JP2014137196A - 粉砕原料燃焼システム及びその制御方法 - Google Patents

粉砕原料燃焼システム及びその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】粉砕原料燃焼システムにおける長時間にわたる急激な負荷変動に対応可能であると共に竪型粉砕機の異常振動を抑制する。
【解決手段】粉砕原料燃焼システム1は、複数個の回転する粉砕ローラ13を備えて回転テーブル12上に供給した原料を、回転テーブル12と粉砕ローラ13との間で粉砕すると共に、この粉砕された原料をガス流によって回転テーブル12の上方に設けた上部取出口26からガスと共に取り出す竪型粉砕機10と、竪型粉砕機10により粉砕された原料を一時貯蔵する製品ホッパ20と、製品ホッパ20から定量供給機9により定量供給される原料を燃焼するボイラ8とを備える。粉砕原料燃焼システム1は、製品ホッパ20内に一時貯蔵された原料の貯蔵レベルに従って、竪型粉砕機10への原料の供給量を変化させると共に、供給量の変化に合わせて回転テーブル12の回転数を変化させる。
【選択図】図1

Description

この発明は、石炭、石油コークス等の原料を粉砕する竪型粉砕機と、粉砕された原料を燃焼させるボイラとを備えた粉砕原料燃焼システムに関し、特に竪型粉砕機で原料を微粉砕する際に生じ易い異常振動を防止或いは抑制する粉砕原料燃焼システム及びその制御方法に関する。
一般的に、蒸気発生量が50(t/h)以下のいわゆる中小型の燃焼設備に使用されているボイラは、重油を燃料とする重油炊きのボイラが殆どを占めていた。その理由としては、例えば石油コークス等の固形燃料をボイラの燃料として使用する場合には、燃料をボイラに投入する前に粉砕して微粉化する必要があるため、燃焼設備に粉砕機等の設備が追加で必要となり、システム全体として大型化してしまうことを避けるというものであった。そして、このような事情から、固形燃料は中小型の燃焼設備に採用し辛いものであった。
また、中小型の燃焼設備は、発電所等の大型施設ではなく、いわゆる町工場のような小型施設において使用されることが多く、用途も多用である。このため、中小型の燃焼設備は、燃焼負荷の変動が急激に生じるような施設の燃焼設備として用いられる場合も多く、燃焼負荷の変動に素早く対処できる液体燃料が好まれて使用されていた。
しかし、上記のような中小型の燃焼設備は、高価な液体燃料を使用するため運転コストが高く、反対に安価な固形燃料を使用するためには大型化してしまうという問題があった。このような問題に対応するために、下記特許文献1に開示されたもののように、固形燃料を使用するもので、粉砕機とボイラとの間にビンと呼ばれる貯蔵装置を配置して、ボイラに供給する燃料の供給量を変更し、燃焼負荷の変動に対応するようにしたものが知られている。
なお、燃焼負荷の変動に対応するためには、粉砕機の運転条件を変更することで、燃焼負荷の変動に合わせて粉砕量を変化させる方法も知られているが、燃焼負荷の変動が激しい場合に、粉砕量の変更が間に合わない場合もあって、このような方法においては更なるレスポンスの向上が課題となっていた。
特開昭62−73011号公報
上述した特許文献1に開示されたもののように、貯蔵装置を備える燃焼設備では、貯蔵装置からのボイラへの燃料の供給量を調整することで燃焼負荷の変動に対して迅速に対応することが可能であるが、貯蔵装置の貯蔵能力如何により、貯蔵された燃料がなくなるような長時間にわたる燃焼負荷の変動には対応しきれないという問題があった。
すなわち、例えば貯蔵装置に貯蔵した燃料がなくなってしまうと、燃焼負荷の上昇に対応することができなくなってしまい、これを解消しようとすると、大型の貯蔵装置が必要となるため、システムが大型化してしまうことになる。そして、特許文献1に開示されたものでは、ボイラの一時的に急激な燃焼負荷の上昇に対応することはできるが、急激な燃焼負荷の減少には対応することができない。なお、このような急激な燃焼負荷の減少に対応するために、単に例えば竪型粉砕機の粉砕量を減少させることも考えられるが、このように粉砕量を減少させると、回転テーブル上の原料層厚が極端に薄くなり粉砕ローラのスリップが発生して粉砕機が異常振動してしまうこととなる。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消し、粉砕原料燃焼システムにおける長時間にわたる急激な負荷変動に対応可能であると共に竪型粉砕機の異常振動を抑制することができる粉砕原料燃焼システム及びその制御方法を提供することを目的とする。
