JPH10288730A - ズームレンズ - Google Patents

ズームレンズ

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Publication number
JPH10288730A
JPH10288730A JP9720497A JP9720497A JPH10288730A JP H10288730 A JPH10288730 A JP H10288730A JP 9720497 A JP9720497 A JP 9720497A JP 9720497 A JP9720497 A JP 9720497A JP H10288730 A JPH10288730 A JP H10288730A
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JP
Japan
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lens
lens group
zoom
optical axis
cam
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JP9720497A
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English (en)
Inventor
Masaru Shintani
大 新谷
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 4成分以上であっても鏡胴径を大きくしない
ようにすることができるズームレンズを提供する。 【解決手段】 第3レンズ群33を支持する玉枠6に直
進ガイド部6c,6dを設け、この直進ガイド部6c,
6dに係合する被ガイド部7b,8cを、第1レンズ群
31を支持する玉枠7と第2レンズ群32を支持する玉
枠8とにそれぞれ設ける。各被ガイド部7b,8cは、
直進ガイド部6c,6dと略同径位置に構成されるの
で、ズームレンズの径方向寸法を小さくすることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ズームレンズに関
し、詳しくは、高倍率ズームレンズの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、3成分程度のズームレンズで
多段によって構成したズームレンズが種々知られている
が、更なる高倍率化の要望され、最近では、4成分以上
のズームレンズ構成が一般化しつつある。しかし、成分
数が増えると、各成分をズーム移動させるための鏡胴筒
数が増え、それに伴ってズームレンズ径が大きくなると
いう問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明が
解決すべき技術的課題は、4成分以上であっても鏡胴径
を大きくしないようにすることができるズームレンズを
提供することである。
【0004】
【課題を解決ずるための手段】上記技術的課題を解決す
るため、本発明は、以下の構成のズームレンズを提供す
る。
【0005】ズームレンズは、少なくとも4つのレンズ
群が光軸方向に相対的に移動してズーミングする。一つ
の基準レンズ群の光軸方向被写体側に、固定筒に対する
光軸方向移動量がこの基準レンズ群より大きい少なくと
も2つのレンズ群を配置する。この基準レンズ群を支持
するレンズ群玉枠に、円周方向に配置されかつ光軸方向
被写体側に突出する複数の直進ガイド部を設ける。上記
少なくとも2つのレンズ群を支持する各レンズ群玉枠
に、上記直進ガイド部と略同径の位置に円周方向に配置
されかつ光軸方向撮影媒体側に突出して上記直進ガイド
部に沿って案内される複数の被ガイド部をそれぞれ設け
る。
【0006】上記構成において、各直進ガイド部の先端
部と各被ガイド部の先端部とが係合するようにして鏡胴
が繰り出す一方、鏡胴沈胴時には、各直進ガイドと各被
ガイド部とが互いに全体的に重なり合って、鏡胴全長が
短くなる。基準レンズ群より移動量の大きい少なくとも
2つのレンズ群についての各直進ガイドは、被ガイドと
