JPH10288725A - 光ファイバケーブル用スペーサ - Google Patents

光ファイバケーブル用スペーサ

Info

Publication number
JPH10288725A
JPH10288725A JP10009974A JP997498A JPH10288725A JP H10288725 A JPH10288725 A JP H10288725A JP 10009974 A JP10009974 A JP 10009974A JP 997498 A JP997498 A JP 997498A JP H10288725 A JPH10288725 A JP H10288725A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spacer
optical fiber
resin
fiber cable
foaming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10009974A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3349418B2 (ja
Inventor
Eiji Imada
栄治 今田
Yoshinori Hattori
昌憲 服部
Nobunao Ishii
伸尚 石井
Ichiro Kobayashi
一郎 小林
Hideyuki Iwata
秀行 岩田
Takao Ikeda
貴朗 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sanwa Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sanwa Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd, Nippon Telegraph and Telephone Corp, Sanwa Kogyo Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP00997498A priority Critical patent/JP3349418B2/ja
Publication of JPH10288725A publication Critical patent/JPH10288725A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3349418B2 publication Critical patent/JP3349418B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバケーブル用スペーサの溝寸法に関
わらず、可撓性、側圧に対する強度が向上した光ファイ
バケーブル用スペーサを提供する。 【解決手段】 抗張力体の周囲に、光ファイバ収容溝が
形成された樹脂部を有する光ファイバケーブル用スペー
サであって、前記樹脂部の少なくとも最外部を、発泡率
10〜70%、気泡径10〜400μmの熱可塑性樹脂
発泡体で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバを収容
して光ファイバケーブルを形成するための光ファイバケ
ーブル用スペーサの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバは、布設時に加わる応力など
の各種の外力による損傷を防止するために、長手方向に
らせん状または波状の溝を設けた光ファイバケーブル用
スペーサに収容して、ケーブル化することが行われてい
る。従来、この種のスペーサの製造方法としては、鋼線
や繊維強化プラスチックなどの抗張力体の周囲に、発泡
性の熱可塑性樹脂を押出被覆して発泡させた樹脂部を形
成し、その樹脂部に光ファイバを収容する溝を回転押出
ダイスにより形成する方法が知られている(特開平1−
183609号)。また、図6に示すように抗張力体1
2の周囲に、発泡体層13と、光ファイバ収容溝17が
形成された未発泡の最外層14とを備えたスペーサ11
が提案されている(特開平8−234066号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、光ファイバケー
ブルを構成する光ファイバの心線数を増加する、との要
望にともなって、より多くの光ファイバを収容すること
ができるスペーサが望まれており、その要請に応えるた
め、スペーサを大径化したり、溝寸法を大きくすること
が行われている。しかし、抗張力体の周囲に発泡体層を
形成した上述の前者のスペーサでは、その溝寸法を大き
くすると、スペーサに側圧が加わったときに変形して光
ファイバの伝送ロスが増加したり、ドラムに巻き付けて
保管しているうちにスペーサの表面に亀裂が入ったりす
ることがあった。また、溝寸法を大きくするために溝の
深さを深くすると溝が形成されている最外層の厚みが大
きくなり、上述の後者のスペーサの場合には相対的に発
泡体層の厚みが小さくなって発泡体層の形成による可撓
