JPH10285902A - 給電側可動式リニア誘導電動機 - Google Patents

給電側可動式リニア誘導電動機

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Publication number
JPH10285902A
JPH10285902A JP8901897A JP8901897A JPH10285902A JP H10285902 A JPH10285902 A JP H10285902A JP 8901897 A JP8901897 A JP 8901897A JP 8901897 A JP8901897 A JP 8901897A JP H10285902 A JPH10285902 A JP H10285902A
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JP
Japan
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primary
iron core
induction motor
movable
movable direction
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Pending
Application number
JP8901897A
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English (en)
Inventor
Haruo Yamanishi
晴男 山西
Sadaaki Mori
貞明 森
Ayanori Ishibashi
文徳 石橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きな推力を必要とする一次側可動式リニア
モータで頻繁に往復運転される場合には、二次側固定子
では非常に大きな発熱が繰り返されるので、冷却が不十
分となり二次側固定子4の温度上昇が非常に高くなる。 【解決手段】 給電側可動式リニア誘導電動機におい
て、エアギャップ部分を除き、一次側コイル及び一次側
鉄心を包含して一次側鉄心の可動方向中央に仕切板を有
し、可動方向両端面に吸気口を有すると共に可動方向に
対し両翼部に二次側固定子向きの排気口を有するカバー
を、一次側鉄心に取付けて構成させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は頻繁に往復運転され
る給電側可動式リニア誘導電動機の冷却に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の頻繁に往復運転される給電側可動
式リニア誘導電動機(以後一次側可動式リニアモータと
呼ぶ)の構造について、図16及び図17を参照して説
明する。
【0003】これらの図において、1は一次側コイル、
2は一次側鉄心であり、一次側鉄心2との間にエアギャ
ップ3を介して、銅またはアルミニウムの非磁性導体か
ら成る二次側固定子4が、一次側コイル1を納めた一次
側鉄心2の往復運転される範囲まで延びている。大きな
推力が必要となる場合には、一次側コイル1を納めた一
次側鉄心2を連結体5を介して可動方向に連結すること
もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一次側可動式リニアモ
ータにおいては、一次側コイル1に通電することによ
り、一次側鉄心2は磁束が二次側固定子4には渦電流が
夫々発生し、フレミングの左手の法則による電磁力によ
って、一次側鉄心2に推力を生じさせるものである。推
力を大きくしようとすると、必然的に二次側固定子4の
渦電流が増大し損失が大きくなる。
【0005】一方、リニア誘導電動機(以下リニアモー
タと呼ぶ)は広く用いられている回転形の誘導電動機と
比較して、移動時の移動体の上下動や一次側の磁気吸引
力による撓みが大きいこと等により、エアギャップ3を
大きく取らざるを得ない為、効率が非常に悪く損失が大
