JPH10288074A - エンジンの空燃比制御装置 - Google Patents

エンジンの空燃比制御装置

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JPH10288074A
JPH10288074A JP9093959A JP9395997A JPH10288074A JP H10288074 A JPH10288074 A JP H10288074A JP 9093959 A JP9093959 A JP 9093959A JP 9395997 A JP9395997 A JP 9395997A JP H10288074 A JPH10288074 A JP H10288074A
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JP
Japan
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fuel ratio
air
high load
ratio feedback
region
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Application number
JP9093959A
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Tatsuo Sato
立男 佐藤
Masayoshi Nishizawa
公良 西沢
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/24Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents characterised by the use of digital means
    • F02D41/2406Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents characterised by the use of digital means using essentially read only memories
    • F02D41/2425Particular ways of programming the data
    • F02D41/2429Methods of calibrating or learning
    • F02D41/2451Methods of calibrating or learning characterised by what is learned or calibrated
    • F02D41/2454Learning of the air-fuel ratio control
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/24Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents characterised by the use of digital means
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    • F02D41/2425Particular ways of programming the data
    • F02D41/2429Methods of calibrating or learning
    • F02D41/2441Methods of calibrating or learning characterised by the learning conditions

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高負荷域でのサージを抑制しながら排気性能
を向上させる。 【解決手段】 高負荷域で空燃比が理論空燃比となるよ
うにセンサ33出力に基づいて演算手段35が空燃比フ
ィードバック補正量αを演算し、このαに基づいて更新
手段36が高負荷域での学習値KBLRC2を更新す
る。高負荷域かつ所定の期間が経過したとき停止手段4
0がαの演算を停止し、高負荷域かつ所定の期間の経過
後は演算手段37が高負荷域での学習値で基本噴射量を
補正することによって燃料噴射量を求める。これによっ
て高負荷域とそれ以外の領域とで燃料噴射に関する部品
の流量特性が大きく変化するとき場合にも、高負荷域に
おいてサージを抑制しながら空燃比を理論空燃比へと制
御できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はエンジンの空燃比
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】吸気脈動の影響を受けてトルク変動が生
じるのであるが、特にスロットルバルブの抵抗が小さく
なる高負荷域では吸気脈動の影響に伴うトルク変動が大
きくなって、サージが発生しやすくなる。その一方で、
高負荷域にはノッキングを回避する必要があり、ノッキ
ング回避のため点火時期をリタードさせると、燃焼期間
が長くなり、サージの現象が出やすくなる。
【0003】そこで、高負荷域では空燃比が理論空燃比
よりもリッチ側になるように燃料増量することによって
ノッキングを抑え、かつ点火時期は燃料増量しない場合
より進角(燃焼期間を短縮)することによりサージの発
生を抑制している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、空燃比を理
論空燃比よりもリッチ側にすると、三元触媒のHC、C
Oに対する転換効率が低下してHC、COが多く排出さ
れるので、排気性能を一段と高めるには高負荷域でも理
論空燃比でエンジンを運転することが望まれる。
【0005】しかしながら、高負荷域で理論空燃比を目
標値として空燃比のフィードバック制御を行ったので
は、このフィードバック制御により空燃比が理論空燃比
を中心として所定の周期で変化する(空燃比の周期的変
動が生じる)ので、サージの発生を抑制することが難し
い。
【0006】かといって、高負荷域で燃料増量もせず空
燃比フィードバック制御も行わないとすれば、空燃比フ
ィードバック制御を行う場合よりサージの発生を抑制で
きるものの、空燃比フィードバックによる燃料補正がな
いため、燃料噴射に関係する部品(たとえば燃料噴射弁
やエアフローメータ)の製造バラツキや経時劣化による
空燃比のずれ(理論空燃比からのずれ)が高負荷域にな
った途端に生じ、この空燃比のずれでリッチ側になった
ときはHC、COが増加し、リーン側になったときはN
Oxが増加する。
【0007】この場合に考えられることは、上記部品の
製造バラツキや経時劣化による空燃比のずれを吸収する
ため空燃比学習値を導入することである。
【0008】しかしながら、空燃比フィードバック制御
域(つまり高負荷域以外の領域)で収束した空燃比学習
値は、高負荷域以外の領域での空燃比のずれに対して有
効であっても、高負荷域での空燃比のずれに対しては有
効でない場合がある。
【0009】たとえば、高負荷域以外の領域においては
ほぼ規定値通りの流量であるのに、高負荷域では規定値
以上の流量となる流量特性の燃料噴射弁がある。この燃
料噴射弁を備えるエンジンでは、高負荷域以外の領域で
