JPH10286424A - 圧力振動式吸着設備の運転制御方法 - Google Patents

圧力振動式吸着設備の運転制御方法

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Publication number
JPH10286424A
JPH10286424A JP9096170A JP9617097A JPH10286424A JP H10286424 A JPH10286424 A JP H10286424A JP 9096170 A JP9096170 A JP 9096170A JP 9617097 A JP9617097 A JP 9617097A JP H10286424 A JPH10286424 A JP H10286424A
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JP
Japan
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pressure
value
adsorption
gas
flow rate
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Application number
JP9096170A
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English (en)
Inventor
Takashi Okuma
隆 大熊
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無段階制御もしくは段階的において、均圧終
了圧力及び昇圧終了圧力を一定に保ち、結果的に製品ガ
スの純度の安定化を図る。 【解決手段】 圧力振動式吸着設備の無段階もしくは段
階的運転制御方法において、複数の吸着塔1A〜1Cの
少なくとも一つの吸着塔の内部圧力を圧力検出器31で
検出し、均圧工程が終了した時点の圧力をサンプリング
し、複数回のサンプリングにより得られた均圧終了時圧
力平均値を設定圧力と比較し、平均値が高い場合は均圧
流量調整弁の開度を設定量だけ加算し、低い場合は均圧
流量調整弁の開度を設定量だけ減算する。また、昇圧工
程が終了した時点の圧力をサンプリングし、複数回のサ
ンプリングにより得られた昇圧終了時圧力平均値を設定
圧力と比較し、平均値が高い場合は昇圧流量設定値及び
/または昇圧バイパス弁の開度を設定量だけ減算し、低
い場合は昇圧流量設定値及び/または昇圧バイパス弁の
開度を設定量量だけ加算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧力振動式吸着分
離法(PSA)を実施する設備の運転制御方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】かかる圧力振動式吸着法(Pressure Swi
ng Adsorption)による特定ガス成分の回収自体は、特
公昭63−58614号公報、特開平3−229611
号公報に記載されているように広く知られている。
【0003】例えば、空気中からの酸素の分離・回収を
一例に説明すると、通常ゼオライトを窒素吸収剤として
充填した吸着塔を複数配列した圧力振動式吸着装置を使
用し、空気を吸着塔内に導入して窒素を吸着剤に吸着さ
せる吸着工程、吸着した窒素を真空ポンプ等によって減
圧し放出する減圧工程、さらに、製品ガスを導入して減
圧後の吸着塔内の圧力を復圧させる昇圧工程からなるサ
イクルを、各吸着塔毎に交互に組み合わせて連続操業を
行っている。
【0004】ところで、この圧力振動式吸着設備からの
製品ガスの払い出し量は、この製品ガスの使用先の操業
条件に合わせて随時変動させる必要がある。この製品ガ
スの払い出し量は、専ら、余剰回収ガス量を放散若しく
はオフガスに流す、または製品圧縮機にバイパス弁を設
け、必要量だけ回収ガスとして取り出すことによって、
払出し量を変化させており、このため、原料ブロワー、
