並列加算部は上記したように各桁毎に設け
られており、n桁の多値加算器とされる場合にはn個の
並列加算部1−1〜1−nが並列に設けられる。この並
列加算部の構成を図2に示す。ただし、図2に示す並列
加算部はi桁における並列加算部1−iを例として示し
ているが、本発明の多値加算器におけるn個の並列加算
部は全て同じ構成とされる。図2に示す並列加算部は、
2数X,Yのi桁であるxi,yiの線形加算和−zi
演算する加算部10と、線形加算和−ziを量子化する
量子化部11と、量子化されたデータの論理変換を行う
ことにより、中間和wiとキャリーciを出力する論理変
換部12とから構成される。
【0018】加算部10の構成を図3に示すが、加算部
10は電圧モード回路とされており、CMOSインバー
タ構成とされている反転増幅器A11と、反転増幅器A
11の入力側に接続された3つのキャパシタC11,C
12,C13と反転増幅器A11の入出力間に接続され
たキャパシタC14により構成されている。なお、キャ
パシタC11,C12,C13,C14のキャパシタ値
は1:1:2:2の比率とされている。キャパシタC1
1,C12にそれぞれ2数X,Yのi桁であるxi,yi
が印加され、キャパシタC13には線形加算和−zi
電圧レベルを調整するためのオフセット電圧Voffが印
加されている。このオフセット電圧Voffの電圧レベル
については後述する。なお、加算部10の出力は反転さ
れた線形加算和−ziとされているが、最終出力には影
響を与えないような演算が加算部10以降において実行
されているので、差し支えない。
【0019】また、量子化部11も電圧モード回路とさ
れている。この量子化部11の構成を図4に示すが、図
4においては多値入力X,Yが4進とされている場合の
量子化部11の構成が、例として示されている。ここ
で、多値入力X,Yが4進とされている場合、4ci
i=ziの演算が行われて中間和wiとキャリーciが論
理変換部12から出力されるようになるが、多値入力
X,Yが4進(K=2)とされている場合の各桁値ai
の範囲は、 ai∈{−(K+1),−K,・・・,−1,0,1,
・・・,K,(K+1)} と表せることから、多値入力xi ,yiは、 xi∈{−3,−2,−1,0,1,2,3} yi∈{−3,−2,−1,0,1,2,3} となる。したがって、線形加算和−ziは zi∈{−6,−5,−4,−3,−2,−1,0,
1,2,3,4,5,6} の範囲をとるようになる。
【0020】ここで、中間和wiとキャリーciを線形加
算和ziの範囲に応じて次のように決めるものとする。 2≦ziの時 wi=zi−4,ci= 1 −1≦zi≦1の時 wi=zi, ci= 0 zi≦−2の時 wi=zi+4,ci=−1 すなわち、線形加算和ziと中間和wiとキャリーci
関係は、図6に示す図表のようになる。
【0021】そして、量子化部11で図6の図表で示さ
れる線形加算和ziに対応するb3,b2,b1,b0
の4ビットのデータが出力されるように量子化される。
この4ビットのデータを得るために、図4に示すように
4つの閾値回路21,22,23,24が備えられてい
る。第1の閾値回路21は最上位ビット(MSB)b3
を出力し、第2の閾値回路22は第2ビットb2を出力
し、第3の閾値回路23は第3ビットb1を出力し、第
4の閾値回路24は最下位ビット(LSB)b0を出力
する。第1の閾値回路21ないし第4の閾値回路24の
詳細な回路の一例を図5に示す。この図に示すように、
第1の閾値回路21ないし第4の閾値回路24は電圧に
より動作する電圧モードの回路とされている。
【0022】第1の閾値回路21は、線形加算和ziが
一端に印加されるキャパシタC21aと、電源電圧Vd
dが一端に印加されるキャパシタC21bと、アース電
位が一端に印加されるキャパシタC21cと、インバー
タを構成するよう縦続接続されたpチャンネルのMOS
(Metal Oxide Semiconductor)型電界効果トランジス
タ(FET)T11と、nチャンネルMOSFETT1
2とから構成される。この2つのMOSFETT11,
