JPH10285906A - 超電導回転電機の回転子 - Google Patents

超電導回転電機の回転子

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JPH10285906A
JPH10285906A JP9081387A JP8138797A JPH10285906A JP H10285906 A JPH10285906 A JP H10285906A JP 9081387 A JP9081387 A JP 9081387A JP 8138797 A JP8138797 A JP 8138797A JP H10285906 A JPH10285906 A JP H10285906A
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JP
Japan
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superconducting
winding
teeth
superconducting field
rotor
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JP9081387A
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Inventor
Toshiki Hirao
俊樹 平尾
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

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  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Motor Or Generator Cooling System (AREA)
  • Superconductive Dynamoelectric Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、急速励磁期間中の渦電流損によ
る巻線取付軸の温度上昇を抑える。 【解決手段】 この発明の超電導界発電機の回転子は、
超電導界磁巻線3の外周部に周方向に間隔をおいて軸線
方向に延びて形成された複数個のスロット16及びティ
ース17を有する筒状の巻線取付軸2と、スロット16
内に巻回された超電導界磁巻線3と、巻線取付軸2を覆
い超電導界磁巻線3を冷却する冷媒を貯留する外筒とを
備え、ティース17の超電導界磁巻線3に接する面には
巻線取付軸2の半径方向に延びた溝20が複数個形成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は超電導回転電機の
回転子、詳しくはこの回転子の超電導界磁巻線を保持し
ている巻線取付軸の冷却に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は例えば特開平3−284163号
公報に示された従来の超電導回転電機である超電導発電
機の回転子を示す側断面図であり、トルクチューブ1に
連結された円筒状の巻線取付軸2には超電導界磁巻線3
が装着されている。巻線取付軸2は常温ダンパ4及び低
温ダンパ5で取り囲まれている。巻線取付軸2の外周部
に設けられたヘリウム外筒6と巻線取付軸2の側面部に
設けられたヘリウム端板7とにより貯液槽15が形成さ
れている。常温ダンパ4及びトルクチューブ1に連結さ
れた第1の端部軸8、第2の端部軸9は軸受10に回転
自在に支持されている。第2の端部軸9には超電導界磁
巻線3に界磁電流を供給するスリップリング11が設け
られている。トルクチューブ1には極低温部である巻線
取付軸2、超電導界磁巻線3への進入熱抑制のための熱
交換器12および側部輻射シールド13が設けられてい
る。また、ヘリウム外筒6と低温ダンパ5との間及び低
温ダンパ5と常温ダンパ4との間にはそれぞれ真空断熱
部14が形成されている。
【0003】上記の構成により超電導界磁巻線3を極低
温に冷却して電気抵抗を零の状態とし、励磁損失を無く
す。この状態で超電導界磁巻線3にスリップリング11
から界磁電流を供給して強力な磁界を発生させ、全体と
して磁石として作用する回転子をその外周に設けられた
固定子(図示せず)内で回転させて、固定子に交流電力
を発生させる。
【0004】図7は巻線取付軸2及びヘリウム外筒6の
横断面図である。ヘリウム外筒6の内側が貯液槽15と
なり、この貯液槽15には超電導界磁巻線3を冷却する
液体ヘリウムが蓄えられている。また、巻線取付軸2に
は周方向に間隔をおいて軸線方向に延びて形成された複
数個のスロット16及びティース17が形成されてお
り、その中に超電導界磁巻線3が巻回されている。
【0005】図8は超電導界磁巻線3の付近の部分拡大
図である。超電導界磁巻線3に加わるトルクはスロット
16間のティース17で支持されている。また、スロッ
ト16の底には巻線取付軸2の内部と液体連通した冷却
孔18が設けられている。また、超電導界磁巻線3の外
周側には、回転子の回転により生じる遠心力により超電
導界磁巻線3が半径方向に移動するのを防止するために
詰め物19が設けられている。
【0006】超電導回転電機である超電導発電機のメリ
ットとして期待されているのは、電力系統の安定度向上
である。常電導発電機に比べ同一送電線で安定して送電
できる電力が増大するため、送電線の建設費を大幅に削
減できるなど大きな経済効果がある。
【0007】ところで、電力系統の安定度向上のために
は、超電導界磁巻線3に供給される界磁電流を電力変動
に合わせて急速に制御する必要がある。界磁電流の急変
に伴い巻線取付軸2に印加される磁界が変動するため、
巻線取付軸2には「レンツの法則」により磁界変動を妨
げる方向に渦電流が流れて渦電流損が生じる。この渦電
流損は巻線取付軸2のN極、S極間のティース17にお
いて最大となる。ティース17の温度が上昇すると隣接
している超電導界磁巻線3の温度も上昇する。
【0008】図9は急速励磁期間中のティース17及び
超電導界磁巻線3の温度変化の一例を示す。励磁開始時
点でのティース17および超電導界磁巻線3の温度の初
期値を液体ヘリウムの温度約4.2Kとすると、約3.
