JPH10286236A - 光源装置 - Google Patents

光源装置

Info

Publication number
JPH10286236A
JPH10286236A JP9095863A JP9586397A JPH10286236A JP H10286236 A JPH10286236 A JP H10286236A JP 9095863 A JP9095863 A JP 9095863A JP 9586397 A JP9586397 A JP 9586397A JP H10286236 A JPH10286236 A JP H10286236A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lamp
heat
heat sink
electrode
light source
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9095863A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanobu Koitabashi
正信 小板橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP9095863A priority Critical patent/JPH10286236A/ja
Publication of JPH10286236A publication Critical patent/JPH10286236A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】ランプが発生する熱を確実に放熱できるととも
に、取付作業の手間を減少させ作業効率の向上を図るこ
とができる光源装置を提供する。 【解決手段】光源装置は筐体の一部に開口するランプハ
ウスを設けている。ランプハウスの内部にはランプユニ
ットが着脱自在に設けられている。ランプユニットはラ
ンプ10と前部ヒートシンク13及び後部ヒートシンク
14とを備えている。ランプ10は円筒状に形成された
ランプ本体16とランプ本体16の両端部に設けられた
前部電極11及び後部電極12とを備えている。前部ヒ
ートシンク13と前部電極11の外周面11aとの間に
前部導電熱部材17が設けられている。後部ヒートシン
ク14と後部電極12の端面部12aとの間に後部導電
熱部材18が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡などの光源
として用いられる光源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、体腔内に細長の挿入部を挿入する
ことにより、体腔内の臓器等を観察したり、必要に応じ
挿入部の処置具チャンネル内に処置具を挿入し、この処
置具を用いて各種の治療処置を行う内視鏡が広く用いら
れている。また、工業分野においても、ボイラ、タービ
ン、エンジン、化学プラントなどの内部の傷や腐蝕を観
察したり検査する工業用内視鏡が広く利用されている。
【0003】前述した検査、観察及び処置を行う際に
は、内視鏡の他に周辺装置として制御装置、光源装置、
モニタなどが必要である。近年、この光源装置に用いら
れるランプから放出される光量及び赤外線光(熱)が大
幅に増加する傾向となっている。このため、ランプから
放出される熱を除去しなければ、内視鏡のユニバーサル
コードなどが破損することとなって望ましくない。
【0004】前述したランプから放出される熱を除去す
る方法として、ランプ本体の両端部に位置する電極に、
それぞれヒートシンクを取付けるのが一般的であり、ま
ず実開昭63−191311号公報、特公平1−486
14公報や特開平6−45038号公報などの光源装置
に用いられるヒートシンクの取付け方法がある。
【0005】前述した実開昭63−191311号公報
等に開示された光源装置は、前側ヒートシンクに、ラン
プの前方電極が着脱自在に嵌入できる装着孔と、この装
着孔からヒートシンクの端部まで達するスリット状の分
割溝と、前記分割溝の端部にこの分割溝を閉じる方向に
前側ヒートシンクを締付ける締結手段とを備えている。
この締結手段を締付けることによって、前記前方電極に
前側ヒートシンクを取付けている。
【0006】また、特開平6−45039号公報に開示
された光源装置は、前記実開昭63−191311号公
報などに示されている方法に加えて、前側ヒートシンク