性の向上、軽量化等の効果は低減されてしまう。
【0004】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたもので、光ファイバケーブル用スペーサの溝寸法
に関わらず、可撓性や側圧に対する強度が向上した光フ
ァイバケーブル用スペーサを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1の発
明は、抗張力体の周囲に、光ファイバ収容溝が形成され
た樹脂部を有する光ファイバケーブル用スペーサであっ
て、前記樹脂部の少なくとも最外部が、発泡率10〜7
0%、気泡径10〜400μmの熱可塑性樹脂発泡体で
ある光ファイバケーブル用スペーサを提供する。請求項
2の発明は、前記樹脂部が熱可塑性樹脂発泡体である請
求項1記載の光ファイバケーブル用スペーサを提供す
る。請求項3の発明は、前記樹脂部が、発泡率10%未
満、気泡径400μm未満の中間層を有する、請求項1
に記載の光ファイバケーブル用スペーサを提供する。請
求項4の発明は、前記中間層が接着性樹脂である、請求
項3に記載の光ファイバケーブル用スペーサを提供す
る。請求項5の発明は、前記樹脂部が熱可塑性樹脂発泡
体からなる最内部を有する、請求項1〜4のいずれかに
記載の光ファイバケーブル用スペーサを提供する。請求
項6の発明は、前記樹脂部の最内部が発泡率10〜70
%、気泡径10〜400μmである、請求項1〜5のい
ずれかに記載の光ファイバケーブル用スペーサを提供す
る。請求項7の発明は、前記樹脂部の最内部は充実熱可
塑性樹脂体である、請求項1〜4のいずれかに記載の光
ファイバケーブル用スペーサを提供する。請求項8の発
明は、前記光ファイバ収容溝が、前記最外部に設けられ
ている請求項1〜7のいずれかに記載の光ファイバケー
ブル用スペーサを提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】抗張力体の周囲に設けられ、光フ
ァイバ収容溝を有する樹脂部は、1層または複数の層に
よりなるもの、いずれでも構わないが、その最外部は、
発泡率10〜70%、気泡径10〜400μmの熱可塑
性樹脂発泡体であることが必要である。樹脂部の発泡体
の発泡率、気泡径を上記の範囲に調節することで、光フ
ァイバの収容溝のサイズを大きくしても、良好な可撓性
および側圧に対する強度を有する光ファイバケーブル用
スペーサとなる。
【0007】発泡率が10%未満の場合、スペーサの可
撓性が不十分となり、発泡率が70%を越えると、スペ
ーサとして十分は強度が得られずに、外力を受けたとき
に変形して溝に収容されている光ファイバの伝送ロスが
増加したり、溝倒れが起こるなどの問題が生じる。
【0008】なお、ここで発泡率とは以下のようにして
求めた値を言う。 ρ’:発泡前の樹脂の密度 ρ :発泡体の密度
【0009】最外部の発泡体が10μm未満の気泡が多
数存在するものであると、スペーサとして必要な可撓性
が得られない。また、気泡径が400μmを越えるとス
ペーサが外力を受けた場合に、気泡径が400μmより
大きな気泡部分が変形して、溝内に収容されている光フ
ァイバの伝送ロスが増加することがある。さらに、スペ
ーサはドラムに巻き付けて保管するが、気泡径が大きす
ぎる場合には、気泡径の大きな部分に巻き付け応力が集
中して、表面に亀裂が生じるなどの異常が生じることが
ある。
【0010】なお、気泡形状は必ずしも球形とは限らな
いが、例えば扁平な形状である場合には最大長径をその
気泡の気泡径とする。実際には、スペーサ断面に現れる
気泡について、スライスまたは研磨するなどして気泡径
を求める。後に述べるように、発泡性樹脂を抗張力体上
に押し出すのと同時に発泡させて製造したスペーサの場
合には、気泡が、スペーサの長手方向と気泡の長手方向
がほぼ平行となるように形成されるので、スペーサの長
手方向に対して水平方向に切断して現れる気泡について
気泡径を測定するようにするとよい。
【0011】本発明では、樹脂部の最外部の発泡率と気
泡径とがいずれも上記の範囲内であることが必要で、い
ずれか一方でも上記の範囲外となると良好なスペーサは
得られない。
【0012】前記樹脂部の最外部を構成する熱可塑性樹
脂発泡体は、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリ
エチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチ
レン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂等を単独
で、または必要に応じて適宜混合したものを発泡させて
なるものである。中でも加工性、強度、価格、使用実績
を考慮すると高密度ポリエチレンの発泡体が好ましく用
いられる。
【0013】熱可塑性部樹脂を発泡させる方法として
は、窒素、二酸化炭素、アルゴン、メタン、プロパンあ
るいはフロロカーボン等の樹脂と反応しないガスを押出
シリンダー途中から注入して、押出発泡させる物理発泡