5秒後には超電導界磁巻線3が臨界温度に達し、超電導
状態から常電導状態になり、通電不可能となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の超電導回転電機
の回転子は以上のように構成されているので、電力系統
の安定度向上のために急速励磁を実施すると、巻線取付
軸2の渦電流損により超電導界磁巻線3の温度が上昇
し、電力系統の安定度を目指して過剰に励磁制御を行う
と、超電導状態を維持できなくなる、いわゆるクエンチ
を発生し、運転継続することが不可能となり、電力供給
停止に至るおそれがあるといった問題点があった。
【0010】この発明は、上記のような問題点を解決す
ることを課題とするものであって、急速励磁期間中の渦
電流損による巻線取付軸の温度上昇を抑えることによっ
て、従来よりも高い信頼性を有する超電導回転電機の回
転子を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、外周
部に周方向に間隔をおいて軸線方向に延びて形成された
複数個のスロット及びティースを有する筒状の巻線取付
軸と、前記スロット内に巻回された超電導界磁巻線と、
前記巻線取付軸を覆い前記超電導界磁巻線を冷却する冷
媒を貯留する外筒とを備え、前記ティースの前記超電導
界磁巻線に接する面には前記巻線取付軸の半径方向に延
びた溝が複数個形成されているものである。
【0012】また、請求項2の発明は、外周部に周方向
に間隔をおいて軸線方向に延びて形成された複数個のス
ロット及びティースを有する筒状の巻線取付軸と、前記
スロット内に巻回された超電導界磁巻線と、前記巻線取
付軸を覆い前記超電導界磁巻線を冷却する冷媒を貯留す
る外筒と、前記ティースと前記超電導界磁巻線との間に
設けられ半径方向に延びた複数個の溝を有する高熱伝導
率金属で構成された冷却部材とを備えたものである。
【0013】また、請求項3の発明は、外周部に周方向
に間隔をおいて軸線方向に延びて形成された複数個のス
ロット及びティースを有する筒状の巻線取付軸と、前記
スロット内に巻回された超電導界磁巻線と、前記巻線取
付軸を覆い前記超電導界磁巻線を冷却する冷媒を貯留す
る外筒と、前記超電導界磁巻線と対向する前記ティース
の面及び外周面を覆う高熱伝導率金属で構成された断面
コの字状の冷却部材とを備えたものである。
【0014】また、請求項4の発明は、冷却部材の半径
方向部に半径方向に延びた溝を形成したものである。
【0015】また、請求項5の発明は、冷却部材を銅、
銅合金、アルミニウムまたはアルミニウム合金で構成し
たものである。
【0016】また、請求項6の発明は、ティースに対向
する側の超電導界磁巻線に、低熱伝導率材料で構成され
た熱遮蔽板を設けたものである。
【0017】また、請求項7の発明は、熱遮蔽板をガラ
スエポキシ積層材料、繊維強化プラスチックまたは高分
子材料で構成したものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1について
説明する。図1は実施の形態1の超電導発電機の回転子
のスロット及びティースの部分斜視図である。巻線取付
軸2には複数個のスロット16が形成されており、その
中に超電導界磁巻線3が巻回されている。超電導界磁巻
線3に接するティース17の面には半径方向に延びた複
数個の溝20が形成されている。
【0019】上記構成の超電導回転電機である超電導発
電機の回転子では、ティース17の外周側に蓄えられた
液体ヘリウムが溝20に流入し、ティース17に発生し
た渦電流損による熱を奪う。回転子の回転により液体ヘ
リウムには外周方向に遠心力が作用しているが、温度上
昇したスロット16内のヘリウムは遠心力に逆らって自
然対流により冷却孔18から巻線取付軸2の空洞内部へ
流れる。こうして、液体ヘリウムの流れ及び溝20の形
成に伴うティース17の冷却面積増大により、ティース
17の温度上昇は図2に示すように従来構造よりも減少
し、その結果、超電導界磁巻線3の温度は臨界温度に達
することが無くなる。また、上記実施の形態1の超電導
発電機の回転子は、従来のティースを溝加工するだけで
簡単に得ることができる。
【0020】実施の形態2.以下、この発明の実施の形
