JPH10288877A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JPH10288877A
JPH10288877A JP9095723A JP9572397A JPH10288877A JP H10288877 A JPH10288877 A JP H10288877A JP 9095723 A JP9095723 A JP 9095723A JP 9572397 A JP9572397 A JP 9572397A JP H10288877 A JPH10288877 A JP H10288877A
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image carrier
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carriers
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JP9095723A
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Isao Ito
功 伊藤
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バンディングの発生が防止された小型で低コ
ストのカラー画像記録装置を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 像担持体10Y,10N,10C,10
Kは、各像担持体の長手方向の両端部近傍の外周面上
の、各端部につき3個所の支持点において各像担持体を
支持する支持部材5a,5b,5c,5d,5e,6
Y,6M,6C,6Kにより支持されており、このう
ち、支持部材5b,5c,5dは、2つの像担持体を共
通に支持する共通支持部材であり、また、支持部材6
Y,6M,6C,6Kは、転写手段3Y,3M,3C,
3Kの一部を成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー複写機やカ
ラープリンタなどに用いられる電子写真方式の画像記録
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カラー複写機やカラープリンタな
どに用いられる電子写真方式の画像記録装置を小型化す
る試みが数多くなされている。例えば、日経メカニカル
1996.8.5 no.486 P64〜P67に
は、カラープリンタを小型化するために、画像記録装置
の中で大きなスペースを占めている未転写残留トナー回
収用の廃トナータンクの代わりに、トナー供給タンク内
に廃トナー回収用の袋を用意しておき、回収した廃トナ
ーをその袋の中へ送り込むようにして、廃トナータンク
の設置スペースを節約する方法が開示されている。
【0003】また、特開平8−185003号公報に
は、球形トナーを採用して流動性を向上させた現像剤を
用いることにより、従来小型化を図る上で障害となって
いる、像担持体上の未転写残留トナーを除去するクリー
ナを省略した、いわゆるクリーナレス方式を採用して、
像担持体周辺の部品を減らし、さらに像担持体の径を小
さくするとともに各色用の静電記録ユニット相互間の距
離を近付けて画像記録装置を小型化する方法が開示され
ている。また、特開平5−53412号公報には、いわ
ゆる現像同時クリーニング方式を採用することによりク
リーナを省略し、画像記録装置を小型化する方法が開示
されている。
【0004】また、近年の高画質化の流れの中で、所謂
バンディングと呼ばれる画質欠陥がクローズアップされ
てきている。これは、像担持体上に静電潜像を形成する
際、像担持体の回転ムラにより像担持体上に形成される
静電潜像の位置が微妙に狂い、これを現像して得られた
画像上には人間の目に濃淡のムラとなって見える画像欠
陥のことであり、これを防止するには像担持体の回転ム
ラを減少させる必要がある。通常、像担持体はベアリン
グを用いて回転自在に支持する方式が採用されることが
多いが、一般にこの支持方式では、像担持体の両端部
に、径を細くした軸受け挿通部を形成し、その軸受け挿
通部をベアリングのインナレースに挿通することにより
像担持体を支持する構造が採用されている。しかし、こ
の構造では、軸受け挿通部と像担持体とを完全な同心円
として形成しない限りは、像担持体が偏心し像担持体上
に形成される静電潜像の位置ずれが起きる。
【0005】そこで、像担持体の両端部に小径の軸受け
挿通部を設けずに、像担持体の径のままの像担持体両端
部にベアリングを直接取り付ける方式(以下、円筒状の
軸受け方式と称する)が考えられる。この円筒状の軸受
け方式により、軸受け挿通部形成時の加工誤差による静
電潜像の形成位置のずれを防止することができる。しか
し、このようにしても像担持体の回転ムラを完全に取り
除くことはできず、さらに、像担持体駆動用の減速機に
より等級の高いギヤを使用したり、フライホイールを導
入したりする必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の円筒状
の軸受け方式の場合、像担持体の径を小さくし、各色用
の静電記録ユニット相互間の距離を近付けていくと、像
担持体を支持するベアリングの外径がネックとなって静
電記録ユニットどうしを、ある距離以下に近付けること
が困難となる。例えば、内径15mmのベアリングの場
合、NSK社の転がり軸受カタログによれば、解放形で
は外径24mm(ベアリング呼び番号6802)が最小
サイズであり、シールド形では外径28mm(ベアリン
グ呼び番号6902ZZ)が最小サイズである。従っ
て、円筒状の軸受け方式で像担持体を支持する限り、外
径15mmの像担持体の場合、各色用の静電記録ユニッ
ト相互間の距離を24mm以下にすることは困難であ
る。
【0007】そこで、この問題を解決するため、特開平
8−121465号公報には、像担持体をベアリングで
支持する代わりに、像担持体の長手方向の両端に設けた
