JPH10286427A - 空気乾燥装置 - Google Patents

空気乾燥装置

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Publication number
JPH10286427A
JPH10286427A JP9095786A JP9578697A JPH10286427A JP H10286427 A JPH10286427 A JP H10286427A JP 9095786 A JP9095786 A JP 9095786A JP 9578697 A JP9578697 A JP 9578697A JP H10286427 A JPH10286427 A JP H10286427A
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JP
Japan
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temperature
air
heater
temp
dry air
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JP9095786A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Noda
和彦 納田
Osamu Takase
治 高瀬
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Toshiba Corp
Toshiba FA Systems Engineering Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba FA Systems Engineering Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 エアーフイルタ及びエアーフイルタからオゾ
ン発生器に至る配管、部品等の保温処置を不要とし、又
乾燥空気を発生せしめる熱源の省エネルギーを可能とし
た空気季乾燥装置を提供する。 【解決手段】 吸着器7A及び7Bから出た乾燥空気が
切換弁8Bを通過した位置の配管に、加熱器20を設
け、加熱器の前後に乾燥空気の温度を計測する温度セン
サー21A及び21Bを設け、周囲環境23の温度、関
係湿度を計測する温度センサー24、関係湿度センサー
25を設け、各温度センサー、関係湿度センサーの信号
を受けて指令を発する演算設定器22を、運転制御器に
接続させて、周囲の温度と関係湿度から露点温度を算出
し、露点温度と加熱器の前の乾燥空気の温度を比較算出
し、その乾燥空気温度がその露点温度より低い場合、加
熱器を運転制御して、温度差分だけ乾燥空気を昇温し、
乾燥空気温度を露点温度以上に保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空気を乾燥させる装
置、即ち下水道の殺菌あるいはパルプ工場の廃液処理等
に用いられるオゾン発生装置に送入される空気を乾燥す
る場合等に使用される空気乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のオゾン発生装置では、オ
ゾン原料である空気を低温で乾燥してオゾン発生器に送
り込んでいる。そのため、一般にはオゾン発生装置に空
気乾燥装置が組みこまれている場合が多い。
【0003】このような空気乾燥装置の従来の構成をブ
ロック図で示したのが図5である。
【0004】図5において、原料空気を供給する空気供
給装置1は、コンプレッサー2、水冷器3、および冷却
式乾燥機4を直列に配設して構成されている。冷却式乾
燥機4には流出管5が接続されており、この流出管5
は、切換弁8Aと配管11Aとを介して吸着器7Aに、
又切換弁8Aと配管11Bとを介して吸着器7Bに、そ
れぞれ連結されている。
【0005】この一対の吸着器7A及び7Bには、例え
ばシリカゲル、或いはアルミナゲル等からなる吸着剤6
が充填されている。
【0006】ここで、一対の吸着器7A及び7Bを設け
た理由を述べると、吸着剤6はその温度が200度Cに
上昇すると水分を掃き出す性質があって、その吸着量に
限度があるため、交互に交替して吸着させる必要がある
からである。
【0007】従って、この吸着器7A及び7Bそれぞれ
には、一対をなす上部温度センサ−9A及び9Bと、一
対をなす下部温度センサ−10A及び10Bがそれぞれ