真空ポンプ、製品圧縮機は100%負荷で運転すること
となり、設備全体としての電力消費量は変わらず、酸素
発生量当たりの電力消費量(電力源単位)が悪化する。
【0005】この対策として、例えば図8に示すよう
に、3基の各吸着塔1A,1B,1Cに原料ガスを供給
する原料ブロワ2A,2B、吸着工程において窒素を吸
着したのちの酸素を製品として取り出すための製品圧縮
機3A,3B、及び、吸着塔1A,1B,1Cに吸着さ
れた窒素を吸引しオフガスとして排出するための真空ポ
ンプ4A,4Bをそれぞれ2基づつ備えた設備が開発さ
れている。なお、図中17は、昇圧ガス流量調整弁であ
る。
【0006】この設備においては、操業条件に合わせ
て、2基の原料ブロワ2A,2B、製品圧縮機3A,3
B、及び真空ポンプ4A,4Bをそれぞれ使い分け、フ
ル操業時には、2基とも稼働させることにより100%
の操業を行い。また、条件に応じ、それぞれ原料ブロワ
2A、製品圧縮機3A、及び真空ポンプ4Aの1基のみ
を稼働させる。
【0007】このような操業方法によって、50%操業
時には、消費電力も50%に落とすことができ、払い出
し量に応じた無駄の無い効率的な操業が可能となる。
【0008】しかしながら、図8に示す圧力振動式吸着
設備においては、従来の設備に加えてさらに原料ブロワ
2B、製品圧縮機3B、及び真空ポンプ4B、及びこれ
に関連するバルブ類が必要になると共に、設備の設置面
積が大きくなるといった場所確保上の問題が生じる。ま
た、同図に示す設備においては、100%と50%の2
タイプの操業は可能であるものの、無段階の操業は不可
能であり、効率的な稼働が充分に達成されたものとは言
えない。
【0009】このような問題点を解消するため、本願の
出願人らは先に、特開平7−80231号公報におい
て、原料ブロワ、製品圧縮機、及び真空ポンプの設置台
数を増やすことなく、かつ操業条件に応じ製品供給量を
無段階に調整可能な圧力振動式吸着設備の操業方法を提
案した。
【0010】これは、図5に示すように、特定の成分ガ
スを吸着する吸着剤を充填した複数の吸着塔1A,1
B,1Cと、同吸着塔1A,1B,1Cに原料ガスを供
給する原料ブロワ46を備えた原料ガス供給系45と、
前記吸着塔1A,1B,1Cによって特定ガスを吸着し
た後のガスを取り出すための製品圧縮機48を備えた製
品ガス系47と、前記吸着塔1A,1B,1Cに吸着さ
れた特定ガスを吸引しオフガスとして排出するための真
空ポンプ50を備えたオフガス系49を有する圧力振動
式吸着設備において、原料ブロワ46、製品圧縮機4
8、及び真空ポンプ50の回転数を制御し、操業条件に
応じて、原料ブロワ46、製品圧縮機48、及び真空ポ
ンプ50の電力消費量を無段階に変動させるものであ
る。
【0011】図6は図5に示す吸着装置の操業サイクル
の組み合わせ図、図7は各吸着塔における圧力の時間変
化を示すグラフで、図5〜図7を参照して、例えば吸着
塔1Aにおいて、原料ガスの供給系45の管路のバルブ
53及び製品ガス系47の管路のバルブ54を開放して
原料ガスを吸着塔1Aに導入して吸着剤に特定ガスを吸
着し製品ガスを得る吸着工程(a)と、原料ガス供給系
45の管路のバルブ53及び製品ガス系47の管路のバ
ルブ54を閉塞、オフガス系49の管路のバルブ55を
開放し、真空ポンプ50と吸着塔1Cを直結して吸着ガ
スを吸収する減圧工程(b)、オフガス系49の管路の
バルブ55を閉塞、製品ガス系47の管路のバルブ56
を開放して、吸着塔1Bに製品ガスである回収した酸素
の一部を導入して塔内部を昇圧する昇圧工程(c)とか
らなる。
【0012】そして、吸着塔1Aが吸着工程(a)にあ
る間、吸着塔1B及び1Cは、昇圧工程(c)及び減圧
工程(b)、吸着塔1Aが減圧工程(b)にある間、吸
着塔1B及び1Cは、吸着工程(a)及び昇圧工程
(c)、また吸着塔1Aが昇圧工程(a)にある間、吸
着塔1B及び1Cは、減圧工程(b)及び吸着工程
(a)となるように各サイクルが設定され、これによっ
て、系全体の連続操業を可能としている。