T12のゲート同士は接続されており、この部分にキャ
パシタC21a,C21b,C22cの他端が接続され
ている。この場合、pMOSFETT11とnMOSF
ETT12のソース間に印加された電源電圧Vddの1
/2が、インバータのスレショルド電圧となるように、
インバータは設計されている。すなわち、インバータの
入力電位がVdd/2を越えるまでは、MSBb3は”
1”となり、入力電位がVdd/2を越えると”0”に
反転するようになる。
【0023】また、第2の閾値回路22は、線形加算和
ziが一端に印加されるキャパシタC22aと、第1の
閾値回路21から出力されるMSBb3が印加されるキ
ャパシタC22bと、電源電圧Vddが一端に印加され
るキャパシタC22cと、アース電位が一端に印加され
るキャパシタC22dと、インバータを構成するよう縦
続接続されたpチャンネルMOSFETT21と、nチ
ャンネルMOSFETT22とから構成される。この2
つのMOSFETT21,T22のゲート同士は接続さ
れており、この部分にキャパシタC22a,C22b,
C22c,C22dの他端が接続されている。この場
合、pMOSFETT21とnMOSFETT22のソ
ース間に印加された電源電圧Vddの1/2が、インバ
ータのスレショルド電圧となるように、インバータは設
計されている。すなわち、インバータの入力電位がVd
d/2を越えるまでは、第2ビットb2は”1”とな
り、入力電位がVdd/2を越えると”0”に反転する
ようになる。
【0024】さらに、第3の閾値回路23は、線形加算
和ziが一端に印加されるキャパシタC23aと、第1
の閾値回路21から出力されるMSBb3が印加される
キャパシタC23bと、第2の閾値回路22から出力さ
れる第2ビットb2が印加されるキャパシタC23c
と、電源電圧Vddが一端に印加されるキャパシタC2
3dと、アース電位が一端に印加されるキャパシタC2
3eと、インバータを構成するよう縦続接続されたpチ
ャンネルMOSFETT31と、nチャンネルMOSF
ETT32とから構成される。この2つのMOSFET
T31,T32のゲート同士は接続されており、この部
分にキャパシタC23a,C23b,C23c,C23
d,C23eの他端が接続されている。この場合、pM
OSFETT31とnMOSFETT32のソース間に
印加された電源電圧Vddの1/2が、インバータのス
レショルド電圧となるように、インバータは設計されて
いる。すなわち、インバータの入力電位がVdd/2を
越えるまでは、第3ビットb1は”1”となり、入力電
位がVdd/2を越えると”0”に反転するようにな
る。
【0025】さらにまた、第4の閾値回路24は、線形
加算和ziが一端に印加されるキャパシタC24aと、
第1の閾値回路21から出力されるMSBb3が印加さ
れるキャパシタC24bと、第2の閾値回路22から出
力される第2ビットb2が印加されるキャパシタC24
cと、第3の閾値回路23から出力される第3ビットb
1が印加されるキャパシタC24dと、電源電圧Vdd
が一端に印加されるキャパシタC24eと、アース電位
が一端に印加されるキャパシタC24fと、インバータ
を構成するよう縦続接続されたpチャンネルMOSFE
TT41と、nチャンネルMOSFETT42とから構
成される。この2つのMOSFETT41,T42のゲ
ート同士は接続されており、この部分にキャパシタC2
4a,C24b,C24c,C24d,C24e,C2
4fの他端が接続されている。この場合、pMOSFE
TT41とnMOSFETT42のソース間に印加され
た電源電圧Vddの1/2が、インバータのスレショル
ド電圧となるように、インバータは設計されている。す
なわち、インバータの入力電位がVdd/2を越えるま
では、LSBb0は”1”となり、入力電位がVdd/
2を越えると”0”に反転するようになる。なお、量子
化部11におけるインバータを奇数段多段接続して構成
するようにしてもよい。
【0026】このように構成された量子化部11に「−
6〜6」までの多値レベルとされた線形加算和ziが入
力されると、図6に示す量子化部出力のような4ビット