法、または、上記熱可塑性樹脂に化学発泡剤を配合した
コンパウンドを用いて押出発泡させる化学発泡法などが
あり、いずれを用いてもよい。化学発泡に使用する化学
発泡剤とは、その分解温度以上に加熱されると、窒素、
二酸化炭素等のガスを発生する化合物であって、ジニト
ロソペンタメチレンテトラミン、アゾジカルボンアミド
およびその金属塩、4,4−オキシビス(ベンゼンスル
ホニルヒドラジン)、トルエンスルホニルヒドラジドな
どが例示される。これらの発泡剤は単独で使用しても良
いし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。また、
尿素、尿素系化合物、亜鉛華、ステアリン酸亜鉛等の発
泡助剤により分解温度を適宜調整することができる。
【0014】発泡剤の量は、所望の発泡率、気泡径、成
形方法、発泡剤の種類に応じて適宜調整するが、化学発
泡法による場合には、上述の化学発泡剤を熱可塑性樹脂
100重量部に対して0.1〜2重量部の範囲で調整す
るのが適当である。
【0015】また、上記の熱可塑性樹脂には製造工程中
および製造後製品の劣化防止を目的として、有機顔料、
カーボンブラック等の無機顔料、酸化防止剤、紫外線吸
収剤などを適宜添加してもよい。また、必要に応じて、
水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、シリコー
ン、赤燐等の難燃剤や難燃助剤等を適宜添加してもよ
い。
【0016】次に、本発明の光ファイバケーブル用スペ
ーサの製造方法を説明する。抗張力体は通常スペーサの
抗張力体として使用される鋼線などの金属線や繊維強化
プラスチック線状物などの線条材の単線または撚線を用
いることができる。抗張力体の外周上に設けられている
樹脂部は、押出機内で溶融混練した熱可塑性樹脂を、抗
張力体の外周に押出被覆して設けることができ、得られ
た長尺体が硬化した後、外周面上に光ファイバを収容す
るための溝を設けてスペーサを作製する。なお、樹脂部
の最外部は必ず発泡性の熱可塑性樹脂とし、押出発泡被
覆された後の発泡率、気泡径が所定の範囲となるように
発泡剤の種類、その配合量、押出温度などを調整する。
光ファイバ収容溝の形成は、外周面上をカッター(溝フ
ライスカッターまたはエンドミルカッター等)により切
削して行う。このとき、発泡長尺体を中心にカッターを
回転もしくは往復回転させることによって、溝をらせん
状もしくは適当な周期で反転した波状に形成することが
できる。また、溝形成のための切削は数度に分けて行
い、次第に細かい精度で切削すると、能率よく寸法安定
性に優れたスペーサを得ることができる。
【0017】溝の形成方法としては、溶融樹脂を押出機
に取り付けた回転ダイスから押し出して形成する方法も
ある。この場合は、回転ダイスを回転させることにより
螺旋状の溝を形成することができる。また、押し出され
たスペーサを冷却固化する前の半結晶化状態で、押出機
に取り付けられている回転ダイスと同形状のダイスを通
過させ強制的に補整すると、スペーサの寸法安定性を向
上させ、表面の凹凸を少なくすることができる。さら
に、補整により溝倒れしにくくなるという利点もある。
【0018】本発明の光ファイバケーブル用スペーサで
は、抗張力体の周囲に設けられている樹脂部の最外部が
上記したような特定の発泡率、気泡径である熱可塑性発
泡体であればよく、樹脂部の、最外部以外の構成は種々
考えられる。例えば、図1に示すスペーサ1は、抗張力
体2の周囲に設けられている樹脂部6がすべて熱可塑性
樹脂発泡体からなるものである。7は樹脂部6の外周に
設けられている溝である。この場合、樹脂部6の最外部
3以外は特に発泡率、気泡径を限定する必要はないが、
あまり大きな発泡率、気泡径とするとスペーサとしての
強度が劣るので、最外部の発泡体と同程度の発泡率、気
泡径とするのが実質的である。
【0019】図2に示すスペーサ21は、抗張力体22
の周りに樹脂部26が設けられており、その樹脂部26
は充実熱可塑性樹脂体からなる最内部24と発泡率10
〜70%、気泡径10〜400μmの熱可塑性樹脂発泡
体からなる最外部23により構成されている。溝27は
最外部23である発泡体部分に形成されている。最内部
を構成する充実熱可塑性樹脂体の熱可塑性樹脂は発泡体
と同様の樹脂を用いることができる。
【0020】図3に示すスペーサ31は、抗張力体32
の周りに樹脂部36が設けられており、その樹脂部36
は、最内部34と中間層35と最外部33により構成さ
れている。最内部34と最外部33は、発泡率10〜7
0%、気泡径10〜400μmの熱可塑性樹脂発泡体に
より形成されており、中間層35は発泡率10%未満、
気泡径400μm以下の熱可塑性樹脂体により形成され
ている。光ファイバを収容する溝37は最外部33に形
成されている。
【0021】図4に示すスペーサ41は、抗張力体42
の周りに樹脂部46が設けられており、その樹脂部46
は、最内部44と中間層45と最外部43により構成さ
れている。最内部44と最外部43は、発泡率10〜7
0%、気泡径10〜400μmの熱可塑性樹脂発泡体に