配設されていて、それぞれ吸着剤6の温度(空気温度)
が検出されるようになっている。
【0008】更に、両吸着器7A、7Bの出口側には、
切換弁8Bが設置されている。この切換弁8Bを通った
15度Cの空気は配管16Aを通って、その配管16A
に配設されたエアーフィルタ12に導入される。エアー
フィルタ12を通った空気は、粉塵が除去されクリーン
な空気となって、供給管16を通り、オゾン発生器15
に送り込まれる様になっている。 配管16Aの途中に
は戻り管17が配管されており、又この戻り管17には
開閉弁18および加熱器19が配設されている。
【0009】加熱器19を通った空気は配設された戻り
管17を通り切換弁8Bの他方から吸着器7A又は7B
に導入される。この装置は、通常運転時には切換弁8A
及び8Bが実線の方向に切り替えられており、開閉弁1
8は開の状態に調整されている。
【0010】このような空気乾燥装置の構成に於いて、
まず、コンプレッサー2から供給された高温多湿の圧縮
空気は、水冷器3および冷却式乾燥機4によって4度C
程度に乾燥冷却され、凝縮された水分をドレンから排出
した後、流出管5および切換弁8A(実線)を通って吸
着器7Aへ導入される。
【0011】即ち、吸着器7Aで、オゾン発生器15に
その原材となる空気を送出しており、一方吸着器7Bは
休止状態(吸着再生準備の状態)になっている。
【0012】導入された空気は吸着器7Aで吸着剤6に
よって水分を吸着され、この水分を吸着する際に生ずる
吸着熱分だけ空気の温度は上昇し、約15度C程度で、
露点−60度C以下の超乾燥空気となって吸着器7Aか
ら配管13に送り出され、この15度Cの温度が吸着時
間中持続される。
【0013】吸着器7Aを出た15度Cの空気は切換弁
8Bの一方(実線)を通って、配管16A、エアーフィ
ルタ12、および供給管16を連通し、オゾン発生器1
5へ送り込まれる。
【0014】この時、空気の一部は配管16Aから開状
態となっている開閉弁18を通って加熱器19へ導入さ
れ、ここで加熱された後、切換弁8Bの他方(実線)か
ら吸着器7Bへ導入される。吸着器7Bへ導入された高
温乾燥空気は吸着剤6を200゜C程度に加熱して高温
乾燥させ、吸着剤6を再生させた後、切換弁8Aの他方
から放出配管14を通って機外へ排出される。
【0015】この様にして、一方の吸着器7Aの吸着剤
6は空気を除湿して超乾燥空気を生じさせ、同時に他方
の吸着器7Bでは、その吸着剤6が高温乾燥空気で再生
される様になっている。 上記両吸着器7A及び7Bに
付設された一対の上部温度センサ−9A、9Bは、再生
時において高温乾燥空気が設定値以下にならない様に検
出して加熱器19を制御する構成になっている。
【0016】又、吸着器7A、7Bに付設された一対の
下部温度センサ−10A、10Bは、高温乾燥空気が1
80度C以上になった時、加熱器19の動作を停止させ
るようになっている。
【0017】そのため、再生空気の温度は急速に下が
り、その後低温(15度C)の再生空気が流れ続くの
で、一定時間後、吸着材6が再生スタート時とほぼ同じ
温度になる。
【0018】この再生加熱時間(約4時間)と再生冷却
時間(約4時間)の合計が8時間になり、従って、切換
弁8A、8Bは、タイマー(不図示)によって、一定時
間(8時間)後に切り換えられ、空気の流れが交代する
構成となっている。
【0019】これによって吸着器7Aは吸着を休止され
て再生サイクルに入り、代って吸着器7Bが超乾燥空気
を生成するように作動する。
【0020】この様にして超乾燥空気がオゾン発生器1
5に連続して供給される。
【0021】次に、上記した構成の防露対策としての保
温処置について説明する。
【0022】冷却式乾燥機4と切換弁8A間の流出管5
には冷却された4度Cの空気が流れているので、結露防
止のためステンレス、鉄及び布等による断熱材13(2
点鎖線)を巻いて保温処置を施している。
【0023】両吸着器7A、7Bには、吸着時、4度C
の空気が流れるが、再生時には、200度Cの高温乾燥
空気が流れるので、結露防止、熱放散防止、および火傷
事故防止などのため、前記した断熱材13を巻いて保温
処置を施している。
【0024】同様の理由で加熱器19、戻り管17Aに
も断熱材13が巻かれている。
【0025】又、オゾン発生器15にいたる配管16
A、戻り管17、エアーフィルタ12、及び供給管16
にも、常に15度Cの超乾燥空気が流れるので、周囲の
季節的温度の変化によって結露を生ずるため、断熱材1
3を巻いて保温処置をしている。