きくなる。
【0006】これらのことから、大きな推力を必要とす
る一次側可動式リニアモータでは、二次側固定子4の品
質が極めて大きくなり二次側固定子4では非常に大きな
発熱が生ずる。この二次側固定子4は静止しているた
め、表面の自然対流、二次側固定子4内の熱伝導のみし
か冷却手段がない。そして、容量の割にリニアモータが
大きいとかまたは頻繁に往復運転されない場合には、前
記自然対流と熱伝導で十分冷却可能である。しかし、大
容量で小形化されたリニアモータとか又は頻繁に往復運
転される場合には、前記二次側固定子4で非常に大きな
発熱が繰り返されるので、冷却が不十分となり二次側固
定子4の温度上昇が非常に高くなる。
【0007】二次側固定子4は銅またはアルミニウム製
であるため、それ自体は温度上昇を高くまで許容できる
が、一次側コイルの絶縁物は温度上昇を低く押さえる必
要があり、二次側固定子4からの幅射熱で一次側コイル
の温度上昇が高くなることを懸念して二次側固定子4の
温度上昇を制限している。この為、大容量で小形化され
たリニアモータにおいて、従来は、二次側固定子4で発
生する損失を低減させるための推力を抑えた低速での運
転、又は二次側固定子4で発生する損失の間隔を冷却に
合わせる為の運転間隔に制限を設けた運転のいずれかを
採用していた。これらのいずれの場合にも運転能率が非
常に悪くなるという欠点があった。
【0008】前記従来の欠点を除去する方法として、特
開平8−214535がある。これは、一次側鉄心2を
二方向性珪素鋼板で構成させ、損失低減を図るものであ
る。これにより、一次側鉄心2で発生する損失は大幅に
低減されるが、二次側固定子4で発生する損失の更なる
低減と二次側固定子4の温度上昇を低減させる要望があ
った。又、特開昭63−253802号があるが、これ
はコイルエンドのみを冷却するものであり、運転時間が
多くなると充分に冷却されないという問題があった。
【0009】本発明は前記従来技術の欠点を除去するた
めになされるもので、二次側固定子の冷却性能を向上さ
せて二次側固定子の温度上昇を低減させること。又は二
次側固定子の温度上昇が一次側コイルの温度上昇に影響
を及ぼさないように遮熱することによって、頻繁に往復
運転しても、一次側コイルの温度上昇を許容値内に抑え
ることができるようにすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、頻
繁に往復運転される給電側(一次側)可動式リニア誘導
電動機において、エアギャップ部分を除き一次側コイル
及び一次側鉄心を包含して一次側鉄心の可動方向中央に
仕切板を有し、可動方向両端面に吸気口を有すると共に
可動方向に対し両翼部に二次側固定子向きの排気口を有
するカバーを一次側鉄心に取付けて構成させることを特
徴としている。この構成によって、一次側コイルを納め
た一次側鉄心がどちら方向に移動しても、吸気口から外
気がカバー内に導かれ、一次側鉄心の表面及び一次側コ
イルのエンド部に沿って流れた後、排気口から二次側固
定子の表面に吹き付けられる。一次側コイルを納めた一
次側鉄心が移動している間は常に外気が供給されるた
め、二次側固定子は、発熱している間は常に強制対流冷
却が行われることになる。この結果、鉄心も含めた全体
を冷却するので、モータに対する冷却性能が向上し運転
時間の増大に対しても性能が対応できることになる。
【0011】また請求項2では前記の代わりに、一次側
に対向するように配置された非磁性導電性金属帯状の二
次固定子において、一次側鉄心の可動方向と直交する両
側面部に、複数個の矩形状の冷却フィンを取付けること
を特徴としている。この構成によって二次側固定子の冷
却表面積が非常に大きくとれるため、自然対流であって
も冷却性能は大幅に向上し、請求項1と同じ効果が期待
できる。また二次側の電流は二次導体の両端に集中する
ので、二次側の両端に冷却フィンを設けることは特に冷
却効果が大きい。
【0012】更に請求項3では前記冷却フィンは、二次
側固定子の一次側鉄心と反対側の面に形成させることを