空燃比学習値KBLRCが、後述する(3)式の場合、
中心値の1.0にほぼ収束するはずである。そして、こ
の空燃比学習値KBLRCを空燃比フィードバック制御
の停止される高負荷域に用いても空燃比がリッチ側に外
れたままとなり、HC、COが増加する。これは、高負
荷域で規定値以上の流量となる場合に理論空燃比とする
ための空燃比学習値は1.0より小さな値とならなけれ
ばならないところ、実際には高負荷域以外でほぼ規定値
の流量となる場合に収束した空燃比学習値が用いられて
しまうからである。
【0010】また、高負荷域ではほぼ規定値通りの流量
であるのに、高負荷域以外の領域では経時劣化により規
定値以上の流量となる流量特性のエアフローメータがあ
る。このエアフローメータを備えるエンジンでは、高負
荷域以外の領域で燃料過多となるため空燃比学習値が
1.0より小さな値に収束するので、この空燃比学習値
を空燃比フィードバック制御の停止される高負荷域に用
いたとき、空燃比がリーン側に外れたままとなり、NO
xが増加する。高負荷域で規定値の流量となる場合に理
論空燃比とするための空燃比学習値はほぼ1.0となら
なければならないのに、実際には高負荷域以外で規定値
以上の流量となる場合に収束した空燃比学習値が用いら
れてしまうわけである。
【0011】このように、高負荷域とそれ以外の領域と
で、燃料噴射弁やエアフローメータの流量特性が大きく
変化するときには両方の領域を1つの空燃比学習値でカ
バーすることができないのである。
【0012】そこで本発明は、高負荷域専用の学習値を
新たに用意し、高負荷域に入ったら所定の期間だけ空燃
比フィードバック制御を行って高負荷域専用の学習値を
収束させ、その後は空燃比フィードバック制御を停止し
て、その収束させた高負荷域専用の学習値で基本噴射量
を補正することにより、高負荷域でのサージを抑制しな
がら排気性能を向上させることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、図26に
示すように、運転条件に応じた基本噴射量Tpを演算す
る手段31と、高負荷域での学習値KBLRC2を格納
する手段32と、触媒を流れる排気中の酸素濃度に応じ
た出力をするセンサ33と、高負荷域であるかどうかを
判定する手段34と、この判定結果より高負荷域で空燃
比が理論空燃比となるように前記センサ33出力に基づ
いて空燃比フィードバック補正量αを演算する手段35
と、同じく高負荷域でこの空燃比フィードバック補正量
αに基づいて前記高負荷域での学習値KBLRC2を更
新する手段36と、この高負荷域での学習値KBLRC
2と前記空燃比フィードバック補正量αとで前記基本噴
射量Tpを補正して燃料噴射量を求める手段37と、こ
の噴射量の燃料をエンジンに供給する手段38と、高負
荷域かつ高負荷域となってより所定の期間(たとえば時
間)が経過したかどうかを判定する手段39と、この判
定結果より高負荷域かつ前記所定の期間が経過したとき
前記空燃比フィードバック補正量の演算を停止する手段
40とを設けた。
【0014】第2の発明では、第1の発明において高負
荷域となってより前記所定の期間が経過したあとに高負
荷域かつ非低回転域になると空燃比フィードバック制御
を行う。
【0015】第3の発明では、第1または第2の発明に
おいて前記高負荷域以外で空燃比が理論空燃比となるよ
うに前記センサ33出力に基づいて空燃比フィードバッ
ク補正量αを演算する手段と、同じく高負荷域以外でこ
の空燃比フィードバック補正量αに基づいて高負荷域以
外での学習値KBLRC1を更新する手段と、この高負
荷域以外での学習値KBLRC1と高負荷域以外での前
記空燃比フィードバック補正量αとで前記基本噴射量T
pを補正して燃料噴射量を求める手段と、この噴射量の
燃料をエンジンに供給する手段とを設けた。
【0016】第4の発明では、第3の発明において高負
荷域での前記空燃比フィードバック補正量の演算に用い
る比例分(たとえばPLl1とPRl1)を、高負荷域
以外での前記空燃比フィードバック補正量の演算に用い
る比例分(たとえばPL0とPR0)より小さく、かつ
高負荷域での前記空燃比フィードバック補正量の演算に
用いる積分分(たとえばILl1とIRl1)を、高負
荷域以外での前記空燃比フィードバック補正量の演算に
用いる積分分(たとえばIL0とIR0)より小さく設
定する。
【0017】第5の発明では、第4の発明において前記
高負荷域かつ低回転域以外での空燃比フィードバック制
御に用いる比例分と積分分が前記高負荷域以外での空燃
比フィードバック制御に用いる比例分と積分分である。
【0018】第6の発明は、図27に示すように、運転
条件に応じた基本噴射量Tpを演算する手段31と、高
負荷域での学習値KBLRC2を格納する手段32と、
触媒を流れる排気中の酸素濃度に応じた出力をするセン
サ33と、高負荷域であるかどうかを判定する手段34
と、この判定結果より高負荷域で空燃比が理論空燃比と
なるように前記センサ33出力に基づいて空燃比フィー
ドバック補正量αを演算する手段35と、同じく高負荷
域でこの空燃比フィードバック補正量αに基づいて前記
高負荷域での学習値KBLRC2を更新する手段36
と、この高負荷域での学習値KBLRC2と前記空燃比
フィードバック補正量αとで前記基本噴射量Tpを補正
して燃料噴射量を求める手段37と、この噴射量の燃料
をエンジンに供給する手段38と、高負荷域かつ高負荷
域となってより所定の期間(たとえば時間)が経過した
かどうかを判定する手段39と、この判定結果より高負
荷域かつ前記所定の期間が経過したとき前記空燃比フィ
ードバック補正量の演算を停止し、代わって空燃比フィ
ードバック制御周期が長くかつ空燃比振幅が小さくなる
ように微小な比例分および積分分を用いた空燃比フィー
ドバック補正量αを前記センサ33出力に基づいて演算
する手段51とを設けた。
【0019】第7の発明では、第6の発明において高負
荷域となってより前記所定の期間が経過したあとに高負
荷域かつ非低回転域になると比例分および積分分の値を
微小とせずに空燃比フィードバック制御を行う。
【0020】第8の発明では、第6または第7の発明に
おいて前記高負荷域以外で空燃比が理論空燃比となるよ
うに前記センサ33出力に基づいて空燃比フィードバッ
ク補正量αを演算する手段と、同じく高負荷域以外でこ
の空燃比フィードバック補正量αに基づいて高負荷域以
外での学習値KBLRC1を更新する手段と、この高負
荷域以外での学習値KBLRC1と高負荷域以外での前
記空燃比フィードバック補正量αとで前記基本噴射量T
pを補正して燃料噴射量を求める手段と、この噴射量の
燃料をエンジンに供給する手段とを設けた。
【0021】第9の発明では、第8の発明において高負
荷域かつ高負荷域となってから前記所定の期間が経過す
るまでの前記空燃比フィードバック補正量の演算に用い
る比例分(たとえばPLl1とPRl1)を、高負荷域
以外での前記空燃比フィードバック補正量の演算に用い
る比例分(たとえばPL0とPR0)より小さく、かつ
高負荷域かつ高負荷域となってから前記所定の期間が経
過するまでの前記空燃比フィードバック補正量の演算に
用いる積分分(たとえばILl1とIRl1)を、高負
荷域以外での前記空燃比フィードバック補正量の演算に
用いる積分分(たとえばIL0とIR0)より小さく設
定する。
【0022】第10の発明では、第9の発明において前
記高負荷域かつ低回転域以外での空燃比フィードバック