【0026】尚、流出管5、配管16A、戻り管17は
装置内の部品間の渡り配管で距離も短く、保守上分解の
必要もないため、保温処置をしてあっても何等差しつか
えはない。
【0027】一方、両吸着器7A、7B、加熱器19、
及び戻り管17Aついては上記した理由で安全上の対応
もあり保温処置は不可欠である。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の様に、エアーフイルター12及び供給管16に
まで、保温処置を施してあると、次のような問題が生じ
てしまう。
【0029】その問題点を列挙すると、第一は供給管1
6に関する問題である。
【0030】それは、上記した空気乾燥装置において、
空気冷却装置1からエアーフイルター12までの構成部
分の機器と、オゾン発生器15以降の機器とは、距離的
に離れた場所、例えば別室や別階に設置される為、その
間を結ぶ供給管16の管長は数10メートルにもなり、
又この供給管16の途中には、パイプ、流量計及び安全
弁等が設けられている。
【0031】従って、供給管16の保温処置をしなけれ
ば、露出部分で結露する為、配管全体、及びその途中の
取付け部品及び計量器にも保温処置をする必要がある。
【0032】そうした場合、定期検査や修理の際、配管
や部品類の点検、パッキンの交換、並びに漏れの検査の
為に、断熱材13Aを解体し、検査終了後再び元に戻す
作業が必要で、それだけ余分な労力と時間がかかってし
まう。
【0033】また、第二の問題として、同じ様な事がエ
アーフイルター12についても起きている。
【0034】即ち、エアーフィルター12のフィルタエ
νメントはごみが詰まれば頻繁に交換する消耗品であ
り、従って、頻繁に開け締めするエアーフィルタ12の
容器全体を断熱材13で覆うと、フィルタエレメントの
交換作業に断熱材13の解体、取付などの余計な仕事が
増えてしまう。
【0035】この様に、保守を必要とする箇所に保温処
置を施すと、保守の作業効率が極めて悪くなり、又解体
後に新たな材料も必要となり、作業効率及び材料費の両
面で極めて不経済であった。
【0036】従って、昨今、ユーザ側から保守の簡素化
を望む声が強く、出来うれば、保温処置を省略しても結
露しない方法の実現が要望されていた。
【0037】そこで、本発明の第1の目的は、エアーフ
イルター及びエアーフイルターからオゾン発生器に至る
配管並びに部品、計量器などに対する保温処置を不要と
した空気乾燥装置を提供することにある。
【0038】さらに、本発明の第2の目的は、乾燥空気
を発生せしめる熱源の省エネルギーを達成した空気乾燥
装置を提供することにある。
【0039】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、吸着器
により乾燥された空気を供給配管を介して所定位置に供
給するように構成された空気乾燥装置において、前記吸
着器により乾燥され前記供給配管に供給される乾燥空気
を加熱するように前記吸着器の出口側に設けられた加熱
器と、この加熱器の入口側と出口側とにそれぞれ設けら
れた第1および第2の温度センサーと、周囲環境内に配
置された第3の温度センサーおよび関係湿度センサー
と、これらの第1乃至第3の温度センサー及び前記関係
湿度センサーからの信号を受けて、前記乾燥空気を露点
温度に近付けるべく加熱器を制御する演算設定器を設け
たことを特徴とする空気乾燥装置が提供される。
【0040】又、本発明によれば、前記演算設定器は、
前記第3の温度センサーおよび関係湿度センサーから露
点温度を算出し、この露点温度と前記第1の温度センサ
ー測定温度とを比較して、前記第1の温度センサー測定
温度が前記露点温度より低い場合には、両者の温度差を
減少させるように前記加熱器を制御することを特徴とす
る空気乾燥装置が提供される。
【0041】さらに、本発明によれば、前記一対の吸着
器により乾燥された空気が前記第2の切換弁を介して供
給され、その出口側の乾燥空気が前記加熱器の入り口側
に供給するとともに、前記前記一対の吸着器の再生に用
いられた空気が前記第1の切換弁を介して供給され、そ
の出口側の空気が外部に放出され、その間に前記再生に
用いられた空気の熱エネルギーを前記乾燥空気に与える
ように設けられた熱交換器と、この熱交換器に前記再生
に用いられた空気を選択的に送り込むための第3の切換
弁を備えたことを特徴とする請求項1記載の空気乾燥装
置が得られる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1〜