態2について図に基づいて説明する。図3は実施の形態
2の超電導発電機の回転子のスロット及びティースの部
分斜視図である。この実施の形態ではティース17と超
電導界磁巻線3との間には半径方向に延びた複数個の溝
21aが形成された冷却部材21が設けられている。
【0021】この冷却部材21は高熱伝導率金属である
例えば銅、銅合金、アルミニウムまたはアルミニウム合
金から構成されている。銅、銅合金、アルミニウム、ア
ルミニウム合金の熱伝導率は極低温で1000W/m/
Kのオーダであり、巻線取付軸2の主要材料である鉄基
超合金、Ni基超合金の熱伝導率1W/m/Kに比べ約
1000倍の熱伝導率を有しており、伝熱抵抗として無
視できる量である。また、銅、銅合金、アルミニウム、
アルミニウム合金は価格、入手性、加工性いずれも優れ
ており、これらを使用することにより、信頼性が高くか
つ製作コストが低い超電導発電機の回転子を得ることが
できる。
【0022】上記構成の超電導発電機の回転子では、テ
ィース17に発生した渦電流損による熱は冷却部材21
に伝達される。ティース17の外周側に蓄えられた液体
ヘリウムは冷却部材21の溝21aを流通し、ティース
17に発生した渦電流損の熱を奪う。回転子の回転によ
り液体ヘリウムには外周方向に遠心力が作用しており、
温度上昇したスロット16内の液体ヘリウムは遠心力に
逆らって対流により冷却孔18から巻線取付軸2の空洞
内部へ流れる。また、冷却部材21は高熱伝導率金属で
構成されているため、ティース17と冷却部材21との
温度差は無視でき、実施の形態1と同様の冷却効果を得
ることができる。その結果、急速励磁期間中、超電導界
磁巻線3の温度は臨界温度に達することは無い。また、
この実施の形態では、切削速度の低いティースの溝機械
加工が不要となるため、製作時間の低減が図れる。
【0023】実施の形態3.以下、この発明の実施の形
態3について図に基づいて説明する。図4はこの発明の
実施の形態3の超電導発電機の回転子のスロット及びテ
ィースの部分斜視図である。この実施の形態3では高熱
伝導率金属で構成された断面コの字型の冷却部材22が
ティース17を覆うようにして設けられている。冷却部
材22は、ティース17の半径方向に延びた側面と接す
る半径方向部22aと、ティース17の外周面と接する
円周方向部22bとから形成されている。冷却部材22
の半径方向部22aには巻線取付軸2の半径方向に延び
た複数個の溝22aが形成されている。なお、冷却部
材22の材料は実施の形態2と同様に、例えば銅、銅合
金、アルミニウム、アルミニウム合金等を用いればよ
い。
【0024】上記の超電導発電機の回転子では、ティー
ス17に発生した渦電流損による熱は冷却部材22に伝
達される。ティース17の外周側に蓄えられた液体ヘリ
ウムは冷却部材22の溝22aに流入し、ティース1
7に発生した渦電流損の熱を奪う。温度上昇したスロッ
ト16内の液体ヘリウムは回転子の回転により生じた遠
心力に逆らって冷却孔18から巻線取付軸2の内部空洞
部へ流れる。この実施の形態では、ティース17の外周
側とスロット16の底面側とは冷却部材22の半径方向
部22aと円周方向部22bとで熱的に短絡して、均熱
化が図られている。このため、実施の形態1、2に比較
してさらに高い冷却効果を得ることができる。その結
果、さらに厳しい急速励磁を実施しても、超電導界磁巻
線3の温度は臨界温度に達することはなく、電力系統の
安定度の向上を図ることができる。
【0025】実施の形態4.以下、この発明の実施の形
態4について図に基づいて説明する。図5はこの発明の
実施の形態4の超電導発電機の回転子のスロット及びテ
ィースの部分斜視図である。この実施の形態では、ティ
ース17に接して半径方向に延びた複数個の溝21aを
有する冷却部材21が設けられている。この冷却部材2
1は高熱伝導率金属の材料で構成されており、この冷却
部材21と超電導界磁巻線3との間には低熱伝導率材料
で構成された熱遮蔽板23が設けられている。
【0026】低熱伝導率材料としては、例えばガラスエ
ポキシ積層材料、繊維強化プラスチック、高分子材料等
を用いることができる。ガラスエポキシ積層材料、繊維
強化プラスチック、高分子材料の熱伝導率は極低温で