【0013】ところで、各吸着塔において、吸着工程が
終わった時は内部圧力は高く、減圧工程が終わった時は
内部圧力は低い。そして、吸着工程が終わった段階では
吸着塔の上部に製品に近い純度の高いガスが残ってい
る。そこで、バルブの開閉を制御することにより、吸着
工程を終えた吸着塔と減圧工程を終えた吸着塔とをつな
ぐことにより、ガス回収及び圧力回収を行うのが、図6
及び図7に示す均圧工程(d)である。
【0014】因みに、図7の1Aにおける吸着工程の圧
力P0は原料ブロワ46の能力によって決まり、減圧工
程における圧力の減少速度は真空ポンプ50の能力によ
って決まり、昇圧工程における圧力の増加速度は製品ガ
ス系の昇圧用バルブの開度をどのように設定するかによ
って決まる。
【0015】ここで、均圧工程をどの時点で終了して次
の減圧工程もしくは昇圧工程に移行するかがPSAの能
力を引き出す上で重要な管理値となる。均圧終了圧力P
1が高い場合には均圧工程で回収されるガス濃度は高い
ものの回収されるガス量は少ない。逆に均圧終了圧力が
低い場合には均圧工程で回収されるガス量は多くなるも
ののガス濃度が低くなる。従って、均圧終了圧力P1は
PSAとしての能力が高くなる値に保持する必要があ
る。
【0016】また、昇圧終了圧力P4も均圧終了圧力P
1と同様にPSAの能力を引き出す上で重要な管理値と
なる。図7のC−1のように製品ガス系の昇圧用のバル
ブの開度が小さな場合には、吸着工程に移行する時に昇
圧終了圧力P4と吸着圧力P0との差が大きくなり、吸
着工程初期に原料ガス系及び製品ガス系よりガスが一気
に吸着塔内に流入する。逆に図7のC−2のように製品
ガス系の昇圧用のバルブの開度が大きい場合には、昇圧
に要するガスが多くなり吸着工程を行っている塔に悪影
響を与えることになる。従って、昇圧終了圧力P4もP
SAとしての能力が高くなる値に保持する必要がある。
【0017】特開平7−745号公報には、PSAのパ
ージ工程(昇圧工程)中に、吸着塔を出ていくパージガ
スがあらかじめ選択された量に達したときに工程を停止
する方法が開示されている。通常はシーケンサのタイマ
ーもしくは時限リレーを用いて実施されている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特開平7−
80231号公報において開示された無段階制御に関し
ては、運転パラメーターを入力して制御を行うが、具体
的には、真空ポンプ10や製品圧縮機8の回転数及び各
調整弁の開度に対する容量などの特性が線形でないこ
と、また周囲の温度や湿度、吸着塔内の状態の影響を受
け、工程切替時の圧力が一定にならないという実施上の
問題があった。
【0019】本発明が解決しようとする課題は、無段階
もしくは段階的な制御において、均圧終了圧力及び昇圧
終了圧力を一定に保ち、結果的に製品ガスの純度の安定
化を図ることにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は、特定の成分ガスを吸着する吸着剤を充填
した複数の吸着塔を有し、製品ガス量を効率よく発生さ
せるために工程時間、真空ポンプ等を構成する回転機器
の能力を無段階もしくは段階的に調整することができる
圧力振動式吸着設備の運転制御方法において、複数の吸
着塔の少なくとも一つの吸着塔の内部圧力を検出し、均
圧工程が終了した時点の圧力をサンプリングし、複数回
のサンプリングした信号を平均し、平均化された均圧終
了時圧力を設定圧力と比較し、設定圧力上限値より高い
場合は均圧流量調整弁の開度を予め定められた量だけ加
算し、設定圧力下限値より低い場合は均圧流量調整弁の
開度を予め定められた量だけ減算すること、及び/また
は複数の吸着塔の少なくとも一つの吸着塔の内部圧力を
検出し、昇圧工程が終了した時点の圧力をサンプリング
し、複数回のサンプリングした信号を平均し、平均化さ
れた昇圧終了時圧力を設定圧力と比較し、設定圧力上限
値より高い場合は昇圧流量設定値及び/または昇圧バイ
パス弁の開度を予め定められた量だけ減算し、設定圧力
