JPH10286441A - 中空糸膜モジュールの洗浄方法およびその方法に用いる濾過装置 - Google Patents
中空糸膜モジュールの洗浄方法およびその方法に用いる濾過装置Info
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- JPH10286441A JPH10286441A JP16116697A JP16116697A JPH10286441A JP H10286441 A JPH10286441 A JP H10286441A JP 16116697 A JP16116697 A JP 16116697A JP 16116697 A JP16116697 A JP 16116697A JP H10286441 A JPH10286441 A JP H10286441A
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Abstract
空糸膜モジュールの洗浄方法およびそのために用いる濾
過装置を提供する。 【解決手段】 中空糸膜の原液側に液体を満たした状態
で、中空糸膜の原液側から気体が放出される圧力よりも
小さい圧力の気体を中空糸膜の濾液側から導入する加圧
工程を行い、当該加圧工程中または加圧工程後に、中空
糸膜の原液側を気泡で洗浄することを特徴とする。この
洗浄方法に用いられる濾過装置は、濾液側および原液側
にそれぞれ気体導入口6,9を備えた中空糸膜モジュー
ル1と、該中空糸膜モジュール1に原液を供給する送液
ポンプと、該中空糸膜モジュールに加圧気体を供給する
加圧気体供給装置と、該送液ポンプおよび該加圧気体供
給装置を作動させる制御装置とで構成される。
Description
の洗浄方法およびその方法に用いる濾過装置に関する。
進み、水の濾過をはじめ様々な用途に広く用いられてい
る。しかし、中空糸膜による濾過の過程では、SSと呼
ばれる原液中の懸濁物質等の固形物が中空糸膜表面に付
着し、または微多孔に侵入し、経時的に透過流束の低下
が生じる。そこで、安定して長期的に濾過運転を継続す
るためには、濾過条件の設定と同時に有効な中空糸膜の
洗浄方法の開発が不可欠とされている。
て、種々の方法が検討されてきたが、これらは物理的洗
浄方法と、化学的洗浄方法とに大別できる。物理的洗浄
方法としては、スポンジボール、高圧水流などにより強
制的に付着物質をかき取る方法、水、透過液などの液体
を濾液側から原液側へ通過させる液体逆洗法、加圧気体
を濾液側から原液側へ通過させる気体逆洗法(特開昭5
3−108882号公報、特表平1−500732号公
報などを参照)、原液側に気泡を噴出させるバブリング
法、超音波法、電気泳動法などをはじめ、多種多様の方
法が提案されている。これらの中で、一般には液体逆洗
法、気体逆洗法およびバブリング法が単独でまたは適宜
組み合わされて広く実施されている。また、化学的洗浄
方法としては、酸、アルカリ水溶液、洗浄剤などの薬液
により、付着物を溶解除去する方法が知られている。
理的洗浄方法を用いた場合、その洗浄効果は必ずしも満
足できるレベルにはなく、例えば濾過工程と洗浄工程と
をシーケンスコントロールなどによって連続して運転し
た場合、数日から数カ月程度で透過流束が大きく低下す
る。そこで、透過流束を回復するために、化学的洗浄を
行う必要が生じる。一般的な液体逆洗法では、逆洗用ポ
ンプの設置が必要となり、また、膜濾過により得られた
透過液を逆洗浄に使用するため、液体逆洗法は効率的な
方法であると言い難い。気体逆洗法では、多量の高圧気
体が必要となるため、大容量のエアーコンプレッサーな
どを備えた加圧気体供給装置が必要となり、さらに、逆
洗時に高圧気体が噴出されることによる騒音が問題とな
る場合がある。一方、酸などの薬液を用いた化学的洗浄
方法を実施する場合、濾過を一旦完全に停止し、次いで
薬液で洗浄し、洗浄後に薬液を除去する工程を必要とす
ることから、長期間、濾過を停止せざるを得ず、さら
に、多量の洗浄廃液を処理しなければならないという課
題もある。したがって、より長期間の連続した濾過運転
を可能とするには、有効な物理的洗浄方法の開発が必要
である。
越した洗浄効果を有し、長期間の連続した濾過運転が可
能な中空糸膜モジュールの洗浄方法を提供することにあ
る。また、本発明の目的は、この洗浄方法を行うのに有
効な、設置スペースおよび設備費の低減が可能な濾過装
置を提供することにある。
発明の中空糸膜モジュールの洗浄方法は、中空糸膜の原
液側に液体を満たした状態で、中空糸膜の原液側から気
体が放出される圧力よりも小さい圧力の気体を中空糸膜
の濾液側から導入する加圧工程を行い、当該加圧工程中
または加圧工程後に、中空糸膜の原液側を気泡で洗浄す
ることを特徴とする。ここで、中空糸膜の原液側から気
体が放出される圧力よりも小さい圧力とは、十分に濡れ
た中空糸膜に対して気体による加圧工程を行った際、気
体が中空糸膜の微多孔を通過して、反対側の中空糸膜表
面から気泡が放出されるときの加圧気体の圧力であり、
その値は中空糸膜の孔径および中空糸膜を濡らす液体の
界面張力によりそれぞれ異なる。すなわち、本発明の洗
浄方法は、中空糸膜内部に導入された気体が中空糸膜の
外側の表面から放出されない程度の圧力の気体を導入す
る点で、従来の気体を用いた中空糸膜の逆洗浄方法と明
確に相違している。なお、本明細書において、この圧力
をバブルポイントと称する。
が、従来の洗浄方法に比較して格段に優れた洗浄効果を
発現する理由は定かではないが、本発明者らが現時点で
推定している本発明の作用について、図4および図5に
示す外圧濾過方式を例として、以下に説明する。
行った場合における、1本の中空糸膜を横断面方向から