にその外周面から前記装着孔まで達する雌ネジ孔を複数
設けている。該雌ネジ孔それぞれにセットビスを螺合し
複数のセットビスの先端部をランプの前方電極に圧接す
ることによって、前記前方電極に前側ヒートシンクを取
付けている。
【0007】また、特開平6−36840号公報に開示
された光源装置は、前記実開昭63−191311号公
報などに示されている方法に加えて、前記前方電極が着
脱自在に嵌入できる装着孔の内周面に凹凸面を形成して
いる。前記締結手段を締付けることによって、この凹凸
面を圧潰して前記前方電極に前側ヒートシンクを取付け
ている。
【0008】また、別の方法として、実公昭58−25
583号公報や特公平3−66643号公報に開示され
た光源装置は、前記前側ヒートシンクの装着孔の内周に
ランプを取り付けた際にランプに接触可能な弾性材から
なる導電性の口金接触部材を設けて、前記前方電極に前
側ヒートシンクを取付けている。
【0009】また、前述した光源装置においては、後側
ヒートシンクの中央部に後部電極が嵌入する嵌合穴と、
ランプの後部電極の端面部に固定用の雌ネジ孔と、前記
嵌合穴の底部の前記雌ネジ孔と対応する位置に固定用ネ
ジを通す穴とを設けている。固定用ネジが後部ヒートシ
ンクの裏側より、前記嵌合穴の穴を通り前記雌ネジ孔に
螺合することによって、後部電極に後部ヒートシンクを
取付けている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た実開昭63−191311号公報、特公平1−486
14公報や特開平6−45038号公報に示された光源
装置においては、前記締結手段と締付けによる前側ヒー
トシンクのたわむ支点との中間付近の数カ所で、前方電
極と前側ヒートシンクとは互いに接触することとなる。
このため、前側ヒートシンクと前方電極とは、前方電極
の外周面の全周で互いに接触しない線接触となる。した
がって、光源装置はランプから発熱する熱を前方ヒート
シンクに十分伝えるだけの接触面積を確保できなかっ
た。ランプから発熱する熱を効率的に放熱できないた
め、ランプの寿命が短くなったり、ランプが破損に至る
場合も生じていた。
【0011】また、特開平6−45039号公報に示さ
れた光源装置においては、前方ヒートシンクに螺合した
セットビスの先端を前方電極に圧接することで前方ヒー
トシンクと前方電極との接触面積を増大させるととも
に、このセットビスを介して放熱するというものである
が、やはり接触面積を十分に確保できなかった。
【0012】また、特開平6−36840号公報に示さ
れた光源装置においては、締結手段によって前方ヒート
シンクを締付けた際に、装着孔の内周面の凸凹面が前方
電極に押圧されて押し潰されることによって、前方ヒー
トシンクと前方電極との接触面積を増加するものであ
る。
【0013】しかし、前方電極の外周面の全周で接触す
るには至らず、また、ランプを交換する際にランプの加
工精度のばらつき等によって交換前のランプに対して交
換後のランプの前方電極の径が小さい場合においては、
一度潰れた凸凹面は再度前方電極に接触しないという欠
点もあった。
【0014】また、実公昭58−25583号公報や特
公平3−66643号公報に示された光源装置において
は、口金接触部材とランプの前方電極とが必ずしも前方
電極の全周で接触(面接触)するとはいえず、ランプか
ら発熱する熱が十分に前側ヒートシンクに伝わらない可
能性があった。また口金接触部材は弾性体であるため、
口金接触部材を前方ヒートシンクの所定の部位に装着す
る作業は、非常に手間のかかる作業であった。
【0015】また、ヒートシンクとランプの電極との接
触面積を増やすために、シリコングリス等からなる伝熱
グリスをランプの電極に塗って、ヒートシンクと電極と
の隙間を埋め、伝熱グリスを介してランプとヒートシン
クとの伝熱性を確保する方法もある。
【0016】しかし、伝熱グリスが均一に塗られない場
合や塗布量不足の場合等は、伝熱グリスの薄い部分が発
生し、やはりランプから発生する熱が十分にヒートシン
クには伝わらない事が起こり得た。また、伝熱グリスを
ランプに塗る作業は一般に刷毛等が用いられており、非
常に手間のかかる作業であった。
【0017】本発明は前記事情に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、ヒートシンクと電極との
接触面積を増大させ、ランプが発生する熱を確実に放熱
できるとともに、ランプなどを取付ける作業の手間を減
少させ作業効率の向上を図ることができる光源装置を提
