JPH10286477A - 石炭ミルの低負荷運転時におけるスリップ振動防止方法 - Google Patents

石炭ミルの低負荷運転時におけるスリップ振動防止方法

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JPH10286477A
JPH10286477A JP9607097A JP9607097A JPH10286477A JP H10286477 A JPH10286477 A JP H10286477A JP 9607097 A JP9607097 A JP 9607097A JP 9607097 A JP9607097 A JP 9607097A JP H10286477 A JPH10286477 A JP H10286477A
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JP
Japan
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coal
mill
load operation
vibration
coal mill
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Withdrawn
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JP9607097A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Maekawa
宏明 前川
Yoshikatsu Takakura
善克 高倉
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Nippon Steel Corp
Nippon Steel Plant Designing Corp
Original Assignee
Nittetsu Plant Designing Corp
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 炭層の薄い低負荷運転時に発生するスリップ
振動を防止することを可能とした石炭ミルの低負荷運転
時におけるスリップ振動防止方法を提供すること 【解決手段】 石炭ミルの低負荷運転時に発生するスリ
ップ振動を防止する方法において、給炭機にて計測され
る石炭ミルへの石炭供給量に応じて、ローラーの圧下力
を調整する加圧調整装置圧力を所定のカーブに従って制
御すること。また、石炭ミル負荷降下時、石炭供給量が
アンダーシュートし、スリップ振動を発生した場合に、
回転分級機の回転数を下げ、ミル内の粒度の細かい微粉
炭をミル内より炉内へ排出すること。また、一定の低負
荷運転が継続されている過程で突発的にスリップ振動が
発生した場合に回転分級機の回転数およびローラーの圧
下力を調整する加圧装置圧力を所定のルールに従って制
御することを特徴とする石炭ミルの低負荷運転時におけ
るスリップ振動防止方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石炭ミルの低負荷
運転時に発生するスリップ振動を防止する方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に供給する石炭の硬さ性状等の変化
に伴い、ミルローラがスリップ現象を起こした場合、石
炭の微粉化が悪化する。また同時に、ミル自身が振動、
騒音を生じ、ミルモータ電流が大きく乱れることがあ
り、このような場合には、ミルの損壊、ミルモータ巻線
の絶縁不良等を引き起こすことが予想される。また、こ
のような石炭を粉砕するミルの異常の監視については、
ミルの異常を検知する場合に、ミル運転中におけるミル
差圧、振動またはモーター電流値等の値を検出し、その
値の変化からミルの異常を検知しているのが実状であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
技術における石炭粉砕ミルの異常検出システムは、ミル
の運転中におけるミル差圧、振動あるいはモーター電流
値等の状態変化によってミルの異常を判定する方式であ
るため、ミルの異常が拡大した時点でないと、ミル差
圧、振動あるいはモーター電流値等の明確な数値の変化
として表われないため、異常を発見したときには、既に
ミルに大きな損傷あるいは破損が生じている。また、ミ
ルの異常部位の特定が困難であり、補修する箇所が明確
につかめない等の問題がある。ましてや、特に炭層の薄
い低負荷運転時に発生するスリップ振動を防止すること
は出来ないのが実状である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記のような問題を解消
すべく、発明者らは鋭意開発を進めた結果、数十μm〜
数十mmの石炭粒が混在する石炭ミル内部において、特
に炭層の薄い低負荷運転時に発生するスリップ振動を防