見たときの透過液の流れを示す図である。図5は、本発
明の洗浄方法において、中空糸膜の原液側に液体を満た
した状態で加圧気体を導入した場合における、1本の中
空糸膜を横断面方向から見たときの透過液の流れを示す
図である。ここでは、一端を固定しない状態で封止した
片端フリータイプの中空糸膜の濾液側(内表面側)に、
ポンプを使用して透過液を流した場合を示している。図
4および図5において、中空糸膜の内側から外側に向か
う矢印は、中空糸膜の壁面から中空糸膜外側の原液側に
流出する透過液を示し、この矢印の長さは透過液の流量
の大小を表している。図4に模式的に図示するように、
従来の洗浄方法で中空糸膜に導入された透過液は、圧力
損失の小さい透過液導入部付近から優先的に中空糸膜の
壁面を通じて原液側に流出するため、圧力損失の大きい
中空糸端部には、膜を洗浄するために十分な透過液が流
れないことが多い。そこで、中空糸膜全体を均一かつ効
果的に逆洗浄するためには、新膜時の純水透水性に匹敵
する程度の多量の透過液を高圧で中空糸膜に供給するこ
とが必要となるが、現実にこのような操作を行うことは
困難である。これに対して、図5に示す本発明の洗浄方
法では、中空糸膜の原液側に液体を満たした状態で、中
空糸膜のバブルポイント未満の圧力の気体を中空糸膜の
濾液側から導入する加圧工程を行う。図5のaからdに
示すように、加圧気体により中空糸膜内部の透過液が中
空糸膜の壁面を通過して原液側へ排出されるのに伴っ
て、中空糸膜内部の透過液液面が順次低下する。このと
き、圧力損失の小さい液面付近が優先的に逆洗浄される
ため、中空糸膜内部の透過液液面が低下するにしたがっ
て、中空糸膜の端部までの全体が均一に洗浄される。以
上、模式図により説明したように、本発明の洗浄方法で
は中空糸膜全体を透過液によって均一に洗浄することが
可能となり、従来の透過液を用いた洗浄方法に比較し
て、格段に優れた洗浄効果が発揮されるものと考えられ
る。中空糸膜の濾液側から加圧気体を導入することによ
り中空糸膜を洗浄する技術としては、前述した気体逆洗
法がある(特開昭53−108882号公報、特表平1
−500732号公報などを参照)が、これらの公報に
記載された技術は、中空糸膜のバブルポイント以上の加
圧気体を導入して、中空糸膜の原液側へ気体を通過させ
るものである。本発明において、中空糸膜の濾液側に導
入される加圧気体はバブルポイント未満の圧力であり、
上述の通り、本発明は中空糸膜に気体を通過させること
によって、中空糸膜を洗浄しようとする技術ではない。
この点で、本発明の洗浄方法は従来の洗浄方法と異なる
ものである。
eに示すように、中空糸膜内部の透過液の全てが中空糸
膜から排出され、透過液による洗浄が終了した後に、中
空糸膜が内部から気体により加圧されて、外側方向へ膨
張する力を受け、図5e中に破線で示すように中空糸膜
が膨脹する。このとき、中空糸膜の外側に付着したSS
成分に剥離または亀裂が生じ、この加圧工程中または加
圧工程後に行われる気泡による洗浄工程でSS成分が脱
落しやすくなる。このように、本発明の洗浄方法では、
気体による加圧工程によって、中空糸膜に微細な寸法変
化が生じ、付着したSS成分に剥離または亀裂が生じる
ことが、従来の透過液を用いた洗浄方法に比較して、格
段に優れた洗浄効果が発揮される他の一つの理由である
と考えられる。
法は、濾液側および原液側にそれぞれ気体導入口を備え
た中空糸膜モジュールと、該中空糸膜モジュールに原液
を供給する送液ポンプと、該中空糸膜モジュールに加圧
気体を供給する加圧気体供給装置と、該送液ポンプおよ
び該加圧気体供給装置を作動させる制御装置とを備え、
該制御装置が、中空糸膜モジュールへの原液の供給が停
止された後に、中空糸膜の原液側が原液で満たされた状
態で、中空糸膜の原液側から気体が放出される圧力より
も小さい圧力の気体が濾液側の気体導入口から中空糸膜
モジュールに供給される加圧工程を行い、当該加圧工程
中または加圧工程後に、中空糸膜の原液側の気体導入口
から中空糸膜モジュールに気体が導入されて中空糸膜が
気泡で洗浄される気泡洗浄工程を行うように構成された
濾過装置を用いて行うことができる。この濾過装置に
は、後述するように、その用途に応じてイオン類の酸化
析出装置などの前処理装置を設けることができる。
ては、ポリビニルアルコール系樹脂により親水化処理さ
れたポリスルホン系樹脂、親水性高分子が添加されたポ
リスルホン系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリ
アクリロニトリル系樹脂、酢酸セルロース系樹脂、親水
化処理されたポリエチレン系樹脂などの親水性素材から
なるものが、高い親水性を有するためにSS成分の難付
着性、付着したSS成分の剥離性に優れている点で好ま
しいが、他の素材で構成された中空糸膜を用いることも
できる。例えば、ポリオレフィン系、ポリスルホン系、
ポリエーテルスルホン系、エチレンービニルアルコール
共重合体系、ポリアクリロニトリル系、酢酸セルロース
系、ポリフッ化ビニリデン系、ポリパーフルオロエチレ
ン系、ポリメタクリル酸エステル系、ポリエステル系、
ポリアミド系などの有機高分子系の素材で構成された中
空糸膜、セラミック系などの無機系の素材で構成された
中空糸膜などを使用条件、所望する濾過性能などに応じ
て選択することができる。ここで、ポリビニルアルコー
ル系樹脂により親水化処理されたポリスルホン系樹脂、
親水性高分子が添加されたポリスルホン系樹脂またはポ
リビニルアルコール系樹脂からなる中空糸膜は、上記し
た親水性に優れるのみならず、耐熱性にも優れることか
ら、特に好ましい。有機高分子系の素材を使用する場
合、30モル%以内の量で他成分を共重合したもの、ま
