JPH10286758A - ポリッシング装置 - Google Patents

ポリッシング装置

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JPH10286758A
JPH10286758A JP10525397A JP10525397A JPH10286758A JP H10286758 A JPH10286758 A JP H10286758A JP 10525397 A JP10525397 A JP 10525397A JP 10525397 A JP10525397 A JP 10525397A JP H10286758 A JPH10286758 A JP H10286758A
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JP
Japan
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ring
pressing
polishing
top ring
semiconductor wafer
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Application number
JP10525397A
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English (en)
Inventor
Norio Kimura
憲雄 木村
Hozumi Yasuda
穂積 安田
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Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
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Publication date
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Priority to EP98106478A priority patent/EP0870576A3/en
Priority to EP03005490.2A priority patent/EP1327498B1/en
Priority to KR1019980012329A priority patent/KR100538540B1/ko
Publication of JPH10286758A publication Critical patent/JPH10286758A/ja
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体ウエハ等のポリッシング対象物の周縁
部における研磨量の過不足を防止し、より平坦度の高い
研磨を行うことができるポリッシング装置を提供する。 【解決手段】 上面に研磨布6を貼ったターンテーブル
5とトップリング1とを有し、ターンテーブル5とトッ
プリング1との間に半導体ウエハ4を介在させて所定の
力で押圧することによって半導体ウエハ4を研磨し、平
坦且つ鏡面化するポリッシング装置において、半導体ウ
エハ4を収容する凹部を有したトップリング1の周囲に
押圧リング3を上下動自在に配置し、押圧リング3を研
磨布6に対して可変の押圧力で押圧する押圧手段を設
け、押圧リング3の内周部側に下方に突出する突出部3
eを形成し、この突出部3eの下端面を研磨布を押圧す
る押圧面3fとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体ウエハ等のポ
リッシング対象物を平坦且つ鏡面状に研磨するポリッシ
ング装置に係り、特にポリッシング対象物の周縁部の研
磨量を制御する機構を具備したポリッシング装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体デバイスの高集積化が進む
につれて回路の配線が微細化し、配線間距離もより狭く
なりつつある。特に線幅が0.5μm以下の光リソグラ
フィの場合、許容される焦点深度が浅くなるためステッ
パーの結像面の平坦度を必要とする。そこで、半導体ウ
エハの表面を平坦化することが必要となるが、この平坦
化法の1手段としてポリッシング装置により研磨するこ
とが行われている。
【0003】従来、この種のポリッシング装置は、ター
ンテーブルとトップリングとを有し、トップリングが一
定の圧力をターンテーブルに与え、ターンテーブルとト
ップリングとの間にポリッシング対象物を介在させて、