止することを可能とした石炭ミルの低負荷運転時におけ
るスリップ振動防止方法を提供することにある。その発
明の要旨とするところは、 (1)石炭ミルの低負荷運転時に発生するスリップ振動
を防止する方法において、給炭機にて計測される石炭ミ
ルへの石炭供給量に応じて、ローラーの圧下力を調整す
る加圧調整装置圧力を所定のカーブに従って制御するこ
とを特徴とする石炭ミルの低負荷運転時におけるスリッ
プ振動防止方法。
【0005】(2)石炭ミルの低負荷運転時に発生する
スリップ振動を防止する方法において、石炭ミル負荷降
下時、石炭供給量がアンダーシュートし、スリップ振動
が発生した場合に、回転分級機の回転数を下げ、ミル内
の粒度の細かい微粉炭をミル内部より炉内へ排出するこ
とを特徴とする石炭ミルの低負荷運転時におけるスリッ
プ振動防止方法。
【0006】(3)石炭ミルの低負荷運転時に発生する
スリップ振動を防止する方法において、一定の低負荷運
転が継続されている過程で突発的にスリップ振動が発生
した場合、回転分級機の回転数およびローラーの圧下力
を調整する加圧調整装置圧力を連続した脈動的変化とな
るように制御することを特徴とする石炭ミルの低負荷運
転時におけるスリップ振動防止方法にある。
【0007】以下、本発明について図面に従って詳細に
説明する。図1は本発明に係る石炭ミルの低負荷運転時
におけるスリップ振動防止制御システムを示す図であ
る。図1に示すように、石炭焚きボイラ等に微粉炭燃料
を供給する微粉炭において、石炭を給炭機1を介して石
炭ミル3に供給するに際し、この石炭ミル3に備えたミ
ルローラ4とミルモータ(図示せず)の駆動により回転
するミルテーブル5との間で微粉化させた後、下側の風
箱(図示せず)によって上昇させて回転分級機2により
分級された微粉炭は図示しないボイラ等のバーナに供給
するように構成されている。
【0008】この場合に、一般にミルモータの電流はミ
ル負荷の増加に伴い直線的に増加し、また、正常なミル
の作動時には殆ど安定している。しかし、ミルローラ4
とミルテーブル5との間に極めて薄い状態での微粉炭が
入り込んだような場合には、ミルローラ4が滑ってミル
モータの電流が大幅に変動するとともにミルローラ4の
振動を生じ、かつ微粉性能の悪化を来すばかりでなく装
置の損傷を引き起こす危険となる。従って、上記したよ
うなミルローラ4の滑りをいち早く検出してミルローラ
の滑りをいち早くミルモータの停止などのしかるべき処
理をとる必要がある。しかしミルモータの停止まで至る
場合には、石炭焚きボイラ等に影響し発電等の停止とな
るので、その停止する前に事前に防止する必要がある。
【0009】そこで、給炭機1に設けた加圧調整装置圧
力コントローラー6により給炭機1の回転速度を検出
し、この回転速度をミルローラ4に供給される石炭の量
と加圧調整弁7を介してローラー位置切替弁8より油圧
シリンダ9によりスウィングレバー10によってミルロ
ーラ4の圧下力を調整する構成とする。一方、ミルテー
ブル5での振動を検知するための振動検出装置11を配
設し、該振動検出装置11より検出された振動信号は回
転数コントローラー12を介してVVVF13よりモー
タ14により、回転分級機2の回転数を制御するように
構成する。さらに、該振動検出装置11より検出された
振動信号は、振動防止コントローラー15を介して、ミ
ルローラ4の圧下力および回転分級機2の回転数の2つ
の要素を制御するよう構成されている。
【0010】
【発明の実施の形態】このような構成のもとで、給炭機
1にて計測された石炭ミルへの石炭供給量に応じて、ロ
ーラの圧下力をスウィングレバー10によって調整す
る。この場合に加圧調整装置圧力コントローラー6の操
作は所定のカーブに従って制御するものである。図2は
本発明に係る石炭ミルの低負荷運転時における振動防止
のための所定のカーブを示す図である。すなわち、石炭
供給量が70%までは加圧調整装置圧力は100%のま
まで石炭供給量が70%から40%までは直線的に圧力
を降下させ、40%で70%の圧力とし、石炭供給量が
40%以下は加圧調整装置圧力は70%で一定となる。
【0011】さらに、石炭ミル負荷の降下時に石炭供給
量がアンダーシュートし、スリップ振動が発生した場合
には、石炭ミルに設けられた振動検出装置から入力され
た信号を、石炭ミルの正常な状態における信号値と比較
演算することにより、石炭ミルの異常振動を早期に検出
して回転数コントローラーに送信し、VVVFを介して
モーターにより、速やかに、回転分級機の回転数を下げ
て、ミル内の粒度の細かい微粒炭をミル内部より炉内へ
排出させることにより、石炭ミルの低負荷運転時におけ
るスリップ振動を予め防止することが出来るものであ
る。
【0012】一方、石炭ミルが一定の低負荷で運転継続
されている過程で突発的にスリップ振動が発生した場合
は、振動検出装置からの異常脈動検出信号により振動防
止コントローラーが加圧調整装置圧力および/または回
転分級機回転数を図3に示すような連続した脈動的変化