フランジ部の外周面上の3個所を回転コロで支持する方
式が開示されている。しかし、この方式では、各像担持
体毎に3個ずつの回転コロを設けるためのスペースを必
要とするので小型化には限界がある。また、像担持体を
交換することができるように、3個の回転コロのうち少
なくとも1個は着脱可能としておかなければならず、構
造が複雑化し小型化の障害となりやすい。
【0008】一方、バンディングの対策としては、前述
のごとく、現状では等級の高いギヤの使用やフライホイ
ールの導入などが主な解決策であるが、前者の場合はコ
ストアップを招きやすく、また、後者の場合は装置の大
型化が避けられない。そこで、ギヤやフライホイールを
用いずに像担持体の回転ムラを減少させる駆動方式とし
て、各色用の像担持体の長手方向の端部の外周面上に帯
状または線状の動力伝達体を卷き掛けて、この動力伝達
体により各像担持体を駆動する方式が考えられる。しか
し、この方式では、像担持体外周上に巻き掛けられた動
力伝達体で各像担持体を駆動する関係上、巻掛け部の摩
擦力を大きくする必要があり、そのため、巻掛け部にウ
レタンなどの高摩擦部材をコーティングしたり、熱収縮
チューブをかぶせたりする必要がある。その際に、像担
持体が前述の円筒状の軸受け方式で支持されている場合
は、巻掛け部の外径をベアリングが通過可能な寸法に仕
上げなければならない関係上、巻掛け部近傍を、上記の
コーティング材またはチューブの厚さ分だけ外径を小さ
く加工しておく必要がありその分コストアップすること
が避けられない。
【0009】本発明は、上記の事情に鑑み、バンディン
グの発生が防止された小型で低コストのカラー画像記録
装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明の画像記録装置は、複数色のトナー像のうちから分
担されたいずれかの色のトナー像が表面に形成され、形
成されたトナー像を担持してそれぞれの転写位置に搬送
する、所定の方向に回転するロール状の複数の像担持体
と、これら複数の像担持体を駆動する像担持体駆動手段
と、これら複数の像担持体それぞれの表面に静電潜像を
形成する複数の静電潜像形成手段と、その静電潜像形成
手段により形成された静電潜像をトナーで現像して各像
担持体上にそれぞれトナー像を形成する複数の現像手段
と、上記像担持体上に形成されるトナー像の上記被転写
体への転写を促進させる微粒子を上記像担持体上に供給
する微粒子供給手段と、上記複数の像担持体それぞれに
形成されたトナー像を、これらのトナー像が所定の被転
写体上に順次重畳されるように転写する転写手段とを備
えた画像記録装置において、上記複数の像担持体それぞ
れが、各像担持体の長手方向の両端部近傍の外周面上
の、各端部につき少なくとも3個所の支持点において上
記外周面に当接して上記像担持体を支持する支持部材に
より支持されてなるものであり、かつ、上記少なくとも
3個所の支持点において上記像担持体を支持する支持部
材のうちの少なくとも1個所の支持点を支持する支持部
材が2以上の像担持体を共通に支持する共通支持部材で
あり、かつ、上記少なくとも3個所の支持点において上
記像担持体を支持する支持部材のうちの少なくとも他の
1個所を支持する支持部材が、上記現像手段、上記微粒
子供給手段および上記転写手段のうちのいずれか1つの
手段の一部を成し、あるいはこれらいずれか1つの手段
に支持されて成るものであることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図1は、本発明の画像記録装置の第1の実施
形態を示す概略構成図である。図1には、イエロー、マ
ゼンタ、シアン、ブラックの各色の静電潜像およびそれ
が現像されて形成されたトナー像を担持する像担持体1
0Y,10M,10C,10Kと、像担持体10Y,1
0M,10C,10K上に各色の静電潜像を形成する静
電潜像形成手段1Y,1M,1C,1Kと、像担持体1
0Y,10M,10C,10K上に形成された各色の静
電潜像をトナーで現像してトナー像とする現像手段2
Y,2M,2C,2Kと、像担持体10Y,10M,1
0C,10K上に形成された各色のトナー像を被転写体
Sに順次転写する転写手段3Y,3M,3C,3Kと、
各転写手段間における被転写体Sの搬送を助けるための
架橋部材7と、像担持体10Y,10M,10C,10
Kを支持する支持部材5a,5b,5c,5d,5eと
を備えた画像記録装置が示されている。各転写手段3
Y,3M,3C,3Kには、転写ロール4Y,4M,4
C,4Kおよび支持部材6Y,6M,6C,6Kが備え
られている。
【0012】像担持体10Y,10M,10C,10K
としては、直径15mmの導電性パイプを芯金としその
周囲に感光層を形成したものが用いられる。導電性パイ
プの材質としては、例えばステンレス、アルミニウムな
どの金属、または、その表面にアルミニウム、銅などの
金属を蒸着またはめっきしたもの、または、金属やカー
ボンなどの導電性粉、フィラーを混入したプラスチック
などの単体、あるいはアロイ系の材料を用いることがで
きる。なお、プラスチックとしては、例えば、フェノー
ル、ナイロン、ポリアセタール、ポリカーボネート、A
BS(アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂)、ポ
リエチレン、ポリスチレン、ポリフェニレンエーテル、
ポリブチレンテレフタレート、PET(ポリエチレンテ
レフタレート)などを用いることができる。感光層とし
ては、Se(セレン)、CdS(硫化カドミウム)、α
−Si(アルファシリコン)などの無機感光体や、多層
構造からなる有機感光体、または、PET、酸化アルミ
ニウムなどの誘電体を用いることができる。多層構造か
らなる有機感光体は、上記の導電性パイプの上に電荷注
入阻止層、電荷発生層および電界輸送層の各層を順次形
成することにより形成される。なお、電荷注入阻止層と
しては、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリ
ビニルブチラール、ポリビニルメチルエーテル、ポリア
ミド、熱可塑性ポリエステル、フェノキシ樹脂、カゼイ
ン、ゼラチン、ニトロセルロースなどの熱可塑性樹脂、
ポリイミド、ポリエチレンイミン、エポキシ樹脂、メラ
ミン樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタン樹脂などの熱
硬化性樹脂、チタンカップリング剤、ジルコニウムカッ
プリング剤、シランカップリング剤などの有機金属化合
物などの単独もしくは2種類以上の混合物などを用いる
ことができる。また、電荷発生層としては、クロロダイ
アンブルーなどのアゾ染料、アントアントロン、ピレン
キノンなどのキノン顔料、キノシアニン顔料、ペリレン
顔料、インジゴ顔料、ビスベンゾイミダゾール顔料、無
金属フタロシアニン、銅フタロシアニン、バナジルフタ
ロシアニン、チタニルフタロシアニン、ガリウムフタロ
シアニンなどのフタロシアニン顔料、アズレニウム塩、
スクアリリウム顔料、キナクリドン顔料などの電荷発生
材料から選択されたものなどを用いることができる。ま
た、電界輸送層としては、アントラセン、ピレン、フェ
ナントレンなどの多環芳香族化合物、または、インドー
ル、カルバゾール、イミダゾールなどの含窒素複素環を
有する化合物、ピラゾリン化合物、ヒドラゾン化合物、
トリフェニルメタン化合物、トリアリールアミン化合
物、エナミン化合物、スチルベン化合物などの電荷輸送
材から選択されたものなどを用いることができる。
【0013】静電潜像形成手段1Y,1M,1C,1K
は、通常の電子写真プロセスにより、像担持体10Y,
10M,10C,10K上にそれぞれイエロー、マゼン
タ、シアン、ブラックの各色の画像に基づく静電潜像を
形成する。現像手段2Y,2M,2C,2Kは、それぞ
れ像担持体10Y,10M,10C,10Kに近接ある
いは接触して配置された、それぞれイエロー、マゼン
タ、シアン、ブラックの各色のトナーを担持する現像ロ
ールおよびその現像ロールに上記各色のトナーを供給す
るトナー供給手段を備えており、像担持体10Y,10
M,10C,10K上に形成された各色の静電潜像を上
記現像ロールによりそれぞれのトナーで現像してそれぞ
れの色のトナー像を像担持体10Y,10M,10C,
10K上に形成する。
【0014】本実施形態では、この現像手段2Y,2
M,2C,2Kは、像担持体10Y,10M,10C,
10K上に高剥離性の微粒子を供給する微粒子供給手段
を兼ねている。ここで、高剥離性の微粒子とは、各像担
持体上に形成されるトナー像の被転写体Sへの転写効率
を高めるために像担持体上に供給されるものであり、例
えば、シリカ、アルミナ、メタクリル酸メチルなどの高
剥離性の微粒子が用いられる。この微粒子を像担持体上
に供給し、像担持体表面の感光層上に薄い微粒子層を形
成する。この微粒子層を感光層と現像剤との間に介在さ
せることにより像担持体からの現像剤の剥離性を向上さ
せることができる。
【0015】微粒子を像担持体上に供給する方法として
は、予め現像剤と微粒子を混合して現像剤粒子の周囲を
微粒子で被覆した現像剤を用意しておき、この微粒子で
被覆された現像剤を用いて現像を行うことにより各像担
持体上に現像剤とともに微粒子を供給する方法、あるい
は、現像ロールとは別に像担持体に微粒子を供給する微
粒子供給手段を設け、現像に先立ちこの微粒子供給手段
により像担持体上に微粒子を供給して微粒子層を形成し
た後に現像を行う方法などがある。
【0016】本実施形態の画像記録装置では、独立した
微粒子供給手段を設けずに現像手段としての機能と微粒
子供給手段としての機能を合わせ持つ現像手段を備えて
いるが、独立した微粒子供給手段を別に設けることとし
てもよい。いずれにしても、本発明の画像記録装置にお
いては、微粒子供給手段は極めて重要な構成要素の一つ
であって、この微粒子供給手段を備えることにより像担
持体上のトナー像をほぼ完全に被転写体に転写すること
ができる。従って、従来必要であったクリーニング手段
を省略することが可能となり画像記録装置を小型化する
ことができる。
【0017】転写手段3Y,3M,3C,3Kは、像担
持体10Y,10M,10C,10K上に形成された各
色のトナー像を被転写体Sに順次転写するための装置で
あり、本実施形態の各転写手段には、半導電性の転写ロ
ール4Y,4M,4C,4Kと、これら各転写ロールに
転写用バイアス電圧を印加する電源(図示省略)とが備
えられている。転写ロール4Y,4M,4C,4Kの直
径は12.5mmである。転写ロール4Y,4M,4
C,4Kとしては、像担持体と同じ材質の導電性パイプ
を芯金とし、その周りに半導電性弾性体を巻き付けた半
導電性ロールが用いられている。半導電性弾性体の材質
としては、NBR(ニトリルブタジエンゴム)、EPD
M(エチレンプロピレンジエンゴム)、ウレタン、シリ
コンゴム、ノーソレックスなどの一般のエラストマー
(弾性体)にカーボンブラックや有機および無機電解質
などの導電性物質を分散させて導電性を付与し、ガス発
泡や化学発泡により発泡させたスポンジロールが用いら
れる。
【0018】転写手段としては、上記の半導電性ロール
を用いる転写ロール方式のほかにも種々の方式のものを
用いることができる。例えば、静電吸着ベルトを用いる
方式、ブラシやフィルムなどの非回転式の接触型帯電器
を用いる方式、コロトロンなどの非接触帯電器を用いる
方式などを用いることができる。また、中間転写ベルト
や中間転写ドラムなどの中間転写体上に各色のトナー像
を重ねて転写し、中間転写体上に多色トナー像を形成し
た後、その多色トナー像を被転写体Sに一括転写する中
間転写方式を採用することもできる。
【0019】図2は、転写ロールを用いた転写手段
(a)およびコロトロン式の転写手段(b)の概要図で
ある。図2(a)には、転写ロールを用いた転写手段の
例が示されている。この転写手段3Yを構成する転写ロ
ール4Yの長手方向の両端部に支持部材6Yが設けられ
ている。この支持部材6Yは、図1に示すように、他の
2つの支持部材5a,5bとともに像担持体10Yを3