供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、ランプ本体の両端部に電極を有するラン
プを備え、かつこのランプの電極にそれぞれヒートシン
クを取り付け、前記ランプが発生する熱をヒートシンク
から放熱する光源装置において、前記電極と前記ヒート
シンクとの間に導電性および熱伝導性を有する軟体部材
を設けたことを特徴としている。
【0019】このように、ランプの電極とヒートシンク
との間に導電性および熱伝導性を有する軟体部材を設け
たので、電極とヒートシンクとが互いに隙間を生じずに
密に接触することとなる。このため、ランプの電極とヒ
ートシンクとが互いに熱伝導の極めて良い状態で接触す
ることとなり、ランプが発熱する熱を効率良くヒートシ
ンクに伝導できる。
【0020】また、上記軟体部材を電極とヒートシンク
によって挟み込んで取付けるだけで良いため、伝熱グリ
スなどを刷毛で塗る作業では起こり得た作業者の習熟度
による塗りむらや塗布量不足等による電極とヒートシン
クとの接触不良などが発生しなくなり、かつ取付け作業
に必要とされる手間が減少して作業効率が向上すること
となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0022】図1〜図5は第1の実施形態を示し、図1
は本発明の第1の実施形態の光源装置1を用いた内視鏡
システム40の概要を示し、図2は同実施形態のランプ
ユニット9を前方向より見た正面図、図3は、図2にお
けるA−A線およびB−B線に沿うランプユニット9の
断面図、図4は同実施形態のランプ10の斜視図、図5
は、図4におけるC−C線およびD−D線に沿う前部導
電熱部材17および後部導電熱部材18の断面図を示し
ている。
【0023】図1に示すように、内視鏡システム40
は、光源装置1と、内視鏡2と、映像処理装置4と、内
視鏡2および光源装置1からの信号を映像処理装置4に
伝送する信号伝送ケーブル3と、内視鏡2がとらえかつ
映像処理装置4により映像信号に処理された画像を映し
出すモニタ5とを備えている。
【0024】前記光源装置1の内部には光源装置1の筐
体の一部に開口するランプハウス7が設けられている。
ランプハウス7の開口部7aには放熱ダクト8を有する
開閉扉6が設けられている。ランプハウス7の内部には
内視鏡2に照明光を供給するランプユニット9が着脱可
能に設けられている。前記ランプユニット9から発生す
る照明光はソケット15に導かれ、内視鏡2はソケット
15に接続しているため前記照明光は内視鏡2に導かれ
ることとなる。
【0025】前記ランプユニット9は、図2および図3
などに示すように、発光源であるランプ10と、前記ラ
ンプ10を包囲しかつランプ10が発生する熱を放出す
るヒートシンク13、14とを備えている。
【0026】前記ランプ10は、例えばキセノンランプ
が用いられ、図3及び図4に示すように、一般にセラミ
ック等の絶縁材よりなりかつ円筒状に形成されたランプ
本体16と、このランプ本体16の一端側に設けられた
カソード側の第1の電極11と、ランプ本体16の他端
側に設けられたアノード側の第2の電極12とを備えて
いる。
【0027】なお、以下、本明細書においては、前記第
1の電極11が設けられている側をランプ本体16の前
部といい、前記第2の電極12が設けられている側を後
部といい、前記第1の電極11を前部電極11といい、
前記第2の電極12を後部電極12という。また、前部
電極11側に位置するヒートシンクを前部ヒートシンク
13といい、後部電極12に位置するヒートシンクを後
部ヒートシンク14という。
【0028】前記前部電極11及び後部電極12は、前
記ランプ本体16と同心円上でかつランプ本体16より
径の大きな円筒状に形成されている。前記後部電極12
の端面部12aには、後部ヒートシンク14を取付ける
ための固定用の雌ネジが設けられている。
【0029】前記前部電極11には、図3及び図4に示
すように、その外周部11aの全周にわたって、帯形状
に形成された前部導電熱部材17が巻き付けられてい
る。前記前部導電熱部材17は、図5に示すように、例
えばアルミニウム箔等の導電性を有する金属などからな
る導電膜20で外郭を形成し、その中に熱伝導に優れた
シリコングリスからなる伝熱材19を充填して構成され
ている。
【0030】また、図3及び図4に示すように、前記後
部電極12の端面部12aに当接する円盤状に形成され
た後部導電熱部材18を設けている。この後部導電熱部