制御に用いる比例分と積分分が前記高負荷域以外での空
燃比フィードバック制御に用いる比例分と積分分であ
る。
【0023】
【発明の効果】高負荷域とそれ以外の領域とで燃料噴射
に関する部品(燃料供給手段や吸入空気量検出手段)の
流量特性が大きく変化する場合に、高負荷域以外で空燃
比フィードバック制御を行い、高負荷域になると空燃比
フィードバック制御を停止して、高負荷域以外で更新し
た従来の空燃比学習値を高負荷域でそのまま用いたので
は、高負荷域での空燃比がリッチ側やリーン側に外れた
ままとなる。
【0024】これに対して第1の発明では、高負荷域に
入ってからも所定の期間だけ空燃比フィードバック制御
を行って高負荷域での学習値を更新するので、所定の期
間内に高負荷域での学習値が収束すれば、そのタイミン
グ以降、空燃比がほぼ理論空燃比へと制御される。つま
り、このときの高負荷域での学習値は、燃料噴射に関す
る部品の製作バラツキや経時劣化による高負荷域での空
燃比のずれを吸収する。したがって、所定の期間経過後
にその高負荷域での学習値により基本噴射量を補正する
ことで、高負荷域とそれ以外の領域とで燃料噴射に関す
る部品の流量特性が大きく変化する場合にも空燃比を理
論空燃比へと制御でき、かつ高負荷域になってより所定
の期間の経過後は空燃比フィードバック制御を停止して
空燃比を変化させることがないのであるから、高負荷域
になってより所定の期間経過後は高負荷域でのサージを
抑制することができる。
【0025】このようにして第1の発明では、高負荷域
に入ったら所定の期間だけ空燃比のフィードバック制御
を行って高負荷域専用の学習値を収束させ、その後は空
燃比フィードバック制御を停止してその収束させた高負
荷域専用の学習値で基本噴射量を補正するので、高負荷
域とそれ以外の領域とで燃料噴射に関する部品の流量特
性が大きく変化する場合にも、高負荷域においてサージ
を抑制しながら排気性能を向上させることができる。
【0026】第2と第7の各発明では、高負荷域となっ
てより所定の期間が経過したあとであって、サージがほ
とんど感じられなくなる高負荷域かつ非低回転域で積極
的に空燃比フィードバック制御を行うので、空燃比フィ
ードバック制御域が広がり、これによって排気性能を一
段と向上させることができる。
【0027】第4の発明ではこれに対応する第1の発明
よりも、また第9の発明ではこれに対応する第6の発明
よりもそれぞれ高負荷域での学習値の更新の速度が鈍く
はなるが、その分だけ高負荷域に入って空燃比フィード
バック制御をしばらく行うあいだもサージを抑制でき
る。
【0028】第6の発明では、高負荷域かつ高負荷域に
なってから所定の期間が経過した後に空燃比フィードバ
ック制御周期が長くかつ空燃比振幅が小さくなる空燃比
フィードバック制御を行うので、高負荷域での空燃比フ
ィードバック制御の停止が長期間にわたることによる空
燃比のずれ、あるいはその途中で外乱が入ることによる
空燃比のずれが生じることがなく、これによって高負荷
域かつ高負荷域になってから所定期間の経過後における
排気性能を一段と向上させることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】図1において、1はエンジン本体
で、その吸気通路8にはスロットルバルブ5の下流に位
置して燃料噴射弁7が設けられ、コントロールユニット
2からの噴射信号により運転条件に応じて所定の空燃比
となるように、吸気中に燃料を噴射供給する。
【0030】コントロールユニット2にはクランク角セ
ンサ4からのRef信号(基準位置信号)とPos信号
(1°信号)、エアフローメータ6からの吸入空気量信
号、水温センサ11からのエンジン冷却水温信号等が入
力され、これらに基づいて基本噴射パルス幅Tpを算出
する。
【0031】排気通路9には三元触媒10が設置され
る。この三元触媒10は理論空燃比を中心とするいわゆ
るウィンドウに空燃比がある場合に最大の転化効率をも
って排気中のNOx、HC、COを同時に浄化できるた
め、コントロールユニット2では、三元触媒10の上流
側に設けたO2センサ33からの出力信号に基づいて排
気空燃比が上記のウィンドウの範囲内で一定の周期をも
って振れるように空燃比のフィードバック制御を行う。
【0032】さて、スロットルバルブの抵抗が小さくな
る高負荷域では、吸気脈動の影響に伴うトルク変動が大
きくなって、サージ(加速、減速を含めた走行時、前後
方向にガタガタするような揺れ動きをすること)が発生
しやすくなり、その一方で、高負荷域でのノッキング回
避のため点火時期をリタードしたのでは、燃焼期間が長
くなってサージの発生を助長することから、高負荷域に
なると燃料増量により空燃比をリッチ側にすることによ
ってノッキングを抑え、かつ点火時期を燃料増量しない
場合より進角(燃焼期間を短縮)させてサージの発生を
抑制するものがある。
【0033】このものでは、高負荷域での空燃比のリッ
チ化により三元触媒のHC、COに対する転換効率が低
下してHC、COが多く排出されてしまう。したがっ
て、排気性能を一段と高めるには高負荷域でも理論空燃
比で運転することが望まれるわけであるが、高負荷域で
空燃比フィードバック制御を行ったのでは、空燃比が周
期的に変化するので、サージの発生を抑制することが難
しい。かといって、高負荷域で燃料増量もせず空燃比フ
ィードバック制御も行わないときは、空燃比フィードバ
ック制御を行う場合よりサージの発生を抑制できるもの
の、フィードバックによる燃料補正がないため、燃料噴
射に関係する部品(燃料噴射弁、エアフローメータ)の
製造バラツキや経時劣化による空燃比のずれが高負荷域
になった途端に生じ、この空燃比のずれでリッチ側(あ
るいはリーン側)になったのでは排気性能が悪くなる。
【0034】これに対処するため本発明の第1実施形態
では、従来の学習値とは別に高負荷域専用の学習値を新
たに用意しておき、高負荷域に入ったら所定の時間だけ
空燃比フィードバック制御を行ってその高負荷域専用の
学習値を収束させ、その後は空燃比フィードバック制御
を停止してその収束させた高負荷域専用の学習値で基本
噴射量を補正する。
【0035】コントロールユニット2で実行されるこの
制御の内容を、以下のフローチャートにしたがって説明
する。
【0036】図2のフローチャートは燃料噴射制御のベ
ースとなるもので、バックグランドジョブ(あるいは一
定時間毎)で実行している。
【0037】ステップ1ではスタータスイッチをみて、
これがONのとき(始動時)はステップ2に進んでタイ
マTIMERに初期値の0を入れる。
【0038】ステップ3ではエアフローメータ出力より
得られる吸入空気量Qaとエンジン回転数Nを読み込
み、ステップ4においてエンジン1回転当たりの吸入空
気量(Qa/N)に定数Kを掛けることによって基本噴
射パルス幅Tpを計算する。
【0039】ステップ5では空燃比フィードバック補正
係数αを演算する。このαの演算については図3のフロ
ーチャートにより説明する。図3の演算ルーチンは一定
時間毎(たとえば10ms毎)に実行する。なお、図3
においてステップ12、13、14、16、17、1
8、19、20、21、22、23が本発明により新た
に設けた部分、それ以外が従来と同じ部分である。
【0040】図3においてステップ11では空燃比フィ
ードバック制御条件(図ではF/B条件で略記)かどう
かみて、空燃比フィードバック制御条件でなければ、ス