点で支持している。この支持部材6Yは、像担持体10
Yを支持するほかに、像担持体10Yと転写ロール4Y
との当接量を一定に保つためのスペーシング部材として
の機能をも有している。すなわち、転写ロール4Yの長
手方向の両端部の支持部材6Y,6Yが、像担持体10
Yの長手方向の両端部近傍の外周面上の、各端部の支持
点と当接して像担持体10Yを支持するとともに像担持
体10Yと転写ロール4Yとの当接量を一定値に規制す
る。この支持部材6Yと同様の支持部材6M,6C,6
Kが、イエロー用以外の各転写手段3M,3C,3Kに
も備えられている(図1参照)。
【0020】支持部材6Y,6M,6C,6Kは、回転
式の支持部材、または非回転式(摺動式)の支持部材の
いずれであってもよく、その形状も自由に選択すること
ができる。本実施形態では、回転式の支持部材が用いら
れており、この支持部材を各転写ロールのトラッキング
ロールとして兼用している。これらの支持部材6Y,6
M,6C,6Kには、直径12.0mmの円盤状のAB
S製ロールが用いられている。
【0021】一般に、支持部材の材質は、転写ロールの
芯金に転写バイアスが印加される関係上、絶縁性の材料
であることが好ましく、公知のプラスチック材、例えば
ナイロン、ポリアセタール、ポリカーボネート、ABS
などや、セラミックス材、例えば窒化ケイ素、炭化ケイ
素、ムライト、ジルコニア、快削性セラミックス(マイ
カ系、窒化ホウ素系、チタン酸アルミ系、ワラスナイト
系)を用いることができる。
【0022】これらの支持部材6Y,6M,6C,6K
により、各像担持体を支える3点の支持点のうちの1点
が確保される。通常、転写ロールはペーパジャムなどに
備えて各像担持体に対して離接自在に構成されており、
支持部材6Y,6M,6C,6Kはそれぞれの転写ロー
ルとともに各像担持体に対して離接自在に配備されてい
る。そのため、前述の従来例で説明したコロ3点支持方
式と比較して、像担持体の交換作業が容易な構造となっ
ている。
【0023】次に、本実施形態における像担持体の支持
方法について、イエロー用の像担持体10Yを例にとり
詳細に説明する。上記のように本実施形態では、像担持
体10Yは長手方向の両端部近傍の外周面上の、各端部
につき少なくとも3個所の支持点において、その外周面
に当接して像担持体を支持する支持部材6Y,5a,5
bにより支持されている。そして、上記3つの支持部材
のうちの1つの支持部材5bは2つの像担持体10Y,
10Mを共通に支持する共通支持部材であり、かつ、上
記3つの支持部材のうちの他の1つの支持部材6Yは転
写手段3Yの一部を成している。なお、上記の3点はほ
ぼ120度間隔で配置されることが望ましい。
【0024】第2色目のマゼンタ用の像担持体10M
は、3つの支持部材6M,5b,5cにより支持されて
おり、上記3つの支持部材のうちの2つの支持部材5
b,5cはそれぞれ2つずつの像担持体10Y,10M
および像担持体10M,10Cを共通に支持する共通支
持部材であり、かつ、上記3つの支持部材のうちの他の
1つの支持部材6Mは転写手段3Mの一部を成してい
る。
【0025】第3色目のシアン用の像担持体10Cは像
担持体10Mと同様に支持されており、第4色目のブラ
ック用の像担持体10Kは像担持体10Yと同様に支持
されている。このように、図1に示す画像記録装置で
は、4つの像担持体が、9つの支持部材5a,5b,5
c,5d,5e,6Y,6M,6C,6Kによって支持
されている。実際には、各像担持体10Y,10M,1
0C,10Kは、長手方向の両端で支持されているの
で、支持部材は合計18個となる。本発明によらずに、
4つの像担持体を長手方向両端でそれぞれ3点支持する
とすれば支持部材は合計24個となるから、それに比べ
て本実施形態では支持部材の占めるスペースを大幅に減
少させることが可能であり、画像記録装置を小型化する
ことができる。
【0026】本実施形態では、上記の支持部材のうち、
転写手段の一部を成す支持部材6Y,6M,6C,6K
は前述のようにABS製ロールであるが、これら以外の
独立した支持部材5a,5b,5c,5d,5eには、
外径10mmのベアリングを使用している。これらの独
立した支持部材はベアリングに限定されるものではな
く、また、回転自在の支持部材に限らず非回転の支持部
材でもよいが、摩耗による支持精度の低下という問題を
考慮すると回転自在の支持部材である方が好ましく、さ
らに、コスト上および支持精度上から、ベアリングを利
用することが特に好ましい。
【0027】なお、ベアリング以外の材料としては、前
述の像担持体に用いられる導電性パイプと同様の材料や
導電性プラスチック、金属などを用いることができる。
なお、ベアリングのような硬い材質で作られた支持部材
を使用する場合は、支持部材を強い力で像担持体に当接
すると像担持体が変形する恐れがあることに注意する必
要がある。そこで、強い当接力が予想される場合は、像
担持体表面の支持部材との当接部位を焼入れ処理などに
より硬化させておくか、あるいは、当接部位を別の硬い
部材、例えばセラミックスなどで被覆するなどの対策を
講じる必要がある。
【0028】支持部材の材質として、支持部材と像担持
体との間に電気的絶縁性が要求される場合は、前述の転
写ロールに用いられるトラッキングロールと同様のプラ
スチック材料を用いることができる。以上説明したよう
に、本実施形態では、各像担持体を支持する3点が確保
されて各像担持体は回転自在に支持されるので、前述の
円筒状の軸受け方式のベアリングが不要となり、各像担
持体間の距離を規制する阻害物は何も存在しなくなるか
ら、ベアリングのサイズに拘束されずに像担持体間の距
離を自由に設定することが可能となり、画像記録装置を
小型化することができる。
【0029】また、本実施形態では、円筒状の軸受け方
式のベアリングを用いない構成としたことにより、後述
のように各像担持体の長手方向の端部の外周面上に伝動
ベルトを巻き掛けて像担持体を駆動する方式を採用しよ
うとした場合、その伝動ベルト巻掛け部分に滑止め加工