下限値より低い場合は昇圧流量設定値及び/または昇圧
バイパス弁の開度を予め定められた量だけ加算するよう
にしたものである。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一例として空気か
ら酸素を分離,回収に適用するために、従来の3基の吸
着塔を備えた圧力スイング吸着塔設備の概要を示す。
【0022】同図において、ゼオライトが充填されたそ
れぞれの吸着塔1A,1B,1Cには、原料ガスである
空気5を吸着塔1A,1B,1Cに送入する原料ブロワ
2を備えた原料ガス送入系と、吸着塔1A,1B,1C
によってN2ガスを吸着した後の高濃度のO2ガスを製品
6として取り出すための製品圧縮機3を備えた製品ガス
系と、吸着塔1A,1B,1Cに吸着されたN2ガスを
吸引しオフガス7として排出するための真空ポンプ4を
備えたオフガス系と、さらに製品ガスであるO2の一部
を吸着塔1A,1B,1Cに供給して昇圧する昇圧ガス
系と、吸着工程後の塔内製品ガスを均圧工程にて回収す
る均圧ガス系から構成されている。さらに、昇圧ガス系
にはその流量をコントロールするための昇圧流量計2
1、昇圧調整弁22及び昇圧バイパス弁23を備えてお
り、均圧ガス系にはその流量をコントロールするための
均圧流量調整弁24を備えている。また、各原料ガス送
入系、製品ガス系、オフガス系、昇圧ガス系及び均圧ガ
ス系には、それぞれ開閉弁11,12,13,14及び
15,16並びに17が配設されている。さらに、吸着
塔1Cの内部圧力を検出する吸着塔圧力発信器31が設
けられている。
【0023】なお、吸着塔圧力発信器31は吸着塔1C
の1基にのみ設置されているが、これに限定されるもの
ではない。
【0024】本実施例では、制御装置8により、均圧流
量、昇圧流量の調整・制御を次の方法で実施している。
【0025】なお、制御装置8内には、工程時間に関す
るメモリD1〜D29、流量制御に関するメモリD31
〜D34、無段階制御値格納用メモリD40、流量制御
に関する境界条件値用メモリD311〜D346、工程
時間に関する境界条件値用メモリD411〜D696が
SQ(シーケンサ)内メモリとして設けられており、そ
れぞれ図2に示す設定がされている。
【0026】図2(a)は工程切替時間を決定するタイ
ムサイクルデーターである。例えばメモリD1は無段階
制御値D40が1100≦D40<1300の条件にお
いてはシーケンサー(SQ)内でD40が1100の場
合の条件値D411とD40が1300の場合の条件値
D412間の線形演算がなされ、制御値として用いられ
る。同様に図2(b)は流量制御値及び制御弁開度値を
示す。例えばメモりD31は無段階制御値D40が13
00≦D40<1500の条件においてはシーケンサー
(SQ)内でD40が1300の場合の条件値D312
とD40が1500の場合の条件値D313間の線形演
算がなされ、制御値として用いられる。
【0027】図3は本発明の圧力制御装置における制御
のステップを示すフローチャートである。図において、
M110は工程変更に関するSQ内接点、C32は昇圧
工程10回実施確認SQ内カウンタ、C34は均圧工程
10回実施確認SQ内カウンタ、D31は昇圧流量FI
C設定値、D32昇圧バイパスFCV設定値、D33は
均圧FCV設定値、D61はD71の1回当たりの変位
定数、D62はD72の1回当たりの変位定数、D63
はD73の1回当たりの変位定数、D71は昇圧流量F
IC設定バイアス値、D72は昇圧バイパスFCV設定
バイアス値、D73は均圧FCV設定バイアス値、D8
1はD31がSQ制御範囲(0〜4000)にあること
の確認用メモリ、D82はD32がSQ制御範囲(0〜
4000)にあることの確認用メモリ、D83はD33
がSQ制御範囲(0〜4000)にあることの確認用メ
モリ、D129は昇圧終了圧力10回平均値、D159
は昇圧終了圧力10回平均値、D217は昇圧終了圧力
制御目標値(mim.)、D218は昇圧終了圧力制御目標
値(max.)、D237は均圧終了圧力制御目標値(mi