材18は、前記端面部12aに設けられた固定用の雌ネ
ジと対応する位置に、穴を形成している。
【0031】前記後部導電熱部材18も前記前部導電熱
部材17と同様に、図5に示すように、例えばアルミニ
ウム箔等の導電性を有する金属などからなる導電膜20
で外郭を形成し、その中に熱伝導に優れたシリコングリ
ス等からなる伝熱材19を充填して構成されている。
【0032】前記前部ヒートシンク13は、図2及び図
3に示すように上部部材13aと下部部材13bとに上
下に2分割されている。上部部材13aと下部部材13
bとの接合部には、それぞれ前部電極11の外周部11
aに沿って半円状に切欠かれて形成された挟持部21が
設けられている。
【0033】また、前記上部部材13aと下部部材13
bとは互いに、その一端側に設けられたヒンジ22によ
って図示中の矢印Rに沿って回動自在に連結されてい
る。前記上部部材13aと下部部材13bとの他端側に
は、上部部材13aと下部部材13bを互いにクランプ
するクランプ具23が設けられている。
【0034】このように、構成されることによって、前
部ヒートシンク13は、前記クランプ具23のクランプ
を外し例えば図2に示す矢印R1に沿って前記上部部材
13aを回動または矢印R2に沿って下部部材13bを
回動することによって、前部導電熱部材17を介し図示
中の上下方向からランプ10を挟持することができる。
【0035】後部ヒートシンク14は一体の部材からな
り、略中央部に前記後部電極12を嵌入する嵌合穴24
を設けている。この嵌合穴24の底部24aには前記後
部電極12の端面部12aに設けられた固定用の雌ネジ
に螺合する固定用ネジ26を通すための穴25が設けら
れている。
【0036】前部ヒートシンク13および後部ヒートシ
ンク14はアルミニウム等の放熱性に優れた材料からな
り、外周壁には放熱フィン13cおよび放熱フィン14
aがそれぞれ一体に設けられている。
【0037】このように構成されることによって、ラン
プ10は、前記前部電極11が外周部11aに巻付けた
前記前部導電熱部材17を介して挟持部21に挟み込ま
れて、前部ヒートシンク13に取付けられる。また、ラ
ンプ10は、固定用ネジ26がヒートシンク14側から
嵌合穴24の底部24aの穴25を通り後部電極12の
固定用の雌ネジに螺合することによって、前記後部電極
12が後部導電熱部材18を介して嵌合穴24に嵌合
し、後部ヒートシンク14に取付けられることとなる。
【0038】前述した構成により、まず、前記後部電極
12に後部ヒートシンク14を取り付ける際は、前述し
た後部導電熱部材18の穴と後部電極12の端面部12
aの固定用の雌ネジとの位置を合わせる。そして、後部
電極12と後部導電熱部材18とを後部ヒートシンク1
4の嵌合穴24に嵌入し、後部電極12と後部ヒートシ
ンク14とで後部導電熱部材18を挟んだ状態にする。
【0039】この際、前記穴25と後部電極12の端面
部12aの固定用の雌ネジとの位置も合わせる。そし
て、固定用ネジ26を後部電極12の端面部12aの固
定用の雌ネジに螺合させて、後部電極12に後部ヒート
シンク14を取付ける。
【0040】次に、前部電極11に前部ヒートシンク1
3を取り付ける際は、前部電極11の外周部11aに前
部導電熱部材17を巻き付け、上部部材13aをヒンジ
22を支点として図2に示す矢印R2に沿って回動し
て、上部部材13aと下部部材13bとを互いに開いた
状態にしておく。
【0041】そして、下部部材13bの挟持部21に、
外周部11aに前記前部導電熱部材17を巻き付けた前
部電極11を位置決めして、前記ランプ10を設置す
る。その後、上部部材13aを図2に示す矢印R1に沿
って上部部材13aの挟持部21に前記前部導電熱部材
17が接するまで回動する。そして、上部部材13aと
下部部材13bとをクランプ具23を用いて互いにクラ
ンプして、前記前部電極11に前記前部ヒートシンク1
3を取付ける。
【0042】本実施形態によれば、伝熱材19がシリコ
ングリスなどからなるため、前部電極11と前部ヒート
シンク13との接触面のうち部分的に発生する僅かな隙
間も埋まることとなる。このため、前部導電熱部材17
の伝熱材19によって、前部電極11と前部ヒートシン
ク13との間の接触面積が増大し、前部電極11と前部
ヒートシンク13とは互いに熱伝導が極めて良い状態で
接触することとなる。また、後部電極12と後部ヒート
シンク14の接触面においても、伝熱材19がシリコン
グリスなどからなるため、ミクロ的に見た場合に存在す
