JPH10285861A - 小型dcモータの軸受装置及びその製造方法 - Google Patents

小型dcモータの軸受装置及びその製造方法

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JPH10285861A
JPH10285861A JP10670797A JP10670797A JPH10285861A JP H10285861 A JPH10285861 A JP H10285861A JP 10670797 A JP10670797 A JP 10670797A JP 10670797 A JP10670797 A JP 10670797A JP H10285861 A JPH10285861 A JP H10285861A
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JP
Japan
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bearing
case
sintered oil
motor
impregnated
Prior art date
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JP10670797A
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English (en)
Inventor
Akira Koike
旭 小池
Toshiaki Sugano
敏明 菅野
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Tokyo Parts Ind Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Parts Ind Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、軸受部の組立工数を大幅に軽減し
て、低コストで高精度なモータを製造することができる
小型DCモータの軸受装置及びその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 焼結含油軸受(7)を1個の中空状軸受
で構成し、この焼結含油軸受(7)を軸受ホルダ(6)
の樹脂成形によって保持させるようにしたことで、従来
のように多数の組立工数を要せずに済み、軸垂直度ある
いは軸振れといった精度を高精度に実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型DCモータの
軸受装置及びその製造方法に係り、より具体的には組立
工数を軽減して、尚且つ高精度に軸受部を取付けること
ができる小型DCモータの軸受装置及びその製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の小型DCモータとして、図3に示
すようなものがあった。同図はその要部断面図で、回転
子として、軸21には珪素鋼板等からなるコア22が複
数枚にわたって積層固定されている。このコア22は、
例えば3極の突極を有し、それぞれの突極には巻線23
が巻回されている。さらに、軸21にはコンミテータ2
4が挿着され、このコンミテータ24に巻線23の各端
末が結線される。
【0003】一方、ハウジングを構成する筒状のケース
25には軸受ホルダ26が固定され、この軸受ホルダ2
6に配された2個の焼結含油軸受27によって回転子を
片持ち支持している。さらに、ケース25の内周面には
コア22に所定の空隙を介してリング状あるいは小判状
の界磁マグネット28が配されている。また、ケース2
5の開口部を閉塞するようにブラケット29が装着さ
れ、このブラケット29に軸21の一端を当接させて回
転子をピボット支承している。さらに、ブラケット29
に固定された一対のブラシ30をコンミテータ24に摺
接させ、巻線の通電をサイクリックに切り替えるもので
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
モータでは、軸受ホルダ26は真鍮等の切削加工で形成
されるのがほとんどで、非常に高コストなものになって
いた。しかも、このような軸受ホルダ26に2個の焼結
含油軸受27を両端からそれぞれ圧入し、さらに、軸受
ホルダ26をカシメ、接着によりケースに固定していた
ため、組立工数が非常に多くなってしまい作業性も悪
い。
【0005】また、上記のように、軸受ホルダ26に焼
結含油軸受27を圧入すると歪みによって焼結含油軸受
27の内径が縮んでしまうため、場合によってはモータ
がロック(起動不良)してしまうことになり、その内径
管理は非常に難しいものであった。しかも、軸受ホルダ
26をカシメ、接着でケース25に固定する方法では軸
垂直度のばらつきが大きいため、この方法で精度の良い
モータを製造するのは困難であった。
【0006】そこで、本発明は上述した問題を解決し
て、軸受部の組立工数を大幅に軽減して、低コストで高