砥液を供給しつつ該ポリッシング対象物の表面を平坦且
つ鏡面に研磨している。
【0004】上述したポリッシング装置において、研磨
中のポリッシング対象物と研磨布との間の相対的な押圧
力がポリッシング対象物の全面に亘って均一でないと、
各部分の押圧力に応じて研磨不足や過研磨が生じてしま
う。よって、従来のポリッシング装置においては、上記
の押圧力の不均一を避けるための手段として、 トップリングの半導体ウエハ保持面に、弾性を有す
る例えばポリウレタン等の弾性マットを貼ること、 ポリッシング対象物の保持部、即ちトップリング
を、研磨布の表面に対して傾動可能にすること、 研磨布の研磨部の周囲の部分を、トップリング及び
ポリッシング対象物とは独立して押圧することにより、
研磨布の研磨領域とその周囲の段差を防ぐこと、等が行
われている。
【0005】図4は従来のポリッシング装置の一例の主
要部を示す図である。ポリッシング装置は、上面に研磨
布42を貼った回転するターンテーブル41と、回転お
よび押圧可能にポリッシング対象物である半導体ウエハ
43を保持するトップリング45と、研磨布42に砥液
Qを供給する砥液供給ノズル48を備えている。トップ
リング45はトップリングシャフト49に連結されてお
り、またトップリング45はその下面にポリウレタン等
の弾性マット47を備えており、弾性マット47に接触
させて半導体ウエハ43を保持する。さらにトップリン
グ45は、研磨中に半導体ウエハ43がトップリング4
5の下面から外れないようにするため、円筒状のガイド
リング46Aを外周縁部に備えている。ここで、ガイド
リング46Aはトップリング45に対して固定されてお
り、その下端面はトップリング45の保持面から突出す
るように形成され、ポリッシング対象物である半導体ウ
エハ43が保持面内に保持され、研磨中に研磨布42と
の摩擦力によってトップリング外へ飛び出さないように
なっている。
【0006】半導体ウエハ43をトップリング45の下
面の弾性マット47の下部に保持し、ターンテーブル4
1上の研磨布42に半導体ウエハ43をトップリング4
5によって押圧するとともに、ターンテーブル41およ
びトップリング45を回転させて研磨布42と半導体ウ
エハ43を相対運動させて研磨する。このとき、砥液供
給ノズル48から研磨布42上に砥液Qを供給する。砥
液は、例えばアルカリ溶液に微粒子からなる砥粒を懸濁
したものを用い、アリカリによる化学的研磨作用と、砥
粒による機械的研磨作用との複合作用によって半導体ウ
エハを研磨する。
【0007】図5は、図4に示すポリッシング装置によ
る研磨時の半導体ウエハと研磨布と弾性マットの状態を
示す拡大断面図である。図5に示すように、ポリッシン
グ対象物のみが研磨布を押圧する構造になっている場合
には、ポリッシング対象物である半導体ウエハ43の周
縁は、研磨布42との接触/非接触の境界であると同時
に、弾性マット47との接触/非接触との境界になって
いる。このため、これらの境界であるポリッシング対象
物の周縁において、ポリッシング対象物に加わる研磨圧
力が不均一になり、ポリッシング対象物の周縁のみが多
く研磨され、いわゆる「縁だれ」を起こしてしまうとい
う欠点があった。
【0008】上述した半導体ウエハの縁だれを防止する
ため、本件出願人は、先に特願平8−54055号にて
半導体ウエハの外周側に位置する研磨布を押圧する構造
を有したポリッシング装置を提案している。
【0009】図6は、特願平8−54055号にて提案
したポリッシング装置の例の主要部を示す図である。ト
ップリング45はボール65を介してトップリングシャ
フト66に連結されている。押圧リング46はキー58
を介してトップリング45に連結されており、押圧リン
グ46はトップリング45に対して上下動自在であると
ともにトップリング45と一体に回転可能になってい
る。そして、押圧リング46はベアリング59を保持し
たベアリング押さえ60及びシャフト61を介して押圧
リング用エアシリンダ62に連結されている。押圧リン
グ用エアシリンダ62はトップリングヘッド59に固定
されている。押圧リング用エアシリンダ62は円周上に
複数個(例えば3個)配設されている。トップリング用
エアシリンダ60及び押圧リング用エアシリンダ62
は、それぞれレギュレータR1,R2を介して圧縮空気
源64に接続されている。
【0010】前記レギュレータR1によってトップリン
グ用エアシリンダ60へ供給する空気圧を調整すること
によりトップリング45が半導体ウエハ43をターンテ
ーブル41上の研磨布42に押圧する押圧力を調整する