特徴としている。この場合、冷却フィンは一次側鉄心の
可動方向と直交する方向の鉄心中央に位置する部分が高
く、両端面に進むにつれて低くなって、一次側鉄心の可
動方向に延びるように形成させると有効となる。この構
成によって二次側固定子の冷却表面積が非常に大きくと
れるため、自然対流冷却であっても性能は大幅に向上
し、請求項1と同じ効果が期待できる。この場合、冷却
フィンは一次側鉄心の可動方向と直交する方向の鉄心中
央に位置する部分が高く、両端面に進につれて低くなっ
て、一次側鉄心の可動方向に延びるように形成させるこ
とにより、発熱の小さい部分に対して、発熱の大きい部
分の冷却性能が高くなり、温度分布が均一化され効果が
更に有効となる。
【0013】また請求項4では冷却フィンは矩形状の代
わりにピン状に形成させることを特徴としている。この
構成により矩形状フィンと同様の作用と効果が得られ
る。そして請求項5では冷却フィンを設ける代わりに、
二次側固定子の一次側鉄心の可動方向と直交する両端面
近傍に、可動方向に沿って等間隔または不等間隔に貫通
したパンチ穴を形成させることを特徴としている。この
構成によって二次側固定子の冷却表面積が非常に大きく
とれるため、自然対流であっても冷却性能は大幅に向上
し、請求項4と同じ効果が期待できる。
【0014】更に請求項6ではパンチ穴の代わりに、二
次側固定子の一次側鉄心側表面に複数の低い突起を形成
させることを特徴としている。この構成によって一次側
鉄心が移動する際に、二次側固定子の表面に乱流が発生
して熱伝達率が向上し冷却性能が向上する。この結果と
して、請求項1と同効果が期待できる。
【0015】或いは請求項7では二次側固定子の一次側
鉄心の可動方向と直交する両側面夫々に、一次側鉄心の
可動方向に冷媒を流すための管を取付けて形成すること
を特徴としている。この構成により二次側固定子の冷却
性能は前記より更に向上し、請求項1より更に大きな効
果が期待できる。
【0016】また請求項8では前記管を取付ける代わり
に、二次側固定子を一次側鉄心の側の部材とその反対側
の部材に分割し、反対側の部材に一次側鉄心の可動方向
に延びる複数の溝を形成させることを特徴としている。
この構成によって請求項7と同様の作用と効果が得られ
る。
【0017】更に請求項9では前記溝をジグザク状に形
成させることを特徴としている。この構成によって冷媒
はより効果的に二次側固定子を冷却することができ、請
求項7,8より更に大きな効果が期待できる。
【0018】請求項10では前記記載のもの全ての代わ
りに、一次側コイルのエンド部を包含する、断熱材で成
るカバーを一次側鉄心に取付けて形成させることを特徴
としている。この構成によって二次側固定子の温度上昇
が、一次側コイルの温度上昇に影響を及ぼさないように
遮熱することができる。この結果、頻繁に往復運転して
も、一次側コイルの温度上昇を許容値内に抑えることが
できる。
【0019】また請求項11ではエアギャップ部分を除
き、一次側コイル及び一次側鉄心を包含して一次側鉄心
の可動方向中央に仕切板,可動方向両端面に吸気口を有
し、可動方向に対し両翼部に二次側固定子向きに排気口
を有するカバーを一次側鉄心に取付けると共に、二次側
固定子の一次側鉄心の可動方向と直交する両側部面に、
複数個の矩形状の冷却フィンを取付けて形成させること
を特徴としている。この構成によって、熱伝達率向上と
冷却表面積の増加が同時に図れ、冷却性能は大幅に向上
し、熱伝達率の向上を図ったものや冷却表面積の増加を
図ったもの夫々に対して更に大きな効果が期待できる。
【0020】或いは請求項12では前記冷却フィンをピ
ン状に形成させることを特徴としている。この構成によ
って請求項13と同等の効果が期待できる。更には請求
項13では前記冷却フィンの代わりに、可動方向に沿っ
て等間隔または不等間隔に貫通したパンチ穴を設けるこ
とを特徴としている。この構成によって熱伝達率の向上
と冷却表面積の増加が同時に図れ、冷却性能は大幅に向
上し熱伝達率の向上を図ったもの、冷却表面積の増加を