精度なモータを製造することができる小型DCモータの
軸受装置及びその製造方法を提供しようというものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、焼結含油軸受
を1個の中空状軸受で構成し、この焼結含油軸受を軸受
ホルダの樹脂成形によって保持させるようにしたこと
で、従来のように多数の組立工数を要せずに済み、軸垂
直度あるいは軸振れといった精度を高精度に実現できる
ことになった。
【0008】また、焼結含油軸受の内径とほぼ同径のピ
ンが立設され、このピンと同心になるようにケースを載
置させる載置台が形成された下型と、このケースを下型
とで挟持する上型を有してなり、ピンに焼結含油軸受を
装着し、載置台にケースを載置させる第1工程、上型を
降下させ下型とでケースを挟持する第2工程、この第2
工程によって構成される空間内に合成樹脂を封入して軸
受ホルダを形成すると同時に、焼結含油軸受をケースに
一体保持させる第3工程とからなる製造方法であるた
め、組立工数を大幅に軽減して簡単な方法で軸受装置を
製造することができ、高精度を維持することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の小型DCモータの軸受装
置は、ケースとブラケットからなるハウジング内には回
転子が配され、前記ケースには軸受ホルダを介して焼結
含油軸受が配され、前記回転子は、一端が前記焼結含油
軸受によって回転自在に支持され、他端が前記ブラケッ
トにピボット支承されてなる小型DCモータの軸受装置
において、前記焼結含油軸受は、1個の中空状軸受から
なり前記軸受ホルダの樹脂成形によって保持されてなる
ものである。
【0010】また、本発明の小型DCモータの軸受装置
の製造方法は、ケースとブラケットからなるハウジング
内に回転子を配し、前記ケースには合成樹脂からなる軸
受ホルダを介して1個の中空状焼結含油軸受が配され、
前記回転子は、一端が前記焼結含油軸受によって回転自
在に支持され、他端が前記ブラケットにピボット支承さ
れてなる小型DCモータの軸受装置の製造方法におい
て、前記焼結含油軸受の内径とほぼ同径のピンが立設さ
れ、前記ピンと同心になるように前記ケースを載置させ
る載置台が形成された下型と、前記ケースを前記下型と
で挟持する上型を有し、前記ピンに前記焼結含油軸受を
装着し、前記載置台に前記ケースを載置させる第1工程
と、前記上型を降下させ前記下型とで前記ケースを挟持
する第2工程と、前記第2工程によって構成される空間
内に合成樹脂を封入して軸受ホルダを形成すると同時
に、前記焼結含油軸受を前記ケースに一体保持させる第
3工程とからなるものである。
【0011】
【実施例】図1は、本発明の一実施例における小型DC
モータの要部断面図である。図1において、回転子とし
て、軸1には珪素鋼板等からなるコア2が複数枚にわた
って積層固定されている。このコア2は、例えば3極の
突極を有し、それぞれの突極には巻線3が巻回されてい
る。さらに、軸1にはコンミテータ4が挿着され、この
コンミテータ4に巻線3の各端末が結線されている。
【0012】また、ハウジングを構成する筒状のケース
5には合成樹脂からなる軸受ホルダ6が一体成形により
固定されており、この軸受ホルダ6の内周面には中空状
に形成された1個の焼結含油軸受7が保持されている。
この中空状焼結含油軸受7は軸受ホルダ6に圧入された
ものではなく、軸受ホルダ6の樹脂成形時に一体保持さ
れている。このようにして配された1個の中空状焼結含
油軸受7によって回転子は片持ち支持されている。
【0013】また、ケース5の内周面にはコア2に所定
の空隙を介してリング状あるいは小判状の界磁マグネッ
ト8が配されている。また、ケース5の開口部を閉塞す
るようにしてブラケット9が装着され、このブラケット
9に軸1の一端を当接させて回転子をピボット支承して
いる。さらに、ブラケット9に固定された一対のブラシ
10をコンミテータ4に摺接させ、巻線3の通電をサイ
クリックに切り替えることにより所定方向の回転トルク
を実現している。
【0014】次に、図2に基づいて小型DCモータの軸
受装置の製造方法を説明する。同図において、下型11
には中空状焼結含油軸受7の内径とほぼ同径からなるピ
ン12が立設され、さらにこの下型11にはピン12と
同心になるようにケース5を載置させるための載置台1
3が形成されている。これに対し、上型14はケース5
を下型11とで挟持できるように昇降可能になってお
り、合成樹脂を封入するためのゲート15が設けられて
いる。
【0015】このような上下型を用いて、まず下型11
のピン12に中空状焼結含油軸受7を装着し、次いでケ
ース5を載置台13に載置させる。その際の取付け順序
については特に問わないものである。そして、各部品が
セットされた下型11に上型14を降下させてケース5
を挟持するようようにして密着させる。その後、この密
着によって構成された空間内にゲート15から合成樹脂
を封入させて軸受ホルダ6を形成する。尚且つ、この軸