本発明に係る粉砕原料燃焼システムの制御方法は、複数個の回転する粉砕ローラを備えて回転テーブル上に供給した原料を、前記回転テーブルと前記粉砕ローラとの間で粉砕すると共に、この粉砕された原料をガス流によって前記回転テーブルの上方に設けた製品取出口から取り出す竪型粉砕機と、前記竪型粉砕機により粉砕された原料を一時貯蔵する貯蔵装置と、前記貯蔵装置から定量供給される原料を燃焼するボイラとを備えた粉砕原料燃焼システムの制御方法であって、前記貯蔵装置内に一時貯蔵された原料の貯蔵レベルに従って、前記竪型粉砕機への原料の供給量を変化させると共に、前記供給量の変化に合わせて前記回転テーブルの回転数を変化させることを特徴とする。
本発明の一実施形態においては、前記貯蔵装置内に一時貯蔵された原料の貯蔵レベルが所定レベルを保つように、前記竪型粉砕機への原料の供給量及び前記回転テーブルの回転数を変化させる。
本発明の他の実施形態においては、前記竪型粉砕機への原料の供給量を減少させる際に、実際に原料の供給量を変化させるに先立って、前記回転テーブルの回転数を低下させる。
本発明に係る粉砕原料燃焼システムは、複数個の回転する粉砕ローラを備えて回転テーブル上に供給した原料を、前記回転テーブルと前記粉砕ローラとの間で粉砕すると共に、この粉砕された原料をガス流によって前記回転テーブルの上方に設けた製品取出口から取り出す竪型粉砕機と、前記竪型粉砕機により粉砕された原料を一時貯蔵する貯蔵装置と、前記貯蔵装置から定量供給される原料を燃焼するボイラと、これらを制御する制御装置とを備えた粉砕原料燃焼システムであって、前記制御装置が、前記貯蔵装置内に一時貯蔵された原料の貯蔵レベルを検出する第1検出器と、前記竪型粉砕機に供給する新規原料の量を検出する第2検出器と、予め求められた前記新規原料の量と前記回転テーブルの回転数との関係を記憶する記憶器とを備え、前記第1検出器からの前記貯蔵レベルの検出信号に基づいて、前記第2検出器により検出される前記竪型粉砕機への新規原料の供給量を変化させると共に、前記記憶器に記憶された前記新規原料の量と前記回転テーブルの回転数との関係に基づき前記回転テーブルの回転数を変化させることを特徴とする。
本発明によれば、粉砕原料燃焼システムにおける長時間にわたる急激な負荷変動に対応可能であると共に竪型粉砕機の異常振動を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る粉砕原料燃焼システムの全体構成を示す図である。 同粉砕原料燃焼システムにおける竪型粉砕機の概略構成を示す図である。 振動数比と振動増幅係数との関係を表すグラフである。
以下、添付の図面を参照して、この発明の実施の形態に係る粉砕原料燃焼システム及びその制御方法を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る粉砕原料燃焼システムの全体構成を示す図である。図2は、粉砕原料燃焼システムにおける竪型粉砕機の概略構成を示す図である。図3は、振動数比と振動増幅係数との関係を表すグラフである。
図1に示すように、本実施形態に係る粉砕原料燃焼システム1は、例えば粉砕前の石油コークス等の原料を貯留する原料ホッパ2と、この原料ホッパ2から供給された原料をコンベア2a及びバケットエレベータ4を介して導入する原料ホッパ3と、原料ホッパ3から供給された原料をコンベア3aを介して導入し、微粉原料となるまで粉砕する竪型粉砕機10とを備える。また、この粉砕原料燃焼システム1は、竪型粉砕機10からガス流と共に粉砕された原料を取り出すエグゾーストファン6と、取り出された原料とガスから製品原料を取り出す集塵機5と、この集塵機5で取り出された製品原料を貯蔵する製品ホッパ(ビン)20と、製品ホッパ20から取り出された製品原料を定量供給する定量供給機9と、定量供給機9によって定量供給された製品原料をブロワ7によるガス流によって導入し燃焼させる蒸気発生量が50(t/h)以下のいわゆる中小型のボイラ8とを備えている。