テップ12、13、14、15に進む。ステップ12で
はタイマTIMERに0を、フラグF3、F4(始動時
にいずれも“1”に初期設定)に“1”をそれぞれ入
れ、続くステップ15で空燃比フィードバック補正係数
αに1.0を入れて(αをクランプ)、図3のフローを
終了する。
【0041】空燃比フィードバック制御の停止条件は、
始動時、低水温時、アイドル時(アイドル時は空燃比フ
ィードバック制御の停止条件でない場合もある。)、O
2センサ3の異常時、O2センサ3のリッチとリーンの反
転周期が所定値以上になったときなどであり、これらの
条件以外が空燃比フィードバック制御条件の成立時であ
る。なお、本発明では、ステップ11の段階では高負荷
域を空燃比フィードバック制御の停止条件に含めていな
い。後述するように、高負荷域になってより所定の期間
は空燃比フィードバック制御を行うからである。
【0042】空燃比フィードバック制御条件の成立時に
はステップ11よりステップ16、17に進んで基本噴
射パルス幅Tpと所定値Tplを、またタイマTIME
Rと所定値Tlを比較する。
【0043】ここで、所定値Tplは高負荷域の下限を
定める値で、Tp≧Tpl(たとえば吸入負圧で−50
〜−100mmHg以上の領域)のときは高負荷域、T
p<Tplのときは高負荷域以外の領域(この領域を低
負荷域という)である。Tplはエンジン回転数より図
4に示すテーブルを検索して求める。
【0044】タイマTIMERは運転条件が高負荷域と
なってからの経過時間を表す。所定値Tl(たとえば2
〜3秒に相当する値)は、高負荷域となってからも空燃
比フィードバック制御を行う時間を定めるものである。
【0045】これらの判定の結果、 Tp<Tpl(低負荷域)のときはステップ18、1
9、20に、 Tp≧TplかつTIMER<Tl(高負荷域かつ高
負荷域となってから所定時間のあいだ)のときはステッ
プ21、22、23に、 Tp≧TplかつTIMER≧Tl(高負荷域かつ高
負荷域となってから所定時間の経過後)のときはステッ
プ12、13、14、15に それぞれ進む。
【0046】タイマTIMERについてはのときステ
ップ18で0に、のときステップ21でインクリメン
トするので、図9に示したように、高負荷域となったタ
イミングより徐々にTIMERの値が大きくなる。
【0047】フラグF2については、のときステップ
19で“1”に、のときステップ22で“0”に設定
するので、F2=1は低負荷域であることを、またF2
=0は高負荷域であることを表す(図9参照)。
【0048】フラグF3についてはのときステップ2
0で、またフラグF4についてはのときステップ23
でそれぞれ“1”に設定する。これらのフラグF3、F
4は、後述する学習値の更新の際に必要となるものであ
る。
【0049】ステップ24では、O2センサ出力OSR
1をA/D変換して取り込み、ステップ25においてこ
のOSR1とスライスレベル(たとえば500mV付
近)SL1を比較する。OSR1≧SL1であればリッ
チ側にあると判断し、ステップ26でフラグF1に
“1”を入れ、OSR1<SL1であるときはリーン側
にあると判断し、ステップ27においてフラグF1に
“0”を入れる。F1=0によりO2センサ出力がリー
ン側にあることを、F1=1によりリッチ側にあること
を表すわけである。
【0050】ステップ28ではフラグF1の値が前回と
今回で反転したかどうかみて、反転した場合はステップ
29以降に、反転していない場合はステップ36以降に
進む。以下場合分けして述べる。なお、図示しないが、
図3のルーチンの最後でフラグF1の値を変数F1(o
ld)に移しておくことで、次回にF1≠F1(ol
d)であればF1の値が反転したと、またF1=F1
(old)であればF1の値が反転していないと判断す
ることができる。
【0051】〈1〉O2センサ出力が反転した場合 ステップ29ではフラグF1の値をみる。F1=0(リ
ッチからリーンへと反転した場合)であればステップ3
0でαの値を変数αaに移し、ステップ31において学
習値の更新1を行った後、ステップ32で前回の空燃比
フィードバック補正係数であるα(old)に比例分P
Lを加算した値を空燃比フィードバック補正係数αとす
ることによってαを更新する。F1=1(リーンからリ
ッチへと反転した場合)であるときはステップ33でα
の値を変数αbに移し、ステップ34において学習値の
更新2を行った後、ステップ35で前回の空燃比フィー
ドバック補正係数であるα(old)から比例分PRを
差し引いた値を空燃比フィードバック補正係数αとする
ことによってαを更新する。なお、図示しないが、図3
のルーチンの最後でαの値を変数α(old)に移して
おくことで、α(old)に前回の空燃比フィードバッ
ク補正係数を格納しておくことができる。
【0052】ここで、変数αaはαの半周期の最小値
を、また変数αbはαの半周期の最大値をそれぞれ格納
するためのものである(図9参照)。
【0053】学習値の更新1については、図5のフロー
チャートにより、また学習値の更新2については図6の
フローチャートによりそれぞれ説明する。図5において
ステップ51、52、53、54、55、56が、また
図6においてステップ51、71、53、54、55、
56が本発明により新たに設けた部分である。なお、図
6において図5と同一の部分には同一の符号をつけてい
る。
【0054】まず図5から説明すると、ステップ51で
はフラグF2をみて、F2=0(高負荷域)のときはス
テップ52で比例分PLに所定値PL0を入れる。ステ
ップ53ではフラグF3をみて、F3=1のとき(高負
荷域になって始めてのとき)は、ステップ54に進みフ
ラグF3に“0”を入れるだけで図5の今回の操作を終
了する。このフラグF3の“1”へのセットの後も高負
荷域が継続し次回以降にリッチからリーンへの反転時に
なると、ステップ53よりステップ55、56に進み、
αaとαbの平均値αaveを計算し、このαaveを
用いて、 KBLRC2=KBLRC2(old)+M2×(αave−1) …(1) ただし、KBLRC2(old):更新前の高負荷域で
の学習値 M2:更新割合 の式により高負荷域での学習値KBLRC2を更新す
る。この高負荷域での学習値KBLRC2は後述する低
負荷域での学習値KBLRC1とともに、バックアップ
RAMに格納する。
【0055】(1)式の更新割合M2は後述する低負荷
域での学習値KBLRC1の更新割合M1よりも大きく
する。これは、高負荷域では所定時間だけしかKBLR
C2を更新させる機会がないので、学習のスピードを速
めて早期にKBLRC2を収束させる必要があるからで
ある。
【0056】なお、高負荷域かつリッチからリーンへの
反転時になった始めてのときはステップ53、54と流
れてKBLRC2の更新をしないのは次の理由からであ
る。ステップ55でのαaとαbの値はいずれも高負荷
域で得られた値でなければならない。しかしながら、高
負荷域かつリッチからリーンへの反転時になった始めて
のタイミングでは、αaの値を得られるだけで、高負荷
域でのαbの値が得られていない。このときのαbの値
は高負荷域になる前の値(つまり低負荷域での値)であ
るので、このときにもKBLRC2を更新したのでは、
KBLRC2の精度が落ちる。これを避けるため高負荷
域かつリッチからリーンへの反転時になった初めてのタ
イミングではKBLRC2の更新を行わないようにして
いるわけである。