略同径の位置に設けるので、レンズ群が増えたことによ
る大径化を防ぐことができる。
【0007】したがって、4成分以上であっても鏡胴径
を大きくしないようにすることができる。
【0008】また、基準レンズ群より被写体側のレンズ
群は、光軸方向移動量が大きいので、鏡胴沈胴時の全長
を短くできる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
ズームレンズについて、図1〜図5を参照しながら説明
する。ここで、図1〜図3は、ズームレンズの断面図で
あり、図1はテレ端状態、図2はワイド端状態、図3は
沈胴状態をそれぞれ示している。図4は、ズームレンズ
の分解斜視図である。図5は、ズームレンズを軸方向か
ら見た透視図である。
【0010】まず、ズームレンズの全体構成について説
明する。このズームレンズは、第1〜第4レンズ群3
1,32,33,34を含む4成分からなるズームレン
ズであり、その鏡胴は、大略、固定筒1と、ズーム駆動
環2と、ズーム作動環3と、直進カム筒4と、カム環5
と、直進筒6と、第1レンズ群保持筒7と、第2レンズ
群保持筒8と、第3レンズ群玉枠10と、第4レンズ群
玉枠9とを備える。
【0011】固定筒1は、大略円筒形状の筒壁1sと、
筒壁1s前端に結合されたフランジ部1tとを有し、フ
ランジ部1tがカメラ本体に固定されるようになってい
る。固定筒1は、その筒壁1sを貫通する螺旋状のカム
溝1aが形成され、その外周面後端部には全周に延在す
る係止溝1bが、その内周面には軸方向に延在する直進
溝1cが、それぞれ形成されている。
【0012】ズーム駆動環2は、固定筒1に外嵌し、固
定筒1のフランジ部1tと、固定筒1の係止溝1bに係
止した抜け止めリング13とによって、回転自在に挟持
される。ズーム駆動環2の内周面には、軸方向に延在す
る直進溝2aが形成されている。
【0013】ズーム作動環3は、固定筒1の内側に配置
され、固定筒1から出没するようになっている。すなわ
ち、ズーム作動環3は、その外周面後端部に、固定筒1
のカム溝1aに係合するカムフォロワー3aと、ズーム
駆動環2の直進溝2aに係合する直進ピン3bとが一体
的に突設され、固定筒1に対してズーム駆動環2が回転
すると、ズーム駆動環2とともに固定筒1に対して回転
しながら軸方向に移動するようになっている。ズーム作
動環3の内周面には、軸方向に延在する直進溝3cが形
成され、ズーム作動環3の内周面前端部には周方向に延
在するバヨネット溝3dが形成されている。
【0014】直進カム筒4は、ズーム作動環3の内側に
配置され、ズーム作動環4と一体的に軸方向に移動する
ようになっている。すなわち、直進カム筒4は、その前
端部に、ズーム作動環3のバヨネット溝3dにバヨネッ
ト結合するバヨネット爪4bが径方向外向きに突設され
ていて、ズーム作動環3にバヨネット結合するようにな
っている。また、直進カム筒4は、その後端部に、固定
筒1の直進溝1cに係合する直進ガイド4aが径方向外
向きに突設されていて、固定筒1に対して回転すること
なく軸方向に移動するようになっている。直進カム筒4
には、その筒壁を貫通する螺旋状のカム溝4cが形成さ
れ、その内周面には、軸方向に延在する直進溝4dが形
成されている。
【0015】カム環5は、直進カム筒4の内側に配置さ
れ、直進カム筒4とズーム作動環3との相対回転によっ
て、直進カム筒4から出没するようになっている。すな
わち、カム環5は、その後端部に、直進カム筒4のカム
溝4cに係合するカムフォロワー5aと、ズーム作動環
3の直進溝3cに係合する直進ピン5bとが径方向外向
きに一体的に突設され、直進カム筒4とズーム作動環3
との相対回転によって、回転しながら軸方向に移動する
ようになっている。カム環5の内周面には、2種類の螺
旋状のカム溝5c,5dが形成されている。また、カム
環5の内周面後端部には、バヨネット溝5eが形成され
ている。
【0016】直進筒6は、カム環5の内側に配置され、
カム環5と一体的に軸方向に移動するようになってい
る。すなわち、直進筒6は、その後端部に、カム環5の
バヨネット溝5eにバヨネット結合するバヨネット爪6
bと、直進カム筒4の直進溝4dに係合する直進ガイド