のデータb3〜b0が出力されるようになる。例えば、
線形加算和ziのレベルが「−6」の時は、「000
0」の4ビットデータが出力され、線形加算和ziのレ
ベルが「0」の時は「0110」の4ビットデータが出
力され、線形加算和ziのレベルが「6」の時は「11
00」の4ビットデータが出力される。ところで、線形
加算和ziの多値レベル数は、「−6〜6」までの13
レベル数とされるので、この13レベル数を「000
0」から「1100」までの1づつインクリメントされ
る13種類のデータで表すようにしている。この際に、
多値レベル「0」を4ビットデータ「0110」に対応
させている。なお、多値レベル「0」は「0110」に
限らず、「0111」〜「1001」のいずれかの4ビ
ットデータで表すようにしてもよい。多値レベル「0」
に対応させる4ビットデータを変更する際は、多値レベ
ル「0」に対応させる4ビットデータに応じて、オフセ
ット電位を所定の値に変更すると共に、論理部31の構
成もそれに応じて変更する必要がある。
【0027】また、図5を見れば明らかなように、量子
化部11の電源は片電源とされて電源の構成を簡単化で
きるようにされているため、例えば、多値レベル「0」
の時の入力電位は0ボルトではなくオフセットされた所
定電位とされている。この一例を図14の図表に示す。
図14は、4進とされた多値入力xi ,yiと、多値加
算された最終出力である線形加算和siにおける多値の
各数値を表す電位の一例を示している。図14に示す例
では、電源電圧をVddとしたときに多値レベルである
数値「3」を表す電位の中央値が7/8Vddとされ、
その範囲は±dV1(=Vdd/16)とされる。以
下、数値が減少する毎に数値を表す電位の中央値はVd
d/8づつ減少していく。ただし、その範囲はいずれの
数値においても±dV1(=Vdd/16)とされてい
る。
【0028】また、4進とされた多値入力xi ,yi
線形加算和ziにおける数値「−6〜6」を表す電位の
一例を図15に示している。線形加算和ziは量子化部
11に入力されることから、図15は量子化部11の量
子化レベルを示しているともいえる。図15に示す例で
は、電源電圧をVddとしたときに多値レベルである数
値「6」を表す電位の中央値が25/32Vddとさ
れ、その範囲は25/32Vdd−dV2(=24/3
2Vdd)以上とされる。以下、数値が減少する毎に数
値を表す電位の中央値はVdd/16づつ減少してい
く。ただし、その範囲は「−6」の数値を除いて±dV
2(=Vdd/32)とされている。なお、数値「−
6」における範囲は1/32Vdd+dV2(=2/3
2Vdd)以下とされる。
【0029】ところで、図14に示す数値「0」の中央
値は4/8Vddであり、図15に示す量子化部11の
量子化レベルの数値「0」の中央値は13/32Vdd
とされて、3/32Vddの電位分だけ低くされてい
る。このまま、線形加算和ziを量子化部11に入力す
ると、基準とする電位が等しくないことから誤差が発生
する。そこで、誤差を発生させないように加算部10に
おいてオフセット電圧Voffを反転増幅器A11に印加
している。なお、このオフセット電圧Voffは、反転増
幅器A11の入力端子の電圧がVdd/2にバイアスさ
れていることから、Vdd・(1/2+3/32)=1
9/32Vddとされている。このようなオフセット電
圧Voffを反転増幅器A11に印加することにより、出
力される線形加算和ziの出力電位レベルを量子化部1
1の量子化レベルに合わせることができる。
【0030】また、多値入力xi ,yiが4進とされて
いる場合における加算部10の出力が入力される量子化
部11と論理変換部12の構成を図7に示す。この図に
示すように、量子化部11は線形加算和ziを量子化し
て線形加算和ziのレベルに応じたb3〜b0の4ビッ
トを出力する。この4ビットb3〜b0のデータは論理
部31と二つの加算部32,33からなる論理変換部1
2に入力される。論理部31からは3ビットからなる中
間和データw0,w1,w2と、2ビットからなるキャ
リーデータc0,c1とが出力される。そして、3ビッ