【0057】低負荷域のときは従来と同じである。ステ
ップ57で比例分PLに所定値PL0を入れる。ステッ
プ58ではフラグF4をみて、F4=1のとき(低負荷
域になって始めてのとき)は、ステップ59に進みフラ
グF4に“0”を入れるだけで図5の今回の操作を終了
する。このフラグF4の“1”へのセットの後も低負荷
域が継続して次にリッチからリーンへの反転時になる
と、ステップ58よりステップ60、61に進み、 KBLRC1=KBLRC1(old)+M1×(αave−1) …(2) ただし、KBLRC1(old):更新前の低負荷域で
の学習値 M1:更新割合 の式により低負荷域での学習値KBLRC1を更新す
る。
【0058】なお、低負荷域かつリッチからリーンへの
反転時になった始めてのタイミングでステップ58、5
9と流れてKBLRC1の更新をしないのは、高負荷域
かつリッチからリーンへの反転時になった始めてのとき
ステップ53、54と流れてKBLRC2の更新をしな
い理由と同じである。つまり、このタイミングではαb
の値が低負荷域になる前の値(つまり高負荷域での値)
であるので、このときにもKBLRC1を更新したので
は、KBLRC1の精度が落ちるため、高負荷域かつリ
ッチからリーンへの反転時になった初めてのタイミング
ではKBLRC2の更新を行わないようにしている。
【0059】次に、図6に移ると、図6おいて図5と異
なるのは図6の演算ルーチンをリーンからリッチへの反
転時毎に行う点と、ステップ71、72だけである。ス
テップ71、72ではリーンからリッチへの反転時であ
るため比例分PRに所定値PR0を入れている。
【0060】ここで、所定値PR0と上記の所定値PL
0の特性は従来と同様であり、たとえば回転数Nと負荷
(Tp)より所定のマップを検索して求めればよい。
【0061】これで学習値の更新1、学習値の更新2の
説明を終了し、図3に戻る。
【0062】〈2〉O2センサ出力の反転時でない場合 ステップ36ではフラグF1の値をみる。F1=0(続
けてリーン側)であればステップ37で積分分ILに所
定値IL0を入れ、ステップ38において前回のαであ
るα(old)にこの積分分ILを加算した値をαとす
ることによってαを更新する。F1=1(続けてリッチ
側)であるときはステップ39で積分分IRに所定値I
R0を入れ、ステップ40においてα(old)よりこ
の積分分IRを差し引いた値をαとすることによってα
を更新する。
【0063】上記の所定値IR0、IL0の特性も従来
と同様であり、たとえば回転数Nと負荷(Tp)よりマ
ップを検索して求める。
【0064】このようにしてαの演算を終了したら、図
2のステップ6に戻り、空燃比学習値KBLRCを読み
出す。このKBLRCの読み出しについては図7により
説明する。図7の演算ルーチンは10ms毎に実行す
る。
【0065】ステップ81ではTpとTplを比較し、
Tp<Tpl(低負荷域)のときはステップ82で低負
荷域での学習値KBLRC1を空燃比学習値KBLRC
に、またTp≧Tpl(高負荷域)のときはステップ8
3で高負荷域での学習値KBLRC2を空燃比学習値K
BLRCにそれぞれ移す。このKBLRCは、KBLR
C1、KBLRC2と相違して、単なるRAMで構成
し、始動時に0に初期設定すればよい。
【0066】このようにして空燃比学習値KBLRCの
読み出しを終了したら、図2に戻り、ステップ7で Ti=(Tp+Kathos)×Tfbya ×(α+KBLRC−1)×2+Ts …(3) ただし、Kathos:過渡補正量 Tfbya:目標燃空比相当量 Ts:無効パルス幅 の式により燃料噴射パルス幅Tiを計算する。(3)式
はシーケンシャル噴射の場合のもので、各気筒の所定の
噴射タイミングになると、Tiが出力レジスタに移さ
れ、エンジン2回転毎に1回、Tiに相当する燃料量が
各気筒毎に噴射される。
【0067】(3)式のKathosは壁流燃料に関す
る補正量、Tfbyaは冷間始動時などに1.0より大
きくなって燃料増量するための値である。Tsは燃料噴
射弁の開弁遅れを考慮した値である。なお、従来たとえ
ば、 Tfbya=1+Ktw+Kas+Kmr …(4) ただし、Ktw:水温増量補正係数 Kas:始動後増量補正係数 Kmr:空燃比補正係数 の式により目標燃空比相当量Tfbyaを計算してお
り、高負荷域になるとKmrに1.0より大きな値を与
えて燃料増量を行っていたわけであるが、本発明では高
負荷域で燃料増量を行うことはない。
【0068】ここで、第1実施形態の作用、効果を説明
する。
【0069】高負荷域以外の領域においてはほぼ規定値
通りの流量であるのに、高負荷域になった途端に規定値
以上の流量となる特性の燃料噴射弁を備えるエンジンに
おいて、図8矢印で示したように空燃比フィードバック
制御の行われるA点よりアクセルペダルを踏み込んでB
点より高負荷域に入ったとき、空燃比フィードバック制
御域で収束した従来の空燃比学習値(第1実施形態のK
BLRC1が相当し、このとき空燃比学習値はほぼ1.
0になっている)を高負荷域でそのまま用いたのでは、
図9において第3段目の実線で示したように高負荷域で
の空燃比がリッチ側に外れたままとなる。
【0070】これに対して第1実施形態の作用、効果は
次のようになる。なお、説明の便宜のため高負荷域での
学習値KBLRC2は初期値の1.0にあったとする。
【0071】燃料噴射弁より規定値以上の流量が供給さ
れる高負荷域に入ってからも所定の時間だけ空燃比フィ
ードバック制御が行われることから、空燃比を理論空燃
比に戻すためαが1.0より小さくなってゆき、このと
きのαに基づいて更新される学習値KBLRC2が初期
値の1.0より小さくなっていく。
【0072】この場合、KBLRC2の更新速度を大き
く設定しているので、高負荷域になってよりTlに相当
する時間内でKBLRC2が収束すれば、そのタイミン
グ以降、空燃比がほぼ理論空燃比へと制御される。つま
り、このときのKBLRC2は、燃料噴射弁より規定値
以上の流量が供給される場合に適合した値となってい
る。したがって、Tlに相当する時間の経過後にKBL
RC2により燃料噴射パルス幅Tiを減量することで、
燃料噴射弁より規定値以上の流量が供給される場合にも
空燃比を理論空燃比へと制御でき、かつTlに相当する
時間の経過後は空燃比フィードバック制御を停止するの
であるから、空燃比を変化させることがなく、これによ
って高負荷域でのサージを抑制することができる。
【0073】また、このときのKBLRC2の値はバッ
クアップRAMに保存されるので、その後に燃料噴射弁
の高負荷域での流量特性が変化した場合にも、対処可能
である。
【0074】このようにして第1実施形態では、高負荷
域に入ったら所定の時間だけ空燃比のフィードバック制
御を行って高負荷域専用の学習値を収束させ、その後は
空燃比フィードバック制御を停止してその収束させた高
負荷域専用の学習値で基本噴射量を補正するので、高負
荷域と高負荷域以外の領域とで燃料噴射弁やエアフロー
メータの流量特性が大きく変化する場合においても、高
負荷域でのサージを抑制しながら排気性能を向上させる
ことができるのである。
【0075】図10、図11、図12、図13のフロー
チャートは第2実施形態で、図10および図11は図3
に、図12は図5に、図13は図6にそれぞれ対応す
る。図11のステップ91、92、93、94、図12
のステップ101、図13のステップ111が第1実施