より形成されており、中間層45は発泡率10%未満、
気泡径400μm以下の熱可塑性樹脂体により形成され
ている。光ファイバを収容する溝47はその溝底が中間
層45に達するように形成されている。
【0022】スペーサが外力を受けると、その外力は図
3、図4に示すリブ部38、48に集中する。この外力
が大きくなると層間で剥離を生じたり、溝倒れが発生す
ることがあり、層間の剥離や溝倒れにより溝37、47
が潰れると、溝内に収容されている光ファイバの伝送ロ
ス増加につながる。
【0023】そこで、図3、図4のように中間層35、
45を設ける場合には、中間層の発泡率を10%未満、
気泡径を400μm以下の熱可塑性樹脂体により形成す
ると側圧に対する強度が向上し、層間剥離や溝倒れなど
が発生しにくくなる。また、側圧に対する強度が向上す
るので、スペーサ収容溝のサイズを大きくしてリブ部を
小さくすることも可能であり、光ファイバ溝に収容する
光ファイバ本数を大きくすることにも貢献する。また、
図3のように溝が最外部の発泡体で形成されている部分
に設けられている場合には中間層の最外面が溝底から
0.2mm以上内側に位置するように、図4のように溝
底が中間層に達するように溝が形成されている場合に
は、中間層の最外面が溝底から0.2mm以上外側に位
置するようにし、それぞれ層の厚みを0.5〜1.5m
mとすると、側圧に対する強度が向上し、層間剥離や溝
倒れなどが発生しにくくなる。また、側圧に対する強度
が向上するので、スペーサ収容溝のサイズを大きくして
リブ部を小さくすることも可能であり、光ファイバ溝に
収容する光ファイバ本数を大きくすることにも貢献す
る。
【0024】また、中間層の熱可塑性樹脂として接着性
樹脂を用いると、外力を受けても層間で剥離しにくくな
る。接着性樹脂としては、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−エチルアクリレート共重合体などのポリ
オレフィン系樹脂の他、ポリアミド系樹脂、ポリエステ
ル系樹脂、ポリウレタン系樹脂などが挙げられ、これら
を単独でまたは混合して用いることができる。
【0025】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明す
る。 [実施例1(No.1)]外径1.4mmの単鋼線の周
囲に、高密度ポリエチレン(密度0.95g/cm3
曲げ弾性率90kg/mm2 、メルトフローレート0.
12g/10min )100重量部に対して、アゾジカルボン
アミドを0.2重量部配合して混練した溶融樹脂を20
0℃で押出発泡被覆し、外径14.0mmの発泡長尺体
を得た。得られた発泡長尺体が冷却固化した後、幅2.
6mm、深さ4.1mmの一定周期で反転する螺旋状の
溝が5本形成されるようにセットした切削刃を用いて、
発泡長尺体を荒削りし、次いで、幅2.7mm、深さ
4.2mmの波形を有する切削ダイスを通過させ、幅
2.7mm、深さ4.2mm、表面粗さ1.5μm(中
心線平均粗さ値)以下仕上がりの溝を形成して、図1に
示すような構造のスペーサ(No.1)を作製した。ス
ペーサ(No.1)の発泡体部分の発泡率は25%、気
泡径は10〜50μmであった。なお、気泡径は図5
(a)に示すようにスペーサの長手方向に水平に切断し
たa−a’切断面に現れる気泡のうち、任意に20個を
選び出し、研磨を行ってその20個の気泡について気泡
径(例えば図5(b)ではa−a’〜c−c’のうちb
−b’を気泡径とする)を求め、その最小気泡径と最大
気泡径とを記した。
【0026】[実施例1(No.2〜8)、比較例1
(No.1〜9)]アゾジカルボンアミドの配合量と押
出温度を種々変えて、同様の手法で実施例1(No.2
〜8)および比較例1(No.1〜9)のスペーサを作
製した。得られたスペーサの発泡体部分(樹脂部)の発
泡率と気泡径を表1、2に示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】[従来例]外径1.4mmの単鋼線の周囲
に、高密度ポリエチレン(密度0.95g/cm3 、曲
げ弾性率90kg/mm2 、メルトフローレート0.1
2g/10min)100重量部に対してアゾジカルボ
ンアミドを0.4重量部配合して混練した溶融樹脂を2
00℃で押出発泡被覆して外径が5.0mmとなるよう
に発泡体層を形成した。発泡体層の上に、高密度ポリエ
チレン(密度0.95g/cm3、曲げ弾性率90kg
/mm2 、メルトフローレート0.12g/10mi
n)を回転ダイスを用いて最終外径が14.0mmとな
るように押し出した後、実施例1と同様にして同サイズ
の溝を形成し、図6に示すような発泡体層の上に未発泡
の最外層を有する従来のスペーサを作製した。得られた
スペーサの発泡体層の発泡率は45〜55%、気泡径は
300〜350μmであった。
【0030】得られた実施例1(No.1〜8)および
比較例1(No.1〜9)のスペーサについて、以下の
(1)〜(3)の試験を行い、その特性を評価した。結
果を表1、表2に示す。