を施すことにより像担持体表面に段差が生じても、像担
持体にベアリングを挿通するための配慮をする必要がな
いので表面段差の問題でわずらわされることから解放さ
れる。
【0030】次に、以上説明した転写ロール式の転写手
段(図2(a)参照)の代わりに用いられる非回転式の
転写手段の一例を示す。図2(b)には、コロトロン帯
電器8の長手方向の両端に半円形断面を有する非回転式
(摺動式)支持部材9を備えた転写手段3’が示されて
いる。この転写手段3’は、図2(a)に示した転写手
段の代わりに用いられ、4つの支持部材9が図1の画像
記録装置における支持部材6Y,6M,6C,6Kの代
わりに像担持体10Y,10M,10C,10Kのそれ
ぞれ1点を支持する。なお、この例では支持部材9はス
ペーシング部材を兼ねているが、支持部材とスペーシン
グ部材をそれぞれ独立に設けてもよい。
【0031】次に、各像担持体の駆動機構について説明
する。図3は、第1の実施形態における像担持体の駆動
機構の概略構成図である。図3には、図1に示したよう
にそれぞれ支持部材で3点支持された像担持体10Y,
10M,10C,10Kと、被転写体Sを各像担持体の
転写位置に搬送するための、矢印B方向に走行する搬送
ベルト16と、像担持体10Y,10M,10C,10
Kを回転駆動するための駆動機構とが示されている。こ
の駆動機構には、動力源(図示せず)により駆動される
駆動プーリ12と、駆動プーリ12により走行駆動され
る伝動ベルト11と、伝動ベルト11を帳架する像担持
体10Y,10M,10C,10K、アイドラープーリ
13、テンションプーリ14および巻掛けプーリ15
a,15b,15c,15d,15eとが備えられてい
る。
【0032】動力源によって駆動プーリ12が矢印C方
向に回転駆動されると、伝動ベルト11は矢印D方向に
走行し像担持体10Y,10M,10C,10Kを回転
駆動する。なお、本実施形態では動力伝達体として、幅
5mm厚さ25μmの平形のステンレス(SUS)製の
伝動ベルトを用いているが、動力伝達体はこのような平
形ベルトに限らず、V形ベルト、丸ベルトその他の帯状
または線状の動力伝達体を用いることができる。
【0033】図4は、図3に示した駆動機構をA−A方
向から見た矢視図である。図4に示すように、伝動ベル
ト11は、像担持体10Y,10M,10C,10Kの
長手方向の端部の外周面17および巻掛けプーリ15
a,15b,15c,15d,15eの長手方向の端部
の外周面18に巻き掛けられている。像担持体10Y,
10M,10C,10Kは、前述のように、3点以上の
支持点において3つ以上の支持部材により回転自在に支
持され、図3および図4に示すように伝動ベルト11に
より同一周速度で回転駆動されるので、各像担持体の断
面形状が真円からずれていてもそのずれは回転速度変動
や像担持体表面の位置ずれの原因とはならず、従って、
バンディングの少ない高画質の画像を形成することがで
きる。
【0034】また、従来一般に行われている、各像担持
体が減速ギヤによって駆動される方式の場合に起こり勝
ちな、減速駆動ギヤ装置の最終ギヤの偏心や噛み合い誤
差などの機械的誤差による回転速度の変動が防止され、
バンディングの少ない高画質の画像を得ることができ
る。また、像担持体10Y,10M,10C,10K
は、少なくとも3個所の支持点において支持部材により
支持されるので、前述の円筒状の軸受け方式のベアリン
グは不要となり、さらに微粒子供給手段(現像手段と兼
用)が備えられたことにより、従来用いられていた像担
持体上の残留トナー除去用のクリーニング手段が不要と
なるため、クリーニング手段に起因する像担持体の振動
が無くなり、また、クリーニング手段による駆動負荷が
無くなり像担持体の駆動負荷が小さくなるため像担持体
を安定して回転させることができ高画質の画像記録が可
能となる。
【0035】次に、第2の実施形態について説明する。
図5は、本発明の画像記録装置の第2の実施形態の概略
構成図である。図5には、イエロー、マゼンタ、シア
ン、ブラックの各色の静電潜像およびそれが現像されて
形成された各色のトナー像を担持する像担持体20Y,
20M,20C,20Kと、像担持体20Y,20M,
20C,20K上に各色の静電潜像を形成する静電潜像
形成手段21Y,21M,21C,21Kと、各像担持
体上に形成された各色の静電潜像をトナーで現像してト
ナー像とする現像手段22Y,22M,22C,22K
およびこれら各現像手段に備えられた現像ロール24
Y,24M,24C,24Kおよび支持部材26Y,2
6C,26M,26Kと、各像担持体上に形成された各
色のトナー像を被転写体Sに順次転写するコロトロン式
の転写手段23Y,23M,23C,23Kと、像担持
体20Y,20M,20C,20Kを支持する支持部材
25a,25b,25c,25d,25eと、被転写体
Sを静電的に吸着して矢印A方向に搬送する静電吸着ベ
ルト27とを備えた画像記録装置が示されている。
【0036】現像手段としては、液体現像剤を使用する
もの、あるいは粉体現像剤を使用するものを用いること
ができる。粉体現像剤を使用する現像手段としては、ト
ナーとキャリアを含む二成分現像剤を用いる方式および
トナーのみを含む一成分現像剤を用いる方式があり、さ
らに、磁性トナーを用いる方式と非磁性トナーを用いる
方式とに分けられるが、いずれの方式をも採用すること
ができる。
【0037】本実施形態の現像手段22Y,22M,2
2C,22Kには、トナーとキャリアを含む二成分現像
剤を用いる方式が採用され、現像ロール24Y,24
M,24C,24Kには直径18mmのマグネットロー
ルが用いられている。各現像手段の現像ロール24Y,
24M,24C,24Kの長手方向の両端部近傍には、
各像担持体を支持する支持部材26Y,26C,26
M,26Kが備えられている。これらの各支持部材のう
ち、例えば、支持部材26Yは、他の2つの支持部材2
5a,25bとともに像担持体20Yを3点で支持して
いるが、支持部材26Yは像担持体20Yを支持するほ
かに、像担持体20Yと現像ロール24Yとの間に0.