4に基づいて説明する。
【0043】図1は本発明による一実施形態の主要部を
示したブロック図で、切換弁8Bより前段の構成は図5
と同一であるので、図示を省略した。又、図5と同一構
成部は同一符号を記述した。
【0044】図1において、切換弁8Bの後段の配管1
6Bには、加熱器20が接続されており、更に、この配
管16Bには、切換弁8Bと加熱器20との間に温度セ
ンサー21Aが、又、加熱器20とエアーフィルタ12
との間に温度センサー21Bがそれぞれ接続されてい
て、加熱器20の前後で乾燥空気の温度を連続的に計測
する構成となっている。
【0045】更に、この温度センサー21A及び21B
は演算設定器22に接続されていて、この演算設定器2
2は加熱器20から出た乾燥空気の温度を計測した信号
を受けて、その乾燥空気がオーバヒートしないように、
加熱器20の制御器(不図示)を介して、加熱器20を
制御している。
【0046】又、演算設定器22には、空気乾燥装置の
周囲環境23の温度を計測する温度センサー24と、同
じく空気乾燥装置の周囲環境23の関係湿度を計測する
関係湿度センサー25とに接続されて、周囲の温度と関
係湿度の信号から露点温度を算出し、この露点温度と加
熱器20に入る前の乾燥空気の温度との差を演算し、そ
の差がプラスの場合、その露点温度まで、乾燥空気を昇
温させる為に、加熱器20をオンさせる様になってい
る。配管16Bの周りには断熱材13が巻かれていて、
配管16Bを保温処置している。
【0047】次に、上記構成の装置によって、配管の結
露を防止する作用にについて説明する。
【0048】従来の装置と同様に、空気は図5に示した
コンプレッサー2、水冷器3、冷却式乾燥機4、切換弁
8A(実線)、及び吸着器7Aを通って15゜Cの超乾
燥空気となり、切換弁8B(実線)に達する。切換弁8
Bを通った空気は配管16Bを通って温度センサ−21
Aで温度が計測され、その計測値が演算設定器22に送
られる。
【0049】又加熱器20から出た空気は、配管16A
を通ると温度センサ−21Bで温度が計測され、演算設
定器22に送られ、同時に、エアーフィルタ12及び供
給管16を通ってオゾン発生器15に供給される。
【0050】一方、この空気供給装置の周辺の温度は温
度センサ−24で計測されて演算設定器22に送られ、
同様に、周辺の湿度は関係湿度センサ−25で計測され
て演算設定器22に送られる。
【0051】そして、演算設定器22は、周囲の温度、
関係湿度より、露点温度を算出する。
【0052】ここで、この算出制御について、図4を参
照しながら詳述する。
【0053】図4は、空気温度及び関係湿度と露点との
関係を示した空気線図で、横軸は湿度計の乾球温温度、
縦軸は絶対湿度で、空気中に含まれる水分量(kg)を
飽和水蒸気量(kg)で除した値を示している。この両
者の季節(春夏秋冬)毎の関係を関係湿度毎に、あらわ
したものである。
【0054】図4において、加熱器前の乾燥空気の温度
は上記のように、ほぼ15度Cで、露点温度ー60度C
(関係湿度0%)で、線図上t1にあたる。任意の周囲
温度として仮にt2を決めると、t2は温度29度C、
関係湿度60%になる。
【0055】このt2の空気が、15℃の超乾燥空気が
流れる配管表面に接触すると、t2の空気は冷却され、
線図上では平行に移動し、飽和湿度線(関係湿度100
%)に達する。
【0056】この点t2′は温度20′Cで、空気に含
まれている水分の一部が配管の表面に凝縮し、結露水と
なる。さらに冷却が進行すると、飽和湿度線に沿って1
5゜Cにいたる。
【0057】この間、結露水が生ずる。これが上記の配
管上の結露のメカニズムである。
【0058】同様にt3点(温度29゜C)関係湿度3
0%)について見ると、冷却されて15℃に至っても飽
和湿度線に届かず、結露は生じない。この結露しない範
囲はX−X線の下側になる。
【0059】逆の見方をすれば、周囲の空気がX−X線
より上側で飽和湿度線で囲まれる範囲内にある時、結露
が生ずる。年間の季節で見れば、周囲温度が15度C以
下の冬季には結露は生じないが春夏秋季に、特に、温
度、湿度共に高い夏季には、確実に結露が生ずる。
【0060】従って、t2点で配管に結露を生じない様
にする為には、t2点の空気が結露する飽和湿度線上の
20度Cを若干越える温度まで、乾燥空気の温度を昇温
すれば良いことがわかる。
【0061】演算設定器22は周囲の温度と関係湿度の
信号から露点温度を算出し、この露点温度と、加熱器2