【0031】(1)可撓性試験 光ファイバケーブル用スペーサを長さ600mmに切断
し、片端100mmを固定、残り片端500mmが宙に
突き出すように固定した。次いで宙に突き出した片端の
先端に2.5kgの荷重を負荷して、可撓性を調べた。
宙に突き出したスペーサの先端が30秒以内に300m
m以上撓んだものを○とし、撓みが300mm未満であ
ったものを×とした。 (2)側圧試験 長さ5mの光ファイバケーブル用スペーサの5本の溝全
てに、幅2.1mm、厚さ0.3mmの8心テープ状光
ファイバ心線を10枚収納し、厚さ125μmのPET
テープでスペーサの外周囲をPETテープが重ならない
ように1枚巻回した。この8心テープ状光ファイバ心線
実装スペーサを、50mm四方で厚さ5mmの平板2枚
の間に平板同士が平行になるように挟み込んで圧縮試験
機に固定した。平板間に500kgの荷重を1.0mm
/minで加え、スペーサに収納されている8心テープ
状光ファイバ心線の伝送ロス増を波長1.55μm帯で
測定した。伝送ロス増が0.1dB/km以下であるも
のを○とし、伝送ロス増が0.1dB/kmを越えたも
のを×とした。 (3)定歪み環境応力き裂試験 長さ5mの光ファイバケーブル用スペーサを、φ300
mmのマンドレルに5ターン巻き付けたサンプルを作製
した。このサンプルを50±2℃のアルキルアリルポリ
オキシエチレンの10%水溶液に100時間浸漬した
後、スペーサ表面を拡大鏡で観察した。スペーサ表面に
ひび割れ、亀裂等の異常がないものを○とし、スペーサ
表面にひび割れ、亀裂等の異常が発生したものを×とし
た。
【0032】表1に示すように、実施例1(No.1〜
8)のスペーサは、樹脂部が発泡率10〜70%、気泡
径10〜400μmである発泡体により構成されている
ため、可撓性、側圧に対する強度ともに優れており、ま
たマンドレルに巻き付けた状態で長期にわたって安定し
て保管することができる。それに対して、比較例1(N
o.1)のスペーサは、樹脂部が発泡していない充実樹
脂体よりなるものであるため、可撓性に劣る。比較例1
(No.2、3、8、9)のスペーサは、樹脂部が発泡
体よりなり、その気泡径は10〜400μmの範囲にあ
るが、発泡率が小さすぎたり、大きすぎたりするために
可撓性または側圧に対する強度が劣るものとなってい
る。比較例(No.4〜7)のスペーサは、最外部を構
成する発泡体が適当な発泡率を有するものの気泡径が小
さすぎたり、大きすぎたりするために、可撓性または側
圧に対する強度が劣るものとなっている。また、抗張力
体の上に発泡体、充実樹脂体がこの順で設けられている
従来のスペーサについても、実施例1、2と同様に
(1)〜(3)の試験を行ったが、可撓性に劣るもので
あった。
【0033】[実施例2(No.9)]外径1.4mm
の単鋼線の周囲に、高密度ポリエチレン(密度0.95
g/cm3 、曲げ弾性率90kg/mm2 、メルトフロ
ーレート0.12g/10min)を外径5.0mmと
なるように押出被覆し、その上に同時に高密度ポリエチ
レン(密度0.95g/cm3 、曲げ弾性率90kg/
mm2 、メルトフローレート0.12g/10min)
100重量部に対してアゾジカルボンアミドを0.16
重量部配合して混練した溶融樹脂を195℃で押出発泡
被覆し、外径14.0mmの長尺体を得た。得られた長
尺体が冷却固化した後、実施例1と同様にして幅2.7
mm、深さ4.2mm、表面粗さ1.5μm(中心線平
均粗さ値)の一定周期で反転するらせん状の溝が5本を
形成して、図2に示すような充実熱可塑性樹脂体からな
る最内部と発泡体からなる最外部とを有する実施例2
(No.9)のスペーサを作製した。発泡体部分(最外
部)の発泡率は17%、気泡径は10〜50μmであっ
た。
【0034】[実施例2(No.10〜12)]同様の
方法で、アゾジカルボンアミドの配合量と押出温度を調
整することによって、最外部を構成する発泡体の発泡
率、気泡径を種々に変化させた実施例2(No.10〜
12)のスペーサを作製した。得られたスペーサの発泡
体部分(最外部)の発泡率と気泡径を表3に示す。
【0035】
【表3】
【0036】得られた実施例2(No.9〜12)のス
ペーサについて、実施例1と同様に(1)〜(3)の試
験を行い、その特性を評価した。結果を表3に示す。
【0037】表3に示すように、実施例2(No.9〜
12)のスペーサは、最外部が発泡率10〜70%、気
泡径10〜400μmである発泡体により構成されてい
るため、可撓性、側圧に対する強度ともに優れ、またマ
ンドレルに巻き付けた状態で長期にわたって安定して保
管することができる。
【0038】[実施例3(No.13)]外径1.4m
mの単鋼線の周囲に、高密度ポリエチレン(密度0.9
5g/cm3 、曲げ弾性率90kg/mm2 、メルトフ
ローレート0.12g/10min )100重量部に対して、
アゾジカルボンアミドを0.2重量部配合して混練した
溶融樹脂を200℃で押出発泡被覆し、その上に接着性
樹脂(密度0.95g/cm3 、メルトフローレート
0.2g/10min )を180℃で押出被覆し、その上に高