m.)、D238は均圧終了圧力制御目標値(max.)であ
る。
【0028】以下図3のフローチャートに基づいて本発
明の方法を説明する。
【0029】(A) 昇圧終了圧力測定及び制御用バイ
アス値演算方法(図3,ステップS100〜S180) (1)吸着塔圧力発信器31で出力された吸着塔内圧力
を、昇圧終了時点でサンプリングする。本サンプリング
値をデジタル変換してシーケンサ(SQ)内のメモリに
貯える。本値を10回分平均する。この平均値をメモり
D129に入れる。10サイクル毎に下記ステップS1
10〜180の演算を実施する(S100)。
【0030】(2)昇圧終了圧力の平均値D129を昇
圧終了圧力制御目標上限値D218と比較する。この際
に昇圧流量FIC設定バイアス値D71が下限(−40
0)を下回っていないことの確認を同時に実施する(S
110)。
【0031】(3)昇圧終了圧力制御目標上限値D21
8より高い場合は昇圧流量FIC設定バイアス値D71
を予め定めた量D61だけ減算する(S120)。
【0032】(3)昇圧終了圧力の平均値D129を昇
圧終了圧力制御目標上限値D218と比較する。この際
に昇圧バイパスFCV設定バイアス値D72が下限(−
400)を下回っていないことの確認を同時に実施する
(S130)。
【0033】(4)昇圧終了圧力制御目標上限値D21
8より高い場合は昇圧バイパスFCV設定バイアス値D
72を予め定めた量D62だけ減算する(S140)。
【0034】(5)昇圧終了圧力の平均値D129を昇
圧終了圧力制御目標下限値D217と比較する。この際
に昇圧流量FIC設定バイアス値D71が上限(40
0)を超えていないことの確認を同時に実施する(S1
50)。
【0035】(6)昇圧終了圧力制御目標下限値D21
7より低い場合は昇圧流量FIC設定バイアス値D71
を予め定めた量D61だけ加算する(S160)。
【0036】(7)昇圧終了圧力の平均値D129を昇
圧終了圧力制御目標下限値D217と比較する。この際
に昇圧バイパスFCV設定バイアス値D72が上限(4
00)を超えていないことの確認を同時に実施する(S
170)。
【0037】(8)昇圧終了圧力制御目標下限値D21
7より低い場合は昇圧バイパスFCV設定バイアス値D
72を予め定めた量D62だけ加算する(S180)。
【0038】(B) 均圧終了圧力測定及び制御用バイ
アス値演算方法(図3,ステップS200〜S240) (1)吸着塔圧力発信器31で出力された吸着塔内圧力
を、均圧終了時点でサンプリングする。本サンプリング
値をデジタル変換してシーケンサ(SQ)内のメモリに
貯える。
【0039】(2)本値を10回分平均する。この平均
値をメモりD159に入れる。
【0040】(3)10サイクル毎に下記ステップS2
10〜240の演算を実施する。(S200)均圧終了
圧力の平均値D159を均圧終了圧力制御目標上限値D
238と比較する。この際に均圧FCV設定バイアス値
D73が上限(400)を上回っていないことの確認を
同時に実施する(S210)。
【0041】(4)均圧終了圧力制御目標上限値D23
8より高い場合は均圧FCV設定バイアス値D73を予
め定めた量D63だけ加算する(S220)。
【0042】(5)均圧終了圧力の平均値D159を均
圧終了圧力制御目標下限値D238と比較する。この際
に均圧FCV設定バイアス値D73が下限(−400)
を下回っていないことの確認を同時に実施する(S23
0)。
【0043】(6)均圧終了圧力制御目標上限値D23
8より低い場合は均圧FCV設定バイアス値D73を予
め定めた量D63だけ減算する(S240)。
【0044】(C) 昇圧終了圧力及び均圧終了圧力の
制御方法(図3,ステップS300〜S440) (1)吸着工程開始(M110がon)の場合に下記ス
テップS310〜440の演算を実施する(S30
0)。
【0045】(2)無段階制御値D40を真空ポンプの
VVVF用での回転数指令値としてアナログ信号に変換
し出力する(S310)。