ことができ、レギュレータR2によって押圧リング用エ
アシリンダ62へ供給する空気圧を調整することにより
押圧リング46が研磨布42を押圧する押圧力を調整す
ることができる。このトップリングの押圧力に対する押
圧リングの押圧力を適宜調整することにより、半導体ウ
エハの中心部から周縁部、さらには半導体ウエハの外側
にある押圧リング46の外周部までの研磨圧力の分布が
連続かつ均一になる。そのため、半導体ウエハ43の外
周部における研磨量の過不足を防止することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本件出願人が先に特願
平8−54055号において提案したポリッシング装置
では、半導体ウエハの周囲近傍の研磨布を広い範囲で押
圧することによって、半導体ウエハの中心部から周縁
部、さらには押圧リングの外周部までの研磨圧力の分布
を連続かつ均一になるようにしていた。そのため、押圧
リングの半径方向の厚みを比較的厚くし、押圧リングの
下端の押圧面を比較的大きな面積としていた。この場
合、研磨布表面と押圧リングの押圧面とが平行である場
合には、何ら問題が生じないが、研磨布表面のうねり等
のために研磨布表面と押圧リングの押圧面との平行度が
保てない場合がある。そのため、図7(a)に示すよう
に、押圧リング46の外周縁部のみが研磨布42を押圧
する事態が生じ、研磨布42は半導体ウエハ43の周縁
部近傍で盛り上がった状態になり、半導体ウエハの周縁
部が多く研磨され、「縁だれ」を起こしてしまうという
問題点があった。
【0012】また、上記ポリッシング装置においては、
トップリングはポリッシング対象物(半導体ウエハ)を
収容する凹部を形成する必要があるため、トップリング
自体に一体に下方に伸びる壁部を形成するか、又はトッ
プリングにリング状のリテーナリングを固定する必要が
あった。トップリングをセラミックで形成する場合に
は、トップリング自体に下方に伸びる壁部を形成するこ
とは、加工上又はコスト上の観点から現実的ではなく、
図7(a)に示すようにトップリング45にリテーナリ
ング50を固定することによりポリッシング対象物(半
導体ウエハ)を収容する凹部を形成していた。このた
め、半導体ウエハ43の周縁部と押圧リング46との間
にリテーナリング50が介在することになり、押圧リン
グ46の内周面と半導体ウエハ43の周縁部との離間距
離が大きくなって、押圧リング46が半導体ウエハ43
の周縁部近傍の研磨布42を押圧することができず、研
磨布42は半導体ウエハ43の周縁部近傍で盛り上がっ
た状態になり、半導体ウエハの周縁部が多く研磨され、
「縁だれ」を起こしてしまうという問題点があった。
【0013】本発明は上述の事情に鑑みなされたもの
で、ポリッシング対象物の周縁部における研磨量の過不
足を防止し、より平坦度の高い研磨を行うことができる
ポリッシング装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため本発明のポリッシング装置は、上面に研磨布を貼っ
たターンテーブルとトップリングとを有し、前記ターン
テーブルとトップリングとの間にポリッシング対象物を
介在させて所定の力で押圧することによって該ポリッシ
ング対象物を研磨し、平坦且つ鏡面化するポリッシング
装置において、前記ポリッシング対象物を収容する凹部
を有したトップリングの周囲に押圧リングを上下動自在
に配置し、前記押圧リングを研磨布に対して可変の押圧
力で押圧する押圧手段を設け、前記押圧リングの内周部
側に下方に突出する突出部を形成し、この突出部の下端
面を研磨布を押圧する押圧面としたことを特徴とするも
のである。
【0015】本発明によれば、押圧リングの内周部側に
下方に突出する突出部を形成し、この突出部の下端面を
研磨布を押圧する押圧面としたため、研磨布表面と押圧
リングの押圧面との平行度が失われた場合であっても、
押圧リングの内周部側の押圧面のみが研磨布を押圧す
る。そのため、押圧リングの押圧面からポリッシング対
象物の周縁部近傍およびポリッシング対象物の内部に至
るまで研磨布は平坦となり、ポリッシング対象物の中心
部から周縁部、さらにはポリッシング対象物の外側の押
圧リングの押圧面までの研磨圧力の分布が連続かつ均一
になる。そのため、ポリッシング対象物の外周部におけ
る研磨量の過不足を防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るポリッシング
装置の一実施例を図1乃至図3を参照して説明する。図
1はポリッシング装置の全体構成を示す断面図であり、
図2はトップリング及び押圧リングの部分を示す拡大断