密度ポリエチレン(密度0.95g/cm3 、曲げ弾性
率90kg/mm2 、メルトフローレート0.12g/10
min )100重量部に対して、アゾジカルボンアミドを
0.2重量部配合して混練した溶融樹脂を200℃で押
出発泡被覆した。得られた長尺体が冷却固化した後、実
施例1と同様にして幅2.7mm、深さ4.2mm、表
面粗さ1.5μm(中心線平均粗さ値)の一定周期で反
転するらせん状の溝5本を形成して、図3に示すよう
な、最内部、中心層、最外部を有する実施例3(No.
13)スペーサを作製した。なお、各部の厚みが、最内
部1.3mm、中間層0.5mm、最外部4.5mmと
なるように調整して作製した。得られたスペーサの最内
部、中間層、最外部の発泡率、気泡径を表4に示す。
【0039】[実施例3(No.14〜22)] [比較例2(No.10〜20)]同様の方法で、アゾ
ジカルボンアミドの配合量と押出温度を調整することに
よって、発泡体部分の発泡率、気泡径を種々に変化させ
た実施例3(No.14〜22)および比較例2(N
o.10〜20)のスペーサを作製した。得られたスペ
ーサの発泡体部分(最外部)の発泡率と気泡径を表4、
5に示す。
【0040】
【表4】
【0041】
【表5】
【0042】実施例3(No.14〜22)、比較例2
(No.10〜20)のスペーサについて、上記の
(1)〜(3)の試験を行い、その特性を評価した。な
お、(2)側圧試験は以下のように条件を変えて行っ
た。長さ5mの光ファイバケーブル用スペーサの5本の
溝全てに、幅2.1mm、厚さ0.3mmの8心テープ
状光ファイバ心線を10枚収納し、厚さ125μmのP
ETテープでスペーサの外周囲をPETテープが重なら
ないように1枚巻回した。この8心テープ状光ファイバ
心線実装スペーサを、50mm四方で厚さ5mmの平板
2枚の間に平板同士が平行になるように挟み込んで圧縮
試験機に固定した。平板間に750kgの荷重を1.0
mm/minで加え、スペーサに収納されている8心テ
ープ状光ファイバ心線の伝送ロス増を波長1.55μm
帯で測定した。伝送ロス増が0.1dB/km以下であ
るものを○とし、伝送ロス増が0.1dB/kmを越え
たものを×とした。
【0043】表4に示すように、実施例3(No.13
〜22)のスペーサは、樹脂部の最外部が発泡率10〜
70%、気泡径10〜400μmである発泡体により構
成されているため、可撓性、側圧に対する強度ともに優
れており、またマンドレルに巻き付けた状態で長期にわ
たって安定して保管することができる。それに対して、
比較例2(No.10〜14)のスペーサは、最外部が
未発泡であるために可撓性に劣る。また、比較例2(N
o.15〜20)に示すように、最外部が発泡体であっ
てもその発泡率、気泡径が同時に所定の範囲を満たして
いなければ、可撓性または側圧に対する強度が劣るもの
になったり、マンドレルに巻き付けた状態で長期にわた
って安定して保管するには適さないスペーサとなったり
した。
【0044】[実施例4(No.23)]実施例3(N
o.13)と同様の樹脂を用いて、図4に示すような最
内部、中心層、最外部を有する実施例3(No.14)
のスペーサを作製した。なお、各部の厚みが、最内部
1.3mm、中間層1.1mm、最外部3.9mmとな
るように調整して作製した。光ファイバを収容する溝の
溝底は中間層の最外面から0.2mm内側に形成されて
いる。得られたスペーサの最内部、中間層、最外部の発
泡率、気泡径を表6に示す。
【0045】
【表6】
【0046】実施例4(No.23)のスペーサについ
ても、実施例3と同様の(1)〜(3)の試験を行った
が、可撓性、側圧に対する強度ともに優れており、また
マンドレルに巻き付けた状態で長期にわたって安定して
保管することができるものであった。
【0047】
【発明の効果】本発明の光ファイバケーブル用スペーサ
は、同寸法の光ファイバ収納溝を有する従来の光ファイ
バケーブル用スペーサに比較して優れた可撓性を有し、
かつ側圧に対する強度が改善されたもとのなっている。
さらに、ドラムに巻いて長期にわたり安定して保管する
ことができるなど、取り扱いに優れ、布設工事の作業性
を向上させることができる。なお、この効果は光ファイ
バケーブルを構成する光ファイバの多心化に伴って、ス
ペーサの外径が太くなればなるほど増大する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバケーブル用スペーサを説明
するための断面概略図である。
【図2】本発明の光ファイバケーブル用スペーサを説明
するための断面概略図である。
【図3】本発明の光ファイバケーブル用スペーサを説明
するための断面概略図である。
【図4】本発明の光ファイバケーブル用スペーサを説明
するための断面概略図である。
【図5】気泡径の測定を説明するための説明図である。
【図6】従来の光ファイバケーブル用スペーサを説明す
るための断面概略図である。
【符号の説明】