原料ホッパ2に貯留された石油コークス等の固形燃料の原料は、コンベヤ2aを介してバケットエレベータ4及び原料ホッパ3に供給され、原料ホッパ3からコンベヤ3aを介して竪型粉砕機10に投入されて、例えば平均粒子径が20μm以下となるように粉砕され、製品ホッパ20に貯留される。製品ホッパ20に貯留された製品原料は、ボイラ8の負荷状況に応じて定量供給機9が必要量を定量供給する。ここで、竪型粉砕機10について説明する。
図2に示すように、竪型粉砕機10は、例えば粉砕機全体の外郭を構成するケーシング11と、このケーシング11内において水平方向に回転する回転テーブル12とを備えて構成されている。また、竪型粉砕機10は、回転テーブル12の上面12A(回転テーブル上面12Aと称することもある)の外周部を円周方向に等分する位置に配設された複数個のコニカル型の粉砕ローラ13を備えて構成されている。
更に、竪型粉砕機10は、例えば回転ローラ12の下部に設置された減速機12Bと、この減速機12Bを介して回転テーブル12を駆動する可変速式の電動機12Mと、この電動機12Mの回転数を制御する制御盤30とを備えて構成されている。電動機12Mは、例えば図示しないインバータ電源により可変速可能に構成され、減速機12Bを介して回転テーブル12を駆動可能に回転テーブル12と直結されている。従って、電動機12Mは、制御信号によりその回転速度を自在に変化させて、回転テーブル12の回転速度や回転数を自在に変化させることが可能である。
制御盤30に備えられた制御装置30Aは、例えばCPU,ROM,RAM等を備えて構成される。制御装置30Aは、図示しないボイラマスタからのボイラマスタ信号(制御信号)にリンクされた製品ホッパ20の貯蔵レベルを検出したレベル検出器21からのレベル信号、原料ホッパ2に設けられた新規原料の供給量を検出した供給量検出器22からの供給量信号、及びROM等に格納された予め求められている新規原料の供給量と回転テーブル12の回転数との関係を定める情報に基づき、電動機12Mの回転数を制御する。
粉砕ローラ13は、軸14により下部ケーシングに回動自在に軸着した上部アーム15と、この上部アーム15と一体形成された下部アーム15Aを介して油圧シリンダ16のピストンロッド16Aに連結されている。そして、粉砕ローラ13は、この油圧シリンダ16が作動することによって回転テーブル12の上面12Aの方向に押されて、この回転テーブル上面12A上に原料を介して従動することによって回転動作する。
ケーシング11の回転テーブル上面12Aの中央上部には、回転セパレータ17が設けられており、回転セパレータ17の中心軸を上下に貫通するようにして原料投入シュート18が配置されている。このように、竪型粉砕機10は、この原料投入シュート18の原料投入口18Aから原料投入シュート18を介して回転テーブル上面12Aに原料を投入或いは供給することができるように構成されている。
回転セパレータ17は、例えばこの回転セパレータ17の回転軸を中心として上方に拡径する逆円錐台状に一定間隔の隙間をあけて並べられた複数枚の羽根17Aを備えて構成されている。この回転セパレータ17は、図示しない駆動装置によって回転駆動されるように構成されている。
なお、回転テーブル上面12Aの外周部とケーシング11との隙間には、環状通路29が設けられている。この環状通路29には、外部に設けられたエグゾーストファンからガスを導入するためのガス導入口28と、十分に粉砕されずに環状通路29に落下した原料を取り出すための下部取出口27とが設けられている。一方、十分に粉砕され回転セパレータ17を通過した原料は、上部取出口26から取り出される。このように構成された竪型粉砕機10の動作については後述する。
コンベヤ3aから原料投入シュート18Aに投入されて竪型粉砕機10により十分に粉砕された原料は、上部取出口26を介してエグゾーストファン6の吸引により集塵機5に搬送される。集塵機5にて収集された原料は、製品ホッパ20に一時貯留される。
製品ホッパ20に一時貯留された原料は、定量供給機9により所定量ずつ排出され、ブロワ7によってボイラ8に吹き込まれた上で燃焼される。製品ホッパ20には、貯留された原料のレベルを例えば重量により検出するレベル検出器21が設けられ、原料ホッパ2には新規原料の供給量を検出する供給量検出器22が設けられている。なお、供給量検出器22は、原料ホッパ3に設けられていても良い。