面図であり、図3は図2の要部拡大断面図である。
【0017】図1および図2において、符号1はトップ
リングであり、トップリング1は、トップリング本体1
Aと、トップリング本体1Aの外周部にボルト31によ
って着脱可能に固定されたリテーナリング1Bとからな
り、半導体ウエハ4を収容する凹部1aはトップリング
本体1Aの下面とリテーナリング1Bによって形成され
ている。そして、トップリング本体1Aの下面によって
半導体ウエハ4の上面を保持し、リテーナリング1Bに
よって半導体ウエハ4の外周部を保持するようになって
いる。前記トップリング本体1Aおよびリテーナリング
1Bの周囲には押圧リング3が上下動可能に設けられて
いる。また押圧リング3とトップリング1との間には、
トップリング1の過度な傾動を抑制するための略U字状
の断面を有する板バネ17が介装されている。
【0018】前記トップリング1の下面には弾性マット
2が貼着されている。またトップリング1の下方には、
上面に研磨布6を貼ったターンテーブル5が設置されて
いる。またトップリング本体1Aには凹球面32aを有
した取付フランジ32が固定されている。トップリング
1の上方にはトップリングシャフト8が配置されてい
る。トップリングシャフト8の下端には、凹球面34a
を有した駆動軸フランジ34が固定されている。そし
て、前記両凹球面32a,34a間には、球ベアリング
7が介装されている。また、トップリング本体1Aと取
付フランジ32との間には空間33が形成され、この空
間33に真空、加圧空気、水等の液体が供給できるよう
になっている。トップリング本体1Aは空間33と連通
して下面に開口する多数の連通孔35を有している。弾
性マット2も同様に前記連通孔35に対向した位置に開
口を有している。これによって、半導体ウエハ4(図1
参照)の上面を真空によって吸着可能であり、又、半導
体ウエハ4の上面に液体又は加圧空気を供給できるよう
になっている。
【0019】前記トップリングシャフト8はトップリン
グヘッド9に固定されたトップリング用エアシリンダ1
0に連結されており、このトップリング用エアシリンダ
10によってトップリングシャフト8は上下動し、トッ
プリング1の下端面に保持された半導体ウエハ4をター
ンテーブル5に押圧するようになっている。
【0020】また、トップリングシャフト8はキー(図
示せず)を介して回転筒11に連結されており、この回
転筒11はその外周部にタイミングプーリ12を有して
いる。そして、タイミングプーリ12は、タイミングベ
ルト13を介して、トップリングヘッド9に固定された
トップリング用モータ14に設けられたタイミングプー
リ15に接続されている。したがって、トップリング用
モータ14を回転駆動することによってタイミングプー
リ15、タイミングベルト13およびタイミングプーリ
12を介して回転筒11及びトップリングシャフト8が
一体に回転し、トップリング1が回転する。トップリン
グヘッド9は、フレーム(図示せず)に固定支持された
トップリングヘッドシャフト16によって支持されてい
る。
【0021】トップリング1の周囲に設けられた押圧リ
ング3は、図2および図3に示すように、最下位置にあ
ってアルミナセラミックからなる第1押圧リング部材3
aと、第1押圧リング部材3aの上方にあるステンレス
鋼からなる第2,第3押圧リング部材3b,3cと、最
上方位置にあるステンレス鋼からなる第4押圧リング部
材3dとから構成されている。第2〜第4押圧リング部
材3b〜3dは、ボルト36によって相互に接続されて
おり、第1押圧リング部材3aは第2押圧リング部材3
bに接着等によって固定されている。第1押圧リング部
材3aの下端部は、内周側のみが下方に突出して突出部
3eを形成しており、この突出部3eの下端面のみが研
磨布6を押圧する押圧面3fになっている。
【0022】前記押圧面3fの半径方向の幅又は厚さt
は、2mm〜6mmに設定されている。押圧リング3の
上端部は押圧リング用エアシリンダ22に連結されてい
る。押圧リング用エアシリンダ22はトップリングヘッ
ド9に固定されている。押圧リング用エアシリンダ22
は円周上に複数個(例えば3個)配設されている。また
リテーナリング1Bはステンレス鋼等の金属からなり、
リテーナリング1Bの外周部には、下部に半径方向内方
に傾斜したテーパ面1Btを形成して下部側を上部側よ
り薄肉に形成している。一方、押圧リング3の内周部に
リテーナリング1Bのテーパ面1Btに対応した位置に
半径方向内方に傾斜したテーパ面3tを形成し、押圧リ
ング3の押圧面3fをトップリング1に保持された半導