6aとがそれぞれ径方向外向きに突設され、回転するこ
となく、カム環5とともに軸方向に移動するようになっ
ている。直進筒6は、その筒壁が前側から軸方向に切り
欠かれて櫛歯状となっていて、切り欠かれた各溝の軸方
向に延在する対向する側面によって、2種類の直進ガイ
ド部6c,6dが形成されている。直進筒6の内部に
は、フォーカス駆動される第3レンズ群33が保持され
るようになっている。
【0017】詳しくは、直進筒6の内部には、フォーカ
ス押え台板12が設けられている。フォーカス押え台板
12の前側には、シャッター羽根27及びシャッター駆
動機構28とフォーカス駆動機構15とがシャッター羽
根押え17とともに固定される。フォーカス押え台板1
2の内側には、大略リング状のフォーカス駆動リング1
1が回転自在に支持される。フォーカス駆動リング11
は、その外周面に歯車部11aが形成され、フォーカス
駆動機構15に結合された出力ギヤ23に噛合するよう
になっている。フォーカス駆動リング11の内周面に
は、ヘリコイド11bが形成されている。フォーカス駆
動リング11の内側には、第3レンズ群33を保持する
第3レンズ群玉枠10が配置される。第3レンズ群玉枠
10は、その外周面にヘリコイド10bが形成され、フ
ォーカス駆動リング11のヘリコイド11bとヘリコイ
ド結合するようになっている。第3レンズ群玉枠10
は、その後端に、径方向外向きに突出する直進ガイド1
0aが突設され、フォーカス押え台板12の内周面に形
成された直進ガイド溝12aに係合して、回転が規制さ
れ、直進案内されるようになっている。直進ガイド溝1
2aには、圧縮ばね16sが軸方向に配置され、第3レ
ンズ群玉枠10が常に光軸方向後方へ付勢され、第3レ
ンズ群玉枠10とフォーカス駆動リング11とがガタな
くヘリコイド結合するようになっている。第3レンズ群
玉枠10は、フォーカス駆動機構15が駆動して出力ギ
ヤ23が回転し、フォーカス駆動リング11が回転する
と、光軸方向にヘリコイド送りされ、ズームレンズのフ
ォーカスを調整する。
【0018】第1レンズ群保持筒7は、カム環5の内側
に配置され、カム環5と直進筒6との相対回転によっ
て、直進駆動されるようになっている。すなわち、第1
レンズ群保持筒7は、その後端部に、カム環5の第1の
カム溝5cに係合するカムフォロワー7aが径方向外向
きに突設されている。第1レンズ群保持筒7の筒壁は、
その後側から光軸方向前方に延在する溝が切り欠かれ、
この溝の光軸方向に延在する側面によって、直進筒6の
第1の直進ガイド部6cに係合する被ガイド部7bが形
成されている。
【0019】第2レンズ群保持筒8も、第1レンズ群保
持筒7と同様、カム環5の内側に配置され、カム環5と
直進筒6との相対回転によって、直進駆動されるように
なっている。第2レンズ群保持筒8は、第1レンズ群保
持筒7の後側に配置される。第2レンズ群保持筒8は、
その後端部に、カム環5の第2のカム溝5dに係合する
カムフォロワー8aが径方向外向きに突設されている。
第2レンズ群保持筒8の筒壁は、その後側から光軸方向
前方に延在する溝が切り欠かれ、この溝の光軸方向に延
在する側面によって、直進筒6の第2の直進ガイド部6
dに係合する被ガイド部8cが形成されている。第2レ
ンズ群保持筒8は、その筒壁の内周面に、軸方向に延在
する係合溝8eが形成され、筒壁の前端部には、第2レ
ンズ群32を保持する第2レンズ群玉枠本体18が結合
されるようになっている。
【0020】第4レンズ群玉枠9は、第2レンズ群保持
筒8の内側に配置され、第2レンズ群保持筒8によって
支持されるようになっている。第4レンズ群玉枠9の外
周面には、第2レンズ群保持筒8の係合溝8eに係合す
る突起9aが突設されている。第4レンズ群玉枠9とフ
ォーカス押え台板12との間には、円錐形状の圧縮ばね
16tが軸方向に配置され、第4レンズ群玉枠9が光軸
方向後方へ付勢されるようになっている。これによっ
て、鏡胴繰り出し時には、第2レンズ群8の係合溝8e
の後端8bに第4レンズ群玉枠9の突起9aが圧接し、
第4レンズ群玉枠9の第4レンズ群34は、第2レンズ
群保持筒8の第2レンズ群32と一定の距離を保ちなが
らリンクして駆動されるようになっている。第2レンズ