図ったもの夫々に対して更に大きな効果が期待できる。
【0021】そして請求項14ではエアギャップ部分を
除き、一次側コイル及び一次側鉄心を包含して一次側鉄
心の可動方向中央に仕切板,可動方向両端面に吸気口を
有し、可動方向に対し両翼部に二次側固定子向きに排気
口を有すると共に、一次側コイルのエンド部を包含する
部分のみ断熱材で成るカバーを一次側鉄心に取付けて形
成させることを特徴としている。この構成によって冷却
性能の向上と遮熱が同時に図れ、冷却性能の向上を図っ
たもの遮熱を図ったもの夫々に対して、更に大きな効果
が期待できる。
【0022】上記のように構成された頻繁に往復運転さ
れる一次側可動式リニア誘導電動機においては、二次側
固定子の冷却性能が向上し二次側固定子の温度上昇を低
減させることができる。または、二次側固定子の温度上
昇が一次側コイルの温度上昇に影響を及ぼさないように
遮熱することができる。以上のことにより、頻繁に往復
運転しても、一次側コイルの温度上昇を許容値内に抑え
ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施例の構成につ
いて説明する。なお、従来技術と同じ部分には同一符号
を付して、その詳細な説明は省略する。本発明は図1か
ら図2に示す如く、略菓子箱形状で両側辺に凸部を有し
内部を十字形に区切る仕切板6aを内部中央部に配設
し、箱の非凸部付側辺の対称両側辺の底側に吸気口6b
を有するカバー6を形成する。次に、このカバー6を一
次側コイル1及び一次側鉄心2を包含し、開口側をエア
ギャップ3側にして一次側鉄心2の可動方向中央部を仕
切るように仕切板6aを位置させて配設する。そして、
吸気口6bを有する辺と一次側鉄心2間の二次側固定子
4向きで、一次側鉄心2の可動方向両端面に吸気口6b
を形成する。即ち、エアギャップ3部分にはカバー6が
覆われていない。
【0024】このように構成させることによって、一次
側コイル1を納めた一次側鉄心2がどちら方向に移動し
ても、吸気口6bから外気がカバー6内に導かれ、一次
側鉄心2の表面及び一次側コイル1のエンド部に沿って
流れた後、排気口6cから二次側固定子4の表面に吹き
付けられる。一次側コイルを納めた一次側鉄心2が移動
している間は常に外気が供給されるため、二次側固定子
4は、発熱している間は常に強制対流冷却が行われるこ
とになる。従来の自然対流に対し強制対流冷却を行うこ
とによって、熱伝達率が大幅に向上し、冷却性能は大幅
に向上する。また、従来コイルエンドのみを冷却してい
たのに比較すれば、鉄心も含めた全体を冷却するので、
モータに対する冷却性能が向上し運転時間の増大に対し
ても性能が対応できることになる。
【0025】この結果、頻繁に往復運転しても一次側コ
イル1の温度上昇を許容値内に抑えることができる。 (他の実施例)図3に示す第2実施例では、一次側に対
向するように配置された非磁性導電性金属帯状の二次側
固定子7の一次側鉄心2の可動方向と直交する両側面部
に、複数個の矩形状の冷却フィン7aを取付けて構成さ
せている。この構成によって二次側固定子7の冷却表面
積が非常に大きくとれるため、自然対流であっても冷却
性能は大幅に向上し、第1実施例と同じ効果が期待でき
る。また二次側の電流は二次導体の両端に集中するの
で、二次側の両端に冷却フィンを設けることは特に冷却
効果が大きい。
【0026】図4に示す第3実施例では、二次側固定子
8の一次側鉄心2と対面する反対面の部分に、複数個の
矩形状の冷却フィン8aを取付けて構成させている。こ
の構成によって二次側固定子8の冷却表面積が非常に大
きくとれるため、自然対流冷却であっても性能は大幅に
向上し、第1実施例と同じ効果が期待できる。この場
合、冷却フィン8aは一次側鉄心2の可動方向と直交す
る方向の鉄心中央に位置する部分が高く、両端面に進に
つれて低くなって、一次側鉄心2の可動方向に延びるよ
うに形成させることにより、発熱の小さい部分に対し
て、発熱の大きい部分の冷却性能が高くなり、温度分布
が均一化され効果が更に有効となる。