受ホルダ6の形成と同時に中空状焼結含油軸受7を一体
保持させる。
【0016】このようにすれば、軸受ホルダを従来のよ
うにカシメ、接着による固定方法を採らずに済み、中空
状焼結含油軸受も圧入固定によらず軸受ホルダの樹脂成
形と同時に一体保持させることができるので、金型によ
って軸受のケースに対する軸直度が極めて高精度にでき
る。この場合、1個の中空状焼結含油軸受であれば、金
型が複雑な構造とならず簡単な方法による小型DCモー
タの軸受装置の製造が可能となる。なお、本発明は上記
した実施例に限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲に
おいて適宜組み合わせ又は変更して実施可能であること
は言うまでもない。
【0017】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、焼結
含油軸受を1個の中空状軸受で構成し、この焼結含油軸
受を軸受ホルダの樹脂成形によって保持させるようにし
たことで、従来のように多数の組立工数を要せずに済
み、金型によって軸垂直度あるいは軸振れなどを極めて
高精度に実現できる。
【0018】また、焼結含油軸受の内径とほぼ同径のピ
ンが立設され、このピンと同心になるようにケースを載
置させる載置台が形成された下型と、このケースを下型
とで挟持する上型を有してなり、ピンに焼結含油軸受を
装着し、載置台にケースを載置させる第1工程、上型を
降下させ下型とでケースを挟持する第2工程、この第2
工程によって構成される空間内に合成樹脂を封入して軸
受ホルダを形成すると同時に、焼結含油軸受をケースに
一体保持させる第3工程とからなる製造方法であるた
め、組立工数を大幅に軽減して簡単な方法で軸受装置を
製造することができ、高精度を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における小型DCモータの要
部断面図である。
【図2】図1における小型DCモータの軸受装置の製造
方法を示した断面図である。
【図3】従来の小型DCモータの要部断面図である。
【符号の説明】
1,21‥‥軸 5,25‥‥ケース 6,26‥‥軸受ホルダ 7,27‥‥焼結含油軸受 9,29‥‥ブラケット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースとブラケットからなるハウジング
    内には回転子が配され、前記ケースには軸受ホルダを介
    して焼結含油軸受が配され、前記回転子は、一端が前記
    焼結含油軸受によって回転自在に支持され、他端が前記
    ブラケットにピボット支承されてなる小型DCモータの
    軸受装置において、前記焼結含油軸受は、1個の中空状
    軸受からなり前記軸受ホルダの樹脂成形によって保持さ
    れてなることを特徴とする小型DCモータの軸受装置。
  2. 【請求項2】 ケースとブラケットからなるハウジング
    内に回転子を配し、前記ケースには合成樹脂からなる軸
    受ホルダを介して1個の中空状焼結含油軸受が配され、
    前記回転子は、一端が前記焼結含油軸受によって回転自
    在に支持され、他端が前記ブラケットにピボット支承さ
    れてなる小型DCモータの軸受装置の製造方法におい
    て、前記焼結含油軸受の内径とほぼ同径のピンが立設さ
    れ、前記ピンと同心になるように前記ケースを載置させ
    る載置台が形成された下型と、前記ケースを前記下型と
    で挟持する上型を有し、前記ピンに前記焼結含油軸受を
    装着し、前記載置台に前記ケースを載置させる第1工程
    と、前記上型を降下させ前記下型とで前記ケースを挟持
    する第2工程と、前記第2工程によって構成される空間
    内に合成樹脂を封入して軸受ホルダを形成すると同時
    に、前記焼結含油軸受を前記ケースに一体保持させる第
    3工程とからなる小型DCモータの軸受装置の製造方
    法。
JP10670797A 1997-04-08 1997-04-08 小型dcモータの軸受装置及びその製造方法 Pending JPH10285861A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110050050A1 (en) * 2009-08-28 2011-03-03 Lg Innotek Co., Ltd. Bearing structure and spindle motor having the same
KR101119481B1 (ko) * 2005-09-28 2012-06-14 로베르트 보쉬 게엠베하 차량 내의 가동 부품을 조절하기 위한 축방향 유격을 갖지않는 베어링 고정부를 포함하는 트랜스미션 구동 유닛
JP2020162245A (ja) * 2019-03-26 2020-10-01 日本電産サンキョー株式会社 モータ

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