群保持筒8の係合溝8eの後端8bと、第4レンズ群玉
枠9の突起9aの後側の斜面とは、光軸を回転対称軸と
する同一頂角の円錐面である。そのため、第4レンズ群
玉枠9は、第2レンズ群保持筒8と同軸となるように調
心作用を受けながら、第2レンズ群保持筒8に支持され
る。
【0021】ズームレンズの後端部には、カメラ本体か
らストッパ14が突出している。ストッパ14は、鏡胴
沈胴時に、第4レンズ群玉枠9に当接して第4レンズ群
玉枠9の軸方向後方への移動を阻止する。これによっ
て、鏡胴沈胴時には、第2レンズ群保持筒8だけが軸方
向後方へ移動して第4レンズ群玉枠9に接近し、第2レ
ンズ群保持筒8の係合溝8eの後端8bと第4レンズ群
玉枠9の突起9aとが離反し、圧縮ばね16tがチャー
ジされ、図3に示す沈胴状態となる。
【0022】ズーム作動環3と、カム環5と、第1レン
ズ群保持筒7との外側には、それぞれ飾り筒24,2
5,26が圧入されている。また、固定筒1と、ズーム
作動環3と、カム環5とのそれぞれの前端内側には、遮
光ゴムリング19,20,21が固定され、各筒1,
3,5と飾り筒24,25,26との間を遮光してい
る。また、第2レンズ群保持筒8の前端にも遮光ゴムリ
ング22が固定され、第1レンズ群保持筒7の内径に対
して圧接するようになっていて、第1レンズ群保持筒7
と第2レンズ群保持筒8との間を遮光している。第2レ
ンズ群32と第3レンズ群33との間に関しては、シャ
ッター羽根押え17及び第2レンズ群保持筒8からそれ
ぞれ延在した簿肉リング部17a,8dが互いにインロ
ー関係をズーム動作中も保持することによって、遮光を
している。
【0023】次に、ズーミング動作について図1〜図3
を用いて説明する。図2のワイド端状態または図3の沈
胴状態から不図示のズームモータが回転すると、回転力
は同じく不図示の減速系を介して、ズーム駆動筒2に回
転力が伝達される。ズーム駆動筒2の直進溝2aと固定
筒1のカム溝1aとには、ズーム作動環3の直進ピン3
bとカムフォロワー3aとがそれぞれ係合しているの
で、ズーム駆動環2に回転力が伝達されて回転すると、
ズーム作動環3は、固定筒1に対して回転しながら光軸
方向に前進する。
【0024】ズーム作動環3のバヨネット溝3dには、
直進カム筒4のバヨネット爪4bがバヨネット結合して
おり、直進カム筒4の直進ガイド4aが固定筒1の直進
溝1cに係合しているので、直進カム筒4は、ズーム作
動環3が光軸方向に回転前進するのに伴って、ズーム作
動環3と光軸方向に直進する。
【0025】カム環5は、直進カム筒4のカム溝4cに
そのカムフォロワー5aが係合し、ズーム作動環3の直
進溝3cにその直進ピン5bが係合するので、直進カム
筒4とズーム作動環3とが相対回転すると、直進カム筒
4およびズーム作動環3に対して回転しながら光軸方向
に前進する。
【0026】直進筒6は、カム環5のバヨネット溝5e
にそのバヨネット爪6bがバヨネット結合し、直進カム
筒4の直進溝4dにその直進ガイド6aが係合するの
で、カム環5とともに直進する。直進筒6には第3レン
ズ群玉枠10が固定されているので、第3レンズ群33
は直進筒6とともに移動する。
【0027】第1レンズ群保持筒7は、カム環5のカム
溝5cにそのカムフォロワー7aが係合し、直進筒6の
直進ガイド部6cにその被ガイド部7bが係合するの
で、カム環5と直進筒6とが相対回転すると直進駆動さ
れる。第1レンズ群保持筒7には第1レンズ群31が保
持されているので、第1レンズ群31は第1保持筒7と
ともに移動する。
【0028】第2レンズ群保持筒8は、カム環5の第2
のカム溝5dにそのカムフォロワー8aが係合し、直進
筒6の第2の直進ガイド部6dにその被ガイド部8c係
合するので、カム環5と直進筒6とが相対回転すると直
進駆動される。第2レンズ群保持筒8には第2レンズ群
玉枠本体18が固定されているので、第2レンズ群32
は第2レンズ群保持筒8とともに移動する。
【0029】第4レンズ群玉枠9は、圧縮ばね16sの
付勢によって第2レンズ群8の係合溝8eの後端8bに
その突起9aが圧接し、第2レンズ群保持筒8と一定の
距離を保ちながらリンクして駆動される。したがって、