【0027】図5に示す第4実施例では、二次側固定子
9の一次側鉄心2の可動方向と直交する両側面部に、複
数個のピン状の冷却フィン9aを取付けて構成させてい
る。この構成によって矩形状フィンと同様の作用と効果
が得られる。
【0028】図6に示す第5実施例では、二次側固定子
10の一次側鉄心2の可動方向と直交する両端面近傍
に、可動方向に沿って等間隔または不等間隔に貫通した
パンチ穴10aを形成して構成させている。パンチ穴1
0aは、二次側固定子10に直に穴を設けてもよく、ま
たパンチ穴10aを設けた帯状の板を二次側固定子10
にスポット溶接等で取り付けてもよい。この構成によっ
て二次側固定子10の冷却表面積が非常に大きくとれる
ため、自然対流であっても冷却性能は大幅に向上し、第
4実施例と同じ効果が期待できる。
【0029】図7に示す第6実施例では、二次側固定子
11の一次側鉄心2と対面する表面に複数の低い突起1
1aを形成して構成させている。この構成によって一次
側鉄心2が移動する際に、二次側固定子11の表面に乱
流が発生して熱伝達率が向上し冷却性能が向上する。こ
の結果として、第1実施例と同効果が期待できる。
【0030】図8に示す第7実施例では、二次側固定子
12の一次側鉄心2の可動方向と直交する両端部分の夫
々に、一次側鉄心2の可動方向に延びる冷媒を流すため
の管13を取り付けて構成させている。この構成によっ
て二次側固定子12の冷却性能は前記より更に向上し、
第1実施例より更に大きな効果が期待できる。
【0031】図9に示す第8実施例では、二次側固定子
14を、一次側鉄心2側の部材14aと、その反対側の
部材14bに分割すると共に、反対側の部材14bに一
次側鉄心2の可動方向に延びる複数の溝14cを設けて
貼り合わせ、一次側鉄心2の可動方向に冷媒を流すため
の冷媒路14dを有するように構成させている。この構
成によって第7実施例と同様の作用と効果が得られる。
【0032】図10に示す第9実施例では、前記溝14
cをジグザグ状15cに形成して構成させている。この
構成によって冷媒はより効果的に二次側固定子15を冷
却することができ、第7,8実施例より更に大きな効果
が期待できる。
【0033】図11に示す第10実施例では、一次側コ
イル1のエンド部を包含する断熱材で成るカバー16を
一次側鉄心2に取付けて構成させている。この構成によ
って二次側固定子4の温度上昇が、一次側コイル2の温
度上昇に影響を及ぼさないように遮熱することができ
る。この結果、頻繁に往復運転しても、一次側コイル2
の温度上昇を許容値内に抑えることができる。
【0034】図12に示す第11実施例では、エアギャ
ップ3部分を除き、一次側コイル1及び一次側鉄心2を
包含して、一次側鉄心2の可動方向中央に仕切板6a,
可動方向両端面に吸気口6bを有し、可動方向に対し両
翼部に二次側固定子向きに排気口6cを有するカバー6
を一次側鉄心2に取り付けると共に、二次側固定子4の
一次側鉄心2の可動方向と直交する両側部面に、複数個
の矩形状冷却フィン7aを取付けて構成している。この
構成によって、熱伝達率向上と冷却表面積の増加が同時
に図れ、冷却性能は大幅に向上し、熱伝達率の向上を図
ったものや冷却表面積の増加を図ったもの夫々に対して
更に大きな効果が期待できる。
【0035】図13に示す第12実施例では、エアギャ
ップ3部分を除き、一次側コイル1及び一次側鉄心2を
包含して一次側鉄心2の可動方向中央に仕切板6a,可
動方向両端面に吸気口6bを有し、可動方向に対し両翼
部に二次側固定子向きに排気口6cを有するカバー6を
一次鉄心2に取り付けると共に、二次側固定子4の一次
側鉄心2の可動方向と直交する両端部面に、複数個のピ
ン状の冷却フィン9aを取り付けて構成している。この
構成によって熱伝達率の向上と冷却表面積の増加が同時
に図れ、冷却性能は大幅に向上し熱伝達率の向上を図っ
たもの、冷却表面積の増加を図ったもの夫々に対して更
に大きな効果が期待できる。
【0036】図14に示す第13実施例では、エアギャ