【0046】(3)無段階制御値D40を製品圧縮機の
VVVF用での回転数指令値としてアナログ信号に変換
し出力する(S320)。
【0047】(4)無段階制御値D40によりタイムサ
イクルデーターD1〜D29の演算を実施する(S33
0)。
【0048】(5)無段階制御値D40により流量制御
値及び制御弁開度値D31〜D34の演算を実施する
(S340)。
【0049】(6)以下は昇圧流量FIC設定値D3
1、昇圧バイパスFCV設定値D32及び均圧FCV設
定値D33がデジタル出力値内(0〜4000)である
ことを確認した後、出力させるステップである。
【0050】(7)S340Dで求めた各設定値にS1
00〜S240にて求めた各バイアス値を加えて、デジ
タル出力値内であることを確認するためのメモリD81
〜D83に格納する(S350)。
【0051】(8)昇圧流量FIC設定値の確認用値D
81が0以上であることの確認を実施する(S36
0)。
【0052】(9)昇圧流量FIC設定値の確認用値D
81が0未満の場合は昇圧流量FIC設定値D31を0
とする(S365)。
【0053】(10)昇圧流量FIC設定値の確認用値
D81が4000以下であることの確認を実施する(S
370)。
【0054】(11)昇圧流量FIC設定値の確認用値
D81が4000を超える場合は昇圧流量FIC設定値
D31を4000とする(S375)。
【0055】(12)昇圧流量FIC設定値の確認用値
D81がデジタル出力値内(0〜4000)にあるので
本値を昇圧流量FIC設定値D31とする(S38
0)。
【0056】(13)昇圧バイパスFCV設定値の確認
用値D82が0以上であることの確認を実施する(S3
90)。
【0057】(14)昇圧バイパスFCV設定値の確認
用値D82が0未満の場合は昇圧バイパスFCV設定値
D32を0とする(S395)。
【0058】(15)昇圧バイパスFCV設定値の確認
用値D82が4000以下であることの確認を実施する
(S400)。
【0059】(16)昇圧バイパスFCV設定値の確認
用値D82が4000を超える場合は昇圧バイパスFC
V設定値D32を4000とする(S405)。
【0060】(17)昇圧バイパスFCV設定値の確認
用値D82がデジタル出力値内(0〜4000)にある
ので本値を昇圧バイパスFCV設定値D32とする(S
410)。
【0061】(18)均圧FCV設定値の確認用値D8
3が0以上であることの確認を実施する(S420)。
【0062】(19)均圧FCV設定値の確認用値D8
3が0未満の場合は均圧FCV設定値D33を0とする
(S425)。
【0063】(20)均圧FCV設定値の確認用値D8
3が4000以下であることの確認を実施する(S43
0)。
【0064】(21)均圧FCV設定値の確認用値D8
3が4000を超える場合は均圧FCV設定値D33を
4000とする(S435)。
【0065】(22)均圧FCV設定値の確認用値D8
3がデジタル出力値内(0〜4000)にあるので本値
を均圧FCV設定値D33とする(S440)。
【0066】
【実施例】図4は、本発明の方法を適用して圧力振動式
吸着設備を運転した場合の測定データを示すものであ
る。同図からわかるように、製品ガス発生量が150〜
300Nm3/Hの間で大きく変動しても、製品ガスの
濃度の幅は低く押さえられており、製品の品質が精度高
く維持されていることが分かる。
【0067】前記の実施例では空気からの酸素の分離回
収(常圧吸着→減圧脱着)について述べたが、本願発明
ではこれに限定されるものではなく、他にも例えばCO
G等の水素含有ガスからの水素回収(加圧吸着→常圧脱
着)等に適用しても同じ作用・効果を奏する。
【0068】
【発明の効果】
(1) 本発明によれば、従来の無段階制御よりも製品
ガスの払い出し量が変動もしくは周囲の温度や湿度、吸
着塔内の状態が変動しても、製品ガスの濃度が精度よく
押さえられ、安定的な装置状態を維持することができ
る。
【0069】(2) 本発明により、昇圧終了圧力を一
定に保つことができることから、吸着工程の切替時にお