このように構成された粉砕原料燃焼システム1では、竪型粉砕機10とボイラ8との間に製品ホッパ20が配置され、竪型粉砕機10から間接的にボイラ8へ原料が供給される構造を備えている。そして、竪型粉砕機10の運転条件を、例えば上記レベル信号、供給量信号及び新規原料の供給量と回転テーブル12の回転数との関係を定める情報に基づき決定する。これにより、製品ホッパ20内に貯留される粉砕後の原料の量が所定のレベルを保つように、竪型粉砕機10に投入される新規原料の量を変化させると共に回転テーブル12の回転数を変化させる等して竪型粉砕機10での原料の粉砕量を制御している。
ボイラ8での燃焼負荷に変動が生じた場合には、定量供給機9によりボイラ8への製品原料の供給量を増加又は減少させる。これにより製品ホッパ20内の貯留レベルが変動しても、竪型粉砕機10の粉砕量が製品ホッパ20内に常に所定レベルの原料が貯留されるように調整されるので、製品ホッパ20の容量を大型化しなくても長時間にわたる急激な負荷変動にも十分対応してボイラ8へ原料を供給することが可能となる。
竪型粉砕機10においては、原料投入シュート18Aによって回転テーブル12の中央部に供給された原料は、まず、回転テーブル12の外周部に向かって移動する。そして、回転テーブル12と粉砕ローラ13との間に噛み込まれて粉砕される。このように回転テーブル12と粉砕ローラ13との間に噛み込まれて粉砕された原料の一部は、回転テーブル12の外縁部に周設されたダムリング25を乗り越えて、回転テーブル上面12Aの外周部とケーシング11の隙間である環状通路29へと向かう。
竪型粉砕機10の運転中には、竪型粉砕機10の下部に設けられたガス導入口28から外部に設けられたエグゾーストファンによって機内にガスを導入している。従って、粉砕された原料は、このガスの気流により、竪型粉砕機10内を上方に移動する。そして、粉砕された原料は、回転セパレータ17を介して竪型粉砕機10の上方に設けられた上部取出口18Aから機外に排出される。
その結果、竪型粉砕機10のケーシング11内では、回転テーブル12の下方から回転セパレータ17の上方に向かうガスの気流が生じている。従って、ダムリング25を乗り越えて環状通路29に達した原料の一部は、このガスの気流によって吹き上げられて、ケーシング11内を上昇する。
ケーシング11内において上昇する気流は、回転セパレータ17の影響を受けて、旋回しながら上昇する気流となっている。そのため、気流により吹き上げられた原料の中で、径が大きく重量の大きな原料は、その重量のためにケーシング11の下方に落下する。或いは、このような原料は、気流による旋回により原料自体に発生する遠心力によって気流から逸脱してケーシング11の下方に落下する等して、回転セパレータ17を通過することができないこととなる。
こうして回転セパレータ17を通過できず、落下した原料は、上述したように竪型粉砕機10内で循環して、再度粉砕ローラ13に噛み込まれて粉砕される。また、竪型粉砕機10の中に投入された原料の中で、上部取出口26から機外に取り出されなかった一部の原料については、下部取出口27から竪型粉砕機10の外に取り出された後に、バケットエレベータ等の搬送機を介して、竪型粉砕機10の原料投入口18Aから再度投入されて粉砕される。そして、十分に粉砕された径の小さな原料は、羽根17Aの間を抜けて回転セパレータ17を通過し、上部取出口26より取り出される。
ここで、例えばボイラ8での燃焼負荷の変動に応じて製品ホッパ20に貯留される原料が、所定のレベル以上とならないように竪型粉砕機10による原料の粉砕量を減少させる場合の制御について説明する。本実施形態の粉砕原料燃焼システム1においては、竪型粉砕機10への新規原料の供給量を減少させる際に、回転テーブル12の回転数を低下させる。より望ましくは、実際に新規原料の原料ホッパ2,3による供給量を変化させるに先立って、回転テーブル12の回転数を低下させるように制御を行う。
具体的には、例えばボイラ8の燃焼負荷が減少し、竪型粉砕機10を減量運転又は停止させる際に、粉砕原料燃焼システム1の図示しないボイラマスタ(ボイラ制御装置)等からの制御信号にリンクされた、竪型粉砕機10内に投入する新規原料の原料ホッパ2,3による供給量を減少させる。このとき、製品ホッパ20内のレベル検出器21からのレベル信号も受信するので、受信した場合に、次のように制御を行う。