ップ3部分を除き、一次側コイル1及び一次側鉄心2を
包含して一次側鉄心2の可動方向中央に仕切板6a,可
動方向両端面に吸気口6bを有し、可動方向に対し両翼
部に二次側固定子向きに排気口6cを有するカバー6を
一次側鉄心2に取り付けると共に、二次側固定子10の
一次側鉄心2の可動方向と直交する両端面近傍に、可動
方向に沿って等間隔または不等間隔に貫通したパンチ穴
10aを設けて構成している。この構成によって熱伝達
率の向上と冷却表面積の増加が同時に図れ、冷却性能は
大幅に向上し熱伝達率の向上を図ったもの、冷却表面積
の増加を図ったもの夫々に対して更に大きな効果が期待
できる。
【0037】図15に示す第14実施例では、エアギャ
ップ3部分を除き、一次側コイル1及び一次側鉄心2を
包含して一次側鉄心2の可動方向中央に仕切板6a,可
動方向両端面に吸気口を6b有し、可動方向に対し両翼
部に二次側固定子向きに排気口6cを有すると共に、一
次側コイル1のエンド部を包含する部分のみ断熱材17
で成るカバー18を一次側鉄心2に取り付けて構成して
いる。この構成によって冷却性能の向上と遮熱が同時に
図れ、冷却性能の向上を図ったもの遮熱を図ったもの夫
々に対して、更に大きな効果が期待できる。
【0038】
【発明の効果】以上述べた通り本発明によれば、頻繁に
往復運転される給電側可動式リニア誘導電動機におい
て、二次側固定子の冷却性能が向上し、二次側固定子の
温度上昇を低減させることができる。又は、二次側固定
子の温度上昇が一次側コイルの温度上昇に影響を及ぼさ
ないように遮熱することができる。以上のことにより、
頻繁に往復運転しても、一次側コイルの温度上昇を許容
値内に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す給電側可動式リニアモ
ータ誘導電動機の縦断面図、
【図2】図1のX斜視正面図、
【図3】本発明の第2実施例を示す平面図、
【図4】本発明の第3実施例を示す正面図、
【図5】本発明の第4実施例を示す図3相当図、
【図6】本発明の第5実施例を示す図3相当図、
【図7】本発明の第5実施例を示す図4相当図、
【図8】本発明の第6実施例を示す図3相当図、
【図9】本発明の第7実施例を示す図3相当図、
【図10】本発明の第8実施例を示す図4相当図、
【図11】本発明の第9実施例を示す図2相当図、
【図12】本発明の第10実施例を示す正面図、
【図13】本発明の第11実施例を示す図12相当図、
【図14】本発明の第12実施例を示す図12相当図、
【図15】本発明の第13実施例を示す図12相当図、
【図16】従来の給電側可動式リニア誘導電動機を示す
立体図、
【図17】従来の給電側可動式リニア誘導電動機を示す
平面図。
【符号の説明】
1…一次側コイル、 2…一次側鉄心、3…
エアギャップ、4,7,8,9,10,11,12,1
4,15…二次側固定子、5…連結体、
6…カバー、6a…仕切板、 6b
…吸気口、6c…排気口、 7a,8a
…矩形状の冷却フィン、9a…ピン状の冷却フィン、
10a…パンチ穴、11a…突起、
13…管、14a,14b…二次側固定子分割部分14
c,15c…溝、 14d…冷媒路、16,1
8…カバー 17…断熱材。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頻繁に往復運転される給電側可動式リニ
    ア誘導電動機において、エアギャップ部分を除き一次側
    コイル及び一次側鉄心を包含して一次側鉄心の可動方向
    中央に仕切板を有し、可動方向両端面に吸気口を有する
    と共に可動方向に対し両翼部に二次側固定子向きに排気
    口を有するカバーを一次側鉄心に取付けたことを特徴と
    する給電側可動式リニア誘導電動機。
  2. 【請求項2】 一次側に対向するように配置された非磁
    性導電性金属帯状の二次側固定子において、一次側鉄心
    の可動方向と直交する両側面部に、複数個の矩形状の冷
    却フィンを取付けた請求項1記載の給電側可動式リニア
    誘導電動機。