0に入る前の乾燥空気の温度との差を演算し、その差が
プラスの場合、その露点温度迄その乾燥空気を昇温させ
るために加熱器20をオンにしておく。
【0062】又、演算設定器22は加熱器20を出た乾
燥空気の温度を計測した信号を受けて、乾燥空気がオー
バヒートしないように加熱器20を制御する。
【0063】一方その差が0以下の場合は、これらの配
管には、結露が生じないので加熱器20はオフの状態に
なる。
【0064】常時連続的に、この作用が行われることに
より、加熱器20以降の配管からオゾン発生器15に至
る配管ならびにその間に取付られた部品に結露を生じな
い様にすることが出来る。
【0065】以上の事を、更に、数式を挙げて説明す
る。
【0066】先ず、第1段階として、任意の点をt2
(温度29度C、関係湿度60%)と仮定すると、露点
温度t2´=20度Cとなる。
【0067】次に、第2段階として、演算設定器22
は、露点温度と加熱器20の入口側空気温度を比較演算
する。
【0068】この入口側空気温度tlは15度Cでほぼ
一定 t2′−tl>O……………… (1) 又は t2′−tl≦O……………… (2) をみ
る。
【0069】ここでは 20−15=5度C となる。
【0070】上記(1)式の場合、この温度差分だけ入
口側空気温度を昇温させるため、演算設定器22は加熱
器20をオンする指令を制御器(不図示)へ発する。
【0071】一方、上記(2)式の場合、配管16A以
降の配管及び部品に結露は生じない為、演算設定器22
は加熱器20をオフにしておく。
【0072】そして、演算設定器22は加熱器20の後
段の空気温度をチェックし、温度差の過不足を補正する
ように、加熱器20を制御する。
【0073】この様にして、常時連続的に加熱器20を
制御することにより、この加熱器20からオゾン発生器
15に至る配管ならびにその間に取付られた部品に結露
を生じない様にすることが出来る。
【0074】尚、この程度に乾燥空気を昇温することは
オゾン発生器15の性能に影響を与えないことは周知で
ある。
【0075】次に、本発明による他の一実施形態を図2
に基づいて説明する。
【0076】図2は、本発明による他の一実施形態、即
ち、後記する熱交換器により、再生加熱のエネルギーを
乾燥空気の昇温に使う実施形態を示した構成ブロック図
で、図5と同一構成部は同一符号を記してある。
【0077】図2において、前記したガス対ガスの熱交
換器26の一方の側には、再生空気が通るように、切換
弁(3方弁)27を介して放出配管14が接続されてい
る。
【0078】切換弁27の他方には、配管28Aが設け
られていて、熱交換を要しない場合は、切換弁27を切
り換えることにより、直接、再生空気を放出出きるよう
になっている。
【0079】一方、吸着器7Aを通過し、切換弁8Bを
通った超乾燥空気の一部は配管17から開閉弁18を通
って加熱器19へ流れる。そして、主流となる超乾燥空
気は、点線矢印のごとく、配管28Bを通って熱交換器
26の他方側(図2の下側)から出て、配管28Cを通
り加熱器20に至る。以下の構成は、図1と同一である
為、説明を省略する。
【0080】ここで、放出配管14を通過する再生空気
の温度分布について図3を基に説明する。
【0081】図3は放出配管14(図2)を通過する再
生空気の温度分布を、時間経過で表した線グラフであ
る。
【0082】図3において、吸着器7B(図5)からの
再生空気の温度は、再生を始めてから5〜6時間で最高
値の200度Cに達して、吸着剤6(図5)から水分が
放出される。
【0083】この水分が放出されるにつれて、徐々に温
度は下がり、8時間後には再生開始時の温度である約1
5度Cに戻り、再生が完了する。
【0084】代わって、吸着器7Bが乾燥空気の発生に
使用され、吸着器7A(図5)は再生の状態に切り替え
られる。
【0085】そして、吸着器7Aの再生空気の温度も、
前記した吸着器7Bの場合と同一のカーブにそって変化
する。
【0086】従って、吸着器7Aの再生も開始から5〜
6時間後に吸着剤6から水分が放出され、8時間後に開
始時の温度、約15度Cに戻る。
【0087】再生空気は平均概略800度C相当のエネ
ルギーを保有していて、このエネルギーの一部を熱交換
器26によって超乾燥空気に与えられ、超乾燥空気を昇
温し加熱器33で消費するエネルギーを節約している。
【0088】即ち、図1に示した実施形態より、加熱器
20での消費エネルギーが節約でき、それだけ空気乾燥
装置全体の省エネルギーに結び付くわけである。