形態と異なる。なお、図10および図11において図3
と同一の部分に、図12において図5と同一の部分に、
図13において図6と同一部分にそれぞれ同一のステッ
プ番号をつけている。
【0076】第2実施形態は、高負荷域で用いる比例
分、積分分を低負荷域で用いる比例分、積分分と異なら
せ、高負荷域で用いる比例分を低負荷域で用いる比例分
よりも小さく、かつ高負荷域で用いる積分分を低負荷域
で用いる積分分よりも小さく設定したものである。
【0077】第1実施形態と異なる部分を主に説明する
と、図11においてリーン継続時かつF2=0(高負荷
域)のときはステップ36、91よりステップ92に進
んで積分分ILに所定値ILl1を入れ、リッチ継続時
かつF2=0(高負荷域)のときはステップ36、93
よりステップ94に進んで積分分IRに所定値IRl1
を入れる。また、リッチよりリーンへの反転時かつF2
=0(高負荷域)のときは図12のステップ51よりス
テップ101に進んで、比例分PLに所定値PLl1を
入れ、リーンよりリッチへの反転時かつF2=0(高負
荷域)のときは図13のステップ51よりステップ11
1に進んで、比例分PRに所定値PRl1を入れる。
【0078】ここで、高負荷域での比例分を定めるPL
l1、PRl1は、図14のように低負荷域での比例分
を定めるPL0、PR0よりも小さく、かつエンジン回
転数が低くなるほど大きくする。高負荷域での積分分を
定めるILl1、IRl1についても、図15のように
低負荷域での積分分を定めるIL0、IR0より小さ
く、かつエンジン回転数が低くなるほど大きくする。
【0079】PLl1、PRl1を図14に示す特性と
しかつILl1、IRl1を図15に示す特性としたの
は次の理由からである。高負荷域でのサージに大きな影
響を与えるトルク変動を抑制するには、空燃比フィード
バック制御の制御周期が長くかつ空燃比の振幅が小さい
ほうがよいため、比例分PL、PRを小さくかつ積分分
IL、IRを小さくする必要がある。比例分PL、PR
を小さくすると、空燃比フィードバック制御周期が長く
なり、積分分IL、IRを小さくすると空燃比の振幅が
小さくなるわけである。
【0080】ただし、積分分IL、IRを小さくしたと
きは、その一方で空燃比フィードバック制御周期が短く
なるため、積分分IL、IRはあまり小さくできるもの
でない。
【0081】そこで、PLl1、PRl1をPL0、P
R0の1/5程度、これに対してILl1、IRl1を
IL0、IR0の1/2程度に小さくすることで、高負
荷域でのサージを抑制できることがわかった。
【0082】しかしながら、高負荷域で空燃比フィード
バック制御を行うのは、そもそも高負荷域専用の学習値
KBLRC2を収束させるのが目的である。KBLRC
2はリッチからリーンへの反転時とその逆への反転時に
更新されるので、空燃比フィードバック制御周期を長く
したのでは反転の機会が減ってKBLRC2の収束が遅
れる。したがって、サージを抑制できるほど大幅には高
負荷域での比例分と積分分をともに小さくできないた
め、図14、図15に示したように、高回転域でPLl
1、PRl1をPL0、PR0の1/5よりも大きく、
かつ高回転域でILl1、IRl1をIL0、IR0の
1/2よりも大きく設定しているわけである。
【0083】また、図14において低回転側でPLl
1、PRl1を、また図15において低回転側でILl
1、IRl1をあまり小さくしないのは、低回転側では
空燃比フィードバック制御周期がもともと長くかつ空燃
比振幅がもともと小さいので、高回転域のようには比例
分と積分分を小さくする必要がないからである。
【0084】なお、図14ではPLl1、PRl1の傾
向をまとめて示しており、PLl1=PRl1かつPL
0=PR0の場合に限らず、PLl1≠PRl1かつP
L0≠PR0となる場合も考えられる。同様にして図1
5もILl1、IRl1の傾向をまとめて示すもので、
ILl1=IRl1かつIL0=IR0の場合に限ら
ず、ILl1≠IRl1かつIL0≠IR0となる場合
が考えられる。
【0085】図16は、図8のように運転条件を変化さ
せた場合に第2実施形態の比例分と積分分とがどのよう
に変化するかを示したもので、高負荷域に入るB点より
比例分と積分分とがともに低負荷域での値よりも小さく
なっている。B点より比例分と積分分とがともに徐々に
減少するのは、高負荷域での比例分、積分分を定める所
定値PLl1、PRl1、ILl1、IRl1がエンジ
ン回転数に応じて減少する特性だからである(図14、
図15参照)。
【0086】なお、実際にはA−B間(低負荷域)でも
比例分と積分分が変化するのであるが、この低負荷域に
おける比例分と積分分の変化は本発明に直接関係しない
ため、一定値で示している。
【0087】このように、第2実施形態では、高負荷域
での空燃比フィードバック制御に用いる比例分を低負荷
域での空燃比フィードバック制御に用いる比例分より小
さくかつ高負荷域での空燃比フィードバック制御に用い
る積分分を低負荷域での空燃比フィードバック制御に用
いる積分分より小さく設定するので、第1実施形態の効
果に加えて、高負荷域に入ってしばらく空燃比フィード
バック制御を行うあいだも、サージをできるだけ抑制し
つつ学習値の収束を早めることができる。
【0088】図17、図18、図19、図20のフロー
チャートは第3実施形態で、それぞれ第2実施形態の図
10、図11、図12、図13に対応する。第2実施形
態と相違するのは図17のステップ121、122、1
23、124、125、126、図18のステップ13
1、132、図19のステップ141、図20のステッ
プ151である。なお、図17において図10と、図1
8において図11と、図19において図12と、図20
において図13と同一の部分には同一のステップ番号を
つけている。
【0089】第2実施形態は、エンジン回転数に関係な
く、高負荷域に入ってTlに相当する時間(所定の期
間)だけ空燃比フィードバック制御を行うとともに、そ
の期間で得られるαに基づいて高負荷域での学習値KB
LRC2を更新し、所定の期間の経過後は空燃比フィ
ードバック制御を停止してKBLRC2で基本噴射パル
ス幅Tpを補正するものであった。これに対して第3実
施形態は、、の制御を低回転域に限って行い、その
一方で高負荷域でも低回転域以外の回転域(非低回転
域)になると、低負荷域で用いる比例分、積分分を用い
ての空燃比フィードバック制御を行うようにしたもので
ある。
【0090】ここで、高負荷域かつ非低回転域で空燃比
フィードバック制御を行うようにしたのは、この運転域
(高負荷域かつ非低回転域)ではサージがほとんど感じ
られなくなるので、空燃比フィードバック制御を行って
も問題ないからである。また、低負荷域で用いる比例
分、積分分を用いるようにしたのは、運転性に問題がな
ければ大きな値のほうの比例分、積分分(つまり低負荷
域で用いる比例分、積分分)のほうが排気性能上、有利
となるからである。
【0091】第2実施形態と相違する部分を主に説明す
ると、図17において、ステップ121でエンジン回転
数Nと所定値Nl(たとえば3000rpm程度)を比
較し、N<Nlのとき(低回転域)に限りステップ17
以降に進み、フラグF6(始動時に“0”に初期設定)
に“0”を入れる(ステップ126または127)。こ
れに対して、N≧Nl(非低回転域)のときはステップ
122でタイマTIMERに0を入れ、ステップ12