る極僅かな隙間も埋まることとなる。このため、後部電
極熱部材18の伝熱材19によって、後部電極12と後
部ヒートシンク14との間の接触面積が増大し、後部電
極12と後部ヒートシンク14とは互いに熱伝導が極め
て良い状態で接触することとなる。
【0043】したがって、ランプ10から発生する熱は
前部ヒートシンク13および後部ヒートシンク14から
極めて効率よく放熱できる。また前部導電熱部材17お
よび後部導電熱部材18の外郭が導電性の高い導電膜2
0からなるため、前部ヒートシンク13および後部ヒー
トシンク14に供給されるランプ印加電流も確実にラン
プ10の前部電極11および後部電極12に伝えること
ができる。
【0044】図6〜図10は第2の実施形態を示し、第
1の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して具体的
な説明を省略する。図6〜図7は前部導電熱部材27の
斜視図を示し、図8〜図9は後部導電熱部材28の斜視
図を示し、第10図は図7に示すE−E線及び図9に示
すF−F線沿う断面図を示している。
【0045】前述した第1の実施形態における前部導電
熱部材17および後部導電熱部材18がアルミニウム箔
等の導電膜20で外郭を形成しその中に熱伝導に優れた
シリコングリス等からなる伝熱材19を充填した構成で
あるのに対して、本実施形態における軟体部材としての
前部導電熱部材27および後部導電熱部材28は、図
7、図9及び図10に示すように、弾性を有する線材3
1で形成されたシートとしてのメッシュ部材32と、こ
のメッシュ部材32に塗布される熱伝導に優れたシリコ
ングリス等からなる伝熱材19とから構成されている。
【0046】なお、前記メッシュ部材32を構成する線
材31は、導電性および弾性を有するステンレス線材や
銅線材などの金属線材から得ることができる。
【0047】また、図6及び図8に示すように、電極1
1,12に組み付け前の前部導電熱部材27および後部
導電熱部材28の表裏には、セロハンシート等よりなる
剥離シート29および30が伝熱材19の粘着力によっ
て仮止めされている。
【0048】前述した構成により、後部電極12に後部
ヒートシンク14を取り付ける作業および前部電極11
に前部ヒートシンク13を取り付ける作業において、第
1の実施形態との相違点は、後部導電熱部材28および
前部導電熱部材27を後部電極12および前部電極11
にそれぞれ装着する前に、電熱部材28,27の表裏の
うちどちらか一方側の剥離シート30,29を剥がす点
である。また後部電極12および前部電極11に後部ヒ
ートシンク14および前部ヒートシンク13をそれぞれ
取付ける前に、電熱部材28,27の表裏に残っている
剥離シート30,29を剥がす点も異なる。
【0049】本実施形態によれば、前部電極11と前部
ヒートシンク13および後部電極12と後部ヒートシン
ク14の間において、前部導電熱部材27および後部導
電熱部材28のメッシュ部材32が押し潰されることと
なる。
【0050】このため、前部電極11と前部ヒートシン
ク13との接触面のうち部分的に発生する僅かな隙間が
前部導電熱部材27の伝熱材19によって埋まるので、
前部電極11と前部ヒートシンク13とは互いに熱伝導
が極めて良い状態で接触する。また、後部電極12と後
部ヒートシンク14との接触面のミクロ的に見た場合に
存在する極僅かな隙間も後部導電熱部材28の伝熱材1
9によって埋まるので、後部電極12と後部ヒートシン
ク14とも熱伝導が極めて良い状態で接触することとな
る。
【0051】したがって、ランプ10から発生する熱は
前部ヒートシンク13および後部ヒートシンク14から
極めて効率よく放熱できる。また前部導電熱部材27お
よび後部導電熱部材28のメッシュ部材32が導電性の
高い線材31で構成されるため、前部ヒートシンク13
および後部ヒートシンク14に供給されるランプ印加電
流も確実にランプ10の前部電極11および後部電極1
2に供給できる。
【0052】また、剥離シート29および剥離シート3
0とを有するため、ランプユニット9の組み付け作業に
おいて、前部導電熱部材27および後部導電熱部材28
の伝熱材19に直接手を触れる必要がなく、作業効率に
も優れることとなる。
【0053】前述した第1〜第2の実施形態によれば、
次の構成が得られる。
【0054】(付記1)ランプ本体の両端部に電極を有
するランプを備え、かつこのランプの電極にそれぞれヒ
ートシンクを取り付け、前記ランプが発生する熱をヒー