  3. 【請求項3】 二次側固定子の一次側鉄心と対面する反
    対面の部分に、一次側鉄心の可動方向と直交する方向の
    一次側鉄心中央に位置する部分が高く且つ、両端面に進
    むにつれて低くなる、一次側鉄心の可動方向に延びる矩
    形状の冷却フィンを取付けた請求項1記載の給電側可動
    式リニア誘導電動機。
  4. 【請求項4】 前記冷却フィンをピン状に形成させた請
    求項2及び3記載の給電側可動式リニア誘導電動機。
  5. 【請求項5】 二次側固定子の一次側鉄心の可動方向と
    直交する両端面近傍に、可動方向に沿って等間隔または
    不等間隔に貫通したパンチ穴を設けた請求項1記載の給
    電側可動式リニア誘導電動機。
  6. 【請求項6】 二次側固定子の一次側鉄心と対面する表
    面に、複数の低い突起を設けた請求項1記載の給電側可
    動式リニア誘導電動機。
  7. 【請求項7】 二次側固定子の一次側鉄心の可動方向と
    直交する両側部分の夫々に、一次側鉄心の可動方向に延
    びる冷媒を流すための管を取付けた請求項1記載の給電
    側可動式リニア誘導電動機。
  8. 【請求項8】 二次側固定子を、一次側鉄心の側の部材
    と、その反対側の部材に分割すると共に、反対側の部材
    に一次側鉄心の可動方向に延びる複数の溝を設けて貼り
    合わせ、一次側鉄心の可動方向に冷媒を流すための冷媒
    路を有するように形成させた請求項1記載の給電側可動
    式リニア誘導電動機。
  9. 【請求項9】 二次側固定子において、一次側鉄心の可
    動方向に延びる溝をジグサグ状に形成させた請求項8記
    載の給電側可動式リニア誘導電動機。
  10. 【請求項10】 一次側鉄心より両側面に出ている一次
    側コイルのエンド部を包含する断熱材で成るカバーを、
    一次側鉄心に取付けた請求項1記載の給電側可動式リニ
    ア誘導電動機。
  11. 【請求項11】 エアギャップ部分を除き、一次側コイ
    ル及び一次側鉄心を含有して一次側鉄心の可動方向中央
    に仕切板,可動方向両端面に吸気口を有し、可動方向に
    対し両翼部に二次側固定子向きに排気口を有するカバー
    を一次側鉄心に取り付けると共に、二次側固定子の一次
    側鉄心の可動方向と直交する両側部面に、複数個の矩形
    状の冷却フィンを取付けた請求項1記載の給電側可動式
    リニア誘導電動機。
  12. 【請求項12】 前記冷却フィンをピン状に形成させた
    請求項11記載の給電側可動式リニア誘導電動機。
  13. 【請求項13】 二次側固定子の一次側鉄心の可動方向
    と直交する両端面近傍に、可動方向に沿って等間隔また
    は不等間隔に貫通したパンチ穴を設けた請求項11記載
    の給電側可動式リニア誘導電動機。
  14. 【請求項14】 エアギャップ部分を除き、一次側コイ
    ル及び一次側鉄心を包含して一次側鉄心の可動方向中央
    に仕切板,可動方向両端面に吸気口を有し、可動方向に
    対し両翼部に二次側固定子向きに排気口を有すると共
    に、一次側コイルのエンド部を包含する部分のみ断熱材
    で成るカバーを一次側鉄心に取付けた請求項1記載の給
    電側可動式リニア誘導電動機。
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WO2008075435A1 (ja) * 2006-12-21 2008-06-26 Mitsubishi Electric Corporation リニアモータの冷却装置
US10411576B2 (en) 2016-08-30 2019-09-10 Bombardier Transportation Gmbh Liquid cooled linear induction motor

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