トからなる中間和データw0,w1,w2は、第2のD
A変換器33(DAC3)に入力されて、中間和wi
出力され、2ビットからなるキャリーデータc0,c1
は第1のDA変換器32(DAC2)に入力されてキャ
リーciが出力されるようになる。
【0031】次に、論理部31の詳細構成を図8に示
す。この論理部31は2つのインバータINV1,IN
V2、3つのアンドAND1,AND2,AND3、3
つの非反転論理素子NIN1,NIN2,NIN3、1
つのオアOR1を組み合わせて次に示す論理式を満足す
るよう構成されている。 w0=b0,w1=b1,w2=b2*反転b1*反転
b0 c0=b2*(b0+b1*反転b0),c1=b3 なお、論理部31を構成している論理素子は、例えば、
電圧モード回路であるCMOS(Complementary Metal
Oxide Semiconductor)ディジタル回路で構成されてい
る。
【0032】図8に示す論理部31における4ビットの
入力データb3,b2,b1,b0と、出力される中間
和データw0,w1,w2と、キャリーデータc0,c
1との関係を示す変換テーブルを図9に示す。この変換
テーブルは前記論理式に基づいて4ビットのデータb
3,b2,b1,b0を変換した中間和データw0,w
1,w2と、キャリーデータc0,c1とを示してい
る。そして、論理部31から出力される中間和データw
0,w1,w2は、第2のDA変換器33に入力され、
キャリーデータc0,c1は第1のDA変換器32に入
力される。
【0033】この第1のDA変換器32の詳細構成を図
10に、第2のDA変換器33の詳細構成を図11に示
す。図10に示す第1のDA変換器32は電圧モード回
路とされており、CMOSインバータ構成とされている
反転増幅器A41と、反転増幅器A41の入力側に接続
された3つのキャパシタC41,C42,C43と反転
増幅器A41の入出力間に接続されたキャパシタC44
により構成されている。なお、キャパシタC41,C4
2,C43,C44のキャパシタ値は1:2:1:8の
比率とされている。キャパシタC41,C42にそれぞ
れキャリーデータc0,c1が印加され、キャパシタC
43には出力されるキャリー−cの電圧レベルを調整す
るためのオフセット電圧Voff2が印加されている。
【0034】このオフセット電圧Voff2の電圧レベルは
電源電圧Vddとされており、反転増幅器A41の入力
端子の電位VbがVdd/2となるように反転増幅器A
41が設計されているため、キャリー−cの電位は、−
(Vdd−Vdd/2)*1/8=−Vdd/16だけ
シフトされるようになる。これにより、キャリーcの数
値「−1,0,1」の電位は図16の上段に示すように
なる。このキャリーcの電位は多値入力xi ,yiの数
値に対応する電位と等しくされている。
【0035】また、図11に示す第2のDA変換器33
は電圧モード回路とされており、CMOSインバータ構
成とされている反転増幅器A51と、反転増幅器A51
の入力側に接続された4つのキャパシタC51,C5
2,C53,C54と反転増幅器A51の入出力間に接
続されたキャパシタC55により構成されている。な
お、キャパシタC51,C52,C53,C54,C5
5のキャパシタ値は1:2:4:3:8の比率とされて
いる。キャパシタC51,C52,C53にそれぞれ中
間和データw0,w1,w2が印加され、キャパシタC
54には出力される中間和−wの電圧レベルを調整する
ためのオフセット電圧Voff3が印加されている。
【0036】このオフセット電圧Voff3の電圧レベルは
電源電圧Vddとされており、反転増幅器A51の入力
端子の電位VbがVdd/2となるように反転増幅器A
51が設計されているため、中間和−wの電位は、−
(Vdd−Vdd/2)*3/8=−3Vdd/16だ
けシフトされるようになる。これにより、中間和−wの
数値「−2,−1,0,1,2」の電位は図16の下段
に示すようになる。この中間和−wの電位は多値入力x
i ,yiの数値に対応する電位と等しくされている。
【0037】前記した第1のDA変換器32および第2