トシンクから放熱する光源装置において、前記電極と前
記ヒートシンクとの間に導電性および熱伝導性を有する
軟体部材を設けたことを特徴とする光源装置。
【0055】(付記2)前記軟体部材は、伝熱材を導電
性を有する金属膜で覆って構成したことを特徴とする付
記1記載の光源装置。
【0056】(付記3)前記軟体部材は、導電性を有す
るシートに伝熱材を塗布して構成したことを特徴とする
付記1記載の光源装置。
【0057】(付記4)前記導電性を有するシートは、
弾性を有する金属線材からなるメッシュ部材である事を
特徴とする付記3記載の光源装置。
【0058】(付記5)前記伝熱材は、シリコングリス
からなることを特徴とする付記2または付記3に記載の
光源装置。
【0059】付記1〜付記5によれば、ランプの電極と
ヒートシンクとの間に導電性および熱伝導性を有する軟
体部材を設けたので、ランプが発熱する熱を効率良くヒ
ートシンクに伝導できる。また、上記軟体部材を電極と
ヒートシンクによって挟み込んで取付けるだけで良いた
め、取付け作業に必要とされる手間が減少して作業効率
が向上することとなる。
【0060】付記2によれば、伝熱材を導電金属膜で覆
った軟体部材を用いているので、ランプの電極とヒート
シンクとが互いに隙間を生じずに密に接触することとな
り、ランプが発熱する熱を効率良くヒートシンクに伝導
できる。
【0061】付記3によれば、伝熱材を導電性シートに
塗布して構成した軟体部材を用いているので、ランプの
電極とヒートシンクとが互いに隙間を生じずに密に接触
することとなり、ランプが発熱する熱を効率良くヒート
シンクに伝導できる。
【0062】付記4によれば、伝熱材を弾性を有する金
属線材からなるメッシュ部材に塗布して構成した軟体部
材を用いているので、ランプの電極とヒートシンクとが
互いに隙間を生じずに密に接触することとなり、ランプ
が発熱する熱を効率良くヒートシンクに伝導できる。
【0063】付記5によれば、シリコングリスが電極と
ヒートシンクとの間の隙間を埋めるので、ランプの電極
とヒートシンクとが互いに隙間を生じずに密に接触する
こととなり、ランプが発熱する熱を効率良くヒートシン
クに伝導できる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ランプの電極とヒートシンクとの間に導電性および
熱伝導性を有する軟体部材を設けたので、電極とヒート
シンクとが互いに隙間を生じずに密に接触することとな
る。このため、ヒートシンクと電極との接触面積が増大
することとなって、ランプの電極とヒートシンクとが互
いに熱伝導の極めて良い状態で接触することとなる。
【0065】したがって、ランプが発熱する熱を効率良
くヒートシンクに伝導できるとともにヒートシンクから
効率良く放熱できることとなる。
【0066】また、上記軟体部材を電極とヒートシンク
とによって挟み込んで取付けるだけで良いため、伝熱グ
リスなどを刷毛で塗る作業では起こり得た作業者の習熟
度による塗りむらや塗布量不足等による電極とヒートシ
ンクとの接触不良などが発生しなくなる。したがって、
ヒートシンクの取付け作業に必要とされる手間が減少し
て作業効率が向上することとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の内視鏡システムの概
要を示す図。
【図2】同実施形態のランプユニットの正面図。
【図3】同実施形態のランプユニットの断面図。
【図4】同実施形態のランプの斜視図。
【図5】図4に示すB−B線及びC−C線に沿う断面
図。
【図6】この発明の第2の実施形態の前部導電熱部材を
示す斜視図。
【図7】この発明の第2の実施形態の前部導電熱部材を
示す斜視図。
【図8】この発明の第2の実施形態の後部導電熱部材を
示す斜視図。
【図9】この発明の第2の実施形態の後部導電熱部材を
示す斜視図。
【図10】図7及び図9に示すD−D線及びE−E線に
沿う断面図。
【符号の説明】
1…光源装置 10…ランプ 11…前部電極 12…後部電極 13…前部ヒートシンク 14…後部ヒートシンク 16…ランプ本体 17…前部導電熱部材(軟体部材) 18…後部導電熱部材(軟体部材) 27…前部導電熱部材(軟体部材) 28…後部導電熱部材(軟体部材)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ランプ本体の両端部に電極を有するランプ
    を備え、かつこのランプの電極にそれぞれヒートシンク
    を取り付け、前記ランプが発生する熱をヒートシンクか
