JPH10287339A - 容器の液垂れ吸収帯並びに帯把手 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器の液垂れを吸収する吸収帯と、容器を持
ち易く、液体を注ぎ易く、収納時に邪魔にならない帯把
手を、固定用部品が容器に触れない、容器の形状やサイ
ズに対応出来ることを目的とする構成で提供する。 【解決手段】 吸収帯は、吸収力のある布に、二つの部
品３、４が容器に触れない構成でサイズ変更部６を設
け、平型ゴム５を通して、環状にする。帯把手は、一本
の平型帯に、四つの部品１１、１２、１３、１４が容器
に触れない構成で、サイズ変更が出来る上部固定部８、
把手部９、底部固定部１０を設け、底部固定部１０にス
ライドする十字帯１５を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、液体入り容器の液
垂れを吸収する為の吸収帯と、容器を持ち易く液体を注
ぎ易くする為の帯状の帯把手に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の液垂れ防止具は、容器への貼りつ
け、サイズ限定、丸首専用等があり、把手は、容器限
定、丸首専用、固定具使用プラスチックバンド等の形式
がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】近年の容器形状の多様
化、或いは容器の大型化により、従来の液垂れ防止具
は、瓶口下部へ取り付け難くコップ等へも注ぎ難い。従
来の把手は、容器の瓶口から中腹部への取り付けの為、
持ち上げには良いが注ぎ難く、冷蔵庫等への収納に不便
であり、また、把手固定具を締付ける為、ガラス容器等
の破損もあり、プラスチックバンド形式は手に食込み、
固定具が外れ易い等の問題がある。把手においては、容
器を起てた時、横にした時、液体の容量等で重心の位置
が異なる為、持ち上げる時と注ぐ時の把手の位置は変え
なければならない。依って、容器の上部から底部の位置
にかけて取り付けた方が好ましい。しかし、それだけ長
い把手では収納に不便であり、邪魔でもある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】吸収帯は、垂れた液体を
吸収する為の布と、容器への密着度を増す為の平型ゴム
と、サイズ変更を可能にする為の部品を組合せ、環状の
吸収帯にする。帯把手は容器の形状やサイズに対応出
来、収納時に邪魔にならず、持ち易いことを考慮した繊
維質の平型帯と、サイズ変更や把手部の調節に欠かせな
い部品を組合せて帯状の把手にする。また、吸収帯と帯
把手は、装着時の締付けによるガラス容器の破損を考慮
して、部品が直接容器に触れないように工夫する。

【０００５】

【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例にもと
づき、図面を参照して説明する。図１に示す吸収帯と帯
把手についての作製行程であるが、吸収帯は、図２の実
施例をもとに図３の実施例を参照しながら説明する。 （ア）吸収力のある布を図３Ａに示す容器密着部１とゴ
ム通し部２の形状にして、部品固着部位７と部品３を固
着する。 （イ）ゴム通し部２と容器密着部１を一部固着し、筒状
のゴム通しを作る。 （ウ）部品３が固着されてない一端から部品４を通す。 （エ）上記行程からなる図３Ｂの部品３に別の一端を通
し環状にする。 （オ）部品４と別の一端を固着し、平型ゴム５を上記イ
からなる筒状のゴム通しに通し、環状に連結し、図２に
示す吸収帯にする。

【０００６】 帯把手は、図４、５の実施例を参照しな
がら説明する。 （カ）丈夫な繊維質の平型帯の一端を部品１１の中心ｂ
に固着し、別の一端を部品１１の間ａから間ｃに通し、
環状にして、上部固定部８にする。 （キ）次に部品１２の間ａから間ｃ、部品１３の間ｃか
ら間ａに通し、再度部品１２の間ｃ、部品１３の間ａか
ら間ｃに通して、把手部９にする。 （ク）次に部品１４の間ａから間ｃに通し、環状にし
て、中心ｂに固着し、底部固定部１０にする。 （ケ）上記行程からなる帯把手の底部固定部１０に、交
差部位１６が固着された十字帯１５の固着部１７を固着
して、図５Ｂに示すように底部固定部１０と十字帯１５
の接点４箇所が固着されないスライド式にする。 （コ）以上で図４に示す帯把手になるが、図１に示す帯
把手との比較では、上部固定部８は平面図、把手部９は
右側面図、底部固定部１０は底面図となる。

【０００７】 使用する部品の形状は、図６に示すよう
に吸収帯使用の部品３、４は、四角型ｆが好ましいが、
部品４は半月型ｉでも良い。帯把手使用の部品１１、１
２、１３、１４は、中心可動型ｇがスライドし易く好ま
しいが、中心固定型ｊでも良い。連結部品１８はフック
式ｈが好ましいがクリップｋでも良い。