5mmの間隔を保持するスペーシング部材としての機能
をも有している。すなわち、現像ロール24Yの長手方
向の両端部の支持部材26Yが、像担持体20Yの長手
方向の両端部近傍の外周面と当接して像担持体20Yを
支持するとともに像担持体20Yと現像ロール24Yと
の間に0.5mmの間隔を保持するよう規制する。この
支持部材26Yと同様の支持部材26M,26C,26
Kが、イエロー用以外の各現像手段22M,22C,2
2Kにも備えられている。
【0038】次に、本実施形態における像担持体の支持
機構について、イエロー用の像担持体20Yを例にとり
詳細に説明する。本実施形態では、像担持体20Yは長
手方向の両端部近傍の外周面上の、各端部につき少なく
とも3個所の支持点において、その外周面に当接して像
担持体20Yを支持する支持部材26Y,25a,25
bにより支持されている。そして、上記3つの支持部材
のうちの1つの支持部材25bは2つの像担持体20
Y,20Mを共通に支持する共通支持部材であり、か
つ、上記3つの支持部材のうちの他の1つの支持部材2
6Yは現像手段22Yの一部を成している。なお、上記
の3点はほぼ120度間隔で配置されている。
【0039】第2色目のマゼンタ用の像担持体20M
は、3つの支持部材26M,25b,25cにより支持
されており、上記3つの支持部材のうちの2つの支持部
材25b,25cはそれぞれ2つずつの像担持体20
Y,20Mおよび像担持体20M,20Cを共通に支持
する共通支持部材であり、かつ、上記3つの支持部材の
うちの他の1つの支持部材26Mは現像手段22Mの一
部を成している。
【0040】第3色目のシアン用の像担持体20Cは像
担持体20Mと同様に支持されており、第4色目のブラ
ック用の像担持体20Kは像担持体20Yと同様に支持
されている。このように、図5に示す画像記録装置で
は、4つの像担持体が、9つの支持部材25a,25
b,25c,25d,25e,26Y,26M,26
C,26Kによって支持されている。実際には、各像担
持体20Y,20M,20C,20Kは、長手方向の両
端で支持されているので、支持部材は、第1の実施形態
と同様、合計18個となる。このように、従来技術に比
べて支持部材の個数が減り、支持部材の占めるスペース
が減少するので、画像記録装置を小型化することができ
る。
【0041】なお、上記の各支持部材26Y,26C,
26M,26Kは、回転式の支持部材、または非回転式
の支持部材のいずれであってもよく、その形状も自由に
選択することができる。本実施形態では、現像ロールロ
ール24Y,24M,24C,24Kに現像バイアスが
印加されている関係上、支持部材26Y,26C,26
M,26Kの材質としては、絶縁性のプラスチック材料
が、具体的にはDRSロールと呼ばれる直径19.0m
mの円盤状のポリアセタールロールが用いられている。
絶縁性のプラスチック材料としては、ポリアセタールの
ほかに、例えば、ナイロン、ポリカーボネート、ABS
などを用いることもできる。
【0042】なお、本実施形態における現像手段22
Y,22M,22C,22Kは、第1の実施形態におけ
ると同様、像担持体20Y,20M,20C,20K上
に形成されるトナー像の被転写体Sへの転写を促進させ
る微粒子を各像担持体上に供給する微粒子供給手段の機
能を兼ね備えている。本実施形態における像担持体20
Y,20M,20C,20Kの駆動は、図3および図4
に示したベルト駆動方式と同様の方式で行われ、図3お
よび図4に示したと同様に、像担持体20Y,20M,
20C,20Kは伝動ベルト11により同一周速度で回
転駆動されるので、バンディングの少ない高画質の画像
を形成することができる。
【0043】次に、第3の実施形態について説明する。
図6は、本発明の画像記録装置の第3の実施形態の概略
構成図である。図6に示した画像記録装置には、像担持
体30Y,30M,30C,30K、静電潜像形成手段
31Y,31M,31C,31K、支持部材35a,3
5b,35c,35d,35e、転写手段33Y,33
M,33C,33K、微粒子供給手段32Y,32M,
32C,32Kおよび中間転写ベルト37が備えられて
いる。このうち、像担持体30Y,30M,30C,3
0K、静電潜像形成手段31Y,31M,31C,31
K、転写手段33Y,33M,33C,33Kおよび支
持部材35a,35b,35c,35d,35eは、図
5に示した第2の実施形態におけるものと同様である。
【0044】本実施形態は、いわゆる中間転写方式を採
用した画像記録装置であり、第2の実施形態における静
電吸着ベルト27は備えられておらず、その代わりに、
中間転写ベルト37が備えられている。この中間転写方
式では、各像担持体30Y,30M,30C,30K上
に形成された各色のトナー像が、矢印A方向に走行する
中間転写ベルト37上に順次重畳されるように転写され
て中間転写ベルト37上に多色トナー像が形成される。
その多色トナー像は、中間転写ベルト37とともに二次
転写ロール38のニップ部に搬送され、二次転写ロール
38のニップ部に供給されてきた被転写体S上に転写さ
れる。
【0045】また、本実施形態には、第2の実施形態に
おける現像手段22Y,22M,22C,22Kの代わ
りに、微粒子供給手段32Y,32M,32C,32K
が備えられている。この微粒子供給手段32Y,32
M,32C,32Kは、像担持体30Y,30M,30
C,30K上に形成されたトナー像の中間転写ベルト3
7への転写を促進させるための微粒子を各像担持体に供
給する。
【0046】微粒子供給手段としては、機械的に付着さ
せる方式、電気的に付着させる方式、両者を併用した方
式など種々の方式が考えられるが、像担持体上に均一な
厚さの微粒子層を形成することのできる方式でさえあれ
ばいずれの方式でもよい。機械的な方式としては摺擦に
よるものが挙げられる。例えば、ロール状、ブラシ状、
フェルト状、ウエブ状、刷毛状の部材を像担持体に摺擦
する方式であり、ロール状の摺擦部材としては、金属、
あるいは硬質プラスティックのような剛体で形成された
剛体ロールやゴムなどの弾性を有する材料を用いた弾性
ロールなどを用いることができるが、摺擦ニップでの圧
力、ニップ幅の調整のしやすさから剛体ロールよりも弾
性ロールの方が使いやすい。ブラシ状の摺擦部材として
は、磁気ブラシやファーブラシなどを用いることができ
る。これらの機械的な方式のほかに、像担持体上に電界
を形成することにより微粒子の付着状態をより安定化さ
せる電気的な方式を用いることもできる。電気的な方式
としては、微粒子をクラウド状に分散させ電界の力で像
担持体に付着させる方式を用いることができる。微粒子
をクラウド状に分散させる方法としては、例えば、機械
的振動、エアー、超音波、交番電界などによる方法や、
例えば、ロール状、ブラシ状、ウエブ状、刷毛状の部材
に微粒子を付着させておき、それを回転、振動、移動さ
せる方法などが挙げられる。また、像担持体上に粘着層
を形成しておきその上に上記のような方法で分散させた
微粒子をふりかけることにより、像担持体に微粒子を付
着させるようにしてもよい。そのような粘着層として
は、経時的に安定した粘着性を有する物質が望ましく、