3、124においてステップ22、23と同じ操作を行
い、ステップ125でF6に“0”を入れる。つまり、
F6=0により高負荷域かつ低回転域であることを、F
6=1により高負荷域かつ非低回転域であることを表す
わけである。
【0092】図18ではF2=0かつF6=1(高負荷
域かつ非低回転域)のとき、ステップ91、131より
ステップ37に進み低負荷域と同じに積分分ILに所定
値IL0を、またはステップ93、132よりステップ
39に進み低負荷域と同じに積分分IRに所定値IR0
を入れる。同様にして高負荷域かつ非低回転域のとき
は、図19のステップ51、141よりステップ142
に進んで比例分PLに所定値PL0を、また図20のス
テップ51、151よりステップ152に進んで比例分
PRに所定値PR0をそれぞれ入れる。
【0093】この結果、高負荷域かつ非低回転域のとき
は低負荷域で用いる比例分、積分分を用いての空燃比フ
ィードバック制御が行われ、かつ高負荷域での学習値K
BLRC2が更新される。
【0094】図8のように運転条件を変化させた場合の
第3実施形態の比例分、積分分の変化を図16に重ねて
示す。C点で高負荷域かつ非低回転域になることから、
C点以降で第3実施形態ではその比例分と積分分(一点
鎖線参照)がA−B間での比例分、積分分と同様の大き
さになっている。なお、C点以降でも実際には回転数に
応じて比例分と積分分が変化するのであるが、簡単のた
め一定値で示している。
【0095】このようにして、第3実施形態ではサージ
がほとんど感じられなくなる高負荷高回転域で積極的に
空燃比フィードバック制御を行うので、空燃比フィード
バック制御域が広がり、これによって排気性能を一段と
向上させることができる。
【0096】図21、図22、図23、図24のフロー
チャートは第4実施形態で、第2実施形態の図10、図
11、図12、図13にそれぞれ対応する。第2実施形
態と相違するのは、図21のステップ161、162、
図22のステップ171、172、173、174、図
23のステップ181、182、図24のステップ19
1、192である。なお、図21において図10と、図
22において図11と、図23において図12と、図2
4において図13とそれぞれ同一の部分には同一のステ
ップ番号をつけている。
【0097】第4実施形態は、高負荷域かつ高負荷域に
入ってTlに相当する時間(所定の期間)が経過した後
に、空燃比フィードバック制御を停止する代わりに、極
く小さな比例分と積分分を用いて空燃比フィードバック
制御を行うようにしたものである。
【0098】第2実施形態と相違する部分を主に説明す
ると、図21のステップ17でタイマTIMERと所定
値Tlを比較し、TIMER<Tlのときはステップ1
61でフラグF5(始動時に“0”に初期設定)を
“0”に、またTIMER≧Tlになるとステップ16
2でフラグF5を“1”に設定する。F5=0により高
負荷域かつ高負荷域に入って所定の期間の経過前である
ことを、F5=1により高負荷域かつ高負荷域に入って
所定の期間の経過後であることを表すわけである。
【0099】図22ではF2=0かつF5=1(高負荷
域かつ高負荷域に入ってから所定の期間が経過してい
る)になると、ステップ91、171よりステップ17
2に進んで積分分ILに所定値ILl2を、またステッ
プ93、173よりステップ174に進んで積分分IR
に所定値IRl2をそれぞれ入れる。同様にして、高負
荷域かつ高負荷域に入ってから所定の期間が経過してい
るときは、図23のステップ51、181よりステップ
182に進んで比例分PLに所定値PLl2を、また図
24のステップ51、191よりステップ192に進ん
で比例分PRに所定値PRl2をそれぞれ入れる。
【0100】ここで、高負荷域かつ高負荷域に入ってか
ら所定の期間の経過後に極く小さな比例分と積分分を用
いて空燃比フィードバック制御を行わせる理由は、高負
荷域での空燃比フィードバック制御の停止が長期間にわ
たったり、その途中で外乱が入った場合に空燃比が理論
空燃比よりずれてくることがあるので、その空燃比のず
れを空燃比フィードバック制御により吸収するのが目的
である。したがって、高負荷域に入ってから所定の期間
が経過するまでのように高負荷域での学習値KBLRC
2を収束させることは考えなくてよいので、サージの面
だけから所定値PLl2、PRl2、ILl2、IRl
2を設定する。つまり、PLl2、PRl2をPL0、
PR0の1/5程度、これに対してILl2、IRl2
をIL0、IR0の1/2程度に設定することで、高負
荷域かつ高負荷域に入ってから所定の期間の経過後にお
けるサージの発生を抑制するようにしている。
【0101】図8のように運転条件を変化させた場合の
第4実施形態の比例分と積分分の各変化を図25に示す
と、高負荷域かつ高負荷域になってから所定の期間が終
了するD点より、第4実施形態ではその比例分と積分分
が極く小さくなり、これによって空燃比フィードバック
制御周期の長くかつ空燃比振幅が小さい空燃比フィード
バック制御が行われる。
【0102】このようにして、第4実施形態では高負荷
域かつ高負荷域になってから所定の期間が経過した後に
空燃比フィードバック制御周期が長くかつ空燃比振幅が
小さい空燃比フィードバック制御を行うので、高負荷域
での空燃比フィードバック制御の停止が長期間にわたる
ことによる空燃比のずれ、あるいはその途中で外乱が入
ることによる空燃比のずれが生じることがなく、これに
よって高負荷域かつ高負荷域に入ってから所定の期間の
経過後における排気性能を一段と向上させることができ
る。
【0103】第3実施形態は第2実施形態を前提とする
ものであったが、第1実施形態を前提とすることもでき
る。第4実施形態は第2実施形態を前提とするものであ
ったが、第1実施形態や第3実施形態を前提とすること
もできる。
【0104】実施形態では、高負荷域となってからもし
ばらく空燃比フィードバック制御を行う期間を所定の時
間で説明したが、これに限られるものでなく、高負荷域
となってよりエンジン回転数をカウントし、これが所定
値に達するまでの期間としてもかまわない。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の制御システム図である。
【図2】燃料噴射制御のベースのフローチャートであ
る。
【図3】空燃比フィードバック補正係数αの演算を説明
するためのフローチャートである。
【図4】所定値Tplのテーブル特性図である。
【図5】学習値の更新1を説明するための波形図であ
る。
【図6】学習値の更新2を説明するための波形図であ
る。
【図7】空燃比学習値KBLRCの読み出しを説明する
ためのフローチャートである。
【図8】運転領域図である。
【図9】第1実施形態の作用を説明するための波形図で
ある。
【図10】第2実施形態の空燃比フィードバック補正係
数αの演算を説明するためのフローチャートである。
【図11】第2実施形態の空燃比フィードバック補正係
数αの演算を説明するためのフローチャートである。
【図12】第2実施形態の学習値の更新1を説明するた
めの波形図である。
【図13】第2実施形態の学習値の更新2を説明するた
めの波形図である。
【図14】第2実施形態の所定値PLl1、PRl1の
テーブル特性図である。
【図15】第2実施形態の所定値ILl1、IRl1の
テーブル特性図である。
【図16】第2実施形態の比例分と積分分の各変化を示