たは30重量%以内の量で他の素材をブレンドしたもの
であってもよい。
中空糸膜の製造方法は特に限定されることはなく、素材
の特性および所望する中空糸膜性能に応じて、公知の方
法から適宜選択した方法を採用することができる。一般
的には溶融紡糸法、湿式紡糸法、乾湿式紡糸法などが採
用される。また、透水性の観点から、中空糸膜は緻密層
と支持層とを有する非対称構造を持つことが好ましい
が、一般に溶融紡糸法により製造される中空糸膜は対称
構造となることから、湿式紡糸法、乾湿式紡糸法などの
相転換法により製造することが好ましい。
限定されないが、0.001〜1ミクロンの範囲内であ
ることが、高い透水性を有し、濾過効率が低下するおそ
れが小さいことから好ましい。なお、ここでいう孔径と
は、コロイダルシリカ、エマルジョン、ラテックスなど
の粒子径が既知の各種基準物質を中空糸膜で濾過した際
に、その90%が排除される基準物質の粒子径をいう。
孔径は均一であることが好ましい。限外濾過膜であれ
ば、上記のような基準物質の粒子径に基づいて、孔径を
求めることは不可能であるが、分子量が既知の蛋白質を
用いて同様の測定を行ったときに、分画分子量が300
0以上であるものが好ましい。
しての膜面積の観点から、中空糸膜の外径は200〜3
000ミクロンの範囲内に設定することが好ましく、5
00〜2000ミクロンの範囲内であることがより好ま
しい。同様に中空糸膜の厚さは50〜700ミクロンの
範囲内にあることが好ましく、100〜600ミクロン
の範囲内であることがより好ましい。
化されて濾過に使用される。濾過方法、濾過条件、洗浄
方法などに応じてモジュールの形態を適宜選択すること
ができ、1本または複数本の中空糸膜エレメントを装着
して中空糸膜モジュールを構成しても良い。モジュール
の形態としては、例えば数十本から数十万本の中空糸膜
を束ねてモジュール内でU字型にしたもの、中空糸繊維
束の一端を適当なシール材により一括封止したもの、中
空糸繊維束の一端を適当なシール材により1本ずつ固定
されていない状態(フリー状態)で封止したもの、中空
糸繊維束の両端を開口したものなどが挙げられる。ま
た、中空糸膜モジュールの形状も特に限定されることは
なく、例えば円筒状であってもスクリーン状であっても
よい。本発明の洗浄方法では、気泡による膜表面洗浄効
果が極めて高くなることから、中空糸繊維束の一端を1
本ずつフリー状態で封止した「片端フリー」タイプのモ
ジュールを用いることが特に好ましい。
る濾過の方式としては、外圧全濾過、外圧循環濾過、内
圧全濾過、内圧循環濾過などが挙げられ、所望の処理条
件、処理性能に応じて適宜選択することができる。膜寿
命の点では濾過塗膜表面の洗浄を同時に行うことのでき
る循環方式が好ましく、設備の単純さ、設置コスト、運
転コストの点では全濾過方式が好ましい。本発明の洗浄
方法では、気泡による膜表面の洗浄を行う際に、中空糸
膜同士がこすれ合うことによる洗浄効果が発現すること
から、外圧濾過方式がより好ましい。
体を満たした状態で、中空糸膜の濾液側から中空糸膜の
バブルポイント未満の圧力の気体を導入する加圧工程を
行うが、加圧に用いる気体としては空気、窒素などが挙
げられる。該加圧工程時および後述する気泡による膜表
面洗浄時には、中空糸膜の原液側が液体で満たされてい
ることが必要である。加圧工程に使用する気体の圧力
は、中空糸膜のバブルポイント、中空糸膜の破裂圧力お
よび中空糸膜モジュールの耐久圧力のうち最も低い値を
超えない範囲内で選択されるが、中空糸膜のバブルポイ
ントおよび破裂圧力がいずれも5.0kg/cm2 より
も大きい場合は、加圧気体の圧力が1.0〜5.0kg
/cm2 の範囲内にあることが好ましく、1.5〜3.
0kg/cm2 の範囲内にあることがより好ましい。加
圧気体の圧力が1.0kg/cm2未満の場合は、本発
明の効果が十分に発現しないおそれがある。中空糸膜の
バブルポイント、中空糸膜の破裂圧力および中空糸膜モ
ジュールの耐久圧力のうち少なくとも一つが5.0kg
/cm2 よりも小さい場合には、加圧気体の圧力の上限
はそれに対応して小さくなる。
空糸膜モジュールの濾液側の液体を完全に排出すること
が可能な時間以上であることが必要であるが、加圧気体
の単位時間当たりの導入量と中空糸膜モジュールの濾液
側の体積とにより加圧工程に要する時間が異なる。外圧
濾過方式の場合には、中空糸膜の内部体積をも考慮して
加圧時間を設定する必要がある。
注入部と中空糸膜モジュールとを接続する配管の中およ
び中空糸膜モジュールの中に満たされた濾液により、逆
洗浄が行われる。例えば、該配管中の中間部に透過液タ
ンクなどの滞留部を設けることにより、逆洗浄時の液量
を増やすこともできる。
圧工程中または加圧工程後に、中空糸膜の原液側を気泡
で洗浄するが、この気泡洗浄工程で用いる気体として、
空気、窒素などが挙げられる。気泡の供給量は特に限定
されないが、膜洗浄効果が高く、膜破損のおそれが小さ
いことから、気泡の供給量が中空糸膜の面積1m2 あた
り5〜500ノルマルリットル/時の範囲内にあること
が好ましく、10〜300ノルマルリットル/時の範囲
内にあることがより好ましい。上記した「片端フリー」
タイプのモジュールを使用した場合、気泡による膜表面
洗浄効果が極めて高くなる。
浄して、中空糸膜に付着した有機物、無機物などを溶解
除去することもできる。ここで、薬液洗浄の方法として
は、有機物、無機物などを除去するために水酸化ナトリ
ウム水溶液などのアルカリで処理する方法、金属類を除
去するために酸水溶液などの酸で処理する方法、洗浄剤
で処理する方法、これらを組み合わせて連続的に行う方
法などがあり、これによって中空糸膜の再生が可能であ
る。