例えば、揮発性が低く化学的に安定なシリコンオイルが
好適に用いられる。
【0047】微粒子供給手段32Y,32M,32C,
32Kは、上記の微粒子供給機能を有するとともに、各
像担持体上に形成された静電潜像を現像するためのトナ
ーを各像担持体に供給する機能(すなわち現像手段とし
ての機能)をも有する。本実施形態では、微粒子供給手
段32Y,32M,32C,32Kは、予め現像剤と剥
離性向上剤の微粒子とを混合して現像剤の周囲を微粒子
で被覆した現像剤を用意しておき、この微粒子で被覆さ
れた現像剤を微粒子担持ロール34Y,34M,34
C,34Kに供給し微粒子担持ロール34Y,34M,
34C,34Kを介して像担持体に供給する方式がとら
れている。微粒子担持ロール34Y,34M,34C,
34Kとしては、直径4mmの導電性芯金の周囲に弾性
層が形成された直径6mmのロールが用いられる。この
弾性層により、微粒子で被覆された現像剤が担持され
る。微粒子担持ロールは感光体の周速度の0.1倍ない
し10倍の周速度で回転するよう駆動され、その回転に
より弾性層が担持する、微粒子で被覆された現像剤を像
担持体に供給する。なお、微粒子担持ロールの回転方向
は像担持体の回転方向と同方向あるいは逆方向のいずれ
でもよい。微粒子担持ロールの弾性層の材料としては、
第1の実施形態の転写ロールと同様の半導電性ロール材
料を用いることができる。
【0048】微粒子供給手段32Y,32M,32C,
32Kに備えられた微粒子担持ロール34Y,34M,
34C,34Kの長手方向の両端部には、各像担持体と
各微粒子担持ロールとの間に0.25mmの間隔が保持
されるよう、直径5.5mmの円盤状のポリアセタール
製の支持部材36Y,36M,36C,36Kが備えら
れている。これらの支持部材36Y,36M,36C,
36Kがそれぞれ像担持体30Y,30M,30C,3
0Kの外周面に当接し像担持体30Y,30M,30
C,30Kを支持する。なお、本実施形態の微粒子供給
手段による微粒子供給には電気的な方法は採用されてい
ないので、支持部材36Y,36M,36C,36Kの
材質は絶縁性、非絶縁性のいずれでもよい。
【0049】本実施形態では、像担持体30Y,30
M,30C,30Kは、支持部材35a,35b,35
c,35d,35e,36Y,36M,36C,36K
によって3点支持されている。支持部材の総数は上記の
各実施形態におけると同様18個であり、本発明によら
ずに4本の像担持体を3点支持した場合の24個と比べ
て支持部材の占めるスペースを大幅に減少させることが
可能となるので、画像記録装置を小型化することができ
る。
【0050】本実施形態における像担持体30Y,30
M,30C,30Kの駆動は、図3および図4に示した
ベルト駆動方式と同様の方式で行われ、図3および図4
に示したと同様に、像担持体30Y,30M,30C,
30Kは伝動ベルトにより同一周速度で回転駆動される
ので、バンディングの少ない高画質の画像を形成するこ
とができる。
【0051】なお、上記の各実施形態においては、各像
担持体の長手方向の端部の外周面上に卷き掛けられた帯
状の動力伝達体により動力伝達を行っているが、本発明
の画像記録装置の像担持体駆動手段は、このような帯状
または線状の動力伝達体により像担持体を駆動するもの
に限られるものではなく、前述のように構成された支持
部材により各像担持体が少なくとも3個所の支持点で支
持される支持方式と両立する駆動方式であればよく、例
えば、各像担持体をモータなどで直接あるいは間接的に
駆動する方式などを採用してもよい。
【0052】次に、動力伝達体が、複数の像担持体の長
手方向の端部の外周面上および支持部材に卷き掛けられ
た、第3の実施形態について説明する。図7は、本発明
の画像記録装置の第3の実施形態における像担持体の駆
動機構の概略構成図である。図7には、像担持体40
Y,40M,40C,40Kと、像担持体支持用の支持
部材45a,45b,45c,45d,45eと、これ
ら各像担持体の長手方向の外周面上および各支持部材に
巻き掛けられた伝動ベルト41とが示されている。像担
持体40Y,40M,40C,40Kは、支持部材45
a,45b,45c,45d,45eと、図示しない転
写手段とにより3点支持されている。像担持体40Y,
40M,40C,40K、支持部材45a,45b,4
5c,45d,45eおよび伝動ベルト41は、図3に
示した駆動機構における像担持体10Y,10M,10
C,10K、支持部材15a,15b,15c,15
d,15eおよび伝動ベルト11と同様の部材が用いら
れる。
【0053】このように、伝動ベルト41が像担持体4
0Y,40M,40C,40Kおよび支持部材45a,
45b,45c,45d,45eに巻き掛けられた構成
とすることにより、伝動ベルト41の各像担持体への巻
付き角が、図3に示した駆動機構より大きい。従って、
伝動ベルト41の駆動力は各像担持体に伝達されやすく
なる。前述のように、各支持部材は各像担持体に対して
ほぼ120度の間隔で配置されているため、伝動ベルト
41の各像担持体への巻付き角はほぼ240度という大
きな角度となり、各像担持体は伝動ベルト41により確
実な動力伝達を受け、しかも各像担持体は伝動ベルト4
1により同一周速度で駆動されるので、バンディングの
少ない高画質の画像を形成することができる。
【0054】次に、第4の実施形態について説明する。
図8は、本発明の画像記録装置の第4の実施形態の概略
構成図である。図8に示した画像記録装置には、イエロ
ー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各色用の像担持
体50Y,50M,50C,50K、静電潜像形成手段
51Y,51M,51C,51K、支持部材55a,5
5b,55c,55d,55e、現像手段52Y,52
M,52C,52K、中間転写ドラム56および二次転
写ロール58が備えられている。このうち、像担持体5
0Y,50M,50C,50K、静電潜像形成手段51
Y,51M,51C,51Kおよび支持部材55a,5
5b,55c,55d,55eは、図5に示した第2の
実施形態におけるものと同様である。
【0055】本実施形態における現像手段52Y,52
M,52C,52Kは、第1の実施形態と同様、微粒子
供給手段としての機能をも備えている。また、本実施形
態は、いわゆる中間転写ドラムによる中間転写方式を採
用した画像記録装置であり、第2の実施形態における静
電吸着ベルト27の代わりに、中間転写ドラム56が備
えられている。本実施形態では、各像担持体50Y,5
0M,50C,50K上に形成された各色のトナー像
が、矢印A方向に走行する中間転写ドラム56上に順次
重畳されるように転写されて中間転写ドラム56上に多
色トナー像が形成される。形成された多色トナー像は中
間転写ドラム56により転写ロール58の位置まで搬送
され、中間転写ドラム56と転写ロール58とのニップ
部において、そのニップ部に供給されてきた被転写体S
上に一括転写される。
【0056】本実施形態における像担持体50Y,50
M,50C,50Kの駆動は、図3および図4に示した
ベルト駆動方式と同様の方式で行われ、図3および図4