1、21、31、41 光ファイバケーブル用スペーサ 2、22、32、42 抗張力体 3、23、33、43 最外部 24、34、44 最内部 35、45 中間層 6、26、36、46 樹脂部 7、27、37、47 光ファイバ収容溝 38、48 リブ部 11 従来の光ファイバケーブル用スペーサ 12 抗張力体 13 発泡体層 14 最外層 17 光ファイバ収容溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 昌憲 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 石井 伸尚 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 小林 一郎 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 岩田 秀行 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 池田 貴朗 香川県善通寺市仙遊町2丁目5番18号 三 和工業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抗張力体の周囲に、光ファイバ収容溝が
    形成された樹脂部を有する光ファイバケーブル用スペー
    サであって、前記樹脂部の少なくとも最外部が、発泡率
    10〜70%、気泡径10〜400μmの熱可塑性樹脂
    発泡体である光ファイバケーブル用スペーサ。
  2. 【請求項2】 前記樹脂部が熱可塑性樹脂発泡体であ
    る、請求項1記載の光ファイバケーブル用スペーサ。
  3. 【請求項3】 前記樹脂部が、発泡率10%未満、気泡
    径400μm以下の中間層を有する、請求項1に記載の
    光ファイバケーブル用スペーサ。
  4. 【請求項4】 前記中間層は接着性樹脂である、請求項
    3に記載の光ファイバケーブル用スペーサ。
  5. 【請求項5】 前記樹脂部が熱可塑性樹脂発泡体からな
    る最内部を有する、請求項1〜4のいずれかに記載の光
    ファイバケーブル用スペーサ。
  6. 【請求項6】 前記樹脂部の最内部が発泡率10〜70
    %、気泡径10〜400μmである、請求項1〜5のい
    ずれかに記載の光ファイバケーブル用スペーサ。
  7. 【請求項7】 前記樹脂部が、充実熱可塑性樹脂体の最
    内部を有する、請求項1〜4のいずれかに記載の光ファ
    イバケーブル用スペーサ。
  8. 【請求項8】 前記光ファイバ収容溝が、前記最外部に
    設けられている請求項1〜7のいずれかに記載の光ファ
    イバケーブル用スペーサ。
JP00997498A 1997-02-14 1998-01-22 光ファイバケーブル用スペーサ Expired - Lifetime JP3349418B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00997498A JP3349418B2 (ja) 1997-02-14 1998-01-22 光ファイバケーブル用スペーサ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3032197 1997-02-14
JP9-30321 1997-02-14
JP00997498A JP3349418B2 (ja) 1997-02-14 1998-01-22 光ファイバケーブル用スペーサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10288725A true JPH10288725A (ja) 1998-10-27
JP3349418B2 JP3349418B2 (ja) 2002-11-25

Family

ID=26344812

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP00997498A Expired - Lifetime JP3349418B2 (ja) 1997-02-14 1998-01-22 光ファイバケーブル用スペーサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3349418B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999056164A1 (fr) * 1998-04-24 1999-11-04 The Furukawa Electric Co., Ltd. Tige fendue pour cable a fibres optiques et cable a fibres optiques utilisant ladite tige fendue