圧工程、気泡による洗浄、薬液洗浄などの一連の工程
は、制御装置によってシーケンスコントロールを行うこ
とにより自動的に行うようにすることが可能である。例
えば一定時間濾過を行った後、気体による加圧工程およ
び気泡による膜表面洗浄を1回ないし数回実施し、次い
で、必要に応じて1回ないし数回水洗を行い、その後薬
液洗浄を行うという一連の洗浄工程をシーケンスコント
ロールにより自動的かつ連続的に行い、濾過と中空糸膜
および濾過ラインの洗浄工程とを交互に繰り返しながら
長期間安定的に運転を継続することが可能である。ま
た、濾過工程と洗浄工程とをシーケンスコントロールに
より連続的に繰り返し、目詰まりが大きくなった時点で
手動により薬液洗浄する、いわゆるセレクトスイッチ方
式で長期間安定的に運転を継続することも可能である。
は、中空糸膜を構成する素材、モジュールの形状を問わ
ず、従来の洗浄方法よりも卓越した洗浄効果が発現され
ることから、極めて広範な用途において、従来よりも高
い透過流束で長期間連続して安定的な濾過を行うことが
可能である。例えば食品工業分野では、原料水の除菌・
除濁・除鉄・除マンガン、洗浄用水の除菌・微粒子除
去、天然水の除菌・微粒子除去、醤油の除菌・精製、清
酒の除菌・精製、食酢の除菌・精製、みりんの精製・調
味液の除菌・精製、醸造オリからの製品回収、糖液の除
菌・微粒子除去・精製、ハチミツの精製、酵素・蛋白質
の精製・濃縮、発酵液の精製、チーズホエーからの蛋白
質の回収精製、ミルクの濃縮による高蛋白乳の製造、水
産加工排水からの蛋白質回収、魚肉蛋白の濃縮、肉加工
廃棄物からの肉蛋白質の回収、豚の血液からの赤血球の
分離、血液中のアルブミンとグロブリンの濃縮精製、大
豆ホエーからの生理活性物質の回収・精製、大豆煮汁か
らの蛋白質回収、あぶらな蛋白の毒素除去と蛋白質濃
縮、じゃがいもでんぷん工業廃水からの有用蛋白質の回
収、天然色素の回収精製、各種酵素の回収精製、液体飲
料の清澄化と除菌、柑橘類・リンゴペプチン液の濃縮、
バクテリア細胞および代謝物質の回収による発酵液の精
製などの用途で使用可能であり、また、医療分野では、
原料となる純水・超純水製造装置の前処理、洗浄用水の
パイロジェン除去、注射用水製造、透析用水製造、透析
液の精製、ワクチン・酵素・ビールス・核酸・蛋白質な
どの生理活性物質の分離・濃縮・精製、ホルモンの精
製、人口血液の製造、多糖類の濃縮精製、病院手洗い水
の除菌、手術器具洗浄水の除菌などの用途に使用可能で
あり、電子工業分野では、逆浸透膜の前処理、超純水の
ファイナルフィルター、超純水のユースポイントフィル
ター、超純水のユニット組み込みフィルター、洗浄水の
微粒子除去、研磨排水の回収、ダイシング排水の回収な
どの用途で使用可能であり、化学工業分野では、塗料の
濃縮・回収、油剤の分離・回収、エマルジョンの分離・
回収、コロイドの分離・回収、微粉体の洗浄精製、洗浄
水の微粒子除去、メッキ液の精製、電気透析の前処理な
どの用途で使用可能であり、水処理分野では、中水道の
MLSS除去、排水の三次処理、排水の回収・再利用、
原子力発電排水の精製、バクテリアの除去などの用途で
使用可能であり、繊維・染色加工分野では、PVA糊抜
き排水のクローズド化、繊維加工油剤の回収・再利用、
洗毛排水からのラノリンの回収、絹糸加工排水からのセ
リシンの回収などの用途で使用可能であり、鉄鋼・機械
加工分野では、バレル研磨排水の回収、バフ研磨排水の
回収、圧延油排水処理、水溶性切削油排水処理、動植物
油加工排水の処理、脱脂洗浄排水からのエマルジョン除
去・洗浄剤回収、リンス水のエマルジョン除去・リンス
水回収、スクリーン版洗浄剤からのインク類除去などの
用途で使用することが可能である。
説明する。図1は上記の洗浄方法を行うために使用する
ことができる外圧型中空糸膜モジュールを用いた濾過装
置の一例の概略構成図である。この濾過装置において、
中空糸膜エレメント4が収納された中空糸膜モジュール
1は、上部が濾液側A、下部が原液側Bになるように仕
切板2によって仕切られている。仕切板2には、中空糸
膜エレメント4が収められた保護円筒3が中空糸膜エレ
メント4に対応した数だけ取り付けられている。濾液側
Aには濾液出口5および加圧気体導入口6が設けられて
おり、原液側Bには原液導入口7、気体排出口8、気体
導入口9および原液排出口10が設けられている。すな
わち、この濾過装置では、濾液側Aに加圧気体導入口6
が、原液側Bに気体導入口9が設けられており、これが
この濾過装置の特徴となる。
例を、外圧全濾過方式を例として図2にしたがって説明
する。全てのバルブを閉じた状態から、気体排出口バル
ブ24、原液導入口バルブ21および濾液出口バルブ2
3を開き、送液ポンプ29を作動させて濾過容器25の
原液側Dに原液を導入し、気体排出口バルブ24から原
液が溢れた後、気体排出口バルブ24を閉じて濾過を開
始する。濾過時間の経過に伴い中空糸膜エレメント26
の膜表面にはSS成分が付着し、濾過能力が低下するた
め、続いて、本発明の方法により中空糸膜を洗浄する。
すなわち、送液ポンプ29を停止した後、濾過工程で開
いている原液導入口バルブ21および濾液出口バルブ2
3を閉じて濾過を停止し、次いでエアーコンプレッサー
30を作動させながら気体排出口バルブ24および加圧
気体導入口バルブ22を開き加圧気体を濾過容器25の
濾液側Cに導入して加圧工程を行う。この際、原液側C
および中空糸膜内の濾液が中空糸膜の壁面を通じて原液
側Dに押し出され、気体排出口バルブ24より外部へ排
出される。さらに、該加圧工程開始と同時または該加圧
工程を所定時間行った後、気体導入口バルブ28を開
き、気泡による洗浄を所定時間実施する。上述した洗浄