のDA変換器33は図10及び図11に示す構成に限ら
ず、図12および図13に示す構成としてもよい。以下
に、図12に示す第1のDA変換器32の他の構成例、
および、図13に示す第2のDA変換器33の他の構成
例を説明する。図12に示す第1のDA変換器32の構
成は、図10に示す第1のDA変換器32の構成と比較
してキャリーデータc0,c1の値により電源電圧Vd
dかグランド電圧GNDのいずれかを選択して、キャパ
シタC41,C42にそれぞれ印加するようにした構成
において相違する。具体的には、キャリーデータc0が
「1」とされたときには、キャリーデータc0が選択信
号として印加されたマルチプレクサMUX1において電
源電圧Vddが選択されて出力される。また、キャリー
データc0が「0」とされたときには、マルチプレクサ
MUX1においてグランド電圧GNDが選択されて出力
される。
【0038】キャリーデータc1が選択信号として印加
されるマルチプレクサMUX2においても同様であり、
キャリーデータc1が「1」とされたときには、マルチ
プレクサMUX2において電源電圧Vddが選択されて
出力され、キャリーデータc1が「0」とされたときに
は、マルチプレクサMUX1においてグランド電圧GN
Dが選択されて出力される。このように、マルチプレク
サMUX1,MUX2により選択された電源電圧Vdd
あるいはグランド電圧GNDをキャパシタC41,C4
2にそれぞれ印加することにより、キャリーデータc
0,c1の信号レベルの劣化を防止することができる。
図12における他の構成については、前記した図10に
示す構成と同様とされているので、その説明は省略する
ものとする。
【0039】また、図13に示す第2のDA変換器33
の構成は、図11に示す第2のDA変換器33の構成と
比較して中間和データw0,w1,w2の値により電源
電圧Vddかグランド電圧GNDのいずれかを選択し
て、キャパシタC51,C52,C53にそれぞれ印加
するようにした構成において相違する。具体的には、中
間和データw0が「1」とされたときには、中間和デー
タw0が選択信号として印加されたマルチプレクサMU
X10において電源電圧Vddが選択されて出力され
る。また、中間和データw0が「0」とされたときに
は、マルチプレクサMUX10においてグランド電圧G
NDが選択されて出力される。
【0040】中間和データw1が選択信号として印加さ
れるマルチプレクサMUX11、および、中間和データ
w2が選択信号として印加されるマルチプレクサMUX
12においても同様であり、中間和データw1,w2が
「1」とされたときには、マルチプレクサMUX11,
12において電源電圧Vddが選択されて出力され、中
間和データw1,w2が「0」とされたときには、マル
チプレクサMUX11,12においてグランド電圧GN
Dが選択されて出力される。このように、マルチプレク
サMUX10〜MUX12により選択された電源電圧V
ddあるいはグランド電圧GNDをキャパシタC51,
C52,C53にそれぞれ印加することにより、中間和
データw0〜w2の信号レベルの劣化を防止することが
できる。図13における他の構成については、前記した
図11に示す構成と同様とされているので、その説明は
省略するものとする。
【0041】ところで、本発明の多値加算器においては
キャパシタを備える回路が使用されており、キャパシタ
に電荷が残留していると多値加算演算に誤差が生じるお
それがある。そこで、キャパシタの残留電荷を除去する
リフレッシュ機能と、インバータの消費電力をより低消
費電力化するスリープ機能を備える加算回路を図17に
示す。この加算回路は、前述した本発明の多値加算器に
おける加算部10、出力加算部2、第1のDA変換器3
2、および、第2のDA変換器33に直接適用すること
ができると共に、帰還キャパシタに関する構成を取り除
くことにより量子化部11に適用することができる。
【0042】以下、図17に示す加算回路の説明を行
う。この加算回路においては、第1入力キャパシタCin
1に第1多値入力電圧Vin1を印加する第1スイッチS
Win1と、第1入力キャパシタCin1に基準電位Vref