0.02W/m/Kのオーダであり、巻線取付軸2の主
要材料である鉄基超合金、Ni基超合金の熱伝導率1W
/m/Kに比べ約50分の1程度であり、遮蔽板23を
薄くしても熱伝導を大幅に制限できる。このため、熱遮
蔽板23用のスペースをそれ程必要としない。また、ガ
ラスエポキシ積層材料、繊維強化プラスチック、高分子
材料は価格、入手性、加工性いずれも優れており、これ
らを使用することにより、信頼性が高くかつ製作コスト
が低い超電導発電機の回転子を得ることができる。
【0027】上記の超電導発電機の回転子では、ティー
ス17に発生した渦電流損の熱は冷却部材21に伝熱さ
れる。ティース17の外周側に蓄えられた液体ヘリウム
は冷却部材21の溝21aに流入し、ティース17に発
生した渦電流損による熱を奪う。温度が上昇した液体ヘ
リウムは回転子の回転による生じた遠心力に逆らって対
流により冷却孔18から巻線取付軸2の内部に流れる。
この実施の形態では、冷却部材21は高熱伝導率金属で
構成されているため、ティース17と冷却部材21との
温度差は無視でき、実施の形態2と同様にティース17
の温度上昇が抑制される。さらに、冷却部材21と超電
導界磁巻線3との間の熱遮蔽板23により熱伝導が制約
されているため、超電導界磁巻線3の温度上昇を実施の
形態2の場合よりもさらに低く抑えることができる。そ
の結果、さらに厳しい急速励磁を実施しても、超電導界
磁巻線3の温度は臨界温度に達することが無く、電力系
統の安定度の向上が図れる。
【0028】なお、上記実施の形態では、冷却部材21
と超電導界磁巻線3との間に熱遮蔽板23を設けたが、
実施の形態1のティース17と超電導界磁巻線3との
間、あるいは実施の形態3の冷却部材22と超電導界磁
巻線3との間に熱遮蔽板23を設けても同様の効果を得
ることができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、ティースの超電導界磁巻線に接する面に巻線取
付軸の半径方向に延びた溝を複数個形成したので、ティ
ースに発生した渦電流損による超電導界磁巻線の温度上
昇は、ティースの冷却面積の増大および溝内の冷媒流通
により抑制され、電力系統の安定度が向上する。また、
従来のティースを溝加工するだけでよく、設計変更が少
なくてよいという効果もある。
【0030】また、請求項2の発明によればティースと
超電導界磁巻線との間に半径方向に延びた複数個の溝を
有する高熱伝導率金属で構成された冷却部材を設けたの
で、ティースに発生した渦電流損による超電導界磁巻線
の温度上昇は、ティースの冷却面積の増大および溝内の
冷媒流通により抑制され、電力系統の安定度が向上す
る。また、切削速度の低いティースの機械加工が不要と
なり、製作時間が短縮化される。
【0031】また、請求項3の発明によれば、超電導界
磁巻線と対向するティースの面及び外周面を覆う高熱伝
導率金属で構成された断面コの字状の冷却部材を備え、
ティースの外周部とスロットの底面とは冷却部材で熱的
に短絡されており、均熱化を図ることができるので、テ
ィースに発生した渦電流損による超電導界磁巻線の局部
的な温度上昇を抑えることができ、電力系統の安定度が
向上する。
【0032】また、請求項4の発明によれば、冷却部材
の半径方向部に溝を形成したので、溝内の冷媒流通によ
りティースに発生した渦電流損による超電導界磁巻線の
温度上昇は抑制される。
【0033】また、請求項5の発明によれば、冷却部材
を低価格で、かつ加工性の優れた銅、銅合金、アルミニ
ウムまたはアルミニウム合金で構成したので、信頼性が
高く、また製造コストが低い超電導回転電機の回転子を
得ることができる。
【0034】また、請求項6の発明によれば、ティース
に対向する側の超電導界磁巻線に、低熱伝導率材料で構
成された熱遮蔽板を設けたので、熱遮蔽板により熱伝導
が制約され、超電導界磁巻線の温度上昇を抑えることが
できる。
【0035】また、請求項7の発明は、熱遮蔽板を低価
格で、かつ加工性の優れたガラスエポキシ積層材料、繊
維強化プラスチックまたは高分子材料で構成したので、
信頼性が高く、また製造コストが低い超電導回転電機の
回転子を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す超電導発電機