工程終了後、気体導入口バルブ28を閉じ、原液排出口
バルブ27を開いてドレンを排出した後、濾過工程へ戻
る。
的な運転方法について、各工程と作動バルブの開閉との
相関を示す。ここで、図3中、丸印が付されているとき
に当該バルブが開いていることを意味する。この基本的
な運転方法に加えて、ドレン排出と満水とを繰り返すこ
とにより、中空糸膜表面および中空糸膜モジュール内部
の洗浄を行う工程、フラッシング洗浄工程など、必要に
応じて他の工程を追加することも可能である。
酸化ナトリウム水溶液などのアルカリ成分貯留タンク
と、該反応槽中の原液に該アルカリ成分貯留タンクから
アルカリ成分を注入するアルカリ成分注入ポンプと、次
亜塩素酸ナトリウムなどの酸化剤貯留タンクと、当該原
液に該酸化剤貯留タンクから酸化剤を注入する酸化剤注
入ポンプとを備えた、鉄、マンガンなどのイオン類の酸
化析出装置、(2)pH調整用の酸成分またはアルカリ
成分の貯留タンクと、原液に酸成分またはアルカリ成分
を注入する注入ポンプと、硫酸ばん土、ポリ塩化アルミ
ニウム(PAC)などの凝集剤貯留タンクと、当該原液
に該凝集剤貯留タンクから凝集剤を注入する凝集剤注入
ポンプとを備えた凝集装置、(3)「1,1,1ートリ
クロロエタン代替洗浄システムへの転換促進に資する情
報整備」(平成6年11月、産業基盤整備基金)の52
〜54ページに記載されたようなフィルタエレメント方
式油水分離装置、合体樹脂エレメント方式油水分離装
置、加圧浮上装置、オイルスキマー、電気式油水分離装
置、コアレッサーなどの各種油水分離装置、(4)「第
2回フロン・トリエタン代替セミナー資料」(平成5年
11月12日、長瀬産業株式会社電子部)に記載されて
いるような荷電式凝集装置、(5)活性炭吸着装置など
の、用途に応じた種々の前処理装置と組み合わせること
により、従来の膜濾過だけでは除去することが不可能な
イオン類、フミン質などの微小な懸濁物を除去したり、
膜の目詰まりの要因となる油分を除去したりすることが
できる。
クと、原液に該アルカリ成分貯留タンクからアルカリ成
分を注入するアルカリ成分注入ポンプと、酸化剤貯留タ
ンクと、当該原液に該酸化剤貯留タンクから酸化剤を注
入する酸化剤注入ポンプとを備えたイオン類の酸化析出
装置を備え、該酸化析出装置によりイオン類が酸化析出
された原液が中空糸膜モジュールに供給されるように構
成された本発明の濾過装置の一例を示す。この濾過装置
の基本的な運転方法は次の通りである。すなわち、図6
において、原液送液ポンプ36から反応槽35に至る配
管途中に、アルカリ成分貯留タンク31中のアルカリ成
分をアルカリ成分添加ポンプ32で所定量になるように
添加し、次いで酸化剤貯留タンク33中の酸化剤を酸化
剤注入ポンプ34で所定量になるように添加する。この
際、添加するアルカリ成分としては水酸化ナトリウム水
溶液、水酸化カリウム水溶液などが挙げられ、添加量と
しては、原水のpHが7.8以上、好ましくは8.0以
上となる量を添加することが好ましい。また、酸化剤と
しては、次亜塩素酸ナトリウム水溶液、過マンガン酸ナ
トリウム水溶液、過酸化水素水溶液などが挙げられる
が、取り扱いが容易なことから次亜塩素酸ナトリウム水
溶液が好ましい。酸化剤の添加量としては、酸化剤とし
て例えば次亜塩素酸ナトリウム水溶液を使用する場合、
中空糸膜モジュールを通過した濾液中の残留塩素濃度が
0.1ppm以上となる量が好ましく、0.3ppm以
上となる量がより好ましい。このようにしてアルカリ成
分および酸化剤を注入された原液は、反応槽35での滞
留中に鉄・マンガンなどのイオン類の酸化・析出反応が
進行する。反応槽35の容量としては、原液の滞留時間
が10〜120分、好ましくは20〜60分となるだけ
の容量を備えていることが好ましい。これまでに述べて
きた酸化析出装置を備えた本発明の濾過装置により、こ
れまで飲料水としては利用できなかった鉄・マンガンな
どのイオン類が多い地下水などから、飲料水に適したレ
ベルにまで鉄・マンガンなどを除去することが可能であ
り、さらに、本発明の中空糸膜モジュールの洗浄方法を
採用することにより、長期間安定して運転することが可
能となる。
はアルカリ成分)の貯留タンクと、原液に酸成分(また
はアルカリ成分)を注入する注入ポンプと、凝集剤貯留
タンクと、該原液に該凝集剤貯留タンクから凝集剤を注
入する凝集剤注入ポンプとを備えた凝集装置を備え、該
凝集装置により凝集された原液が中空糸膜モジュールに
供給されるように構成された本発明の濾過装置の一例を
示す。この濾過装置の基本的な運転方法は次の通りであ
る。すなわち、図7において、送液ポンプ29から原液
導入口バルブ21に至る配管途中に、酸またはアルカリ
成分貯留タンク41中の酸成分(またはアルカリ成分)
を酸成分(またはアルカリ成分)添加ポンプ42で所定
量添加し、次いで凝集剤貯留タンク43中の凝集剤を凝
集剤注入ポンプ44で所定量添加する。この際、添加す
る酸成分またはアルカリ成分としては、塩酸水溶液、水
酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液、炭酸ナ
トリウム水溶液などが挙げられ、凝集剤としては、硫酸
アルミニウム(硫酸ばん土)水溶液、ポリ塩化アルミニ
ウム(PAC)水溶液、アルミン酸ナトリウム水溶液、
塩化第2鉄水溶液、高分子凝集剤などが挙げられる。必
要に応じて、酸成分(またはアルカリ成分)および凝集
剤を添加した後、反応槽に貯留し、凝集反応を十分進行
させ、この後、膜濾過装置に導入することも可能であ
る。これまでに述べてきた凝集装置を備えた本発明の濾
過装置により、これまで飲料水としては利用できなかっ
たフミン質と呼ばれる有機成分を多量に含む地下水など