すなわち、例えば製品ホッパ20内の原料が所定のレベルを超えてしまうようなときに竪型粉砕機10への新規原料の供給量を減少させる場合は、実際に新規原料の供給量を変化させるに先立って、例えばレベル信号受信時から供給量変化開始時まで所定時間経過するのを待って、その間に図示しないインバータ電源などを制御することで、回転テーブル12を駆動する電動機12Mの回転数を定格回転数から低下させる。
そして、所定時間経過後に新規原料の供給量を変化させることによって、例えば竪型粉砕機10内に残留している循環原料をエグゾーストファン6の吸引力でパージしたりしても、回転テーブル12の上に残存する原料層厚を所定の高さに維持することができる。従って、竪型粉砕機10の粉砕量が低下するときや停止するときの振動による騒音を効果的に防止することができる。
このように、回転テーブル12の回転数を低下させて粉砕量を低下させてから実際に新規原料の供給量を変化させることにより、回転テーブル12の上の原料層厚を極端に薄くすることなく一定の高さに保持することができる。これにより、粉砕ローラ13の衝撃振動などに伴う竪型粉砕機10全体の異常振動や騒音を抑制することが可能となる。
異常振動を抑えることは、例えば回転テーブル12の回転速度と動摩擦係数との関係から説明することが可能である。上記の例によれば、新規原料の供給量を変化させるに先立って所定時間経過するまでに回転テーブル12の回転数を低下させているので、回転テーブル12の上の原料層厚を所定の高さに保つことができる。これにより、粉砕ローラ13と原料の摩擦係数が大きくなって、その結果、粉砕部で滑りが生じにくくなるので、竪型粉砕機10の異常振動等を抑制する効果があると考えられる。
このような理由から、竪型粉砕機10の粉砕量を低下させたり停止させたりする際においては、上述したように、竪型粉砕機10内に原料ホッパ2,3から送られる新規原料の供給量を変化させるに先立って、回転テーブル12の回転数を定格回転数から低下させることが有効である。
また、これに合わせて、回転セパレータ17の回転数を低減させたり、竪型粉砕機10内に残留している循環原料をパージしたりしても、回転テーブル12の上の原料層厚を一定の高さに保持することができるので、上述したように異常振動等の抑制等に有効である。なお、上述した例ではインバータ電源(インバータ制御)を用いて、回転テーブル12の回転数を定格回転数から低下させることを説明したが、これに限らず種々の方式を採用することができる。
竪型粉砕機10の振動と摩擦係数との関係は、摩擦係数が低下した際に振動や騒音の起点となり易いことが知られており、特に自励振動の起点となるといえる。一般的に竪型粉砕機10は、例えば風量が一定の状態で運転されている。竪型粉砕機10に発生する騒音の元となる振動は、摩擦係数の他に、「振動による変位量(A)=(加振力/ばね定数)×M(振動増幅係数)」のように考えることもできる。
所定の回転数で回転している回転テーブル12上に落下する原料の粉砕量は、粉砕能力を減ずれば当然少なくなり原料層厚は薄くなる。原料層厚が薄くなればなるほど、原料層(粉砕層)の振動数(ω0)が小さくなる。ここで原料層(粉砕層)の振動数(ω0)とは、原料の粒度、原料層厚等により決定される固有の振動数である。図3に示すように、振動増幅係数Mは、加振振動数(ω)と原料層(粉砕層)の振動数(ω0)の比により変化する。
竪型粉砕機10は、通常の運転時においては、図3においてω/ω0が1.0以下(共振点以下)で運転されている。原料層(粉砕層)の振動数(ω0)は変えることができないので(粉砕される原料の粒度に比例し同粒度は変更できないため)加振振動数(ω)を低下させることにより、振動増幅係数Mを低下させることができる。
加振振動数(ω)は、粉砕ローラ13の回転数に比例するため、同調する回転テーブル12の回転数を変更することによって加振振動数(ω)を低減することができる。この結果、分母、分子ω/ω0の内分子を低下させれば振動増幅係数Mは減少するので、竪型粉砕機10の振動を抑制することができる。
以上のように、竪型粉砕機10の振動や騒音を抑制する方法として、加振振動数(ω)を制御するものを例に挙げて説明したが、その他に摩擦係数を確保する方法もあり、これらに共通するものは回転テーブル12の回転数である。従って、粉砕される原料の性状に合わせてその都度適正な回転数に設定する。