【０００８】 使用する材質の指定はないが、吸収帯の
吸収力のある布は、洗車後の水分拭き取り用布が好まし
いと思われ、平型ゴム５は、裁縫に使用する布製が好ま
しく、部品３、４は合成樹脂か金属類が好ましい。帯把
手に使用する部品１１、１２、１３、１４は合成樹脂で
も良いが、耐久性を考慮すれば金属類が好ましく、図６
ｇの形状を使用する場合も金属類が好ましく、繊維質の
平型帯は、安全ベルト等に使用されている、アクリル製
の平型帯が好ましいと思われる。

【０００９】 吸収帯と帯把手の容器への着脱方法であ
るが、吸収帯については、輪ゴムを嵌める要領で容器に
装着し、図２に示す容器に面しない部位ｅを指で摘ん
で、部品４をスライドさせる。これにより、サイズ変更
部６が部品３をスライドしてサイズ変更が出来る。外す
ときは、サイズ変更部６の間ｄに指を掛け平型ゴム５と
一緒に引っ張れば吸収帯のサイズが広がり容易に外せ
る。帯把手は、底部固定部１０と十字帯１５を容器底部
に装着し、上部固定部８を容器の任意の場所に装着し、
部品１１、１４により容器のサイズに合わせる。次に部
品１３を押えながら把手部９ａ９ｂを引き、部品１２を
スライドさせ把手部の長さ調節をする。外すときは、部
品１２をスライドさせて把手を緩めれば容易である。そ
して吸収帯と帯把手の装着後、連結部品１８により吸収
帯と帯把手を連結する。

【００１０】 吸収帯と帯把手のサイズであるが、吸収
帯は、図３に示す吸収力のある布のゴム通し部２の長さ
イにより部品３を考慮しない最小さイズとなり、サイズ
変更部６の長さハにより部品４を固着する部位の長さニ
を考慮しない最大サイズロとなる。帯把手は平型帯の長
さと十字帯１５のサイズによる。

【００１１】 図７に示す使用例では、容器持ち上げ時
図７Ａは把手部９の上部、コップ等への注入時図７Ｂは
把手部９の下部を利用する。

【００１２】

【発明の効果】本発明は、以上の説明による構成の為、
重心移動を考慮した帯把手の取り付け位置と吸収帯の効
果で、重い容器でも容易に持ち上げ、片手で注ぐことが
出来、更に吸収帯により液垂れを吸収出来る。その為、
手に障害のある人、握力の弱くなった高齢者、非力な婦
人達が使用することで、容器の手滑り落下、手の震えに
よる液体の注ぎ難さと液零し、液垂れ等の不便な点を補
える。

【００１３】 連結部品は、帯把手と吸収帯を連結する
ことで、例えば括れ等の無い容器では、帯把手の上部固
定部が容器下部へずれる弊害を補え、容器の形状や大き
さによっては、外すことで単独利用が出来る。又、容器
形状により連結部品の延長が必要な場合は、クリップ図
６ｋ等を使用すれば良い。

【００１４】 吸収帯は、洗濯可能で、極端な縦のくぼ
みがある部分以外は使用出来、部品が容器に触れない安
全性もあり、平型ゴムは取り替えが可能で、吸収帯の形
状維持効果があり、容器の形状やサイズに対応出来る。

【００１５】 帯把手は、十字帯を除く平型帯の一本化
により強度を増し、把手使用時以外は容器の締付けが無
く、部品が容器に触れない安全性もあり、容器の形状や
サイズに対応出来、収納時にも邪魔にならない。又、十
字帯の効果で、底部固定部が容器上部へずれることがな
い。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の吸収帯と帯把手を示す、斜視図。

【図２】 吸収帯の構成を示す、平面図。

【図３】 吸収帯の作製過程を示す、平面図。

【図４】 帯把手の構成を示す、図面。

【図５】 （Ａ）帯把手の構成を説明する為に要した、
部品の横断面図。 （Ｂ）十字帯の構成を説明する為に要した、縦断面図。

【図６】 使用部品の形状を示した、正面図。

【図７】 本発明の使用例を略式で示した、正面図。

【符号の説明】

２ ゴム通し部、 ３、４ 部品、 ５ 平型ゴム、
６ サイズ変更部 ８ 上部固定部、 ９ 把手部、 １０ 底部固定部、 １１、１２、１３、１４ 部品、 １５ 十字帯

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 吸収力のある布に、固定した部品（３）
   と可動する部品（４）を容器に触れない構成にしてなる
   サイズ変更部（６）を設け、ゴム通し部（２）に平型ゴ
   ム（５）を通して、環状にした容器の液垂れ吸収帯。
2. 【請求項２】 一本の平型帯に、上部固定部（８）に要
   する部品（１１）と、把手部（９）に要する部品（１
   ２、１３）と、底部固定部（１０）に要する部品（１
   ４）を容器に触れない構成で設け、底部固定部（１０）
   にスライドする十字帯（１５）を設けた帯把手。