から、飲料水に適したレベルにまで有機成分を除去する
ことが容易であり、また微小な懸濁成分を含む排水処理
などへ適用することも可能である。従来、硫酸アルミニ
ウム、ポリ塩化アルミニウムなどの凝集剤を多量に添加
した場合、中空糸膜の目詰まりが激しく長期間の安定運
転は困難とされていたが、上記本発明の濾過装置を採用
することにより、数百ppmオーダーで凝集剤を添加し
た場合でも長期間安定して運転することが可能となる。
明の濾過装置の一例を示す。この濾過装置の基本的な運
転方法は次の通りである。すなわち、原液を送液ポンプ
51により荷電フィルター52およびコアレッサー53
からなる電気式油水分離に導入して油分を除去した後、
送液ポンプ29により中空糸膜モジュール26へ原液を
導入する。この濾過装置では、循環バルブ54を一部開
放(または全開放)することにより原液を循環させ、循
環濾過方式で濾過が行われる。循環液は一部または全量
が、再度、荷電フィルター52およびコアレッサー53
からなる電気式油水分離装置に導入され、油水分離と膜
濾過とが連続して実施される。また、原液が貯留される
濃縮槽を設置し、濃縮運転を行うことも可能である。こ
れまでに述べてきた油水分離装置を備えた本発明の濾過
装置により、油剤の分離・回収、エマルジョンの分離・
回収、圧延油排水処理、水溶性切削油排水処理、動植物
油加工排水の処理、脱脂洗浄排水からのエマルジョン除
去・洗浄剤回収、リンス水のエマルジョン除去・リンス
水回収などの用途への膜濾過技術の適用が可能となり、
しかも本発明の中空糸膜モジュールの洗浄方法を採用す
ることにより、長期間安定的に運転を継続することが可
能となる。
凝集装置を通過した原液が中空糸膜モジュールに供給さ
れるように構成された本発明の濾過装置の一例を示す。
この濾過装置の基本的な運転方法は次の通りである。す
なわち、原液を送液ポンプ29で荷電凝集装置61に導
入し、荷電凝集効果によりSS成分の凝集を進行させた
後、中空糸膜モジュール26へ導入する。荷電凝集装置
61の内部には、直流(または交流)の電源63に接続
された電極62が設置されており、原液が電極62によ
り形成された電場の中を通過する際に、電気的中和作用
によるSS成分の凝集・肥大化が生じ、膜濾過装置での
分離性能が向上するとともに目詰まりの進行を軽減する
ことが可能である。
ンクと、薬液送液ポンプとを備え、中空糸膜モジュール
の原液側に該薬液が供給されるように構成された本発明
の濾過装置の一例を示す。この濾過装置の基本的な運転
方法は次の通りである。すなわち、原液導入口バルブ2
1、気体排出口バルブ24、薬液導入バルブ73を開い
た状態で薬液送液ポンプ73を作動させて薬液洗浄用薬
液タンク71に貯留された酸、アルカリなどの薬液を中
空糸膜モジュール内に導入し、中空糸膜モジュールの薬
液洗浄を実施する。必要に応じて原液排出バルブ27お
よび薬液排出バルブ75を開いて薬液を循環させ、循環
薬液洗浄を実施することも可能である。これまでに述べ
てきた薬液洗浄装置を備えた本発明の濾過装置を使用す
ることにより、中空糸膜モジュールを取り外すことなく
中空糸膜の薬液洗浄を実施することが可能となる。
ポンプとを備え、電解水が中空糸膜モジュールに導入さ
れることにより中空糸膜を洗浄するように構成された本
発明の濾過装置の一例を示す。この濾過装置の基本的な
運転方法は次の通りである。すなわち、電解水貯留タン
ク81に貯留した水に電解質貯留タンク83に貯留され
た塩化ナトリウムなどの電解質を電解質注入ポンプ84
で注入し、送液ポンプ85で電解槽86に導いて電解水
の製造を行う。電解槽86としては、多孔質膜、イオン
交換膜などの隔膜により陽極室と陰極室とを分離したも
の、無隔膜のものなどが挙げられる。得られた電解水を
原液導入口バルブ21、気体排出口バルブ24および電
解水導入バルブ87を開いた状態で電解水送液ポンプ8
2を作動させて電解水貯留タンク81に貯留された電解
水を中空糸膜モジュール内に導入し、中空糸膜モジュー
ルの洗浄を実施する。必要に応じて原液排出バルブ27
および薬液排出バルブ89を開いて薬液を循環させ、循
環薬液洗浄を実施することも可能である。電解水の導入
口を中空糸膜モジュールの濾液側に接続し、中空糸膜の
電解水による逆洗浄を実施することも可能である。これ
までに述べてきた電解水製造装置および電解水送液ポン
プを備えた本発明の濾過装置を使用することにより、従
来の薬液洗浄の他に電解水による中空糸膜の洗浄を中空
糸膜モジュールを取り外すことなく実施することも可能
となる。
オン交換膜、逆浸透膜、活性炭吸着装置、活性汚泥処理
装置などの用途に応じた後処理装置と組み合わせて、濾
液のさらなる浄化および精製を行うことも可能である。
縮液またはドレンを、沈澱槽、凝集剤添加装置および反
応槽からなる凝集装置、焼却装置などにより処理し、廃
棄物量を低減することも可能である。
する。以下の実施例および比較例の結果から、本発明に
よれば、長期間の安定的な濾過が可能であることが明ら
かである。
スルホン系樹脂からなり、平均孔径0.1ミクロンであ
って、バブルポイントが5.0kg/cm2 以上である
中空糸膜よりなる膜面積7.0m2 の「片端フリー」タ
イプの中空糸膜モジュールを使用して、10〜20℃の
河川表流水を原水として、外圧全濾過方式、流量560
リットル/時の条件で定流量濾過を行った。原水には、
濾液中の遊離塩素濃度が1ppmとなるように、次亜塩
素酸ナトリウム水溶液を継続して添加した。中空糸膜の
洗浄は、シーケンスコントロールにより30分に1回、
中空糸膜モジュールの濾液側に、圧力2.0kg/cm
2 の空気を導入することにより20秒間加圧操作し、次
いで中空糸膜モジュールの原液側の下部から、圧力1.