の回転子のスロット及びティースの部分斜視図である。
【図2】 この発明の実施例1を適用した場合の急速励
磁期間中のティース及び超電導界磁巻線の温度上昇の一
例を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態2を示す超電導発電機
の回転子のスロット及びティースの部分斜視図である。
【図4】 この発明の実施の形態3を示す超電導発電機
の回転子のスロット及びティースの部分斜視図である。
【図5】 この発明の実施の形態5を示す超電導発電機
の回転子のスロット及びティースの部分斜視図である。
【図6】 従来の超電導発電機の回転子の概略断面図で
ある。
【図7】 従来の超電導発電機の回転子の巻線取付軸の
横断面図である。
【図8】 従来の超電導発電機の回転子のスロット及び
ティースの断面図である。
【図9】 従来の超電導発電機の回転子における、急速
励磁期間中のティース及び超電導導体の温度上昇の一例
を示す図である。
【符号の説明】
2 巻線取付軸、3 超電導界磁巻線、6 ヘリウム外
筒、16 スロット、17 ティース、20 溝、2
1、22 冷却部材、22a 半径方向部、22a
溝、22b 円周方向部、23 熱遮蔽板。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周部に周方向に間隔をおいて軸線方向
    に延びて形成された複数個のスロット及びティースを有
    する筒状の巻線取付軸と、前記スロット内に巻回された
    超電導界磁巻線と、前記巻線取付軸を覆い前記超電導界
    磁巻線を冷却する冷媒を貯留する外筒とを備え、前記テ
    ィースの前記超電導界磁巻線に接する面には前記巻線取
    付軸の半径方向に延びた溝が複数個形成されている超電
    導回転電機の回転子。
  2. 【請求項2】 外周部に周方向に間隔をおいて軸線方向
    に延びて形成された複数個のスロット及びティースを有
    する筒状の巻線取付軸と、前記スロット内に巻回された
    超電導界磁巻線と、前記巻線取付軸を覆い前記超電導界
    磁巻線を冷却する冷媒を貯留する外筒と、前記ティース
    と前記超電導界磁巻線との間に設けられ半径方向に延び
    た複数個の溝を有する高熱伝導率金属で構成された冷却
    部材とを備えた超電導回転電機の回転子。
  3. 【請求項3】 外周部に周方向に間隔をおいて軸線方向
    に延びて形成された複数個のスロット及びティースを有
    する筒状の巻線取付軸と、前記スロット内に巻回された
    超電導界磁巻線と、前記巻線取付軸を覆い前記超電導界
    磁巻線を冷却する冷媒を貯留する外筒と、前記超電導界
    磁巻線と対向する前記ティースの面及び外周面を覆う高
    熱伝導率金属で構成された断面コの字状の冷却部材とを
    備えた超電導回転電機の回転子。
  4. 【請求項4】 冷却部材は、超電導界磁巻線と対向する
    ティースの面を覆う半径方向部を有しており、この半径
    方向部には半径方向に延びた溝が形成されている請求項
    3記載の超電導回転電機の回転子。
  5. 【請求項5】 冷却部材は、銅、銅合金、アルミニウム
    またはアルミニウム合金で構成されている請求項2ない
    し請求項4の何れかに記載の超電導回転電機の回転子。
  6. 【請求項6】 ティースに対向する側の超電導界磁巻線
    に、低熱伝導率材料で構成された熱遮蔽板が設けられて
    いる請求項1ないし請求項5の何れかに記載の超電導回
    転電機の回転子。
  7. 【請求項7】 熱遮蔽板は、ガラスエポキシ積層材料、
    繊維強化プラスチックまたは高分子材料で構成されてい
    る請求項6記載の超電導回転電機の回転子。
JP9081387A 1997-03-31 1997-03-31 超電導回転電機の回転子 Pending JPH10285906A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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