【0089】一方、上記で図4について説明した(2)
式の場合は、超乾燥空気を昇温する必要がない為、切換
弁27を配管28A側に切換え、再生空気は熱交換器2
6を通さないで直接放出される。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
本発明の空気乾燥装置はエアーフイルタ12以降オゾン
発生器にいたる配管、およびその間に設けた部品等の保
温処置を省くことが出来、保守の容易性は勿論、見掛上
も良く、又保温材料である断熱材も省くことが出来る
為、装置の設置及び保守両者の作業効率を向上せしめ、
更に、吸着器7A,7Bの再生空気が持つエネルギーを
乾燥空気の発生熱源に利用することによって、その経済
効果は極めて大きいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示した構成ブロック図で
ある。
【図2】本発明の他の一実施形態を示した構成ブロック
図である。
【図3】再生空気の温度分布図である。
【図4】従来の空気乾燥装置の構成ブロック図である。
【図5】空気温度及び関係湿度と露点との関係を示した
線グラフである。
【符号の説明】
1…………………… 空気供給装置。 2…………………… コンプレッサー。 3…………………… 水冷器。 4…………………… 冷却式乾燥機。 5…………………… 流出管。 6…………………… 吸着剤。 7A〜B……………… 吸着器。 8A〜B……………… 切替え弁。 9A〜B……………… 上部温度センサー。 10A〜B…………… 下部温度センサー。 11A〜B…………… 配管。 12………………… エアーフィルタ。 13………………… 断熱材。 14………………… 放出配管。 15………………… オゾン発生器。 16………………… 供給管。 16A〜B……… 配管。 17………………… 戻り管。 18………………… 開閉弁。 19、20…………… 加熱器。 21A〜B……… 温度センサー。 22………………… 演算設定器。 23………………… 周囲環境。 24………………… 温度センサー。 25………………… 関係湿度センサー。 26………………… 熱交換器。 27………………… 切換弁。 28A〜C……………配管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高瀬 治 東京都府中市晴見町2丁目24番地の1 東 芝エフエーシステムエンジニアリング株式 会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸着器により乾燥された空気を供給配管
    を介して所定位置に供給するように構成された空気乾燥
    装置において、前記吸着器により乾燥され前記供給配管
    に供給される乾燥空気を加熱するように前記吸着器の出
    口側に設けられた加熱器と、この加熱器の入口側と出口
    側とにそれぞれ設けられた第1および第2の温度センサ
    ーと、周囲環境内に配置された第3の温度センサーおよ
    び関係湿度センサーと、これらの第1乃至第3の温度セ
    ンサー及び前記関係湿度センサーからの信号を受けて、
    前記乾燥空気を露点温度に近付けるべく加熱器を制御す
    る演算設定器を設けたことを特徴とする空気乾燥装置。
  2. 【請求項2】 前記演算設定器は、前記第3の温度セン
    サーおよび関係湿度センサーから露点温度を算出し、こ
    の露点温度と前記第1の温度センサー測定温度とを比較
    して、前記第1の温度センサー測定温度が前記露点温度
    より低い場合には、両者の温度差を減少させるように前
    記加熱器を制御することを特徴とする請求項1記載の空
    気乾燥装置。
JP9095786A 1997-04-14 1997-04-14 空気乾燥装置 Pending JPH10286427A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011120977A (ja) * 2009-12-09 2011-06-23 Panasonic Corp 除湿装置

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JP2011120977A (ja) * 2009-12-09 2011-06-23 Panasonic Corp 除湿装置

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