ける製品配管内の圧力変動を小さく押さえることができ
る。
【0070】(3) 昇圧が早期に行われた場合、昇圧
工程前半では多く昇圧ガスが流れるために製品圧力が低
下、昇圧工程終盤では昇圧ガスが流れなくなり製品圧力
が上昇するが、本発明により、これらの圧力変動を抑制
でき、結果として製品ガスの純度の安定化を図ることが
できる。
【0071】(4) これらの制御は、吸着塔内の圧力
を吸着塔圧力発信器等の検出手段により検出して自動的
に行うことができるので、操業者による調整が不要とな
り、省力化を図ることができるとともに、人的依存性を
解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示す系統図である。
【図2】 本発明におけるパラメータの設定例を示すテ
ーブルである。
【図3】 本発明の圧力制御装置における制御のステッ
プを示すフローチャートである。
【図4】 本発明の効果を示すグラフである。
【図5】 先願になるの圧力振動式吸着塔設備の構成を
示す系統図である。
【図6】 各吸着塔における工程のサイクルを示す説明
図である。
【図7】 各工程における圧力の変化を示すタイムチャ
ートである。
【図8】 従来の圧力振動式吸着塔設備の構成を示す系
統図である。
【符号の説明】
1A〜1C 吸着塔、2 原料ブロワ、3 製品圧縮
機、4 真空ポンプ、5空気、6 製品、7 オフガ
ス、8 圧力制御装置、11〜17 切替弁、21昇圧
流量計、22 昇圧流量調整弁、23 昇圧バイパス
弁、24 均圧流量調整弁、31 吸着塔圧力発信器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定の成分ガスを吸着する吸着剤を充填
    した複数の吸着塔を有し、製品ガス量を効率よく発生さ
    せるために工程時間、真空ポンプ等を構成する回転機器
    の能力を無段階もしくは段階的に調整することができる
    圧力振動式吸着設備の運転制御方法において、 複数の吸着塔の少なくとも一つの吸着塔の内部圧力を検
    出し、均圧工程が終了した時点の圧力をサンプリング
    し、複数回のサンプリングした信号を平均し、平均化さ
    れた均圧終了時圧力を設定圧力と比較し、設定圧力上限
    値より高い場合は均圧流量調整弁の開度を予め定められ
    た量だけ加算し、設定圧力下限値より低い場合は均圧流
    量調整弁の開度を予め定められた量だけ減算することを
    特徴とする圧力振動式吸着設備の運転制御方法。
  2. 【請求項2】 特定の成分ガスを吸着する吸着剤を充填
    した複数の吸着塔を有し、製品ガス量を効率よく発生さ
    せるために工程時間、真空ポンプ等を構成する回転機器
    の能力を無段階もしくは段階的に調整することができる
    圧力振動式吸着設備の運転制御方法において、 複数の吸着塔の少なくとも一つの吸着塔の内部圧力を検
    出し、昇圧工程が終了した時点の圧力をサンプリング
    し、複数回のサンプリングした信号を平均し、平均化さ
    れた昇圧終了時圧力を設定圧力と比較し、設定圧力上限
    値より高い場合は昇圧流量設定値及び/または昇圧バイ
    パス弁の開度を予め定められた量だけ減算し、設定圧力
    下限値より低い場合は昇圧流量設定値及び/または昇圧
    バイパス弁の開度を予め定められた量だけ加算すること
    を特徴とする圧力振動式吸着設備の運転制御方法。
JP9096170A 1997-04-14 1997-04-14 圧力振動式吸着設備の運転制御方法 Withdrawn JPH10286424A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103324170A (zh) * 2013-06-07 2013-09-25 苏州苏净保护气氛有限公司 无级调节现场制气系统采用的控制方法

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