体ウエハ4の周縁部に可能な限り近づけるようにしてい
る。
【0023】上述のリテーナリング1Bおよび押圧リン
グ3の構成により、押圧リング3の押圧面3fの内周縁
と半導体ウエハ4の周縁部との離間距離を短かくするこ
とができるため、押圧リング3は半導体ウエハ4の周縁
部近傍の研磨布6を押圧することができる。したがっ
て、半導体ウエハ4の周縁部が過研磨されることを防止
できる。またリテーナリング1Bは、図3の太線に示す
ように、その下部内外周面および下端面に樹脂コーティ
ング18が施されている。樹脂コーティング18はPE
EK(ポリエーテルケトン)、ポリテトラフルオロエチ
レン、塩化ポリビニール等が好ましく、その膜厚は10
0ミクロン以内が適当である。金属製のリテーナリング
1Bに樹脂コーティング18を施したため、半導体ウエ
ハ4への金属汚染を防止することができる。
【0024】トップリング用エアシリンダ10及び押圧
リング用エアシリンダ22は、それぞれレギュレータR
1,R2を介して圧縮空気源24に接続されている。そ
して、レギュレータR1によってトップリング用エアシ
リンダ10へ供給する空気圧を調整することによりトッ
プリング1が半導体ウエハ4を研磨布6に押圧する押圧
力を調整することができ、レギュレータR2によって押
圧リング用エアシリンダ22へ供給する空気圧を調整す
ることにより押圧リング3が研磨布6を押圧する押圧力
を調整することができる。
【0025】本実施例においては、トップリング1と押
圧リング3との間に、トップリング1の回転を押圧リン
グ3に伝達するためのキー等の手段が設けられていな
い。従って、研磨中にトップリング1はトップリングシ
ャフト8の軸心まわりに回転するが、押圧リング3は自
身の軸線に対して非回転に構成されている。そのため、
トップリング1の回転力が押圧リング3へ伝達しないの
で、トップリングシャフト8の回転負荷が少なくなる。
また、押圧リング3をトップリングヘッド9に固定され
た押圧リング用エアシリンダ22によって直接作動させ
ることができるため、装置構造が簡易になる。
【0026】また、ターンテーブル5の上方には砥液供
給ノズル25が設置されており、砥液供給ノズル25に
よってターンテーブル5上の研磨布6上に研磨砥液Qが
供給されるようになっている。
【0027】上記構成のポリッシング装置において、ト
ップリング1の下面に半導体ウエハ4を保持させ、トッ
プリング用エアシリンダ10を作動させてトップリング
1をターンテーブル5に向かって押圧し、回転している
ターンテーブル5の上面の研磨布6に半導体ウエハ4を
押圧する。一方、砥液供給ノズル25から研磨砥液Qを
流すことにより、研磨布6に研磨砥液Qが保持されてお
り、半導体ウエハ4の研磨される面(下面)と研磨布6
の間に研磨砥液Qが存在した状態でポリッシングが行わ
れる。
【0028】トップリング用エアシリンダ10によるト
ップリング1の押圧力に応じて押圧リング用エアシリン
ダ22による押圧リング3の研磨布6への押圧力を適宜
調整して半導体ウエハ4の研磨を行う。研磨中にレギュ
レータR1によってトップリング1が半導体ウエハ4を
ターンテーブル5上の研磨布6に押圧する押圧力F1
変更でき、レギュレータR2によって押圧リング3が研
磨布6を押圧する押圧力F2 を変更できる(図1参
照)。したがって、研磨中に、押圧リング3が研磨布6
を押圧する押圧力F2 を、トップリング1が半導体ウエ
ハ4を研磨布6に押圧する押圧力F1に応じて変更する
ことができる。この押圧力F1に対する押圧力F2 を適
宜調整することにより、半導体ウエハ4の中心部から周
縁部、さらには半導体ウエハ4の外側にある押圧リング
3の外周部までの研磨圧力の分布が連続かつ均一にな
る。そのため、半導体ウエハ4の周縁部における研磨量
の過不足を防止することができる。
【0029】また半導体ウエハ4の周縁部で内部側より
意図的に研磨量を多くし又は逆に少なくしたい場合に
は、押圧リングの押圧力F2をトップリングの押圧力F1
に基づいて最適な値に選択することにより、半導体ウエ
ハ4の周縁部の研磨量を意図的に増減できる。
【0030】本実施例によれば、押圧リング3の内周部
側に下方に突出する突出部3eを形成し、この突出部3
eの下端面を研磨布6を押圧する押圧面3fとしたた
め、押圧面3fの半径方向の幅又は厚さが小さくなる。
よって研磨布6の表面と押圧リング3の押圧面3fとの
平行度が失われた場合であっても、図7(b)に示すよ
うに押圧リング3の内周部側の押圧面3fのみが研磨布
を押圧する。そのため、押圧リング3の押圧面3fから
半導体ウエハ4の周縁部近傍および半導体ウエハ4の内