本実施形態に係る粉砕原料燃焼システム1では、例えば竪型粉砕機10への新規原料の供給量を減少させる際に、実際に新規原料の供給量を変化させるに先立って、回転テーブル12の回転数を低下させるようにした。具体的には、竪型粉砕機10の粉砕量を低下させる際に、新規原料の供給量を変化させるに先立って、回転テーブル12の回転数を低下させて加振振動数(ω)を低下させ、振動増幅係数Mを減少させた。従って、回転テーブル12の上の原料層(粉砕層)厚を一定の高さに保持したまま、振動や騒音の要因を排除することが可能である。
なお、例えば製品ホッパ20内の原料が所定のレベルを下回ってしまうようなときに竪型粉砕機10への新規原料の供給量を増加させる場合は、上記の制御と逆に回転テーブル12を駆動する電動機12Mの回転数を定格回転数から増加させ、回転テーブル12の上の原料層(粉砕層)厚を同様に一定の高さに保持するように制御すれば良い。
上述した粉砕原料燃焼システム1においては、石炭よりも微粉化が必要で異常振動を誘発し易い難粉砕性原料の石油コークスを、竪型粉砕機10の異常振動を抑えながら粉砕してボイラ8の燃料として用いることが可能である。このため、液体燃料を使用する場合と比較すると燃料費を大幅に抑えることができる。これにより、粉砕原料燃焼システム1のユーザは燃料差益を得ることが可能となる。
1 粉砕原料燃焼システム
2,3 原料ホッパ
4 バケットエレベータ
5 集塵機
6 エグゾーストファン
7 ブロワ
8 ボイラ
9 定量供給機
10 竪型粉砕機
20 製品ホッパ
21 レベル検出器
22 供給量検出器

Claims (4)

  1. 複数個の回転する粉砕ローラを備えて回転テーブル上に供給した原料を、前記回転テーブルと前記粉砕ローラとの間で粉砕すると共に、この粉砕された原料をガス流によって前記回転テーブルの上方に設けた製品取出口から取り出す竪型粉砕機と、
    前記竪型粉砕機により粉砕された原料を一時貯蔵する貯蔵装置と、
    前記貯蔵装置から定量供給される原料を燃焼するボイラとを備えた粉砕原料燃焼システムの制御方法であって、
    前記貯蔵装置内に一時貯蔵された原料の貯蔵レベルに従って、前記竪型粉砕機への原料の供給量を変化させると共に、前記供給量の変化に合わせて前記回転テーブルの回転数を変化させる
    ことを特徴とする粉砕原料燃焼システムの制御方法。
  2. 前記貯蔵装置内に一時貯蔵された原料の貯蔵レベルが所定レベルを保つように、前記竪型粉砕機への原料の供給量及び前記回転テーブルの回転数を変化させる
    ことを特徴とする請求項1記載の粉砕原料燃焼システムの制御方法。
  3. 前記竪型粉砕機への原料の供給量を減少させる際に、実際に原料の供給量を変化させるに先立って、前記回転テーブルの回転数を低下させる
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の粉砕原料燃焼システムの制御方法。
  4. 複数個の回転する粉砕ローラを備えて回転テーブル上に供給した原料を、前記回転テーブルと前記粉砕ローラとの間で粉砕すると共に、この粉砕された原料をガス流によって前記回転テーブルの上方に設けた製品取出口から取り出す竪型粉砕機と、
    前記竪型粉砕機により粉砕された原料を一時貯蔵する貯蔵装置と、
    前記貯蔵装置から定量供給される原料を燃焼するボイラと、
    これらを制御する制御装置を備えた粉砕原料燃焼システムであって、
    前記制御装置は、
    前記貯蔵装置内に一時貯蔵された原料の貯蔵レベルを検出する第1検出器と、
    前記竪型粉砕機に供給する新規原料の量を検出する第2検出器と、
    予め求められた前記新規原料の量と前記回転テーブルの回転数との関係を記憶する記憶器とを備え、
    前記第1検出器からの前記貯蔵レベルの検出信号に基づいて、前記第2検出器により検出される前記竪型粉砕機への新規原料の供給量を変化させると共に、前記記憶器に記憶された前記新規原料の量と前記回転テーブルの回転数との関係に基づき前記回転テーブルの回転数を変化させる
    ことを特徴とする粉砕原料燃焼システム。
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