を印加する第2スイッチSWri1が設けられているとと
もに、インバータINVの入出力間に接続されたフィー
ドバックキャパシタCfを短絡する第3スイッチSWrが
設けられている。また、第1入力キャパシタCin1の入
力側を接地する第4スイッチSWsi1が設けられてい
る。さらに、フィードバックキャパシタCfの反転増幅
器INVの出力側の端子に、反転増幅器INVの出力と
フィードバックキャパシタCfの出力側との接続を制御
するための第5スイッチSWf、フィードバックキャパ
シタCfの出力側の端子と基準電位Vrefとの接続を制御
するための第6スイッチSWrf、および、フィードバッ
クキャパシタCfの出力側の端子と接地との接続を制御
するための第7スイッチSWsfが設けられている。
【0043】さらにまた、第2入力キャパシタCin2に
第2多値入力電圧Vin2を印加する第8スイッチSWin
2と、第1入力キャパシタCin1に基準電位Vrefを印
加する第9スイッチSWri2が設けられているととも
に、第2入力キャパシタCin2の入力側を接地する第1
0スイッチSWsi2が設けられている このように構成された加算回路において、第1スイッチ
SWin1,第8スイッチSWin2および第5スイッチS
Wfが導通状態とされ、他のすべてのスイッチが開放状
態とされる通常動作時には、第1多値入力電圧Vin1が
第1キャパシタCin1に入力され、第2多値入力電圧V
in2が第2キャパシタCin2に入力されて加算され、加
算結果がインバータINVの出力端子からVoutとして
出力される。
【0044】そして、第1スイッチSWin1,第8スイ
ッチSWin2および第5スイッチSWfが解放されると
共に、第4スイッチSWsi1,第10スイッチSWsi2
と第7スイッチSWsfが解放され、第2スイッチSWri
1、第9スイッチSWri2、第6スイッチSWrfおよび
第3スイッチSWrが閉成されたときには、第1入力キ
ャパシタCin1,第2入力キャパシタCin2の入力側、
および、フィードバックキャパシタCfの出力側に基準
電位Vrefが印加されるようになる。さらに、反転増幅
器INVの入力側と出力側とが短絡されるため、第1入
力キャパシタンスCin1,第2入力キャパシタンスCin
2およびフィードバックキャパシタンスCfに蓄積され
た残留電荷が解消され、リフレッシュが行われる。この
とき、前記反転増幅器INVの出力は基準電位Vrefと
なる。なお、基準電圧Vrefは電源電圧Vddの1/2の
電圧とされる。
【0045】さらに、第1スイッチSWin1,第8スイ
ッチSWin2および第5スイッチSWfが解放されると
共に、第2スイッチSWri1、第9スイッチSWri2、
第6スイッチSWrfおよび第3スイッチSWrが解放さ
れ、第4スイッチSWsi1,第10スイッチSWsi2と
第7スイッチSWsfが閉成されたときには、この加算回
路はスリープ状態となる。すなわち、反転増幅器INV
はフィードバックキャパシタCfが接続されていないと
共に、入力が接地電位に接続されたCMOSインバータ
回路となり、飽和状態で動作することとなる。したがっ
て、インバータを構成しているCMOSインバータ回路
における電力消費は無視しうる程度となる。なお、接地
電位に替えて電源電位Vddを各キャパシタの一端に印加
しても、同様に低消費電力のスリープ状態とすることが
できる。さらに、第1スイッチSWri1〜第10スイッ
チSWsi2はリフレッシュ信号、あるいは、スリープ信
号により解放/閉成が制御されて、前記したリフレッシ
ュ動作あるいはスリープ動作を行うように制御されてい
る。
【0046】なお、以上の説明においては4進数の多値
入力を例にして説明したが、本発明はこれに限るもので
はなく、任意の進数の多値加算器を実現することができ
るものである。また、以上の説明した本発明の多値加算
器の各部は、電圧モード回路とされて構成されている
が、本発明の多値加算器を図示した片電源の電圧モード
回路に替えて正負電源の電圧モード回路により構成する
ようにしてもよい。この場合は、正負の多値数を正負の
電位に割り当てることができるので、オフセット電圧を