部に至るまで研磨布6は平坦となり、半導体ウエハ4の
中心部から周縁部、さらには半導体ウエハ4の外側の押
圧リング3の押圧面までの研磨圧力の分布が連続かつ均
一になる。そのため、半導体ウエハ4の外周部における
研磨量の過不足を防止することができる。
【0031】図8は押圧リング3における押圧面3fの
半径方向の幅又は厚さtを変えて半導体ウエハを研磨し
た場合の実験結果を示すグラフである。半導体ウエハは
8インチのものを使用し、トップリングによる半導体ウ
エハに加わる押圧力(研磨圧力)は500gf/cm2
であり、押圧リングの押圧力は1000gf/cm2
ある。図8(a)は押圧リングの押圧面3fの幅t=1
2.5mm、図8(b)は同押圧面3fの幅t=6m
m、図8(c)は同押圧面3fの幅t=2mmとしたも
のである。各図において横軸は半導体ウエハの中心から
の距離(mm)、縦軸は研磨速度(オングストローム/
分)を示す。
【0032】図8から明らかなように、押圧リングの押
圧面の幅tによって、半導体ウエハの半径方向の研磨速
度が影響を受けていることがわかる。即ち、押圧リング
の押圧面の幅が減少するにつれて、半導体ウエハの周縁
部の研磨の過不足が改善されている。この実験結果か
ら、押圧リング3の押圧面3fの幅が6mm以下の場合
が好ましいことが裏づけられた。押圧面3fの幅tが2
mm未満の場合には、研磨布を全周に亘って有効に押圧
できないため、押圧面3fの幅tは2mm以上であるこ
とが好ましい。
【0033】また本実施例によれば、リテーナリング1
Bおよび押圧リング3にそれぞれテーパ面1Bt、3t
を形成して押圧リング3の押圧面3fをトップリング1
に保持された半導体ウエハ4の周縁部に可能な限り近づ
けるようにしている。これにより、押圧リング3は半導
体ウエハ4の周縁部近傍の研磨布6を押圧することがで
きるため、半導体ウエハ4の周縁部が過研磨されること
を防止できる。
【0034】また本実施例によれば、リテーナリング1
Bと押圧リング3とを最適な材質のものを選択すること
ができる。リテーナリング1Bは、内周面が半導体ウエ
ハ4に接触し、下端が研磨布6に接触しないため、金属
に樹脂コーティング18を施す等の手段により比較的柔
らかな表面を有する材料から選ぶことができる。硬い材
料を用いると、研磨中に半導体ウエハ4が破損すること
があるからである。またリテーナリング1Bと押圧リン
グ3とが接触したとしても、両者は樹脂コーティング1
8を介して接触するため、金属同士の接触がなく、押圧
リング3とリテーナリング1Bの相対運動(上下運動お
よび回転運動)が円滑に行われる。
【0035】また第1押圧リング3aは、半導体ウエハ
4に接触せず、かつ研磨布6と接触するために、アルミ
ナセラミック等の硬度が高く耐摩耗性に富み、かつ摩擦
係数の低い材料から選択することができる。押圧リング
は、摩耗が少なく、かつ研磨布との摩擦抵抗が小さく、
又、押圧リングの摩耗粉が半導体ウエハ4上の半導体デ
バイスに悪影響を与えないものが望ましい。第1押圧リ
ング3aは、上述したように半導体ウエハ4と直接接触
することがないために、この面からの制約がないので、
上記要請を満たすような最適な材質であるアルミナセラ
ミックを選択することができる。なお、押圧リングの材
質としてアルミナセラミック以外に炭化ケイ素(Si
C)やジルコニア等のセラミックであってもよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明のポリッシン
グ装置によれば、研磨布表面と押圧リングの押圧面との
平行度が失われた場合であっても、押圧リングの内周部
側の押圧面のみが研磨布を押圧する。そのため、押圧リ
ングの押圧面からポリッシング対象物の周縁部近傍およ
びポリッシング対象物の内部に至るまで研磨布は平坦と
なり、ポリッシング対象物の中心部から周縁部、さらに
はポリッシング対象物の外側の押圧リングの押圧面まで
の研磨圧力の分布が連続かつ均一になる。したがって、
ポリッシング対象物の外周部における研磨量の過不足を
防止することができる。
【0037】また本発明によれば、トップリングの一部
を構成するリテーナリングおよびリテーナリングの外周
側に設けられた押圧リングの両者の構造を工夫すること
により、押圧リングの押圧面をトップリングに保持され
たポリッシング対象物の周縁部に可能な限り近づけるよ
うにしている。これにより、押圧リングはポリッシング
対象物の周縁部近傍の研磨布を押圧することができるた
め、半導体ウエハの周縁部が過研磨されることを防止で
きる。
【0038】さらに本発明によれば、押圧リングは、研