JP2002240128A (ja) * 2001-02-21 2002-08-28 Fujikura Ltd 光ケーブル用スロットおよびその製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999056164A1 (fr) * 1998-04-24 1999-11-04 The Furukawa Electric Co., Ltd. Tige fendue pour cable a fibres optiques et cable a fibres optiques utilisant ladite tige fendue
JP2002240128A (ja) * 2001-02-21 2002-08-28 Fujikura Ltd 光ケーブル用スロットおよびその製造方法
JP4514972B2 (ja) * 2001-02-21 2010-07-28 株式会社フジクラ 光ケーブル用スロットおよびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3349418B2 (ja) 2002-11-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101339280B (zh) 具有干燥嵌入物的光管组件及其制造方法
US7277615B2 (en) Fiber optic cable having a dry insert and methods of making the same
US6621964B2 (en) Non-stranded high strength fiber optic cable
US7693375B2 (en) Fiber optic cable having a dry insert
US20050226573A1 (en) Optical fiber tape core
US6931184B2 (en) Dry tube fiber optic assemblies, cables, and manufacturing methods therefor
CA2569748C (en) Optical tube assembly having a dry insert and methods of making the same
JP3349418B2 (ja) 光ファイバケーブル用スペーサ
JP2009172995A (ja) 熱可塑性樹脂被覆frp線条物及びその製造方法
WO1996042029A1 (fr) Cable a fibres optiques
JP2001318286A (ja) 光ファイバケーブル及び電力・光複合線
CN114041077A (zh) 用于光纤电缆的泡沫、组合物和制造方法
JPH1123925A (ja) 光ファイバケーブル用テンションメンバおよびこれを用いた光ファイバケーブル
JP2001159725A (ja) 光ファイバユニット
KR19980071328A (ko) 광파이버케이블
JP3976404B2 (ja) 光ファイバケーブル用スペーサおよびその製造方法
JP2002214491A (ja) 難燃光ファイバケーブル用スロット
US20240176088A1 (en) Optical cable with dielectric strength elements and toneable element
US11846822B2 (en) Optical fiber cable with compressed core and manufacturing method thereof
JP7028816B2 (ja) 光ファイバケーブル
JP4927795B2 (ja) 光ファイバケーブル
CA2480195C (en) Optical fiber cable
JP2001350066A (ja) 光ファイバケーブル用スロットロッドおよびそれを用いた光ファイバケーブル
CN115997148A (zh) 具有围绕光纤电缆的条带叠堆的自由空间的发泡管
JP2009294322A (ja) 光ケーブル用スペーサ、光ケーブル、該スペーサ用中芯及びスペーサの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080913

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080913

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080913

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090913

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100913

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110913

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120913

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130913

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term