印加する必要はなくなる。
【0047】さらに、インバータ構成の反転増幅器や閾
値回路内のインバータは1段で構成するようにしたが、
本発明はこれに限らず、奇数個のインバータを縦続接続
することにより構成するようにしてもよい。さらにま
た、以上の説明における多値の数値に対応する電位は一
例を示すものであり、本発明はこれに限るものではなく
任意の電位を各数値に割り当てることができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、電圧モー
ド回路から構成されている加算部、量子化部、論理変換
部、出力加算部から構成されているため、電流はほとん
ど流れず、並列加算部はほとんど電力を消費しないよう
になる。従って、きわめて低消費電力化されたSD数の
多値加算器を得ることができるようになる。また、多値
加算器を構成する各部にスリープ機能を有させると、さ
らに消費電力を低減することができる。さらに、多値加
算器を構成する各部にリフレッシュ機能を有させると、
キャパシタに残留した電荷を放出することができ、残留
電荷による悪影響を除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多値加算器の実施の形態の一構成例を
示す図である。
【図2】本発明の多値加算器の実施の形態における並列
加算部の構成例を示す図である。
【図3】本発明の多値加算器の実施の形態の並列加算部
における加算部の構成を示す図である。
【図4】本発明の多値加算器の実施の形態の並列加算部
における量子化部の構成を示す図である。
【図5】本発明の多値加算器の実施の形態の並列加算部
における詳細な量子化部の構成を示す図である。
【図6】本発明の多値加算器の実施の形態における線形
加算和、量子化部出力、論理変換部出力間の相互の関係
を示す図表である。
【図7】本発明の多値加算器の実施の形態における4進
の場合の量子化部、および、論理変換部の構成を示す図
である。
【図8】本発明の多値加算器の実施の形態における4進
の場合の論理部の詳細な構成を示す図である。
【図9】本発明の多値加算器の実施の形態における4進
の場合の量子化部出力、中間和データ、中間和、キャリ
ーデータ、キャリー間の相互の関係を示す図表である。
【図10】本発明の多値加算器の実施の形態における4
進の場合の第1のDA変換器の詳細な構成を示す図であ
る。
【図11】本発明の多値加算器の実施の形態における4
進の場合の第2のDA変換器の詳細な構成を示す図であ
る。
【図12】本発明の多値加算器の実施の形態における4
進の場合の第1のDA変換器の他の詳細な構成を示す図
である。
【図13】本発明の多値加算器の実施の形態における4
進の場合の第2のDA変換器の他の詳細な構成を示す図
である。
【図14】本発明の多値加算器の実施の形態における4
進の場合の多値入力および多値出力の数値に対する電位
の一例を示す図である。
【図15】本発明の多値加算器の実施の形態における4
進の場合の線形加算和の数値に対する電位の一例を示す
図である。
【図16】本発明の多値加算器の実施の形態における4
進の場合の中間和およびキャリーの数値に対する電位の
一例を示す図である。
【図17】本発明の多値加算器において、リフレッシュ
機能およびスリープ機能を有する加算回路を示す図であ
る。
【図18】多値加算器の構成を示す図である。
【図19】従来の電流モードの多値加算器の構成を示す
図である。
【符号の説明】
1 並列加算部 2 出力加算部 10 加算部 11 量子化部 12 論理変換部 21,22,23,24 閾値回路 31 論理部 32,33 DA変換器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演算桁数並列に設けられて、多値入力の
    各桁の加算を行う全加算器からなる並列加算部と、 該並列加算部の各々から出力される1つ下位桁のキャリ
    ー出力と、当該桁の中間和出力とを加算して当該桁の多
    値出力を生成する演算桁数設けられている出力加算部と
    からなり、 前記全加算部の各々は、2つの多値入力の当該桁の加算