第4レンズ群34は、第2レンズ群と一定距離を保ちな
がら移動する。
【0030】このズームレンズは、非撮影時(携帯時)
には、カメラ全長を短くするために各レンズ群31,3
2,33,34を図2に示すワイド端から更に繰り込ん
だ図3に示す沈胴位置まで移動可能としているが、沈胴
位置からワイド端位置へ、ワイド端位置から図1に示す
テレ端位置ヘは各々上述の動作によって連続的に移動す
る。
【0031】次に、フォーカスの動作について説明す
る。フォーカス駆動機構15のアクチュエーターである
ステッピングモータ(図1にはステータ部、図2にはコ
イル部、図3にはロータ部がそれぞれ断面で図示されて
いる)が回転すると、不図示の歯車減速系を介して出力
ギヤ23が回転して、フォーカスリング11に回転力が
伝達される。フォーカスリング11が回転すると、第3
レンズ群玉枠10の外周のヘリコイド10bがフォーカ
スリング11の内側のヘリコイド11bと噛合し、かつ
第3レンズ玉枠10の直進ガイド10aがフォーカス押
え台板12の直進ガイド溝12aに係合するので、第3
レンズ群玉枠10は直進筒6に対して回転することなく
光軸方向に移動する。
【0032】ズーミング及びフォーカシングの動作につ
いては大略以上のようになるが、さらに、本実施形態の
特徴について詳しく述べる。
【0033】第1の特徴は、絞り駆動機構とフォーカス
駆動機構とを光軸方向に突出するように構成した点であ
る。
【0034】すなわち、図1および図5に示すように、
絞りを兼ねるシャッター羽根27を駆動するシャッター
駆動機構28の一部、すなわちアイリスモータを、シャ
ッター羽根27を有する第3レンズ群33から光軸方向
前方に突出させている。シャッター駆動機構28の突出
側に隣接する第2レンズ群32の周囲には、鏡胴沈胴時
にシャッター駆動機構28の突出部分が格納されるスペ
ース36を設けている。
【0035】また、フォーカス駆動機構15の一部、す
なわちステッピングモータを、フォーカス駆動する第3
レンズ群33から光軸方向前方に突出させている。フォ
ーカス駆動機構15の突出側の第2レンズ群32の周囲
には、鏡胴沈胴時にフォーカス駆動機構15の突出部分
を格納するスペース37を設ける。
【0036】このように、絞り駆動機構およびフォーカ
ス駆動機構の一部を光軸方向に突出させることによっ
て、径方向外側への突出を小さくすることができる。ま
た、光軸方向への突出部分は、鏡胴沈胴時には、隣接す
る第2レンズ群32の周囲のスペース36,37内に格
納されるので、レンズ群間の軸方向空間を有効利用する
ことができる。また、レンズ間隔やレンズ曲率等レンズ
設計に余裕を与えることができる。このように絞り駆動
機構およびフォーカス駆動機構の配置構成を工夫して、
ズームレンズを小型化している。
【0037】第2の特徴は、ばね付勢力と円錐面の当接
とを利用して、第2レンズ群保持玉枠8が第4レンズ群
玉枠9を調心しながら支持するように構成した点であ
る。
【0038】すなわち、第2レンズ群保持筒部8と第4
レンズ群玉枠9とは、圧縮ばね16tによって光軸方向
沿いに相反する方向に付勢される。第2レンズ群保持筒
8は、その係合溝8eの後端8bに光軸を回転対称軸と
する円錐形状の凹面を有し、第4レンズ群玉枠9は、そ
の突起9aの後側に光軸を回転対称軸とする同一円錐頂
角の円錐形状の凸面を有し、圧縮ばね16tの付勢力に
よって、これらの凹面と凸面とが互いに圧接するように
なっている。これによって、鏡胴繰り出し時には円錐面
同士が一致して同軸となり、第4レンズ群玉枠9には、
第2レンズ群保持筒8に対して常に調心作用が働き、第
2および第4レンズ群32,34は互いに光軸が一致
し、偏心がない状態となる。したがって、第2レンズ群
保持筒8を介して支持される第4レンズ群34の偏心精
度を、第2レンズ群32の偏心精度と同程度とすること
ができる。
【0039】一方、鏡胴沈胴時には、最も後方の第4レ
ンズ群玉枠9はストッパ14に当接し、第2レンズ群保
持筒8は、圧縮ばね16tの付勢力に抗して第4レンズ
群玉枠9に接近する。したがって、ズームレンズは、鏡
胴沈胴時の軸方向寸法が短くなる。
【0040】第3の特徴は、第1および第2レンズ群の