に示したと同様に、像担持体50Y,50M,50C,
50Kは伝動ベルトにより同一周速度で回転駆動される
ので、バンディングの少ない高画質の画像を形成するこ
とができる。
【0057】また、本実施形態では、像担持体50Y,
50M,50C,50Kは、独立した支持部材55a,
55b,55c,55d,55eと、中間転写ドラム5
6とによって3点支持されており、支持部材の総数は中
間転写ドラム56を含めて、11個であり、本発明によ
らずに4本の像担持体を3点支持した場合の24個と比
べて支持部材の占めるスペースをさらに大幅に減少させ
ることが可能となるので、画像記録装置をさらに小型化
することができる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像記録
装置によれば、複数の像担持体それぞれが、各像担持体
の長手方向の両端部近傍の外周面上の、各端部につき少
なくとも3個所の支持点において支持部材により支持さ
れる方式を採用し、かつ、支持部材を現像手段、転写手
段あるいは支持部材の一部と共用させ、また、支持部材
を共通化しているため、小型で低コストの画像記録装置
を実現することができる。
【0059】さらに、各像担持体の長手方向の端部の外
周面上に卷き掛けた動力伝達体により像担持体を駆動す
る方式を採用した場合は、複数の像担持体を同一周速度
で駆動することが可能となりバンディングの発生が防止
された高画質の画像記録装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像記録装置の第1の実施形態を示す
概略構成図である。
【図2】転写ロールを用いた転写手段(a)およびコロ
トロン式の転写手段(b)の概要図である。
【図3】第1の実施形態における像担持体の駆動機構の
概略構成図である。
【図4】図3に示した駆動機構をA−A方向から見た矢
視図である。
【図5】本発明の画像記録装置の第2の実施形態の概略
構成図である。
【図6】本発明の画像記録装置の第3の実施形態の概略
構成図である。
【図7】本発明の画像記録装置の第3の実施形態におけ
る像担持体の駆動機構の概略構成図である。
【図8】本発明の画像記録装置の第4の実施形態の概略
構成図である。
【符号の説明】
1Y,1M,1C,1K 静電潜像形成手段 2Y,2M,2C,2K 現像手段 3Y,3M,3C,3K,3’ 転写手段 4Y,4M,4C,4K 転写ロール 5a,5b,5c,5d,5e,6Y,6M,6C,6
K 支持部材 7 架橋部材 8 コロトロン帯電器 9 支持部材 10Y,10M,10C,10K 像担持体 11 伝動ベルト 12 駆動プーリ 13 アイドラープーリ 14 テンションプーリ 15a,15b,15c,15d,15e 巻掛けプ
ーリ 20Y,20M,20C,20K 像担持体 21Y,21M,21C,21K 静電潜像形成手段 22Y,22M,22C,22K 現像手段 24Y,24M,24C,24K 現像ロール 25a,25b,25c,25d,25e,26Y,2
6C,26M,26K支持部材 27 静電吸着ベルト 30Y,30M,30C,30K 像担持体 31Y,31M,31C,31K 静電潜像形成手段 32Y,32M,32C,32K 微粒子供給手段 33Y,33M,33C,33K 転写手段 34Y,34M,34C,34K 微粒子担持ロール 35a,35b,35c,35d,35e,36Y,3
6M,36C,36K支持部材 37 中間転写ベルト 38 ニップ部 40Y,40M,40C,40K 像担持体 41 伝動ベルト 45a,45b,45c,45d,45e 支持部材 50Y,50M,50C,50K 像担持体 51Y,51M,51C,51K 静電潜像形成手段 52Y,52M,52C,52K 現像手段55a,
55b,55c,55d,55e 支持部材 56 中間転写ドラム 58 二次転写ロール

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数色のトナー像のうちから分担された
    いずれかの色のトナー像が表面に形成され、形成された
    トナー像を担持してそれぞれの転写位置に搬送する、所
    定の方向に回転するロール状の複数の像担持体と、該複
    数の像担持体を駆動する像担持体駆動手段と、該複数の
    像担持体それぞれの表面に静電潜像を形成する複数の静
    電潜像形成手段と、該静電潜像形成手段により形成され
    た静電潜像をトナーで現像して各像担持体上にそれぞれ
    トナー像を形成する複数の現像手段と、前記像担持体上
    に形成されるトナー像の前記被転写体への転写を促進さ
    せる微粒子を前記像担持体上に供給する微粒子供給手段
    と、前記複数の像担持体それぞれに形成されたトナー像
    を、これらのトナー像が所定の被転写体上に順次重畳さ
    れるように転写する転写手段とを備えた画像記録装置に
    おいて、 前記複数の像担持体それぞれが、各像担持体の長手方向
    の両端部近傍の外周面上の、各端部につき少なくとも3
    個所の支持点において前記外周面に当接して前記像担持
    体を支持する支持部材により支持されてなるものであ
    り、かつ、前記少なくとも3個所の支持点において前記
    像担持体を支持する支持部材のうちの少なくとも1個所
    の支持点を支持する支持部材が2以上の像担持体を共通
    に支持する共通支持部材であり、かつ、前記少なくとも
    3個所の支持点において前記像担持体を支持する支持部
    材のうちの少なくとも他の1個所を支持する支持部材
    が、前記現像手段、前記微粒子供給手段および前記転写
    手段のうちのいずれか1つの手段の一部を成し、あるい
    はこれらいずれか1つの手段に支持されて成るものであ
    ることを特徴とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】 前記像担持体駆動手段が、前記複数の像
    担持体の長手方向の端部の外周面上に卷き掛けられた帯
    状または線状の動力伝達体により前記複数の像担持体を
    駆動するものであることを特徴とする請求項1記載の画
    像記録装置。
  3. 【請求項3】 前記動力伝達体が、前記複数の像担持体
    の長手方向の端部の外周面上、および前記支持部材のう
    ちの少なくとも一部の支持部材に卷き掛けられたもので
    あることを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
  4. 【請求項4】 前記現像手段が、前記微粒子供給手段を
    兼ねたものであることを特徴とする請求項1記載の画像
    記録装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1162513A1 (en) * 2000-06-05 2001-12-12 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus
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