0kg/cm2 の空気を600ノルマルリットル/時の
流量で1分間噴出させて行った。濾過運転期間中、膜間
差圧を定期的に測定し、差圧が1.5kg/cm2 に達
するまでの濾過時間を中空糸膜モジュールの濾過寿命と
した場合、濾過寿命は65日間であった。
スルホン系樹脂からなる中空糸膜の代わりにポリビニル
アルコール系樹脂からなり、平均孔径0.1ミクロンで
あってバブルポイントが5.0kg/cm2 以上である
中空糸膜を使用した以外は同様にして、河川表流水の濾
過を行った。膜間差圧で評価した濾過寿命は63日間で
あった。
スルホン系樹脂からなる中空糸膜の代わりに、親水化処
理されたポリエチレン系樹脂からなり、平均孔径0.1
ミクロンであってバブルポイントが3.0kg/cm2
以上である中空糸膜よりなる膜面積8.0m2 の「両端
固定(中空糸膜の両端を固定したもの)」タイプの中空
糸膜モジュールを使用した以外は同様にして、河川表流
水の濾過を行った。膜間差圧で評価した濾過寿命は52
日間であった。
00であって、バブルポイントが5.0kg/cm2 以
上である中空糸膜よりなる膜面積5.0m2 の「両端固
定」タイプの中空糸膜モジュールを使用して、原水を中
空糸膜の内部に線速1m/秒の速度で流しながら、内圧
循環濾過方式、流量300リットル/時の条件で定流量
濾過を行った。中空糸膜の洗浄は、シーケンスコントロ
ールにより30分に1回、中空糸膜モジュールの濾液側
に、圧力2.0kg/cm2 の空気を導入することによ
り20秒間加圧操作し、次いで中空糸膜の一端より圧力
1.0kg/cm2 の空気を500ノルマルリットル/
時の流量で1分間噴出させて行った。濾過運転期間中、
膜間差圧を定期的に測定し、差圧が1.5kg/cm2
に達するまでの濾過時間を中空糸膜モジュールの濾過寿
命とした場合、濾過寿命は55日間であった。
00であって、バブルポイントが5.0kg/cm2 以
上である中空糸膜よりなる膜面積5.0m2 の「両端固
定」タイプの中空糸膜モジュールを使用して、原水を中
空糸膜の外側に線速0.5m/秒の速度で流しながら、
外圧循環濾過方式、流量300リットル/時の条件で定
流量濾過を行った。中空糸膜の洗浄は、シーケンスコン
トロールにより30分に1回、中空糸膜モジュールの濾
液側に、圧力2.0kg/cm2の空気を導入すること
により20秒間加圧操作し、次いで中空糸膜の一端より
圧力1.0kg/cm2 の空気を500ノルマルリット
ル/時の流量で1分間噴出させて行った。濾過運転期間
中、膜間差圧を定期的に測定し、差圧が1.5kg/c
m2 に達するまでの濾過時間を中空糸膜モジュールの濾
過寿命とした場合、濾過寿命は49日間であった。
ンガンを含有する井水に、水酸化ナトリウム水溶液を添
加してpH8.2とした後、次亜塩素酸ナトリウム水溶
液を残留塩素濃度が1ppmとなる量だけ添加して、さ
らに30分間滞留させることにより、鉄およびマンガン
の酸化析出処理を行った。ポリビニルアルコールにより
表面親水化処理されたポリスルホン系樹脂からなり、平
均孔径0.1ミクロンであって、バブルポイントが5.
0kg/cm2 以上である中空糸膜よりなる膜面積7.
0m2 の「片端フリー」タイプの中空糸膜エレメントを
7本収納した総膜面積49m2 のモジュールを使用し、
外圧全濾過方式、流量3500リットル/時の条件で定
流量濾過を行った。中空糸膜の洗浄は、シーケンスコン
トロールにより30分に1回、中空糸膜モジュールの濾
液側に、圧力3.0kg/cm2 の空気を導入すること
により20秒間加圧操作し、次いで中空糸膜モジュール
の原液側の下部より圧力1.0kg/cm2 の空気を4
200ノルマルリットル/時の流量で1分間噴出させて
行った。濾過運転期間中、膜間差圧を定期的に測定し、
差圧が1.5kg/cm2 に達するまでの濾過時間を中
空糸膜モジュールの濾過寿命とした場合、濾過寿命は7
7日間であった。
200、過マンガン酸カリウム消費量45mg/リット
ルである地下水に、凝集剤の1種であるJISK 14
50−1997に適合した市販の液体硫酸ばん土を30
0ppm添加し、30分間撹拌・滞留させたものを使用
した以外は実施例1と同様にして水の濾過を行った。膜
間差圧で評価した濾過寿命は58日間であった。得られ
た濾液は色度0、過マンガン酸カリウム消費量6.5m
g/リットルであり、その他の項目を含めて平成4年厚
生省令第69号により定められた水質基準に適合してい
た。
定したSS濃度が30mg/LであるICチップ製造用
シリコンウエハーのダイシング排水を原水とし、ポリビ
ニルアルコールにより表面親水化処理されたポリスルホ
ン系樹脂からなり、平均孔径0.1ミクロンであって、
バブルポイントが5.0kg/cm2 以上である中空糸
膜よりなる膜面積7.0m2 の「片端フリー」タイプの
中空糸膜エレメントを7本収納した総膜面積49m2 の
モジュールを使用して、外圧全濾過方式、流量1500
リットル/時の条件で定流量濾過を行った。中空糸膜の
洗浄は、シーケンスコントロールにより3時間に1回、
中空糸膜モジュールの濾液側に、圧力1.8kg/cm
2 の空気を導入することにより20秒間加圧操作し、次
いで中空糸膜モジュールの原液側の下部より圧力1.0
kg/cm2 の空気を4200ノルマルリットル/時の
流量で1分間噴出させて行った。濾過運転期間中、膜間
差圧を定期的に測定し、差圧が1.5kg/cm2 に達
するまでの濾過時間を中空糸膜モジュールの濾過寿命と
した場合、濾過寿命は98日間であった。
定したSS濃度が1000mg/Lであるコンデンサー
部品のバレル研磨排水を原水とし、ポリビニルアルコー
ルにより表面親水化処理されたポリスルホン系樹脂から
なり、平均孔径0.1ミクロンであって、バブルポイン
トが5.0kg/cm2 以上である中空糸膜よりなる膜
面積7.0m2 の「片端フリー」タイプの中空糸膜エレ
メントを3本収納した総膜面積21m2 のモジュールを
使用して、外圧全濾過方式、流量1500リットル/時
の条件で定流量濾過を行った。中空糸膜の洗浄は、シー
ケンスコントロールにより30分に1回、中空糸膜モジ
ュールの濾液側に、圧力1.9kg/cm2 の空気を導
入することにより20秒間加圧操作し、次いで中空糸膜
モジュールの原液側の下部より圧力1.0kg/cm2
の空気を1800ノルマルリットル/時の流量で1分間
噴出させて行った。濾過運転期間中、膜間差圧を定期的
に測定し、差圧が1.5kg/cm2 に達するまでの濾
過時間を中空糸膜モジュールの濾過寿命とした場合、濾
過寿命は53日間であった。
行わず、20秒間運転を停止した以外は同様にして、河
川表流水の濾過を行った。膜間差圧で評価した濾過寿命
は19日間であった。
代わりに、濾液側からポンプにより1120リットル/