直進案内機構を、径方向寸法が大きくならないように構
成した点である。
【0041】すなわち、固定筒1に対する光軸方向移動
量が第3レンズ群33より大きい2つの第1および第2
レンズ群31,32を、第3レンズ群33の前方に配置
する。第3レンズ群33を支持する直進筒6には、光軸
方向前方にそれぞれ突出する複数の直進ガイド部6c,
6dを設ける。第1および第2のレンズ群31,32を
支持する各レンズ群保持筒7,8には、直進筒6の各直
進ガイド部6c,6dと略同径位置に、光軸方向に延在
する被ガイド部7b,8cをそれぞれ設ける。各直進ガ
イド部6c,6dと各被ガイド部7b,8cとは、鏡胴
繰り出し時には、それぞれの先端側同士が互いに係合す
る一方、鏡胴沈胴時には、各直進ガイド6c,6dと各
被ガイド部7b,8cとが互いに重なり合うことによっ
て、ズームレンズは伸縮する。直進ガイド部6c,6d
および被ガイド部7b,8cは、略同径位置に設けてい
るので、径方向寸法が大きくなることを防ぐことができ
る。したがって、4成分以上のズームレンズであって
も、鏡胴径を大きくしないようにすることができる。
【0042】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、その他種々の態様で実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態のズームレンズのテレ端
状態における断面図である。
【図2】 図1のズームレンズのワイド端状態における
断面図である。
【図3】 図1のズームレンズの沈胴状態における断面
図である。
【図4】 図1のズームレンズの分解斜視図である。
【図5】 図1のズームレンズの軸方向から見た透視図
である。
【符号の説明】
1 固定筒 1a カム溝 1b 係止溝 1c 直進溝 1s 筒壁 1t フランジ部 2 ズーム駆動環 2a 直進溝 3 ズーム作動環 3a カムフォロワー 3b 直進ピン 3c 直進溝 3d バヨネット溝 4 直進カム筒 4a 直進ガイド 4b バヨネット爪 4c カム溝 4d 直進溝 5 カム環 5a カムフォロワー 5b 直進ピン 5c,5d カム溝 5e バヨネット溝 6 直進筒(レンズ群保持枠) 6a 直進ガイド 6b バヨネット爪 6c,6d 直進ガイド部 7 第1レンズ群保持筒(玉枠) 7a カムフォロワー 7b 被ガイド部 8 第2レンズ群保持筒(玉枠) 8a カムフォロワー 8b 後端 8c 被ガイド部 8d 薄肉リング部 8e 係合溝 9 第4レンズ群玉枠 9a 突起 10 第3レンズ群玉枠 10a 直進ガイド 10b ヘリコイド 11 フォーカス駆動リング 11a 歯車部 11b ヘリコイド 12 フォーカス押え台板 12a 直進ガイド溝 13 抜け止めリング 14 ストッパ 15 フォーカス駆動機構 16s,16t 圧縮ばね 17 シャッター羽根押え 17a 薄肉リング部 18 第2レンズ群玉枠本体 19,20,21,22 遮光ゴムリング 23 出力ギヤ 24,25,26 飾り筒 27 シャッター羽根(絞り) 28 シャッター駆動機構(絞り駆動機構) 31,32,33,34 レンズ群 36,37 スペース

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも4つのレンズ群が光軸方向に
    相対的に移動してズーミングするズームレンズにおい
    て、 一つの基準レンズ群の光軸方向被写体側に、固定筒に対
    する光軸方向移動量が該基準レンズ群より大きい少なく
    とも2つのレンズ群を配置し、 該基準レンズ群を支持するレンズ群玉枠に、円周方向に
    配置されかつ光軸方向被写体側に突出する複数の直進ガ
    イド部を設け、 上記少なくとも2つのレンズ群を支持する各レンズ群玉
    枠に、上記直進ガイド部と略同径の位置に円周方向に配
    置されかつ光軸方向撮影媒体側に突出して上記直進ガイ
    ド部に沿って案内される複数の被ガイド部をそれぞれ設
    けたことを特徴とする、ズームレンズ。
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