を示すように制御するものである。図3(a)は加圧装
置圧力と時間との関係を示すもので、これによれば、例
えば4〜5分間での加圧装置圧力を30sec間隔にて
40〜50kg/cm2 から30〜40kg/cm2
低下させ、さらに30sec後に上昇させて元の40〜
50kg/cm 2 に戻してやるような連続した脈動的圧
力変化を繰り返し与えてやることにより、回転分級機の
回転数を変えずにスリップの振動を防止する。
【0013】また、図3(b)は加圧装置圧力を一定、
例えば40〜50kg/cm2 の運転を行い、一方回転
分級機の回転数を4〜5分間において、30sec間隔
にて40〜50rpmから30〜40rpmに低下さ
せ、さらに30sec後には上昇させて元の40〜50
rpmに戻すような30sec間隔での回転数の繰り返
し変化を行う場合である。さらに図3(c)は加圧装置
圧力と回転分級機の回転数の両者を30sec毎に繰り
返し変化させる場合である。このようなカーブに従った
制御をすることにより、石炭ミルの低負荷運転時におけ
るスリップ振動を予め防止することが出来るものであ
る。
【0014】
【発明の効果】以上述べたように、本願発明による数十
μm〜数十mmの石炭粒が混在する石炭ミル内部におい
て、特に炭層の薄い低負荷運転時に発生するスリップを
早期に防止することが可能となり、石炭ミルの非常停止
によるボイラーの運転停止を防止することが出来る工業
上極めて優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る石炭ミルの低負荷運転時における
スリップ振動防止制御システムを示す図である。
【図2】本発明に係る石炭ミルの低負荷運転時における
振動防止のための所定のカーブを示す図である。
【図3】本発明に係る石炭ミルの低負荷運転時における
振動防止のための所定のカーブを示す図である。
【符号の説明】
1 給炭機 2 回転分級機 3 石炭ミル 4 ミルローラ 5 ミルテーブル 6 加圧調整装置圧力コントローラー 7 加圧調整弁 8 ローラー位置切替弁 9 油圧シリンダ 10 スウィングレバー 11 振動検出装置 12 回転数コントローラー 13 VVVF 14 モータ 15 振動防止コントローラー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石炭ミルの低負荷運転時に発生するスリ
    ップ振動を防止する方法において、給炭機にて計測され
    る石炭ミルへの石炭供給量に応じて、ローラーの圧下力
    を調整する加圧調整装置圧力を所定のカーブに従って制
    御することを特徴とする石炭ミルの低負荷運転時におけ
    るスリップ振動防止方法。
  2. 【請求項2】 石炭ミルの低負荷運転時に発生するスリ
    ップ振動を防止する方法において、石炭ミル負荷降下
    時、石炭供給量がアンダーシュートし、スリップ振動が
    発生した場合に、回転分級機の回転数を下げ、ミル内の
    粒度の細かい微粉炭をミル内部より炉内へ排出すること
    を特徴とする石炭ミルの低負荷運転時におけるスリップ
    振動防止方法。
  3. 【請求項3】 石炭ミルの低負荷運転時に発生するスリ
    ップ振動を防止する方法において、一定の低負荷運転が
    継続されている過程で突発的にスリップ振動が発生した
    場合、回転分級機の回転数およびローラーの圧下力を調
    整する加圧調整装置圧力を連続した脈動的変化となるよ
    うに制御することを特徴とする石炭ミルの低負荷運転時
    におけるスリップ振動防止方法。
JP9607097A 1997-04-14 1997-04-14 石炭ミルの低負荷運転時におけるスリップ振動防止方法 Withdrawn JPH10286477A (ja)

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JP (1) JPH10286477A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010279926A (ja) * 2009-06-08 2010-12-16 Ube Machinery Corporation Ltd 竪型粉砕機
JP2014100681A (ja) * 2012-11-21 2014-06-05 Ihi Corp 竪型ローラミル

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010279926A (ja) * 2009-06-08 2010-12-16 Ube Machinery Corporation Ltd 竪型粉砕機
JP2014100681A (ja) * 2012-11-21 2014-06-05 Ihi Corp 竪型ローラミル

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Effective date: 20040706