    を行う加算部と、該加算部の出力を量子化する量子化部
    と、該量子化部の出力を、中間和出力とキャリー出力と
    に変換する論理変換部とからなり、 前記全加算部における前記加算部、前記量子化部、前記
    論理変換部、前記出力加算部が電圧モード回路から構成
    されていることを特徴とする多値加算器。
  2. 【請求項2】 前記加算部は、電圧モードの反転増幅器
    と、前記2つの多値入力をそれぞれ前記反転増幅器の入
    力に印加する第1および第2のキャパシタと、前記反転
    増幅器の入力にオフセット電圧を入力する第3のキャパ
    シタと、前記反転増幅器の入力と出力との間に接続され
    た第4のキャパシタとから構成されていることを特徴と
    する請求項1記載の多値加算器。
  3. 【請求項3】 前記量子化部は、前記加算部から出力さ
    れる多値数を少なくとも表すことのできるビット数を出
    力するようにされ、該ビット数に等しい閾値回路を備え
    ており、該閾値回路には前記加算部から出力される線形
    加算和信号と、上位ビットを出力する前段の閾値回路の
    出力ビット信号とが入力されていることを特徴とする請
    求項1記載の多値加算器。
  4. 【請求項4】 前記閾値回路は、入力される信号数に等
    しいキャパシタと、該キャパシタを介して入力された信
    号の加算和のレベルを識別する電圧モードの識別回路か
    ら構成されていることを特徴とする請求項3記載の多値
    加算器。
  5. 【請求項5】 前記論理変換部は、前記量子化部から出
    力される量子化データを変換テーブルに基づいて変換す
    る論理部と、該論理部から出力される中間和データとキ
    ャリーデータから、中間和信号とキャリー信号とを出力
    するディジタルアナログ変換手段から構成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の多値加算器。
  6. 【請求項6】 前記出力加算部は、電圧モードの反転増
    幅器と、前記論理変換部から出力される中間和信号とキ
    ャリー信号とを、それぞれ前記反転増幅器の入力に印加
    する第5および第6のキャパシタと、前記反転増幅器の
    入力にオフセット電圧を印加する第7のキャパシタと、
    前記反転増幅器の入力と出力との間に接続された第8の
    キャパシタとから構成されていることを特徴とする請求
    項1記載の多値加算器。
  7. 【請求項7】 前記並列加算部および出力加算部におけ
    る入力側に設けられたキャパシタの入力側端に基準電圧
    を印加する第1スイッチ手段と、前記並列加算部および
    出力加算部における反転増幅器の入力と出力との間に接
    続されたキャパシタの出力側端に基準電圧を印加する第
    2スイッチ手段とからなるリフレッシュ手段が設けられ
    ていることを特徴とする請求項1記載の多値加算器。
  8. 【請求項8】 前記並列加算部および出力加算部におけ
    る入力側に設けられたキャパシタの入力側端に接地電圧
    を印加する第1スイッチ手段と、前記並列加算部および
    出力加算部における反転増幅器の入力と出力との間に接
    続されたキャパシタの出力側端に接地電圧を印加する第
    2スイッチ手段とからなるスリープ手段が設けられてい
    ることを特徴とする請求項1記載の多値加算器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022517159A (ja) * 2019-04-23 2022-03-07 陳新豫 新たな高速加算器

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JP2022517159A (ja) * 2019-04-23 2022-03-07 陳新豫 新たな高速加算器

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