す波形図である。
【図17】第3実施形態の空燃比フィードバック補正係
数αの演算を説明するためのフローチャートである。
【図18】第3実施形態の空燃比フィードバック補正係
数αの演算を説明するためのフローチャートである。
【図19】第3実施形態の学習値の更新1を説明するた
めの波形図である。
【図20】第3実施形態の学習値の更新2を説明するた
めの波形図である。
【図21】第4実施形態の空燃比フィードバック補正係
数αの演算を説明するためのフローチャートである。
【図22】第4実施形態の空燃比フィードバック補正係
数αの演算を説明するためのフローチャートである。
【図23】第4実施形態の学習値の更新1を説明するた
めの波形図である。
【図24】第4実施形態の学習値の更新2を説明するた
めの波形図である。
【図25】第4実施形態の比例分と積分分の各変化を示
す波形図である。
【図26】第1の発明のクレーム対応図である。
【図27】第6の発明のクレーム対応図である。
【符号の説明】
2 コントロールユニット 3 O2センサ(空燃比センサ) 4 クランク角センサ 6 エアフローメータ 10 三元触媒

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】運転条件に応じた基本噴射量を演算する手
    段と、 高負荷域での学習値を格納する手段と、 触媒を流れる排気中の酸素濃度に応じた出力をするセン
    サと、 高負荷域であるかどうかを判定する手段と、 この判定結果より高負荷域で空燃比が理論空燃比となる
    ように前記センサ出力に基づいて空燃比フィードバック
    補正量を演算する手段と、 同じく高負荷域でこの空燃比フィードバック補正量に基
    づいて前記高負荷域での学習値を更新する手段と、 この高負荷域での学習値と前記空燃比フィードバック補
    正量とで前記基本噴射量を補正して燃料噴射量を求める
    手段と、 この噴射量の燃料をエンジンに供給する手段と、 高負荷域かつ高負荷域となってより所定の期間が経過し
    たかどうかを判定する手段と、 この判定結果より高負荷域かつ前記所定の期間が経過し
    たとき前記空燃比フィードバック補正量の演算を停止す
    る手段とを設けたことを特徴とするエンジンの空燃比制
    御装置。
  2. 【請求項2】高負荷域となってより前記所定の期間が経
    過したあとに高負荷域かつ非低回転域になると空燃比フ
    ィードバック制御を行うことを特徴とする請求項1に記
    載のエンジンの空燃比制御装置。
  3. 【請求項3】前記高負荷域以外で空燃比が理論空燃比と
    なるように前記センサ出力に基づいて空燃比フィードバ
    ック補正量を演算する手段と、同じく高負荷域以外でこ
    の空燃比フィードバック補正量に基づいて高負荷域以外
    での学習値を更新する手段と、この高負荷域以外での学
    習値と高負荷域以外での前記空燃比フィードバック補正
    量とで前記基本噴射量を補正して燃料噴射量を求める手
    段と、この噴射量の燃料をエンジンに供給する手段とを
    設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のエン
    ジンの空燃比制御装置。
  4. 【請求項4】高負荷域での前記空燃比フィードバック補
    正量の演算に用いる比例分を、高負荷域以外での前記空
    燃比フィードバック補正量の演算に用いる比例分より小
    さく、かつ高負荷域での前記空燃比フィードバック補正
    量の演算に用いる積分分を、高負荷域以外での前記空燃
    比フィードバック補正量の演算に用いる積分分より小さ
    く設定することを特徴とする請求項3に記載のエンジン
    の空燃比制御装置。
  5. 【請求項5】前記高負荷域かつ低回転域以外での空燃比
    フィードバック制御に用いる比例分と積分分が前記高負
    荷域以外での空燃比フィードバック制御に用いる比例分
    と積分分であることを特徴とする請求項4に記載のエン
    ジンの空燃比制御装置。
  6. 【請求項6】運転条件に応じた基本噴射量を演算する手
    段と、 高負荷域での学習値を格納する手段と、 触媒を流れる排気中の酸素濃度に応じた出力をするセン
    サと、 高負荷域であるかどうかを判定する手段と、 この判定結果より高負荷域で空燃比が理論空燃比となる
    ように前記センサ出力に基づいて空燃比フィードバック
    補正量を演算する手段と、 同じく高負荷域でこの空燃比フィードバック補正量に基
    づいて前記高負荷域での学習値を更新する手段と、 この高負荷域での学習値と前記空燃比フィードバック補
    正量とで前記基本噴射量を補正して燃料噴射量を求める
    手段と、 この噴射量の燃料をエンジンに供給する手段と、 高負荷域かつ高負荷域となってより所定の期間が経過し
    たかどうかを判定する手段と、 この判定結果より高負荷域かつ前記所定の期間が経過し
    たとき前記空燃比フィードバック補正量の演算を停止
    し、代わって空燃比フィードバック制御周期が長くかつ
    空燃比振幅が小さくなるように微小な比例分および積分
    分を用いた空燃比フィードバック補正量を前記センサ出
    力に基づいて演算する手段とを設けたことを特徴とする
    エンジンの空燃比制御装置。
  7. 【請求項7】高負荷域となってより前記所定の期間が経
    過したあとに高負荷域かつ非低回転域になると比例分お
    よび積分分の値を微小とせずに空燃比フィードバック制
    御を行うことを特徴とする請求項6に記載のエンジンの
    空燃比制御装置。
  8. 【請求項8】前記高負荷域以外で空燃比が理論空燃比と
    なるように前記センサ出力に基づいて空燃比フィードバ
    ック補正量を演算する手段と、同じく高負荷域以外でこ
    の空燃比フィードバック補正量に基づいて高負荷域以外
    での学習値を更新する手段と、この高負荷域以外での学
    習値と高負荷域以外での前記空燃比フィードバック補正
    量とで前記基本噴射量を補正して燃料噴射量を求める手
    段と、この噴射量の燃料をエンジンに供給する手段とを
    設けたことを特徴とする請求項6または7に記載のエン
    ジンの空燃比制御装置。
  9. 【請求項9】高負荷域かつ高負荷域となってから前記所
    定の期間が経過するまでの前記空燃比フィードバック補
    正量の演算に用いる比例分を、高負荷域以外での前記空
    燃比フィードバック補正量の演算に用いる比例分より小
    さく、かつ高負荷域かつ高負荷域となってから前記所定
    の期間が経過するまでの前記空燃比フィードバック補正
    量の演算に用いる積分分を、高負荷域以外での前記空燃
    比フィードバック補正量の演算に用いる積分分より小さ
    く設定することを特徴とする請求項8に記載のエンジン
    の空燃比制御装置。
  10. 【請求項10】前記高負荷域かつ低回転域以外での空燃
    比フィードバック制御に用いる比例分と積分分が前記高
    負荷域以外での空燃比フィードバック制御に用いる比例
    分と積分分であることを特徴とする請求項9に記載のエ
    ンジンの空燃比制御装置。
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