磨布と接触する押圧面を有する部位がセラミック等の耐
摩耗性に富みかつ低摩擦係数の材料で構成されている。
したがって、押圧リングが研磨布を押圧して摺動する際
の摩耗を抑制することができるとともに摺動時の発熱を
抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るポリッシング装置の一実施例の全
体構成を示す断面図である。
【図2】本発明に係るポリッシング装置の一実施例の要
部構成を示す断面図である。
【図3】図2の要部拡大断面図である。
【図4】従来のポリッシング装置の概略構造を示す断面
図である。
【図5】従来のポリッシング装置における半導体ウエハ
と研磨布と弾性マットとの状態を示す拡大断面図であ
る。
【図6】本件出願人が先に提案したポリッシング装置の
例の主要部を示す図である。
【図7】本件出願人が先に提案したポリッシング装置と
本発明のポリッシング装置の作用を説明する図である。
【図8】押圧リングの押圧面の半径方向の幅を変えて半
導体ウエハを研磨した場合の実験結果を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1 トップリング 1A トップリング本体 1B リテーナリング 2 弾性マット 3 押圧リング 3f 押圧面 4 半導体ウエハ 5 ターンテーブル 6 研磨布 7 球ベアリング 8 トップリングシャフト 9 トップリングヘッド 10 トップリング用エアシリンダ 18 樹脂コーティング 22 押圧リング用エアシリンダ 24 圧縮空気源 25 砥液供給ノズル 32 取付フランジ 34 駆動軸フランジ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に研磨布を貼ったターンテーブルと
    トップリングとを有し、前記ターンテーブルとトップリ
    ングとの間にポリッシング対象物を介在させて所定の力
    で押圧することによって該ポリッシング対象物を研磨
    し、平坦且つ鏡面化するポリッシング装置において、 前記ポリッシング対象物を収容する凹部を有したトップ
    リングの周囲に押圧リングを上下動自在に配置し、前記
    押圧リングを研磨布に対して可変の押圧力で押圧する押
    圧手段を設け、前記押圧リングの内周部側に下方に突出
    する突出部を形成し、この突出部の下端面を研磨布を押
    圧する押圧面としたことを特徴とするポリッシング装
    置。
  2. 【請求項2】 前記押圧面の半径方向の幅は、2mm〜
    6mmであることを特徴とする請求項1記載のポリッシ
    ング装置。
  3. 【請求項3】 前記トップリングは、ポリッシング対象
    物の上面を保持するトップリング本体と、このトップリ
    ング本体の外周部に着脱可能に配置されポリッシング対
    象物の外周部を保持するリテーナリングとからなり、前
    記ポリッシング対象物を収容する凹部は前記トップリン
    グ本体の下面と前記リテーナリングの内周面とにより形
    成され、前記リテーナリングの外周部には、下部に半径
    方向内方に傾斜したテーパ面を形成して下部側を上部側
    より薄肉に形成し、前記押圧リングの内周部に前記リテ
    ーナリングのテーパ面に対応した位置に半径方向内方に
    傾斜したテーパ面を形成し、前記押圧リングの押圧面を
    ポリッシング対象物の周縁部に近づけたことを特徴とす
    る請求項1記載のポリッシング装置。
  4. 【請求項4】 前記押圧リングは、前記押圧面を有する
    部位がセラミック等の耐摩耗性材料からなることを特徴
    とする請求項1記載のポリッシング装置。
  5. 【請求項5】 前記リテーナリングの少なくとも下部
    は、樹脂コーティングが施されていることを特徴とする
    請求項3記載のポリッシング装置。
  6. 【請求項6】 前記トップリングは、自身の軸線に対し
    て回転可能に構成され、前記押圧リングは、自身の軸線
    に対して非回転に構成されていることを特徴とする請求
    項1記載のポリッシング装置。
  7. 【請求項7】 前記押圧リングの押圧手段は、流体圧シ
    リンダからなることを特徴とする請求項1に記載のポリ
    ッシング装置。
  8. 【請求項8】 前記流体圧シリンダはトップリングを支
    持するトップリングヘッドに固定されていることを特徴
    とする請求項7記載のポリッシング装置。
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