時の流量で5秒間濾液を供給して逆洗浄を行った以外は
同様にして、河川表流水の濾過を行った。膜間差圧で評
価した濾過寿命は23日間であった。
より空気を噴出させる気泡による洗浄を行なわず、1分
間運転を停止した以外は同様にして、河川表流水の濾過
を行った。膜間差圧で評価した濾過寿命は20日であっ
た。
によって、長期間安定的に連続した濾過運転が可能とな
り、薬液洗浄の頻度を低減することが可能となる。本発
明の濾過装置は、上記本発明の中空糸膜モジュールの洗
浄方法のために用いることが有効である。
モジュールの一例を示す図である。
濾過装置の一例を示す図である。
ログラムを示す図である。
表した図である。
を模式的に表した図である。
装置の一例を示す図である。
を示す図である。
の一例を示す図である。
例を示す図である。
ポンプとを備えた本発明の濾過装置の一例を示す図であ
る。
た本発明の濾過装置の一例を示す図である。
Claims (20)
- 【請求項1】 中空糸膜の原液側に液体を満たした状態
で、中空糸膜の原液側から気体が放出される圧力よりも
小さい圧力の気体を中空糸膜の濾液側から導入する加圧
工程を行い、当該加圧工程中または加圧工程後に、中空
糸膜の原液側を気泡で洗浄することを特徴とする中空糸
膜モジュールの洗浄方法。 - 【請求項2】 原液が中空糸膜の外表面側から供給さ
れ、中空糸膜の内表面側から濾液が取り出される外圧濾
過方式である請求項1記載の中空糸膜モジュールの洗浄
方法。 - 【請求項3】 加圧工程時に導入される気体の圧力が
1.0〜5.0kg/cm2 の範囲にある請求項1また
は2記載の中空糸膜モジュールの洗浄方法。 - 【請求項4】 濾液側および原液側にそれぞれ気体導入
口を備えた中空糸膜モジュールと、該中空糸膜モジュー
ルに原液を供給する送液ポンプと、該中空糸膜モジュー
ルに加圧気体を供給する加圧気体供給装置と、該送液ポ
ンプおよび該加圧気体供給装置を作動させる制御装置と
を備え、該制御装置が、中空糸膜モジュールへの原液の
供給が停止された後に、中空糸膜の原液側が原液で満た
された状態で、中空糸膜の原液側から気体が放出される
圧力よりも小さい圧力の気体が濾液側の気体導入口から
中空糸膜モジュールに供給される加圧工程を行い、当該
加圧工程中または加圧工程後に、中空糸膜の原液側の気
体導入口から中空糸膜モジュールに気体が導入されて中
空糸膜が気泡で洗浄される気泡洗浄工程を行うように構
成されたことを特徴とする濾過装置。 - 【請求項5】 中空糸膜モジュールが、濾液側に濾液出
口および気体導入口を有し、原液側に原液導入口、気体
排出口、気体導入口および原液排出口を有している請求
項4記載の濾過装置。 - 【請求項6】 加圧工程および気泡洗浄工程が、中空糸
膜モジュールに設けられたバルブが制御装置により作動
されることにより行われるように構成されており、該加
圧工程は、原液側の気体排出口を開いた状態で、濾液側
の気体導入口を開くことにより行われ、該気泡洗浄工程
は、原液側の気体導入口より気体を導入することにより
行われる請求項5記載の濾過装置。 - 【請求項7】 原液が中空糸膜の外表面側から供給さ
れ、中空糸膜の内表面側から濾液が取り出される外圧濾
過方式である請求項4記載の濾過装置。 - 【請求項8】 中空糸膜モジュールが、1本または複数
本の中空糸膜エレメントが装着されて構成されている請
求項4記載の濾過装置。 - 【請求項9】 中空糸膜の一端が1本ずつ固定されない
状態で封止された片端フリータイプの中空糸膜エレメン
トである請求項8記載の濾過装置。 - 【請求項10】 中空糸膜が親水性高分子からなる請求
項4記載の濾過装置。 - 【請求項11】 中空糸膜がポリビニルアルコール系樹
脂により親水化されたポリスルホン系樹脂、親水性高分
子が添加されたポリスルホン系樹脂またはポリビニルア
ルコール系樹脂からなる請求項10記載の濾過装置。 - 【請求項12】 反応槽と、アルカリ成分貯留タンク
と、該反応槽中の原液に該アルカリ成分貯留タンクから
アルカリ成分を注入するアルカリ成分注入ポンプと、酸
化剤貯留タンクと、当該原液に該酸化剤貯留タンクから
酸化剤を注入する酸化剤注入ポンプとを備えたイオン類
の酸化析出装置を備え、該酸化析出装置によりイオン類
が酸化析出された原液が中空糸膜モジュールに供給され
るように構成されている請求項4記載の濾過装置。 - 【請求項13】 pH調整用の酸成分またはアルカリ成
分の貯留タンクと、原液に酸成分またはアルカリ成分を
注入する注入ポンプと、凝集剤貯留タンクと、該原液に
該凝集剤貯留タンクから凝集剤を注入する凝集剤注入ポ
ンプとを備えた凝集装置を備え、該凝集装置により凝集
された原液が中空糸膜モジュールに供給されるように構
成されている請求項4記載の濾過装置。 - 【請求項14】 油水分離装置を備え、該油水分離装置
を通過した原液が中空糸膜モジュールに供給されるよう
に構成されている請求項4記載の濾過装置。 - 【請求項15】 油水分離装置がオイルスキマー、加圧
浮上装置、コアレッサーまたは電気式油水分離装置であ
る請求項14記載の濾過装置。 - 【請求項16】 循環濾過方式の濾過装置であって、原
液が油水分離装置と中空糸膜モジュールとの間を循環す
るように構成された請求項14記載の濾過装置。 - 【請求項17】 原液が貯留される濃縮槽を備え、濃縮
槽に貯留した原液中の油分が油水分離装置により除去さ
れた後、油分除去後の原液が中空糸膜モジュールに供給
され、該中空糸膜モジュールを通過した循環液が該濃縮
槽に戻るように構成された請求項16記載の濾過装置。 - 【請求項18】 荷電式凝集装置を備え、該荷電式凝集
装置を通過した原液が中空糸膜モジュールに供給される
ように構成されている請求項4記載の濾過装置。 - 【請求項19】 中空糸膜の薬液洗浄用の薬液タンク
と、該薬液タンクに貯留された薬液を送液する薬液送液
ポンプとを備え、中空糸膜モジュールの原液側に該薬液
が供給されるように構成された請求項4記載の濾過装
置。 - 【請求項20】 電解水製造装置と、電解水製造装置の
電解水貯留タンクに貯留された電解水を送液する電解水
送液ポンプとを備え、電解水が中空糸膜モジュールに導
入されることにより中空糸膜を洗浄するように構成され
た請求項4記載の濾過装置。
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JP2762197 | 1997-02-12 | ||
JP16116697A JP3887072B2 (ja) | 1997-02-12 | 1997-06-18 | 中空糸膜モジュールの洗浄方法およびその方法に用いる濾過装置 |
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