    ら放熱する光源装置において、前記電極と前記ヒートシ
    ンクとの間に導電性および熱伝導性を有する軟体部材を
    設けたことを特徴とする光源装置。
JP9095863A 1997-04-14 1997-04-14 光源装置 Withdrawn JPH10286236A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9095863A JPH10286236A (ja) 1997-04-14 1997-04-14 光源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9095863A JPH10286236A (ja) 1997-04-14 1997-04-14 光源装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10286236A true JPH10286236A (ja) 1998-10-27

Family

ID=14149206

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9095863A Withdrawn JPH10286236A (ja) 1997-04-14 1997-04-14 光源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10286236A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7237905B2 (en) 2003-07-10 2007-07-03 Sony Corporation Projection type display apparatus and lamp cooling apparatus
JP2012523652A (ja) * 2009-04-08 2012-10-04 リ−テック・バッテリー・ゲーエムベーハー 平面状セルおよびヒートシンクを有する電気エネルギー貯蔵装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7237905B2 (en) 2003-07-10 2007-07-03 Sony Corporation Projection type display apparatus and lamp cooling apparatus
JP2012523652A (ja) * 2009-04-08 2012-10-04 リ−テック・バッテリー・ゲーエムベーハー 平面状セルおよびヒートシンクを有する電気エネルギー貯蔵装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4917436B2 (ja) 内視鏡装置
JP4388288B2 (ja) 内視鏡
KR100976658B1 (ko) 엑스선 발생장치
CN101357060A (zh) 内窥镜
JPH10286236A (ja) 光源装置
JPH10116036A (ja) プラズマディスプレイ装置
JP2011000346A (ja) 電子内視鏡挿入部の放熱構造
US5219221A (en) Lamp retainer of light source device for endoscope
JPH07181400A (ja) 内視鏡観察システムの光源装置
JPH0896919A (ja) シールドケーブル端子接続装置
JPH1123980A (ja) 撮像装置
JP2007220334A (ja) ランプ装置
JPS6142487A (ja) 溶接銃装置
JP3523374B2 (ja) 内視鏡の照明装置
CN218566551U (zh) 传感模组、头端结构及内窥镜
CN212207846U (zh) 内视镜装置及插管部
JPH10188639A (ja) 面光源装置及びこれを用いた表示装置
JP2843367B2 (ja) 内視鏡
JP2011024954A (ja) アダプタおよび内視鏡
JP4727176B2 (ja) 内視鏡装置
JP2702220B2 (ja) 光源装置のランプ取付装置
JP4425151B2 (ja) Led照明装置
JPH0731211Y2 (ja) 内視鏡
JP2007014597A (ja) 内視鏡装置
KR200230587Y1 (ko) 광고용 램프의 부착장치

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040706